中学校実習を終えて(矢崎)

 こんにちは。教育実習を全て終えました。五期生の矢崎です。今回は中学校実習から得た学びについて書かせていただきます。

 私は中学校実習で大きく2つの学びを得ることができました。

 1つ目は私の中で中学校という場所のイメージが良い方向に変わったことです。
 私は中学生時代、学校が荒れており、自分自身が所属していた部活でも仲間関係で上手くいかず、はやく中学を卒業して、高校生になりたいと思っていました。それくらい中学校という場所が当時の私にとって安心できる、楽しい場所ではありませんでした。私にとって、一生の中で一番戻りたくない時間です。
 そういう思いが自分の中にある私は、中学校実習が始まる前、実習に前向きな気持ちになれませんでした。しかし、この歳になって中学校という場所にお世話になり、先生方や生徒と関わる中で、生意気で我儘だと思っていた生徒は素直で一生懸命な素敵な姿がたくさんあるのだと気づくことができました。私が生意気や我儘と感じていた事はその子が悩んで葛藤している中で生まれる、その子にとっての必要な感情や行動でした。その感情や行動を敏感に感じとって先生方は生徒と真摯に向き合っていらっしゃいました。自分の感情をうまく言葉にできない子を先生方はその子こ目を見て言葉が出てくるまで待っていらっしゃいました。
 生徒の一生懸命な姿を見て、私が経験してきた嫌だった事、辛かった事は自分にとって必要な事なのだったのだと改めて感じることができました。だから、子どもが悩んだり、苦しんだりすることはその子にとって必要なのだとわかりました。これから教師という立場として子どもの一生懸命な姿を支え、立ち上がる事が出来ない子には立ち上がる手助けができるようになりたいと思いました。
 私も人なので、人の悩みを完全に解消することは不可能です。せめて、その子にとって安心できる場所になれるように、これから人の話を聞く力、受けとめる力を自分に付けていきたいと思いました。

 2つ目は教師同士の関係の大切さです。
 今回、私はテスト期間に実習をさせていただきました。先生方はテストを作り、提出物を確認し、テストを採点するという作業をされていました。その中で、教科ごとに毎日のように会議を行い、どこを範囲にするのか、テストはどのように出すのかという話し合いを行っていらっしゃいました。その先生方の姿を見て、教師同士というよりはチームだなと感じました。1つのチームとして、その学校の教科の学習をつくっていらっしゃるのだなと思いました。
 どの職業であっても、人間関係はついてきます。人間関係さえ、上手くいけばその場所はきっと良いものになります。
 しかし、私は人間関係に臆病な面があります。この人にこう言ったらどんな風に思われるのだろう。この人とは上手くやれない気がするなど、マイナス面に捉えがちです。今はそれでもやっていけます。
しかし、これから教師としてやっていくには難しいと感じます。自分でその場所に自分の居場所を作っていく力が私にはまだ足りません。
 この力は努力して身につくものでは無いと思います。でも、周りの人がどういう人なのか、自分はこの場所ではどのように動けばいいのか、そうやって自分の役割について常に考えることはできます。
教師同士の話だけでなく、自分が学級経営をしていく上でも役割意識は大切だと思います。
 これから残りの大学生活でゼミやバイトや友達との関係の中で磨いていきたいと思います。

 これから中学校実習での学びをいかしていきたいです。
                           (矢崎)
 
画像1
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31