野口芳宏著『全員参加の授業作法』を読んで(名桐)

 6期生の名桐です。今回、野口芳宏さんの著書、『〜どんな子どもの力も伸ばす〜全員参加の授業作法』を読んで、様々なことを学ぶことができました。まだまだ未熟者な私には気付けない、教育の実態をたくさん知れて、とても感銘を受けました。このレポートでは、自分の考えに幅をもたらしてくれた野口さんの著書を踏まえ、私のこれからについて述べていこうと思います。

 まず初めに、そもそも全員参加の授業に対する野口さんの熱意に私は驚きました。授業の中で単なる挙手をするシーン。私が教師なら、やはり手を挙げている子どもに目が行き、それ以外の子どもには執拗に絡みにいかないと思います。

 しかし、冒頭のまえがきでそういった場面の、「挙手をしていない子どもに対しどう対応するか?」という一文で私は出鼻をくじかれました。ノートを使い、半ば強制的に全員参加の形を優先するのか。また、私自身の発問に問題があり、子どもたちがそれに反応できないだけなのか、など、全員参加ができない場合の要因というのはたくさんあります。

 著書を読み進めていく中で、様々な考えがありましたが、あくまでもこれは参考であり実行するのは私自身です。このレポートも、わざわざ野口さんの考えを実行させる為に課されているものではないと思います。この著書を読み、自分で考えること自体が真髄であり、これからの活動に生かしていくことが大切だと私は受け止めています。

 次に、実際に子どもとコミュニケーションをとる中で、私がより普遍的で子どもたちに有益な指示を出せるかどうか、ということについて考えていきたいと思います。

 指示は、授業を進める上で必要不可欠であり、子どもの考えを導くためのとても重要なプロセスになります。私は今、塾でアルバイトをしています。そこでは、思いつきで子どもたちに発問し、その場限りの学習をしてしまうことが多々あります。これは、その時はそれでいいかもしれませんが、具体性がなく、折角の勉強する為だけの時間が勿体ないと、とても猛省しています。

 さて、これが学校でも同じように行われたらどうなるか。人数の規模も違いますし、学校は勉強だけをする場所ではありません。たくさんの責任を背負い、一つ一つに真摯に向き合わなければならないのです。ですが、どうすれば指示に具体性が生まれ、子どもたちにたくさんの道筋を与えられるかが、著書を読んで学ぶことができました。たくさんの経験を積むことで、少しでも子どもの為になるような指示ができると私は感じました。それは、玉置先生のゼミでしか学べないことだと、そう強く実感しました。

 著書を読んで、とてもたくさんの知識や考えを学ぶことができました。また、このようにレポートを「書く」ことによって、自分の中でも考える過程を通し、様々な考え方を得ることができました。私がよりよい教師になるためにも、学級経営について学ぶことは必要不可欠です。より強い刺激を求めて、これからも頑張っていきたいと思います。(名桐)

※ 写真は教育と笑いの会での野口芳宏先生です(玉置)
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