12月24日大治町教師力向上研修会の講演を受けての学び(矢崎・遠藤)

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 こんにちは。5期生の矢崎、遠藤です。今回は大治町教師力向上研修会での学びについて書かせていただきます。

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 今回の講演会の前に、玉置先生からsociety0.5から考えた教育のあり方についての講演をするよと事前に連絡いただきました。

 正直、私は勉強不足でsociety0.5がどんなものなのかを知りませんでした。だから、先生から事前に連絡いただいたとき、きっとすごいことなんだろうなとしか考えることができませんでした。

 実際に講演会を受けて、いかに自分が勉強不足なのかを知ることになりました。玉置先生はsociety0.5の社会がどうなっていくのかという映像を見せてくださいました。それを見て、様々な技術で便利になるのだなと感じたと同時に、その映像に出てくることがもう実際に実現していることもあることがわかりました。

 どんどんと技術は進歩していきます。それに合わせて、教育も参加しようとしています。子ども一人ずつにパソコン一台という時代が来ようとしています。しかし、私はその流れについていけていません。子どもがパソコンをもって授業を受けている状況も想像できません。そして、そのパソコンをどうやって授業に効果的に使うのかもイメージできません。自分はとても遅れているのだと実感しました。

 また、私はパソコンで勉強することは孤独に勉強することだと思っていました。パソコンの画面と睨めっこするだけなのではないかと思っていました。しかし、実際はそうではなかったのです。個別最適化学習で基礎基本をその子にあったペースで習得する中で、仲間や先生と巻き込んで学習する姿があったのです。

 今回の講演会を受けて、私は「わからない」という言葉の重要さに改めて気づきました。いくらITが充実した授業でも、子どもたちから「わからない」という言葉が出てこない授業は深い学びはないのです。

 ITを駆使してつくる授業のその先は、「活用型授業」だと分かりました。IT技術で格段にペースを上げることができ、余った時間を習得した知識、技能を活用できる力を育てる授業を作るべきなのです。

 そのために、私は社会の流れに敏感になり、子どもたちの力をどれだけいかせるかを考えることのできる教師になりたいと改めて感じました。(矢崎)

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 今回の教育研修会では、GIGAスクール構造のお話やSociety 5.0のお話など、これからの教育現場がどのように移り変わっていくのかについて考えることから始まりました。

 ドローンが荷物を運んだり、冷蔵庫が献立を考えたりする、そんな未来を予想して作られた動画を見て、先生から「未来は楽しみですか?」と聞かれた時、私は本心から「楽しみでは無い。不安だ。」と感じました。どう考えても今より便利になることは分かっているのですが、見たことの無い機械やAIによって支えられる生活は、あまりにも実感が湧かなくて不安になってしまったのです。

 後から冷静になって考えてみると、それは今のまま、自分が知っている世界が良い、と思う気持ちだったのだと思います。新しいことを始めたり、新しいツールを使うのは勇気が要ります。けれど、新しい物事に挑戦すると、それまで出来なかったこと、不便だと気付かなかった不便さなどが解消されていく可能性があります。慣れ親しんだものだけを使い続ければ、失敗するリスクは減るでしょうが、新しく改善されることや新しい発見はありません。

 私がもしも教員になれたら、その時出会う子ども達には、進化し続ける世の中を自分の力で生き抜いていく力を身につけて欲しいと考えています。その為には、まずは私自身がもっとアンテナを高く持って、情報に敏感に、新しいものに怯まず挑戦する心を持たなければ、と気付きました。

 また、タブレット学習やネットを活用した学習が本来の意味を発揮するには、教員がそれらのツールで何を子ども達に学ばせたいのか、明確な目的意識を持つ事が大切なのだと学びました。

 セミナーの中で、子どもがわからない、と呟くことの出来ないクラスでは、ICTを導入したところで意味がない、というお話がありました。電子黒板などもそうなのですが、最先端のツールを用いた授業ではどうしても子ども達のコミュニケーションが取りづらくなり、タブレットと子どもの一対一で授業を受けているように見えてしまいます。

 しかしそうではなく、わからないところはわからないと言い合い、互いに学び合うような授業も、タブレットを上手く活用出来れば実現可能なのだとわかりました。自分なりの考えを持ち、自分の言葉で伝え合う大切さを学べるような学級を、ICTの力を借りながら作っていきたい。今だからこそできる学級経営に挑戦していきたい。そんな思いが生まれたセミナーでした。玉置先生、大治町教育委員会の皆さん、ありがとうこざいました!(遠藤)
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