12月24日大治町教師力向上研修会の講演を受けての学び(竹内・関口)

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 こんにちは。4期生の竹内です。今回は先日参加した大治町教師力向上研修会の前半、玉置先生による講話について書かせていただきます。

 玉置先生の講話では、主にこれからの学校教育の在り方について話されていました。その中でも特に「GIGAスクール構想」、「個別最適化学習」、「Qubena」という3つの単語が印象的でした。

 私は今回の講話を聞く以前から、玉置先生より「これからの学校教育ではICT機器を当たり前のように用いていかなければいけない」と聞いたことがあります。そして現在、タブレット等を用いた個別に最適な学習(個別最適化学習)をすることが従来の一斉授業より効果を出しているのが現状です。こういった結果もあり、文部科学省では、個別最適化学習を全国の学校教育で実現するために、「GIGAスクール構想」という1人1台にタブレットやそれに伴うネットワーク環境の整備していこうとしています。

 今回の講話を聞くまで、私は個別最適化学習とは、児童生徒が画面と向き合ってひたすら問題を解くだけの授業だと思っていました。しかし、麹町中学校での「Qubena」というソフトを用いた個別最適化学習の映像では、児童生徒がタブレットを用いて個別で進むにも関わらず、分からない所は自然と話し合ったり、相談していたりしていました。私の想像していた分からない問題、苦手な問題をひたすら解くというパターン学習ではなく、これからの授業の在り方の具体例だと思いました。

 私は今回の講話を聞いて、これからの学校教育は私たちが受けてきた学校教育とは、ICT機器の必然性など、かなり異なってくると感じました。そういった時代の変化に対応していくためにも、新しい物を否定するのではなく、積極的に興味を持ちたいと思います。玉置先生、大治町教育委員会の先生方、今回参加をさせていただきありがとうございました。(竹内)


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 こんにちは!4期生の関口です!私は後半戦の授業づくりについて書きます!

 後半は、玉置先生の投げかけから始まりました。「1時間で1問を深める授業がよくある。しかし、1問の利用題だけで今後役立つ活用力は育つのだろうか。活用題においては答えを出せば終わりという授業になっていないだろうか。」

 活用する場面が多い授業にするにはどうすればいいのでしょう。逆思考の授業づくりをもとに、班で子どもに5年生の算数科、「整数」の単元である「公倍数」の授業の最後でなんと言わせたいかを考えました。

 そして、和田裕枝先生の模擬授業を観ました。和田学級には、3つのルールがあります。1つ目は、人の話は最後まできくこと。これは思いやりです。2つ目は、反応すること。先生が何か見せたらぼーっと見るんじゃなくて感じます。3つ目は、人と違う言い方をすること。これは、しっかり人の話を聞いていないとできません。

 この3つのルールをすでに子ども役は習得しているとして授業が始まりました。まず、簡単な表で公倍数を復習して、最小公倍数と公倍数の違いを丁寧に子どもに復習させました。丁寧なのにそのスピードはとても早く、みている側も常に頭がフル回転でした。その後、利用題を提示して、子どもの反応をみながらつまずきを拾います。「なんで長方形から正方形ができるんだろう」という子どものつまずきに対して、黒板で長方形の磁石を1人1つずつ並ばせました。

 少しずつ形ができてくると、「なんで」と思っていた子どもが「もっと磁石があれば作れるかも」という反応に変わっていきました。「できそう」とみんなに思わせてから一人ひとりにタイルを配り正方形を作らせます。机間指導では「どうして正方形っぽいのか考えて」「これ使ってみたんだ」「順番に」「こっからやってるんだ」とオープンカンニングを行われていました。

 全員が正方形を作り終えたあと、子どものつぶやきを拾いました。「みんなのを集めれば大きい正方形ができる」この発言から、時間を2分与えて子どもに好きなように作らせました。その間も正方形は縦横が同じ長さになることをおさえ、「どこがぴったりなの?」「カードがあと何枚あったらできそう?」と子どもに投げかけていました。

 そして、24cm、48cm、72cm、9cmの正方形を見つけさせると最初の利用題がどう変われば求める答えはこの4つのそれぞれになるかを考えさせました。例えば24cmであれば「1番小さい正方形」と変えます。ここでも最小公倍数について触れられてました。また、48cmなら「2番目に小さい正方形」とする。96cmなら「4番目も言えるね。もっと簡単に、〜cmに〜正方形って言えるんじゃない?」と子どもに考えさせ、「100cmに近い正方形」という言葉を見つけさせました。

 最後にいよいよ活用題に移るのですが、活用題を解くのではなく、活用題の最後の文を子どもたちに考えさせました。私たちも考えました。私は「12時近くに同時に吹き上がるのはいつですか」という問題にしました。この問題は、先の「100cmに近い正方形」という発想がなければ出てこなかったものだと思います。

 以上が簡単な授業の流れです。子どもたちから出てくる言葉で授業が進み、一見子ども役が優秀すぎるようにも見えますが、その言葉や考えを引き出す布石がたくさんたくさんありました。また、キーとなる発言には、「よく聞いてよ」と特に子どもに注目させたり、ゴールに繋がらない発言は板書しなかったりと無駄のない授業でした。

 正直あの教材をみて、私が考えた子どもに言わせたい言葉より先の先の先の授業で、どれだけ授業研究に時間をかけても私には思いつかない授業だと思いました。次元が違いすぎる、、どれだけ勉強しても思いつくことはないだろうなあとがっかりしていたのですが、玉置先生に知っているだけで違うと声をかけていただき、今回参加できてよかったなと改めて感じました。

 記事の書き方がすごく読みにくくてすみません。最後のゼミでの玉置先生のお話にあった、実際に自分がやろうとして再現できるのか、どこがポイントか自分なりにわかっているのか、メモがどのくらい足りていないかを実感するためにこのような書き方にしました。自分でこれでいいと思って書いてるんだから自分では気づけませんね!ただ読みにくいだけですね!ごめんなさい!それ以前の文章力の問題もありますけどね!ゼミ生にまたご助言もらおうと思います!長くなりましたが、最後まで読んでくださりありがとうございました!(関口)
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