1月9日天神中学校での玉置先生のご講演からの学び(木下・杉山)

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 こんにちは、5期生の木下です。今日は1月9日に北名古屋市天神中学校で行われた授業づくりについての玉置先生の講演について書きたいと思います。今回は講演ということもあり、普段私が学校で受けている玉置先生の講義(教育課程論)に似ているセミナーの内容でした。

 今回は多くの学びの中でも特に印象に残った1つのことについて書きます。それは、『授業を行うにあたって子どもが「分からない」といえる良好な人間関係を作ることの大切さ』です。このことは実際に学校の講義でも玉置先生が取り上げていた内容であり、とても印象深かったことに加えて今回のセミナーでも聞くことができました。教室には3つの層があると言います。
A層 理解ができる
B層 なんとなく理解ができるが他者にうま
   く説明ができない
C層 分からない
 ここではC層の子どもがA層に「教えて」と依存することで自立することを学びます。決してC層の子どもに教師が駆け寄って、すぐに教えるようなことではいけないのです。

 実際に秋に終えた教育実習で担当した教室を振り返ってみると、確かに大きくこの3層に分けることができます。しかし、C層の子どもには私がまず駆け寄り教えてしまっていました。もし、今教育実習の場に戻れるとしたら私はC層の子どもたちにすぐには駆け寄らず、子どもと子どもをつなぐことに力をいれます。そして自然と子ども同士が教え合い、対話が生まれる教室が理想だと考えます。そして「わからない」と言えた子どもがいればその子どもをしっかりと褒めてやり、認めてあげたいです。

 上記で自分の教育実習のことを振り返りましたが、より昔の記憶を遡り自分の中学生時代を振り返ると私の中学生時代のあるクラスは「わからない」が飛び交うクラスだったなということを思い出しました。例えば数学の時間でドリルを解いている時です。一斉にスタートすると理解ができるA層の生徒はすぐに終わってしまいます。そこである程度の時間が経つとC層の生徒から「わからないから教えて!」と声が上がり、実際に席を自由に立って教え合う場面が今も思い出されます。教師もクラス内を回っていますが、決して教師1人が必死にC層の子どもについて教えるという姿はありませんでした。

 「わからない」という一言。この一言の大切さを自分の過去も振り返りながらあらためて感じることができました。玉置先生、多くの学びをありがとうございました。(木下)

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 こんにちは、5期生の杉山です。今回は、1月9日に北名古屋市立天神中学校で行われた玉置先生のご講演から学んだことを記します。
 
 今回の講演内容は、「新学習指導要領を教室で実現するために」というもので、そもそもなぜ、これからの時代には「アクティブラーニング」が必要とされているか、それは、これからの社会が予測困難であるからです。情報化が進み、AIの活躍がこれまで以上に期待される現在、人間と機械の共存共栄が謳われています。機械と共存するために、他人とも共存する必要があり、だからこそ子供たちの主体性・協調性を育むことのできる教育が必須なのです。これまでのような知識詰め込み教育を行っていても、知識はAIによって簡単に再生されてしまいます。もちろん知識を習得することは大切ですが、その知識をどのようにして習得したかが重要です。
 
 授業内において主体的な学びをさせる第一歩として、授業の中に1度でいいから自己選択をさせる場面を入れることが大事で、そうすれば、子供たちは教師から言われたことしかやらないのではなく、自分で判断したという事実があるため、やる気になります。それが段々と、子供たちは教師から提示されたものを選ぶのではなく、自ら手段を提案して行うようになるので、これはとても大切であると学びました。またこれは、子供同士が繋がるようになり、自然と対話的な学びが生まれるため、子供の主体性をより育むものになるとも感じました。

 わからないことを素直に「わからない」と言えるような学級づくりをすれば、子供同士での「学び合い」が促進され、より深い学びにつながります。また、授業内における教師の仕掛けや、子供たちの「隠れた対話」を見る目を養うこと、そして、授業は子供たちの表情から学ぶことが大切であると改めて学ぶことができました。
 
 普段のゼミや講義だけでは聞くことのできない、貴重なお話もたくさんあり、本当にたくさんの学びを得ることができました。ご講演いただいた玉置先生、本当にありがとうございました。(杉山)
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