1月18日 教師力アップセミナー(佐藤正寿先生)での学び(二村・大久保・遠藤)

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 こんにちは!5期生の二村です。1月18日に行われた教師力アップセミナーのことを書かせていただきます。

 今回は佐藤正寿先生が「真の社会科授業」をどのように作るか 〜暗記中心にしないために〜 について講義と模擬授業をしてくださいました。

 私は社会専修に所属しており、佐藤先生の本も読ませていただいたことがあり、お会いできるのがとても楽しみでした。中学校教育実習では専門性が高くなったこともあって、授業作りにとても苦しみました。どうしても教え込みの授業になってしまうことが多く、どうすれば生徒を引きつける授業ができるのだろうと悩む毎日でした。

 このセミナーで模擬授業の生徒役をやらせていただき、自然と授業に集中して問題に対して考えることを楽しんでいる自分に気づき驚きました。

 資料提示の仕方で、初めに読み取りやすい資料を提示し授業を展開していく中であとから2、3回にわたり資料を提示されていました。提示方法としても、生徒にICTを活用しすぐ調べさせることで情報収集能力を身につけさせることができたり、ICTの活用を授業の中で積極的に取り入れることで、今の時代に対応する授業であると感じました。

 また授業の流れの中で、生徒が資料を見て、どのような疑問を持つか、なにを調べたいと思うかを教材研究の段階で予測する必要があると思いました。この資料を見てどういう疑問が出るか教師自身が追求心を持ち、書き出してみることで、あとから出す資料を決めることができたり、生徒に揺さぶりをかける資料を提示することができると思いました。また何回かにわたり提示することでその度に次々疑問が生まれ、問題を解決したいという感情が生徒の中で芽生えると思いました。これも生徒を引きつける一つの方法だと思ったので私も実践していきたいです。

 佐藤先生はたくさんの子が発言することができる場面を与え、一人一人の発言に対し、「それはどういうこと?」などと追質問をして子どもの意見を引き出していました。子どもとのコミュニケーションを交えながら温かい雰囲気の授業をされているのを体感させていただき、私もこういう授業をしていきたいと思いました。

 講演をしてくださった佐藤先生、このような貴重な機会を与えてくださった玉置先生、関係者の皆様ありがとうございました。(二村)

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 こんにちは!5期生の大久保です!今回は1月18日に行われた教師力アップセミナーで、佐藤正寿先生から学んだことを書いていきます。

 前半1時間で、佐藤先生は社会科の授業において大切な考え方、授業作りのポイントをとても分かりやすく、丁寧に教えてくださいました。

 その後、ポイントを踏まえた模擬授業を行っていただきました。

 私は生徒役として参加したのですが、暗記中心ではない社会の授業を初めて受けました。

 社会科は、暗記科目ではないということは、大学の講義等で聞き続けていましたが、私自身が暗記中心の社会の授業しか受けたことがなかったので、暗記中心にしないための具体的な手立ては全く分かりませんでした。

 しかし、佐藤先生の授業により、私の中の社会科に対する常識が覆されました。

 模擬授業の導入では、「『未来社会』について聞いたことがあることは?」という発問から始まりました。その後「未来の日本にどのような問題が起こるか」という課題と共に、資料を提示しました。

 資料は、将来人口推計についてでした。資料の読み取りから、少子化問題に繋がっていきました。

 佐藤先生は、「少子化について、他に根拠となる事実は?」「どんな資料が必要だろう?」と生徒役に問いかけました。佐藤先生は、こちらの発言を予め予想しており、全て佐藤先生が考えていた授業展開通りに進んでいました。

 言い方は悪いですが、佐藤先生の手のひらで踊らせれているような感じでした。ただし、こちらが疑問に思うこと、追求したいと思うことが抑えられていて、とても面白かったです。40分程の授業でしたが、とても濃い中身で、学ばせていただくことが多く、すぐに終わってしまった感覚でした。

 私は小学校実習で、ゴミ収集についての授業を行い、「あれで良かったのかな」と、社会の授業に心残りがあったので、もっと学びたいと思い、セミナーで頂いた「wutan」を読みました。

 そこに、偶然一言だけゴミ収集の授業に触れている箇所がありました。

「『ゴミの出し方に決まりがなかったらどうなる?』という問いにより、知識を習っただけで終わらず、なぜ決まりが必要なのかと深く考えることができ、『見方・考え方』の育成につながる」という記事のちょっとしたワンシーンに書かれていたことですが私は強く胸を打たれました。この発問によって、クラスの子たちの考えは深まったかもしれない、もっといい授業になったかもしれないと反省することができました。

 もし可能なら、もう一度ゴミ収集についての授業を行い、この反省を生かしたいです。2時間という短い間に佐藤先生からとても多くのことを学ばせていただきました。しっかりとこの学びを生かせるような教師になりたいと強く思いました。

 講演してくださった佐藤先生、セミナー関係者の皆様、このような機会を与えてくださった玉置先生、ありがとうございました。(大久保)

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 こんにちは!5期生の遠藤です。今回は、先日参加させて頂いた教師力アップセミナーでの学びをまとめたいと思います。

 今回のセミナーでは、はじめにICTを活用した授業例をいくつか紹介して頂きました。私は卒業論文でICTについて取り扱いたいと考えていたので、そういった面でもとても参考になる内容でした。特に印象に残ったのは、コンビニのおにぎり売り場の横には何が売っている?という問題です。内容としては、最初におにぎり売り場とその隣の棚が写っている一枚の写真を撮り、隣の棚だけクエスチョンマークで隠します。その後その画像をスクリーンに出し、子ども達にクエスチョンマークの部分(隣の棚の中身)を考えさせるというやり方でした。私たち大学生でも「何があったっけ?」と言いながら、思い出そうと一生懸命に話し合ったり、考え込んでしまいました。最終的に答えは教えて貰えなかったので、帰りに絶対コンビニに寄って帰ろう!という気持ちになりました。

 佐藤先生の授業提案から改めてわかったことは、ICTはあくまで手段であり、それを教師が如何に活用するかが大切なのだ、ということです。動画を何の工夫もなくただ見せて、「どう思った?」と聞いても、それは授業ではありません。教師がその教材を用いて子供達にどのような学びをさせたいのか、という意図が明確でなければ、どれだけICT機器を使っていたとしても意味がないのだと感じました。セミナーで頂いた「wutan」には、佐藤先生のICT活用の授業例がたくさん載っていましたが、そのどれもが子ども達の興味や関心を刺激できる内容ばかりで、すぐにでも真似したい、と思いました。

 またセミナーの中で紹介された授業例では、一枚の写真だけを使って子ども達が頭をフル回転させる場を作り出していました。そういった授業の中には、たくさんの授業技術が組み込まれていて、ICTに頼りきりの授業とはかけ離れている印象でした。自分の目指す授業の為、子ども達が考え続ける大人になるためにICTを活用する、佐藤先生のような教師になりたいと感じました。

 余談ですが、コンビニのおにぎり売り場の問題が印象に残りすぎてしまった私は、その後自分の足で複数のコンビニをめぐり、自分の目で答えを確かめてきました。また、このセミナーの後にICTを用いた模擬授業をする講義があったので、これ幸いとばかりにこのおにぎり売り場の問題を使わせて頂いたところ、非常に盛り上がる楽しい授業になりました。その授業用に私が作った画像がありますので、記事に添付させて頂きます。

 素晴らしい授業作りや教材作りについて学ばせて下さった佐藤先生、このような貴重な場を設けて下さった玉置先生、関係者の皆様、ありがとうございました。(遠藤)
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