2月8日教師力アップセミナー(山本良和先生)での学び(酒井・北神)

 こんにちは。5期生の酒井と北神です。今回は2月8日に行われた今年度最後の教師力アップセミナーでの学びを書かせていただきます。

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 5期生の酒井です!朝起きたら雪が降っていました!今シーズン初の雪にテンションが上がっています!!

 さて、本題に戻って教師力アップセミナーでの学びを振り返ります。今回の教科は算数でした。教育実習で最も授業をさせていただいた教科ですがその分全員に参加してもらう難しさを何度も味わいとても苦戦しました。自分の授業を振り返って、次授業する時はこのようにしたい!真似したい!と感じるポイントがいくつもありました。今回はその中の2つについて書かせていただきます。

 1つ目は1回の授業で1人10回は話す機会を作っている、という山本先生のお言葉です。なにも挙手して話すだけが発言でないとも山本先生はおっしゃっていました。どのような話す機会を作っているか気をつけて見ていると自分の問いかけに対して反応を見せた児童に対してなにか言いたいことあるの?と尋ねたり、一斉に自分が書いたことを立って言わせたり、隣同士や周りと確認する時間を設けたりと本当にたくさんのパターンで子ども達の話す機会を生み出していらっしゃいました。そのおかげか先生はほとんど話さず児童の言葉で授業がどんどん進んでいて観ているだけの私もワクワクするほどの展開でした。

 山本先生がその様子を、どのクラスもこうしたら子どもがこう動く、という「しかけ」だと説明していてそれにもとても驚きました。

 2つ目は話さないが聞きたい気持ちを高めるという工夫です。問題を考える過程で面白みのある現象に気がつく場面がありました。その際気付いたことある人に挙手を求めみんなに話すという流れを私だったらしてしまいます。ですが山本先生はそんなことはしませんでした。気付いた表示をした子どもに「話さずにみんなに教えられる?」と仰ったのです。初めこの言葉を聞いた時どういうことかよく分かりませんでした。ですがこの言葉の後の子ども達は一気に聞く気持ちが高まっているように見えました。ジェスチャーの意味を読み取ろうと目と脳をフル回転させて授業に参加するからだと考えられます。もしそれで分からなくても次の言葉の説明が聞きたい気持ちが高まるので学びに向かう力が大きくなるでしょう。このように聞きたくなるように仕込まれた授業こそ対話的かつ主体的に学ぶ時間になるのだろうなと感じました。

 授業を観ていても講話を聞いていてもあのような発想はどこからやってくるのだろう、真似るだけでは空回りしそうだな、やっぱりすごい人は違うな…と思っていました。しかし山本先生はあるゼミ生の質問に対し、最初はスタンダードでいいと思う。いかにそこから早く脱却するかが重要。スタンダード授業は決して最後ではない。と仰っているのを聞いて感銘を受けました。と同時に教師が向上心を持って学び続ける必要性を改めて感じ、教師という仕事の新たな面白みを発見することもできました。

 今回の教師力アップセミナーも教師になりたい気持ちが高まる大変有意義なものでした。講演してくださった山本先生、このような機会を設けてくださった先生方本当にありがとうございました。(酒井)

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 こんにちは!五期生の北神です。今回は教師力アップセミナーでの学びについて書きます。

 山本先生の授業を子ども役として受けさせて頂きました。これほどわくわくしながら算数の授業を受けたのは久しぶりです。気がついたらとても夢中になっていました。

 まず、「対話的な学び」について考えさせられました。私は、グループワークやペアワークを取り入れた授業をすれば、それを達成することができると考えていました。しかし、今回の模擬授業を通して、子どもは、本当に疑問に思ったことや興味を持ったことであれば、教師がグループワークやペアワークをするように指示をしなくても自然と話すということに気がつきました。模擬授業での私のペアは、今回初めてお会いした方でしたが、何回も自然と対話をしていました。

 山本先生は、「○○さんは何か言いたそうです。何を言いたいのでしょうか。」と他の人がどう思うかを考えさせたり、話すことを禁止してジェスチャーだけで説明させたりするよう指示をされることが何回かありました。最初から、気がついた子どもを指名すると、他の子どもは他人事のようになってしまいますが、他の人が何を考えているのかを考えると、発見したことが自分のことのように思えてさらに考えようとします。

 また、ジェスチャーだけで説明させることも言語活動の一つだとおっしゃっていました。確かに、ジェスチャーだけの説明だと、相手が何を伝えようとしているのかより真剣に考えていました。

 山本先生の授業は、まさに「主体的・対話的で深い学び」ができるものでした。疑問や問いである「思考のめあて(〜かな)」を持ち、対話や振り返りを通して、自分の考えを「決め直す」ということを何度も繰り返す授業が、「主体的・対話的で深い学び」に繋がるということを学びました。だから、山本先生の授業には、「めあて」と「まとめ」がありません。私が今まで受けてきた授業は、はじめに「めあて」があり、最後に「まとめ」があることは当たり前だったので驚きましたが、山本先生の話をお聞きして、それは教師の「めあて」であり、「まとめ」だということに気がつかされました。教師は、子ども達の素直な疑問や問いを授業の中で何度も引き出すために、しかけやしこみをすることが大切だと学びました。

 私も山本先生のような授業ができるようになりたいです。しかし、山本先生は、これから教師になる私達にとって大切なことは、まず、ベーシックなスタイルの授業ができるようになることだとおっしゃっていました。その上で、いかに早くベーシックなスタイルの授業から抜け出すことができるのかが重要だそうです。今回学んだことを生かし、本当の意味での「主体的・対話的で深い学び」ができる授業を目指していきたいです。

 今回もとても充実した学びをすることができました。このような機会を与えて頂き、山本先生をはじめ、玉置先生、酒井先生、関係者の皆様、ありがとうございました。(北神)
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