2月2日(日)教師力向上講演での学び 愛知教育会館にて(古川・遠藤)

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 こんにちは、五期生の古川です。今回は先日行われた教師力向上講演の玉置先生の講座に参加させて頂いた時の学びついて書いていきたいと思います。

 今回、様々な教師として大切な作法について教えて頂きました。その中でも特に印象に残っているものがあります。ま

 ず指示の出し方についてです。同時に二つ三つも指示を与えないという「一時に一事の原則」を大切にすることで全体で共通意識を持って、確認しながら進めることができます。それは安心して活動をすることにも繋がります。また、指示を出すとき、なぜその指示をするのか意味を説明することも重要であるということを改めて考えさせられました。ただ指示を受けたから、行うのと本人が目的を持って行うのでは、やる気も行動の質も大きく異なります。

 私は災害に遭った地域の子どもに安全な場所で思いっきり遊べる場を提供するボランティア活動に参加しています。その関係で子どもの前に立って話をする機会があります。しかしついつい、一文が長くなってしまったり、なぜそれをするのかという意図がきちんと伝えきれていなかったりします。何かを伝える前に何を伝えたいか、なぜそうして欲しいのかを自分自身で考え整理し、言葉を短く切って話す様により一層意識していきたいと思いました。

 これまで受けてきた玉置先生の授業やセミナーと重複する部分もありました。しかし、再度聞くことでより理解が深まったり、新たな視点で考えることができ、とても充実した時間を過ごすことができました。現在、教員採用試験まで半年を切り、面接練習なども少しずつ動き出しています。このような機会を大切にし、教員になったとき、自分が大切にしたいことは何かということにしっかりと向き合っていきたいです。

 最後にこの講演を通し、様々なことを考えることができました。この様な機会を与えて下さった玉置先生、ありがとうございました。(古川)

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 こんにちは。五期生の遠藤です。今日は、2月2日に愛知県教育会館にて行われた講義での学びについてまとめたいと思います。

 今回私が最も印象に残ったのは、良い授業をするための様々な方法についてと、情報化する社会に対応する新しい教育についてです。

 まず、授業技術についてです。「その授業が終わった時に、子どもからどんな言葉を引き出すことが出来たら、その授業は成功なのか考える。」ということの大切さを学んだ時、私は去年の教育実習を思い返しました。指導案を書きながら気にしていたのは、時間が足りるか、どのように子どもを指名するか等形式的な事ばかりでした。最後に子どもからどんな言葉を出したいか、という最終目標が定まっていなかったことに気付き、見通しのない授業になってしまっていたと反省しました。今後は、子どもの姿を中心に授業を考え、「なぜその事を間違えたのか」子どもの立場になって考えるよう心がけたいです。

 次に、予測困難な社会に向けた新しい教育についてです。玉置先生はセミナーの中で、アレクサがAmazonの購入履歴等を反映した対応をしてくれる、というお話を紹介されていました。また、簡単な計算問題や、歴史上の人物名を聞くとすぐに答えてくれる姿から、「知識を問うだけの授業を繰り返す教室では、誰よりも先にアレクサが挙手する。」と仰っていました。

 私はそのお話を聞いて、本当にその通りだと感じると共に、それは教師にも言えることだと思いました。つまり、知識をただ教え込むだけの教師ならば、いずれはアレクサに追い越されてしまうのだと感じたのです。答えだけを述べる事が出来るアレクサには、何故そう感じたのか、そう考えたのか説明することも、問いかけることも出来ません。私たちがこれから目指すのは、知識だけを重んじるのではなく、子ども一人一人の興味関心を刺激し、子どもに疑問を持たせることのできるような教員なのだと感じました。

 今回の講義で最も重要だと感じたキーワードは、「物分かりの悪い教師」です。これは、ここまで紹介した2つのお話にも大きく関わっています。物分かりの良すぎる教師は、子どもが何となく言ったことにすぐ付け足しをして答えにしたり、子どもの行動に勝手に意味づけをしてしまいます。そうではなくて、「今言ったことはどういうこと?」「どうしてお話を聞きながら首を捻ったの?」というように子どもに問いかけ、子どもの口から説明をさせるよう導くのが物わかりの悪い教師なのだと思います。こうした物分かりの悪い教師を目指すことで、授業の最後に子どもに言って欲しいことを、先に教師が言ってしまうという失敗を防ぐことが出来ると思います。

 更に、この「物分かりの悪い教師」になることは、アレクサにはまず不可能だと思います。アレクサは、「これは何?」と聞かれて答えを教えるか、「すみません、よくわかりません。」と答えることしか出来ません。「これは何?」と聞かれて、「あなたは何だと思った?」「どうしたら調べることが出来るかな。考えてみよう。」と返せるような、アレクサには出来ない事のできる教師になりたいと感じました。

 大切な学びと、教師としての心がけや姿、学校の仕組みについて学ばせて頂いた玉置先生、このような場を設けて下さった関係者の皆様、本当にありがとうございました。(遠藤)
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