2月8日教師力アップセミナー(山本良和先生)での学び (中江・伊藤)

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 こんにちは!6期生の中江と伊藤です。写真はカメラを向けられて表情が固くなる伊藤とその様子を笑う中江です(笑)。
 
 さて、今回は2月8日の教師力アップセミナーに参加させていただいて私たちが学んだことを記事にしたいと思います。


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 6期生の中江です。今回、教師力アップセミナーに参加させていただいたのは2回目でした。今年度最後の教師力アップセミナーだったため参加することができてとても嬉しく思っています。講演をしてくださった山本先生の模擬授業では児童役をさせていただいたのですが、授業が進んでいくうちにたくさんの発見を体験することができてとてもわくわくしていました。まるで小学生にもどったかのような気持ちで参加していました。山本先生の講演から多くのテクニックを学びました。今回の記事では特に印象に残ったことを3つにしぼってまとめました。

 まず1つ目に、模擬授業の中でのジェスチャーで子どもに自分の発見を説明させるという共有の仕方が印象に残っています。何かに気づいてその発見に感動すると他の仲間に伝えたいと感じて言葉が先走ってしまうものだと思います。しかし、そこで音声言語をつかわずに伝えることで伝えられる側は解釈しようとして相手をしっかり見ることができるのだと学びました。また、その発見が自分と同じように体験として相手に伝わります。共有しあうことで子どもが「おもしろい!」と感じることにつながっていくのだと思いました。

 2つ目は、教師の授業に対する意識についてです。子どもが楽しいと感じる授業とはどのようにつくればよいのか。これは教師にとって求め続ける課題ではないでしょうか。山本先生は、授業が楽しいということは子どもが授業を受ける前の自分と授業を受けた後の自分に変化を感じて楽しいと思うのであるとおっしゃっていました。それを実現させるには授業の中で教師が子どもの個性を把握し働きかけていくことが大事であると感じました。教師が表面的な捉え方で授業をしてしまっては子どもは楽しいと感じることはできません。楽しい授業をつくるには教師の意識から変えなければいけないと学びました。

 3つ目は、山本先生の授業には「めあて」と「まとめ」がないことです。これまで私が参観させていただいてきた算数科の授業では最初に「めあて」の確認があり、子どもに認識させて最後に「まとめ」をする流れのものが多かったです。そのため「めあて」と「まとめ」がない授業に驚きを感じていましたが、子どもたちが自分で課題を見つけ問題意識をもつことで子どもにとって本当の意味での学びにつながるのではないでしょうか。授業に「めあて」があり「まとめ」があり、それを子どもに伝えるのが当然だと考えていましたが子ども自身が授業の中で目的を見つけられるように教師がしかけていくことが必要だと思いました。

 このような学びの機会を設けていただいたことに感謝しています。知識がまだまだ浅い私ですが、学んだことをしっかり活かしていけるようにこれからも学び続けていこうと思います。教師力アップセミナーを運営してくださっている皆様、山本先生、貴重な経験をさせていただいてありがとうございます。(中江)

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<プロローグ>
 伊藤幹太これは私の名前である。大学生になって2度目の春休み、2ヶ月という時間があるのにも関わらず、毎日変化のない退屈な日々を繰り返し、私の中の時は止まっていた。そんな中、初めての教師力セミナーで山本良和先生の授業を体験し、作り込まれた授業工夫を学び衝撃を受け伊藤幹太の時が再度動き出したのであった。

 こんにちは玉置ゼミ6期生の伊藤幹太です。前文では一度小説のプロローグ的なものを書きたいと思い、少しユーモアを加えて書いてしまいました。すみません。しかし、ここからは、2月8日の教師力アップセミナーを受け学んだことを真剣に書きたいと思います。

 山本先生の授業は驚くべき点がたくさんあり学ぶものが多くありました。全部書くと切がないので、作り込まれた授業工夫について学ぶことの面白さとは何かということを織り交ぜながら書きたいと思います。まず最初に驚いた点が、授業の中で児童役の学生が話したそうな顔をしていると、「〇〇さんなにか言いたそうな顔をしているね」といいます。そして学生が口をひらこうとすると「ちょっとまって!!いっちゃだめ!」といいます。さらに「〇〇さんが何を言いたいかわかる人はいるかな?」と問いかけます。また、黒板やプリントを見てなにか、気付いた人に対して、「それを説明してください。ただし、ジェスチャーのみで表現してください」といいます。

 私が今まで受けてきた授業では、話したい子が挙手をして、あたったら発表する、気付いたらみんなに声を出して発表する、というものばかりでした。そのためなぜこのように発表したい子をとめたり、ジェスチャーで表現させるのだろうと疑問に思っていました。その疑問は、授業後の解説で明らかになりました。山本先生はこのように言っていました。言いたいことがある子の意見を言わせないことで、周りの児童はその子の言いたいことがとても気になる。そして必死に考えようとする。あえてジェスチャーをさせるのも同じで、その子の伝えたいことを周りの児童は考えようとする。つまり、児童に考えてくださいと言わなくても自然と主体的に考えて授業に参加させることができる。

 また、「気付き」が生まれた子が発表するだけでは、その子だけの「気付き」になってしまう。しかし、「気付き」が生まれた子の思考を考えることにより、一人の「気付き」がクラス全体に広がる。そして、授業の前にできなかったことが、できるようになることで、成長したことを実感することができる。そこに学ぶことの面白さがある。とおっしゃっていました。このことにとても感動し、そのような綿密に作り込まれた授業工夫に驚かされました。

<あとがき>
 子供が尻が椅子から離れるくらいに前のめりになって主体的に参加するような面白く学べる授業を作ることができる先生になりたいと思って、大学に入ってきました。教師力アップセミナーはその目標に直結するような学べる機会で、今このように学べる機会があることに幸せを感じました。そのような機会をくださった教師力アップセミナーを運営してくださっている皆様、山本先生ありがとうございます。(伊藤)



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