4月24日第2回6期生玉置ゼミでの学び(名桐)

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 第2回6期生玉置ゼミでは、特に大切だと思うことが2つありました。私自身も新たな考え方となる基盤を得ることができたので、紹介していきたいと思います。

 1つ目は、「子どもの発言を大切に」です。発表形式の活動中、先生役をしていたゼミ生が、子どものアンサーに対して違った角度からの言葉を付け加えました。私は何も間違ってないとその時は聞いていたのですが、玉置先生からご指摘がありました。「その子の意思とは違った内容だ」と仰り、子どもの言葉で授業を作りなさいとご指導頂いたのです。

 子どもたちは、何か意図があって発言や問いに反応する訳です。教師は、その発言を取捨選択し、それに様々なことを絡めていって授業を展開していく必要があります。ですから、子どもたちが思ってもいないことを付け加えるのは、子どもたちの考えを遮ると同じようなことをしているのです。子どもの発言を記号化することは、間違った受け取り方とも見られます。そこから信用の問題が生じてくる可能性もあるでしょう。こういった授業運営のコツについて、しっかりと学んでいきたいです。

 2つ目は、「一時に一事」です。例えば、教師が児童生徒にこのような指示を出すとします。
「後ろのロッカーから社会の教科書とノートを持ってきてください。その後、今日の日付を書きます。そして、ノートに教科書P145の大問3を解いて終わったら膝に手を置いて待っていてください。」
 これは極端な例になりますが、児童生徒は果たして1回のこの指示でそれらを全て理解できるでしょうか。手際の良い子ならばしっかりと順序立てて行動できるかもしれません。しかし、中にはそうでない子も当然います。そうしたときに、一時に一事という言葉の通り、1つの文で1つのことを指示するという方法が輝いてきます。

 上記の場合、「まず、ロッカーから社会の教科書とノートを持ってきてください。」と指示を出すことで、子どもたちも容易にするべきことを理解できます。そこからひとつ1つを細分化して指示することで、トラブルを防ぐこともできます。しかし、どうしても長い指示をしなければならない場面も当然出てくると思います。そうした場合は、指示に番号を付けるなど、子どもたちがわかりやすいような工夫を施すことが重要となってきます。自分にとっては簡単なことでも、相手は皆子どもです。相手を第1に、主点を置き換えて行動することは、教師になっとた時に私自身の「基礎」になっていなければなりません。(名桐)

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