6月12日 5期生ゼミ 玉置先生のお話・模擬授業から学んだこと 第1弾

画像1
 こんにちは!5期生の大久保です!6月12日のゼミでは、玉置先生から道徳の授業理論を教えていただいた後に、実際に道徳の授業を行っていただきました。短い時間でしたが、数多くの学ぶことがあったので、ゼミ生一人一人の学んだことを3回に分けて、記事にします。

 第1弾は、大久保、北神、二宮、遠藤の4名です。

************

 玉置先生の道徳の授業を受けて、とても印象的だったのが、挿絵を見せながら、「主人公は初め暗い嫌な顔をしているけど、最後にはこんなにいい顔になっています」という導入を行っていたことです。私はこの導入で、話にすごく惹き付けられました。「主人公は一体何があったんだろう。気になる!」と早く知りたいという気持ちになりました。

 私は実習で道徳の授業を行った際は、「親切と聞いて何を思いますか?親切とは何ですか?」といった抽象的な導入をしていました。そういった導入より何十倍もその後の授業に惹き付けられるため、私もこの方法を取り入れたいと考えました。また玉置先生は、朗読する際は「主人公にどのようなことが起こって、何を思ったのか想像しながら聞いてください」と仰っていました。これを伝えることによって、児童はどこに気をつけて聞けばいいか分かりやすくなると思いました。90分という時間で様々な大切なことを学ぶことが出来ました。(大久保)


 読む前に、エピソードの前と後を知るという道徳は初めてでした。最後に主人公が嬉しそうな顔をしたということを伝えない方が、子どもはいろんな想像をしやすいのではないかと思いましたが、どの子も「どうして主人公の表情が変わったのか」に着目して考えながら聞くことができるので、主人公の気持ちを考えることに時間をかけ過ぎず、「自分だったらどう思うか」という話し合いに繋がっていったのだと思います。

 また、揺さぶりの質問を入れることで、考えは深まるということを学びました。「物に釣られただけではないか」という発問に対して、他の子の「そうかもしれない」という素直な考えを聞いた時には私も迷いました。このように、様々な意見を聞いて、いろんな視点から考えられる道徳の授業を目指したいです。(北神)


 今日の90分の中でそもそもの道徳科や細かい発問についてなど多くのことを学びましたが、私の中での今日の1番の学びは「休んでる子の気持ちを想像させる」ということです。子どもの発言を繋げていく事が大切だと分かってはいましたが、休んでいる子に焦点を当てることも友達の気持ちを想像するという多角的な活動になるということがとても分かりました。このようにすることで学級という一つのまとまりで全員を大切にしようとする先生の気持ちも伝えられると思うので参考にしようと思います。
 
 道徳は人の心を深掘りし、よりよい道徳的価値を考える楽しさがある一方で、人の心に踏み込む勇気と傷つけない配慮が必要だということを思います。子ども同士、先生と子どものような「人同士の繋がり」を創る授業が改めて大切だと感じられたので自分の中で大きく活かしていこうと思いました。
(二宮)


 考え、議論する道徳については大学の講義でも学んでいましたが、きちんと本質を理解できていなかったのでとても勉強になりました。中でも、「よりよく生きる」についての他の人の意見を聞けたことが印象に残っています。仲間と協働すること、自分にとっての善悪の基準を持つこと、問題解決の力をつけることなど、それぞれ大切にしている点が異なり、自分になかった視点を学ぶことが出来ました。

 また、模擬授業では、先生が子どもの発言を他の子どもに繋げることの大切さを実感しました。私の意見を次の人へつなげて貰えた事で、自分の意見が肯定されていると感じました。道徳という一人一人が異なる思いを持つ教科において、全ての子どもの意見を否定せずに授業を進めることはすごく大切なことであり、そこが道徳の難しいところでもあると思います。子どもの発言を教師がまとめたり価値づけたりするのではなく、子どもたちに繋げ、学級全体で考える授業を作りたい、と今日の先生のお話を聞いて感じました。(遠藤)

 → 第2弾へ続きます。

※ 写真は、林文通先生撮影のある学校の一コマです。記事とは関係ありません。学校のワンシーンがとてもうまく切り取られていますので、使わせていただけるようにお願いをしました。
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30