6月16日山田貞二先生の道徳授業zoom研修会にて学んだこと 第二弾(五期生)

画像1
 第一弾に続き、五期生の感想をまとめていきます。

***

 今回の講演で印象に残ったことは実感、現実感のある授業のお話です。議論する道徳と言われますがそのためにはまず自分の考えがなければ議論はできません。そして自分の考えをもつためにはやはり実感、現実感がなければ考えることは難しいです。実感、現実感があるからこそ自分自身と向き合いやすく、考えを持つことが出来ると思います。自分も児童生徒が思わず食いついてしまうような、そして少しでも身近な内容を取り扱い、実感、現実感のある授業を行いたいと思いました。(生田)

***

 今日聴かせて頂いたお話は本当にどれも印象的で、勉強になることばかりでした。中でも、現実感があってこその本当の道徳、というお話に深く納得しました。

 私は常々、身の周りの問題を自分ごととして考えられるようになるためにはどうしたら良いのか、ということに悩んできました。今日のスライドの中で、ゲストティーチャーの話を聞く子どもたちの姿が沢山映っていましたが、どの子も非常に前のめりで、涙を流している子もいて、私はその姿に感動してしまいました。相手の話を聞いて泣けるというのは、相手の立場に立ちながら聴くことが出来ているからだと思います。子どもがそれほどまでに真剣に向き合い、相手の立場に立って考え、物事を自分ごととして捉えられる授業。そんな授業が私もしたい、と強く感じました。

 また、多面的・多角的な質問について学び、自分が実習で全く出来ていなかったことを改めて反省しました。私は子どもの視点を動かすような発問も、発火点となるような発問も出来ていませんでした。そして、沈黙と時間に急かされ「絶対解」に飛びついてしまっていました。山田貞二先生のように、子どもの思いもよらない発言に満面の笑みで応え、それを広げられるような先生になりたい、と思いました。(遠藤)

***

 山田先生のお話から、道徳授業において「多面的な発問」と「多角的な発問」が大切だと学びました。自分なりの意見をもち、対話しながらいろいろな人の意見を認めて考えを広げていくことが「多面的な発問」で、他の登場人物や自分自身などに置き換えてさまざまな視点から考えていく「多角的な発問」があります。このような発問から、様々な考えを子どもから引き出して、少数派の意見の子どもも尊重しながら議論していくことで、考えが深まっていくと感じました。教育実習で最も苦い思い出のある道徳授業ですが、しっかりと教材研究を行い、子どもの考えが深まっていくような「多面的な発問」や「多角的な発問」を意識していきたいと思いました。(中西)

***

 こんにちは。今回は道徳の授業名人であられる山田先生からお話をいただいたので、そこからの学びを記します。
お話で印象に残ったことは、「現実(リアル)に即した道徳教育」「多面的・多角的の違いの意識」の2つです。

 1つ目は、教科書での道徳教育も大切ではありますが、やはり子供たちのリアルに即した教材のほうが、より深掘りしやすいということです。教師は教科書と真摯に向き合うことの大切さを改めて感じることができました。

 2つ目は、多面的と多角的の違いをしっかりと把握しつつ、どの場面でどの考え方をすればよいのかを改めて整理することができました。ただ「対話する」「議論する」のではなく、タイミングなどを実例をもとに示していただきました。

 今回のお話は、過去の自分の実習などの経験と照らし合わせて聞かせていただきました。あの時こうしておけばよかったなどと反省できるようになり、これまでの学びが活かされているなと深く感じた次第であります。道徳教育について、改めて深く考えることができました。(杉山)

***


 今日は山田貞二先生のお話から道徳教育についてたくさんの学びを得ることができました。
 
 道徳性や道徳的諸価値、多面的・多角的などの言葉は今私たちが教員採用試験に向けてしている勉強の中でもよく聞く言葉です。しかしその言葉自体の意味を1人で考えていても正直よくわからずぼんやりしている部分もありました。しかし、山田先生のお話から「なるほど、この言葉が持つ意味はこういことだったのか」と深く納得することができ、知識の深まりにつながりました。

 また、授業は駅のホームへ入るイメージをという例えが自分の中に強く残っています。駅とは絶対解であり授業の最後に相当します。駅に着くまでのホームはたくさんあることから、ホームは絶対解に行き着く納得解(子どもたちがそれぞれ出し合う考え)であるとおっしゃるのです。本当にその通りであると思うし、とてもわかりやすい例えであるなと感じました。

 さらに、道徳的諸価値については価値理解の他にも他者理解や人間理解があることを学びました。その中でも人間理解とは人間の弱さなども理解することです。しかし、自分の弱さはなかなか外に発信しづらいということが現実です。そこで、自分の弱さを話せるようにするにはどうすれば良いのかという質問に対して、山田先生は学級経営が大切であるということを教えてくださりました。「弱い部分も見せていい、言っていいんだ」と子どもたちが感じることのできるようなクラスです。そのようなクラスを作るには、教員として日常からどんな働きかけをすれば良いのかまた自分の中で考える必要があるなとも感じました。(木下)

***

 → 第三弾へ続きます。

※ 写真は、林文通先生撮影のある学校の一コマです。記事とは関係ありません。学校のワンシーンがとてもうまく切り取られていますので、使わせていただけるようにお願いをしました。


  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30