6月16日 山田貞二先生の道徳授業zoom研修会にて学んだこと 第三弾(五期生)

 第二弾に続き、五期生の感想をまとめていきます。

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 山田先生のお話は何度聞いても新しい学びがあって味があり今回の講義でも多くのことを吸収させていただきました。中でも特に印象に残っていることが特に2つありました。

 1つ目は現実感があってそこ本物の道徳教育ということです。先生がパワーポイントで揚げていらっしゃった写真に写っている子どもたちは今までの受けてきた道徳の授業では見られないような表情をしていると感じました。心と打たれて涙目な子ども、身を乗りだりして話しを聞く姿、こんな子どもたちを自分の授業で見られたらなあと心から思いました。関わりの深い実体験などリアルな教材を使って自分事として、本物の経験や声が聞ける環境づくりをしたいなと感じました。

 2つ目は多様さを認め合える集団こそ幸せであるということです。これだけグローバル化が進んでいる世の中ではありますがみんな一緒がいいと思っている人はいると思います。でも私はこれからを担う子どもたちには「みんなちがってみんないい」思考でいてほしいと思っています。小学校教諭になったら道徳教育を通じて多様な他者と過ごす心地さを幸せだと感じられる子どもたちを育んでいきたい、と改めて思いました。(酒井)

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 私は山田先生の「納得解を見つける道徳」という言葉が1番心に残りました。
 
 道徳にはこれだ、といった決まった正解がありません。しかし、私は道徳のおもしろさはここにあるのだと考えています。私は正解がないからこそ「自分だったらどうするか」と自分ごととして考え、さらに仲間や自分との対話を通して、自分なりの価値を見つけ出すことが道徳のおもしろさの一つだと感じています。そして、自分と異なった意見や価値観に出会い「こんな考え方もあるのか!」と知ったとき、より自分の人生が豊かになり、よりよく生きることにつながるのだと学びました。
 
 山田先生が「意見が違うからこそ、道徳は面白い」と仰っていたように、私も一人ひとりの価値観を大切にした道徳の授業をしていきたいです。(長谷川)

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 道徳の授業ついて学ぶことがたくさんありましたが、私が一番心に残っているのは、一人との出会いを大切にするということです。

 今まで、私の周りには「一緒にやろう」と声をかけてくれる友人が多く、自分から声をかけることはあまりありませんでした。しかし、最近は、教員採用試験の面接練習をしている時に、あの子からもっと学びたい!と思ったら自分から「一緒に面接練習をしてほしい」と誘うようにしています。すると、どんどん新しい出会いが広がっていきました。今、まさに、いろんな人と関わることの面白さを感じています。

 LGBTの方をゲストティーチャーとして招くまでに、その方々の集まりに何度か足を運んだというお話をお聞きして、教員になっても学び続けることがすごく大切だと思いました。子ども達に道徳性を身につけさせるためには、教員自身が豊かな心を持つ必要があると思います。人との出会いを大切にし、一歩踏み出して人から学ぼうという姿勢を常に持ち続ける教師でありたいです。(北神)

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 私は、「授業は、駅のホームに入るイメージ」という言葉が強く印象に残りました。

 私自身、それができず教育実習の道徳の授業で失敗をしました。教師が事前に教材研究をするのは、もちろんですが、その作ったレールに子ども達を乗せるのではなく、子ども達がそれぞれのレールをつくって駅にいけるような発問や道徳の授業をつくれるような教師になりたいと思いました。(古川)

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 自分が道徳を研究している中で本日の講演からの1番の学びは『「考える道徳」「議論する道徳」が教室で完了してはいけない』ということです。道徳の授業によって、子どもが道徳性を養うことが目標だと勉強していましたが、その先の実際については考えたことがありませんでした。山田先生のお話を聞いて、実生活、社会での行動につなげることが大切だと感じました。

 また、自分が以前卒業論文のことでご相談した時に、自己内対話に着目することをアドバイスしていただきましたが、そこから「自己内対話」にこだわりすぎて、「道徳の授業」が自分の中で見えなくなっていました。「議論することが目的ではない」ということがお話を通してよくわかったのでもう一度「考える道徳」「議論する道徳」に立ち返って学んでいこうと思います。
 
 自分が本当に学びたい先生からお話が聞けて嬉しかったです。これからも道徳について学び、より深い話を聴きたいと思いました。(二宮)

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 沢山の学びがあり、とても濃い2時間でした。今日学んだ事を忘れず、一歩踏み出せる人間になり、子どもたちと共に考え、議論する道徳が出来るよう頑張ります。お忙しい中、このような機会を設けてくださった山田先生、玉置先生、本当にありがとうございました。(五期生一同)

※ 写真は、林文通先生撮影のある学校の一コマです。記事とは関係ありません。学校のワンシーンがとてもうまく切り取られていますので、使わせていただけるようにお願いをしました。

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