6月16日山田貞二先生の道徳授業zoom研修会にて学んだこと(6期生池戸・中江)

 玉置ゼミ6期生の池戸と中江です。

 山田貞二先生からお話を聞かせていただく機会をいただきました。このような時間を設けてくださった山田先生、玉置先生、きっかけをつくってくださった二宮さん、ありがとうございます。5期生の先輩につづいて感想を書かせていただきます。

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 こんにちは!玉置ゼミ6期生の池戸です!今回は6/16の火曜日に行われた山田貞二先生による道徳講義について、お話していただいた内容から僕が特に心に残ったことについて書いていきたいと思います!


 初めに、山田先生の「実感がないと道徳性は育たない。」「現実味のある授業」という言葉について、道徳の基本的な授業というのは道徳教材である物語を読んで進められていくのがスタンダードかと思いますが、この物語で学んで欲しいことはこれだよと教師が子どもに伝え、子どもがその物語を読んでいるだけではただの朗読会になってしまいます。そこで山田先生のおっしゃるように実感と現実味を与えるためにその道徳教材の中に「自分だったら」を入れてあげること、そうすることで一気に舞台が教材の中から現実に変わり、そこから道徳という教科が始まるのではないかと山田先生の言葉をいただいて考えました。

 二つ目は「納得解」についてです。ほとんどの道徳教育にはこの物語ではこんな道徳的価値を学んで欲しい、例えば友情、誠実などの絶対解が決められています。それに対して山田先生がおっしゃられたのが納得解です。納得解とは絶対解のような決め付けられた正解ではなく、その道徳教材に触れて子どもたちが自分たちで考えて自分なりに納得した自分なりの答えのことです。せっかく子どもたちが自分なりの答えを出したのに最後に教師がその答えの形を変えて一つの答えに縛ってしまうと、せっかくの多様な考えが台無しになってしまいます。一つの絶対解に縛られずそれぞれの多様な納得解を尊重していけるような道徳の授業をしていきたいとお話を聞かせていただいて思いました。
 
 今回は二つだけにしましたが本当にたくさんのことを学ばせていただきました。これからも偉大な先生方の良い所を盗んで自分の成長に繋げていきたいと思います!貴重な機会を作っていただいた山田先生、玉置先生、5期生の方々、本当にありがとうございました!(池戸)

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 同じく6期生の中江です!山田貞二先生から道徳教育についてお話をしていただきました。山田先生のお話から私が感じたことをまとめていきます。

 私は小学生の頃から道徳の時間が好きでしたが、クラスの中には自分の意見を言えない子や良いことを言おうと自分を偽る子もいました。それを見ていて子どもながら私はもやもやしていました。今回山田先生のお話を聞いてみんな同じような意見ばかりの授業じゃいけない、みんなと違う意見を言える授業でなければいけないと学びました。私が子どもの頃、もやもやしつつ何もできなかったけれど、今度は教師という立場からクラスの子どもたちみんなが意見を言い合える場所をつくる支援ができたらいいなあと思いました。そうするために学級経営は基盤となってくるのでしっかり育てていくべきなのだと感じました。

 そして、道徳の教育を学校だけに留まらず社会へ広げたいという山田先生の考えに驚かされました。考えてみると、今の日本の社会では自殺してしまう社会人がたくさんいたり、〇〇ハラと呼ばれるようにハラスメント(嫌がらせ)を平気でする人、他にも細かい問題はいっぱい浮かんできます。しかし、このような問題について大人が深く考える機会はあまりないように感じます。だからこそ社会全体の問題として考えて解決しようとすることが共生社会への一歩になるのではないかと思いました。

 私は道徳の授業もしたことがなくて知識も未熟ですが、今回山田先生から道徳について考えさせていただく機会をいただいて新鮮な気持ちになりました。初めて知ったことが多くて吸収するにはきっと時間がかかると思いますが、これから授業づくりをしていく中でこの学びを繋げていきたいです。とても貴重な2時間で充実した時間でした。山田先生、玉置先生、5期生のみなさん、すてきな時間をありがとうございます。(中江)

※ 写真は、林文通先生撮影のある学校の一コマです。記事とは関係ありません。学校のワンシーンがとてもうまく切り取られていますので、使わせていただけるようにお願いをしました。


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