9月30日の模擬授業を終えて(矢崎)

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 こんにちは。5期生の矢崎楓子です。今回はゼミでの模擬授業を終えての反省を書かせていただきます。

 今回の模擬授業で私は「子どもたちに授業で得てほしい価値を伝える」はとても難しいということを実感しました。

 私は今回の授業で、藤井風さんというアーティストの「帰ろう」という曲を道徳の教材として使わせていただきました。

 この曲の題名を伏せて、歌詞だけを読んで一人ひとりに題名をつけてもらうことを通して「生きる」ということを考えてもらおうという授業構成でした。

 私がこの授業でこだわったのは「一人ひとりの考えを殺さない」ことです。極端な表現になりましたが、教師の発言で子どもたちの考えを否定し、消すことがないようにしたいと考えました。

 だから、子どもの発言に全て同じ温度で対応しました。しかし、教師の発言を意識するあまり発問まで「どう?」といった、子どもが何を答えれば良いのか分からない発問をしてしまいました。そういった発問では子どもたちが価値に気づくことは難しいです。

 実際に、今回の授業で「自分ごと」として価値に気づけなかったという人が多くいました。また、今回授業自体がとても静かで教師として不安になりました。

 でもこの静けさは考えている証拠だと先生が教えて下さいました。その静けさの価値に私が気づけていなかったのも反省点です。絶対にこの静けさは道徳にとって必要なものです。「みんなよく考えてくれていますね」と静けさを褒め、いかせばよかったと感じました。

 今回の授業で私は子どもたちに「生きる」ことを考えるという価値に気付いてほしかったです。正直、今回の授業をどのようにしたら、この価値に気づけるようにできたかは検討がつきません。それだけ発問や教室の空気感づくりは難しいのだと感じました。

 私は「生きる」ということを考えることは人生の本当に大事なことに気づかせてくれるものだと思っています。今回の授業はうまくいきませんでしたが、もっと発問を研究して、「生きる」ことについて子どもたちに考えてもらう授業を作れる教師になりたいと強く思いました。(矢崎)
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