小学校教育実習を終えて(金子)

 先日10日間の教育実習を終えました。実習で学んだことは数え切れません。その中でも特に心に残っていることをまとめたいと思います。
 
 はじめに、私は実習で日常生活から子どもたちと積極的に関わることを心がけたいとここでも記させていただきました。その意識を忘れず授業だけでなく休み時間にも多くの子どもたちと遊びました。授業をやるなかで子どもたちが「なお先生の授業楽しみ」「先生頑張ってね」という声をかけてくれました。それは日頃からの関わりがあったからこそ生まれた言葉だと思います。日常の信頼形成の大切さを感じました。
 
 実習で特に感じたことは、子どもにわかりやすく伝えるための工夫、授業のねらいの設定とそこに関する振り返りの大切さです。
 
 1つ目の子どもにわかりやすく伝える工夫に関しては授業外でも感じました。私は二年生に入って勉強させていただきました。子どもたちには大人の言葉では全く伝わりません。私自身、研究授業のとき書き方の見本を示しましたが、言葉での説明が足らず書き方に困っている子どももいました。実習先の先生が3分の1の児童がわからなければ先生の説明が悪いとおっしゃられました。

 また低学年の先生方はただ書いてみようとかではなく、「〇〇名人になろう」「説明マスターは誰かな?」という言葉をかけて活動をしていました。わかりやすく伝える声かけや子どもたちが楽しみながら活動できる言葉選びの工夫についても改めて考えさせられました。
 
 次にねらいの設定と振り返りについてです。授業のねらいを明確にすることの大切さを考えさせられました。私は書く活動と発表する活動を取り入れ、そこにねらいを設定しましたが、両方の軸がぶれた授業になっていたと実習先の先生からご指導いただきました。ねらいがぶれてしまったため、それに対する振り返りもできず、授業を終えました。2年生ならばどちらかを軸としそこをしっかり設定していくべきで、そこができていれば、1番大切な振り返り活動もできたと反省しました。子どもたちにこの授業で何を身につけてほしいか、学んでほしいか、授業をつくる上で一番大切な部分だと痛感しました。
 
 この10日間は本当に多くのことを学び、現場でしか得られないもの、見られないものを近くでたくさん学びました。ゼミで得た学びを活かせた!と感じた部分もあり嬉しくなりました。子どもたちも先生方も本当に暖かく、この状況下の中で実習をさせていただいたことに本当に感謝の気持で一杯です。得られた財産をこれからも大切に生かしていけるようにゼミ活動に望みたいと思います。
 
 次は、幼稚園実習を迎えます。小学校とは全く別物になると思うので、多くの実りある実習にするために目的を明確にして望みたいと思います。(金子)

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