11月2日 篠岡中学校訪問での学び(長谷川)

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 こんにちは。5期生の長谷川です。11月2日に小牧市立篠岡中学校で社会科授業を参観させて頂きました。教育実習やゼミの模擬授業で社会科授業に苦しんでいたので、沢山のヒントを得ることができました。贅沢にも3人の先生方の授業を見させて頂いたので、そこで学んだことをまとめます。

 まず、3つの社会科授業に共通したことは、どの授業も「子どもたちの興味を惹きつけるような資料提示」があったことです。例えば、3年生の物流について学ぶための切り口となる資料では「なんで、同じ商品なのに買う場所によって値段がこんなにも違うの?知りたい!」と思うようなものでした。この展開であれば、子どもたちも自然と「教科書や資料集を使って調べてみたい」という気持ちになります。私は子どもたちが先生に言われたからという理由で、嫌々教科書を使って調べても、きっとあまり効果は無いと思います。せっかく使うならば、子どもたちの好奇心を引き出した上で活用していきたいです。

 また、今回は身近にあるスーパーやコンビニなどの写真でしたが、他にも社会科では、旅先のパンフレットや広告、など教材にしようと思えば活用できるものは沢山あると思います。常にアンテナをはって、教材で使えそうなものをストックしておきたいです。

 次に1年生の歴史の授業では、資料活用の面白さを体感しました。それは「みんな同じ資料を見ているのに、人によって読み取り方が違う」ことです。資料を読み取る中で、門の前で立っている人がいます。その人を「お坊さん!」という子もいれば「門の前に立っているから門番人だよ!」と考える子もいました。

 また「なんで1枚の絵に同じ人物が2人いるの?」や「塀に囲まれているから位の高い人の集まりなのでは?」と様々な疑問が出ていました。正直私には、門番人!という発想はなかったです。教材研究の中で「この資料を見たとき、子どもはなんていうのだろう」と想像しながら、資料を見て発問を考えることを大切にしたいです。私はこの授業から資料1つにしても、じっくり読み取る時間を設けることで、色々な見方や考え方ができ、沢山の疑問が集まって、自然と子ども同士で話し合いたくなる授業にすることができるのだと新たな学びに繋がりました。

 2年生の地理の授業では「発表の仕方の工夫」について気づきました。教科書や資料から読み取ったことをホワイトボードにまとめることで、グループ発表のときに、相手に見せながら話すことができ、見やすかったです。また、グループ内でまとめたことを発表する際も、ホワイトボードを見ながらの発表なので、教科書を丸読みして伝えるのではなく、自分の言葉で発表することができます。みんなで学び合うためには、発表の仕方の工夫も必要だと感じました。

 また、中部地方の農業のイメージが湧くように、多くの資料を活用していました。スライドが切り替わるたびに、集中が切れてしまいそうな子でも、興味を惹かれ授業に引き戻すことができます。私は資料1つでも、授業の流れを変えることができると思うので、資料提示の仕方など、細かい部分にもこだわって授業作りをしたいです。

 最後に桑山先生とお話をする時間を設けてくださいました。その中で「用語は後から付けるものであり、用語説明は緩く子どもの言葉で言えれば大丈夫」だと教えて頂きました。この言葉で気持ちが軽くなり、授業の中ではしっかり用語の意味を理解し説明できるようになることよりも、その時代背景やイメージを、資料をもとにして話し合い、授業を楽しむことに重点を置きたいなと思いました。

 コロナ禍で大変お忙しい中、貴重な学びの時間をありがとうございました。(長谷川)
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