勉強の意味(下野)

 こんにちは、7期生の下野です。雪が降り、私が3年間続けている早朝からのカフェのアルバイトも寒さに震えながら出勤する季節になりました(笑) 余談ですが、雪の日、早朝からの出勤で2回滑ってこけかけ、1回は本当にこけました(笑)

 そんなアルバイトでの出来事です。コロナ禍となり最近はめっきり見かけなくなりましたが、以前まで定期試験前になるとアルバイト先に高校生達がよく勉強しに来ていました。そんな時期のあるひと場面です。
 一人の高校生が「こんなの勉強しても大人になっても役に立たないじゃん!!」と頭を抱えながら友達と勉強していました。この言葉を耳にした私は、「思った思った、私もそう思っていたよ」とつい声をかけたくなったことを覚えています。

 勉強の意味がないと思ってしまうことは、誰しもが通る道です。「何の役に立つんですか?」と面と向かって問われれば、説明するまでに少し時間がかかってしまいそうです。たしかに、数学の点Pが動く動かないは大人になってから使うことは滅多にありませんし、古文・漢文は、読めても現代の文章を読むことにあまり役に立たなそうです。こう考えていると、益々勉強の意味が無さそうに思えてきます。

 しかし、そうではないのです。勉強をしているのなら、世界が広がります。例えば、ニュースやバラエティーのBGMの音楽が何か分かったり、外国人観光客の会話が聞き取れたり、出向いた先で有名な偉人の背景が読み取れたり、、、。他にも様々です。
 勉強を「勉強」として捉えると、すごく難しく思えます。しかし、勉強を「自分が見える世界の広がり」として捉えれば、それって素敵なことだと思います。

 私も勉強を「勉強」として捉えていました。受験勉強は、こんなのやっても!!!という気持ちに何度もなりました(笑)でも今は、そんなしんどかった「勉強」も今の私に繋がっていると思うことができています。様々な勉強が、世界を広げ、ふとした景色にも味わい深さを与えます。

 教師は、その名に入っている通り「教える」職業です。私は、「見える世界の広がり」を子ども達に「教え」たいと思っています。「勉強」は嫌いでもいい。ただ少し見方を変えれば、「勉強」は世界を広げてくれる素敵なものであることが伝わる授業を目指したいです。そして、子ども達の見える世界を広げるべく、一手間の魔法をかけられる様、今は目一杯私自身も勉強に励みたいと思います。
(下野)
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