12月22日額田中学校 永井利昌先生からの学びオンライン(宮野、古川)

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 こんにちは。5期生の宮野です。今回は、額田中学校の永井利昌先生から、学び合いにおいて大切にされていることを伺いました。その中で特に印象に残ったことが3つあります。

 1つ目に、学び合いにおいて教師に大切な要素です。額田中学校では、この要素をCRSと呼び、大切にしておられると伺いました。Catchは、つかみー生徒の考えを把握する、Rは、レスポンスー子供のつまずきを予想した上での教師の声かけ、Sは、ストリングー子供同士をつなぐ、です。ついつい、授業では教師の発言が多くなってしまうように思いますが、この要素を意識して、子供たちだけで進める学び合いを私も実現してみたいなと思いました。

 2つ目に、教える・教えられるという立場を固定化させない工夫です。学び合いを行う上で、なかなか学習が苦手な子にとって、教えられるという立場が固定化されてしまうのではないかと考えていました。しかし、永井先生は、そのような子供たちの面白い発言や鋭い考えを拾い、褒めたり認めたりすることによって、改善できると仰っていました。学び合う中で、子供のふとした発言や素晴らしい姿を見過ごすことなく、フォローできる教師になりたいと思いました。
 
 3つ目に、学びから逃げる子を止めることができるのは友達ということです。この言葉から、子供にとっての、学び合いの可能性と価値を感じました。額田中学校では、学び合いを取り入れてから、授業中誰一人、寝る子供はいなくなったとのことでした。私自身、中学校実習で何人かの子供が寝てしまう授業をしてしまい、とても耳が痛かったです。この話を伺い、教師が働きかける以上に、仲間の存在が子供にとって一番大きいのだと感じました。学び合いは、単に学習内容を学び合うだけでなく、クラスの仲間の存在や、良さを認めることに繋がるのだと大きな価値を感じました。
 
 今回、学び合いにおいて大切なポイントを伺い、ますます学び合いの授業を行ってみたいと思いました。4月から教師として教壇に立つことに、不安な気持ちもありますが、永井先生のお話を伺い、楽しみな気持ちが湧いてきました。お忙しいところ、貴重なお話をしてくださった永井先生、このような機会をを設けてくださった玉置先生、そして共に学んだ古川さんありがとうございました!(宮野)

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 こんにちは、5期生の古川です。先日、学び合いに力を入れている額田中学校の永井先生からお話を聞かせていただきました。今回はそこでの学びについて書いていこうと思います。

 お話を聞く中で、私の中で特に印象に残った言葉がありました。それは、「学びから逃げる子を引き止めるのは、友達」という言葉です。もちろん教師の声掛けも大切です。しかし、それ以上に一緒に学ぶ仲間からの言動は心に響き、効果があるのだと考えさせられました。そして教員にできるのは、そのような子ども達の関係のきっかけづくりだと考えました。

 子どもには、一人ひとり、その教科の得意、不得意はあります。ですが、どんな子どもでも面白いことや輝く場面があるはずです。そこを見逃さず、しっかりと褒めて認めていくこと、それが固定化された人間関係を変えるチャンスになります。そのようにして、認め合い、つながり合えるチャンスをつくっていくことの重要さを学びました。

 ですが、ただ話し合う活動を取り入れただけでは学び合いにならなかったり、話が広がり過ぎて、授業の収拾がつかなくなります。子ども達主体で学び合いが進められるようにするためには、活動の明確化が必要です。交流が進みやすくするように視点を絞り、投げかける言葉を吟味することが重要になります。ただ子ども達に課題を投げかけるのではなく、子ども達の活動の風景を想定し、手立てを立てること、軌道修正の仕方を考えておくことが必要だと学ばせて頂きました。

 学び合いは、学びに向かう力を高める効果もあります。しかし、それだけではなく人間関係に変化も与え、人とつながる力もつけさせることができます。それは、社会に出てからどこの場でも役に立つ力となります。

 正直、来年度から教壇に立ったとき、学び合いを取り入れられるか自信はありません。しかし、学び合いが子ども達にとって、役に立つ力となるのは間違いないと思います。少しでも取り入れることができるように、今回聞いたお話を振り返って、自分の力となるようにしたいです。

 今回、お話をして下さった永井先生をはじめ、機会を設けてくださった玉置先生、一緒に参加して下さった宮野さん、ありがとうございました。(古川)

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