【5月25日ゼミ記録】子どもの言葉を生かす授業とは?

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月曜日のゼミにおいて、玉置先生ご自身の授業のDVDを見せていただきました。

このDVDは、先生が教員になったばかりの時にされていた授業と、試行錯誤を重ねて作り上げた授業の二つの実践を見ることができ、ゼミのみんなで比較をしながら観賞しました。

前者は、「赤ペンで大事だと思うところに線を引かせる→教科書をみんなで読む→テストに出る所にマーカー→大事な所をみんなで読んで確認」という流れで、まるで塾のような、先生主体の授業でした。効率的で早く進めることはできますが、勉強するということに、意味や楽しさを見い出すことができない授業のように思いました。

うって変わって後者は、生徒主体の自分達で探っていくような授業で、見ている私もわくわくしました。

今回は直線について学ぶ授業で、先生が答えを言ってしまえば一瞬で終わってしまう内容なのですが、玉置先生はそんなつまらないことはされません。まず生徒に課題を与え、自由に書かせる。そして生徒達の意見発表を通して、法則を見つけていく。そしてそれを先生が、数学的には何というのか教えてくれます。自分達で見つけた法則なら愛着がわいて忘れないだろうし、感動いっぱいの授業になるだろうなと思いました。

 また、玉置先生の素晴らしいところは、生徒一人ひとりの発言をとても大切にしているところです。予想外な発問もけしてないがしろにせず向き合い、首をかしげた子を逃さず、必ず意見を聞きます。つぶやきをここまで大事にしてくれるのだから、生徒達も意見を言いたくなるはずです。一人のつぶやきが全体に広がり、新たな面白い発見をする。数学は広げる学問と先生がおっしゃっていましたが、なるほどと思いました。

 他にも、黒板に書いた子とは違う子を指名して説明させる、みんなの書いた線を書いていない子にも書かせ、全員経験したことにする等、全員参加型授業を作るためのテクニックをたくさん学ぶことができ、とても勉強になりました。

 今回DVDを見せていただき、巻き込み型授業とはどういうものか学ぶことが出来たし、私もこんな授業を受けられたら数学が嫌いにならなかっただろうと思いました。

 最後に、玉置先生が講義と授業の違いは、一番大切なことを先生が言うか、子どもが気づけるよう先生がしかけるかということだとおっしゃっていました。私はぜひ後者の、「授業」ができる教師になりたいと思います。(杉下)

 ※授業DVDは、「教育ルネサンス読売教師力セミナー名古屋2」で行った数学授業でした。このときのテーマは「子どもを伸ばすコミュニケーション力」でした。(玉置)

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