鈴木中人さん講演録「生きる幸せ、働く喜び」

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 この土日に、「いのちの授業」を全国各地で行っておられる鈴木中人さんの講演録「生きる幸せ、働く喜び 〜根っこを育む〜」と「いのちと医療介護 〜患者家族の思い、大切な人をおくること〜」を読みました。

 この年齢になると、生きていることについて、若い時以上に深く考えるときがあります。4月に公立学校から大学に異動したこともあって、これからの生き方について時折考えるのです。こうした心境での鈴木中人さんの講演録でしたから、よりインパクトがありました。紹介したい事柄はたくさんあるのですが、ここでは一節だけ紹介しておこうと思います。学生であるあなた方も生きていることについて考えるきっかけとなると思います。

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 どんなに知識が大きくても、心が小さいままではひっくり返ってしまう。生きる中で、辛いこと、涙すること、苦しいことが必ずあります。それを乗り越える生きる力が心です。現実の中で問題を解決する手段が知識です。でも、心は形もありません。目で見ることもできません。どのように育んだら良いのでしょうか?

 順番があります。何を大切に思うか、次に、どう生きるか、どう働くか、その向こうに、生きがいや働きがいがあります。私たちは、現実が厳しくなると、つい目先、どう上手くやるか、どう稼ぐかに心が奪われます。しかし、何を大切に思うか、その原点が定まっていなければ心は漂うばかりではないでしょうか。

 このときにとても大切なことがあります。いのちをどう感じているかです。いのちに向き合うとき、自然に心に感じるものがあります。生かされている、つながっている、かけがえがない、限りがある、愛されている、支えられている。この「いのちの感性」が、生きること働くことを深めてくれるのです。

 ※ 「生きる幸せ、働く喜び」の4・5頁から転載
 ※ 講演録はここから購入(1冊400円)できます。

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 ゼミ生の皆さんには近いうちにある出会いをしてもらおうと思っています。(玉置)
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