【7月20日ゼミ記録】私の研究(松井大樹)

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文献にあたる中で自己肯定感には2つの種類があるということを知り、その背景には西欧と日本の自己の捉え方に違いがあるということを学んだ。そしてどんな自己肯定感を授業で高めていきたいか定義し、今回発表させていただいた。(発表レポートはこちら


ゼミ学生からは以下のような質問があった。

・グローバル化が進むいま、競争的自己肯定感を高めるべきではないのか。
→たしかに競争的自己肯定感は入試の面接や就活には欠かせない。だが競争的自己肯定感は他人より劣っていることでたちまち自己否定感になってしまうという側面もある。そのため、まずは子どもが他者とのつながりから「自分」という存在を肯定的に受け入れていく共感的自己肯定感を高めたいと私は考える。

・「日本の子どもは自己肯定感が低い」と示す統計の多くが競争的な視点で調査されていると言うが、日本の子どもに合うような協調的な視点からの統計はないのか。
→ある本では協調的な視点から子どもの自己肯定感を調べる尺度が考えられていた。今後も文献にあたり、どんな視点から見れば日本の子どもの自己肯定感を測ることができるのか調べていきたい。

・温かい人間関係とはどんなものか。
→どんな小さなことでも「ありがとう」と言え、素直に「ごめん」と言えること。そして「自分はまだまだです」といった批判的な表現に対しても「そんなことないですよ」と言い合えるような思いやりのある人と人の関わりを「温かい人間関係」と定義した。


なぜ日本だけ自己肯定感が低いのかと疑問に思っていたが、「自己」の捉え方がそもそも違うということが今回の大きな発見であった。今後は授業の中でどのように今回定義した自己肯定感を高めていくのかを研究し、まとめていきたいと思う。(松井)
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