中学校教育実習を終えて(小林)

 中学校で教育実習を経験させていいただくなかで、小学校実習のときには感じることのなかった、思春期の生徒とのコミュニケーションの難しさ、また専門科目である「外国語科」を教える楽しさを感じました。

 小学校実習の時は、児童の話に耳を傾け、児童のつぶやきから授業を展開するように心がけていました。しかし中学校では、生徒がつぶやく様子があまり見られず、教師である自分が主体となって授業を進めることがほとんどでした。理想としていた授業と乖離した自分の授業を振り返り、反省する毎日でした。

 また英語の授業に関して、文法以外オールイングリッシュの授業を展開したいと考えていましたが、英語を積極的に使って授業をすると生徒の反応が悪くなり、実際に授業後に生徒に話を伺うと、「何を言っているのか分からなかった」と言われてしまいました。使う単語をなるべく簡単なものにしたり、ジェスチャーを使ったり、声色に感情入れるなどの工夫してはいたものの、英語を英語で指導する難しさを痛感しました。

 指導教官の先生と生徒の英語力についてたくさんお話しましたが、やはり「英語嫌い」が顕著にみられることが課題だと感じました。私自身、英語を勉強し始めたのは9年前一般的であった中学1年生からでした。「英語が楽しい」と感じ始めたのは高校3年生からでした。英語は、分からないと楽しくないし、分からないものを好きになることは不可能です。今回の実習で、オールイングリッシュは理想的ではあるものの、段階的に取り入れるのが現実的なのではないかと感じました。

 色々な課題はあったものの、教壇に立って大好きな英語を教えることのできた時間はとても幸せなものでした。私のやりたい様に授業をさせてくださった指導教官には感謝の気持ちでいっぱいです。最終日には、私が留学していたカナダについて子どもたちに話す時間をいただきました。自分の宝物のような経験を子どもたちに伝えられたことで、自分の経験が更に意味のあるものになったように思えて嬉しかったです。

 小学校と中学校の実習を経験して、私は子どもを「英語好き」にして中学校に送り出せる小学校教師になりたいと思いました。昨年1年間留学して、英語の奥深さを知りました。英語を学ぶことで自分の世界や可能性が広がることを知りました。これからの未来を担う子どもたちにも、英語を好きになり、海外に興味を持って欲しいです。そのために、小学校の外国語活動、外国語科に精通した教師になれるようにこれからも頑張ります。(小林)
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