中学校教育実習を終えて(久保)

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 こんにちは!9期生の久保朋輝です。先日、中学校教育実習が終わりました。今回は、実習での学びを記事にしていきたいと思います。

 私の専門は社会科なので、自分の授業を実践した後に、担当の先生の授業を観察していると自分に足りないものが分かりました。それは「教材研究」です。

 担当の先生が行う社会科の授業は、まさしく「最先端の社会科の授業」でありました。導入で資料を掲示し、疑問をもたせ、その疑問を解決するためにタブレット端末を活用して、個人で追究する時間を取ります。その後、グループ交流をして考えを深めて全体で交流するという形式でした。つまり、全体で交流する時には子供たちが疑問解決に向けた情報を多く持っているため、教師である私もそれ以上に追究し、教材研究する必要がありました。

 私は授業をさせてもらう上で抜けている箇所がないように、教材研究をしましたが、全体交流の場で子供たちが意見を言ってくれるのは良かったですが、「発表会」のようになってしまい、「授業」になっていないと指導を頂きました。教材研究をするときに事実だけを把握しておくのではなく、その事実はなぜ起きたか、なぜその場所なのか、といったところまで教材研究をすることが大切であると学びました。つまり、「点」でなく「線」として事実を考えるということです。

 しかし「線」として教師だけが把握しては意味がありません。全体交流の場で、子供たちが「点」として理解していたら、それを「線」にさせるのも教師の役割でした。指導を頂いてからは、生徒の意見に対し「なぜそうなるのかな?」や「なぜその場所なのか?」といった突っ込みを入れて、考えを深めるようにしました。すると「発表会」だった授業が徐々にですが「授業」らしくなっていきました。とても勉強になりました。

 中学校教育実習は、うまくいかないことも多かったですが、とてもやりがいを感じました。つまずいてでも支えてくれた担当の先生には本当に感謝しています。またどんな時でも温かくしてくれた生徒らにも本当に感謝しています。今回で学んだことを生かせるように玉置ゼミや自分で磨きをかけていきたいと思います。(久保)
 
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