中学校教育実習での学び(榊原)

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 こんにちは、玉置ゼミ第9期生の榊原計人です。今回は、1ヶ月間の中学校実習で学んだ生徒と授業の2つについて記事を書いていきます。

○生徒
 中学校の生徒は小学生と違って、あまり寄ってこなかったり話しかけに来たりしない。なので、自分から積極的に関わっていかないとなかなか話すことが出来ず、打ち解けるまでに時間がかかった。授業中の机間指導に話しかけることか簡単だが、休み時間は難しく、遊びに混ぜてもらいにいくことで段々と関係を築いていった。特に、連絡帳兼生徒との交換日記である「やりとり帳」を書かせていただいたことで、1対1でのコミュニケーションを取る事ができたほか、話のネタにもできたので、話しかけるきっかけにもなった。

 悩んだことが、「生徒との上手い付き合い方」であり、どこまで「生徒と同じノリ」をするかである。先生と生徒との関係に線引きをするためにとても大事なことであると思うが、これをどこまで生徒に合わせるかの塩梅がとても難しい。

 生徒と同じノリをしなさすぎると、話しかけづらい・関わりにくいと思われてしまい、距離を置かれてしまう他、授業を行う際に進行や生徒からの反応が減るといった悪い方向に向いてしまう可能性がある。また、しすぎると、先生と生徒の関係があやふやになってしまう。「先生」としてではなく、「友達」のような存在として見られてしまう可能性があり、これも授業に悪影響があると考えられる。

 この付き合い方を良くするために、「言って良いことと良くないことの線引きをしっかりする」「授業とそれ以外で切り替えをつける」ことを行った。これをすることで、生徒は私のことを先生として接してくれるようになったと思う。この他にも良い関係性を作っていく上で「面白い授業をすること」が良い方法だと思うが、これがなかなかに上手くいかず、難しかった。
 
○授業
 今回の実習で社会の歴史の授業を8回と道徳の授業を1回、計9回授業の授業を行った。実際に行ってみて、授業中に「つまらない」の態度が露骨に出るということを知った。逆にとても活発に活動している生徒の姿を見ることが出来た時はとても嬉しくなった。

 教科書を開かない、私語が止まらない、横向いて座っている、別の方向を向いているなど、生徒が「つまらない」と思っているときはよく分かるし、それを見て不安になる。そこからより焦って授業の進行がもっと悪い方向へ向かっていき、つまらなそうにする生徒はどんどん多くなっていく。そういった生徒の態度を直すことはとても難しいことがよく分かった。

 その子も、他の子も皆が食いつくような授業を作ることが1番良いのだが、これもなかなか難しく、簡単にはできなかった。もっと活動や考える時間を多く、説明を少なくしていく方向で授業を構成していくと良いと考えたが、それをするには教材研究がとても重要であり、説明に関してどこまで深くすればよいかの塩梅に注意が必要だった。社会は特に資料の活用が必要になってくるので、どんな資料を使ってどんなことを学習して欲しいかをしっかりと準備しなければ、授業は失敗してしまうと学んだ。

 最後の社会の授業ではグループでの活動を主として進行していった。生徒たちは活発に話し合い、他のグループも巻き込んで時間いっぱいまで考えていたし、やりとり帳にも「楽しかった」と書かれていた。社会の授業としては学びが深まったからは少し怪しいが、とても嬉しかったし成功だと思う。

○その他
 この1ヶ月間で、中学校で働くことのやりがいを知ることができた。授業づくりなど大変なこともあったが、授業が「よかったよ。」と生徒から言われたときの達成感はとても大きかった。将来を小学教師1本で頑張ろうとしていた考えが揺らぐくらいにいい経験になった。1ヶ月間お世話になった先生方、関わってくれた生徒のみんな、とても充実した1ヶ月間でした。本当にありがとうございました。(榊原)
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