10月19日小川くんの授業づくり記録(大澤)

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10月19日(水)の2限に小川くんの模擬授業が行われました。
以下はその記録です。

【概要】
◇学年・・・中学校1年生
◇単元・・・反比例
ー提示された問題ー
面積が12平方センチメートルの長方形があります。
横xセンチメートル縦yセンチメートルとして、x.yの関係を調べよう

【良かった点】
*前時の振り返りについて
関数には式、表、グラフの3点が必要だということを確認させており、これから学習する単元のヒントとなることを思い出させていました。また、「ノートを見てもいいよ。」という指示もだしていました。
*授業内容について
まず、課題を書いた後に子ども(役)の顔、様子をみていました。
提示された問題を表にして、そこからわかることをノートに書くよう子どもに指示した後、書けている子にテンポ良く◯をつけていきました。その後、「先生に◯をつけてもらった人?」と言って子ども(役)全員が挙手をしたので、「全員挙手ができたね。」と褒めていました。どんな子どもでも参加できる素晴らしい手法でした。

【課題点】
*発問について
問題を提示した後に「じゃあどうしたらいい?」と発問していたことについて、この発問は子どもに混乱を招いてしまう可能性があるとのことでした。問題が「調べよう」となっているので、子どもが調べようと思える発問が必要です。方法としては、「横3センチメートルのとき縦は何センチメートルになるかな?」と聞いて子どもから反応がきたら、「じゃあ他にも面積が12平方センチメールになる長方形がつくれそうかな?」と言って調べる意欲をかきたてます。このとき、教師があげる例として1センチメートルからやらないことがポイントだそうです。教師がきれいな流れにしたがると、子どもはきれいにしかできなくなります。
*言語活動について
提示された問題を表にして、そこからわかることを発表させた後に「それではまとめてみよう。」と言っていましたが、これは”できる子”しかついてこれないのではないかという意見がでました。「まとめてみよう。」ではなく「どれとどれが同じかな。」と聞くことによって意見がでやすくなるとのことです。また、「(黒板に書いた意見より)質問ある人?」と聞くとそこから授業が展開されるというアドバイスも受けました。子どもが発言する場面をたくさん教師がつくることで言語活動の充実につながります。

小川くんから学ぶこともたくさんありましたし、小川くんの模擬授業を通してさまざまな意見交流をし、深い学びがたくさんできました!
小川くんおつかれさまでした!(大澤)

10月19日授業づくり1期生ゼミ(小川)

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10月19日のゼミでは私が模擬授業をさせていただきました。
今回は中学校実習の研究授業で行ったものを改めて改良し、行いました。反比例の1回目を想定しました。

心がけたことを3点あげたいと思います。
初めに、生徒の心をつかんでから導入に入ることです。導入に入る前に生徒の様子を把握し、授業に向かう姿勢を作ることができれば生徒はその時間集中して学ぶことができると考えたからです。最初に、笑顔で教室に入り、生徒の表情を注意深く見渡すと、笑顔で返してくれる子もいれば、下を向いている子もいます。そこで、1番笑顔が輝いていた生徒(今回は中田くんでした)に、「とっても素敵な笑顔ですね。中田くん、数学が好きだもんね。そんな中田くんの好きな数学の授業を始めます。」と始めました。物腰柔らかく、全体に話しかけるように生徒と会話をすることで下を向いている子も何を話しているんだろうという気持ちになって前を向いてくれたとおもいます。

次に、教室のみんなを巻き込んだ授業をすることです。これまでのゼミ生の模擬授業から学んだ、丸つけ法や、復習をするときはノートを見返せばわかるよと声をかけることで多くの子が手を上げることができる方法を取り入れていきました。その中で、丸つけ法を行う際に、全員に丸をつけて周りました。そこで「先生に丸をつけてもらった人?」と聞くと全員の手があがりました。当たり前のことですが、多くの手が上がることは一体感を生徒に持たせることができると考えます。しかし、この方法は少人数だからできたことであり、人数が多いときは班ごとに1人以上丸をつければグループ交流で考えを深め合えるのではないかと考えました。

最後に、数学的な見方・考え方を養うことです。このことが1番難しいと私は考えます。今回はこの力を養うために、なるべく教師の発言を少なくし、生徒の意見だけで授業を進めていこうと心がけていました。しかし、私の発問があまりにも抽象的であったり、難しい言葉を使ったりと改善しなければならないところを玉置先生、ゼミ生の仲間たちに多く見つけていただきました。中でも、「みんなの意見をまとめてみよう」という発問は高等であるとご指摘をいただきました。まとめてみようではなく、「同じものはあるかな?」と発問をスマートに簡単な言葉で表現することで多くの子たちが参加できるのだと学びました。

今回の模擬授業で多くのことを学びました。これらをしっかりとまとめていき、自分なりの授業スタイルを見つけていきたいと思います。(小川)

第4回教師力アップセミナー(野口芳宏先生)に参加して(寺坂)

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10月10日の教師力アップセミナーに参加して、野口芳宏先生の講演を聞かせていただきました。
4月の2期生最初のゼミの時からこの日まで、野口先生はずっと追いかけて来た先生だと言うことをたくさん聞いて来ました。たくさんのことを教えてくださる玉置先生の先生ということで、とても楽しみにしていました。この日は、前回のセミナーでの失敗を活かし佐久間君の家に泊めさせていただいて、万全の状態で臨みました。

私は、一部の「何のために学校へ行くのか」について書かせていただきます。

何のために学校へ行く行くのか。最初は、これはとても難しいなと感じました。勉強するためや友達と遊ぶため、行かなきゃ行けないからなど、たくさんあると思います。野口先生は、学力形成と人格形成の為に行くのだと仰っていました。これは、教育基本法第1条に沿っていて、ブレるべきものではなく共通の意識を全員が持ち、持たせる必要があると思いました。

また、家庭に教育を持ち込むのは良くないことで、家庭は安らぎの場でなければならないという家庭教育のあり方についてのお話がありました。今の世の中の風潮は、学校だけでなく家でも様々な教育を施さなければならない、またそうしているという家庭が多いと思います。それだと、子供はどこで休むのか。休む場所が無いから非行に走ってしまうのだと、いう話でした。よくよく考えると当たり前のことですが、このセミナーに、参加しなければ考えもしなかったことだと思うとゾッとします。

野口先生のお話はとてもおもしろく、現場でやってこられたからこそ考えれる話ばかりでとても勉強になりました。1つ1つの話に不思議と吸い込まれて行くような話し方は、長年教壇に立ち続けられたからこそなのかなと感じました。

懇親会は、私用で参加することができませんでしたがその前に野口先生とがっしりと握手させていただきました。将来、野口先生の話が出るたびに自慢したいと思います。

最後に、、
カントの言葉を引用した「ヒトは人によって人間になる」ということばがとても印象に深く残っています。
ヒト・・・獣
人・・・教育
人間・・・社会に通用する人間

もう1つ。
ニンゲンは、人の間と書くように人と関わることで人間になる。
改めて聞いて、なるほどなと強く思いました。(寺坂)

第4回教師力アップセミナー(野口芳宏先生)に参加して(末松)

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先日10月10日(月)に教師力アップセミナーに参加させていただきました。今回は野口先生です。
昨年に引き続き野口先生のセミナーに参加するということで、ワクワクしながら会場に行きました。
セミナーは午前の部、午後の部とあり、私は午前の部のことについて書きたいと思います。


午前の部のテーマは「何のために学校にいくのか」

野口先生は分かりやすく
1 学力の形成(頭の教育)
2 人格の形成(心の教育)
と大きく2つに分けて紹介されていました。
そして、「国家及び社会の形成者たる資質を備えるため」とまとめてました。

「国家及び社会の形成者」という言葉は、教育基本法の第一条の教育の目的に記述されています。
個性を大切に、個性教育をしていこうと動いている今の教育ですが、教育の根本となる教育基本法をみると、「個人」「個性」の言葉は見当たりません。
いま一度、教育の基本に戻って、国家や社会で上手くやって行けるような子どもたちを育成するため、集団教育に力を入れていくべきなのだと感じました。


「ヒトは人によって人となる」(カント)

という言葉を紹介されていました。
ヒトを人にするためには、ヒトを教育する人が必要。教師はその役を担う立場である。
改めて、教師が子どもに与える影響は(良くも悪くも)大きく、その後の子どもの将来や国家・社会のあり方を決めてしまうかもしれない、重要な立場であると思いました。

子どもを教育していくことは容易なことではありませんが、これからもセミナーに参加したり、ゼミで学びあったりする中で、多くのことを学び、力にしていきたいです。(末松)

第4回教師力アップセミナー(野口芳宏先生)に参加して(佐久間)

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10月10日、第4回教師力アップセミナーに参加させていただきました。今回は野口芳宏先生による講演でした。玉置先生がずっと追いかけてきた先生と仰っていたので、今回のセミナーはいつも以上に楽しみでした。私は午前の部の道徳模擬授業について記事にしたいと思います。

「なぜ学校に行かなければならないのか」についての授業を学びました。学校に行く理由として学力形成・人格形成を育む必要があるからと仰いました。これは教育基本法の「国家及び社会の形成者」となることに繋がります。まだ詳しく教育基本法を私は覚えられていないので、なぜ学校に行くのかという根本が述べられていることを知り、これから必ず覚えなければいけないと感じました。

また、午前の部の中で最も印象に残った言葉があります。野口先生は「利他公益」と講演の中で何回か仰っていました。個性と多様性の尊重は重要ではあるが、自由にしすぎると、利己的になり争いが生まれてしまいます。集団の中の一員として利他的に考え、行動することの大切さを学びました。そして、このことは自分にも当てはまることなので、これからはもっと利他的に考え、行動していきたいと思いました。

今回のセミナーは3部構成になっており、私の記事は第1部だけですが、どの部も学ぶことが多く、また野口先生の話がとても面白かったので、充実した時間を過ごせました。野口先生は若い時から授業技術を考えていたと仰っていました。大学3年生の私がこのようなセミナーで学べているのは玉置ゼミならではだと思います。少しでも学んだことを自分のものにしていけるように努力していきたいと思いました。(佐久間)

第4回教師力アップセミナー(野口芳宏先生)に参加して(中田昂)

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第3部の始めは、「基礎」の話からだった。
その中で野口先生は、東北の地震による津波によって流された家々の基礎のお話をされた。
自分も昨年の夏に実際に現地を見て来たが、本当に基礎だけが綺麗に残っていた。
基礎の大切さは、肌で感じた。

東北の話が出たので余談ですが、今年の夏も宮城・福島に行って来ました。福島県の双葉町も車窓からではあったのですが、荒れ果てて人がいなくなった町を見てきました。原発から約6kmの近くを通りました。防護服を着て作業をされている人がたくさんいました。ニュースだけ聞いていて、本当はどうなっているかなんてちっとも知りませんでした。
早く復興することを願っています。

第3部をまとめると
・読字力
・語彙力
・文脈力
の3つに絞って言えそうです。

読字力を向上させるためには、教科書に書かれている字で漢字で書けるもの全て漢字で書く。早くから何度もがキーワードです。小学校の低学年からいろんな字を見て慣れていくことで、自然と読んだり書けたりできるようになる。自分も幼い頃から本をたくさん読んでおけば良かったなと今になって思います。

語彙力を向上させるためには、チャンスを活かす。つまり、教科書に出てきた単語をそれだけを見て終わらすのではなく、対義語や類義語なども紹介して色んな言葉に出会って行く中で語彙力を増やすということ。そのために、教える側が知らないといけないから、勉強しなくては。。。

文脈力を向上させるためには、間違えそうなとこを発問する。誰でも答えられるような一問一答のような発問ではなく、多様な考え方が生み出せるような発問。落とし穴づくりをする。そこで間違えさせて、正解を教える。答えが何個もあるようなのが国語ではなくて、数学のように一つの答えになるようにさせる読解力をつけさせなければいけない。そのために自分はまず本を読もう!笑

今回のセミナーで1番心に残った言葉は、「詰め込むのではなく、叩き込む」と言う言葉。過激すぎるかなと思ったけど、教えずして活動しても何も意味ないよなと思いました。(中田昂)

10月12日松井くんの授業づくり記録(小川)

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 後期のゼミ授業では模擬授業をしながら授業技術を高めていくことを行なっています。今回は松井くんの模擬授業を見て学んだことをまとめます。

 算数の模擬授業で、(問題)4人がけのいすがあります。35人がすわるにはいくつあればいいでしょう。

 初めに、松井くんの視線に注目しました。課題をみんなで読む場面や、挙手する場面で松井くんは常に一人一人を見るよう心がけていたと思います。このことから自分のことを先生は見ていてくれているから、授業に入り込めたように思います。

 次に、子どもの考えを黒板に書く際には、その子の名前を書くことで誰の考えが一目でわかり、書かれた子は嬉しく感じると考えられます。

 最後に、今回の授業の山場である対立の場面です。松井くんが教育実習で実際に多くの子が答えに8と書き、少数の子が答えである9にたどり着いたという場面を想定して行いました。最初に8と答えた子を意図的に指名し、考えを聞きます。その後、正解である9と答えた子の意見から8と答えた子が意見を変えていくという流れです。実際に行ってみると、考えを変える子もいますが、8が正しいと主張し続けている子もいます。しかし、授業が進むにつれて9と答える子の数が増えていきます。その子たちの考えから、具体的にイスと人のマグネットを使うのではなく、前時に学習した抽象化された丸の塊で考えるという意見がでました。

 いつまでも具体物で考えるのではなく、抽象化して考える。その子たちの考えを聞いていくうちに、8と主張し続けていた子の考え方が変わりました。この瞬間みんなが納得いったものとなったと思います。教師が考え方を言うのではなく、子どもに説明させることでみんなが理解できた授業になったのだと考えます。そして、この後の問題ではあまりを足すのではなく、引く問題が登場してきます。形式的に覚えてしまっている子は混乱してしまうので、気をつけなければならないと松井くんは考えていました。

 私が模擬授業をする際は、今回の松井くんの良い点やこれまでの学生の良い点から学び、より良いものとしていきたいと思います。(小川)

10月12日授業づくり1期生ゼミ (松井)

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10月12日(水)のゼミでは杉下さんと私が授業担当でした。私の授業を振り返ります。

授業は小学校3年生算数の「あまりのあるわり算」で「4人がけのいすがあります。34人すわるには、いすはいくつあればよいでしょう」という問題を扱いました。この授業は小学校実習の研究授業で行なったものでしたが、その際は教師である私が話し過ぎてしまい、児童の考えをつなげることができませんでした。今回はその反省も踏まえ、児童役からどんどん考えを引き出そうと思い、臨みました。

導入の前時の復習では、つまずいた児童がいたため時間を割くことに。どこまでその児童に対して時間をとるべきなのかということを考えるきっかけになりました。研究授業のときにはない発見です。
復習が終わってから、問題を提示して式を書かせました。丸つけ法を実践し「短く、簡潔に」を意識して1人1人に声をかけていきます。児童役のゼミ生はとても上手に間違えてくれるので、実際の子どもがいる感覚で声をかけていくことができました。ゼミ生からは「声をかけてもらえてよかった」「的確なアドバイスだった」と言ってもらえ、少し丸つけ法に自信をもてました。

授業の核となる、答えが8つか9つかの議論。研究授業の際はほとんどの児童がはじめに8つと答えました。そこから9つと答えた児童が説明することで、次第に9つだとわかる児童が増えていくという流れです。今回も児童がそうなったと仮定して、授業を行いました。「いつも 8あまり2 の8の部分が答えになるから、この問題も8つ」という答えが上がり、黒板でいすに人を並べることから視覚的にあまりを捉えさせようとします。その際、全部絵で描くと大変だから○で表してみるなど、抽象的に考えさせることを気をつけました。9つだと答えた児童の発言から、頷いている様子などを見て意図的指名。今回の授業では、研究授業の時のように私が話し過ぎることなく、児童の発言をつなぐことができました。

この授業でのポイントとなるのは「8あまり2」の「8はいすが8つ」「2は2人」ということをイメージできるかということ。視覚的に考えさせることの他に、いかに児童に考えさせるかを今後の私の課題にしたいと思います。(松井)

第4回教師力アップセミナー(野口芳宏先生)に参加して (牧野紘)

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今回の教師力アップセミナーは、野口芳宏先生のお話を聞かせていただきました。

今まで私は、野口先生の本を読んだことや、玉置先生によるモノマネ(笑)を見たことしかなかったので、お会いするのは初めてで緊張していました。
いざ講演が始まると、野口先生のズバリとものをおっしゃる姿勢、切り込んでいく考え方、独特な話し方に惹きつけられている自分がいました。

第3部では、国語学力の形成について講演をしてくださいました。
その中で一番心に響いたことは、「正誤の明示」のお話です。
国語はよく正解が一つではない、と言われますが、野口先生は、正解は一つであとは間違いだ、とおっしゃっていました。
私は今までそんな考え方をしていなかったので驚き、また自分も子どもにズバリと答えを教えたいとも思います。
自分は今まで、学生の立場しか経験していませんが、思い返すと、授業でハッキリ答えを言わず、曖昧なままの授業より、ズバリと答えが出た方がスッキリしたし、何より何を学んだかが明確だった気がします。
国語は何が答えなのかズバリと答えにくい教科でありますが、自分でしっかりと学び、教材研究をして、子どもに伝えられる先生になりたいです。(牧野紘)

第4回教師力アップセミナー(野口芳宏先生)に参加して(大澤)

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私は10月10日に行われた第4回教師力アップセミナーに参加しました。
今回は野口芳宏先生でした。

野口先生は午後の部2(国語学力を向上させる基礎基本)で、国語学力は3つに分けることができるとおっしゃっていました。

1つめは読字力です。この読字力を向上させるために、野口先生はあえて学年配当漢字を無視し、積極的に漢字を使い、教えるそうです。このとき、気をつけなければいけないことは、筆順を守ることです。また、筆順の原則(上から下へ、左から右へなど)を教えておくと、見たことない字も筆順の原則をふまえて書くことができるようになるそうです。

2つめは語彙力です。教科書に書かれている文章をそのまま発言するのではなく、自分なりの端的な表現に直します。要約するのです。例えば、鬼ごっこについて、「鉄棒より向こうに逃げてはだめ」というルールを設けられているものは「エリア鬼」と言い換えることができます。要約することで、初めてふれる文章に出会ったときにも、自分の頭の中で考え、整理し、理解することができます。

3つめは文脈力です。文脈を的確にとらえ、一文一文のつながりと関連性を理解します。教師は子どもが間違えそうなところをひろい、発問を工夫する必要があるそうです。

野口先生の講演は、自分の中にあった常識をあっという間に覆すようなものばかりでした。常識や普通という言葉に惑わされず、本当に子どもたちが求めているものはなんなのかを考え、努めていく必要があると感じました。野口先生をはじめ、教師力アップセミナーでいつもお世話になっている先生方、今回もたくさんのことを勉強させていただき、本当にありがとうございました。(大澤)

第4回教師力アップセミナー(野口芳宏先生)に参加して(浦)

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10月10日、教師力アップセミナーに参加させて頂きました。
講師の先生は、ゼミ内でもよくお名前が登場する野口芳宏先生。
初めて野口先生の講演を聞いたのですが、テンポ良い話し方で、笑いあり、そしてなるほど!が多い、とても惹きつけられるお話でした。

午後の部1は、伊藤彰敏先生による模擬授業でした。
中学校1年生の国語「語感を磨く」を教材に、私たちゼミ生12名が生徒役として授業を受けさせて頂きました。
写真で掴む導入、そして同じ意味であるのに言葉が違うという面白さに、気がつくと役としてではなく素で授業にのめり込んでいました。

模擬授業後の野口先生と伊藤先生、そして司会の玉置先生、この3名の先生方の講評会もとてもためになりました。
子どもから出てくる言葉を学習用語に繋げる大切さを知ると同時に、中学生を集中させることは難しいという現実など、理想と現実の差も感じてしまいました。
この差をどう埋めていくか今後考えていきたいです。
また、子どもから出た言葉を授業の展開や深めるためのきっかけとすることも重要だと改めて思いました。
教室には様々な子どもがいます。
発言を活かして授業展開をすることで、授業をクラスのみんなで作っているようにも思え、子ども達もますますやる気が出るのではないかと思います。

終わった後に、「たくさん学んだ!」と思える1日でした。
私は今回野口先生の講演を聞き、根本は何かをはっきりさせ、ぶれない目的を持って行動することが大切だと思いました。
今後子ども達と接する上で、目的を自分が理解した上で授業や生活指導等行っていきたいです。(浦)

第4回教師力アップセミナー(野口芳宏先生)に参加して(小川)

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10月10日に行われた教師力アップセミナーに参加させていただきました。今回は玉置先生が「私のずーっと追っかけてきた人だ」と仰る野口芳宏先生の講演会でした。私はこのセミナーを通して、野口先生から多くのことを学ばさせていただきました。中でも私は午前の部の道徳模擬授業について書かせていただきます。

野口先生の「何のために学校へ行くのか」という発問から始まりました。野口先生は学力形成と人格形成を育むためだと仰いました。この2つを養うことで教育基本法第1条に書かれている「国家及び社会の形成者」となると仰います。

私は教員採用試験に伴い試験の問題として、教育基本法を読んできました。しかし、それは実際に子どもを想定して読むことはできていませんでした。なので子どもを想定し、教育基本法や指導要領を読み、それらを自分の基礎として、その上に力をつけていきたいと考えました。

次に、教室話法についてです。教室では私的話法ではなく、子も先生も公的話法を使うことです。公的話法とは常よりゆっくり、常よりはっきり、常より大きくです。「1つ目はから始めて発表しよう。」と助言してから子どもに発表させるなど、普段から話し方を鍛えていくことが大切であると仰いました。

次に、野口先生は多くの教員が家庭教育に問題があると考えていることに指摘をしていました。家庭には誰しも安らぎを求め帰るものなのに、家庭が教育機関になろうとするからダメである。安らげる場がなくなるから、子どもは夜さまよい、家に帰りたくないと感じるのだと仰いました。

また、日本の教育の大きな流れは個人・個性に力を入れることであると仰います。集団で1つの考えにとどまらず、多様性を尊重しようとする野口先生の指導が伺えました。
最後に、野口先生は利他公益とよく仰いました。水を引き寄せると向こうへ行ってしまうが、水を押すと自分に戻って来る。このように、利己のために集めたものは失われていくが、利他のために与えてきたものは残る。この言葉で私は利己的に動くことの愚かさに気づきました。利他的に動くことを今後していきたいと強く思いました。

今回のセミナーを通して、野口先生からたくさんの人生論を伺えたように思います。中でも、「経験は意図的に積み、整理して積み上げていくこと。」はこの玉置ゼミのテーマである「書くことによって学ぶ」につながっているように思います。そこで私は来年から教壇に立つ際には、日々の取り組みを書くことによって記録し、自分なりの授業技術を確立していきたいと思います。(小川)

収穫盛りだくさんの教員養成講座

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10月6日、大学の就職課が開講している『教員養成講座』がありました。模擬授業や担任第一声など、実際に4月から教壇に立って働く上で必要なことをこの講座では学んでいきます。前回はオリエンテーションだったので今回から本格的にスタートしましたが、その第1回目は模擬授業でした。

そうなんです。前日にもゼミで模擬授業を行っていたので、私は玉置先生やゼミ生、友人からもらったアドバイスを基に、もう一度同じ授業を試みました。そこで得た成果と課題を以下のようにまとめてみました。

〇成果
・児童の集中力を高める。
⇒授業の冒頭で、「顔を上げておへそは先生の方へ。みんな先生と目が合うかな。」と発問した。これによって、学生相手ですが児童の目線を集める手応えを掴めた。
・疑問の共有ができた。
⇒あまりのあるわり算を初めて取り扱う場面だったため、答えが今までのように表記できないという疑問を、全員が共有できるまで丁寧に意見交流ができた。
・課題の必然性
⇒前述したように全体で疑問の共有ができたので、スムーズに課題へとつなげることができた。
・キーワードを黒板の隅に書く。
⇒前日のできなかったことでした。今回はあまりのあるわり算の式を見た時に「ピッタリじゃない。」という意見が出た。まだあまりについて考えさせる場面ではなかったが、とても良い表現だと思い黒板の隅に「ピッタリじゃない。」と書いた。この意見を言った私の友人からは、「自分の意見が黒板に書いてもらえて嬉しかった。」という感想をもらった。

〇課題
・話し合いからの切り替えが不充分だった。
⇒授業の冒頭では、児童が教師に注目できるような発問があったが、ペアで話し合いをさせた後にこうした発問ができなかった。実際の授業であればここから集中力が途切れてしまう可能性もあるので、1つ1つの発問を大切にしたい。
・考え方を教師が誘導してしまった。
⇒わり算の答えの確認はかけ算九九を使うという既習内容の復習まではできた。しかし、その後のあまりのあるわり算では、同様の考え方がなかなか引き出せず、最後は自分で話してしまった。できているつもりで復習が足りなかったのか、発問に問題があったのか、もう一度振り返りたい。

同じ内容の模擬授業2回目でこれだけの成果と課題を得ることができました。特に成果の『キーワードを黒板の隅に書く』という点では、玉置先生に教えていただいたことを自分なりに即実践してみて、手ごたえを感じることができたのが良かったです。たった2本分の授業ですが、この2日間で少しは授業技術を身に付けることができたと思います。これを確かなものにしていけるように、今後学びの場を大切に頑張りたいです。(佐藤)

海部教員組合研修で玉置先生の講演を聞いて(中田昂)

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あま市美和文化会館で先日行われた玉置先生の講演会に参加しました。テーマは、「私が教師として鍛えられたエピソードを語る〜失敗の連続の教師人生〜」というものでした。

いつもは、道徳や算数・数学の授業技術についてのお話を聞く多い中で、今回は玉置先生の今までの人生や生き方についてのお話でした。いつもと違う。そして、ゼミでも聞いたことない話を聞けてとてもよかったです。笑いあり、涙ありの講演会でした。(個人の感想です。)

ここで、講演会の内容を書きすぎるとネタバレになってしまい、玉置先生の話すことがなくなってしまうので、感想と思ったことを書いておきます。笑

話の中で、多くの人が登場してきました。児童・生徒や保護者、地域の人々、先生方。玉置先生は、いろんな人との出会いを大切にし、そして繋がりを大切にされている方だからこそ、多くの人から愛され、信頼される先生であるのだなと思いました。

先日、野口先生が言われていたことに似ているなと思いました。
自分の持っているものを与えれば、いつかそれが自分に返ってくる。自分のものをただ持ってるだけの人は滑稽だ。と。

意識せずとも、何かを与え続けられる人間になりたいものです。(中田昂)

小学校教育実習を終えて(白井)

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私は、9月5日から9月30日までの4週間、小学校の教育実習でした。私は、6年生のクラスに入り、たくさん学ばせていただきました。児童と関わる中で、大学の講義だけでは学びきれないことを、直接感じ取ることができました。

その中でも、特に心に残っていることは、児童の個々にどのように対応していくかということでした。児童は、1人1人違って、みんな良いところを持っています。それに、教師が気付き、生かしてあげることがとても大切だと思いました。難しい計算が苦手でも、友達の話をよい姿勢で一生懸命に聴いている児童。恥ずかしがり屋であまり前に出てこようとしなくても、クラスのために友達の机を整頓している児童。実習中の1ヶ月でも、このような様々な児童のよいところを見つけることができました。また、それに対し、「◯さんの聴く姿、話す人の方をしっかりと見ていてすばらしいね」などと伝えることで、努力を見てくれている人がいるという安心感にもつながるのだなと思いました。

私の教育実習での目標が、「クラス1人1人のよいところみつけをする」だったので意識をして見ていくことができ、とてもよい経験となりました。

最後に、この4週間は児童と休みの時間に遊ぶなどの楽しいこともたくさんありましたが、そればかりではありませんでした。自分の教材研究の甘さや、授業作りの未熟さを感じ、教師になる責任を感じました。しかし、児童と関わる中で、もっともっと力をつけて教師になりたいという気持ちが一層強くなりました。次は、中学校実習があります。小学校実習で学んだことや、反省を生かして頑張りたいと思います。(白井)

第4回教師力アップセミナー(野口芳宏先生)に参加して(岩田)

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10月10日(月)第4回の教師力アップセミナーで野口芳宏先生のお話を聞かせていただきました。午前の部は道徳教育の「なんのために学校に行くのか」、午後の部は国語学力の向上について10時から15時までしっかりと学ばせていただきました。

終日を通して、学ぶことが非常に盛りだくさんでしたがわたしは第二部の模擬授業についての記事を書かせていただきたいと思います。

第二部では伊藤彰敏先生の模擬授業に生徒役として参加させていただき、後ほどその授業技術のポイントを野口先生より教えていただきました。模擬授業はとても面白く、興味・関心が引きつけられやすい展開でした。生徒役をやりながらも真剣に授業に引き込まれていくような感覚でした。言葉には同じ意味でもいろいろな表し方があること、そしてその表現の仕方には名前が付いていて、それが今回の学習内容である「和語・漢語・外来語」につながっていく、段階を踏んで一歩ずつ生徒を引きつけることで、国語が楽しい!と思えるきっかけ作りであると感じました。模擬授業内でも伊藤先生より多くのことを学ばせていただきましたが、その後の野口先生によるポイント解説で印象に残ったことがあります。それは陰極表現とダイレクト表現の使い分けです。生徒の引きつけを目的とした陰極表現ですが、それは時として回りくどく生徒のやる気を削いでしまうことになります。今の中学生の現状を考えた配慮をするくらいなら、どんな中学生でもが好意的に楽しく授業が受けられる工夫をしたほうがよいのだとお聞きし、それが本来の教師の役目であるとも感じました。クラスにはいろんな子がいます。勉強が得意な子、苦手な子、好きな子、嫌いな子、その子たちすべてにとってのいい授業とはどのようなものか、国語教育の柔軟性が問われる問題だと思いました。


もう一つ第二部の内容ではないのですが、これから教師を目指していく立場として心に留めておきたいお話がありましたので、ここに記事にして整理しておきたいと思います。それは「秩序」のお話です。小学校実習に行って、現代の小学生、親、学校体制など身近に感じる部分がたくさんありました。良くも悪くもわたしたちが小学生のころとは随分変化していたように思います。野口先生のお話で現代よく言われる「個人の自由」「個の尊重」という主張が、わがままと同じような意味を指しているときが多くなってきているということをお聞きして、個性、個人という言葉に惑わされていた自分に気づきました。確かに、個性を持つことは非常に大切なことで民族的に主張が弱いわたしたち日本人の欠点的な部分かもしれません。しかし、個性を主張するには大きな秩序、今まで守られてきた伝統に沿った流れをくむことも大切なことなのだと学ぶことができました。教育はある意味で保守であり、変わらないことこそいいことであるという言葉を心に留めて、変革を求められる風潮の今違った視点で物事を考えることができるそんな教師を目指していきたいです。(岩田)

第4回教師力アップセミナー(野口芳宏先生)に参加して(渡部)

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10月10日、大口中学校で行われた教師力アップセミナーに参加させていただきました。講師の先生は野口芳宏先生です。

第三部では野口先生が小学校二年生の教材「おにごっこ」を通して学力をつける国語の授業についてお話してくださいました。
野口先生は「おにごっこ」をあえて「鬼ごっこ」と黒板に書くそうです。教科書に書いてある「おに」をあえて「鬼」と漢字で書きます。そして子どもたちに声を出して読ませるそうです。子どもたちの教科書にはひらがなで「おにごっこ」と書かれているため子どもたちも読むことができます。子どもたちにはノートに書くときにはひらがなで書いてもよいと伝えてあるため漢字が苦手だと感じる子どもも安心できると思いました。もし私が子どもだったら、まだ習っていない漢字であっても先生が黒板に漢字で書いた言葉は頑張ってノートに書きたくなると思います。この「まだ習っていないけど書いてみたい、書けるようになりたい」と感じることは野口先生が第三部の冒頭でおっしゃっていた「授業は必要の連続、価値あることの連続」につながるのかなと思いました。

私なりに「必要なこと」、「価値のあること」とはどのようなことか考えてみました。
「必要なこと」とは子どもたちがもっと知りたい、できるようになりたいと感じることだと思います。「価値あること」とは子どもたちが「必要なこと」に挑戦し、わかった、できて嬉しいと感じることではないかと考えました。必要なことから価値あることへとつながり、さらに価値あることからまた必要なことへとつながるからこの二つが連続し続けるのではないかと考えます。

今の私はこのように考えました。この考えは間違っているかもしれないですし、これから先学んでいく中で考えが変わるかもしれません。しかし、今日のセミナーを通して授業の中での「必要」と「価値あること」とは何かと考えることができたので良かったです。

読字力について野口先生が繰り返しおっしゃっていた言葉が「早くから何度も」です。小さなうちから何度も漢字に触れることで読字力を身に付ける上で大切だそうです。自分自身を振り返ってみても早くから(幼い時から)何度も見てきた自分の名前は早くに読めたり書けたりするようになった気がします。また、自分の名前が漢字で読める、書けることが嬉しくて名前を書くときに張り切って漢字で書いていた思い出があります。
子どもたちの読字力を高めるためには教師が授業の中の少しの工夫から始められることがあるということがわかりました。

また、反対語があるものは必ず教えるということもおっしゃっていました。授業の中で出てきた言葉だけでなく、一緒に+αを学ぶことができます。授業の中で反対語があれば必ず教えるということが定着すると子どもたちは授業の中はもちろん、日常生活の中でも「この言葉の反対語はなんだろう」と思うようになるかもしれないと思いました。
こうした感情をもつことができるようになることも「必要の連続、価値あることの連続」につながると思います。

第三部で印象に残った言葉は「必要の連続、価値あることの連続」です。
子どもたちに授業のどこで、何が「必要」と感じさせられるかは教師次第だと思いました。学力を身に付けるために子どもたちに何を理解してほしいのか、何ができるようになってほしいのかということを明確にして授業に臨まなければならないと改めて感じました。

正直なところ、今までの私は「楽しい授業、子どもたちが興味をもってくれる授業」のためにどうしたらよいのかということばかりを考えてしまっていたと思います。しかし、教師として子どもたちに勉強を教える以上「子どもたちに学力を身に付けさせる」ということをしっかりと考えていかなければならないと思いました。これからも積極的にセミナーに参加したり、自分で本を読んでみたりして学び続けていきたいと思います。野口先生、セミナーの先生方ありがとうございました。(渡部)

特別支援学級で学んだこと(浦)

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先日から、教採前に何度か行った学校インターンシップを再度始めることになりました。
そこで、初めて小学校の特別支援学級の補助に入らせていただいたのですが、学ぶことが多かったので、記録として記事にしたいと思います。

1つ目は、交流しながらの授業が多いということです。
教科によっては通常学級で勉強していますが、特別支援学級で行う授業も多くあります。
その時に、児童の学習の進み具合によって、バラバラで学習するのではなく、交流しながら学習する場面がありました。
例えば、社会で県名を覚えれていない児童が読み、県の場所を学習中の児童がかるたのように取るという授業展開です。
2人の目標は違うものの、交流しながら学習できることで、互いに高め合えるように思えました。

2つ目は、授業中の教師の発問です。
通常学級で受ける社会の授業に付き添いで行かせていただき、そこでは先生の発問のテクニックを学ぶことができました。
難しいことを言われると物を投げたりしてしまう児童で、私は危険がないかを見ることで精一杯でした。
「店の中にはどんな工夫があっただろう」という発問がありましたが、難しいようでその子はなかなか書くことができません。
その中で授業者である先生は側に来て、「お肉は好き?野菜が好き?野菜はどれぐらいあったかな?」というように、まずはYesかNoで答えられる質問、そしてそれの多さと段階を踏んで尋ねていました。
そうすると、「野菜がたくさんありました」と1つの店の工夫としてノートに書けるため、難しく感じなくなったのか、集中して書くようになりました。
さっそくその後、全体の発問に対し、個別対応として実践させていただきましたが、物を投げずに、ノートも書けた状態で授業を終えることができました。

発問の工夫ができるようにするためには教材研究をしっかりと行う必要もありますし、交流型の授業は言語活動にも繋がると思います。
今後も、実際の学校で学ばせていただく機会を大切にし、精一杯活動させていただきたいです。(浦)

第4回教師力アップセミナー(野口芳宏先生)に参加して (松井)

大口中学校で行われた第4回教師力アップセミナー。野口芳宏先生の講演でした。私は第2部について書きます。

第2部は伊藤彰敏先生による国語の模擬授業。それを見て野口先生がコメントをするというもの。生徒役はゼミ生が担当させていただきました。私はカメラ係だったため、外から授業を見て学びました。

「語感を磨く」という教材で、先生はまず厠の写真を生徒に見せました。ゼミで「導入は重くしない」と学んだばかりですが、先生もリズムよく生徒に写真を見せて意図的指名をされていて、学んだことがよく分かりました。
次にトイレの別の呼び方を考えます。雪隠やはばかりなど私は聞いたことがないものもありましたが、1つの物を指す言葉がたくさんあることを知る機会となりました。
驚いたのは次の発問の「いまからこの言葉を臭い順に並べましょう」 言葉を臭い順に並べるという発想にびっくりしました。並べ終えると、なぜその順番になるかを考えます。「なんとなく」という生徒の声にも切り込み、言葉から説明させたり、他の生徒の発言を説明させたりしていたのが印象的です。玉置先生の仰る「ものわかりの悪い教師」を実践されていると感じました。

模擬授業が終わり、野口先生がどうコメントするか。野口先生はとてもおもしろい授業だと仰いました。ただ、漢語・和語・外来語を教えていくべきだという野口先生に対し、あえて教えなかったという伊藤先生。それぞれの先生に思いがあり、ぶつけ合うことで新たな発見や学びがあることが分かりました。
伊藤先生は「集中できない生徒」を演じていた寺坂君を中心に授業を回そうとしていたそうです。関係性のない初めての授業で、生徒の様子をつかみ、おもしろい授業を展開される伊藤先生からは学ぶことがたくさんありました。また、それに対しての「そういった生徒にはもっと活動させるべきだ」という野口先生のご意見にもなるほどと思いました。生徒役もしてみたかったですが、外から授業を見ることができてよかったです。


セミナーの後には懇親会にも参加させていただきました。「玉置先生の魅力を1つ笑いを入れて1分で話してください」という野口先生から突然の課題も出ましたが、みんなが笑顔になる楽しい時間でした。「進みつつある教師のみ人を教える権利あり」という言葉を野口先生が何度も仰っていました。やはり「からの努力」が大切です。卒業論文を進めつつ、今日購入した野口先生の本を読んで勉強していきます。(松井)
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せいしゅんセミナー(授業力向上の方策の講演)に参加して (松井)

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9月28日(水)に北名古屋市文化勤労会館で行われた、せいしゅんセミナーに参加させていただきました。講師は玉置先生。特別の教科 道徳」の背景や目指すものを確認した後に、玉置先生の実践動画を見せていただきました。

「特別の教科 道徳」がなぜ「特別」なのか。そこには評価と免許の違いがあることを再確認しました。他の教科は数値による評価ですが、道徳ではそれは行いません。国語や数学には教員免許がありますが、道徳の免許はありません。道徳はどんな教科の先生でも、担任の教師が行うことが基本となります。1人1人の教員がより深く道徳について学ぶ必要性があるんだということを強く感じました。

玉置先生が実践されたのは「僕の仕事は便所そうじ」と「いのちの授業」。どちらも大学の講義やゼミの時間に見たことがありましたが、この日の講演では前回見たときよりも授業技術をたくさん学ぶことができました。「簡単な質問から意図的指名でリズムを作る」「子どもの発言をつなぐ」「ロールプレイで主人公の気持ちを考える」など、映像を見ながら先生が何を意図して授業を行なっているかがわかりました。

「いのちの授業」では「雪が降り積もるように」生徒の発言を引き出し、つなげていく様子を見ることができました。もちろんすぐにできることではありませんが、道徳の1つの理想の形として意識して取り組みたいと思います。

私が教壇に立つ際に必ず困るだろうなと感じている道徳の授業。ですが4月まではまだ時間があります。道徳の様々な実践からまずは学んでいきたいと思います。(松井)
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