国語を学ぶ理由を小学五年生に分かるように(秋田)

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 私たちは、何のために国語を学ぶのでしょう。

 日本語を話せればいいじゃんと思う人もいるでしょう。

 国語は自分の考えを相手に伝えたり、また、相手の考えをちゃんと理解するためにあるものだと思います。人間関係においてコミュニケーションはとても大切なものです。そして、言葉は、コミュニケーションをするうえでとても大切なものです。

 たくさんの言葉を知っていたり、相手に伝える力や相手を理解する力をもっていれば、自分の成長につながったりして人生は豊かなものになります。(秋田)

6月18日4期生ゼミ2回目の発表を終えて(鏡味)

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 こんにちは。4期生の鏡味です。今回は私の2回目のゼミでの発表について書きたいと思います。

 私が今回取り扱った本は、「聞く」ことの大切さが書いてある本でした。みんなにどのようにしたら上手く伝わるのか、どんなことを考えてほしいのか、悩み考えました。

 授業の構成として短い時間ですが導入、展開、終結を意識しました。導入では、「子どもの◯◯能力を育てることができれば授業は何をしてもうまくいく」と板書し、「◯◯に入る言葉は何?」と簡単な問題を出しました。答えは、「聞く」で「聞く」に意識を向けました。その後に、生徒が教師の話を「聞く」ことの大切さをみんなに説明しました。展開では、「聞く子どもに育てるためにどんな指導が必要だと思う?」と聞きました。個人で考えてもらい、その後に友達と交流させて、全体で発表してもらいました。終結では、みんなが出してくれた意見を参考にしながら、本に書いてある指導方法を紹介しました。

 今回、私は前回玉置先生に指導していただいた3つのことを意識しました。1つ目は、指示を的確に出すことです。ペンを置いて前を向いて下さい、自分の考えをノートに書いて下さいなど指示を的確に出しました。2つ目は、全体が見える位置に立ち、伝えたいことは止まって注目させて言うことです。3つ目は、体を生徒側に開け、なるべくみんなの方を見ることです。話すときはもちろん、板書の時も意識しました。

 また、今回玉置先生に指導していただいたことは、全体で意見を発表してもらう時に時間が足りず、全員の意見が聞けませんでした。その時に私は「ここで一度やめます」と切ってしまいました。しかし、玉置先生に「今出てる意見と違う意見を持っている人?」と聞くといいよと教えていただきました。是非、実習で使いたいと思いました。

 今回は意識していた3点を玉置先生に褒めていただき嬉しかったのと同時に、さらに課題も見えてとても充実したゼミでした。今のうちにたくさん失敗をし、そこから学び、もっと成長したいと思いました。次の発表も頑張ります!(鏡味)

6月18日4期生ゼミ活動竹内くんの発表について(加藤諒)

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 こんにちは。4期生の加藤諒太です。今回は6月18日に行われた4期生のゼミ活動の竹内くんの発表について書きたいと思います。

 今回、竹内くんは授業での切り返しについて、◯つけ法で心がけることについて発表しました。授業中では、児童・生徒の発言に対し、即座に切り返すことが求められます。そのためにも意味付け復唱法が基本だそうです。

 意味付け復唱法とは、1.子どもが良い発言をする。2.教師が内容を理解し、認める3.教師が子どもの発言を復唱する4.他の子どもに復唱を求める5.この後に「どうしてこうなんだろう?」など問い返すという流れでその後、子どもたちから「こういうことだよ」と発言が続いていくことが理想です。また、この意味付け復唱法を行う際にはキーワードを板書して短く切ったりと工夫が必要であり、先生がまずそのまま復唱できることが条件に挙げられます。また切り返す際には教師が持っていきたい意見を優先してしまいがちであるが、求めていた答え出なくてもても相手を認めた上で持っていくということが大切だそうです。

 次に◯つけ法です。以前にも一回◯つけ法については学習しており、今回改めて大切な点を学ぶことができました。まずは今回の発表にあった大切な五点をあげたいと思います。

1.全員に丸をあげる
2.わかった・できる喜びを与える
3.部分肯定から始める
4.スピード、正確さ、声かけ、実際把握、次への指示・判断に気をつける
5.9割の子どもが見通しを持った時点で回るようにする

 またこれらの点を意識するとともに、声かけにも工夫をすることが大切です。子どもたち個人個人のレベルに合わせたりしながら声かけ、指導をしていくことが大切だということがわかりました。今回竹内くんが発表したことは教育実習で活きると思います。今日学んだことだけでなくこのざまで学んだことを教育実習に活かしていけるよう学んでいきたいと思います!竹内くん発表おつかれさまでした!!(加藤諒太)

あま市立正則小学校の授業見学をして(岸本)

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 今回は、違うゼミ生の私にあま市立正則小学校の道徳授業見学の機会を設けてくださり本当にありがとうございました。

 なぜ、私が今回授業見学を希望したのかというと柘植先生が「愛知県の授業も見てきて、勉強してきなさい」という言葉からでした。確かに私は岐阜県ばかりの授業を見てきましたし、私の出身地である愛知県で、しかも今年から位置付けられた、特別の教科である道徳の授業を見学できるというのは私にとってとても魅力的なお話でした。

 そして当日になり、配付された指導案には私が教育実習で授業をさせて頂いた教材「およげない りすさん」が取り上げられていました。「きっと、私とは全然違う授業になるんだろうな」と思いながら教室へ向かいました。

 授業が始まると私を待ち構えていたのは中川先生のテンポの良いキレのある話し方、それに惹きつけられる子ども達の姿でした。中川先生の授業では、子ども達の話し合い活動が活発に行われており教材の話に入り込めているからこそ、こんなにもたくさんの意見が出てくるのだと感じました。そしてただ「意見をいいましょう」と指示をして終わり。ではなく、自分の考えを言葉に表す事が苦手な子どもに対しては教師側からの問いかけをしていく事でその考えを形作る支援をしていました。

 そこから子ども一人ひとりに応じて、寄り添う大切さを改めて感じる事ができました。また、私はこの授業の中で初めて「エレベータートーク」というものを知りました。これは限られた時間でいかに自分の意見の要点をまとめて、相手に伝える能力を養うもので、同時にそれを聞く人はその意図を汲み取る能力も養えるというものです。子ども達は限られている時間だからこそ自分の言いたい事を必死で相手に伝えようとしていました。これは、これからの社会で他者と協働していくためにとても必要な力になると思い、私も教員になったら是非取り組んでみたいと思いました。

 授業が終わり、経験のない私がこんな事を思うのはおこがましいですが「私も中川先生のような授業がしたかった」という気持ちでいっぱいになりました。

 そこで、一体私とは何が違ったのかという事を考えてみました。大きく取り上げてみるとこちらが考えられました。

 まずは、私が役者になりきれていなかった点。
 中川先生は表情、声、動作全てがこの「およげないりすさん」ワールドに子ども達を引き込むものだったと思いました。

 次に、子ども達が教材の世界に入り込めていなかった点。
 上記のものと少し関連してしまうのですが、私がその世界に引き込む事ができていなかったため、子ども達の意見を引き出し、寄り添う事ができなかったと思いました。

 私にとって、これらを考えられた事はとても大切でした。「先生は役者であれ」という言葉は様々な意味はあるでしょうが、子ども達の意見を引き出す上でとても重要な役割であると気付くことができました。これからの大学生活でこれらを改善して少しでもいい授業を子ども達に提供したいと思いました。

 今回は本当に貴重な時間を設けてくださり、ありがとうございました。私にとって、とても実りある時間を過ごす事ができました。また機会があればよろしくお願い致します。(岸本)

第10回(6月18日)ゼミ発表について(関口)

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 こんにちは。カラオケに三日間連続で行っている関口です。筋肉痛に襲われ、課題にも追われています。

 さて、今回は6月18日に発表した野口芳宏先生の「国語授業のつくり方」について書きます。

 この本では面白いと感じたことが多く、何に絞って発表するか直前まで悩んでいました。

 一番印象に残っているのが、読字力を育てるために習っていない漢字も板書で使うということでした。本をあまり読んでこなかったわたしは漢字があまり読めません。(国語専修は本が好きというのは偏見です。)本や新聞で培う読字力を板書でつけることができるとは、なんて素敵なのでしょう。

 しかしそれについては高橋さんが「餃子の王将」を使った面白い発表をしてくれたので今回はやめておきました。

 わたしの発表は以下のような感じです。導入では野口(先生)流漢字の教え方を真似、本題に入りました。

 「100点の子には0点を」間違えるということを恥じてはいけない。できることより変わること。この発想には驚きました。しかし同時にとても大切なことだと思いました。教える先生や子どもたちがその考え方を持っていれば同じ勉強をしていても全然変わってくるでしょう。学級づくりで意識したいです。

 次に、「国語も正誤を明確にするべき」読んだときにわたしは明確にしなくてもいいのではないかと思いました。鑑賞にはいろいろな捉え方があり、様々な視点を共有することで学びが深まると思っているからです。そこでみんなに問いかけました。大半が明確にしたほうがいいという意見で理由を聞いていくうちにわたしもその方がいいのかなと思いました。しかし、まだ少し引っかかっています。玉置先生が野口先生と会える機会を必ず設けるとおっしゃっていたので、楽しみにしています。

 最後に、今回の全体の反省を書きます。前回玉置先生からご助言を受けた机間指導は、今回「いい感じ。」と言っていただきました。課題を達成できたので、自分に甘いわたしは満足しています。

 次回への一番の課題は子どもの発言に付け足さないことです。自分の解釈を付け足してしまう癖があるのでこれはしっかり気にして直していきたいです。以上首の痛い関口がお送り致しました。(関口)

4期生ゼミ活動 鏡味さんの発表について(高桑)

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 こんにちは。4期生の高桑です。今回は、鏡味さんのゼミでの発表について書きたいと思います。

『全員を聞く子どもにする教室の作り方』(著者 多賀一郎)

1.「聞く」ことの大切さと学級づくり

 多賀先生が「子どもの聞く能力を育てることができれば授業は何をしてもうまくいく。」と言い切るほど、「聞く」ことは大切だそうです。その理由は「聞く」ことがベースとなり、授業や学級経営を行っていくからです。

2.聞く子どもに育てるために

 聞く子どもに育てる教師の話し方で大切なことが3点あります。1点目は聞く緊張感を持たせることです。突然指名を与える場面をつくることで、油断せず先生の話を注意して聞こうという雰囲気になります。2点目は子どもにおうむ返しをしないことです。子どもが小さな声で発言したとき、教師はよくおうむ返しをしてしまいます。子どもには「先生は友達の話を言い直さないから、きちんと聞いてね」と宣言することが大切です。3点目は子どもに話す場合、暖急をつけることです。小さな声があり、大きな声が生きてくる。多賀先生は、落語の「間」や漫才の「ボケ」を学び、子どもが退屈せずに話を聞けるようにしているそうです。

 深め合いの時間では、3つの「きく」の話になりました。最初に必要になる「聞く」、目と耳と心できくの「聴く」、「なんでそんなことしたんだ」と問いただすの「訊く」。玉置先生は質問できる人はよいという考えから、「訊く」が1番高級であるとおっしゃっていました。

 鏡味さんの強みとも言える抑揚のある話し方で、クリアな発問がなされていたため、生徒側としては今何をするべきなのか明確で受けやすい授業でした。また板書を指しながら話す際に体を開くことが自然とできていました。

 最後に玉置先生から、グループ交流で話したことを全体に共有するときはグループごとに聞いていくと授業がだれてしまうというご指摘がありました。最初は指名し、その後は「つけたしやちょっと違う意見の人はいますか?」と聞くことによって改善するべきとのことでした。鏡味さん、おつかれさまでした。(高桑)

6月7日(木)桑名市立陽和中学校 道徳飛び込み授業・研修会に参加して(津田)

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 今回は、玉置先生のゼミ生でないにもかからわらず道徳の授業見学をさせていただき、本当にありがとうございました。

 なぜ僕が今回見学を志望したのかというと、道徳の授業のなかで軸となる部分を、この授業を通じて見て学び、自分自身で考える機会が欲しかったからです。僕は名古屋に住んでおり、小中学校ではまともに道徳の授業を受けた記憶がありません。そのような僕が、道徳の授業を実際に教育実習で行うにあたって不安でしかありませんでした。道徳指導の際何に気をつければいいのか、授業のどこを中心として組み立てていけばいいのかを大学の講義で聞くだけでなく、実際にこの目で見て学んでみたいと思い、今回見学を志望させていただきました。他にも、中学校という難しい時期に、しかもあまり学習環境が整っていない難しい状況下において玉置先生がどのような授業をされるのか気になったのも理由の一つです。

 それを踏まえて道徳の授業を見学してみて、ポイントであると感じたのは玉置先生が授業の中盤で「ゆさぶり」をかけたときです。生徒の反応から授業の雰囲気まで、一転して変わりました。「ゆさぶり」をかけることで、生徒が自分自身の考えをより一層考えを深めさせる機会になっていました。道徳はありきたりな一般的に求められていることを述べるだけのものでないということをこの授業で実感しました。

 また、なにかアクションを起こした生徒を指名することも授業をする上での大事な工夫であると感じました。アクションを起こした生徒は喋りたがっている。そんな子を当てることによってクラスの雰囲気も和み、授業もスムーズに進むということを自分の目で見て体感できたことが今回大きな成果であると思いました。

 今回の見学を通して、道徳のポイントは自分自身が自分の出した考えを改めてもう一度考える機会を与えることであると思いました。授業の進め方は人それぞれであると思いますが、ポイントとなる発問を決めて、そこから組み立てていこうと思いました。また生徒の指名の仕方に関しても、生徒を自分の授業の雰囲気に包み込むためにも、アクションを起こした生徒を指名する方法や、○×方式やグループでの話し合いの機会を設ける方法を、僕の授業の中でも使わせていただきたいです。今回一回の見学だけでもこれほど自分の中で授業の軸となるものを得ることができたこと、本当に良い経験になったと思っています。

 玉置先生が小学校の授業をするところも見学してみたいと思ったので、もし機会がよろしければまた参加させていただきたいです。この度貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。(津田)

5月28日ゼミ発表記録(秋田)

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 こんにちは!4期生の秋田です!

 先日、菊池省三先生の「授業がうまい教師のすごいコミュニケーション術」という本について発表させていただきました。

 今回は、この本で学んだ授業技術をいくつか実践してみました。例えば、授業のはじめに黒板に漢字を書いて、「これを読めた人からいい姿勢をしましょう。」と言って、授業に集中させる空気をつくったり、ペアワークでのルールをつくったり、また「手をあげるときは、中指を天井に突き刺すようにあげてください。」といって、手をしっかりあげられるようにするなどです。

 実際にやってみて、「あ!これ使ってみようかな!これをもっとこうしたら子どもたちに伝わるのかな!」などといろいろ考えさせられました。

 私は、前回の反省にもあった、「やっぱり」を「やっぱ」という癖がまだ残っていたのが反省点です。

 自分の言葉を意識していないと、簡単に普段の言葉遣いが子どもたちの前で出てしまうので、友達との会話でもきれいな日本語を心がけたいです。

 また、机間指導において、ただぐるぐる子どもたちの周りを回るだけで、どのような声かけをすればわからずあたふたしてしまった場面もあったので、ビデオや玉置先生から教えていただいた、丸つけ法など生かして、子どもたちのやる気につながるような机間指導ができるようにするのが今後の課題です。(秋田)

6月22日(金曜日)3期生ゼミ記録(林)

 今日のゼミでは、問題を解いたあと、用語の意味や背景などを自分たちで交流しました。自分の中では一生懸命勉強しているつもりでも、自分の言葉で説明できないと本当の理解ではないのだと思いました。

 最近、「努力は報われる」という言葉の意味は、「正しい方向、正しい仕方でしている努力が報われるだけであって、土台が違ってたら報われない」のだと知りました。

 私はどれも完璧に、丁寧に、あれもこれも手をつけたいタイプです。残り2週間もないので、今やらなければいけないことは何か、優先順位は、など今一度自分の勉強を見直したいと思いました。

 また、100%の力を出しているかと言われるとそうではありません。それは、教師になりたいという気持ちがモヤモヤしていて曖昧だからだと思います。この時期に将来の夢を悩んでいるのは自業自得だとは思いますが、仲間とともに「教師になりたい」という思いを少しでも高めていけたらと思います。(林)
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6月10日教育フォーラムから学ぶ(関口、小谷川、嶋藤)

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 こんにちは。6月10日(日)に教育フォーラムに参加してきました。今回は4期生の関口、準ゼミ生の小谷川、3期生の嶋藤で学んだことについて記事を書いていきます。

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 こんにちは。4期生の関口です。私は午前に行われた道徳授業の検討について書きます。

 「夏の日のこと」を資料に誰に対しても親切にするを主題とした小学校5年生に行われた道徳の授業でした。

 資料の範読は、子どもたちに資料を配らない状態で行われました。合間合間に「イメージしてよ。」「つらいね。」という声かけをしていました。資料を配らなかったのは先に読み進めてしまうという自分の経験からスタート地点を一緒にしたいという思いからです。私自身も道徳や国語の読み物資料は先に読んでしまっていました。また、「この次の瞬間主人公はなんと言ったのだろう。」というような世界に入っているか自覚させるための発問は資料を配ってないからこそできる発問で、こういうやり方もあるのだと学ぶことができました。

 「がんこで有名な職人のおやじさんが怖い顔で近づいてきた。なんて言ったと思う。」という発問は、子どもが振り返って個人内評価をするための発問だったため発表させませんでした。しかし、オープンカンニングをしていました。その理由は書けない子が何もしないでいる時間を作らないためだそうです。主発問の前にしてもらったことを答えさせながら提示していきました。主発問は「主人公は、がんこなおやじさんから、いろいろなことをしてもらったよね。どんなことを感じているだろう。」と親切にされた気持ちを考えさせるものでした。ここは意図的指名をしませんでした。当ててしまうと教師の思い通りに導くように感じるからだそうです。この後揺さぶりの発問を入れました。子どもたちの意見は一見、主発問の時と同じような言葉を繰り返しているようにも感じましたが、「理想の姿」など考えが深まっているように感じました。

 今回この授業づくりセミナーに参加して、発表をどのようにさせるかさせないかも意図があることを知り指導案を考える上で発問の意味も考えながら作っていきたいと思いました。資料を配らず範読するやり方を取り入れたいと思いましたが、資料がなくても聴ける子どもたちの態度は岡村先生が学級として作り上げてきたもので、素晴らしい声かけがあるからこそできるやり方なのではないかと気づきました。

 道徳授業のテクニックを学び、すごさを感じるとともに学級づくりの大切さを改めて考えた午前でした。(関口)

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 こんにちは、特別に参加させていただいた小谷川です。今回は13日にあった教育フォーラムでの奈須先生のご講演についてかかせていただきます。

 今回の講演で私が一番学んだと感じたことは”教科ごとの本質の理解と横断的な視点”というところです。教科ごとの本質というのは要するに見方・考え方であり、理科と国語での生死についての感じ方、考え方が違うように教科によって対象へのアプローチの仕方が違うことです。また横断的な視点とは、教科ごとに特徴・本質は違うがその違いからこの教科ではこのような比較の仕方をする、このような議論をするなどのそれぞれの特徴をおさえた上で教科に合わせた様々な方法があることを理解させることです。教科によってがらりと考え方を変えつつ、教科ごとの方法の違いを並べて考えさせる縦横的な見方の発見ができました。

 しかしこれらのことを理解させるには教師自身がしっかり教科に対しての理解を深めなければなりません。ですが、教科の本質や特徴をおさえるというのはなかなか簡単できるものではなく、曖昧には理解できているかもしれないが確立された定義のようなものがあるかと言われるとまだまだわかりきっていない部分があり、特に他教科と比べてどのような違いがあるか問われると、他教科のこともしっかり理解していないとすぐに答えることができません。教科ごとの特徴を知るためにも今回の新しい学習指導要領の学習の構造の関係性をしっかり理解する必要があります。

 奈須先生としては学習の目標は「資質・能力の三つの柱」と「見方・考え方」の4文構成となっていると言います。この4文を3つの区分にわけます。1つは問題解決力、論理的思考、コミュニケーションやメタ認知などの経験主義から基づいた教材を横断する汎用的なスキル、2つ目は系統主義の知識や技能のスキル、そして3つ目はこれら2つをつなぐ教科の本質に関わるものである見方・考え方です。経験主義と系統主義という全く逆の思考をつなぐような役目が見方・考え方であり、学習内容をこれら3つ及び4つに分けることで教科全体の把握・本質をおさえることがしやすくなるのではと感じました。

 主体的・対話的で深い学び、つい主体的・対話的に目がいきやすいがここで深い学びに注目をして教科ごとの本質にたどりつく奈須先生の思考に私自身様々な発見と課題を作ることができました。また個々の学習にも言えることですが、物事を理解をするにはまずは全体を把握し、構造を捉え、その内容はどのような役割・どの位置にいるのか、本質と合致させることが重要であり、知識を広げることが出来るコツでもあるのかなと感じました。一部分だけ見ていくような盲目な授業ではなく、視野を広げ縦横的な深く広い授業づくりができるよう、教科・教材研究をこれからより勉強していきたいと思いました。(小谷川)

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 私は「参加型アクティブ討論会 深い学びを生み出すために」で学んだことについて書いていきます。

 まず、名古屋大学の柴田好章教授のお話の中にあった「深い学びの鍵は、切実性にある」についてです。「問いが誰にとってのものか?」ということを考えることが大切だそうです。教師だけの問いになっていないか?その問いは子どもも思っているのか?子どもが知りたい、理解したい、考えたいと思っているかが大切だそうです。教師と子どもの差を埋めるには教材研究や児童理解が必要だとのことでしたので、教師が授業を考える際には子どもの目線になって考えられるかが重要になってくると思いました。

 次に、岐阜聖徳学園大学の鈴木明裕教授のお話の中の「真の問いをつくるには?」についてです。真の問いをつくるには、本時の授業で分かったこと、分からなかったことを授業の最後にノートに書かせることが大切だそうです。分からなかったことというのが次の授業の問いになるからだそうです。何が分かって何が分からないか、何をもっと知りたいのかを考えることができれば、深い学びを生み出していると感じました。

 最後に、岐阜聖徳学園大学の寺田光宏教授のお話の中の「多面的理解」についてです。いくつかの側面で考えていくことで深い学びになるとおっしゃっていました。例であげてくださった、「ある面から見たら円、ある面から見たら四角、ある面から見たら三角に見える立体は何か?」という問題からは、一つの面だけ見ていては本質が見えてこないということを言っているのだと思いました。ちなみにこの立体の答えが分かったのですが、他のゼミ生がずっと考えているので答えをここに書くのはやめておきます。(笑)

以上のように、今回も多くのことを学ばせていただきました。岐阜聖徳学園大学主催の教育フォーラムに多くの現職の先生方が来てくださっていて、岐阜聖徳学園大学の名前が広まっていることをとても感じました。誇りに思いました。大学全体で頑張ってくださっているので、私たち学生ももっともっと頑張っていかなければならないと感じました。(嶋藤)

「『じぶん』『いのち』『なかま』を見つめる道徳授業」(永田繁雄)を読んで(松田)

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 こんにちは。3期生の松田です。今回は、今週の土曜日に行われる教師力アップセミナーで講演される永田繁雄先生の「『じぶん』『いのち』『なかま』を見つめる道徳授業」という本を読んで学んだことを書きます。

 この本は「じぶん」「いのち」「なかま」という3つのキーワードそれぞれに合う道徳資料や授業実践が書かれており、それぞれのキーワードでの学びを書きます。

 まず「じぶん」を見つめる道徳にするためには、子どもが自己の問題として受け止めることができるよう、問題意識が鮮明になるような活動の工夫が必要とあり、問題意識を鮮明にするために役割演技を取り入れることが書かれていました。私は、役割演技で資料の人物の気持ちになることができると思っていたのですが、そうではなくその演技になった子どもの思いや願いの「違いを明確にすること」が自己を見つめることにつながることが分かりました。

 次に「いのち」を見つめる道徳では、「いのち」の実感的理解を深め、心が大きく動くように多様な人の協力を得ることとありました。いのちは一度失ったら戻ってこないといういのちに対する意識が、ゲームやデジタルペットの影響により子どもの中で薄れてきています。そのため、いのちに関する体験や医師や看護師などの専門性を持った方の話を聞くことで心を大きく動かすことにつながることを学びました。

 最後に「なかま」を見つめる道徳では、集団に前向きにかかわろうとする意識を大切にするとあり、そのために居場所のある集団作りをし、集団のために役に立とうとする気持ちを育てることが大切であることが分かりました。このことから、なかまに対するプラスの気持ちが持てるような居場所を感じることのできる普段の学級づくりが大きく関わっていると思いました。

 小学校の教育実習先の校長先生が、「朝の会と帰りの会は道徳」ということを何度もおっしゃっていました。この本を読み道徳は、子どもに「教える」のではなく「感じさせる」ことが大切であると学びました。そしてそのためには道徳の時間だけで完結するものではなく、生活の中での体験が道徳につながっているという意識を持つことが大切であることが分かり、校長先生がおっしゃっていたことの意味をやっときちんと理解しました。

 土曜日のセミナーではどのような新しい発見があるか楽しみです。(松田)

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