中学校実習を終えて(1)

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私は中学校実習を通して、大きく2つのことを学びました。

1つ目は、生徒に対する教師の明確な働きかけの重要性です。私にとって分かりやすい例えとして、指導の先生には「授業は駅伝だ」と言われました。駅伝には次の中継所までの『コース』があるように、授業にも生徒の「?」というスタートから、スモールステップを積み重ね、「!」というゴールへたどり着くまでには『コース』があります。私の授業にはその『コース』が足りませんでした。生徒にとってはよく分からないまま、私がゴールまで一方的に説明してしまっていたので、もっと生徒に発言させる場面を設けるべきでした。最後は全員が「分かった」と思えるような授業づくりのためには、教師が上手く働きかけることで、少しずつ生徒の理解を深めることはやはり欠かせないと痛感しました。

2つ目は、生徒と関わる時間の大切さです。授業中の机間指導や給食、掃除など生徒と積極的に関わってきました。特に、私の実習先は12月初旬に合唱祭を控えているので、合唱に対する取り組みは活発でした。そこで、私も生徒に交じって合唱練習をしつつ指導していました。こうして生徒との距離を少しずつ縮めることができました。実習最終日には、至らない所ばかりだった私の授業を「先生の授業、分かりやすかったよ」と言ってくれたり、「絶対先生になってね」と励ましてくれたり、本当にありがたいことだと思いました。どんなときも生徒と関わることは欠かせないと実感することができました。

小学校実習よりも悩み、苦しむことも多かったですが、自分を一段階成長させてくれた中学校実習は大変貴重な経験となりました。ここで学んだことを糧に、さらに自分を成長させられるように努力していきたいです。(佐藤)

信頼関係

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中学校実習が終わりました。私は4週間の実習で、生徒との信頼関係について気付いたことがあります。

初日、不安と緊張いっぱいで生徒の前に立ちました。普段あまり接することがない中学生に対し、話しかけることに戸惑いましたし、あまり生徒から多く話しかけられることもありませんでした。

そんな戸惑いが1週間続き、どうしようかと悩んでいた時、担任の先生から「もっとあなたの自身ことを生徒に話すといいよ」とアドバイスをいただきました。私は初日から朝の会と帰りの会に、先生の話として話す機会をいただいていました。そこで、方言の話(岐阜と福井の違い)や中学校での思い出話、数字を使ったクイズを出した結果、休み時間などに生徒と話すきっかけになりました。きっかけあれば、生徒からも多く話しかけてくれます。生徒のことを聞くだけでなく、自分のことを話すことも必要なのだと知りました。

また、私は生徒と一緒に行動することを大事にして実習に臨みました。一緒に雑巾を持って掃除をする、給食の準備や片付けをする、合唱をする。一緒に笑って、悩んで、悔しんで、喜ぶ。話しかけることに悩んでも、これらは初日からずっと続けました。

たくさん関わり方に悩みましたが、この積み重ねの結果、第4週目にあった研究授業と道徳で先生から、「信頼関係が築けているのが分かる授業だった。先生の頑張りが生徒に伝わったね。」と言っていただけたことがとても嬉しかったです。

何事も積み重ねが大切なのだと改めて思いました。学びの多い実習をさせていただき本当に感謝でいっぱいです。素敵な学校、先生方、生徒との出会いを忘れずにこれからも頑張っていきます。(浦)

中学校実習を終えて

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中学校実習が終了しました。始まる前は不安でいっぱいでしたが、終わってみると良い実習だったと思える自分がいます。

この実習では、特に2つのことを学びました。学んだというより、実感したの方が正しいかもしれません。

1つ目は、教科に対する知識、研究、理解の甘さです。私は国語科ですが、初めて授業をやらせていただいて、教えることの難しさ、授業をすることの難しさに直面しました。これからの自分にとっての課題、やるべきことがたくさん見つかった実習でした。

2つ目は、生徒指導の大切さです。中学校は小学校と違って教科ごとに先生が変わります。1人の先生が1日ずっと一緒にいるわけではないので、担任するクラスの生徒と関わる時間が短いです。しかし、授業をするには生徒との信頼関係のもと成り立ちますし、中学生という多感な時期には、やはり生徒指導が大切になってくることが分かりました。私が実習をさせていただいた学校では、先生全員で生徒全員をみる、という考えのもと、手厚い生徒指導がされていました。

これで全ての実習が終わり、ひと段落ですが、次なる目標が迫ってきています。ゼミに、教採に、向かって頑張ります!(牧野)

写真は最後に生徒がくれたものです!

10×10=100<2×40=80

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みなさんは掃除がない日にこんな言葉を聞いたことはありませんか?
「今日は掃除がないから床に落ちているゴミを10個拾って。」

私が実習中に聞いた言葉は
「今日は掃除がないから床に落ちているゴミを2個拾って。」
でした。
私は2個という数に驚きました。
後から先生にお聞きするとこんなことを教えてくださいました。
「ゴミを10個拾ってと言われるより2個拾ってと言われる方が『2個なら拾うか』と生徒も思う。でも実際拾い始めると2個以上拾う生徒はたくさんいる。その時見ておくのはたった2個のゴミを拾わない生徒がいるかどうかということ。クラスをつくっていくときにみんなと同じことができるかどうかは大切なポイント。たった2個のゴミでも全員が拾うことのできるクラスにしたい。
10人が10個のゴミを拾って100個のゴミが集まるよりも40人が2個のゴミを拾って80個のゴミが集まる方がクラスとして価値がある。」
先生がなぜ2個と言ったのか理解することができました。

中学実習では本当にたくさんのことを学びました。うまくいかないことやどうしたら良いのか悩むこともありましたが、だからこそもっとがんばりたいという思いも持つことができました。(渡部)

中学校実習を終えて

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4週間の中学校実習が終わり、普段の生活に。
小学校実習と同様、あっという間の日々であった。

教科担当の先生からは「最初から上手くいかなくてもいい。自分のやりたい授業をやりなさい。」との言葉をいただき、先生は私のアイディアを全て受け入れてくださった。教材研究では教科書の数値を大切にしながら、どう考えさせるか、どう問いかけるかなど、何度も何度も頭の中で授業をイメージしてから授業に臨んだ。

この実習での成果は、目標としていた「教師が話してばかりではなく、生徒の発言を大切にする授業」が少しではあるが実現できたことである。生徒の発言に対し、「どう?」と他の生徒にたずねたり、ノートに○や△をつけさせて意図的指名したりと、これまで学んできたことを自分なりに実践。まだまだ力不足ではあるが、生徒を巻き込み発言させることができた。
また、必ず生徒の発言を流さずに、数学的な価値づけを心がけて授業をしたことで、生徒の思わぬ発言も授業の流れに組みこむことができたのは非常に大きな経験である。教材の作成をしたり電子黒板を活用したりした経験もこれからの学びに活かしていけるはずだ。どれもこれも、私のやりたいことを実践させてくださった先生のおかげである。

担任の先生は、最終週に私に担任の役割をさせてくださった。ちょうど合唱祭に向けての練習が始まったが、なかなか声の出ないクラスの合唱。朝や帰りに何度も私の経験や思いを話してきたが、そこで伝えることの難しさを感じた。授業とは違う、教師としての役割。担任を持つということの大変さと責任の重さを感じた最終週となった。そして、最終日。私の最後の話の後に、生徒が練習を始めて1週間の合唱を私に聞かせてくれた。今までにない大きな声、そして泣きながら歌う生徒の姿を見て、苦労した最終週だったが自分の思いを話し続けて良かったと思えた。上手い下手ではなく、心に響く合唱であった。

生徒からのプレゼントには数々の応援メッセージ。必ず教員になって生徒からの応援に答えたい。高め合い、私を大きく成長させてくれた4週間。先生方、生徒に感謝の気持ちで一杯である。(松井)

いよいよ中学校実習での研究授業

 今週で中学校実習最後の週となりました。月曜日はいよいよ研究授業です。

 私は中学生の頃から中学校の先生に憧れを持ち、教壇に立つことを夢にしてきました。実際に立ってみると授業観察では見えなかった生徒の様子や、授業のあり方が見えてきて、授業をするたびに課題がたくさん見つかります。やりたいことの100%が授業でできず、生徒の意見をつぶしてしまうこともあり、授業することの難しさを感じています。

 それでもこの授業の中でこれだけは身につけてほしい、大切にしてほしいと思うところは必ず持ち、ぶれずに授業をすることを心がけてきました。研究授業でも小学校で培ったことや、担当の先生や校長先生、玉置先生からのご指導の全てをもって挑みたいと思います。

 先日、実習先の校長先生から「玉置先生が新聞に載っていたよ」とお話くださり、新聞をいただきました。玉置先生が「校長先生同士、通じ合うものがある」と先日お話くださったことを思い出し、校長先生の背負うものは私の想像のつかないくらい大きなものであるんだろうなと思いました。(小川)
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第6回教師力アップセミナーに参加

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先日教師力アップセミナーへ参加しました。もう次の講演で今年度はラストなんですね。毎回いい講演を聞かせて頂きありがとうございます。

今回の小笠原先生の講演では、とにかく笑いました。今までの講演会の中で、間違いなく一番面白い講演会でした。先生の話される内容や間が何と言っても面白かったです。ああいう話術を身に付けたいですね。

とにかく驚いたことは、先生が準備されていた教具の数です。多い上に、一つ一つのクオリティがものすごく高かったです。大きな乾電池にしても、一つの説明書にしても、小笠原先生の工夫が随所に見られました。影での努力が、実際の授業では活きてくるんだなと思いました。

子供が自らなぜだろうと、疑問に思える授業を、作らないといけないなと思いました。小学校や中学校の実習でされている授業や、自分が今まで受けてきた授業、自分が行ってきた授業では、教師側が疑問に思って欲しいことを、子供に無理やり押し付けていたように思います。教師が「これはなんでだろうね?じゃあ、考えてみようか。」などと言い、子供たちは考えたくもないことを考えさせられていることがあります。これでは、やはり学習に対する意欲は湧いてこないでしょう。

しかし、小笠原先生の授業では違いました。授業を行っていく中で、子供たちの中から「なぜ?」「どうして?」という疑問が浮かび上がってくるようになっていました。こういう授業の流れができるようにしたいです。

ということで、研究授業の本事案を見直したいと思います。(中田昂)

第6回教師力アップセミナーに参加して

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土曜日(11月14日)にセミナーに参加し、小笠原先生のお話を聞かせていただきました。

感想を一言で言うと、とにかく面白かった!!

次々に出てくる理科の実験道具。たくさんの三面鏡や大きなアンティーク時計等々…ご自分で調達されたものや手作りのものばかりだそうで、どれも目を引きました。

先生の授業は工夫がいっぱいです。導入でキャラクターが登場したり、お話コーンを使って意見を言ったり、わざとバラバラにして不足を作った人体模型を使ったり…
また、手作りの教材で不十分を味あわせてから理科室の実験道具を使わせるところもすごいなあと感動しました。

小笠原先生の授業を聞いていると、大人でもなぜ?どうして?調べたい!!と思えます。それは、先生が授業が楽しくなる工夫を最大限にされ、たくさんゆさぶりをかけられるからだと思います。
理科ってこんなに楽しいんだと初めて知りました。

わたしも小笠原先生の、「子どもを楽しませられる教師になってくれ」という言葉を胸に、こどもが楽しめる授業を研究していきたいと思います。(杉下)

「それもまたよし」

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中学校実習を前に、ゼミでの研究の参考になると思い買った本を読んでみました。

その中で印象的だった言葉があります。それは

「鳴かぬなら それもまたよし ホトトギス」

これはパナソニックを一代で築き上げた松下幸之助さんの言葉です。
子どもの良さを見つけようとしたり、子どもの成長を見つけようとしても一目でわかるものばかりではなく、逆に否定的な面が目に入ってしまうこともある。そんな時「それもまたよし」と思うことが大切だということが書かれていました。

例えば、授業中に発表をしない子どもがいると「何で挙手しないのか」ということに目が向いてしまいがちですが、「それもまたよし」と思うことで、挙手をしていなくても頷いたり、首をかしげたりしている様子が目にとまるようになるというエピソードも書かれていました。

中学校実習を前に不安な気持ちも大きいですが、「それもまたよし」という気持ちで肯定的に子どもたちをとらえられるように頑張りたいと思います。(渡部)

※ 実習前に届いた原稿でした。(玉置)

地域とのつながり

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先日、インターンシップとして、実習先だった小学校の学校行事へお手伝いに行ってきました。私は来校者の方の受付を担当しました。私がお世話になった実習校はコミュニティ・スクールということもあり、保護者の方だけでなく学校関係者の方も多く来校されていました。

その仕事が終わった後、私も公開授業を見せていただきました。どのクラスにもゲストティーチャーとして地域の方が参加されていて、普段とは違う学び方に児童たちが生き生きとしていると感じました。その後は児童、中学生、保護者、地域の方がグループになって校区を回るウォールラリーがありました。全校児童数が約350人に対し、運営スタッフを含むその他の方々の参加者数は約700人というサポート体制に、改めて地域とのつながりの重要性を実感しました。「学校と地域が子どもを育てる」というのは、まさにこのことでした。毎年続くこの学校行事に、参加させていただいた経験はとても貴重なものとなりました。本当に感謝の思いでいっぱいです。これから教師になった時に大切にしなければならないと思いました。

そして、お世話になった先生方や児童との久々の再会も嬉しかったです。中学校実習に向けてエールをいただいたので、そのエールに恥じない中学校実習にしたいです。(佐藤)

※ 実習前に届いた原稿でした。(玉置)

出合い

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小学校教育実習を終えて、わたしは、野口芳宏先生の著書である「国語教師・新名人への道」を読みました。この本には、野口先生の若い頃の経験談や授業をするにあたっての心構えなどが書かれています。

野口先生はわたしに多くの言葉や考えに出合わせてくれました。刺激をうけた言葉はたくさんありますが、そのなかでも印象に残っている言葉があります。それは、「出合いは偶然だが、その出合いからとる行動は必然である。」ということです。出合いは奇跡です。生まれてから今まで出合った人や事柄は数知れません。しかし、その出合いに感化され、学ぼうとしたり行動にうつしたりするのは意識的なものです。出合いを意味のあるものにするのも、無意味なものにするのも、自分次第。わたしはこの考えに激しく共感しました。

わたしは玉置先生のゼミにはいって、ありがたいことに、たくさんの人や文献に出合わせていただいています。その1つ1つの出合いに感謝して、その出合いからたくさんのことを吸収できるようにしていきたいと思います。(大澤)

本を読んで

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今回は、「学習のしつけ・生活のしつけ」という本を読みました。その中に、私の研究テーマに関係することが、少し書かれてあったので紹介します。

それは掃除活動についてです。

今まで出会ってきた例と違う点は、「縦割り清掃」であるということです。一つのグループを7〜8人とし、メンバー構成は、小1〜小6まで全学年を含みます。メンバーは変わりませんが、掃除場所は交代します。全校で協力して、学校全体を掃除します。

この活動の良い点は、学年を超えた繋がりができること、高学年のリーダー性が高まることだと考えます。逆に悪い点は、メンバー構成や掃除場所を決めるのが難しい、掃除の方法を細かく定める必要がある、などが挙げられます。

良い点、悪い点は考えられますが、この活動例に出会い、私の研究に「縦割り」という新しい観点が加わりました。やはり文献をあたることは大切だと実感しています。(牧野)

勉強することほど楽しいことはない(野口芳宏先生)

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10月12日(月)、「第5回教師力アップセミナー」に参加させていただいた。講師である野口芳宏先生の著書「授業で鍛える」を読んでセミナーに参加したが、本の文章と同じように野口先生の力強さが伝わってくるセミナーであった。

第1部「やまなし」の授業づくりについてのお話では、教材研究の前に1人の大人として文章を読む「素材研究」があるということを知り、そのあとに初めて教員としての教材研究、授業者として指導法研究を行うということを学んだ。また、子どもの読みには「不備・不足・不十分」の「三不」があり、間違った読みを大切にするのではなく、正しい正しくないをはっきりとさせることの大切さも学ぶことができた。

第3部の「道徳の方向性」では、評価のあり方や基礎をどう身につけさせるのかなど、野口先生の考えをたくさん知ることができた。これからの道徳については自分自身でよく考える必要があると感じたので、まずは中学校実習で今自分にできる道徳の授業を目一杯して、経験を積んでいきたいと思う。

私たちゼミ生は懇親会にも参加させていただき、セミナーでは聞けない大変貴重なお話を聞くことができた。中でも印象に残っているのが、野口先生と玉置先生の会話の中で、「勉強することほど楽しいことはない」と野口先生が仰った場面である。長年の経験をもとに話される野口先生の言葉はとても私の中に響いた。勉強することの楽しさをもっと感じながらこれから精進していこうと決意した瞬間だった。

また、懇親会の終わりにはすばらしいお言葉をいただいた。これから野口先生にお会いしたときに「先生」と呼んでいただけるよう努力あるのみだ。(松井)
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中学校実習に向けて

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10月14日、「中学校実習実習特講」が2時間分ありました。

1時間目は玉置先生による講義。実習に向かう心構えと、自分がしたい理想の授業について考えました。実習校からは様々な評価をしていただいていることが分かりましたが、生徒と積極的に接することは常に心掛けたいです。また、理想の授業については、生徒自らが数学的活動を行うことで、実感を伴った理解ができるようにしたいと考えています。問題解決の能力を身に付けさせ、「自分にはこんなことができる」という喜びを味わってもらえるような授業ができるようになりたいです。

2時間目は学外講師による講義。岐阜市立東長良中学校の植田一弥先生のお話を聞きました。数学はよく「こんなことが何の役に立つの?」と言われがちです。しかし、筋道を立てて論理的に考えることで、解けた時の達成感は大きいものです。教科書「を」教えるのではなく、教科書「で」教えるようにしたいと思いました。そんな心に響くような実感をさせるためには、やはり正しさを追究していくことが大切だと改めて感じました。数学に惜しいはありません。間違っていることは間違っていると言える雰囲気づくりも欠かせないことが分かりました。

小学校実習よりも専門性が問われる中学校実習。今日の講義を受けて少し不安にもなりましたが、失敗を恐れずに挑戦しようと思います。最後に、教師に必要なことをブランデー「VSOP」にちなんでまとめて教えていただいたお話を紹介して終わります。(佐藤)

V…Vitality「活力」 S…Speciality「専門性」
O…Originality「独創性」 P…Personality「人間性」

野口芳宏先生に感謝

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10月12日(月・祝)、ついに、本当に楽しみにしていた野口先生のお話を聞くことができました。終始自分にとってためになる話で、もっともっと勉強しなくてはと思わされるセミナーでした。全然お年を感じさせないしゃべり口で、本当に聞いていて飽きませんでした。自分が子どもだったら、いい先生だなと思っていると間違いなく思います。

ゼミの中で、何度か野口先生の話を聞いていたので、実際にお会いすることができて本当によかったです。野口先生の○×法も、玉置先生から聞いていましたが、やはり本物を見ると、これがあの○×法かと感心しました。一見簡単そうで、自分でもできそうだと思いました。

しかし、○か×か聞くことは簡単ですが、それを聞くときの発問をつくり、その後にどうやって深めていくかが、とてつもなく難しく、発問一つで全く違う流れになってしまうなと思いました。ぜひ中学校の実習でも使っていきたいですが、使用した後のことも先に考えて使っていけたらいいなと思います。

宮沢賢治の『やまなし』を読み解いていきましたが、最初はさっぱりわかりませんでした。何を言いたいのか、何を言っているのかさっぱりダメでした。しかし、野口先生の一つ一つの丁寧な解説で、今までなかったイメージが溢れてきて、どんな世界観なのかを把握することができました。川の深さやカニの兄弟の大きさなど、今まで考えたこともありませんでした。そういうことがわかるだけで、一気におもしろい話になっていきました。丁寧に読み解いていくことがどれだけ大切かわかりました。

自分が小学生だった頃、夏休みにプールへ行き、プールの底から泡をぶくぶくと吐き出して、頭の中でクラムボンは笑ったよと言いながら、やまなしの話を想像していたのをふと思い出しました。これだけやってもわからなかった話があっという間に読み解かれていきました。文の中から考えられることは、間違いないことでした。国語が嫌いで、筆者の言いたいことなんて、読み取る側によって変わるだろうとずっと考えてきました。でもそんなことないです。文章の中に筆者が言いたいことは書かれています。算数と同じで国語も答えは必ず一つになる。今ではよくわかります。

そんな国語の教育をしていきたいです。

本に野口先生のサインをいただけて本当にうれしかったです。自分の宝物になりました。(中田昂)
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第5回教師力アップセミナーに参加して

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三連休の最終日(10月12日)に、教師力アップセミナーに参加して、野口先生のお話を聞いてきました。

御年80にもなる野口先生、しかしそんなことを全く感じさせないパワフルさに圧倒させられました。

今回は3部構成で、その1部として『やまなし』について授業してくださいました。中でも印象に残ったのは素材研究のお話です。

野口先生は、文章に書かれている表現一つ一つにどんな意味があるのか、とてもよく考えてみえます。また、情景一つとっても、今は昼なのか夜なのか、川の深さはどのくらいなのか、かにの大きさは…等々、私なら目にも止めないようなところに目をつけて分析していらっしゃって驚きでした。あんなに楽しく、また、一生懸命考えたやまなしの授業は初めてです。自分も教材研究の前に、素材研究がきちんとできる教師になりたいです。

講演後は野口先生との懇親会に参加させていただきました。お隣の席で緊張しっぱなしでしたが、こんなに素晴らしい先生とお食事できるなんて、本当に幸せでした。貴重な機会を与えてくださった先生方に感謝です。(杉下)

玉置ゼミ特設【神戸先生の模擬授業】

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「第1回授業深掘りセミナー」のあとに神戸先生に特別授業をしていただいた。

授業に入る前に、まず落語の「時そば」の映像を見た。二八そばの値段や時間の表し方には様々な算数・数学が発見していることを教えてくださり、数学を専門としているのに知らないことばかりだった私はもっと勉強してみようという気持ちになった。

授業の内容は魔方陣。魔方陣のしくみや奇数×奇数マスの魔方陣の作り方は知っていたので、私は魔方陣をすぐに作ることができた。しかし、神戸先生の授業の醍醐味はここからであった。分からない人にどこが分からないか聞き、それを分かった人に聞いてみるという流れで授業が進む。魔方陣ができた私はみんなに説明をするのだが、分からない人に分かりやすく説明するのは自分の考えを噛み砕いて説明しなければならず、とても難しい。それを聞いて次第に分かった人がまた自分の言葉で説明する。すると、周りから「なるほど!」「そういうことか!」という声が聞こえてくるのである。神戸先生はほとんど話されず、1人1人に「どう?」と聞いて考えを話させることに徹していた。私の小学校実習では2倍以上は私が話していたように思う。

分からない子が抱く「どうして?」を大切にし、それを子どもの発言で解決していく。いきなり神戸先生のように授業はできないが、中学校実習で授業をする際の1つの目標ができた。子どもの発言をつないでいく授業のコーディネーターになれるようにしていきたい。(松井)

※ 写真には神戸先生の授業中のゼミ生です。なお松井君は写っていません。(玉置)

小西所長さんのお話を聞いて(10月10日ゼミ)


「第1回授業深掘りセミナー」の後、授業と学び研究所所長の小西さんに貴重なお話をしていただきました。

「就職活動は大変だ」「今どきの大学生」という二つのお話です。

私は就職活動というものについて考えたことがありませんでした。
これまでは、友達の話を聞いて「大変なんだな。」と他人事のように感じていました。

しかし世の中のほとんどの人は就職活動をして社会に出ていきます。
将来、教師になった時に就職活動について何も知らないではいけないなと感じました。

「就職活動とは企業探しではなく、自己実現の道探しである。」
小西さんはこうおっしゃられていました。
就職はまだまだスタートラインなのだと。
そこから未来の自分にどのように向かっていくのかが大切なのだと。

また、小西さんは今どきの大学生についての話もしてくださいました。
今は楽力格差社会であり、この楽力の低い学生が多い。
学ぶ楽しさ・仕事の楽しさ・知識獲得、探求の楽しさ・チャレンジの楽しさを知っているか、知らないかが大きいのだと。
これらが意欲などへとつながっていく。

失敗を恐れるあまり何にも挑戦できないというのは楽しくありません。
チャレンジする気持ちを大切に、子どもたちにもチャレンジしていくことの大切さを教えていきたいです。
そして、それが意欲を引き出すことにつながると思います。

教育実習は教師になるうえで、まだまだスタート前の段階です。
失敗を恐れない、挑戦をしていく、そして何よりも楽しくやりぬく。
このことを忘れないよう過ごしていきたいです。(中田啓)
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小西所長さんのお話を聞いて(10月10日ゼミ)

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 10月10日の土曜日に「第1回授業深掘りセミナー」に参加させていただきました。

 セミナーの後には、授業と学び研究所所長の小西克哉さんから就職活動と今どきの大学生についてのお話をしていただきました。

 その中でも私が一番心に残っていることは、「がくりょくかくさ=楽力格差」であるというお話です。

 様々なことに対する楽しさを知っているかどうかという格差のことだそうです。小西さんがお話しされた楽しさの中に「学び」と「挑戦」がありました。今の自分に当てはめて考えてみると、幸せなことに毎日の生活の中で「学び」や「挑戦」の楽しさを感じることができていると思います。

 しかし、それは自分一人でできることではなく、周りにいる仲間のおかげだと思います。ゼミの仲間はもちろん、サークルや、毎日一緒にいる友だち、私は同じ目標を持った素敵な仲間がたくさんいます。

 今、こうして自分が目標に向かって学び、挑戦しながら頑張ることができこと、そして、その頑張ることの中に楽しさを感じることができるのも一緒に頑張る仲間がいるからだと改めて思いました。これからもこの仲間を大切にして、「楽力」を身につけていけるように頑張りたいです!(渡部)

小西所長さんのお話を聞いて(10月10日ゼミ)

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 「第1回授業深堀りセミナー」終了後、授業と学び研究所所長の小西克哉さんが、私たち学生のためにお話をしてくださいました。

 教員採用試験に向かう私たちには、就活に関するお話を聞ける機会などめったにないので、とても貴重な経験でした。

 今回お話を聞いて、今時の大学生の問題点を知ることができました。チャレンジ意識が低いこと、学ぶ楽しさを知らないこと、情報は簡単に得られるものと思い込んでいること等々…。

 聞いていてはっとさせられるものもありました。確かに、色んな意味で便利になった世の中で初めから生活している私たちは、それらに頼りすぎたり、自分で何とかしなければ、自分でやってみようという意識が低かったり、年配の方と比べて劣っている面も多いです。

 それに気付くことができたからこそ、学ぶことや挑戦することに楽しさを見出だし、積極的に追究していけるようにしなければと思いました。(杉下)

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