【7月20日ゼミ記録】私の研究(松井大樹)

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文献にあたる中で自己肯定感には2つの種類があるということを知り、その背景には西欧と日本の自己の捉え方に違いがあるということを学んだ。そしてどんな自己肯定感を授業で高めていきたいか定義し、今回発表させていただいた。(発表レポートはこちら


ゼミ学生からは以下のような質問があった。

・グローバル化が進むいま、競争的自己肯定感を高めるべきではないのか。
→たしかに競争的自己肯定感は入試の面接や就活には欠かせない。だが競争的自己肯定感は他人より劣っていることでたちまち自己否定感になってしまうという側面もある。そのため、まずは子どもが他者とのつながりから「自分」という存在を肯定的に受け入れていく共感的自己肯定感を高めたいと私は考える。

・「日本の子どもは自己肯定感が低い」と示す統計の多くが競争的な視点で調査されていると言うが、日本の子どもに合うような協調的な視点からの統計はないのか。
→ある本では協調的な視点から子どもの自己肯定感を調べる尺度が考えられていた。今後も文献にあたり、どんな視点から見れば日本の子どもの自己肯定感を測ることができるのか調べていきたい。

・温かい人間関係とはどんなものか。
→どんな小さなことでも「ありがとう」と言え、素直に「ごめん」と言えること。そして「自分はまだまだです」といった批判的な表現に対しても「そんなことないですよ」と言い合えるような思いやりのある人と人の関わりを「温かい人間関係」と定義した。


なぜ日本だけ自己肯定感が低いのかと疑問に思っていたが、「自己」の捉え方がそもそも違うということが今回の大きな発見であった。今後は授業の中でどのように今回定義した自己肯定感を高めていくのかを研究し、まとめていきたいと思う。(松井)

普段から「授業をする」という意識で

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今日の地誌学の授業に、早稲田大学附属高校の先生が講演に来てくださいました。

主な講演内容は外国人労働についてだったのですが、教師を目指す私達に、先生が普段大切にしていることについてもお話をいただきました。

その中で特に心に残ったのは、「授業をする」という意識に日常的に変えなければ、豊かな授業はできない、ということです。

先生は資料を集めて各地を周り、実体験を持って授業をされます。自らの体験談の持つ効果はとても大きいそうです。

自らが楽しんで授業をする、ネタを探して旅をする、何だか有田先生みたいな先生だなと思いました。

良い刺激を受けられたので、私も先生のアドバイスを元に、良いネタを探していけたらなと思います。(杉下)

【7月20日ゼミ記録】私の研究(小川陽平)

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先日のゼミで二回目の研究への歩みを発表しました。前回、意欲的な活動は内発的動機づけの状態で学習することだと考えたので、今回は内発的動機づけの状態について考えていきました。(発表レポートはこちら

ゼミ生からは以下の質問がありました。

◯拡散的好奇心と特殊的好奇心のどちらを授業の中にいかせていけばよいのですか。
→活用しやすいのは特殊的好奇心だと考えます。教師が学んでほしい内容を提示し、それについて子どもたちが向かっていけるので指導が行いやすいからです。

◯実験と重ねて、死刑囚だったら意欲がなく何も行動を示さないのではないか。
→そうかもしれません。しかし、子どもたちが授業を受けるので大人よりも好奇心は旺盛なはずです。

◯実験中に生理的欲求はどうするのですか。
→過ごしやすい環境で、食事やトイレはしっかりできる状態で行われました。

玉置先生からは今後、好奇心をくすぐる授業展開にシフトしていき、自分の専門科目である数学について具体的に考えていってもおもしろいよ。とおっしゃっていただきました。(小川)

【7月20日ゼミ記録】私の研究(中田啓太)

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今回の発表では、菊池先生の実践は奇跡だったのかについて調べました。(発表レポートはこちら

ゼミ生からの質問は次の通りです。
・岐阜県教育ビジョンはどこが定めたものですか。
 →岐阜県の教育委員会です。

・菊池先生の実践と岐阜県の教育ビジョンとの違いは何ですか。
 →菊池先生の著書で触れられていないだけかもしれませんが、地域とのつながりや愛着の指導が大きな違いだと思います。

玉置先生からは「菊池学級の成長が奇跡と呼べる」というのがおもしろいと言っていただきました。そして菊池学級の取り組みが特別ではないのなら、他の学級とは何が違って奇跡の学級が出来たのか、そのことについて心に常にとどめておくように言われました。

今後は、様々な実践例も調べつつ、菊池学級の違いについて考えていきたいと思います。(中田啓)

電子黒板を使った模擬授業

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私達は大学の情報の授業で、「ICTを活用した授業」について勉強しています。

私も先週、附属小で模擬授業をやらせていただきました。玉置先生も見にいらっしゃっていてとても緊張しました(笑)。

私が選んだ教科は「英語」です。導入として、前授業で学習した果物の名前を復習するという授業をしました。画面にイラストを映しながら質問したり、フラッシュでイラストを見せて映ったものを英語で言ってもらったりして、単語を定着させようという目的で行いました。

今回やらせてもらった授業はとても単純なものだったので、ICTならではの、動画や動くイラストを使った面白い教材を作れるようになりたいです。

最近、岐阜県でも電子黒板が続々と導入されるようになってきました。いずれ使うことになるであろう電子黒板を今のうちに体験出来、とてもいい経験になりました。(杉下)

※ 写真のように附属小のいくつかの教室で、自作ICT教材を使って、一人5分間程度の模擬授業が行われていました。大学で保存しておいた教材が、附属小の教室から引き出せる便利さは格別です。また、こうして学生のうちから、実際の教室で実践する経験は、現場でのICT活用の壁を低くすることにつながると思いました。なるほど!というアイデア教材もありました。(玉置)

【7月20日ゼミ記録】私の研究(杉下 絵里華)

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今回は、以前アドバイスをいただいた「面白い」の定義付け、また、ネタを探していくに当たってどんなことに気を付けるべきかということについてレポートにまとめました。(発表レポートはこちら

ゼミの皆さんから以下のような質問をいただきました。

・素材が良くなければ面白い授業はできないのか。また、教科書でいい内容がなければつまらない授業になってしまうのか。
→素材が良くない場合は先生の切り込み方や話術で面白くすることはできると思う。教科書の内容を盛り込みつつ、何か面白い題材を見つけるようにしたい。

・有田先生が旅行等に出掛けられると必ずネタを掴んで帰って来られるという話に関して、その例があれば教えてほしい。
→旅行時かどうかは分からないが、苺の富士登山等、ローカルネタが紹介されていた。自分でももっと調べたいと思う。

・有田先生の新鮮な素材と料理に関する例え話で、いくら良いネタを使っても焦がしてしまったら意味はないのではないか。やはり素材だけでなく教師の質も問われるのではないか。
→焦がしてしまうということは、先生が生徒の意見を受け入れなかったりばかにしたりして生徒を潰してしまうことで、せっかく良いネタを使っても台無しにしてしまうということだと思う。確かにネタだけでなく、教師の質も大切だと気づかされた。けれど、ネタが面白い授業作りの助けをしてくれることは間違いないと思う。

また、玉置先生から、駅のホームのきしめん屋さんは、全て同じ店だが、3・4番ホームの店で天ぷらを揚げるためそこが一番美味しいということを有田先生が見つけた話を紹介してもらいました。私ももっと視野を広く、また、小さなことでも疑問に思える心を持ってネタ探しをしていきたいと思います。(杉下)

【7月20日 ゼミ記録】他律による自律

今回のゼミでは、玉置先生が30歳だったころの、忘れられない夏の出来事のお話をしていただきました。

それは、先生が、千葉で論文を発表することになったのですが、その発表で、他の先生方からの強烈な批判を受け、自分が天狗になっていたことを思い知らされ、そこからより一層勉強に励むようになったというお話です。

玉置先生がそのような経験をされていたとは想像できず、私はとても驚きました。しかし、先生は、その失敗は、自分を見つめなおす良い機会になったと、おっしゃっています。

私たちの研究も同じことであると分かりました。仲間の前で発表する機会があるからこそ、意欲を持って調べようと思うし、仲間から質問をしてもらうことで、自分では気づけなかった点を知ることになり、自分を見つめなおす機会になります。

玉置先生はこのことを、野口先生の言葉をかりて、「他律による自律」だとおっしゃっていました。私は、他律には、自分を支えてくれる先生、切磋琢磨しあえる仲間が必要だと思っています。これからも、ゼミ生の仲間と協力し合い、時にはお互いを律することのできる関係を築きたいと思います!(牧野)

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【7月13日ゼミ記録】私の研究(末松英恵)

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先日のゼミで、研究への歩みについて2回目の発表をしました。(発表レポートはこちら
今回は「やる気とは何か?やる気スイッチとは何か?」についてです。

ゼミ生から以下の質問をいただきました。
◯やる気が出すぎて落ち着きのない子どもに対してはどのように接していくのか?
→やる気があることは良いことだと思う。しかし、落ち着きがなく、騒いでいると周りの児童生徒の学習の妨げになる。このことを踏まえて、「◯◯さん、やる気があっていいね!だけど、周りのみんなのことを考えて、静かに課題に取り組んでね。」と声をかけたらいいのではないかと思う。やる気を否定してはいけない。

◯やる気が出ない単調な作業とやる気スイッチをONにする簡単なパズルは矛盾してるのでは?
→単調な作業とは、ある一定の作業(漢字や英単語をひたすら書く)を何の変化もなしに続けることで、頭を使わないものである。一方、簡単なパズルは自ら頭を使って考えて行うもので、その先に達成感が得られるものである。したがって、単調な作業と簡単なパズルは異なる、矛盾はしないものである。

◯みんなのやる気スイッチが同じだとは限らないが、どうするのか?
→まずは子どもたちのやる気スイッチの傾向を授業をしていく中で掴んでいく。そして、よりやる気スイッチがONになる導入の方法を選択し、組み合わせながらやっていく。

玉置先生からは、附属小学校でのiPadを利用した社会の授業について紹介をいただきました。電子黒板や電子端末を小学校や中学校で導入し始めている今、そのようは情報機器を利用した導入も面白いかなと思いました。視野を広げていきたいと思います。(末松)

社会人としてのマナー

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先日行われた「学校インターンシップ」講座(県教委派遣講座)で、教育研修課の大平和子さんのお話を聞いた。タイトル通り講座名は『社会人としてのマナー』。

前半は以下のような具体的なケースについて考えた。
・教育実習中、夕方に仕事が終わり学校を出る時にどうするか。
・職員室での電話に対して、他の先生が不在の時にどう対応するか。
・スーパーで担任している子どもの保護者と会ったときにどうするか。
どのケースも今後起こり得る可能性が高いものばかりだったので、スムーズに対応できるよう考え直そうと改めて実感した。

後半はマナーの大切さについて考えた。子どもに説明することを想定して、グループワークでの話し合いもあり、マナーの大切さをより身近に感じることができた。学校は「人としての気高さ、美しさに誇りをもって生きる力」を身に付けるところなので、当然美しいところでなければならない。そのためには、先生が内面に持った高い品格、賢さ、かっこよさがにじみ出て、形に表すことで伝えていくことが必要だとわかった。決められたことだけをやるのではなく、人間関係の中で相手のことを思うことでマナーが生まれる。そんな美しいマナーが生きる上で「特効薬」となるよう、学校活動全体でマナーを学べるような環境を作りたい。(佐藤)

【7月13日ゼミ記録】私の研究(渡部真智子)

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先日のゼミで2回目の研究の歩み発表をしました。今回は、「みる」ことをテーマに発表しました。(発表レポートはこちら

ゼミ生からは以下の質問がありました。

◯虐待など発見されにくい問題はどうするか。
→保健室の先生と協力したり、友だちの日記などにも注目をしてみる。
日記をその子1人を「みる」ための手段とするのではなく、その子の周りの友だちも「みる」ための手段とする。

◯なかなか目立たない子は日記や良いとこ見つけでは知ることが難しいのではないか。全員を知るためにどうするか。
→時々「同じ班の子の良いところをたくさん見つけよう」、「同じ掃除場所の友だちの良いところを見つけよう」なと条件をつけた良いとこ見つけを行う。

◯記録をもとに子どもを「みる」と気になる子の順位づけになってしまうのではないか。
→ある程度の順位づけは生じてしまうかもしれないが、学校生活の中では毎日いろいろな問題やトラブルが発生すると思われる。「今、誰に対応するべきなのか」を考え、臨機応変に対応出来るようにする。

ゼミ生からの質問の中には自分では気づかなかったこともあり、質問をしてもらい新たな課題が見えてきました。

玉置先生からは岩手県で起きた中学生の自殺についてのニュースで、「みる」「気づく」という言葉がおそらくたくさん出てくるだろうから、関心を寄せているといいとアドバイスをいただきました。注目していきたいと思います。(渡部)

7つのふるまい

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特別支援教育専修の松本先生から「『感じのいい生徒』に求めたい7つのふるまい」についてお話を伺ったのですが、私にとって考えさせられるものだったのでここで紹介したいと思います。
(松本先生はこのHPの過去の記事に登場しております!)

1.にこっと笑顔ですれ違う
2.ありがとうと言える
3.頷いて話を聞く
4.丁寧な言葉で話す
5.さりげなくゴミを拾う
6.困っている人に手助けできる
7.どんな時でもひたむきに頑張る

当たり前のことのように思いますが、7つのことを振り返ってみると普段できていないこともあり、これらのことが無意識にできる人になりたいと思いました。

松本先生は私がお世話になる実習校の担当の先生なのですが、専修も違うので、配当が違っていればお話することもなかったのかと思うと、とても嬉しい偶然です。また、このHPも見ていただいているということで嬉しく思います。(※この記事は先生に言われて書いたわけではありません!笑)

不安ばかりの時期ではありますが、支えてくださる方がたくさんいるということを忘れずに頑張っていきたいです。(浦)

ICT活用の授業パート2

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本日(7/14)に、附属小学校でICTを活用した授業を行った。これは、芳賀先生の「教育情報論(中等)」という授業の一環として行われた。

前回は、授業を見る立場であったが、今回は自分たちがあらかじめ作っておいたパワーポイントを使用して行った。実際に、ICTを活用するのに戸惑い、うまく使いこなすことができなかった。

導入の部分で使ってみたのだが、教師側の自己満足で終わってしまっていたような気がする。一人一人を当てて、興味・関心を引き出そうとしたものの、学生にとっては簡単な質問であったし、4限終わりということもあり、集中力が散漫していたように思える。

ゼミで今まで培ってきたものをうまく活用していきたいと思っていたが、いざ本番となるとやりたいことの半分もできていなかったと思う。

教育実習に向けて、今研究していること(主に授業づくり)を大いに活用することができたらいいと思う。(中田昂)

【7月13日 ゼミ記録】全職員で子どもを育てる

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今回は玉置先生の過去の取り組みを紹介していただきました。

この取り組みは研究としても発表されています。研究課題は「生徒一人ひとりを励まし支援するネットワークを利用した評価システムの開発」です。

この研究は
・「全職員で子どもを育てよう」という思いを具現化する方法を創り出そう!
・全職員は教員ばかりではなく、事務員、用務員も含めて学校に勤めるすべての大人として考えよう
というコンセプトのもと、具体策が提案されたものです。

その具体策とは、
子どもの活動を評価する(子どものよさを「いいとこ見つけ」と称した個々のデータベースに記録したり、実際に声かけをしたりする)

子どもの評価の情報交換(「いいとこ見つけ」の内容や記録数をチェックする)

評価が子どもに伝わり保護者にも伝わる(通知表に各教師が記した「いいとこ見つけ」を入れ込む)
というものです。

玉置先生は今までにない方法で「全職員で子どもを育てる」ということを実現されました。

子どものよいところは、実はたくさんあっても、担任だけではなかなか把握しきれません。しかし、全職員が協力して子どものよいところを探し、その情報を共有することで、子どもを多面的にみることができます。

また、全職員がみつけた子どものよいところを通知表に記すことによって、子どもに自信がつき、さらには保護者にも学校での子どもの様子を伝えることができ、安心感をあたえることができます。

わたしは今回、教師・児童間の信頼関係を築くには教師のはたらきかけが重要だと考え、「よいとこみつけ」をひとつの例として取り上げ、発表させていただきました。きれいごとを並べるだけではなく、具体策をもってはたらきかけることができる玉置先生みたいな先生がたくさんいたら素敵だと思いますし、わたしもそういう教師を目指したいと感じました。(大澤)

※ 「いいとこ見つけ」の実践は、写真の書籍にも掲載されています。(玉置)

【7月13日ゼミ記録】私の研究(牧野紘子)

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先日のゼミで、研究の進みについて二回目の発表をしました。(発表レポートはこちら

今回は基本となる活動の中でも、掃除に注目しました。以下の質問がありました。

◯低学年には通用するのか
→本では、五年生が教えるという形で三年生の実施がある。どこまで任せるかによるのではないか。

◯掃除プロ免許証は、全員もらえるのか
→先生は、一人ひとりの良いところを見つけ、全員に免許証を与えているようでした

◯掃除場所内の細かな役割分担はどうなるのか
→子供に任せる

◯掃除をそもそもやりたくない子にはどのように接するか
→教師のはたらきかけも大事であるが、他の子どもの助けもかりて、まずは友達と一緒に掃除場所に行くことから始めてはどうか

多くの質問が刺激になりました。また、最後には玉置先生から今後の方向性について、ご指摘をいただいたので、そろそろ固めなければいけないと思いました。これで前期のゼミの発表は終了ですが、実習に行くまでに、本を多く読みたいと思っています!(牧野)

【7月13日ゼミ記録】私の研究 (大澤彩佳)

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先日、2回目となる研究の歩みを発表した。(発表レポートはこちら

今回は、私の研究テーマである「教師と児童との信頼関係を大切にする学級づくりのあり方」にそって、菊池省三先生編著の「小学校発!一人ひとりが輝くほめ言葉のシャワー」のなかから教師の子どもに対するはたらきかけに着目し、その取り組みの内容と、その取り組みによって子どもはどう感じ、教師との信頼関係につながっていくのかを発表した。

発表後のゼミ生からの質問は以下の通りである。

○教師の願いを明確にした学級通信をつくるとあるが、教師の願いは一貫性のある願いを伝えるのか。それとも毎回違う願いを伝えるのか。
→本書のなかではそこまで詳しいことは明記されていないが、私だったら一貫性のある願いを伝えたい。(一貫性のある願いの方が子どもたちにわかりやすいと考えるため。)

○成長ノートについて、教師が魅力的だったノートの内容をホームルームや学級通信で紹介すると言っていたが、そういった全体の場で発表されることが嫌な子もいるのではないか。
→全体の場で発表されることが恥ずかしかったり、嫌だったりする子はいると思うので、全体の場で発表する機会がある場合には、本人に直接了承を得てから発表したい。

◯私の本とは家庭で書く作文ノートのこととあるが、作文が苦手な子にはどう対応するのか。
→いきなり作文を書く課題をあたえるのではなく、授業のなかで文の構成について教えたり、友だちのよいところを一言書くような機会をあたえたり、段階をふんで取り組みたいと考える。

前回の発表と照らしあわせて、ポイントとなるのは、教師が子どものことをしっかり見ているということを子どもにわかってもらうこと。
教師のはたらきかけひとつで、子どもは自信をもったり安心したりすることができる。そういったことが信頼関係を築くひとつのきっかけなのかもしれない。また玉置先生から書くことによって学ぶという大切さを教えていただいた。その点もふまえ、今後は、教師と児童との信頼関係を築くための教師側のはたらきかけの研究をさらにすすめていきたい。(大澤)

教員採用試験に向けて

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ゼミで新しい課題が始動した。

教員採用試験対策に向けて、自分たちの考えを深めさせていただけるものだ。いくつかの質問があり、それに現在の自分たちがどう考えているのかを書いていく、そして玉置先生に添削してもらう。これを何回か繰り返すことで、考えがどんどん深まっていく。

こういう課題を出してくださる先生に感謝だ。
本当に玉置先生のゼミに入ってよかったと思う。

実際、教員採用試験も来年に迫っているので、本腰で取り組みかからなければ!!(中田昂)

【7月6日ゼミ記録】私の研究(佐藤広樹)

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先日のゼミで、2度目の研究の歩みを発表した。(発表レポートはこちら

そこでは以下のような質問をあげてもらった。

・「ゴール」とは教師と子どものどちらが決めるものなのか。
→自主性を大事にしたいので、子どもが決めるものである。

・8では「ゴールを決める」とあるので、教師が決めてしまっているのでは。
→あくまでも教師は子どもをサポートする側に回りたいが、そもそものゴールがまだ曖昧なので、もっと明確にしていくことを今後の課題にする。

自分で本を読み、発表原稿を作成した時は、前回の発表よりも具体的にまとめられたと感じていた。しかし、実際に質問を受けて軸がブレていたことに気付かされた。先生にもアドバイスをいただいたが、まず仮説を作り、私の場合であれば「こんな言葉をかけると子どもはこうなるだろう」というイメージを持たなければならない。教育実習という貴重な実践の場もいただいているので、その中で子どもを前向きにすることのできる言葉を探したい。(佐藤)

【7月6日記録】私の研究(浦珠美)

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先日のゼミで、2回目の研究の進み具合を発表しました。(発表レポートはこちら

今回はいじめは差異が関わっているというところから、「差異が生まれにくい授業づくり」について、志水先生、大羽先生著書の「算数授業のユニバーサルデザイン」を参考に迫っていきました。

ゼミ生からの質問は以下の通りです。
◯子どもの得意な分かり方をどうやって把握していくか。
→授業で1つの方法を使ってやり、その後の反応を見て、理解できなかった子へは違ったやり方でも試してみる。そのようにしてその子の得意な考え方を見つけていく。

◯「できない時は◯◯すればいい(例:計算を間違えたらノートの隅に3回書く)」というお守りを持たせる、これはペナルティになるのではないか。
→私はこの方法は、「あの子は△△が得意だけど、××は苦手。でも自分は××が得意だけど、△△が苦手。」と分かることで助け合いができるようになるのではないかと考える。自分ができるからあの子は劣っている、という考えを無くすことのできる方法なのではないかと思っている。しかし、捉え方次第ではペナルティと言われる可能性も確かにあるため、別のプラスとなる言い方を見つけたい。

今回までに、ネットいじめ、教室内カースト、学級経営と様々な本を読んできましたが、自分の中でまとまらなくなってしまいました。
玉置先生からは、読んだ本、そこから思ったことをどんどん記録していくとよいとアドバイスをいただきました。
思いまでは記録していなかったのですが、確かに気持ちの変化なども研究のまとめにおいて大事な部分になるのではないかと思います。
今回も気付くことの多い発表となりました。(浦)

ICT活用の授業

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本日(7/8)は、芳賀先生の教育情報中等の授業で、大学の隣にある附属小学校へ行き、ICTを使用した授業を参観させて頂きました。

2時間連続で、6年生と5年生の社会科を参観しました。全ての教室に電子黒板があることにまず驚きでした。それよりもクラス全員の児童がiPadを使用していたことがもう驚愕でした。

電子黒板に映された金閣、銀閣が児童の持つiPadにも映し出され、児童の気付きが今度は電子黒板に映し出されていました。

今まで(自分が受けてきた授業)は、言葉だけの発言で、うまく理解できないことも多々ありました。今は違います。児童1人の気付きを、iPadから電子黒板や黒板に映し出すことで、クラス全員に伝えることができます。「百聞は一見にしかず」ということです。ICTによって視覚化されていました。

これだったら児童もより理解しやすくなり、気づきの高まりにもつながるのかなと思いました。

しかし、iPadを操作する時、顔が近い児童がいたり、映像を前で見るのにまだiPadを操作していたりなど、iPadによるデメリットもあるなと思いました。

何を使うにしても、教師が子供たちにどのように接するかが大切だと思いました。

たまには、デジタルじゃなくてアナログを使用し、目の前にいる人と心の通った会話をすることが、人間として忘れてはいけないことだと感じます。(中田昂)

全生研の集団づくり

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1960年代から、班競争をもとにした集団づくりが推奨された時があったそうです。それについて玉置先生に論文を紹介していただいたので、ご紹介します。
まず、どんなことが行われていたのか。

◯子どもを「指導者型」「協力型」「やくざ型」に分類
◯班単位で競争をさせ、もっとも下位の班は「ぼろ班」
◯リーダーには、経験や成績の良い者、体の大きい者、美しい女子、発言力のある男子、家庭のしっかりしている者を推奨する
◯学力によって子どもをABCDEFにランク付けし、BCDEFの子どもがいる班には、ランクを上げるための厳しい競争を組織

ここで挙げたものは、一部の例ですが、今では考えられないようなことばかりです。このようにしたら、ゼミのみんなが目指している学級は到底作れないと思います。
しかし、1990年ごろになると、全生研も改め、人権教育を重視した集団づくりを推奨します。
やはり時代が変わると教育も変わることが表れています。
班競争をするような差別的な集団づくりが推奨されていた時があるのなら、もしかしたら今私たちゼミ生が一生懸命研究しているテーマも、何年後かには批判だらけかもしれない、そんなことも考えてしまいました。
私の研究テーマも学級経営についてですが、今まで良い例ばかり調べていたので、失敗してしまった例や、過去の例も調べてみたいなと、これをきっかけに思いました。(牧野)

写真は先日、家で咲いた月下美人です。


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