全生研の集団づくり

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1960年代から、班競争をもとにした集団づくりが推奨された時があったそうです。それについて玉置先生に論文を紹介していただいたので、ご紹介します。
まず、どんなことが行われていたのか。

◯子どもを「指導者型」「協力型」「やくざ型」に分類
◯班単位で競争をさせ、もっとも下位の班は「ぼろ班」
◯リーダーには、経験や成績の良い者、体の大きい者、美しい女子、発言力のある男子、家庭のしっかりしている者を推奨する
◯学力によって子どもをABCDEFにランク付けし、BCDEFの子どもがいる班には、ランクを上げるための厳しい競争を組織

ここで挙げたものは、一部の例ですが、今では考えられないようなことばかりです。このようにしたら、ゼミのみんなが目指している学級は到底作れないと思います。
しかし、1990年ごろになると、全生研も改め、人権教育を重視した集団づくりを推奨します。
やはり時代が変わると教育も変わることが表れています。
班競争をするような差別的な集団づくりが推奨されていた時があるのなら、もしかしたら今私たちゼミ生が一生懸命研究しているテーマも、何年後かには批判だらけかもしれない、そんなことも考えてしまいました。
私の研究テーマも学級経営についてですが、今まで良い例ばかり調べていたので、失敗してしまった例や、過去の例も調べてみたいなと、これをきっかけに思いました。(牧野)

写真は先日、家で咲いた月下美人です。


【7月6日ゼミ記録】私の研究(堀江恵里花)

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先日のゼミで2回目の研究の進み具合を発表しました。(発表レポートはこちら

私の研究テーマは「子どもの個性を尊重する学級経営のあり方」なのですが、前回、個性が発揮できる環境は「安心と自信がある学級」である必要があるということを発表したので、今回はその「安心と自信がある学級」とは何なのか、その中の“安心”というところに的を絞って発表しました。

どのような学級が安心のある学級なのか、また、安心のある学級を作るにはどうしたらいいのかを発表しました。

発表後、次のような質問があり、以下のように答えました。

◯安心のある学級は存在感を抱くことができる場である必要があるとあるが、目立たない子は存在感を抱くことはできるのか。
→表に立ってみんなの前で話すことができるから存在感があるというのではなく、このクラスにいてもいいんだ、学級の中で1人でも欠けたらいけないんだという意識を持たせることによって、存在感を抱くことができるのではないか。

◯研究テーマが“個性”なのに、今回は「安心のある学級」について発表しているが、テーマがブレているのではないか。
→実際、自分が今何に向かって研究しているのか、最終的にはどうしたいのかを見失っているので、もう一度考え直したいと思う。

また、玉置先生からは、学級経営についての本を読み、「こうすればこうなる」といった仮説を立てる。「目指す学級をつくるために、このようなゲームをすると有効的だ」といったものを研究する、ということをアドバイスしてくださいました。

もう一度、自分は何について研究したいのかを整理してから、様々な本を読んで研究を進めていきたいと思います。(堀江)

【7月6日ゼミ記録】私の研究(中田昂樹)

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今週のゼミで第2回の研究への歩みを発表しました。(発表レポートはこちら

今回の発表では、「生きる力」の中の確かな学力に視点をあて、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら行動し、よりよく問題を解決する力が大切ではないかと発表しました。

今までは「生きる力」が何であるのか明確にしようとしていましたが、これは多分確かな学力と豊かな人間性、健康と体力の3つからなる三位一体的なものであると考えました。

その中で自分は確かな学力に視点をあてました。他の2つは絶対に生きていく上で必要です。しかし自分は、確かな学力こそ授業の中で養うべきことだと思いました。それは日本が、今や先進国となって他の国の先頭に立ち、時代をリードしていく必要があるからです。

そのためには、次の社会に生きていく子供たちに自分で課題を見つけ、自分で問題を解決していく能力をつけなければいけないと思います。

だから、今後はそのような能力をつけることのできる技や発問を教育書から見つけ、こうするとこうすることができるのではないかという仮説から始め、実践してみてどうであったのかという事実につなげていきたいと思います。

とりあえず本を読み漁りたいです。(中田昂)

【7月6日ゼミ記録】玉置先生の大失敗

7月6日のゼミで玉置先生の大失敗したお話を聞きました。

玉置先生にも「教室に行きたくない」と思ったことがあったそうです。
原因の1つはその前の年がとても良いクラスだったということ。一生この子どもたちと生活していきたいと思うほど授業も行事も一生懸命な子どもたちだったそうです。
2年生の時がとても良いクラスで、次の年は持ち上がりで3年生だったため、「よしっ!」と思ったそうです。

しかし、「早く終業式がこないかな」と思ってしまうほど上手くいかないことが多く、前の年に担任した子どもたちもだんだん離れていってしまう。
それはなぜか。
前の年と比べてしまっていたから。
無意識のうちに前の年と比べるような話をしてしまっていたそうです。

玉置先生はこと経験を通して「その場の子どもをみて、子どもに合わせた学級づくり」が大切だということに気付いたということを教えてくださいました。

余談ですが…
私は最近のゼミの雰囲気がとても好きです。
研究の発表をしていても良い意味での笑いがあり、ここでなら上手く発表が出来なくても頑張ってやってみようと思うことができます。
ゼミ生の仲間が研究している「安心感のある」「居心地の良い」と近いのかなと思いました。
そして、何よりみんなが一生懸命だから私も頑張ろうと思うことができます。
改めて玉置ゼミでよかったなと思います!
(渡部)
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「拝啓、アスペルガー先生」を読んで

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第2回教師力UPセミナーでお世話になった先生からいただいた、「拝啓、アスペルガー先生」を読ませていただきました。私は第二回のセミナーには参加することができなかったので、本と触れる機会をいただけて嬉しいです。

また、私の知り合いにアスペルガーの子がおり、たまたまそのお母さんと会う機会があったので、お母さんと一緒に読ませていただきました。
ずっと治らない障害だと思っていたけれど、こんな簡単な方法で治るのかと驚いてみえました。

私が特に印象に残ったのは、後書きに書いてあった「このマンガを見て、真似するようなことは絶対にやめてほしい」という言葉です。子どもたちの状態は一人ひとりちがい、奥田先生はその子達一人ひとりに合わせたプログラムを作るようにしてみえるそうです。提供されたプログラムに合うか合わないかでなく、その子専用のプログラムを作る。とても大事なことだと思いました。

一緒に本を読んだお母さんも、カウンセラーに相談しようという気になったそうです。アスペルガーのことをよく知らなかったので、とても勉強になりました。(杉下)

みる

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以前、研究の歩みの発表において「みる」がなぜ平仮名なのかという質問をいただきました。
その時はインターネットで調べたことを参考に「みる」という漢字とその意味についてお話ししました。

今回は私が授業でも使っている漢字辞典(三省堂 漢辞海)を使って「みる」という漢字について調べました。
すると、私の予想以上にたくさんの「みる」という漢字がありました。
例えば「見る」は「目でみる」ことを意味します。
「省る」という「みる」もあります。よく知られているのが「省みる(かえりみる)」つまり「振り返り考える」という意味ですが、「みる」と読むときには「視察する」という意味になります。

他にもたくさんの「みる」がありましたが、その中でも子どもを「みる」時に大切だと思われる「みる」を見つけました!
次の研究の歩み発表でお伝えしたいと思います(^^) (渡部)

まほうのくふう

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私は子どもたちが意欲的に取り組むことができる授業づくりについて研究を進めています。

絵本の「つながろ!にがてをかえる?まほうのくふう?」を読ませていただきました。その中で、どの子に対してもわかりやすい環境をつくる工夫という場面が印象的であり、今後の研究についても活用していきたいと考えました。

クラスの子どもたちやこの絵本に登場してくるまいちゃんのような発達障がいかもしれない子どもにとって、黒板を見たときにその周りの掲示物や、整理されていない本棚や、わかりにくい当番表などがあると、そちらに気が散ってしまい授業に集中できないことがあります。注意して正していくのではなく、黒板周りをスッキリさせてあげることで、目に入ってくるものを簡潔なものにする。

このようなまほうのくふうによって子どもたちは集中して授業を受けられるのです。子どもたちに注意する前に、なぜそうであるのか理由を考え、まほうのくふうによって解決する。そうすることでみんなが嫌な思いをする必要がなくなるのです。授業を行う上で環境づくりが重要である意味の一つをみつけることができました。(小川)

休日を究日に(教師力アップセミナーに参加して)

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7月4日(土)に第3回教師力アップセミナーに参加し、福山憲市先生の「教師修業」についてのお話を聞かせていただきました。

冒頭の「究日」という言葉から引き込まれ、あっという間の2時間。とにかく感じたのは自分の力不足でした。上の写真は「子どもの目線に立つ」という内容で「チョウの幼虫は足が18本あるのにどうしてチョウになると足は6本なの?」という疑問に答えてくださいと福山先生が発問されました。指名された私は分からなかったのですが、とっさに「残りの足は体になる」と答えました。(まさか…そんな空気が会場に流れました 汗) なんとそのとっさの発言が正解でしたが、今回は偶然のことであり、子どもの疑問に答えられるようにもっと勉強しなければと思ったワンシーンでした。

講演後の福山先生のお話を聞いていても、時間の使い方等すごいなと感じることばかりだったのですが、福山先生は「今のうちにたくさん勉強しておくといいですよ」と仰っていたので、まずは何かに取り組んでみようと思います。そして休日を究日にしていくことで自分の教師修業を始めようと決意した1日になりました。(松井)

追いつけ追い越せ!(教師力アップセミナーに参加して)

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7月4日に教師力アップセミナーへ参加させていただきました。

今回の講師は、福山憲市先生でした。

福山先生は、どんな出会いであっても、その一つ一つを大切にされている方でした。セミナー前に我々学生と写真を撮っていただけましたが、先生は学生全員と挨拶をし握手までしてくれました。こんな方と握手できるなんて本当に嬉しかったです。出会いを大切にされていることが、体現されていました。

出会いは、人だけではありません。モノとの出会いもあります。教師であれば、そのモノと出会って教材に調理していきます。そしてその出会いに感謝します。

出会いは一期一会のものであるのだから、その瞬間を感謝しなければいけないなと思いました。

福山先生は今まで出会った先生の中でもすごい方だなと思いました。教師って子供の前だけで見せるものではないと思います。どんな人の前でも、同じようにやらないといけない。そうでないといつか人間の本性が出てしまう。仮面をかぶった教師にはなりたくない。だから福山先生は今まで出会った先生の中でも、1番の教師であったと自分は思います。

そして、先生のように本を読み漁りたいです。追いつけ追い越せ! という気持ちになりました。また、福山先生に絵入りの名刺を頂けたのはすっごく嬉しかったです。感謝、感謝です。(中田昂)
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教師力アップセミナー(福山憲市先生)に参加して

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今日はセミナーに参加させていただき、福山先生のお話を伺いました。

福山先生は、子どものお誕生日には必ず手作りの色紙をプレゼントされたり、毎日全員の記録を3行以上書くことを徹底されたりしていらっしゃるそうで、その子どもへの愛情に感銘を受けました。

また、福山先生はとても勉強熱心な先生でもあります。毎日読む本の冊数は三冊。それに、いい教材を追い求めて研究にも力を入れておられます。
講演の後に、授業を作るということは料理をするのと同じ。食べる相手(子ども)のことを考えて作ることが大事だということをお聞きし、なるほどと思いました。
私はちょうど「面白い授業作りについて」を研究テーマとしているので、とても参考になるお話でした。

私も福山先生のように常に勉強し続ける教師になりたいと思いました。これからは生活の中に何か面白いことがないか、ネタ探しをしながら毎日過ごしたいです。(杉下)

出会いを大切に(教師力アップセミナー・福山憲市先生から学ぶ)

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第3回目の教師力アップセミナーに参加させていただきました。今回は、授業のプロと言われる福山憲市先生です。

今回の講義で先生が何度も口にされていた言葉があります。それは『出会いを大切に』です。

先生は、人と出会って、人から学ぶことが1番の宝だとおっしゃっていました。福山先生は、講演中も、多くの参加者の方とコミュニケーションをとったり、積極的に褒め、たくさん握手を交わしており、出会いを大切にされている温かい人柄を垣間見ることができました。

また、出会うのは人だけではありません。身近なものに対する出会いも大切です。身近なものをよく観て、子どもの目線に立って考えることが、子どもをよく知ることにつながります。 普段何気なく生活をしていますが、その周りには自分の学びとなる人の存在、新たなはてなを生み出すものが、たくさんあります。今日から少し視点を変えて、生活しようと思いました。

また、このようなセミナーで、有名な先生方や現場の先生方の話を、直接伺うことができることも、また大事な出会いの一つだと思います。そして、今日は中学生のころお世話になった先生にも、偶然お会いすることができました。この貴重な経験、出会いを大切にしなければと、より一層強く思いました。(牧野)

「授業づくりの成功法則」を読んで

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今回の教師力アップセミナーで、お話を聞かせていただく、福山憲一先生の『授業づくりの成功法則』という本を読みました。

この本は、現場で働いている先生方が、今までの教師生活の中から学級づくり、授業づくりのためのミス退治事例を出し合ったものです。

その中で、今の私にも生かせるところがあったので、ご紹介します。
教師修業のための『かきくけこ』です。

か…感動する
き…気をつける
く…工夫する
け…継続する
こ…行動する

私は自分に当てはめてみようと思います。
まずは「け」。
このホームページの記事投稿です。(牧野)

「拝啓、アスペルガー先生」を読んで

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第2回教師力アップセミナーの折に、大羽先生から頂いた、奥田健次先生著書の「拝啓、アスペルガー先生」を読みました。

漫画だったのであっという間に読むことができましたが、内容が濃く満足感の得られる1冊でした。以前牧野さんがこの本を紹介していましたが、私も読んで思ったことを書きたいと思います。

1番に思ったことは、一人ひとりの子ども達をしっかりと見て関わることの大切さ、そしてその難しさです。

あとがきには、「一人ひとりの子どもに合わせたプログラムをつくるようにしている」、「こちら(大人)に合わそうとすれば合わない子がいるでしょう。ですから、こちらが子どもに合わせるのです」とあります。

子どもの目線に立つということは、とても大事なことなのだと改めて思いました。
それは障がい児だけでなく、すべての子どもに言えることです。

このことを忘れずに、これからも多くの子ども達と接していきたいと思います。(浦)

つながろ!

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以前頂いた絵本がまわってきたので、それについて書こうと思う。

クラスにはいろんな子がいる。みんな同じわけではない。まいちゃんのようにお絵描きが好きで、ずっと描いていたり、ふと思い出したことをやったりする子がいる。自分もどちらかというとそういう子だった。よく授業中に廊下や後ろで立たされた覚えがある。

でも、その教育って今思うとおかしいと思う。その時間の授業の内容頭に入るわけがないじゃないか。

だから、そういう子に合わせたユニバーサルデザインの授業ってすごい魅力的だなと思った。自分のように個性が爆発していた子でも、いいところを引き出しつつも、クラスにいるみんなもわかる。

実際にやっていくのは、大変かもしれないけど、個性を引き出し、みんながわかる授業を作れたらいいな。そう思った。(中田昂)

【6月22日ゼミ記録】私の研究(中田啓太)

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私は「信頼感が満ち溢れる学級づくりの在り方」をテーマに研究をしています。今回はこの信頼感というものをはっきりと持ちたいと思い信頼感とは何かについて定義しました。(発表レポートはこちら

ゼミのみんなからの質問は次の通りです。

・豊かな言葉を獲得するとありますがどういった方法で取り組みますか。
 →菊池先生のように辞書を活用したり、教師が様々な言葉を使うことで子どもたちに豊かな言葉を伝えていきたいと思います。

・信頼することは確かに良いことですが、そこに馴れ合いも出てくると思います。馴れ合いと信頼の違いについてどう考えていますか。
 →まだ信頼についてしか考えておらず、そこの違いについてははっきりと答えられません。今後考えていきます。

・自分を表現することが苦手な子もいると思いますが、そういった子にはどのように対応しますか。
 →学級解散の時に四月よりもみんな成長できていればいいと思うので少しづつ自分を出せるようにフォローしていく必要があると思います。

・今回定義した信頼は主に子ども同士の信頼のようですが、教師と子どもの信頼はどう考えていますか。
 →その点についてはまだ考えていないのでこれから考えます。

玉置先生からは今回引用させていただいた菊池先生の著書、奇跡の学級づくりが本当に奇跡だったのか調べてみるようにアドバイスをしていただきました。(中田啓)

ブタがいた教室

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今日講義で「ブタがいた教室」を観た。実は高校生の時も観たことがあったが、当時よりも深く考えさせられた。

命の授業…。賛否両論が分かれる取り組みではあるが、私は実践できるかどうかは別として、良いと思っている。自分たちが普段口にしているブタを身近に感じることで、『命』と真剣に向き合うきっかけになるのではないか。ただ、子どもの安全や精神面に気を配らなければならないことも改めて知った。将来子どもに『命』の大切さを教えるにはどうしたら良いか、まずは私自身が考えなければならないと感じた。(佐藤)

※余談ですが、高校時代に観た時よりも感動してしまい、思わずうるっと来てしまいました(笑)

【6月22日ゼミ記録】私の研究(小川陽平)

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私は「真の学習意欲を作り出す授業づくりのあり方」をテーマに研究に取り組んでいます。

今回は真の学習意欲とは何であるかに迫りました。私は真の学習意欲とは内発的動機づけから学習することだと考え、動機づけの分類について発表しました。(発表レポートはこちら

ゼミのみんなからは以下のような質問をいただきました。

・外発的動機づけの中に内発的動機づけに近いものがあるが、その差は何ですか。
→かなり内的に近いですが、やはりまだ外的な位置にあるものなので内発的ものだとは言えません。

・シール学習のような外発的動機づけのようなものは一切使わないのですか。
→真の学習意欲ではあると言えないですが時には効果的に働くこともあるので、外発的動機づけから内発的動機づけへともっていく方法についても研究していきたいと考えています。

・真の学習というとひとつのことを決めなければならないイメージなのですが、もう少ししっかりと定義していく必要があるのではないでしょうか。
→「真の」と付けないで別の言葉に置き換えるか、最終的には授業のあり方について研究していくのである程度明確にしたいと考えています。

・内発的動機づけをかきたてる方法はどのように調べていくのですか。私も調べる方法について悪戦苦闘しています。
→私は自分の経験や本であった方法を内発的動機づけに絡めて考えていくことで見つけていくことができるのではないかと考えています。お互いがんばりましょう。

玉置先生からはどうやって調べたのかもあえて残していくことで、悪戦苦闘している軌跡が研究の厚みになり、様々なアプローチで調べたことが今後のためにもなっていくのだとアドバイスをいただきました。(小川)

空白禁止

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7月に第3回目の教師力アップセミナー(7月4日)に参加させていただくのですが、セミナーでお世話になっている先生から参考にと、福山先生のことが紹介されている野中先生の文章を教えていただきました。

その中で印象に残ったことは、授業中の空白禁止です。空白禁止とは、常に全員が活動していることです。

算数の授業では、早くできる子と遅い子の差が表れがちですが、福山先生は、早くできた子どもにはイラストやポイントを書くように指示を出しています。簡単なことのように感じますが、これは1人1人を把握してないと指示が出せないし、またどんな指示を出すかも重要となります。

私は、ゼミの研究テーマで、基本的な活動に注目した学級経営について研究しています。先日は、係活動に重点を置いて、野中先生の、全員が何か仕事を持つ一人一役の法則についてふれさせていただきました。一人一役の法則は、全員が何かに取り組むということで、福山先生の空白禁止と共通する点が感じられます。

次回のセミナーでは、多くのことを吸収し、自分の研究につなげていきたいと思います。(牧野)

【6月22日ゼミ記録】指導教官とのつきあい方

先日のゼミで玉置先生から「指導教官とのつきあい方」について紹介された。

1.最低3ヶ月間は集中して先行研究をみてほしい
→最低3ヶ月間、できれば半年間、毎日、3時間以上、自分自身の研究の先行研究・関連研究を読むといい。そうすればテーマのツボが分かり、指導教官と狭い範囲ではあるが、議論ができる。

2.こまめに相談・報告をする
→自身の研究テーマがものになるのか、ならないのかは私たちゼミ生では分からない。そのため、こまめに相談・報告することが大切である。研究内容を文章化することで自分自身の考えの曖昧なところが分かり、その曖昧な点を相談するとよい。

3.報告・相談の最初に前回の話の内容を説明する
→前回にどんな話をしたのか、そしてどんな指導を受けたのかを簡単に説明してから報告・相談をすることで、スムーズに入っていくとこができる。

4.指導教官と雑談しよう
→インフォーマルな雑談の中で新たなアイディアがでることがある。暇な時は研究室に訪れて、指導教官やゼミ生と雑談するとよい。

5.「はやくしろ!」には理由がある
→卒論研究論文は書くだけで最低1ヶ月かかる。4年生になってから、研究に費やせる時間は3ヶ月(4.9.10月)ほどしかない。そのため3年生のうちから研究内容の基礎的データを収集しておくと、余裕がもてる。

6.夢に賭けよう!
→研究は「絶対に出せる結果」と「出るか出ないか分からないが、出たら画期的な結果」がある。後者は、やってみたが駄目だったということがよくあるが、「できたらすごい!」という夢に賭けてほしい。

7.指導教官を説得する
→研究とはある人が感じて(信じて)いるものを、他の人に感じて(信じて)もらうことである。指導教官を説得できないものは、他の人も説得できない。

以上のことを受けて、2.5は現在やっていることだと思った。レポート発表では自身の研究で分かったことのみを私は発表していたが、曖昧な点や分からない点を質問してもよいのだと分かった。今後実践してみたいと思う。

私たちの指導教官の玉置先生は、親身になって私たちの声に耳を傾けてくださる。また、アドバイスをしてくださったり、参考にしたらよい本を紹介してくださったり、教育現場で役立つことをたくさん教えてくださったりしていただける。私はよい先生のゼミに入ることができて、幸せに感じている。これからも先生とよい関係を保ち、研究を続けていきたい。(末松)

※ 「指導教官とのつきあい方」は、下の書籍「実証的教育研究の技法」(西川純著、大学教育出版)に書かれたあった文章を参考にして提示しました。(玉置)

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「人を育てる」

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「人を育てる」 これは有田和正先生の追悼文集だ。

題からも先生が何をされたかったのかよくわかる。

教育を通して、「人を育てる」ことをしなくてはいけないんだ。

自分は本が嫌いなのに、先生の本はすぐに読めてしまう。最後の最後で涙してしまった。

自分も有田和正先生のような授業を作りたいのでR。(中田昂)

※ 最後に「R」と表記されているのは、有田先生の本を読むとわかります。(玉置)
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