10月5日牧野さんの授業づくり記録 (松井)

4年生後期のゼミは授業づくりについて学ぶために、2人ずつ模擬授業を行います。他のゼミ生は児童役。児童役の中には「落ち着きのない児童」「おとなしい児童」「クラスのまとめ役の児童」など、授業者にはわからないように分担してから授業が始まります。

牧野さんの模擬授業から学んだことをまとめました。(牧野さんが行なったのは小学校2年生 国語 「ことばあそびをしよう」の授業。導入から展開の途中までを見ました)

1.授業前の切り替え
授業を始める前、昨日見たテレビの話をする児童がいましたが、そこで牧野さんは切り替えをさせていました。そのまま授業を始めないところがポイントだと思います。

2.指示棒の分かりやすさ
先生が最初に黒板に詩を貼り、全員で読むということをしました。その際、指示棒を使って児童が読むペースを指示していました。「ゆっくり」「もう少し速く」などでは伝わりにくい指示ですが、全員が指示棒の動きに合わせればよいので児童にとって分かりやすい指示が出せるようになります。

3.導入は重たくしない
「詩を見て何か気づいたことはありますか」という発問に、児童役は何を答えていいのか悩み、難しく考えてしまうということがありました。そこで玉置先生は「リズミカルに意図的指名を」という助言をされました。何を答えたらいいのかを考えさせるのではなく、思ったことをリズムよく発言させていくことで、授業にリズムが生まれます。それにより「何を答えてもいいんだ」と児童が思えるようにすることが大切になります。

4.児童の発言を生かす
「”あ”から始まる言葉にどんなものがありますか」という発問に、児童役はどんどんと答えていきました。その中に「あそぶ」という発言がありました。今回は詩の授業。詩の始まりが「あそぶ」だと、児童が自分たちで詩を作る際に難しくなってしまいます。児童がたくさんの言葉を見つけたことを認めるのはもちろんのこと、その発言を例にして「どんな詩ができるかな」と問いかけることで児童の発言が生きていきます。教師は児童の発言をキャッチする力が求められることを実感しました。


大学の講義にはない、ゼミならではの取り組み。ゼミ生の授業を見て、そして授業を行うことで授業力を高めていきます。(松井)
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10月5日授業づくり1期生ゼミ(牧野紘)

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後期が始まり、玉置ゼミでは卒業研究と並行して授業作りについて学ぶことになりました。
私たち大学生は教科の指導の仕方や、生徒指導についての座学は行いますが、授業をする上での技術を学んだり、教材研究は行いません。
そんな経験のない私たちが、現場に立ったときに少しでも役に立つようにと、玉置先生が計画をしてくださいました。

私は、小学二年生の国語「ことばあそびをしよう」という単元で模擬授業を行いました。
授業技術について、学んだことを書こうと思います。

<授業技術>
私は導入としてある文章を見せ、この文を見て気づいたことあるかな?と挙手を求めました。すると、思ったよりも意見が上がらず、導入から重たい感じになってしまいました。
そこで反省として、どんどん指名していくのはどうか、となりました。
挙手を待つのではなく、順番に思ったことなどを、リズミカルに言わせていくのです。
どんな発想も受け入れていくことで、子どもたちが意見を言いやすくもなると思います。
子どもたちが、先生の気持ちあてゲームをせざるをえないような授業にならないために、気をつけなければならないと、再確認することができました。

まだまだ学んだことはたくさんあります。
実際に授業をやってみて、みんなで検討したからこその、学びです。
これからのみんなの模擬授業でも、授業技術を学べるように頑張ります!(牧野紘)

野口芳宏先生の本を読んで(牧野紘)

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次回の教師力アップセミナーで講演をしていただく、野口芳宏先生の「子どもは授業で鍛える」という本を読みました。

その中で国語科についての野口先生の見解が書かれている部分があったので、紹介したいと思います。

(引用)
国語科は、読解技術、話す技術、聞く技術を獲得させるために、どんな用語、どんな知識を教えていけばよいのか、というはっきり定まった用語は実はほとんどない。しっかりした知識体系がない。だから、読まされた、書かされたという国語の活動の記憶はあっても、「自分の国語学力としての言語技術を、あの先生によって形成されたなあ」という実感は薄い。

私はこの部分を読んで、確かにそうだなと思いました。
私は国語は好きですが、実習などを通して教えるのは難しいな、と感じることがありました。それは他の教科に比べて、国語科には曖昧な部分が多いからだと気づくことができました。

けれども教師が曖昧では、子どもに教えることはできません。
自分の中で子どもに学ばせたい技術や知識を明確にし、授業に望みたいと思います。

次回の講演では、国語学力についてもお話が聞けると聞いております。
セミナーがとても楽しみです。(牧野紘)

『野口流教室で教える音読の作法』を読んで(渡部)

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10月10日の教師力アップセミナーの先生である野口芳宏先生の『野口流教室で教える音読の作法』という本を読みました。野口先生は「教室音読」という言葉を提唱されています。

私はこの本を読んで初めて教室音読という言葉をしりました。教室音読とは「正しく整った読み方」だそうです。明瞭な発音と張りのある声で、文脈や文意に忠実な、オーソドックスな読み方のことです。
そしてこの本ではこの教室音読の指導内容や指導のポイントなどについて具体的に書かれています。

私がこの本を読んで一番感じたことは自分の音読力を磨くことの大切さです。この本の中で野口先生は子どもたちに具体的な指導をしなければならないとおっしゃっています。「上手に読めたね」、「もう少し練習するといいね」ではなく、どの点が問題でどのように読むとよいのかということを指導することが必要だそうです。そのためには教師自身がどのような音読がよいか具体的なモデルを描けるようでなければなりません。また、子どもたちは教師の範読をまねすることで技術を身につけていきます。
自分の小学校時代を思い出してみても、先生の後に続いてまねして読んでいました。教師の範読はとても責任のあるものだと感じます。
昨年行った中学校実習で私は生徒の前で範読する機会がありました。デジタル教科書の音読を何度も聞き、自分でもたくさん練習しました。こんなにも音読の練習をしたことはありませんでした。
しかし、この本を読んでもっと練習しなければだめなんだと感じました。「この文は、この言葉はどのように読めばいいのだろうか」というこだわりを持つこと、自分の音読を録音して客観的に分析すること…。
「範読の力」を高められるように努力し続けられる人になりたいと思いました。

「教師自らの音読力を磨く」というテーマのページにこんな言葉がありました。
「進みつつある教師にのみ、教える権利がある」
音読だけではなく、他の授業でも、学級経営でも努力を積み重ねられる人になりたいです。
(渡部)

小学校教育実習を終えて(岩田)

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 10月1日、4週間の小学校教育実習を終えました。4週間は長いようで短く、学校に慣れてきた頃に終わってしまう、そんな感覚でした。今回はそんな4週間を記事にして振り返ってみたいと思います。

 わたしが担当させていただいた学年は小学校3年生でした。ある時は低学年、またある時は中学年という言葉の上では二面性を持ち合わせている学年です。わたしの3年生のイメージは、どちらかというと中学年よりな考えで、割となんでもできるのかなと思っていた部分がありました。しかし、実際ふたをあけてみると、何をするにも1から10まで細かい説明を要したり、教師が付いていないと作業ができなかったり想像以上に幼い、そんな児童たちでした。一方で、元気いっぱいで人懐っこく、目をキラキラ輝かせて毎日の学校生活を送る姿は、とてもエネルギッシュで毎日パワーをもらっていました。

 そんな児童たちと4週間の日々を一緒に過ごし、研究授業を含む計13時間の授業実習、全日経営を経験し、わたしは様々なことを感じ学ぶこととなりました。少なくとも9月5日実習初日のわたしにはとても想像することができないほどの大きな学びであったと思います。その中でも授業に焦点を当てていきたいと思います。

 
 以前ゼミの学習で「児童が理解できないことは100パーセント教師の責任」という言葉を学びました。その言葉を聞いたときわたしは「そんなことない」「理解能力には差があるし児童にも責任はあるのでは」と感じていました。しかし、実習を経てその言葉の意味するところが少しわかったような気がします。児童は毎日新しいことを自分の知識とするために学びます。しかし、その時の児童の知識は0からのスタートです。右も左もわからない状況の中必死に答えを探して学んでいくことは、非常にエネルギーを要することであり簡単なことではないと思います。けれども、難しいことだからこそその知識を得た時の喜びは大きく、それがまた次の学びを深めるきっかけになるのではないかと感じました。そこで、わたしが実感したのが、授業において、教師の思い込みや授業をこう進めたいという一種の強制的な部分が前に出すぎたとき、子どもたちの主体的な学びやそれと共に、キラキラした目の輝きを奪ってしまうことになると感じました。13時間の授業実習で、その難しさを身をもって体験し、教師の子どもたちに対する責任は100パーセントといっても過言ではないと思いました。


 4週間の小学校実習は正直楽しいことばかりではありませんでした。辛いことも心が折れかけたこともあり、職業にできるのかという不安もありました。しかし、担任の先生がおっしゃられた「日々の辛い出来事の中で、ほんの少しの子どもの成長を感じたときまた教師を辞められなくなる。こうやって続けてきたんだね。」という言葉を胸に、2週間後に迫る中学校実習に全力で取り組みたいと思います。(岩田)

小学校実習を終えて(寺坂)

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 9月30日で4週間の小学校実習が終わり、大学では授業が始まりました。担当の先生との事前の打ち合わせでは、忙しい時期で10時間授業させていただける予定でしたが、6時間時間を作っていただき16時間も授業やらせていただきました。その授業1つ1つに丁寧に指導をいただいたので、多くのことを学ばせていただき、また多くのの課題が見つかりました。

 16回の授業で多くご指摘いただいたのが、「しゃべりすぎ」ということです。研究授業では、スーパーマーケットで見つけたことを話しあう授業をやらせていただきました。児童が見つけたものを発表して、それに対し私は反応しすぎて、教師→児童→教師→児童という授業になってしまっていました。そうではなく、教師→児童→児童→児童とつながるような発問をして授業を展開するとよいというアドバイスをいただきました。

 また、実習を通して児童は教師をよく見ているな、と感じました。恥ずかしながら児童から、「先生元気ないね、どうしたの?」と声をかけられることが多くありました。担当の先生から、先生は児童にとってのスーパーマンであり続けなければいけないよ、と最後に言われたので元気な姿を示していきたいと思いました。

 校長先生からも、教師の熱意、一生懸命さは子供に伝わるよと、ご指導いただきました。どんなに下手くそな授業をしていても一生懸命やっている先生を子供は見捨てないから、一生懸命さは捨てないで頑張ってください。と暖かいお言葉を実習生全員いただきました。

 教師になりたいという思いが強くなり、素直で純粋な児童や先生方、愉快な実習生に囲まれて幸せな4週間を過ごすことができました。今回得たもの、できなかったことを中学校実習や、将来に活かしていきたいと思います。(寺坂)

9/28(水)せいしゅん・セミナーに参加して(佐藤)

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 9月28日、玉置先生が『授業力向上の方策』〜道徳模擬授業を通して〜というテーマで講演会をされました。実際の教育現場で活躍されている先生方を対象に行われた講演でしたが、私はゼミ生の1人として参加させていただきました。

 前半は、「特別の教科 道徳(道徳科)」の背景、めざすものを知るという題目で始まりました。「特別の教科 道徳(道徳科)」と呼ばれる理由には、
・数値的な評価ではなく、記述式の評価であること
・免許状に関わらず教えること
・検定教科書を活用すること
・一元的に子どもを評価できないため、大くくりなまとまりを踏まえた評価を行うこと
など、改めて理解を深めることができました。国語の読み取りのような道徳や、子どもたちにきれいごとだけを言わせて終わってしまう道徳が行われている傾向があることに、会場全体が納得していたからこそ、玉置先生がおっしゃっていた「考え議論する道徳」へと移行していく必要を改めて感じました。

 では、その「考え議論する道徳」とはどんなものなのか?後半は玉置先生が考える道徳の授業例とその解説が行われました。
(1)「僕の仕事は便所そうじ」
主人公の心情が大きく変わる1シーンを主発問に絞ることで、子どもたちはその前後の心情を主人公になりきって考えようとする姿勢が見られ、自然と意見が出てくる雰囲気がとても良いと思いました。しかしその裏には...
・朗読しながら補足を加えることで、子どもたちのイメージを強化
・机間指導で事前に意図的指名
・1人の子どもが発言した後、聞き手に「良い言葉があったか?」と子どもたち同士で評価させることで聞く意識を高める
など、玉置先生の授業術が盛りだくさんの内容に何度見ても勉強になりました。
(2)「いのちの授業」
 昨年から、玉置先生の模擬授業を受けさせてもらったり、いくつかの中学校で出張授業をされている様子を見たりした中で、「小児がんを知りいのちの大切さを学校で学ぼう」というこのプロジェクトの素晴らしさは感じていましたが、ここでも玉置先生の授業術が盛りだくさんでまたまた勉強になりました。
・オープンカンニング→机間指導の際、赤まるをつけながら子どもが書いたキーワードを全体に言う
・何人か起立させ発表してもらうことで、スピーディーに意見交流をする
・「”当たり前に生きる”ってどういうこと?」というように、1つ1つのキーワードにつっこんでいく
がん教育として知識を注入することも大切ですが、教師の授業の仕方次第で子どもたちにとっては”いのちの大切さ”について深く考える良いきっかけになることを実感しました。

 とても濃い内容で80〜90分があっという間に終わってしまいました。道徳の授業の難しさを痛感させられましたが、教育現場に立つまでに少しでも多く道徳についての知識や授業術を学んでいきたいです。(佐藤)

※講演会終了後、同じゼミ生の松井くん、中田くんと玉置先生の書籍を販売させていただきましたが、多くの方にご購入いただけたことを、この場をお借りして感謝申し上げます。(笑)

小学校教育実習を終えて(江口)

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 4週間小学校で実習をさせていただきました。私は、2年生担当でした。事前指導において、クラスの児童は、大人しいと言われていたため、行く前から不安ばかりでした。しかし、教室に入ると声をかけてくれて、温かく迎え入れてくれました。本当に嬉しかったです。

 授業は、13時間やらさせていただきました。どの授業も緊張していましたが、終わったあとに、児童から分かりやすかった、楽しかったと言われて安心しました。反省点にあがったことは、次の授業で少しでも改善していこうという気持ちで行っていきました。どうしたら、児童に伝わるのか担任の先生にも沢山アドバイスを頂きました。

 教師は、授業を行うだけでなく、宿題のチェック、集会の準備、行事、委員会など様々な仕事があると改めて感じました。いつも、実習生よりも早く来て、遅く帰っている先生方を見て本当に大変だと思いました。しかしそれ以上に、楽しくそうに児童と関わり、児童について教えてくださる姿が素敵でした。改めて、教師という職業の良さがわかりました。

 4週間という短い期間でしたが、楽しく学ぶことができました。(江口)

小学校教育実習を終えて(古川)

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小学校教育実習では、1年生を担当しました。
初めての授業ではとても緊張し始まる前にお腹が痛くなりました。
児童の積極的な発言や挙手にとても嬉しく私も頑張ろうと思いました。
また、たくさん教材研究をすればするほど成果は表れるのだと思いました。
児童と休み時間にたくさん遊びとても毎日がとても充実していました。
私は、毎日全員に必ず自分から話しかけるという意識をもっていたら徐々にみんなから自分から話しかけてくれて嬉しかったです。
授業後の先生からいろいろ指導してくださったことをこれからも生かして頑張りたいとおもいます。
先生になりたいと強く思えるような実習になりました。(古川)

第3回教師力アップセミナーに参加して(牧野紘)

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今回は佐藤曉先生が講演をしてくださいました。

佐藤さんのお話は、一言で言うと「刺激的」でした。
講演中、私の頭の中にずっと刺激が加えられているような感じがしたからです。
今まで気にとめることのなかったことを、佐藤先生が訴えかけてこられたので、私はその訴えを頭の中で受け止め、自分に問い直すことで、精一杯でした。

その中で一番心に響いたことは、私たちは子どもたちを既成の言葉で表しているが、これは教師側が言うことであり、子どもには良い迷惑かもしれない、という話です。
私は初め、この話を聞いた時は、私たちはどうすれば良いのだろう、と思いました。
私たちは現場での経験がない上にまだまだ未熟で、今は将来教壇に立つための勉強をしています。
その勉強には、子ども理解、自己肯定感、発達障がいといった「既成の言葉」をもとに勉強しています。
子どものために勉強していることが、実は子どものためにはなってないのではないか、とまで考えてしまいました。

けれども、同時に佐藤先生のお話を今聞くことができて良かった、と思いました。
佐藤先生の考え方に出会っていなければ、私は自分が学習した内容だけを信じ、頭でっかちになっていたと思います。
これからも多くのことを学んでいきたいとは考えていますが、その時に、本当にそうかな、この子はどんな子なのだろう、とまずは何も飾らず見ることを大切にしていきたいと思いました。

そして、自分が教員になることができ、経験を積むことができたら、もう一度、佐藤先生のお話を思い出したいと思います。
頭でっかちな先生にならぬよう、時折自分に問いかけていきたいです(牧野紘)

9月3日 第3回教師力アップセミナーに参加して(浦)

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9月3日、教師力アップセミナーに参加させていただきました。
講師の先生は特別支援教育の第一人者である佐藤暁先生です。

私はこのセミナーに参加し、新たな考え方を持つことができました。
それは、子どもはいい意味でも、悪い意味でも、大人の言葉や態度に影響されるということです。

特に印象に残ったことは、私達大人が、子どもを見るときについてです。
子どもは「できる」「できない」の視点、観点そのものがなく、大人が言うから気にし始めるということをお聞きました。
これは、大人が勝手に子どもを「できる」「できない」という2つの枠に入れているとも言えます。
言葉に出さなくても、対応や態度次第で子どもは勘づくかもしれません。
それが劣等感や自己否定にも繋がると考えると、枠で括る視点は持ってはならないものだと思いました。
これは障がいのある子に対しても言えることで、「障がいのある困った子」という枠に入れないという言葉にも繋がります。
枠で括らない、ありのままの子どもを見ることが大切なのだと学びました。

また、現在の状況次第で今までのストーリーが変わってくるというお話も、なるほど、と思いました。
今幸せならば「やってきてよかった」と思えるものも、不幸せならば「こんなことしなければ…」と今までのことを否定する見方をしてしまいます。
佐藤先生は、「過去は現在と無関係に過去」とおっしゃっていました。
成功したとしても、今回は上手くいかなかったとしても、今までの過程は意味のあるものだと思います。
これまでの自分の頑張りを自分で否定しないように、働きかけることも必要なことなのだと思いました。

特別支援教育について詳しく学びたいという思いもあり、大学で障害児教育の授業を受けたりと支援方法等は理解したつもりでいました。
もちろん支援できるに越したことはありません。
しかし、1番の基本となるのは考え方だと思います。
誰一人として同じ人間はいません。
様々な個性が溢れる教室、そして学校で、教員が勝手に子ども達を枠で括ること、決めつけた見方をすることをせず、一人ひとり、ありのままのその子を見れる教員になりたいと思いました。
そして、子ども理解と支配は紙一重であるということも忘れず、子ども達と接していきたいです。

今回も多くのことを学び、考えることができました。
ありがとうございました。(浦)

第3回教師力アップセミナーに参加して(松井)

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大口中学校で開催された第3回教師力アップセミナーに参加させていただきました。講師は佐藤暁先生。哲学的な考えをもとに、実践の「考え方」について学びました。

2時間ついていくのが必死で、これから教師として、いろいろな経験を積むことが必要であると感じたのが一番の感想です。その中で私が気をつけたいと思ったことは「理解と支配は紙一重」ということ。教師が一方的に何かを押しつけるのは支配でしかありません。その子どもが望むような理解をタイミングよく認めることが理解なのです。なかなか難しいことではありますが「この子は〇〇な子どもだ」という固定的な考えを持たないようにしたいと思いました。

また、解釈学の観点から「いま」が幸せと感じるか不幸せと感じるかで、過去の出来事が全て幸せ、もしくは全て不幸せな出来事として捉えられるという話が印象に残っています。自分自身もそうですが、特に子どもには「いまが楽しい、幸せだ」という気持ちを感じ、過去をいい思い出として振り返ってほしい。そのためには、子どもたちにとって学級・学校が楽しい場所であるよう努めていく必要がある。そんなことを感じた今回のセミナーでした。(松井)

9月3日第3回教師力アップセミナーに参加して(石川)

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9月3日「第3回教師力アップセミナー」に参加させて頂きました。今回は佐藤暁先生を講師とし「実践の『考え方』を学ぶ」という内容での講演でした。

今回の講演に対しての正直な感想は、「難しい」の一言です。
私自身の力不足な面が大きいとは思いますが、自分の中にしっかりと落とし込むのにものすごく時間がかかりました。(未だに落とし込めていないところの方が多いですが...)そんな中、実体験をもって解釈することが出来たのが、「青い鳥」の《解釈学》のところでした。

佐藤先生は、解釈学について「人間は過去の出来事に対して自分の都合のいいように解釈する」と話されました。そこで出てきた例えが今回のオリンピックで惜しくも銀メダルを獲得したレスリングの吉田選手でした。吉田選手が獲得したメダルの色に対して、

○金メダル→「努力のおかげ」と、あたかもサクセスストーリーかのようになる。
○銀メダル→サクセスストーリーは作られず、むしろ金メダルの時とは真逆な解釈がなされてしまう。

と話されました。他にも不登校を例えとしていましたが、実体験において思い当たる節しかありませんでした。私自身、何か悪いことやちょっとした出来事が起こるとつい「あの時が...」と考えてしまいます。その逆も同じです。

今のところ、今回学んだことが子どもや特別支援教育にどう結びついていくのか捉えきれていません。しかし、昼食時の意見交流の時間に大西先生が「今回は佐藤先生の考えの根本について聞くことが出来た。これを覚えておくと今後何かしらの場面で必ず生きてくる。」と話されていました。この言葉を胸に、勉強を重ねて、今回学んだことを少しずつでも自分の中に落とし込んでいきたいです。

ありがとうございました。(石川)

第3回 教師力UPセミナーに参加して(岩田)

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  9月3日(土)第三回教師力UPセミナーに参加させていただきました。今回は「実践の『考え方』を学ぶ」ということで佐藤 暁先生のお話を聞きました。実習直前の参加ということで少々不安な気持ちを抱きながらのセミナーでした。

 二時間の講演は正直言ってすごく難しい内容でした。話を聞こうとするのですが、理解できずに自分の中で考える、少し理解できたのかなと思う頃にはまた次の疑問が生まれているというように、次から次へと終始考えさせられる内容でした。

 そんな講演の中で、わたしが最も印象に残った内容は、「理解させることと支配は紙一重」ということです。わたしは以前ゼミの発表内で、教育と洗脳の違いについて考える機会がありました。自分の中で、その答えをはっきりとだすことはできませんでしたが、先生のお話を聞いて少しつながるものがあるのではないかと感じました。教師は子どもたちに理解させたいという気持ちがあります。それは当然のことであるし、教師なら必ずしも持っていなければならないことであると思います。しかし、その気持ちがあまりにも強く前に出すぎてしまったとき、それは支配に転じ、子どもたちの可能性を教師が都合のいいように変えてしまっているのだと気づきました。教師には子どもたちの可能性に気づいて、それを伸ばしていく責任があると思います。それを理解にするか支配にするかは、教師の力量次第だと知り、とても深いと感じました。

 本日のセミナーで聞かせていただいたことをすぐには理解することはできないと思いますが、ふとした瞬間にこういうことだったのかと気が付くことができれば自分の成長につながると思います。How toのもっと前に大事なことを学ばせていただきました。ありがとうございました。月曜日からの実習を全力で頑張りたいと思います。(岩田)

9月3日 教師力アップセミナーに参加して(寺坂)

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9月3日、「第3回教師力アップセミナー」に参加させていただきました。

今回は、岡山大学大学院 教育研究科で教授をされている佐藤暁先生の講演でした。
最初の予定では、特別支援教育についてのお話という風に聞いていましたが、今日は実践の「考え方」を学ぶ、というテーマでの講演でした。
ゼミ生を始め、多くの出席された方が特別支援教育におけるHOW TOを求めて来られたと思いますが、私はこれから始まる教育実習の直前に、今回の講演を聞くことができてよかったと思います。

しかし、恥ずかしながら私には講演の中心の内容であった哲学を通した話は少し難しく、完璧に理解できたかと言われると、首を縦にふることはできません。その中でも理解できたと思うところもあります。

それは、いまの現状によって過去の出来事の捉え方が変わる話です。佐藤先生は、オリンピックとレスリングの吉田沙保里選手を例に説明されていました。これは、今が幸せな状態だとそれまでに起きた出来事は全ていい風に捉えることができ、今が不幸せな状態だと同じ出来事でも悪い風に捉えてしまうというものです。私は、今まで大切なのは結果より過程であると思っていました。もちろん、過程を認めることも大切だと思いますがある程度の結果を出すことこそ、次のステップにつながっていくのかなと思いました。

また、佐藤先生の話の中で理解は支配に転じる、紙一重という言葉がありました。これは、本当に衝撃を受けました。理解は、自分の都合の良い風にしかできないです。子供の求める理解ができるように意識していきたいです。

研究会の中でも話が出ましたが、今回の講演の内容は教育の根底にあるものだと感じました。しかし、先にも述べたように、今は頭の中で漠然としか理解できていません。実習の前に一度の整理して、過去把持として記憶に残し、今後の生活の中で合致させ意味を自分なりに掴んでいきたいと思います。(寺坂)

9月3日 教師力アップセミナーに参加して(渡部)

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9月3日、大口中学校で行われた教師力アップセミナーに参加させていただきました。
今回の先生は佐藤暁先生です。

佐藤先生のお話の冒頭で「実践を支える考え方」という言葉がありました。
考え方についてのお話は学生の私にはまだ理解することが難しいと感じる部分もありました。

しかし、その中でも心に残ったお話があります。
「いまが幸せだと過去の出来事も幸せであり、幸せなストーリーができる。いまが不幸せだと過去の出来事も不幸せであり、不幸せなストーリーができる。」というお話です。
このとき佐藤先生は白丸と黒丸で表しながらメダリストのサクセスストーリーを例に出しながらお話ししてくださいました。
「今が幸せだと過去の練習も出会いもきっかけも全て幸せなものとしてストーリーになる。逆に今が不幸せなら過去の練習、出会い、きっかけが全て不幸せなものとしてストーリーができる。」

私はこのお話は子どもたちの今をプラスにみることの大切さにつながると考えました。
子どもたちの今をプラスにみることができたら、過去の取り組みや行動もプラスに受け取ることができ、認めることができるかもしれないと思ったからです。

逆に、子どもたちの今をマイナスにみてしまったら、過去の取り組みや行動が全てマイナスにみえてしまい、負のサイクルにはまってしまうと思います。
子どもたちのよさを見つけることは大切だという話をよく聞きます。私はなぜよさを見つけることが大切なのかということを考えたことがあまりありませんでした。よさを見つけ、認めることで子どもたちの意欲を高めることができるというように、よさを見つけることは「これから先のことにつながる」ことだとしか思っていませんでした。

しかし、今回佐藤先生のお話をお聞きして子どもたちの今のよさを見つけ、認めることは子どもたちのこれまでの取り組みや行動も認めることができプラスのサイクルが出来上がるのではないか…と思いました。

まだ、自分でも完全に消化し切ることができていないのですが、子どもたちの今のよさを認める、いかに今をプラスにとらえるかということの必要性を感じることができました。

また、私たちはいつも自分の視点から他者を見ているということを忘れてはいけないということも改めて感じました。
「この子はこういう子で、これに困っているはずだからこうしよう」と独りよがりに考えてはいけない、それは自分の視点から見た考え方なのだという意識をもてるようにしたいです。
そのために子どもたちとの対話を大切にすることで自分だけの視点ではなく子どもたちの視点にも目を向けられるかもしれないと感じました。

「理解は支配に転じる」
とても衝撃的な言葉でした。

今回のセミナーでは今の私にすぐ理解できることばかりではありませんでした。しかし、今回お聞きしたことがいつか、こういうことだったのかもしれないと感じられるようにたくさん学んでいきたいと思いました。
ありがとうございました。
(渡部)

4年生後期ゼミ予定(玉置)

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 本日(9月28日)、4年生玉置ゼミを開催しました。

 大学での学び最終ステージになります。その一つが、ゼミ、つまり「専門演習」となります。

 卒業までに、授業の基礎・基本的技量、学級経営の基本的力量をしっかり身に付けてほしいと願い、後期ゼミでは、一人一人が模擬授業を行い、それをもとにしてねらいとする力をつける最終章としました。

 この研究室HPでは授業者としての学び、授業分析を通して学んだ事柄(授業だけではなく、学級づくりも含む)を記事にしていく予定です。どうぞよろしくお願いします。

〇 模擬授業日
10月 5日 佐藤、牧野
10月12日 杉下、松井
10月19日 末松、小川
10月26日 渡部、大澤
11月 2日 中田啓太、浦
11月19日 中田昂樹、堀江

以上です。ゼミ生のみならず、学びたいという4年生には公開したいと考えています(玉置)

8月27日 愛される学校づくり研究会に参加して…(吉田)

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8月27日EDUCOMの本社で行われた「愛される学校づくり研究会」に参加させていただいきました。

まずは研究会の前に玉置先生の道徳講座がありました。
先生がご準備なされた資料は「言葉の向こうに」という読み物でした。読み物資料を扱うときは「主人公は誰か」そして「心情の変化したところを見つけ、その価値を深めること」が大切であると話されていました。確かに大学の講義でも耳にしたことがあります。「当り前だよ」と思うかもしれませんが、僕はその当たり前の中に玉置先生の凄さを感じたのです。

それは先生が配布した資料にありました。
先生の資料にはご自身の字で「ここは強く読む」「あえて言わない」「ここでこんな質問を投げかける」「この言葉を付け加える」と書かれているのです。その内容のすべてに意味があり、「この資料は子供に渡さず、授業をするから、イメージが膨らむように」「ここの言葉を大切にしてほしい」という思いが詰まっていました。それは授業を進める節々に現れ、生徒の僕も引き込まれました。先生は「イメージを持たせること」を大切にされ、演技や立ち止まり質問、ポイントを抑えるなどの客観的に子供を捉え、必要な対策をなさっておられました。この積み重ねがあるからこそ、主人公の気持ちになれるのだと痛感しました。

「このゼミでよかった」と思うと共に、「今後も先生や講師の方、仲間からいっぱい良さを盗もう」と思います。

研究会が始まり、模擬授業では、一期生の中田さんが授業をされました。

事前の打ち合わせで僕は「わからない子」になりきることになりました。ほかにも「やる気のない子」「自信がなく、話ができない子」が入り、授業が進んでいきます。演技をいれつつ、「自分だったらどのように支援するだろう」など考えていました。生徒一人一人に対応し、様々な手立てを実践されていて、僕もゆとりがある指導ができる人になりたいと感じました。

授業アドバイスツールを使い、様々な角度からの授業へ指摘を聞かせていただきました。
ここでは多くのことを学びましたが、特に2つのことを書きます。

1つ目は世界へ引き込むです。
今回は物語ということで、子供たちにそのストーリーの中に入り込む、イメージさせるということが大切でありました。引き込ませ方としてイメージしにくい場面で立ち止まる、読み方を工夫するなどありました。また表情から読み取ることでその状況を理解できることも学びました。

2つ目は共感です。
「共感があるクラスはいいクラスだ」という言葉をお聞きしました。共感を生むということは簡単ではないですよね。互いに意見をもっている中で、「君のこと、わかるよ」というのは難しいと思います。しかし、目指すべき場所だと思います。どうすればそのような環境を作れるのか、模索しようと思います。

最後にお食事会に参加させていただきました。
夏の暑さを吹き飛ばすほどの美味しさとお話で多くのことを学ばせていただきました。また、授業中の演技を褒めていただきました。より子供の観察をして、寄り添える先生になりたいと思います。(吉田)

8月27日(土)愛される学校づくり研究会に参加して(佐藤)

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先月末、「愛される学校づくり研究会」に参加させていただきました。そこでは中田くんが授業者、他のゼミ生が生徒役となって、道徳の模擬授業を実施しました。

まず、午前中は模擬授業のモデルとして、玉置先生から授業のポイントや流れを学びました。道徳では、主人公の心情が大きく変化するところがあり、発問や板書もそこを大きく取り上げる必要がありました。実際に模擬授業を受けていても、1時間の授業の要点が絞られているので、端的で分かりやすく、私自身深く考えさせられました。他にも、資料は教師が読むことで生徒たちには『想像』させ、特に取り上げたい箇所の時は、読み進めるのを1度止め、生徒たちに問いかけることで、より『想像』が膨らむことが分かりました。

そして迎えた午後の模擬授業では、1番緊張したのは間違いなく中田くんだと思いますが、生徒役の私も少し緊張しました。中学1年生になりきって、中田くんの模擬授業を見守っていました。中田くんの模擬授業は、玉置先生が教えて下さったポイントをよく押さえていて、生徒に寄り添う姿も多く見られました。

しかし、模擬授業後の振り返りで先生方からのアドバイスを聞く中で、道徳の授業の難しさも痛感しました。例えば、自分の考えをしっかりともっていながら、上手く外に発信できない生徒への対応です。隣の生徒やよくうなずいている生徒に代わりに言ってもらうなど、その生徒に何とか言ってもらおうと無理をさせてはいけませんでした。また、資料は教師が読むからこそ、しっかりと間合いを置くことで、生徒たちに考えさせる時間を多く取らなければなりませんでした。どうしても緊張や時間の都合で早口になりがちですが、1時間の授業のねらいを達成するためには、何より生徒たちに考えさせ、自分を振り返らせることが重要だと改めて感じました。

そして最後のBBQでは、いろんな先生方に「大学生からこんな勉強ができるなんて、玉置ゼミ生で良かったね」とよく言われました。全くその通りで、今回は中田くんがみんなの前で模擬授業をしてくれましたが、次は自分が子どもたちを前にして、道徳を始めとする授業をしていくことになります。だからこそ、ゼミを通して吸収できることはどんどん吸収し、自分のものにしていきたいと思います。そんな心もお腹も大満足の研究会に参加できて、本当に良かったです。(佐藤)

8月27日愛される学校づくり研究会に参加して(堀江)

8月27日、愛される学校づくり研究会に参加させていただきました。

1期生から1人、授業者を出し、道徳の模擬授業を行い、それをアドバイスツールを使って授業評価を行うというものでした。授業者はじゃんけんをして、中田昂樹くんに決まりました。

昴樹くんの道徳の授業は、教室全体を見ながら、一人一人に丁寧に指導しているという印象を受けました。

授業評価の時間では、「主人公になったつもりで考えさせる」「教材研究として、何回も本文を読む」「あまり分かっていなさそうな子から当てることで、クラス全体で深い話し合いができる」「発問をした後、少し間を置いて、子どもたちに考える時間を与える」というアドバイスがありました。

他のゼミ生が、「落ち着きのない子」「自信がなく声が小さい子」「少し外れた意見を言う子」などの少しクセのある生徒を演じましたが、昴樹くんは、それにすぐ気づき、一人一人に寄り添って指導していました。
今までのセミナーや、玉置先生から教えていただいたことを、フルに活用して授業を行っていました。

研究会後には、暑気払いの会に参加させていただき、たくさんの先生方とお話することができました。その中で、一宮市教育センターの平林先生から、本をいただきました。また後日、本を読んだ感想を書きたいと思います。

普通の学生だったら、こんなにたくさんの先生方とお話する機会なんてないと思います。セミナーや研究会に参加させていただく度に、「玉置ゼミに入ってよかったな」と思います。
たくさんのつながりができ、たくさんの学べる機会を与えてくださる玉置先生に感謝しながら、今後もセミナーや研究会に参加したいと思います。

余談ですが、暑気払いの会が終わり、ゼミ生で写真を撮ることになり、ゼミ生の1人がセルカ棒(スマホで写真を撮るときに全体が写せるように伸びる棒のこと)を出したところ、玉置先生がそれに気づいて、「1回使ってみたかったんだよ。使ってもいいか?」とおっしゃって、実際に玉置先生がセルカ棒を使って、写真を撮りました。玉置先生のお茶目なところが見れた気がして、なんだかとても嬉しくなりました(笑)こんなお茶目なところが、玉置先生が愛される理由の1つなのかな、と思いました。
写真は、セルカ棒初体験の玉置先生を激写したものです。
(堀江)
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