11月28日岡崎市立形埜小学校を訪問して(大澤)

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 11月28日に岡崎市立形埜小学校に行ってきました。

 まず、玉置先生による算数の授業を見ました。玉置先生は昨年も形埜小学校に来ていたそうで、授業を始める前にその時に行った落語を覚えているか聞いたところ、全員が覚えていると言い、さらにそのあらすじまで細かく言っている子どもを目の当たりにして驚くと同時にこんなにも子どもの記憶に残っているのはきっと玉置先生の魅力なのだろうなと思いました。

 今回の授業は、「誰もが仲良く握手するには握手を何回することになるだろう」というものです。子どもたちはそれぞれ様々な仮説をたてていて、面白いと感じました。以前に玉置先生がアクティブラーニングについて、頭の中がアクティブになってなければならないという話をしていましたが、この時間の子どもたちは間違いなく全員の頭の中がアクティブだったと思います。

 お昼は、牧野さんと渡部さんが考えたレクを行いました。2人は子どもとふれあうサークルにはいっているだけあって、一気に子どもたちを惹きつけます。わたしも子どもたちと一緒になって存分に楽しんでしまいました(笑)その後は、玉置先生による落語を見ました。いつもと違う玉置先生の一面を見ることができて素敵だなと思いました。子どもたちも楽しそうで、笑いすぎて倒れこんでる子もいました(笑)

 最後に形埜小学校の小島先生による算数の授業を見させていただきました。初めて見た人でも普段から子どもと小島先生との強いつながりがわかるような素晴らしい授業でした。掲示物を使っての丁寧な振り返りや子どものつぶやきをひろうなど、わたしも真似をしたいと思う授業技術がたくさんありました。

 授業協議会では、玉置先生が「導入は今日もできそう!がんばれそう!と思える内容にすること」「問題と対話させること(イメージをもたせること)」「子どもが授業の最後にどんなことを言えるようになってほしいかを考えて授業をつくると良い」ということをおっしゃっていて、わたしも授業を行う際にはこういった授業観をもって子どもたちの立場になって頑張りたいと思いました。

 教師になる前に実際の小学校へ行き、そこで頑張っている先生方と関われるということは幸せなことだと思います。玉置先生、形埜小学校の先生方、本当にありがとうございました。(大澤)

愛知教育大学附属名古屋中学校でのGC研究会に参加!!(小川)

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 愛知教育大学附属名古屋中学校で行われた「明日から使えるGC(作図ツール)活用研究会 公開授業」に参加させていただきました。

 GCを用いた数学科授業を行い、すぐに協議会で改善点を挙げて、修正した授業を行います。どんな授業を行い、協議会ではどのような意見が出て、その意見の中からどこを修正していくのかとても楽しみでした。

 1回目の授業で、私は今回行う授業の教材が難しいものであるなと考えていましたが、生徒たちは一生懸命に取り組んでいく姿が見られ素晴らしいなと感じました。今回の教材は「四平方の定理」です。三平方の定理を発展させて、四角形の各辺にあらわれる正方形の面積の関係を考えていくものです。

 授業者は隣り合う正方形の面積の和に絞り、授業を行いました。導入で生徒たちに課題を把握させた後、タブレット端末をグループに1つ渡し、用意されたGCを用いて、色々と動かし、関係を見つけていきます。私は1つのグループの様子を見続けていました。このグループでは、色々と動かした後、1つの点を動かすことで、動点の軌跡は円になるのではないかと予想を立てることができました。しかし、そこから進むことができず、どうして円になるのかを一般化することができませんでした。私はグループの生徒たちが誰1人よそ見することなく、協働して課題を追究する姿がとても素晴らしいと感じました。

 協議会では、「導入で教師がしゃべりすぎだ。」、「教師が円にこだわりすぎではないか。」、「もっと早くタブレット端末を生徒に渡すべきではないか」などの改善点が出ました。たくさんの意見が出たため、意見同士に矛盾が出ることもあり、授業者はいったいどの意見を選び改善するのかとても楽しみなものとなりました。

 2回目の授業では、がらっと変わり、課題を向かい合う辺の面積の関係に変え、導入を短く行い、すぐに生徒にタブレット端末を渡して、生徒の追究する場面を長く取っていました。1回目の授業では教師の意図的な進行が感じられましたが、2回目の授業では生徒が作り上げていくといった授業であったと感じます。私は1つのグループを見ていましたが、タブレット端末を動かながら、「ゴールがわからない」と連呼していました。導入を短くすることで課題把握が薄くなってしまったのが原因ではないかと考えます。しかし、このグループも誰1人よそ見することなく、最後まで諦めずに取り組めていました。

 今回の研究会を通して、教材研究の面白さを一番に感じました。私は「四平方の定理」を今まで知りませんでしたが、とても面白い教材だったと思います。グループ学習の中で、タブレット端末を囲み話し合う生徒たちの姿はとても深い学びになっていたことだと思います。話し合いの中で、「円の性質から考えると」、「傾きを考えると」、「この2組の三角形は合同だから」といったように、今まで習った単元から培った知識を総動員して、課題と向き合っていました。1つの単元を通して学習していると、どうしても生徒は形式化してパターンで解き進めててしまいますが、このように発展した教材を取り入れていくことで、復習や定着を図ることができ、学力につながっていくのだと感じました。生徒の学力向上には教科書にとどまることなく、教師の挑戦的な授業が必要であると考えます。そのために教材研究を日々行い、学び続けていくことが大切であると感じました。

 授業者の山中先生をはじめ、愛知教育大学附属名古屋中学校の先生方、参加させていただきありがとうございました。(小川)

11月24日玉置先生による考え議論する道徳講演(牧野紘)

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11月24日、知多市立旭東小学校にて行われた、玉置先生の「考え議論する道徳への転換」講演に参加させていただきました。

前半はスライドをもとに、玉置先生が道徳についてお話をしてくださいました。

実は私、この前半部分をあまり覚えていません。なぜなら、このあと模擬授業をすることになっており、ガチガチに緊張していたからです。前日のゼミで堀江さんが行った道徳の授業を、私が代わりに行うことになっていました。

いざ模擬授業が始まると、大勢の現職の先生方を前に、とても緊張してしまい、うまくできませんでした。途中で玉置先生が解説を入れてくださったのですが、その解説が入るのを心待ちにしながら授業を進めていました(笑)終わったときには、とてもほっとしました。今では、大学生のうちからこんな経験ができるのはめったになく、全てが経験、勉強だなと、ひしひしと感じています。

また、道徳の授業の流れで、昨日ゼミで行った授業とは違うところがあったので、みんなに紹介したいと思います。今回も子ども役の皆さんに主人公の「取り得る行動」をいくつか考えてもらったのですが、玉置先生はその後に、出た考えに番号をふり、「自分ならこれはやらないと思うものに手を挙げなさい」とおっしゃいました。最初私は、だいたい同じものに手が挙がるのではないかと思いましたが、実際は結構意見が分かれて、そこから人間性が見えたり、意見が違うもの同士が議論したり、とても面白い展開になりました。道徳の授業では、なんとなく正解を言わなければならない雰囲気がありますが、このように自分の意見を気兼ねなく言えるようなことも大切にしたいなと感じました。

今度大学の授業で模擬授業をするのですが、先日のゼミと今回の講演を受けて、道徳に挑戦してみようかな、と思うようになりました。私はいつもゼミや講演を通してモチベーションが高まります。そのような自分の環境に感謝しつつ、どんどんモチベーションを挙げていきたいです。(牧野紘)

11月12日教師力アップセミナー(田中博史先生)に参加して(渡部)

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 11月12日、大口中学校で行われた教師力アップセミナーに参加させていただきました。
今回の講師の先生は田中博史先生です。

 田中先生のお話を聞いて感じたことは授業でも、子どもとの接し方でも「引き出しをたくさんもつこと」の大切さです。

 田中先生のお話の中に、子どもたちの注意力を高める仕組みを教師が仕掛けるというお話がありました。何か仕掛けがあるのではないかと思ったときに子どもは主体的になるそうです。いつも同じパターンの繰り返しではなく、少し変えてみる。例えば、「カキが10個あります」と言いながら9個しか出さない。子どもたちが今回はどんな仕掛けがあるのだろうとワクワクするためにも、同じパターンではいけません。仕掛けの種類をたくさんもち、子どもたちをワクワクさせられるような、子どもたちの注意力を高められるような授業ができたらいいなと思いました。

 また、田中先生は「先生がボケること」の必要性についてお話しされていました。先生がボケたり、先生が間違えたりすることで子どもたちはどんどん話したくなります。ボケると一言で言っても、実際に実行することは難しいのだろうと思います。ボケ方を間違えてしまったら子どもたちを困らせてしまうかもしれないと思ったからです。しっかりと理解したうえで、子どもたちに何を理解してほしいかを明確にしたうえでボケることが必要なのかなと思います。玉置先生がよく言われる「物分かりの悪い教師になる」ということと似ているなと思いました。

 他にも、「子どもの分かり方、伝わり方に応じて方法を変える」というお話もありました。子どもたちの様子を見ながらも、もしも困っているようであれば「じゃあ、こういう方法は…」と違う方法を提供することが大切です。これは授業ではもちろんですが、授業以外でも同じだと思いました。子どもに何かを伝えるとき、一方的になってしまうのではなく、「伝わっているかな、分かっているかな」という気持ちをもって話すことで、伝わっていないと感じたら違う方法にしてみること。いろいろな伝え方をもつことで子どもたちの状況に合わせて使い分けることができたり、ここでも子どもたちの注意力を高めることができたりするのではないかと思いました。

 今回の田中先生のお話を聞いて、改めて「引き出しをたくさんもつこと」が必要だと感じました。引き出しを増やす方法は経験が一番だと思いますが、本を読んだり、いろいろな先生方のお話を聞いたり、ゼミの仲間から学んだりすることも引き出しを増やすための蓄えになると思います。これからも様々な場で自分の蓄えを増やしていきたいです。(渡部)

11月12日教師力アップセミナー(田中博史先生)に参加して(杉下)

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 先日、教師力アップセミナーにて田中博史先生の講演を聞かせていただきました。

 田中先生のお話は、はっとさせられることがたくさんあります。中でも、相手の分かり方に合わせて表現方法を変えるべきだという話は、自分に一番響きました。

 教材研究を頑張った時は、どうしても自分の努力を見てほしい、子どもに使ってもらいたいと思ってしまいがちです。しかし、今日見せてもらった、中学生が小学生に分数を教える動画にもあったように、いくら一生懸命作ったものだからといって、その方法が子どもに合っているとは限りません。その中学生は、時間をかけて作った教材を使うのを潔く諦め、急遽予定を変更。黒板に絵を描いて説明した結果、小学生は分数を理解することができました。

 一生懸命作った教材を捨てるのは難しいことです。しかし、あくまでも主体は子ども。大人の自己満足のための授業ではありません。医者が患者の様子を見て薬を変えるように、教師も子どもの様子を見ながら、型にはまった授業でなく、子どもの姿に合った授業を作ることができるよう、柔軟に対応していきたいと思いました。(杉下)

11月17日勝幡小学校の授業・検討会に参加して(吉田)

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 11月17日、愛西市にある勝幡小学校に伺わせていただき、道徳の授業を拝見させていただいた。明るい児童たちに「こんにちは」と挨拶をされ、すがすがしい気持ちで教室に向かう。

 小学校6年生の道徳の授業である。「公徳心」を価値項目とし、「みんなのために」という題材で授業をなさっておられた。私自身道徳というと「苦手意識のある科目」でこの授業を通して多くのことを学ぶことができた。特に3つのことについて書かせていただこうと思う。

 1つ目は道徳ファイルの活用である。
 このクラスでは、授業プリントを累積させていたり、学んだことを振り返る、子供同士のイメージを伝えあい、通知表という形で残すなど道徳のファイルが活用されていた。子供自身もこれだけやったという達成感を感じており、素敵な試みだと感じた。常に続けることは難しいかもしれないが、取り入れてみたいと感じた。

 2つ目は意見を見える化することの重要性である。
 授業中、全員を巻き込み、意見を出すという場面が見られた。行動があるとやはり児童も活発になるようで、とても盛り上がっていた。野口先生の○付け法と同じである。「みんなはどう思う」という投げかけではなく、「あなたはどう思う」という投げかけをし、個々に意見を持たせる方法だ。そして立場を明確にし、クラスに広める。この授業では意見が見えるようにするとともにその考えを深める「頭をアクティブにしていく」ようにするとよりいいのではないかと感じた。私自身授業でこの授業技術をなかなか取り入れることができなかったので、どんな場面で使えるのか、そこからどのように深めるかというのを考えていきたい。
 
 3つ目は様々な視点で捉える良さである。
 私が今まで見てきた道徳ではよく次のような始まり方をし、終わっていく。
「この主人公の気持ちをイメージしながら、考えていく→主人公の心情に沿って考える」
私の教育実習の先生も、私自身もそういう道徳をしてきた。
 この授業ではその主人公だけでなく周りの人の変化を捉える展開であった。私は偏った見方をしていたと感じる。確かにその主人公の行動や言動、心を知っていくことにも道徳心はあるが、それだけではなく周りの人が変わろう、自分もやろうと考える心や行動にも素敵な道徳心がある。もしかしたら先生がその教材の道徳心を絞ってしまい、子供の気付いている素敵な考えを埋めているのかもしれない。広い意味で教材を捉え、素敵な心を多く感じられる先生になりたいと強く感じた。

 まだまだ学ばなければならないことがたくさんあると改めて感じることができました。授業を拝見させていただき、ありがとうございました。(吉田)

10月15日授業深掘りセミナーに参加して(白井)

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私は、10月15日に授業深堀セミナーに参加させていただきました。今回は、国語の「熟語の構成」と数学の「中点連結定理」の授業を、生徒役として参加させていただきました。今回は、国語の授業について書きたいと思います。

国語では、私も同じ「熟語の構成」を教育実習で授業実習をしたことがあったため、自分の授業実習を振り返りながら、このように発問すると子どもたちが食いつくのだなというのことをたくさん学ばせていただきました。最初に、1字ずつ漢字のカードが並べられ、それを子どもたちと共に、熟語にしていくことで授業が始まりました。その中で、頭の中で考えながらゲーム感覚で楽しむことができ、とても楽しく、興味を持つことができました。授業の導入で、どれだけ子どもたちを惹きつけられるかが、とても大切なことだと感じました。私も、授業実習で、同じように熟語パズルをした時は、子どもたちが興味を持ち、活発的に授業の導入ができました。

しかし、授業実習では、そこからの展開で、教師側からの説明ばかりの授業をしてしまい、そこが反省の1つとしてありました。今回の授業では、そこから子どもたちの力で熟語の構成をグループ分けをして考えるように展開されていました。子どもたちからの「これとこれかな。」というつぶやきで分けられていき、子どもたち自らの活動で進んでいきました。また、そのつぶやきに先生が「そうなの。」「なるほどね。」などと反応をされていて、その反応に合わせて子どもたちの考えがどんどん深まっていきました。生徒役をしていて、答えを導こうと自然と隣の人と話し合ったり、考えたりしていました。自分たちのつぶやきに先生が反応してくれるので、それに応えようと考える意欲につながりました。

私は、知識を教師から教えるという授業を実習でしていましたが、今回のように、自然と話し合い出してしまうような子どもたちが主体の授業を目指したいと、今回の授業から感じました。

最後に、子どもたちのためにずっと学び続ける教師を目指したいと思いました。私の教育実習での授業は、まだまだ他にも反省点がたくさんありました。今回学んだことを生かして授業作りについて、より深く学んでいきたいと思います。今回もたくさん学ばせていただき、とても良い経験になりました。ありがとうございました。(白井)


11月12日教師力アップセミナー(田中博史先生)に参加して(大澤)

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わたしは11月12日に行われた田中博史先生による教師力アップセミナーに参加させていただきました。

田中先生の魅力的なところはみんなが引き込まれるような力だと思いました。セミナーを聞いていたわたしももちろん、子どもたちが授業に参加したくなるような仕掛けがたくさんあります。
例えば、水槽に5匹の魚がいてそこから2匹網ですくったアニメーションを見たら、水槽に残っているのは3匹だと思うでしょう。しかし、水槽に5匹しかいないと思っていた魚は実は6匹いて(1匹重なっていただけ)、そこから2匹すくったから水槽に残っているのは4匹だと説明されたとき、「えーー(笑)!?」と思いましたが面白いと感じました。問題提示のとき、子どもはほとんど聞いていないことが多いといいます。わたし自身、問題を読むとき流して読むことが多く納得できました。田中先生の仕掛けには数への意識を高め自然と注意力が育つように工夫されているのです。

また、田中先生は社会にでたときに役立つ人間の能力として開発力と伝達力をあげていました。その中で一斉授業では伝達力を養うことができる場であること、それを教師が理解したうえで授業を展開していく必要があることを感じました。「相手にあわせた表現方法をさがす」ということは、難しいことですがとても大切な能力です。勉強が得意な子も苦手な子も全員が参加できるような授業を目指したいと思いました。(大澤)

中学校教育実習を終えて(岩田)

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 先日中学校実習が終わりました。これで、大学生活の全ての実習が終わったことになりました。はじめは思春期の中学生とうまく関係性を築くことができるのか、不安しかありませんでした。しかし、実際に行ってみてそんなことに悩んでいた自分に驚くほど充実した毎日を過ごさせていただきました。小学生とはまた違う、少し成長した視点をもった中学生から非常に多くのことを学ばせていただきました。

 その中でもわたしが特に印象に残っていることは、学級経営面です。自分の研究したい内容が学級経営ということもあり、興味をもって観察させていただきました。

 そこでわたしが感じたことは、学級経営は子どもたちと担任の個々の信頼関係であるということです。これは当たり前のことかもしれませんが、わたしは実習で実際の現場を見て、ハッとしました。今までわたしは、学級経営をうまくいかせるためには、学級全体を見て指示をしたりするような周囲を見渡せることが大切だと考えてきました。しかし、それは違っていくら全体が見えていても、見えているだけでは子どもたちの心には響かないと改めて思いました。

 たまたま今日の講義の中で、「絆は児童、生徒が築くもの、居場所は教師が作るもの」ということを聞き、自分の中で現場で学んだことと通じることがあるなと感じました。担任は生徒個人個人としっかりと向き合い、生徒の居場所を明確に価値づけてあげることで、信頼関係を築いていく。そしてその後は担任と生徒の間にできた信頼のベクトルを少し変えるだけで、クラスの絆に発展するのではないかと感じました。

 また、学級はチームであるということを以前耳にしました。担任が生徒にチームという居場所を示した時、子どもたちはその一員としてよりよいチーム作りに取り組むのではないかと思います。そしてそれが絆となり、ステキな学級経営につながるのだと感じました。

 4週間の中学実習で、生徒の心によりそう教師の偉大さに気づきました。思い出してみれば中学校時代自分もそうだったと思います。情緒が安定しない時期だからこそ、心に寄り添ってあげること、価値づけることのできる教師は生徒の支えとなり、人生の道しるべを示す光になるのかなと感じました。実習で得た貴重な経験をいつか生かして、次は自分の中での「学級経営」を作り上げられる教師を目指したいです。(岩田)


中学校教育実習を終えて (江口)

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私は、10月22日から11月18日まで中学校実習に行ってきました。担当は、3年7組でした。

中学生は、小学生に比べ話しかけてくれる生徒は少なく自分から行かないと仲良くなる事ができません。私は、人見知りではじめは、本当に苦労しました。初めの1週間で授業を通して話すなど1人一回は、話したもののなかなか、打ち解けることが出来ませんでした。しかし、毎日笑顔で授業、休み時間を通して話していくと生徒の方からも話しかけてくれるようになりました。私が行った学校では、その日あったこと、先生に伝えたいことを書くノートがあります。そのノートを通して、生徒の好きなもの、クラスの現状についてたくさん教えてくれました。そのおかげで、7組について理解することが出来ました。


私は、国語と道徳を授業させていただきました。国語は、7組以外にも2組と4組でもやらさせていただきましたが、名前が分からず、またクラスの状況が分からなかったためとても大変でした。しかし、積極的に挙手をしてくれて嬉しかったです。

7組では、授業の前に「たくさん挙手します。」「7組なら先生を支えてくれるよ。」「緊張するけど先生なら大丈夫。」とたくさん声を掛けてくれました。その言葉通り、普段挙手をしない子も挙げてくれたり、周りと協力して考えたり、大きな声で返事をしてくれたりと温かい雰囲気の中で授業を進めることが出来ました。緊張していた私は、一気に楽しさへと変化し、笑顔で行うことが出来ました。

国語の授業では、今まで受けてきた展開方法とは異なり、内容面を行わず指示語、接続語などテクニック面から読解をしていくものでした。どうしたら生徒に伝わるのかとても悩みました。数回の担任の先生の授業の仕方から新たな展開方法を行うことは、とても大変でした。しかし、夜遅くまで熱心に指導していただき、生徒から「わかりやすかった。」と言ってもらえたときは、本当に嬉しかったです。


最終日に道徳をやらせていただきました。同じ単元をやる実習生が既に終わっており、とてもいい授業をしていた為、プレッシャーがありました。クラスの実態に合うように何度も担任の先生と話し合い作り上げました。友達でも親友でもない、真の友つまり真友になって、卒業して欲しいという願いのもと行いました。道徳は、国語の読み取りとは異なり自分自身に置き換えて考えなければいけません。道徳の授業の難しさを改めて感じました。

今回実習をしてまた新たな発見、学びがありました。本当にありがとうございました。 (江口)

11月16日授業づくり1期生ゼミ記録(中田啓)

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11月16日のゼミで模擬授業をしました。実習以来の模擬授業でとても緊張しました。
道徳で教材は「先着順採用」というものを使いました。これは実習の時に使った教材ですが、実習の時はできた自信がなかったのでこれまでの玉置先生の講演や学んだことを参考に指導案はすべて変えて臨みました。

よかった点としては、子どもの様子をよく見られていたこと、落ち着いて一人一人に対応できたことを挙げてもらいました。
これは自分でも意識したことで、とにかくしっかり見てどんな様子か把握しようと意識していました。

改善すべき点としては、子どもの意見をすぐに受け入れてしまっていること、できない子のための配慮が少し足りていないということがありました。
一つ目のことは自分でもわかっていたことで、直さないといけないなと思っていることなのですが、なかなかできなくて苦労しています。
二つ目のことはこういった考えは指導案をつくっている最中にも浮かんでこなかったので、しっかり改善していかないといけません。授業は出来ない子をつくってはいけないのでそこへの配慮は今まで以上に考えていきたいです。

この日は佐古先生が見に来てくださり、佐古先生にもご指導をいただきました。ありがとうございました。
佐古先生のお話の中で子どもたちに愛を与える、そして幸せになってもらうための種を与えるということが印象に残りました。
子どもに丁寧に接することで子どもたちに愛を伝えて、学校、学級を好きになってもらう。自分のいる場所を好きになるということが幸せである。
自分も子どもたちが幸せになれるよう、全員が好きになれる学級をつくっていきたいです。(中田啓)

11月16日授業づくり1期生ゼミ記録(浦)

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11月16日の1期生ゼミで、模擬授業をやらせていただきました。
その内容と、学んだこと・課題を書きます。

【内容】
小学5年生「体積」ー複合立体の体積

【学んだこと・課題】
・復習について
私は、復習は全員が正解、全員が理解できることを目指したかったため、机間指導とペア交流を入れました。しかし、その結果時間がかかってしまいました。
苦手な子にとっては、丁寧な復習は嬉しいと言ってもらえましたが、宿題でできたのならば復習はそんなに丁寧にする必要はないのではないかという意見もありました。
確かに、出来る子にとっては長い復習の時間は飽きてしまいます。重たい雰囲気にならない、意味のある復習の時間をつくることが課題であると感じました。また、本時に繋がる復習として、数値を本時で出てくるものと同じにしたり、形を同じにするなど、後からあっと気付く工夫も取り入れていきたいです。

・展開について
本時案では、複合立体の体積として、4つの解き方を予想していました。
子ども役のゼミ生が書いてくれたものも、予想した4つ。前にそれぞれのパターンで補助線を引いてもらい、自分はどのやり方をしたのか手を挙げてもらいました。
その後の展開は、手が多く挙がったものを、代表の子に説明してもらいました。
私は、この授業で、それぞれが考えた方法で体積を求めることができれば良いと思っていました。とすると、自分がやらなかった方法をただ聞く時間が生まれます。
それならば、4つのやり方を挙げた後、全体に説明するのではなく、隣の人と自分のやり方を交流したり、同じ考え方をした子どもを集め、グループで説明し合うという展開はどうかという案も出ました。聞くだけでは説明力は付きません。やはり、自分から話すことが必要だと思います。今回は、自分が自分の言葉で説明する時間をつくるべきだったと思いました。
また、全体に向けて説明する時に、最初丁寧にし過ぎて、後々時間がなくなり飛ばしてしまうことがないようにと、ご指導いただきました。時間配分の難しさ、大切さを改めて感じました。


今回のゼミは、佐古先生、2期生の子達も来てくださり、とても賑やかなゼミでした。(その分とても緊張しました…(笑))
多くの意見、案もいただけたので、今後に活かしていきたいです!(浦)

11月12日教師力アップセミナー(田中博史先生)に参加して(牧野紘)

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11月12日、教師力アップセミナーに参加させていただきました。
今回お話をしてくださった先生は、筑波大学附属小学校で算数を教えていらっしゃり、全国算数授業研究会の会長も務めておられる、田中博史先生です。

一番印象に残ったことは、「算数の文章題は読み取ることを大切にする」ことです。

例えば、足し算の問題。
男の子が五人、女の子が三人います。
合わせて何人でしょうか。

田中先生は、最後の「合わせて何人でしょうか」を伝える前に、前半部分を絵に描くなどして、読み取らせるそうです。
なるほど!と思いました。
確かに、「合わせて何人」という言葉ばかり気にかかり、五人だったのは男の子なのか、女の子なのかなどは、全く気にかけていませんでした。
田中先生は、この前半部分の読み取りが、これから難しくなっていく算数に対して重要なんだとおっしゃっていました。

自分の足し算の授業を思い返してみると、まず問題の「合わせて」という部分に線を引く、単位を丸で囲む、など形式的な活動を思い出します。
もちろんそれらのことに着目することは大事だと思いますが、前半部分の読み取りも忘れてはいけないなと、学ぶことができました。

セミナーでは、私が今まで知らなかったことや、思い込んでいたが違うこと、など、多くの学びという収穫を得ることができています。
大学生の今、このようなセミナーに参加できることに感謝しつつ、身を引き締めて精進していきます!(牧野紘)

第5回教師力アップセミナー(田中博史先生)に参加して(浦)

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11月12日に開かれた、教師力アップセミナーに参加させていただきました。
今回の講師の先生は、田中博史先生でした。
田中先生のお話は、具体例が多く、現場経験のない私にとっても授業展開や子どもの反応がイメージできる、楽しいものでした。

1番心に残り、今後授業をする際に気をつけようと思ったことは、集中して問題に向かえる環境づくりです。
「先生違うよ!」という声が授業中に聞こえないことは、子どもがちゃんと聞いていない、見ていない証拠であるとおっしゃっていました。
子どもは、目の前の先生がやっていることは絶対に正しいと思い込んでいるのです。
その思い込みが、ただ写す、ただ書くという動作化に繋がるのだと思います。
そこで、わざと板書を間違えたり、算数の問題に出てくる数とイラストの数を異なるものにしたりと、よく観察しないといけない環境をつくります。
間違い探しのようで、楽しみながら、問題に集中できるのではないかと思いました。

また、問題を出し、「これを◯年生(下の学年)に尋ねると、どんな間違いをすると思う?」という発問も、はっとするものでした。
間違い方を尋ねることで、自分も解く時にはどこに気を付けるべきか、はっきりと分かります。
また、下の学年の子達に教えるということで、説明も、より分かりやすくしようという思いも生まれます。
分かりやすい説明ができるということは、本人の理解度も高いと考えます。
ですので、ただ解くのではなく、どうしてこうなるのか説明したくなるように少し発問を変えるだけで、理解度も上がるのだと思いました。
さらに、間違い方を尋ねるということで、「人間は間違いをするのだ 、恥ずかしいことではない」という大切なことも伝えることができます。
なるほどと思うやり方で、新しい技術を知ることができました。

最後に、子どもの「どうして算数(数学)を勉強しなきゃいけないの?」という問いにどう対応すれば良いか質問させていただいたところ、子どもが興味を持てていないことが原因であるとお答えいただきました。(日常生活で使われる例を出す対応もあり!)
確かにと思うのと同時に、とても心が痛かったです…。
興味が持てる教え方、授業づくりをしていかなければと強く思いました。
「どうして◯◯を勉強しなきゃいけないの?」という疑問を持たせず、進んで「もっと知りたい!」と思えるような授業ができるように、頑張っていきます!(浦)

4年生ゼミへの潜入調査結果(吉田)

教育実習が終わり、何気なく生活していたら、玉置先生からお話が…
「1期生のゼミを見に来ないか?勉強になるぞ!!」
確かに先輩たちは凄い。教員採用試験でも結果を残したのはもちろんだが、参加するセミナーでの意見・ゼミのホームページの内容・人柄、どこを取っても抜き出ている。

「どこが違うのか…。」

直接的に関わりがなく、まだ謎に包まれていることばかりだ…。ということもあり、実習が早めに終わった吉田と2期生の牧野さんと一緒に参加(潜入調査)させていただいた。

この記事には調査によって解明された謎について述べようと思う。
1つ目は教えを物にしているということである。私は教育実習中「ゼミなどでいい授業を見ていたり、授業技術、考え方などを学んでいたのに、全く力として発揮されていない」という気持ちになったことがある。先輩は模擬授業ではあるが、学んだことを生かしておられた。それは玉置先生がよく言われる「素直に」という部分に直結しているように思える。失敗を受け止め、素直に感じ、よりよくなろうと尽くす姿が先輩方にはあった。この姿はどんな場面でも必要であると思うとともに私に足りないところだと感じた。

2つ目は高め合いである。授業の検討会に入ると先輩方はかなり意見交流をする。「私はこう考える」ということがきちんと話せる、「私もここが疑問なんだけど…」という共感をし、一緒にその問題に取り組む意見交流は高め合おうとするチームのように感じた。「高め合える集団になろう」と中学校3年生に伝えた自分がまだまだであると感じた。これから2期生も同じ目標に向かって頑張る機会が増える。先輩たちのイズムを受け継げるようになりたい。

 4年生のゼミに参加(潜入調査)させていただけて、本当に良かった。ここからが勝負なのでしっかり取り組んでいきたい。

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11月14日 白鳳小学校の授業・検討会に参加して(吉田)

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11月14日白鳳小学校の算数の授業・検討会に参加させていただいた。小学校1年生の算数をされており、色板を用いて陰になった形を作っていくという活動のある授業であった。検討会では3+1の検討を取り入れ、より深まる検討会をされており、多くのことを学ばせていただいた。大きく3つのことについて取り上げて書かせていただこうと思う。

 1つ目は授業の雰囲気である。いわゆる授業規律といわれる部分である。拝見させていただいたクラスには多くの工夫を先生がされていた。
授業が始まる前は机の右上に教科書の道具を置き、学習スペースを作る、
指示が的確でみんなが同じように動ける、
前で児童が発表するときは「自分の意見とあっていたら、拍手をしよう」と促し、認め合いが行われていた。
ちょっとしたことかもしれないが、こだわりを持ち、やりきることで児童が楽しそうに授業に取り組んでいる。授業を受けていても、していてもよい気持ちになれるクラスで自分が担任を持つ時はこうなりたいと強く感じた。今後もそのような工夫を見つけ、生かせるようにしていきたい。

 2つ目は貫くことの大切さである。検討会で多くの先生とお話をさせていただいた時に「この指示をしたのには意図があるのかもしれないが、授業を通して貫かないといけない。」ということを教えていただいた。確かに先生の1つの指示でその部分にこだわる児童が出てきていた。授業の中でここに注目してほしい、焦点化させたいという考えがあり、発問する。その発問がほんとに必要なものなのかと考えること、授業を通してその考えは貫いていくことがいるということを教えていただいた。

 3つ目は授業の作り方の部分である。検討会時に玉置先生は「あること」を投げかけられた。
「子供が授業の時にどんなつぶやきがあればいいと思いますか」
 児童がペア活動、拡大提示装置、全体交流でたくさん言葉を発している中で変化していく児童の姿を捉えること、つぶやきを生かし、深めることは先生になったら特にやっていかなければならない。そのように考えるとこの活動で「こんな意見が出るなぁ」「この意見は違う考えを誘発させるなぁ」ということは、教育実習中も考えていたが、「こんなつぶやきが出たら、ボケて、より説明させても…」「これを提示したらどんな声が聞こえるかな」という側面でも考えていく必要があるということを学ばせていただいた。

考えれば考えるほど授業を組み立てるというのは難しいと感じるが、逃げずに向き合うことで役に立つことがあると思うので、取り組んでいきたい。(吉田)

11月14日 白鳳小学校の授業・検討会に参加して(堀江)

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 11月14日(月)白鳳小学校の算数の研究授業と検討会に参加させていただきました。

 今回は、1年生の授業でした。私は、つい先月まで幼稚園教育実習に行っていたので、1年生だと、あまり幼稚園の子どもと変わらず、落ち着きのない子どもがたくさんいるのではないかと思っていました。しかし、授業を見ていると、私の想像していた1年生とは違う様子でした。学習規律がしっかりしていて、聞く姿勢ができており、教科書や筆記用具を右上に置くよう先生が指示を出すと、子どもたちはすぐにそれに従っていました。先生と子どもとの関係がよく、みんなが楽しく授業を受けているという印象を受けました。

 検討会での玉置先生のお話の中で、一番心に残ったことは、「子どもが最後どんなことをつぶやけば授業が成功したと言えるのかを考えて授業を考える」ということです。よく玉置先生は「その時間で一番大切なことを子どもが言うことが授業、教師が言ってしまうとそれは講義である」とおっしゃっています。このように子どもが最後どんなことをつぶやけばいいのかを想像しながら考えることで、子ども中心の授業を考えることができると思いました。

 初めて1年生の授業を見させていただいて、1年生は特に手や体を動かすことを取り入れた授業を考えていくことが大切だということが分かりました。
 白鳳小学校の先生方、ありがとうございました。(堀江)

第5回教師力アップセミナー(田中博史先生)に参加して (松井)

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11月12日(土)に行われた第5回教師力アップセミナーに参加させていただきました。講師は田中博史先生。「算数好きな子どもを育てる授業づくり」について学びました。

◯形式を押しつけない
算数の問題を解くときの定番となっている「分かっていることは何ですか」「求めるものは何ですか」を形式的に聞いていては意味がないと田中先生。それよりも「この問題を解くために大切なことは何ですか」と聞く方が子どもが考えるようになると仰っていました。形式を押しつけることで子どもがあまり考えず、注意力が高まらなくなるということを知りました。

◯人間を育てるときの2つの側面
人間を育てるときには「開発」と「伝達」の2つの側面があり、伝達の大切さについて田中先生はお話しされました。「対話は差がある人同士でやるからこそ相手のことを考えるようになる。相手の分かり方に応じて伝え方を考えることが大切である」という言葉がとても印象に残っています。できる子どもほど伝達の力を高める必要があるということも覚えておきたいと思います。

◯問題をイメージさせる
小学生の算数の問題は中学年くらいまで、問題を適当に読み取っても計算できてしまいます。「5と7があるから足して12だ」と問題のイメージをしないまま計算していては、将来つまずいてしまう子どもになる。それを防ぐためには「合わせて は足し算」などと形式を早くから与え過ぎず、問題の場面をイメージさせることが大切であるということを学びました。田中先生のお話を聞いて、問題のイメージは算数には欠かせないものだと改めて感じました。

セミナーの後には田中先生に質問をする機会があり、あまりのあるわり算でどのように「あまり」をイメージさせればよいか質問したところ、絵を描かせればいいという答えをいただきました。「教師は勝手に必要ないと決めつけてしまう。絵を書いて分かるようになれば、絵を書かなくても分かるようになる」と田中先生。「待つ」ことの大切さに気づかされました。

専門が数学である私は、算数の授業を特にがんばりたいと思っていますが、算数の世界もこれから学ぶことがたくさんあると思います。田中先生のような児童を引きつける教材を作れるようがんばります。(松井)

第5回教師力アップセミナー(田中博史先生)に参加して(堀江)

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11月12日、第5回教師力アップセミナーに参加させていただきました。今回は、田中博史先生でした。田中先生は、とても気さくな方で、会場には、たくさんの笑いがありました。

田中先生の話の中で、1番心に残ったことは、「問題を出した後、すぐに答えを聞かない。」ということです。私はこれを聞いた時、問題を出したら、すぐに答えを出すのが普通なのではないのかと思いました。田中先生は、答えを聞くのではなく、「低学年の子にこの問題を出したら、どんな間違いをすると思う?」と聞く、とおっしゃっていました。ただ答えを聞くだけでは、子どもにとってはあまり面白くない授業になってしまいますが、上のように聞くことで、子どもは熱心に考えることができ、説明したいという意欲が出てきます。
このような、子どもが「説明したい!話したい!」と思うような発問の仕方を考える必要があると思いました。

セミナーが終わり、集合写真を撮らせていただいた後、田中先生から「教師になって、何か行き詰まったりしたら、一度は自分も生徒だったことを思い出して」というお話をしていただきました。このような考え方をすることで、子どもの気持ちを考えることができると思います。
教師になって、うまくいかないことがあったら、この言葉を思い出したいと思います。(堀江)

中学校教育実習を終えて(吉田)

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 10月17日から11月12日の4週間、私は中学校実習へ行かせていただいた。
「思春期の子に受け止めてもらえるだろうか?」
「自分自身の専門性が乏しいのに、本当に教えることができるのか?」
不安が多い中、スタートした実習だったが、多くのことを吸収できる日々で、生徒の言葉から沢山のことを学んだ。そのことについてここでは述べたい。

 まず、多くの生徒と生活している中で「思いの伝え方が生徒によって違う」と改めて感じた。直接話してくる子、目線で訴える子、生活ノートなどの文章で伝える子など様々だ。私はその思いをもとに、一人一人に寄り添い、「その子にとって」・「集団にとって」言葉がけと働きかけを欠かさず行った。些細なことでも生徒は覚えていて、最後にもらった色紙には「嬉しかった、よかった」などの声が多く書かれていた。人の気持ちに立場に立ち、話をし、尽くすことはどんな社会でも必要なのだと強く感じる。

 次に「自分の経験があるからこそ伝えられることがある」ということだ。
この実習では、合唱の指揮者の子へアドバイス、リーダーの子への共感、自分が言われて嬉しかった言葉をかけるなど自身の経験から言えることが多かった。このことでより強い信頼関係を作ることができた。また、生徒はより聞きたいと感じてくれたらしい。兼ねてから自分の経験を語ることができる人になりたいと思っていたのでとても嬉しい。中学生だからこそ、知りたいと思い、悩むことが多い中で教師の中に多くの引き出しがあることは大切だと感じることができた。

 「授業内で曖昧な表現・具体的にするといい表現に突っ込む」ということだ。
私は一人の意見にすぐに食いつき、全体に広めるのが苦手である。担当の先生は「どういうこと」「どうなるの」とその意見をより深めることをされたり、今の説明を自分の言葉で言ってみようなどという広め、よりよくしていく工夫が見られた。実際に私も最後にやった状態変化の粒子モデル授業になると「なんでこんな絵を描いたの」と突っ込むと
「粒子の動きが小さくなって集まっている」
「同じ数で大きさも同じでないと、質量が変わる」
「粒子の隙間を広げた」
などキーワードとなる言葉がどんどん出てきて、深まっていく授業ができている感覚があり、生徒の思いを生かすことの大切さを感じた。

 最後に道徳についてである。本当に苦しんだ。
授業では「挫折から希望へ」という題材をよりよく生きる喜びという価値項目で行った。自分の頭のイメージをどういう言葉で発問し、どこに気付かせることで深まるのか、範読の質、どんなリズムで進むのか、意見をどう生かすのか、授業や模擬授業をしてわかったことも多いがやはり難しいと感じた。簡単であってほしいと望んでいるということではない。自分を見つめ、心を考えるのだから簡単ではないことは事実である。しかし、私自身その時間が人の人生に直結していると思うからこそ、少しでもその価値を見つめ、考えられるようにしたいのだ。まだまだところがあるが、学び続けたい。

 この実習でたくさんの思いや学びをさせていただいた。多くの方の支えがあるからこそ、私は無事に終えることができ、また高めたいと思うことができた。この経験を生かしていきたい。(吉田)

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