6月12日 第9回 3期生ゼミ記録(早川)

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皆さんこんにちは!
3期生の早川です。

今回のゼミでは、筑波大学附属小の先生の細水保宏さんの著書「算数のプロが教える学習指導のコツ」を読み、学んだことを発表しました。
ただ今回は少し自分の中で意識が違いました。それはなぜかというと・・・。

前日の夜、僕は発表に該当する本の部分を読み直し、いつものように発表しようと思っていました。
そこにある方から1通のメール。(一部を抜粋して紹介します。紹介していいかはわかりませんが)

『だれもがよく本をもとに発表していると思ってはいますが、私は決して満足していません(笑)。
そろそろ相手に伝えることを意識して、話しましょう。まず視線です。聴き手を見ながら話す努力をしてください。
聴き手を見ていないことは実は写真を撮っているとよくわかります。ほとんどの人が、視線が下になっているのです。実習で指導案を目にして授業をやるわけにはいきません。』

というものでした。
これを読み、自分のことを言われているようで、なんとかしなければと思い、当日の発表に臨みました。
特に毎回台本などは一切用意せず発表しているのですが、今回はとにかく「前を向いて、語りかけるように話す」ことだけを念頭において発表しました。
その結果として、自分の発表を以前よりバージョンアップ出来たのかはわかりません。ただ、いつもより自分の発表中での話し合いが自然と生まれ、今までとは少し違うなと言う手応えを感じることが出来ました。更に、14日に受けた教育課程論の講義前に「おとといの発表上手だったよ」とのお言葉を、メールの送信元の方から頂き、本当に嬉しく思いました。
(これが「褒めて伸ばす」なのか・・・?と、少し思ったりもしましたが、素直に受け取りたいと思います!!)

それでは長い長い前置きでしたが、今回発表した内容の中で特に大切だと思ったことを記します。
それは「想定外が『ナルホド!』を呼ぶ」」というものです。
発表では本の中に書かれていたお話しをそのまま引用させていただきました。以下がその内容です。

とあるセミナーの参加費が2,000円ではなく2,001円だった。2,001円ピッタリお持ちでない方には受付で1円を差し上げている。

というもの。一体何が主催者側の方はしたいのか、意図がみなさんはわかりますか?







そうです。1円の数で総参加者数をカウントしようとしていたのです。
決して、その方法が合理的であるとかでないとかそこに論点はありません。この答えを聞いたときに「あ〜。」「そういうことか」「なるほどね」などと思われたのではないでしょうか?その想定外なことを感じさせることが算数好きにさせるきっかけとなると書かれていました。

ただ計算をひたすらさせるのではなく、何気ない日常の中に隠れている算数に関わる出来事を授業の中に取り入れ、触れさせていくことで算数への毛嫌いをなくし、算数に対する前向きな考え・好奇心を子どもたちに育ませることができるのではないのかなと思いました。

最後になりますが、自分の考えや学んだことを発表すること、同時にこのように記事にすることが如何に難しいかを最近実感しています。
玉置ゼミに入るときに「書くことによって学ぶ」と何度も言われましたが、やっとその意味を理解でき始めたように感じる今日この頃です。まだまだ玉置ぜみ3期生は始まって約3ヶ月ですが、ゼミ長として玉置ゼミの名に恥じぬよう頑張っていきたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。(早川)

6月12日第9回3期生ゼミ記録(丹羽)

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 こんにちは。3期生の丹羽亜由美です。今回は宮本博規先生の「算数学び合い授業スタートブック」という本から菱川くんが紹介してくれた実践の中でも特に印象に残った内容を3つ紹介したいと思います。菱川くんの発表を聞いていて、「子どもたち同士が学び合う場面のある算数の授業」の要素がたくさん散りばめられていました。

 まず、1つ目は子どもの姿を丹念に見とる、ということです。子どものつぶやきや、「例えば」、「でも」、「だから」などの算数言葉にきちんと目を向けてグループ活動を取り入れることで思考が広がって面白いなと思いました。教材研究においても、教師は何度もやる授業であっても、子どもにとっては一生に一回しかない授業だから全力で伝えようと努力して、手を抜くことは許されないのだと実感しました。

 2つ目は思わず考えたくなる問題提示の工夫についてです。ブラインド効果やゲーム化を取り入れることで子どもたちは授業への期待、興味関心が生まれるので、生き生きとした授業になるというものです。私はここからいつも同じ授業をしてはいけない、クラスや一人一人の学習状況に応じた授業を工夫して、教材の本質を捉えた問題を子どもたちに提示することが大切だとかんがえました。

 3つ目は、問題と真剣に向き合う時間を確保する、ということです。グループ活動や、アクティブラーニングのように、活発な授業をすることはとても大切です。しかし、低学年の子どもであれば、計算に集中する時間、問題に対して一対一で向き合う時間を作ることは大きな意味を持ちます。そのあとで、分からない子どもは、聞く努力をします。問題が出来てしまった子や、わかった子どもたちは、図や絵を使って分からない子にいかにわかりやすく教える努力をすることでよりより授業になるのだと感じました。

 9月から教育実習が始まり、先生方の授業を見せていただか機会がたくさんあったり、自分がすることも増えると思いますが、ゼミで学んだことをたくさん生かして積極的に実習に取り組みたいです。(丹羽)

6月5日第8回3期生ゼミ記録(松田)

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こんにちは。3期生の松田です。

今回は静谷さん、林さん、嶋藤さんの3人が発表してくれました。私は嶋藤さんの発表について書きたいと思います。


嶋藤さんは、山田洋一先生の「発問 説明 指示を超える 説明のルール」という本につい紹介してくれました。

まず、「わざと否定したくなるように」では、教師があえて間違った方法を説明してみるということを紹介してくれました。例で試験管を扱う説明として、A「試験管を持つときは指にはめて持つ」B「試験管を持つときは両手で持つ」のどちらが良いかという話がありました。始めの授業ではB「両手で持つこと」を説明し、2回目の授業ではA「指にはめて持つ」とあえて間違った説明することで、子どもたちが逆に自分たちで正論を主張するようになることを学びました。このあえて間違えることをすると、注意深く聞く子を育てることができるそうで、よく間違える先生を演じることで、「次は何を間違えるんだろう」と教師の発言や行動に注目する子どもが増えるということを学びました。

次に「プラス発言に変換する」ということを紹介してくれました。これは、「やる気にならない」という子どもの思いを「なんでやるのかを知りたいって言っている人がいるんだけど」というプラスの発言に変換することです。これにより、教師への信頼を高めることにつながるそうです。子どもは「こういうとき先生はどんなふうに返すのかな」と考えているそうで、教師がプラスの発言に変えて返したら子どもはうれしいのではないかと感じました。


ゼミの発表も3周目となり、みんなの発表スタイルがだんだん分かってきました。みんなの発表を聞くと、自分も真似をしたいと思うことが増えてきました。嶋藤さんの良いところは、発表のときに話し方にメリハリがあって、とても聞きやすいところです。いつも記事を書くために嶋藤さんのレポートを見返すと、自分のメモももちろんあるのですが、嶋藤さんが話していた場面が思い出されます。特に、「例えば、・・・」と例を用いて説明するときの場面がよく思い出されます。自分も嶋藤さんのような話し方ができるよう意識をしながら話をしたいと思いました。(松田)

教育フォーラム2017に参加して(岡田、嶋藤)

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こんにちは。3期生の岡田です。

先日、岐阜聖徳学園大学主催の教育フォーラムに参加させて頂きました。中々お話を聞けない先生方から、普段講義をして下さる馴染み深い先生方まで、様々な先生方から学ばせて頂きました。今回は岡田、嶋藤が学んだことを記したいと思います。


1日通しての学びの時間でした。午前は実際の算数の授業の映像を見ながら先生方が意見を言うというもので、ICTや授業技術など、学ぶことがたくさんありました。その中で私は、「手を挙げている子は挙げていない子にお話をしに行こう」というものが印象に残りました。全員が分かるようなるために伝えに行こうとする姿、あちこちから説明の声が飛び交う様子、とても魅力的です。ただ、やはりこれは日頃からの働きかけや、学級経営がきちんと成されていないことには、ぐちゃっとなってしまいます。そのことは忘れてはいけないと思いました。

午後からは2本立て、奈須正裕先生による「新学習指導要領はこうとらえる」、4名の先生方による「新学習指導要領でバトルする」というものでした。その中で私は「主体的・対話的で深い学び」というフレーズが頭に残っています。どの講義、授業でもアクティブラーニングが言われるように、私たちはこの事と向き合わざるを得ません。今回は改めてそう実感することができました。(岡田)


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今回の教育フォーラムは午前の「岐阜聖徳学園大学附属小学校の算数授業から授業づくりを学ぶ」と午後の「新学習指導要領はこうとらえる」「新学習指導要領でバトルする」がありました。

私は午前と午後にそれぞれ学んだことを書きたいと思います。

午前の「岐阜聖徳学園大学附属小学校の算数授業から授業づくりを学ぶ」では、授業づくりをするときは、つぶやきの中で何を子どもに言って欲しいか考えることが大切だということを学びました。授業を進めて行く上で、軸となってくるのは、子どものつぶやきにあると思います。子どもが良いつぶやきをしてくれるように授業を作っていくことが教師は求められるんだなと思いました。また授業では、常に聞き耳を立てて、子どものつぶやきを拾ってつなげていくことが大切だということを学びました。子どものつぶやきを拾える教師になろうと思いました。

午後の奈須正裕先生の「新学習指導要領はこうとらえる」のお話で印象に残ったのは、「科学する」理科です。実験・観察のミスや失敗の扱いで、教師は「本当はこうなります。」のように反科学的なことを言ってしまうことが多いと思います。それでは実験した意味がないので、「みなさんのデータがこうなんだから、この2つには何の関係もないということですね。」などと言うことで、「え?でも教科書にはこう書いてあるよ?僕たちがデータミスをしたかもしれない。もう一回やらせてください。」と言ってくるそうです。そしてもう一回やったら、綺麗とまではいかないが、ちゃんとした結果が出て、次からはちゃんと実験をするようになったそうです。だから、実験が失敗してしまったからと言って、答えを言ってしまうのではなく、自主的にやり直しをする子どもにしていくことが大事なんだなと思いました。

私は正直なところ、新学習指導要領の話を聞いても、勉強不足でとてもついていけませんでした。これを機に自分で教育新聞を読んだり、本を読んだりして、新学習指導要領について確認し、考えていきたいと思いました。(嶋藤)

教育フォーラム2017に参加して(山下、林、松田)

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みなさんこんにちは。
私たちは6月4日に「教育フォーラム2017」というセミナーに参加しました。
午前は若手教師向授業づくりセミナー、午後は新学習指導要領でバトルするという内容でした。1日を通して学んだことや感じたことを山下、林、松田の3人で1つの記事にまとめます。


私は午前の若手教師向授業づくりセミナーで学んだことを書きたいと思います。
内容は岐阜聖徳学園大学附属小学校の小林先生の算数授業のビデオを見ながら小林先生、鈴木先生、芳賀先生、玉置先生が解説してくださるというものでした。

私はビデオを見てすごく自然にICTが授業に使われているという印象を受けました。このビデオだけではなく教育実践観察でも附属小学校の授業を見させていただいたことがあるのですが1人1台タブレットを使用したICTを利用した授業に慣れている様子でした。そこでは電子黒板の利用価値についても語られ、何もしていないときでもデスクトップ画面ではなく今なにをやっているのか視覚的にわかるものを写すのがよいということでした。

また、授業づくりについては本時のめあてを達成できる導入かどうか、子どもにこんなことを言ってほしいなと思ったことを言わせられるかどうかなどを考えたり、児童と同じ場所で発表者を見て他の子供のつぶやきをひろうことが大切だと学びました。

ICTを使うと鉛筆を持って字を書くという場面は減ってしまいがちですが子どもたちは思ったことをつぶやくので挙手をして発言した子だけでなくその発言を聞いた他の子のつぶやきもひろいながら授業を深めていけるような授業づくりがしたいと思いました。(山下)

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今まで新学習要領についての詳しいことが曖昧でしたが、少しポイントを掴めたような気がします。
その中でも、「授業での学びを有意味学習にする」ということが印象に残っています。確かに、子供に知識を教えるのは、その知識を使ってその子の人生を切り開いていってもらうためです。子供にとっての実力としての学びでなければならないと感じました。そのため、子供主体の授業にしていくことの大切さを改めて感じました。アクティブラーニングが大切と言われているけど、まずは授業改善や指導の見直しなど教師が努力していかなければいけないと思い、もっと授業技術や子供理解について学んでいこうと思えました。私も子供達に社会の授業を主体的に学んでほしいと感じました。(林)

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奈須先生の「新学習指導要領はこうとらえる」というご講演の中で「有意味学習」というお話がありました。これは既有の知識・経験と関連付ける学習のことで、割合や小数は降水確率や靴のサイズで既有の知識として子ども達にあるということを学びました。確かにそうだなと思い、生活する中で無意識のうちに割合や小数を活用して暮らしているのだなと感じました。また、学ぶための材料は膨大にあり、その材料を使用して足場を作ると子ども達はその足場の上で考えることができるということも学びました。

子ども達にはゼロから教えるのではなく、身の回りにある材料をうまく使用して教科の知識を習得することができるように教えることが大事であると思いました。(松田)

6月9日2期生ゼミ記録(岩田)

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 こんにちは。今日は6月9日(金)のゼミ記録を書いていきます。今日6月9日は何の日でしょうか?そうです。今日で横浜・長野の試験の30日前になりました。試験1ヶ月前記念日です(笑)。 


 本日のゼミもいつも通り問題を解いていきました。問題を解いていく中で、「この問題そういえば前回も間違えたな。」と思う反面、「でも答えってなんだったかな。」と感じる問題が多く、いかに自分の見なおしが甘いか実感しています。


 その後、佐久間君もゼミに合流し、玉置先生に、集団の体型で個人面接を行っていただきました。二ヶ月ほど行ってきたゼミですが、今までほとんど個人面接に目を向けることはありませんでした。個人面接は、各自で専修や友達と行うことが多かったので、先生を目の前にしてとても緊張しました。面接はだいぶなれてきましたが、なれてきたからこそ、上手く口先だけで述べているような気がして、簡潔に、しかし的を得た面接官が求めている答えを伝えることの難しさを実感しました。



 やればやるほど不安になり、考えれば考えるほどわからなくなる、毎日頭がいっぱいです。しかしながら、自分は自分でしかないことを念頭において自分を思いっきり表現できればと思います。(岩田)

6月5日第8回3期生ゼミ記録(早川)

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こんにちは!
3期生の早川です。

僕達のゼミの冒頭の時間ではアイスブレーキングをすることが恒例になっています。
そのネタ元の本からどんどん面白いものが発表されているので、自分の番になったときにどのようなものが残ってるのかが不安です。

そんなことはさておいて。6月5日のゼミでは、静谷さん・林さん・嶋藤さんの3人が学びを発表してくれました。
その中で、今回も静谷さんの発表内容に注目したいと思います。

紹介してくれた本は「教師になるということ」という本でした。
著者は、5月の教師力アップセミナーで講演をしてくださった池田修さんです。やはり実際にお会いした人の本となると、普段よりも聞こうと思う気持ちが高まります。

静谷さんは、本の中で大切だと思ったこととして、「教育とは」「教師に必要な力」「勉強に関する誤解」の3つのテーマに絞って発表していました。
その中でも「教師に必要な力」に着目していきたいと思います。

教師に必要な力とは、
一.管理の力(子どもの生命を守り育てるのに必要な強い力)、
二.指導の力(子どものやる気を作り出す力)、
三.人格の力(子どもに好かれ、信頼され尊敬される力)
の3つの力であると説明していました。いつも自分が学びを発表するときでは授業内で使える手法ばかりにどうしても目が行きがちです。しかし、管理の力の話を聞いた時に、授業をするしない以前に大前提として子どもたちが健康で毎日学校に来れているという事があるということに気付かされました。”保護者から大事な子どもたちを預かっている”という意識をこれから先生になる身として意識しなければならないなと感じました。

また、人格の力についてはすごく説明された内容に共感ができました。”人格のある先生には子どもがついてくる”と言っていましたが、まさにその通りだと感じました。
自分が小中学生だった頃を省みてみても、「この先生が言うなら・・・(従うしか無い)」と思ったことが多くありました。何もかも言葉だけで教えていくのではなく、自身から溢れ出す何かで教えることのできる先生になりたい、そう思いました。多くを語らなくても子どもたちの目を見つめるだけで指導することができる先生、なってみたいものです。

最後になりますが、僕ら3期生のゼミも今回で8回目。
全15回なので早くも折り返したことになります。本当に早いです。
そんなゼミ活動の中で毎回思うこと。それは、菱川さんと嶋藤さんの2人の質問率の高さについてです。何も、とにかく質問すればいいということではないとは思います。ただ、質問が出るということは、それだけ話を聞いた上で自分の考えと相違を感じたり、疑問点が浮かんだり、より詳しく聞いておきたいという想いが少なからずともあるからだと思っています。1回のゼミで3人が発表するのにもかかわらず、1度も質問していない自分が情けなく思ったりします。

自分の考えをそれぞれが持っていて、それをぶつけ合うことで自分の中になかった考え方や、ものの見方というのをゼミの中で身につけていきたいと思います。また、そんなことができるゼミにしていきたい、そう思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。(早川)

6月5日第8回3期生ゼミ記録(菱川)

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こんにちは。最近喉枯れ枯れな菱川です(笑)。

さて今回も林さんの発表について自分なりに感じたこと共感したことをここに綴らせていただきます。今回、林さんは『ゼロから学べる小学校の社会科授業づくり』という本からの発表でした。

まずはじめに『授業づくりのベースに子ども理解を』についてです。
ここでは子どもの良さを授業に組み立てて行くということでした。
→事柄Aについて興味を示している児童がいるとします。その児童を他の授業でその事柄Aについて出た時に話を振ってあげたりすることと僕は解釈しました。

これをするにあたり2つのやらないと行けないことがあります。
まず一つ目に『子どもの良さをメモする』です。どんな些細なことでもいいから子どもの良い所を授業中でもメモをしていってその子の授業中での活躍場面を考えて行くこと。
二つ目に『子どもの興味関心に常にアンテナを張る』です。これも似たような感じであります。
この二つをしっかりと普段から意識して行くことが大事だと思います。

次に『学習用語を身につけるための工夫』についてです。これは是非小学校でも中学校でも実践して行きたいなと思うことがありました。
・教科書で扱う時に『意味』や『関連する用語』を扱う。
・違いを教える
・辞書をこまめに引かせる
・身につけるための時間を設ける。
この4つのことを大事にして行くことが学習用語を身につけるためへの大事なことらしいです。

今回は去年卒業された松井さんと中田さんがゼミに来てくれました。
教員採用試験について教えていただき、来年の教員採用試験に向けての準備をもうしなければと焦りを感じました。
すごく良い刺激になりお二人には感謝しかありません。ありがとうございます。

来週は僕の発表の番です。あっという間に回って来ますね(笑)。
学びをしっかりみんなと共有していきたいです。(菱川)

6月4日「教育フォーラム2017」に参加して(石川、吉田、岩田)

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 皆さんこんにちは。私たちは6月4日に行われた「教育フォーラム」に参加しました。その中での学びを記事にします。

 私は、午前に行われた「若手教師向授業づくりセミナー」について記事を書きます。
セミナーは、岐阜聖徳学園大学付属小学校の小林先生による算数授業のビデオを元に小林先生、鈴木先生、芳賀先生、玉置先生の4名が解説をしてくださると言う内容でした。

 ビデオの中で私が特に気になった場面は、子供が答えの板書を終えた際に、小林先生が「書き終わりました!」と問いかける場面でした。しかも一度ではなく二度、三度と言っていました。私は、それが「学ぶ姿勢を教える」ことだとすぐに気付きました。話によるとビデオを録画したのは学級開きから間もない5月だそうです。新たな学年、新たな学級でどのように学んでいくのか。授業をしながら子供が心地よく学べる環境を作り上げていく事も、一つの授業づくりなのだと感じました。私なら間違いなく授業をするのに手一杯です(笑
また、小林先生の授業は、ねらいを達成するための工夫や声かけがこれでもか!と言うほど詰め込まれていました。その事もあり、私も楽しみながらビデオを見ることができました。小林先生は『自己満足な授業ではなく、子供がお腹いっぱい算数をする授業』を目指して授業づくりをされているそうです。まずは、大学生のうちに授業づくりのビジョンを持ち、それを軸に学び続けたいと思いました。
(石川)

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今回は午後から参加させていただきました。
私からは1つのことを書かせていただきます。
それは学習指導要領の改訂をつながりとしてみるということです。
学習指導要領が教育において、水準の確保・未来を見据えた指導を確保するということを担ってます。しかし、改訂と聞くと「また変わるのか」という気持ちになります。
那須先生の話を通して、私は「教育はぶつ切りになっているのではなく、つながりだ」と感じました。指導内容、求められること、身につけたい能力、施策は変化しています。そんな変化があるのは「今の教育があるから」と捉えることができます。つながりがあるのです。今のやり方を工夫する(子供の経験を把握し、学びに向かわせるなど)、子供を見るという本質は変わらず、学習指導要領に基づいて思考する教師、学び続ける教師になることが今の私にできることだと思いました。(吉田)

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本日は普段のセミナーとは異なり、わたしにとって少々内容が難しく話を聞きながら、理解をするのがとても大変でした。そこで、10ある話のうち、3は自分のモノにして持ち帰ることができるようにという心構えで話を聞かせていただきました。結果として、3も得ることができたのかは謎ですが、自分の視野が広がったのには間違いないと
感じています。

 その中でもわたしが最も印象に残ったことは、講師の奈須先生がおっしゃられていたお話の中にあった、「子どもたちには元々主体性が備わっている」という言葉です。主体性を養わなくてはならないとしつこく言われている時代にどういうことだろうと思いましたが、話を聞いて納得しました。誰の評価も受けることのない幼稚園時代、子どもたちは自由に自身の経験を活用して、学んでいきます。しかし、義務教育段階に入り、教科学習を深めなくてはならないという教師の思いから、ただの知識伝達に変容してしまっているということでした。主体性を養わせなくてはならない教師が、実は子どもたちが潜在的にもっている主体性を排除していたのです。ますます教師という職業が大きな責任と影響力で成り立っていることに気がつきました。

 頭をフル回転して挑んだ教育フォーラムでしたが、とても回転が追いつかなかったなと感じました。しかしながら、今回得たわずかなワードや考え方を心に留めて、生活に生かすこと、まずはそこからはじめてみたいです。ありがとうございました。

 *帰りに石川君、吉田君と名古屋で大反省会を行いました。笑
二人ともありがとうございました。(岩田)

6月4日「教育フォーラム2017」に参加して(早川・丹羽)

こんにちは。
3期生の早川です。
今回は6月4日に行われた岐阜聖徳学園大学主催の「教育フォーラム2017」に参加し、感じたことを早川・丹羽のペアで1つの記事にしたいと思います。

まずは、早川からです。
あまり長くなりすぎるのも良くないので、印象に残ったこと2つに絞って綴ります。
1つ目は、ICTを活用した授業と意識させない小林先生の授業全体です。(午前・岐阜聖徳学園大学附属小学校の算数授業から授業づくりを学ぶより)
「ICTを活用した・・・」というとどこか無理やりICT機器を従来の授業に組み込んだような印象を受けがちでした。しかし、小林先生の授業ではあたかもICT機器を使用するのが昔からの伝統であるかのような自然な使用の仕方でした。児童も何不自由なくと言うばかりか自分の考えなどを他人に伝えるツールの一つとして使いこなしているように見えました。これが将来の教育現場のスタンダードかと思うと、不安な気持ちに少しなりました・・・。

2つ目は、私が普段講義を受けている先生方が「新学習指導要領でバトル(討論)している光景」そのものです。国は学習指導要領というかたちで、今後の教育の方針を定めているのにもかかわらず、これだけ先生方の受け止め方や、それを踏まえてどのようにしていくべきなのかという考え方が違うのがとても面白いと思いました。また、自分なりに考えを持って何事にも臨むことの大事さも学べた気がしました。

朝早くからお手伝いという形含めて1日をこのフォーラムで過ごしましたが、とても有意義な1日に出来たと思います。ありがとうございました。(早川)


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こんにちは。3期生の丹羽亜由美です。
6月4日に行われた「若手教師授業作りセミナー」と教育フォーラム2017に参加して特に印象に残った内容を1つずつ紹介したいと思います。

まず、午前中に行われた「若手教師授業作りセミナー」から学んだことは、《本時の目標を達成できる導入になっているか》ということです。ただ導入をさせればいいのではなく、目標を達成するための効果的な導入を取り入れることが子どもの考えを深めたり、広げたりする事に繋がるのだと感じました。また、ICTがたくさん活用された授業で子どもたちの反応を見ていたのですが、どの子も積極的で自ら進んで学習する姿が印象的でした。ICTだけでなく、ノートもきちんと有効に使われていて小林先生の工夫がよく見られる素晴らしい授業を見せていただけました。

午後に行われた教育フォーラム2017「新学習指導要領でバトルする」では、奈須先生のお話を聞いて、指導要領が変わるということで教師自身が教え方を今までとは変えなければならなかったり、子どもたちの学力を伸ばすためにまずは「授業研究」を中心とした自律的、創造的な取り組みをしなくてはならないのだと考えさせられました。また、主体的・対話的で深い学びをするために具体的な行動目標も大切になってくるのだと学びました。

一日のセミナーを通して、ICTを使った導入の効果的な取り入れ方や、新学習指導要領の肝となる部分が以前より少し分かった気がします。もっともっと勉強していかなければと思いました。(丹羽)
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弥富中学校道徳飛び込み授業を参観して(岩田)

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 6月6日(火)玉置先生による弥富中学校での道徳の飛び込み授業を2期生寺坂君とともに、参観させていただきました。午後からの授業の前に玉置先生に昼食をごちそうになりました。おしゃれなカフェで、店内は奥様がた女性客ばかりの中にスーツの3人(笑)。おいしいお昼をいただき、今日の授業のポイントを聞き、弥富中学校に向かいました。

 お昼中に玉置先生に聞いてはいましたが、弥富中学校に着くやいなや驚きで叫んでしまいました。「きれいすぎる、、、」建てかえをしてとてもきれいな校舎。授業の後には、教頭先生に校舎内を案内していただきました。言いたいことはたくさんありますが、ここではとにかくすごかったという一言にしておきます(笑)。

 さて、本題です。今日の学びについて深めていきたいと思います。本日の教材は「あるレジ打ちの女性」という、何をしても続かない女性が、自分の過去の日記から人生を変えていくというお話です。昨日のゼミで発問については先生からお聞きしていましたが、大学生が真剣に考えてもなかなか答えの見つからない、少し難しい印象を覚えました。

 しかしながら、先生の子どもたちを引きつけるというテクニックである、価値付け、独特の間、演技力などすべてが重なり、後ろから見ていて次第に子どもたちが、授業にのめり込んでいくのがわかりました。

 先生の揺さぶりに困った表情を見せながらも、真剣に考える子どもたちは、まさに「深い学び」を体現しているようでした。

 また、先生が主導のはずの授業ですが、あれ?と思ったら生徒中心の授業になっていました。言葉のキャッチボールの中で、はじめはキャッチするだけだった子どもたちが、次第に自分たちから言葉を投げてかけていました。与えるけど、与えすぎない、わかりそうでわからない、そんなどこかもどかしいような思いを抱かせることが、子どもたちの本心からの、なんで?を生むのかなと思いました。そして、やはり自分から感じたなんで?にはどんな小さななんで?でも、教師から教えられる以上の価値があるのだと思いました。


 本日も、ここには書き切れないほどの学びをしましたが、詳しい分析は寺坂君にお任せして、(笑)わたしは先生のお話から、本日最も印象に残った一言を記録しておきます。

 「人の生き方を参考にしたい。それが道徳。」

 人の人生が、思いが、行動が変わった瞬間を感じ、自分が何を考えるか。人の生き方を感じ取り、見方・考え方を養う。改めて、道徳の重要性、影響力を実感した一日でした。できることならこの言葉を中学生の頃の自分に教えてあげたいと思います。道徳が大嫌いだったわたしも今日の授業を受けたら、先生の思うツボにはまっていただろうなと自分に置き換えて考えたりしていました。玉置先生、弥富中学校の先生方本日は、ありがとうございました。ますます教師になり、やりたいことが増えました。これは、絶対に教師になるしかないなと決意を新たにした一日でした。(岩田)
 

弥富中学校道徳飛び込み授業を参観して(寺坂)

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6月6日に、弥富市立弥冨中学校で行われた玉置先生による飛び込み授業を見させていただいた。教科は道徳だった。教採前ではあるが、私は中学校実習で「考え・議論する」道徳の展開の仕方が全然わからなかったので、その答えを探すという目的で参加した。

先生の飛び込み授業を見させていただくのは2度目だが、初めて会う子供との関係の作り方がすごい。実習で、うまく関係を作れずくよくよしていた自分はなんだったのか。自分の力量を痛感した。当たり前だが…先生は、授業をするうえでの子供理解と、子供の教師理解がスムーズに行っていた。また、表情発言の説明もしていて、楽しく話をするという裏にしっかりと布石が打たれていた。
 題材は、「あるレジ打ちの女性」というものだった。なにをやっても続かない女性が、子供のころの日記を見て、レジ打ちの仕事に対して真剣に向き合うと言う話である。

登場人物を確認するだけの導入を終え、先生の朗読から始まる。多くのことを学び感じたので、箇条書きになるが羅列していく。

1.子供に読み物を持たせない。
→これは、道徳を国語にしないためである。手元に資料があると、考える場面でどうしても文を追ってしまう。文の中に答えを探すのではなく、心の中に答えを探すことが大切。また、手元にないことで、想像力も鍛えることができる。

2.読み物は全部読まない。必要に応じて、取捨選択を。
→子供に考えさせたいことに、より持っていきやすくするための工夫。授業後いただいた台本には、イラストを黒板に貼るタイミングや強く読むとこ・弱く読むところなど詳細に記載されていた。私の観察メモには、「役者だなー」と書いてあった。

3.読んでいる最中には子供の集中を切らさない工夫を。
→ずっとインプットの時間は、大人でもしんどい。今回の授業だと、女性がレジ打ちの仕事が続くかどうかを、考えさせていた。自分の意見を持つことで、最後まで興味をもって聞くことができる。

4.発問1 日記を見付けて、彼女はどんな気持ちになった?
→日記には、ピアニストになりたかった過去が書いてあったが、子供の意見もそこからで、昔のように頑張るや、自分が情けないといった意見が多かった。ちなみにこの発問の時に、先生はオープンカンニングをしている。ちょうど私は、反対側にいたので先生の声を聴いて、目の前の子供がどうするのかを見ていたが、自分の言葉に変えてしっかり書いている姿を見ることができた。

5.子供の本音を聞き出す。モノ分かりの悪い教師に。
→オープンカンニング→全体発表という流れの中で、先生は受容を繰り返していた「これに気付いたか」「いいなー。なるほどなー。」子供は、とてもいい雰囲気を感じていたと思う。と、同時に「外から来た先生だけどいつも通り、いいこと言っておけばいいんだ」なんて思った生徒もいたかもしれない。しかし、次の先生の一言で教室の空気が一変した。

「本当に日記見ただけで変われるか?」

この後の子供は、ほんとに泣きそうで困っていた。本音を言ってもいいのか?という葛藤もあったかもしれない。しかし、答えのない一つの問題に対して、深く考えさせるということは、子供のうちに経験させ慣れておくべきである。
また、モノ分かりの悪い教師は、演技がうまくない先生がやると、答えを知っている感じが子供の伝わってしまう、と言われたことがあるが、先生は「俺は本当に分からないんだ。一緒に考えよう」という雰囲気が伝わってくる。だからこそ、本音が言いやすくなったのかもしれない。まさに役者だと感じた。

6.子供をうまく使う
→これが、私の課題の答えだった。深めの発問から、どのようにまとめていくのか考えていると、先生はある生徒にこう言った。「〇〇君が、納得したら今日の授業終わり。納得できなければ終わらない。」その子は、最初に「日記を見ただけで変われるかな?」とつぶやいた生徒だった。教師に説明するよりも、子供同士で説明し合った方がいいと思う。それは、教師は答えを握っているが子供は持っていないからである。先生がまとめていかなければいけない場面もあるが、子供を使うことで全員が降りることのできる着地点をつくることができるのだと分かった。

 セミナーの記事などは、学ぶことが多くてどうしても文章量が多くなってしまうが、もし最後まで読んでいただいた方がいたら、心からお礼を言いたい。ありがとうございます。この学びをもって、もう一度実習に行き道徳をやりたい。(寺坂)

6月5日第8回3期生ゼミ記録(嶋藤)

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 こんにちは。三期生の嶋藤菜月です。今回のゼミは突然でしたが、一期生の松井さん、中田さんが来てくださいました。お二人からは、教員採用試験の一次試験、二次試験の内容を細かく教えていただきました。知らなかったことがたくさんあって、そんなこともあるのかという驚きと、あと一年で私たちも受けるのだなという不安の気持ちでいっぱいになりました。これから努力していくしかないなと感じました。
 
 さて、今回のゼミで私が紹介した本は、山田洋一先生の『発問 説明 指示を超える 説明のルール』です。この本は、子どもの様子を見て、「もっとこう育てたい」という思いを持った時に、どのように説明すれば、子どもたちがよりよく理解し、心動かされ、行動を起こすことができるのかを解き明かした本です。この本を読んで印象に残ったものを二つ紹介したいと思います。
 
 まず一つ目は、「わざと否定したくなるように」というものです。本に書かれていた場面は「理科の実験に使う実験用具を大切に扱う説明をするとき子どもたちに集中して聞いてほしい。そんな時の先生の言葉かけはどうしたら良いか?」という時です。そんな時に普通なら「試験管はたいへん割れやすいので両手で持ちましょう。」などのような説明をすると思います。この説明の仕方は初回の授業ではやらなければならない方法です。しかし、以前教えた事柄をもう一度確認したいときその説明より「試験管は、指にはめて持ち歩きます。」などのような、わざと子どもが否定したくなるような言い方をする方が良いそうです。子どもたちのほうから「先生、そんなことしたら落ちたり、ぶつかったりします!!」と否定してこれば、先生の話をしっかりと聞いていることになるからです。こうした説明をすることで、先生は間違ったことを言うかもしれないと注意深く聞くようになるそうです。教師がちょっとおかしなことを言うかもしれないという期待感を子どもに持たせることは、人の話を聞くことを好きにさせるということだそうなので、私も実践したいなと思いました。

 この「わざと否定したくなるように」というのは、一期生の中田さんが実際に学校で実践されていることでしたので、効果をお聞きしたところ、小2ではとても効果があって、子どもたちは集中して話を聞いてくれるそうです。高学年でもやるかどうか質問したら、「高学年では成功するかはわからないけど僕はやろうと思う。」とおっしゃっていたので、私も試していこうかなと思いました。現場の貴重なご意見をいただけてとても勉強になりました。
 
 二つ目は、「一人ツッコミしながら」というものです。理科実験の手順をしっかり子どもたちに理解させたいときは、普通なら「同じビーカーを二つ用意します。そして、同じ量の水を入れます。こんな風に、、、」というように説明していくと思います。そうではなく、「同じビーカーを二つ用意します。なんで二つやねん!比べるからなんですねえ。そして同じ量の水を入れます。なんで同じ量やねん!とか思いながら入れます。これは違う量だと比べる意味がなくなるからですねえ。」のように「なんで〜なんだろう?」という形を多用し、続く次のセンテンスが答になるようにすると良いそうです。子どもが頭の中で「本当になんでなんだろう、、、。ああ、そういうことか」と論理や手順を組み立てながら聞けるので、良い方法だと書かれていました。こうやっていちいち突っ込まないと子どもはなぜ?と疑問に思うこともないビーカーの個数、同じ量は意外と重要なことで、対照実験の時には使う考えなので、こういうことを気づかせるためにも「一説明一ツッコミ」という方法はとても良いと思いました。ぜひ私も現場で使ってみたいと思いました。
 
 今回読んだ本のように、場面場面で教師がどうした方が良いのかが書かれている本は、教員採用試験の場面指導の時に役に立つなあと感じました。実際、どうしたら良いのかは、分からないので、たくさん本を読んで自分の中の引き出しを増やしていきたいなと思いました。(嶋藤)


6月5日第8回3期生ゼミ記録(静谷)

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 こんにちは。ゼミの前の授業である、初等体育のバトミントンで空振りをしまくり、相方に迷惑をかけた三期生の静谷です。わたしの中でバトミントンは、スポーツの中で三本の指に入る苦手なスポーツです。

 6月5日に第8回ゼミがありました。今回は、わたしが発表した池田修先生の「教師になるということ」という本に書かれていた、「エスカレーター逆走の法則」を発表だけではわかりにくかったと思うので、ここで補足させていただきます。

 エスカレーター逆走とは、その字の通り、上から下に向かって降りてくるエスカレーターに乗り、上に向かって駆け上がることです。上にたどり着くには相当のエネルギーを必要とします。一気に駆け上がらなければなりません。途中で休んでしまうとまた元の位置まで戻ってしまいます。これが成績が伸びない子どもの現状と似ているのです。エスカレーターで下から上る時、1階から2階にたどり着けば、下に戻されることはありません。これを勉強でいうと、学習内容が定着し、できるようになった状態のことです。この状態を作りながら、1階から2階。2階から3階へと駆け上がっていくと、少しずつ休みながら確実に上に上ることが出来るのです。

 ところが、勉強というのは突然出来るようになる時があります。それをエスカレーターの場合だと、下りだったのが急に上りになるのです。その瞬間からそのままの勢いでエスカレーターを駆け上がるとどんどん上に上ることが出来るのです。これがエスカレーター逆走の法則です。

 これでも少しわかりにくいと思いますが、誰でも急に自転車に乗れるようになった経験があると思います。その時、何回もこけたと思います。このようになんどもなんども下りのエスカレーターを駆け上っていたのです。そして、急に出来るようになった時は、下りのエスカレーターが上りのエスカレーターへと変わり、どんどん成長していきます。こちらの方がわかりやすいかもしれませんね。

 わたしは、勉強をすればするほど成績は伸びていくものだと思っていました。この考えで子どもたちを指導していたら、子どもたちは絶対に勉強が嫌いになっていたと思います。教師は、勉強を教えるにあたって、このようなことをしっかりと理解した上で、指導していかないといけないのだと思いました。

 この本を読んで、わたしの勉強に対しての誤解に気づくことが出来て良かったです。この本に出会えて良かったです。(静谷)

6月5日第8回3期生ゼミ記録(林)

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 私が今回紹介した本は、佐藤正寿さん、長瀬拓也さんの『ゼロから学べる小学校社会科授業づくり』というものです。

 今まで受けてきた社会の授業は、暗記科目としての社会がほとんで、今では忘れていることの方が多いです。だけど1人だけ、授業が思い出せる先生がいます。その先生は、高校の授業なのに、詰め込みではなくて、いつも面白い授業をしてくれ、私たちはみんな興味津々でした。当時は、面白いながらも「入試大丈夫か?」と少し思っていましたが、先生のおかげで社会に興味を持てたのだと思います。

 暗記科目というイメージが強い社会だけど、私は、社会は教師の工夫次第で、子供達の力をすごく伸ばすことができる教科だと思っています。そこで、子供たちが社会に興味を持ってくれるために、特になるほどと思った点を紹介します。

 まず1つ目は、授業開きは「なぜ学ぶの?」という問いかけから始めるということです。なぜ学ぶのかを考えることで暗記科目という意識から、社会に生かす科目という意識に変えることができます。今でもどうしても時間をかけて暗記をして覚えてしまうけど、意識が変わるだけで全然違うと思いました。

 2つ目は、学習用語を身につけるための工夫です。これには3つのポイントがあります。1つは、教科書で扱う時に意味や関連する用語を教えることです。板書で色チョークを使って強調するだけでなく、意味も考えさせるのです。例えば、領土の領の字を辞書でひかせると、「手に入れる。支配する。」という意味になります。これをもとに、領土は「国で支配している土地のことか!」となります。さらに領土に関連して領空や領海の意味もおさえることができます。もう1つは、違いを教えるということです。山地と山脈などのように、子供にとっては違いが分かりにくいものがあります。これを1つの言葉がでてきたら、具体的に教えます。最後は、辞書をこまめにひかせることです。このことにより、子供たちが自ら用語にこだわり、自分たちで意味を辞書で調べるようになったら、どんどん吸収することができます。普段使っているゴミという用語は、役に立たない汚いものという意味です。この意味を調べさせるだけではなく、「資源ゴミも役に立たない汚いものなのだろうか」と新たな問いが生まれ、学習が広がるきっかけにもなります。

 3つ目は、まとめ・振り返りの時間に大切にしたいことについてです。これには3つのポイントがありますが、今回は次時への意欲を高めるというポイントについてお話します。そのために、オープンエンドという手法を使います。これは授業の終末部分で授業を通して見えてきた問いを生み出し、次時の冒頭は、その問いから始め、また違う問いで授業を終えるというものです。このことにより、子供が調べてきたことから授業が始まるので子供が主役の授業になりやすいです。

 負けず嫌いな私は、「社会は暗記すれば良いだけだから、努力次第で他の子においつけるかも」という理由で社会専修を選んだけど、ようやく社会の面白さに気づいてきました。また、子供達に社会の楽しさを教えたいと思えるようになってきました。(林)

5月29日第7回3期生ゼミ記録(山下)

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 こんにちは!3期生の山下です。

 私は今回も前回に引き続き桂聖先生の「国語授業のユニバーサルデザイン」という本について紹介しました。

 授業を視覚化(ビジュアルに)する、授業を共有化(シェア)するという2点についてお話ししましたがその中でも共有化するの中から参考にしたいと思ったことを1つだけ書きたいと思います。

 それは表現せざるを得ない状況に追い込むということです。「挙手-指名」方式ではできる子や積極的な子しか活躍することができません。しかし「作業-確認-指名」方式では一度全員立たせて「答えをノートに書いたら座りなさい」などと指示することで座った子は全員当てることができるので意図的指名を行い全員がわかる・できる授業に近づけることができます。また、「手で数字を出しなさい」や「賛成の人は◯、反対の人は×を書きなさい」等、小刻みに表現活動を取り入れたりペアワークを多くすると授業の参加率が上がるので参考にしたいと思いました。

 発表自体についてですが、私は緊張しやすい性格で人前に立つとなにを話していいかわからなくなってしまいます。今回で3回目の発表になりましたがまだうまく話せません。原稿を書いて読んでいたので「、を少なく。を多く」は実践することができましたが、聞いている人の様子を見ることができず話すのがどんどん早くなってしまいました、話し方や人前に立つことに慣れるという意味でもとてもいい経験ができていると思います。教育実習では何十人という生徒の前に立って授業をしなければならないので少しずつ緊張しないようになりたいと思いました。(山下)

5月29日第7回3期生ゼミ記録(静谷)

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 こんにちは。最近、一目惚れした時計を買って少しオシャレに芽生えてきた静谷です。

 第7回のゼミでは、まずわたしがアイスブレイクをしました。やった内容は「あー階段チャレンジ」です。これは、グループで「あー」と一人ずつだんだんと高い声を出していきます。そして声が出なくなったらチャレンジ失敗です。その後グループで話し合い、1回目で高い声を発せた回数よりも多く高い声を発せられるように並び方などを工夫します。グループで話し合い、1回目よりも多く高い声を発することができたら、「あー階段チャレンジ」は成功となります。どうしたらより多く高い声を発することができるのか、グループで考え意見を交流し、チャレンジ成功した時の喜びをみんなで分かち合うゲームです。実際にやってみて、相手チームという競い合えるチームがいるとよりゲームが盛り上がるなと感じました。ただ、1グループだけでも十分盛り上がることができたので良かったです。

 今回、本を紹介してくれた方は、岡田さん、丹羽さん、山下さんの3人です。わたしは岡田さんが紹介してくれた「子どもが変わる授業」(田中博史)から学んだことについてひとつ書きます。

 岡田さんは、「誰がわかっていないのか」を知る方法を教えてくれました。例として、ある子どもが良い回答をしました。それについて先生は「全員立ちなさい。今の話をちゃんと言えるようになったら座りなさい。」と言い、1度目は3分の1の子どもが座り、2度目は3分の2の子どもが座る。そして、最後4〜5人になったところで「よし、じゃあ後でゆっくり考えよう。みんないったん座ってね。」と言います。最後の4〜5人は覚えておき、授業を進めながらノートチェックします。その時にできていれば、後からその子に名誉挽回のチャンスを与えます。

 「手を挙げなさい」と言ったとき、子どもによってはすぐに反応しないことがあります。つまり「手」よりも「体」のほうが子どもの決断を引き出しやすいのです。一人一人の子どもたちの参加度、理解度を細かく把握するためには、とても良い方法だなと感じました。

 発表も3周目となり、たくさんの先生の教育本を学び、とても有意義な時間を過ごしているなと感じています。ただ、その時その時では覚えてることも何週か経つと忘れてしまいます。もう一度これまで学んだことを自分なりにまとめて、深い学びへと繋げていきたいです。教育実習までにたくさんの引き出しを備えたいです。(静谷)

卒業式の意義(寺坂)

 こんにちは。先日のゼミで、こんな内容について話し合いました。

「運動会で組み立て体操をやるかやらないか」


 さて、みなさんはどうお考えでしょうか。ここでは、この論議はしませんが、今は廃止の流れが強まってきているらしいですね。
ん??記事のタイトルとどう関係あるんだ?と、思われた方。安心してください。ここから繋がってきますよ(笑)

 話し合いの中で、運動会をやる意味についての意見が出ました。当たり前すぎて、考えたことなかったですが、当然意味があるからやるのですよね。私は、その意義について教師になるのに恥ずかしながら知りませんでした。

 こうなると、性格上ほかの行事の意義についても知りたくなります。知りたいに遠慮がありません。地で主体的な学びを体現できています。
 ぱっと出てきた、行事は「卒業式」。厳かな儀式ですが、卒業式の子供の持つ正直なイメージは、「めっちゃ練習させられる。」ではないでしょうか。正確なアンケートをとっても、かなり上位に食い込んでくると思います。僕も、練習嫌いでした。入場して校長先生や来賓の方の話聞くだけで、なんでこんな練習しなくちゃいけないのか。卒業の日が近づくにつれて、練習のために学校に行くなんていう日もありました。もう、とっとと卒業させて遊ばせてくれよ。そんなことを、小・中学生寺坂は考えていました。

 でも、大学生寺坂は、「どうして、あんなに練習するんだろう」。こんな風に考えることができるようになりました。我ながら、心の面で成長を感じます。単純に考えれば、最後の大舞台だから、だと思います。でも、それだけであんなに練習するでしょうか。考えているうちに、もう一つ不思議なことを思いつきました。なんで入学式は練習しないのでしょうか。入学する人は分かっているのだから3日前くらいから、子供を集めて練習もできますよね。でもしません。そこから考えると、入学前と後で違いを出したいのかなと思います。おそらく、入学前の教育されてない状態から6年ないし3年の学校生活を経て成長した姿・できるようになった姿、「僕・私、大人になったよ。」「こんなに成長したよ」を保護者の方に示す日なのだと思います。だから、学校は子供がかっこいい姿を見せることができるようにたくさん練習させ、たくさん怒鳴るんです。あくまで、僕の個人的見解です。でも、そこまで外していないのではないかと思います。

 しかし、きちんと意義を理解して臨んでいる子供って少ないのではないでしょうか。教師になったら、「どうして卒業式ってやるんだろうな」と物わかりの悪い教師を演じ、子供に自ら考えさせたいなと思います。(寺坂)

 ※ 写真は玉置先生が校長時代の卒業式風景です。
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5月29日第7回3期生ゼミ記録(嶋藤)

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 こんにちは。初等体育の授業で50m走で老いを感じた、三期生の嶋藤です。

 今日は第7回ゼミがありました。前回と同様、山下さんが発表した「国語授業のユニバーサルデザイン(桂 聖)」という本について紹介したいと思います。

 今日山下さんが発表してくれた内容は、「授業を視覚化(ビジュアルに)する」「授業を共有化(シェア)する」でした。その中の「授業を共有化(シェア)する」の内容の一つについて私は書いていきたいと思います。

 私が是非教育実習や現場で使いたいなと思ったのは、「表現せざるを得ない状況に追い込む」というやり方です。これは、簡単に言えば、「挙手」させて指名するのではなく、「作業」をさせて指名するというやり方です。
 
 ほとんどの授業は挙手制だと思いますが、それでは、手を挙げていない子は表現しずに授業が進んでいってしまいます。またその子は表現しないだけでなく、よく分からない状態で授業がどんどん進んでいっているのかもしれません。そういうことを避けるために、挙手ではなく、全員に、隣の子と話し合っても良いのでノートに思っている答えを書かせ、表現させるという方法をとることがとても良い方法だと思いました。そしてその表現したノートを教師が見て回って、だいたい理解度を把握して、意図的指名をするといった流れで授業を行なっていくことで、普段挙手をしない子も、「自分の考えも先生は見てくれているんだな」と思えるのでとても良いと思いました。このやり方であれば、いつも決まった人の発言ばかりでなく、全員参加の授業ができるなと感じました。

 また、賛成の人は○、反対の人は×をノートに書かせるというやり方も、自分はどっちの考えを持っているのかを教師やクラス全体に表現できるので良いと思いました。

 このように全員が楽しく「わかる・できる」授業をするには、全員参加の授業にすることがまずは前提であるなと感じました。レベルの高い子、低い子も退屈しないような授業づくりは私も興味があるので自分も調べていきたいと思いました。(嶋藤)

5月29日第7回3期生ゼミ記録(林)

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 今日、丹羽さんが紹介してくれたのは、大村はまさんの『教えるということ』という本です。
大きく4つの内容を取り上げてくれましたが、その中でも特に「教師の仕事の成果〜一級の教師とは〜」という内容が印象に残ったので、この点の感想を書かせていただきます。

 「仏様がある時、道端に立っていらっしゃると、1人の男が荷物をいっぱい積んだ車を引いて通りかかった。そこは大変なぬかるみであった。車はそのぬかるみにはまってしまって、男は懸命に引くけれども、車は動こうとしない。男は汗びっしょりになって苦しんでいる。いつまでたっても、どうしても車は動こうとしない。その時、仏様はしばらく男の様子を見ていらっしゃいましたが、ちょっと指でその車にお触れになった。その瞬間、車はするっとぬかるみから抜けて、からからと男は引いて行ってしまった。」という文章を引用してくれました。

 わたしは最初、この文章が指す意味がよく分かりませんでした。この文章で仏様は一級の教師に当たるそうです。そして、男に気づかれないように人助けをしたように、教師も子供に気づかれないように裏で子供達のサポートをしてあげるべきだそうです。確かに、ありがとうという感謝されることを求めるのではなく、子供の将来を見据えて行動しなくてはいけないなあ、と感じました。

 さらに、大村はま先生は、卒業する子供達に「私のことは忘れてね」というそうです。これには、「後ろを向いて先生をすがるのではなく、自分の将来に向かって突き進んでね」という思いがあるそうです。これを聞いて私は、大村はま先生のすごさを知りました。本当に子供達の思っての教育はまさにこれなのかなあ、と感じました。

 小学校教育実習特講で、「8割の子が達成できる指導案を書いてね」と言う課題が出されて納得できなかったけれど、大村はまさんの「中くらいの生徒を目当てに授業を進めれば良いと言う言葉は子供一人一人をみつめて話をしない人の空論だ。子供は常に一人一人をみるべきだ」という考えを聞いて、自分の疑問は正しかったのかなと思いました。

 以前から、読んでみたいと思っていた本なので、丹羽さんが紹介してくれてとても勉強になりました。本を読むより、その時間で勉強した方がいいかな、と言う理由で後回しにしていたけれど、私も自分で読んでみようと思いました。

 また、授業の最後に玉置先生が、大村はま先生の「優劣の彼方に」という詩を紹介してくれました。確かに、学校教育は優劣をつけるために行われてるのではなく、子供一人一人の力を伸ばすために行われています。このように、他人と比べないことは大事だけれど、スポーツや勉強など、競い合う中で自分が成長できたり、もっと頑張ろうと思えたりと、私は優劣は悪いことだらけではないのではないかと思いました。ただ大会に勝つためだけでなく、毎日の夜遅くまでの練習や、朝早くからの練習、またメンバーに選ばれるために仲間と切磋琢磨しながら頑張った部活は、宝物だと思います。(林)
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