7月7日2期生ゼミ記録(吉田)

7月7日 快晴な七夕の日に2期生のゼミを行いました。
今回は吉田がご報告します。

百瀬さんは少し早めの帰省され、9人でゼミを行いました。
まず最初に「外国語活動と外国語科の違い」「なぜ英語教育が早期化されたのか」を理解し、ペアで語れるように練習をしました。
これで面接で聞かれても、大丈夫です。
気になる方は是非二期生に聞いてみてください!(話すことでより身につくので笑)

その後、田尻悟郎先生のビデオを区切りながら視聴し、討論をしました。
「教科に意欲的に臨めない子にどのように働きがけるのか」
「変わろうと思えた根底には何があったのか」
なかなか難しい課題で頭を抱えながらですが、交流することができました。

最後は玉置先生からの握手でした。
先生と握手することなんて、滅多にないので緊張しましたが、ちゃんと先生からの想いは受け取りました。あとは私達次第です。

いよいよ教採一次試験です!
二期生と先生の願いが叶いますように…。(吉田)

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7月3日第12回3期生ゼミ記録(岡田)

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 こんにちは。3期生の岡田です。先日の早川くんのゼミの発表について、今回は書きたいと思います。

 内容に入る前にまず、私は今回の発表で早川くんの頼もしさについて書かせて頂きます。実は早川くんは本を手にしたときからずっと、「発表できるかな~」と不安を口にしていました。しかし、いざ発表となると、彼は分かりやすくまとめたものを、スパッと私たちに示してくれました。なんだかんだ言いながらも、かっこよくやってのける姿を見て、早川くんはどしっと頼もしく、安心できる存在だということを再確認しました。さすが我らが3期生のゼミ長さんです。

 さて、ここからはそんな早川くんの発表についてです。今回、「知的好奇心」(波多野誼余夫・稲垣佳世子)という本を紹介してくれました。

 その中で私が印象に残ったことというのが、『知的好奇心を引き起こすには』というものです。水の入ったコップを傾けるイラストを描くことを例に挙げていました。自分たちの経験上、コップを傾けたらどうなるか分かっているはずなのに、イラストにすると中の水も一緒に傾いてしまう、ということでした。言われてみれば確かに…!と思わせ、そこから知りたい!という思いを引き起こさせると良いそうです。

 大人も子どもも、誰しも知的好奇心を持っています。自分の予想と違ったとき、何かに興味が湧いたとき、今までの考えが覆されたとき、その知的好奇心はより働くのだと学びました。そのことを頭に置いて、知的好奇心を引き起こす仕掛けというものを考えていきたいです。(岡田)

7月3日第12回3期生ゼミの記録(丹羽)

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 こんにちは。3期生の丹羽亜由美です。小学校実習の学年が発表され、今からドキドキしています(笑)

 今回は菱川くんが紹介してくれた宮本博規「算数学び合い授業スタートブック」から2つに絞って学んだことを書かせていただきます。

 まず1つ目はペア学習・グループ学習についてです。ここから子どもに育つ力は、子どもの表現力や思考力、能動的な学びの姿勢、子どもたちの聞く力の3つです。

 例えば、ペアが生きる場面では子どもたちを全員立たせて、二人組で交互に発表し、確認しあいます。こうすることで、確実に理解してほしい内容を一人一人が理解することができます。グループ活動が生きる場面では何通りか答えが出せる場面などに、自分が説明を聞きたい場所にいって説明を聞いたりすることで自分では考えられなかった意見や、発想を知ることができます。2つともクラス全体で、友達の考えや意見を尊重しなければならないという配慮は必要ですが、1人で学習するよりも効果があっていい学習方法だと思いました。

 2つ目は、話し合いでは「物」が「モノ」を言う、ということです。どういうことかというと、教師が言葉ばかり話していても子どもたちには伝わっていないことがたくさんあります。言葉の空中戦に陥らないためにも具体物を用いたり、紙に書かせたりすることで「物」にしていくことが大切です。確かに、授業を受けている時でも、ただ言葉で永遠に説明を受ける授業よりも動画を見たり、話し合ったり、考えを書いたりすることで自分の考えがはっきりしたり、理解しやすくなるな、と感じる時が多々あります。教育実習でも子どもたちに伝えられるようになるべく「物」を使った授業を心がけていきたいと思います。

PS.「誠意はスピード」という玉置先生の言葉を今日聞いて、その通りだと思いました。また今度言えばいいや、とか思った時に言わないと後悔することってたくさんあると思います。だから何事に関しても後悔しないように感謝の気持ちはすぐに伝えていきたいと思います。(丹羽)

7月3日第12回3期生ゼミ記録(山下)

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 こんにちは。3期生の山下です。今回松田さんは中室牧子さんの『「学力」の経済学』という本について紹介してくれたのでその中から気になったことを書きたいと思います。それは子どもをご褒美で釣ってはいけないのかということです。

 最近色々な講義やゼミの発表で褒めることやご褒美について話す機会がありました。私は過去にテストで◯位以内に入れたら◯千円あげるなどとご褒美につられて勉強を頑張っていた時期がありましたが実際効果はあったので有効な方法なのではないかと思いました。しかし、褒められるためやご褒美のために頑張るのでは意味がない、なんのために頑張るのかが大事だという意見を多く聞きました。確かにご褒美がなくなってしまったら頑張らなくなるようならいい方法であるとは言えないかもしれません。が、テストでいい点を取るために計画的に勉強する習慣づけなどに利用するのはいいのかなと思いました。

 今回の発表ではお年玉とお小遣いを用いて遠い将来と近い将来の判断の違いについて説明してくれました。どちらもその日に貰えば普通の金額、1週間後なら500円増額してくれるという条件でした。子どもはお年玉のように遠い将来のことなら冷静に判断し1週間待ちますがお小遣いのように近い将来のことだとすぐにお金を手にしたいという欲求に負け冷静に判断できなくなるそうです。その原理でいくと近い将来にご褒美を設定すれば子どもは一時的にやる気を出したり計画的に勉強したりするようになるということでした。

 結果的に今回はご褒美はいいという結論になりましたがご褒美の種類や目的、効果や良し悪しは今後も考えていきたいと思いました。(山下)

「甦る教室」(丹羽)

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こんにちは。3期生の丹羽亜由美です。通学時間に読んだ2冊目の本を紹介したいと思います。今回は菊池省三先生の「甦る教室−学級崩壊立て直し請負人−」という本を読みました。菊池先生のことは玉置先生の授業で講義を受けていたり、3期生の子でも発表をしている子がいたので多少は知っていました。

ところで、菊池先生といえば「価値語」というものをよく聞きますが、わたしにはどういうものが価値語なのか今までよく分かりませんでした。しかし、この本に詳しく書かれていたので少し紹介します。

価値語とは、自分の考えや行動をプラスに持っていく言葉のことです。例を挙げると、話は一回で聴くのです、素直な人は伸びる人です、自分の意見を言って死んだ人はいません、などです。最後の価値語はユニークで面白いなと思いました。

まだまだ完全に理解したわけではないですが、以前よりはこういうものか!と理解できた気がします。(笑)

次に、この本で印象的だったことをお伝えしたいと思います。菊池先生といえば褒め言葉のシャワーなど、褒めて伸ばす教育の仕方が印象強いと思いますが、この本に「怒る」と「叱る」の違いについて書いてあったのでこれについて紹介します。

「怒る」=自分中心の感情で相手に接すること。
「叱る」=相手の存在を認め成長を願って強く意見すること。という違いがあります。そして、この正しい叱られ方を五段階に分けて子どもたちに示します。

1つ目は受容、2つ目は反省、3つ目は謝罪、4つ目は改善、5つ目は感謝です。どういうことかというと、叱られたことをきちんと受けめ、反省し、悪かったと思ってお詫びをする、そしてよくするために改善をし、ありがとうございましたと感謝の気持ちを伝えることが正しい叱られ方だと書かれていました。菊池先生は褒めることと、叱ることは同じことを目指していて、このことを子どもたちがわかればぐんぐん成長するのだと述べられていました。

この叱られ方は子どもたちだけではなく、わたしも正しくできているか不安です。最近は叱られることも少なくなってきていますが、自分が誤った行動をして叱られた時は正しい叱られ方を意識してみようと思います。

まとまりのない文になってしまいましたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。(丹羽)

7月3日第12回3期生ゼミ記録(早川)

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こんにちは!
普段思っていることを記事にすることに最近ハマっている3期生の早川です。

今回も第9回のゼミの際同様に、自分の発表の直前に玉置先生から話し方に関して意識すべきことが、メールで送られてきました。また、レベルアップを求められている・・・と正直思いながらもなんとかしなければならないと思い、発表に挑みました。

今回紹介した本は「知的好奇心」(稲垣佳世子・波多野誼余夫 著)です。1973年出版ということで、44年も前に書かれた本なのですが、内容は今日注目されている事柄が多く書かれていました。未来の教育で必要なことを見越していたのか、教育という分野で常に意識されるべきことが書かれているのかどちらかは、最後まで読みましたがわかりませんでした。

しかし、いかにヒトが日頃から好奇心を元に行動しているかが理解できました。これを逆に考えれば、何か物事を教える対象の好奇心を上手に起こさせることができれば、教える対象側から知識等を求めにきてくれるということになります。あくまで理論上の話なので、そんな簡単にはいかないとは思いますが、これを知っているのと知らないのでは大きく違ってくるなと感じました。

また、本の中には「安楽は楽ならず」とありました。これは、外部からの感覚を完全に遮断した状態で過ごすだけで日給20ドルというアルバイトを募集したものの、長く続いた者でも1週間が限界で、大抵の人は2,3日が限界であったという実験結果より立証されたものです。すなわち、普段「面倒くさいな」「だるいから◯◯したくないな」と口にはするものの、実際何もしない状況に置かれてみると、人は耐えられないものであるということです。いってみれば「情報は好奇心の栄養」というわけです。何かしら情報がなければ、本来誰しもが持っているはずの好奇心が死んでしまうのです。

このことを学んでから、普段自分が何気なくYahoo!のトップページのニュースを眺めている理由がわかった気がしました。特に興味がなくても何かしらの情報を求めているものということが実感できました。

この本を発表するにあたって、読み通すことさえ自分にとっては難しくてたまりませんでしたが、発表後に玉置先生からお褒めの言葉をいただくことが出来てとても嬉しかったです。決して怒られないことが良いことだとは思いませんが、やはり褒められると嬉しいです(笑)

最後の発表は第15回の締めくくりの回となります。最後まで気を抜かず、発表に力を注いでいきたいと思います!そして、迫り来るテストやレポートなどの課題を倒していけるよう頑張ります。(早川)

※写真は、お土産をいただいた来客の方への感謝の写真です。

7月3日第12回3期生ゼミ記録(松田)

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こんにちは。3期生の松田です。

私が今回発表した本は、中室牧子さんが書いた『「学力」の経済学』という本です。この本は、教育経済学者である中室さんがデータにより教育を分析しています。どのような教育が成功する子どもを育てるのかということを誰かの成功体験や主観に基づく逸話でなく、科学的根拠に基づいて述べられた本です。

発表では2つのことについて紹介をしました。

1つ目は「因果関係を明らかにする」ということです。文部科学省が全国学力・学力調査の結果を用いて、子どもの学力と家庭環境にどのような関係がみられるかを分析しました。その分析は「親の年収や学歴が低くても学力が高い児童の特徴は、家庭で読書をしている」というものです。そしてこの分析に対しメディアは「学力が高い子どもの特徴は読書をしている」と報道しました。本にはこの報道が正しいのかどうかという問いがありました。結論は誤っており、その理由は因果関係が明らかにされていないこととされていました。経済学では2つのできごとの関係を示すときには因果関係を明らかにすることが必要であるとされ、この報道には因果関係がないので誤った情報であるということになります。

2つのできごとを説明するときに用いられるのは因果関係と相関関係です。そもそも因果関係とは「Aという原因によってBという結果が生じた」という原因と結果のことであり、相関関係とは「AとBが同時に起こっている」という事実でのことです。このメディアの報道で表すと、因果関係は「読書をしているからから子どもの学力が高い」と表され、相関関係は「学力の高い子どもが読書をしている」と表されます。ここでの問題は「学力の高い子が読書をしている」ということを「読書をすれば頭がよくなる」とはき違えるところにあります。このはき違いによって親が子どもに本を買い与えたり本を読むように指導したりしても無駄になる可能性があります。よって因果関係を明らかかにすることが重要であるということです。

2つ目は子どもに勉強をさせるために「子どもをご褒美で釣ってはいけないのか」についてです。

私自身、ご褒美のためにテスト勉強をしていたので、ご褒美で釣ることは良いと思いました。科学的に基づいた結論としてもご褒美で釣ることは良いとありました。人間には、遠い将来のことであれば冷静に判断できるが、目先の近い将来のことはすぐに得られる満足を大切にするという性質があります。この性質を簡単に説明すると「将来のことを思えば今勉強をしておかなければならないことは分かっているが、目先の遊びや楽しいことを優先してしまう」ということです。この性質を利用して「今勉強をすること」の利益や満足を高めるためにすぐに得られるご褒美を設定することは良いということです。

しかし、勉強をしてほしいという度ごとにご褒美で釣ることはどうなのかという意見が出ました。発表中に答えを伝えることができなかったので、ここで説明します。この本にはどのくらいの頻度でご褒美を与えるのか、近い将来というのはどのくらいのことを指すのかということについての記述はなかったので、ご褒美で釣ることについて私の考えを述べます。私自身、中学まではご褒美のために勉強をしていたところがあります。でもご褒美のためにいつ何をどう勉強するのかは自分で考えてやっていました。先に述べた「今勉強することの利益や満足を高めるため」という部分を私の経験に当てはめると、利益や満足はテストで良い点が取れることとそれによってご褒美がもらえることになります。その利益や満足を得るために、今しなければならない勉強を先送りせずに取り組もうとする子どもの意識を高めるためのご褒美という考えを持てば、ご褒美で釣ることに意味を感じることができるのではないかと考えました。


本の内容をただ伝えるのではなく、聞き手のことを意識し内容をかみ砕いて発表をすることがいかに難しいことかということを毎回痛感しています。今回の発表では内容をかみ砕く前に、内容の理解が乏しかったと感じています。次回はこの本の後半部分の内容を発表するので、今回の発表で学んだこと、感じたことを意識して取り組みたいと思います。(松田)

7月3日第12回3期生ゼミ記録(菱川)

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こんにちは。最近ちょっといい事あった菱川です!毎日ハッピー!(笑)

さて 今回も宮本博樹さんの『算数学び合いスタートブック』と言う本から学び得たことをここに綴っていきたいと思います。

・ペア学習・グループ学習について
ペア学習から育つ力は大きく3つだと書かれていました。
1.子供の表現力や思考力
→確実と言っていいほど高まるらしいです。
2.能動的な学びの姿勢
→教師による教え込み授業では教室に響くのは教師の声だけであるが、『ぺア学習、グループ学習』がしっかり機能していると教師だけでなく子供たちの自分自身の声が教室内に響きます。
3.子供たちの聞く姿勢
→これは話し合いの視点が明確で目的がはっきりしていることが重要である。

・ペア学習・グループ学習において配慮すべき所
→友達の考えや意見を尊重しなければならないという意識を持たせること。
確かにこれができていないと話し合いなんてもってのほかであり先生の話もしっかり聞けないなと感じました。
この意識を持たせることはペア学習、グループ学習において一番大事なことだなと思いました。

・話し合いでは『物』が『モノ』をいう
→言葉の空中戦にならないためには具体物を用いるといいらしいです。
言葉だけのやり取りでは子供は全てを理解することができないからです。それに同年代であっても一人一人の発達段階は違うからでもあります。
そんな問題を救ってくれるのが具体物です。
具体物を用いればわかりづらい説明も子どもも触ったり実際に使ったりしてわかりやすくなるからです。

教員生活という多忙な毎日の中で授業の準備を整えるには、既存の教材や備品の有効活動が大切だなと感じました。

最後に子どもの考えのつなぎ方について。
→取り上げた考えをつないでいくためにはまずその考えを正確に受診すること。つまり聞き取ることが重要であります。聞く力のことですね。
と言っても聞く力をさぁ子どもにつけさせようと思っても簡単にはつきません。なのでクラスでは必ずと言っていいほどお手本になる聞き方をしている子どもがいます。その子どもを褒めていくことによって他の子供たちも真似をするようになりますね。そしてまた褒めていきます。ほめ言葉のシャワーですね。笑

今回この本を読ませていただき算数授業においての学びがかなりありました。
算数において何を意識して授業をすればいいのかたくさん知ることができました。ぜひ実習で実践してみたいと思います。(菱川)

面接練習(江口)

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 本日、教師力アップセミナーでお世話になっている百々先生主催の面接練習にレクリエーション研究会の6人で参加させていただきました。正規採用の2.3年目の先生方や講師の方と約2時間教育について考えることができました。

 討論を2回行いました。いつもは、学生とばかり行っているため今までと変わった視点で学ぶことが出来ました。先生方は、やはり経験があるため実際の指導の仕方などを交えながらお話していて、説得力がとてもありました。また、百々先生は、討論の中にも場面指導を入れるなど様々な角度からお話をされていました。そのため、グループ全体の雰囲気がよくなり、楽しく討論をすることができました。

 授業の様子もビデオで見させていただきました。子どもたちが、本当に楽しそうに授業を受けていました。挨拶の大切さを学ぶ授業でしたが、主体的に学ぶ姿を見ました。また、印象的に残ったことは、拍手です。拍手をすることで、褒められている、認めてもらっているという安心感につながっていると感じました。

 残り二週間ほどで本番ですが、今日学んだことを2次試験の討論に活かせるよう頑張ります。百々先生をはじめ、指導して頂いた先生方、ありがとうございました。 (江口)

6月26日第11回3期生ゼミ記録(松田)

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 こんにちは。3期生の松田です。今回は嶋藤さんの発表について書きます。嶋藤さんは山田洋一先生の「発問・説明・指示を超える対話術」という本について紹介してくれました。

 発言をすることが苦手な子どもに対しての教師の言葉を5つ紹介してくれました。嶋藤さんは「皆さんが教師であったらどう対応しますか」という問いかけを聞いている私たちにし、考える時間を取って発表を進めていました。

 発表が途切れ途切れになってしまう子どもに対しては「合いの手を入れながら聞く」ことが大切だそうです。発表が途切れてしまった際に、教師は「ここまで確認しよう、こういうことなんだね」と一度声を挟み、今のところ合っていると思わせることが必要だそうです。教師がその子どもの発言しようと思った気持ちを大事に、発言を拾うことで子どもは自信を持つことができると思いました。

 指名した子どもが意見を言えないときは「わからなさに共感する」ことが大切であるそうです。教師は「どこが分からないの?」と聞いてしまいがちでそう尋ねれば尋ねるほど子どもは困惑してしまいます。これを聞いたときに教えてあげようと思うと、私も「どこが分からない?何が分からない?」と聞いてしまうなと思いました。分からない子のどこが分からないのか分からないという気持ちを共感してあげて、分からない子を受容する雰囲気を作ることが必要であると分かりました。また、分からないことを子どものせいにするのではなく、「先生の説明が悪かったね」「先生の質問の仕方が悪かったね」と説明をしたり質問をする教師側に問題があるのだと認識することも大切であることが分かりました。教師の都合で子どもたちを不安にさせたり困ったりさせることはおかしなことであると思うので、よく自分を省みることが必要であることを感じました。


 今回のゼミの始めはアイスブレーキングではなく、それぞれが考えてきた自己紹介から始めました。教育実習初日の自己紹介という設定でそれぞれ考えました。短くかつインパクトのある自己紹介というのは難しいと考えてみて思いました。また、早く子どもたちと関係を持つには自己紹介も無駄にできないということを感じました。今回は高学年に向けた自己紹介という設定だったので、配当学年が決まったら、その学年に合った自己紹介を考えて実習に臨みたいです。(松田)

6月26日第11回3期生ゼミ記録(菱川)

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 こんにちは!こんなにガタイが大きいのにもかかわらず歌はバラードばかり聴いている菱川です(笑)。

 今回の林さんは佐藤正寿さんの『スペシャリスト直伝!社会授業成功の極意』という本についての発表でありました。

 1分間の流れが分かる板書にするためにという所から5つのポイントが良いなと思いました。

1.黒板に書きすぎない
2.基本的なレイアウトを決める
 →子どもの板書がまとまる
3.「すべての意見を板書にするわけでない」とあらかじめ子どもたちに理解してもらう
 →子どもたちの発言を一気に書きたいときは黒板を解放する。
・解放した時に題意についての予想を書かせたりする。
4.板書のうち何を写すか、色チョークは何色で写すか決めておく
 →色チョークがキーワードになり子どもたちに一番ノートに書いてほしいことを書いてもらうことができて、子どもも「ここが重要なんだ!」と意識する
5.中心資料は黒板の真ん中上部に貼る
 →集中力がup!するらしいです。

 僕は板書をする時自分である程度決めておいてもうまくいかないことばかりです。
この5つのポイントは他の教科でも言えることだなと感じました。しっかり理解して実践していき、このポイントを自分の力にしたいなと思いました。

 それに今回はゼミの初めに各自、実習の時にどんな自己紹介をしようかと言うことを考えて来てみんなの前で実践しました。今回は自分なりには、うまくできたと思いますがニックネームを使った自己紹介をしてしまいました。なのでニックネームをつかわずに菱川先生とみんなが呼んでくれるような自己紹介を次は考えていきたいなと思います。(菱川)

6月26日 第11回 3期生ゼミ記録(早川)

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 こんにちは!
 最近体を動かすことに楽しさを覚えてきております。3期生の早川です。実はこんな僕ですが高校野球をやっていました。雨が降ってもどんなに猛暑でもノックやランニング・筋力トレーニングに追われた日々が懐かしいです。暑いからこそ思いっきり汗をかく。気持ちがいいです。


 さて、今回静谷さんが紹介してくれた本は”人はいかに学ぶか”(稲垣佳世子・波多野誼余夫 著)という、今までの授業技術などを説いた本とはうってかわって、お固いタイトルのこの本。今回も今まで同様、発表を聞き、学んだこと感じたことを書き記していきたいと思います。


 まず内容に入る前に静谷さんの今回の発表自体に関して述べたいと思います。いつも静谷さんの発表を聞いて、内容もよく伝わってくるし、”後でどんな質問をしようかな”、”ホームページの記事には何をピックアップしようかな”などと色々考えるのですが、今回はそれが全くと言っていいほどありませんでした。完全に理解していることでさえも、他人に自分の考えを伝えるのは容易では無いのに、やはりその土台となる自分自身の理解がうまくできていないと、他人への発表もうまくできないのかと見ていて実感しました。

 今回、静谷さんが発表に使用していた本と同じシリーズの別タイトルのものを私自身が次の発表に使うので、静谷さんの失敗を活かして良い発表に少しでも近づけられるようにしたいと思います。


 それでは、内容に関してです。
 ”人はいかに学ぶか”という答えのなかなか出ないような質問に対し、社会的観点・ヒトという種としての観点・文化的な観点の大きく3つに分けてアプローチしていました。

 中でも、”貧困を理由に、商売としてキャンディーを売る子どもは、学校に行けていないにもかかわらず、どうすれば利益を出すことが出来、生き延びていくことができるのかを自ら考え、行動に移す力が備わっていく”というお話でした。このことから学校が全てということではなく、いかに子ども自身に能動的な学びをさせるかということが大事になっていくと言っていました。


 また、玉置先生からも助言をいただきながら、「先生も答えが出せないようなことを、学習者同士で議論させることで、学習者の学びはより深いものになっていく」というまとめで締めくくっていました。

 今聞けば、「主体的・対話的で深い学び」のことを言っているだけでは? と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、この本は30年近く前にかかれている本だそうで、近い未来にどのような学びが必要となってくるかを見事的中させていたということになります。

 その凄さはさておいて、教育実習で授業をする際も、できるだけ子ども同士で話し合いを深めることができるような授業づくりを少しでも意識しながら出来たら良いなと思いました。(早川)

「人を育てる」(丹羽)

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 こんにちは。3期生の丹羽亜由美です。私は趣味もなく、通学電車の中でスマホを触ってしまうのをどうしても辞めたくて、最近読書を始めました(笑)

 今回読んだのは有田和正追悼文集である、『人を育てる』という本です。この本を読んで有田先生が子どもとどう向き合っていたのか、どういう教育をしてきたのかが分かったような気がします。なかでも私が印象に残ったことを3点紹介します。

 まず、1つ目は「追究の鬼を育てる」ということです。子どもたちが主体的に納得できるまで調べたり、研究したりするような授業にすることで、子どもたちは嫌々授業を受けるということはなくなります。でも、このような授業をするためには果てしない教材研究をする必要があります。有田先生は30年間で800ほどの教材を開発されたそうです。常にアンテナを張って教材になりそうなテーマを発見することが面白い授業、追求の鬼を育てる授業に繋がるのだと思いました。また、有田先生の授業はユーモアに溢れていて、毎回子どもたちの意表をついた授業をされていたそうです。

 2つ目は「教師を超える子どもを育てる」ということです。私は最初に、こんなことになったら子どもたちから軽蔑されるのではないかと思いました。しかし、本を読み進めていくうちに、超えなくてはならないのではないか、と考えさせられました。どういうことかというと仮に子どもが教師を超える、それは社会の発展につながるとともに、子どもはユニークな教材を出してくれる先生のことを尊敬するのです。もし、軽蔑されたとしても教師はそれに耐えなくてはいけないし、それだけの度量がないと教師は務まらないのです。

 3つ目は私の好きな「おしゃかさまの指」の話です。大村はま先生の「教えるということ」でも紹介されている話で、一流の教師は、子どもに「自分1人の力で育ったのだ」と思わせることのできる教師であり、恩をきせる教師ではないのです。子どもが困っているときに、すぐに力を貸さないで待つことの大切さを学びました。私もこういう教師になりたいと思います。

 最後に玉置先生から3期生宛に「教師は話方が第一」というメールをいただきました。確かに誰かに何か伝えたいときに下を向いたり、姿勢が悪かったりすると聞いている側も聞く気が失せてしまいます。人前に立つときでなく、普段からハキハキ話せる努力をしていきたいです。

 長くなってしまいましたが、読んでいただきありがとうございました。(丹羽)

7月3日2期生ゼミ記録(百瀬)

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7月に入り試験に向け、いよいよだなという雰囲気になってきました。

今日のゼミは、いつも解く教職の問題は3周したため、小論文の練習をしました。お題は玉置先生オリジナルで、大村はまさんが書かれた文章を読み、感じたこととそれをふまえどのような授業を作りたいか、というものでした。

私は一次試験に小論文があるため、今までたくさん練習してきました。初めの頃に比べたら書きたいことを軸として、それについて展開できる流れが構成できるようになったのではないかなと思い、やった分成長するということを実感でき嬉しかったです。

また、書いた後に白井さんと牧野さんとお互いの文章を読み合ってみると、書き方に個性が出ていたり、視点が様々であったり、具体例が私の考えにはなかったものであったりと、読み合う事で学ぶこともありました。

面接では人柄や個性は出るものだと思いますが、小論文でもその人らしさというものが、言葉の選び方や展開の仕方でにじみ出るなと感じました。なので、本番は自分の思った考えを自分らしく書きたいと思います。

私事ですが、今日のゼミが試験前最後のゼミでした。毎週毎週ゼミで高めあえることが嬉しくて、ゼミのメンバーの存在が私のやる気にも励みにもなっていました。
玉置先生やゼミのみんなにたくさんの応援と温かい言葉を貰いました。また、玉置先生経由で1期生の先輩方からも励みとなる応援メッセージを貰いました。ありがとうございます。

みなさんから貰った言葉とゼミでやってきたことを自信に変えて、自分らしくやり切ってきたいと思います。(百瀬)

※松本先生からお菓子をいただき、ゼミ生みんなで美味しく頂きました。ありがとうございました!!

6月26日第11回3期生ゼミ記録(嶋藤)

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 こんにちは。3期生の嶋藤です。今回のゼミでは小学校高学年向けの自己紹介の練習をしました。自己紹介は短くてインパクトがあるものが良いのは分かりますが、どうしたら良いのか一週間たくさん悩みました。(笑)3期生のみんなの自己紹介を見て、明るく大きな声で話すことはとても大事だなと改めて感じました。また、良いところを見つけたので真似したいなと思いました。

 今回のゼミ発表では、私は前回と同じ著作者、山田洋一先生の『発問・説明・指示を超える 対話術』の本を紹介しました。その中の今回は発言することが苦手な子どもに対しての教師の声がけについて紹介していきました。

 発言することが苦手な子どもにはいろいろなタイプがあります。まとめて話すことができず長くなってしまう子、恥ずかしくて何も話せない子、発言が途切れる子など他にもたくさんいます。そんな子どもたちにどんな声かけをするのが良いのかということがこの本を読んでなるほどなと思いました。その中でもここにはまとめて話すことができず長くなってしまう子への声かけについて詳しく書きたいなと思います。

 私は今までのゼミやセミナーなどで、子どもの発言をそのまま繰り返して言うということを学んできました。しかし、この本には、「つまり」を使って教師が子どもの発言をまとめると良いと書かれていました。はじめこれを読んだとき、「ん?」と思いました。

 この疑問は3期生のみんなも同じで、私が発表をしたときに私と同じ疑問を抱いてくれました(笑)そこで、この本には続きがあって、まだまとめるということができないときには教師が力を貸してあげてまとめると良いとありますが、それを続けていては子どものまとめる力がつかないので、その力をつけさせたいなと思ったら「ひと言で言うと?」と子どもに投げかけてあげると良いと書かれていました。なるほどなと思いました。まずは教師がこういう風にまとめると良いということを示しておいて、その後に自分たちでまとめられるようにすれば良いのだなということを学びました。とても良い方法なので使いたいと思いました。

 以上のように、「こういう場面の時、教師はどうしたら良いのか?」ということを学べるので、教員採用試験の場面指導にとても役に立つなと感じました。もっともっと学んで、いろんな場面で対応できる教師になりたいと思いました。次回も山田洋一先生の本についてご紹介していきます。(嶋藤)

6月26日第11回3期生ゼミ記録(静谷)

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 こんにちは。最近ふくらはぎを肉離れし、現在松葉杖生活を送っている3期生の静谷です。

 第11回3期生ゼミで、わたしは稲垣佳世子さんと波多野誼余夫さんが書かれた「人はいかに学ぶか」について学んだことを発表しました。

 しかし発表は、とんでもなくわかりにくい発表となってしまっいました。この本自体が少し難しい本でもあり、わたし自身内容を理解するために何回も読み返しました。そんなこともあり、発表では難しい言葉ばかりを並べ、発表を聞いてくれていたほとんどの方が「何を言っているのかわからない」というような表情をしていました。

 わたしは、この本に書かれていたことをそのままみなさんに伝えていただけで、聞き手のことをまったく考えずに話をしてしまっていました。本来であれば、わたしがみなさんにとってわかりやすく内容をまとめ、簡潔に言いたいことを伝えなければなりません。聞き手のことをしっかりと考え、聞き手の立場に立って話をしなければならないことを学びました。

 それでは、ここから本書をわかりやすく簡潔に自分なりにまとめてみたいと思います。
本書は、伝統的学習観による「人間怠け者説」をくつがえし、人というものは、「みずから学ぶ存在」ということを社会的な観点、人という種としての観点、文化的な観点などという様々な観点から新しい学習観にもとづく教育のあり方を提言しています。

 そして本書をまとめると、人は問題を解決する際に、場当たり的に試行錯誤をするのではなく、整合的に理解したいという知的好奇心と他者とのコミュニケーションをうまく利用しながら、教師などから教えられる知識を、自分の知識と照らし合わせつつ、新しい知識へと再構成する、という優れた学習能力を有しているとわたしはまとめました。

 人に自分の言いたいことを伝えるということは、本当に難しいことです。ただ、それを理解しようと話を聞いている聞き手の方が、耳から入ってくる話を理解しないといけないため、その方が難しいです。話し手主体となっては、絶対にいけません。聞き手のことを常に意識し、話をするよう努めていきたいです。とても勉強になった発表でした。(静谷)

6月26日第11回3期生ゼミ記録(林)

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 今回私が紹介した本は、佐藤正寿さん著の『スペシャリスト直伝!社会科授業成功の極意』というものです。

 その中でも、特に真似したいと思った授業テクニック2点を紹介します。

 まず1つ目は、「発問を生かす指示=発問作り」ということです。例えば、「子供達にできるだけ多くの発表をさせたい!」と思っているとします。そのためには、単にノートに書かせるだけではなく、たくさん見やすくノートに書かせる指示が必要になります。そこで、「ノートに意見を書きましょう。箇条書きにします。7分間で5つ以上の分かることを書きなさい」と言うのです。このような指示を出すことにより、子供たちは「どのようにノートに書いたらいいのか」「時間と書く量の目安」を理解することができます。同時に学習の効率化にもつながります。確かに、じっくりとノートに書かせることで、子供たちの幅広い考えが引き出せ、主体的・対話的で深い学びにもつながるのではないかと思いました。

 2つ目は、キーワードを◯色チョークで板書する、というルールをつくるということです。そうすることにより、子供達は「◯色チョークがキーワードだから、それを手掛かりにまとめればいいんだ!」と、板書をヒントに自分でまとめを書くことができます。中には、それでも書けない子もいます。その子のための支援として、例示のまとめを板書するだけではなく、キーワードのしたに◯色チョークで波線を引くのです。少しの工夫ですが、その少しの支援で、子供達が自分で書けるように促しているのだなあと思いました。

 発問と板書の大切さが分かったので、私も子供目線で工夫したいです。(林)

6月24日授業深堀セミナーに参加して(菱川・松田)

 6月24日、「授業深堀セミナー」に生徒役として参加させていただきました。今回はまず佐藤正寿先生による社会の授業、次に和田裕枝先生による算数の授業でした。この記事では3期生菱川、松田が学んだことをまとめて書かせていただきます。

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生徒役という難しい役をやらせていただきありがとうございます。

さてまずは佐藤正寿先生の社会の授業に参加させていただきました。
その中で学び得たことをここに綴らせていただきます。
・何を子どもに授業の中の題目で広げさせていきたいのかをはっきりする。
→広げていくことを意識するので「みんなわかったかな?」と聞いていくことが必要であり、その後に児童に説明をさせる。
・題材は当たり前すぎると道徳にってしまう。
→実材を使うことで児童により親近感を持たし興味を引くことが必要
・教材研究をいかに大切にするか。
→すごく大事なこと。これをするかしないかで授業のスピードや板書の仕方がかなり変わってくるし、研究をしなかったら授業が成り立ちません。
・教科書に書いてあることが他人事にならないようにする。
→自分に置き換える授業を意識するとよい。
・子どもの言葉で授業をまとめることがよい。

このような感じです。他にも色々学び得たことはありました。その中でもこれだ!って思ったことをここに綴らせていただきました。
すごくためになり実習でしっかりと活かしていこうと思います。

次に和田裕枝先生の算数の授業です。
こちらも社会と同様に生徒役をやらせていただきました。
算数の授業ではL字型の面積の求め方から色々な方法で面積が求められるということを学びました。
・答えが正しいときに褒めるよりも、考え方や、過程をすごく大事にすることが大事
→数字を使わずに図形を用いて算数という授業なのですが算数でなくて何かすごい楽しい遊びをしているような授業で子どもたちの興味を引きつけるすごい技だと感じました。
・教科の見方・考え方をはっきりさせる
→どんな教科もこれがすごく大切になってくる。指導案を書くときにこれからは見方考え方を意識して書いていきたい。


今回和田裕枝先生と佐藤正寿先生の貴重な授業を受けさせていただき本当にありがとうございました。自分のこれから先の指導案作りや教育実習の際先生方から学んだ技術をできることはやっていきたいと思います。(菱川)

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どちらの授業も生徒役で参加させていただき、授業技術を間近で感じることができました。佐藤正寿先生は生徒が言ったことを「それどういうこと?」ともう一度聞き返し、詳しく説明することや、反応をしない生徒には隣に座っている生徒に頼んで、その子にも分かるような働きかけをしていました。

和田裕枝先生は生徒のどんな言葉も拾って、大きくうなずいたり、時には笑いに変えたり、言葉の返し方がすごいと思いました。

セミナーを終えて、「見方・考え方」という言葉について学ぶことができました。社会では発問に対して、様々な立場から考えること、算数では答えを求めるだけでなく、そこから共通点や相違点を見つけ、考えを深めていくことを学びました。

教育実習を控える今、有名な先生方の授業を受けさせていただき、吸収することが本当にたくさんありました。(松田)

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たくさんのことを学ばせていただきました。
ありがとうございました。
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6月24日授業深掘りセミナーに参加して(佐久間、岡田)

 6月24日に授業深掘りセミナーに参加させていただきました。この記事は2期生佐久間と3期生岡田の学びです。

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 今回、初めて深堀りセミナーに参加させていただきました。どのように進んでいくのか、どのように振る舞うのが良いのか分からず臨みましたが、終わった頃には多くのことを学ばせていただくことができました。

 前半は佐藤正寿先生による社会の授業、後半は和田裕枝先生による算数の授業でした。どちらの先生の授業も、私たちがやらなくてはならないことや目指さなくてはならないことが盛りだくさんな内容でした。

 その中で私は、ハッとさせられたことについて書きたいと思います。それは、私たちは見方・考え方を考える教育を受けて来なかったのだということです。

 佐藤先生の授業で資料を提示された時、そして和田先生の授業で3つの求め方を提示された時、どちらも気付いたことを問われました。その時の私たちの反応はあまり活発ではなく、「相違点はどこだろう?」と言われて比較するようになりました。

 先生方の担当する子どもたちは、「何か気付いたことある?」と聞かれるだけで自ら相違点を挙げていくそうです。ただ気付くだけではなく、学習の上での気付きというのは、そのような違いを見る目が何よりも大切なのだと感じました。

 子どもたちにそのような目を身に付けてほしい、と思う前に、まず自分が身に付いていないといけないと思います。これから意識的にいろいろな物事を比較して見る目、本質を見極められる目を養っていきます。(岡田)

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 今回は、佐藤正寿先生の社会の授業と和田裕枝先生の算数の授業を児童役として参加しました。2つの授業から共通して学ぶことがありました。

 それは、答えを発言することよりも「なぜそう考えたか?」という見方・考え方を子どもたちに考えさせる、発言させることを大事にさせることです。

 佐藤先生の授業では「なぜ〜になるのか?」や「この後どうなるのか?」という発問がいくつかありました。また、和田先生の授業では「共通しているところと違っているところはなんですか?」という発問がありました。どちらの授業も発問に対する答えを言うと、どうしてそう思ったのかを私や他の児童役の人にすぐに聞き返してくることが多々あったのが印象的でした。いざ「説明して?」と言われると、なかなか素早く対応できないもので、整理しながら先生に説明していましたが、そこに大きな学びがあると思いました。

 答えを考える、理解することはもちろん大切なことですが、その答えの裏付けをハッキリさせてこそ深い学びになるのではないかと感じました。おそらく私は今まで、答えだけを求めてきた授業を受けてきたので、今回児童役をしていましたが、かなり頭を使って考えていました…。

 各教科に様々な見方・考え方があるのでそれをいかに子どもに気づかせるのか、また、その気づきや思考を言語化する習慣を付けさせることが重要だと学びました。

 私は考えているつもりだけだったのかもしれないと不安になったので、思考言語化できるような人間になれるように今からでも意識していきたいと思います!(佐久間)

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 今回のセミナーでとても良い学びができました、ありがとうございました。
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6月24日授業深堀セミナーに参加して(石川・山下)

 6月24日(土)今年度初めての授業深堀セミナーに参加させて頂きました。この記事は、2期生石川、3期生山下の学びです。

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 私は、1時間目の佐藤先生による社会の授業について書きたいと思います。1時間目は「若手教師向け」模擬授業です。若手以前の私は、児童役として参加しました。

 佐藤先生の授業は、鳥取中部地震の風評被害報道の例からメディアの報道のあり方を考えるというものでした。本気で考えさせられる発問や、資料などに隠された仕組みの数々...。授業技術を1つでも盗もうと思っていた私ですが、すっかり忘れて授業にのめり込んでしまいました。

 授業の中で、「なぜ地震の被害が無い地域でもキャンセルが相次ぐのか」という問いに対して「同じ県だから」という答えが出る場面がありました。佐藤先生はすかさず「詳しく教えて?」と追質問をしました。

 この場面について深堀の時間に佐藤先生は、「子どもに何を広めたいのか?」と話されました。「答え」なのか「過程や考え」なのか...。もちろん「過程や考え」を広めたいのですが、その難しさは実習で経験をしました。自分の描いたシナリオから外れるのを恐れてつい「答え」を求めてしまいます。深い授業にするための勇気の要る一言。教員になる上で身につけたい授業技術の1つです。

 深堀の時間では他にも、教材研究の意義や、単元を他人事にしないポイントなど、とても濃い時間となりました。(このことについては下の記事で山下さんが書いているので割愛します。)

 最後に、今回児童として授業を受けたのですが、佐藤先生が昨年度2月末に行われた「愛される学校づくりフォーラム」で児童役をした頃の私と比較をして「今日は元気がないね」と声をかけて下さりました。思いもよらぬ嬉しい一言でした。些細な変化に気付くことが出来るそんな教師に私もなりたいと強く思いました。

 この喜びを噛み締めながら次の模擬授業では、元気に取り組んだのは言うまでもありません(笑)。(石川)

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 今回初めて授業深掘りセミナーに参加させていただきました。これまでの教師力アップセミナーとは違い生徒役として参加するということで緊張しましたが、ただ聞いているだけでは気づかなかった教師の工夫を実際に体感することができてとてもいい経験になりました。

 しかし、私が今回のセミナーで1番心に残ったことは模擬授業とは別のことでした。何かというと野木森先生のおっしゃられた必然性があるから子どもたちは学ぶということです。こんな例を紹介してくださいました。

 大きな水槽にオスメス一緒にメダカをたくさん入れます。一人一人ペットボトルでマイ水槽を作り、そこに「2匹入れていいよ。赤ちゃんが生まれたら全部あげる。」というと適当に2匹選ぶ子どもはいない。という例です。

 子どもたちは、赤ちゃんを産むにはオスメス1匹ずつじゃないといけないと考え、自主的に教科書でオスメスの見分け方を調べます。教師が教科書に載っている通り「オスは背びれに切り込みがあって尻びれの幅が広いんだよ。」なんて言っても「なんでこんなこと覚えなきゃいけないの?」となり、学習意欲はわきません。かつて私が思っていた違和感はそこにあったのです。こんなこと覚えて何になるんだろうと思いながら勉強していたのでやる気が出なかったのだと今になって気づきました。「あなたたちが聞いてないから分からないんだ」などと言ってきた教師もいましたが分からなくても授業を聞きたいと思ってもらえるようなわくわくする教材研究ができるようになりたいと思いました。(山下)

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 長い記事を最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。
今回の授業深堀セミナーでは、まだ書き足りないくらい多く学ぶことができました。次回も是非参加したいと思います。

ありがとうございました。
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