教師力アップセミナー(川上康則先生)に参加して(堀江・杉下)

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 今回のセミナーで1番心にぐさっときた言葉は、「分かる人?で進める授業よりも安心して分からないと言える教室にしよう」でした。これは、学生時代、玉置先生や様々な先生方がおっしゃっていたことですが、1学期の自分の授業を振り返ると、「分かる人?」と聞いて授業を進めていることが多かった気がします。
「分からない人?」と聞くのではなく「もっと考えるヒントが欲しい人」や「なんだかすっきりしていない人」という聞き方にして、分からない子どもも授業に参加でき、居場所を作る必要があることを学びました。

 2学期が始まり、授業も本格的に始まってきます。発問の仕方に気をつけ、また、どのような発問をすれば、全員が授業に参加できるのか、引き出しをたくさん増やしていきたいと思います。ありがとうございました。(堀江)

 教師力アップセミナーに参加させていただき、特に感動したことは、出来事の枠組を少し変えるだけで、別の視点をもつことができるいうことです。実際にリフレーミングを体験し、簡単に苦手を強みに変えられることを実感しました。例えば、「落ち着きがない、集中が続かない」を別の視点で見ると、「活動的、エンジンが大きい、積極的」等、たくさんの長所が生まれました。ただ悪いところを叱られるだけでは子どももやる気が起きません。しかし、「あなたはエンジンが大きいね。だからそれに見合ったブレーキも必要だね」と声を掛けられれば確かにやる気になると気付きました。固まった枠だけでなく、また別の枠で考えることで、子どもの見方や掛けられる言葉が変わってきます。人間理解の第一歩でもあるリフレーミングの力を是非鍛えたいと思いました。

 「早く現場で実践したい!」が盛りだくさんの教師力アップセミナー、今日もたくさんの学びを得ることができ、二学期からの活力になりました。本日はありがとうございました。(杉下)

※写真は2015年度、2016年度の研究室HPより

教師力アップセミナー(川上康則先生)に参加して(松井・渡部)

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 川上先生のお話を聞き、2学期に向けて取り組んでみようと思ったことが2つある。
 1つ目は、援助要求スキルを教えること。「困った」「わからない」といった状態に陥ったとき、「手伝ってください」や「わからないので教えてください」と言えるスキルが援助要求スキルである。この力がないと、泣いたり騒いだりといった行動や、隠したりごまかしたりといった行動をしてしまうのだ。

 私はしばしば子どもたちに、「自分でどうしたらいいか考えよう」といった指導をしてきた。もちろん見放しているわけではなく、フォローもしている。自立を目指しての指導である。しかし、「まずはこうするといいんだ」ということを教えてあげることが、大切なのかもしれないと感じた。行動の選択肢をいくつかもった状態で、初めて「自分で考える」=「自分で選択肢から決める」という行動になるのである。

 2つ目は、子どもの「お試し行動」に毅然とした態度で対処すること。子どもがかまってほしい気持ちから、わざと「イヤイヤ」な態度を示したり、ベタベタまとわりついたりすること、中学生では言葉巧みに大人を揺さぶるのがお試し行動である。
 お試し行動を出しやすいタイプの大人に、「機械的な対応」と「要求通りに応えすぎる」というものがある。振り返ってみると、忙しいときほど機械的な対応をしてしまう。そうすると、子どもは承認された実感がなく、行動の修正ができない。また、要求に応えすぎると、行動はエスカレートしていってしまうのだ。
 キーワードは「堂々と 毅然と おだやかに」「焦らず 慌てず あきらめず」。教師である私自身がブレない指導を心がけ、気になる行動の修正を図りたい。

 具体的な対応、支援策について考えることができた2時間。まだまだできないことが多いが、自分の中で意図をもって子どもと関わり、2学期も子どもと共に成長していこうと決意したセミナーになった。(松井)



 今回のセミナーに参加させていただき、引き出しを多く持ちたいと思いました。例えば、「わからない人?」と聞くのではなく、「えっ?アレっ?と思った人」など聞き方の引き出しを多く持つこと。「苦手」を「強み」にするリフレーミングの引き出しを多く持つこと。短く太く褒める言葉の引き出しを多く持つこと。どんなことでも引き出しを多く持つことで子どもたちとの関わり方が変わっていくと感じました。自分がすぐに使えるものは少ないかもしれませんが、まずは先生方の姿や書籍から様々な方法を知ることから始めたいと思います。そして、試してみながら自分の引き出しを一つでも増やしていきたいです。

  私は社会人になり初めて教師力アップセミナーに参加しました。学生のときは「こういう子には…、こういうときは…」という話を漠然と聞いていました。しかし、今日は気づくと自分のクラスの子どもたちのことを思い浮かべながら話を聞いていました。思い浮かべるものがあると先生のお話が学びとしてだけではなく、二学期からもかんばりたいというエネルギーとなっていました。本日はありがとうございました。(渡部)

※二人の写真は、2015年度の研究室HP掲載のもの。

愛される学校づくり研究会 (岩田)(早川)(江口)

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 8月26日(土)春日井のEDUCOMで行われた愛される学校づくり研究会に参加させていただきました。今年度は、2期生吉田君が道徳の模擬授業を行い、わたしたちゼミ生は生徒役として授業に参加しました。

 吉田君の模擬授業はとても素晴しいもので、とても2時間の教材研究でできた授業とは思えませんでした。本日は、指定された役割もなかったので純粋に小学校三年生として道徳の授業に入り込むことが出来ました(笑)。

 本日は、授業後の検討会で得た学びについて記事にしていきます。検討会では「主体的・対話的・深い学び」に焦点が置かれ、様々な先生からお話をいただきました。どのお話も、「確かに。」「なるほど。」と感じることばかりで、非常に勉強させていただきました。
 そこでわたしが今回最も注目したことは、「対話的が目に見えるものだけではない。」ということです。グループワークやペア学習、対話というと一番にそのような活動が浮かんできます。言い換えれば、周囲と言葉をかわすことこそが対話であるという認識を持っていました。しかし、今回、他の人の意見を聞き、自分の意見と比較してみたり、共感したり、言葉に発しなくとも、思うことこそが対話につながるということを学びました。自分自身と向き合い、心で対話することこそ道徳であり、そうすることで深い学びを得ることができるのだと、自分に今までなかった価値観を得ることが出来ました。毎回検討会において深い学びをしているなと実感しています(笑)。

 今後もしっかりと、自分にない価値観を取り入れ、多様な視点を養っていきたいです。授業者の吉田君本当にお疲れ様でした。(岩田)



児童役として2期制の吉田さんの模擬授業を受けさせていただきました。いくら教育実習を経験した1つ上の先輩とは言え、想像もできないくらいのレベルの高い授業だと感じました。同じような授業が今の自分にできるとは思いませんが、教育実習に向けていい刺激をもらうことが出来ました。

 また、現職の先生方や2期生の寺坂さんらの「主体的・対話的・深い学び」の3つの観点からの授業研究コメントにも自分の頭の中にはない視点が多くあり、良い学びが出来たと感じることのできた1日でした。ありがとうございました。(早川)



 今回、2期生の吉田くんの道徳の授業の生徒役として参加しました。朝早くから、2時間集中して練習したということでしたが、とても同い年とは思えない素晴らしい道徳の授業でした。

 机間指導の際も笑顔で「いい言葉だね」と声を掛けてくれて、とても自信を持って発言をすることができました。今回の授業を通して、やはり机間指導はとても大切であると改めて感じることができました。

 主体的、対話的、深い学びということに焦点を当て、振り返りをしていきましたが、どの項目も関連し合っているという言葉が印象的でした。ペアで話し合う際も対話的だけだと思っていましたが、自分から話したいという思いがあるから、主体的もある。また、意見を取り入れ、そこからまた考えるため、深い学びもあるということが分かりました。

 また教師は、わからないふりをすると言いますが、吉田くんも「本当にこんなので、楽しいって思える?」と深めるための発問をしていました。淡々と進めるだけでは、何を学んでいるのか、その後どう活かしていけばいいのかということが、分からないため深めるための発問はとても大切だと思いました。吉田くん、本当にお疲れ様でした。(江口)

8月26日愛される学校づくり研究会に参加して(寺坂)

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 2017年8月26日、愛される学校づくり研究会でのゼミ生吉田君の授業を見て、学べたことや疑問に思ったこと等を、まとめていきたいと思います。

 その前に、私は道徳的価値が自分に落とせるのかという点と、国語にならないかどうかという2つの視点で授業を見させてもらいました。まず、この教材の価値項目は「信頼友情」。しかし、発問で多く見られた言葉は「楽しい」。若干のずれは感じていましたが、子供役はみんな友達といる時が楽しいという風に言っていたので、自分自身に落ちたのかなと思います。少し疑問だったところもあるので国語にならなかったかどうかと共に、下で少し述べたいと思います。

 では、学びと感想を…

○ 吉田君は、褒め上手
 子供に作業をやらせた後に、絶対に行動を価値づけていた。特に、アイメッセージをうまく使っていたように感じた。それが、一部だけでなく全体を通してできていた。子供は素直にうれしいと思うし、またワザとらしくしないということも大切だと感じた。

○ 子供に読み物を持たせない時の配慮
・物語の前に、絵を使って物語の気持ちの変化をみんなで共有していた。展開が見えていると、どうしてそうなったのかな?と子供は思うと思うので、聞きやすくなったと思う。しかし、2枚の絵に対しての子供の意見の板書に漏れがあった。
・「どんなことがあって、どんな気持ちになった?」という発問は、私には国語の要素を少し入れてしまったなと感じられた。「こんなに気持ちが変わるなんて、不思議だねー。一緒に物語見ていこうか。」くらいでよかったのではないかと思う。第3学年という配慮もあったと思うし、物語の読み取りは、今後の展開を考えると大切だと思う。しかし、少し考えの幅が狭めてしまったように思った。
・範読、特にセリフの部分がとても上手だった。子供は教科書がなくても、風景が想像できたと思うし、このような道徳をするうえで欠かせないスキルだと思った。ただ、範読中の歩き回りが少し多いように感じた。私は、小学校実習が3年生だったが「前でちょろちょろ動くな!」と一喝された。先生を追ってしまって、子供の集中をそいでしまうことに繋がっていくということを教えてもらえた。
・要所で、次の展開の予想を立てさせていたのも集中を切らさない、興味を惹き続けるという点でとてもよかったと思う。

○ 発問について
・それぞれの発問で、困っている子供を一人も出さなかった。発問が、簡潔明瞭シャープだったと思う。
・発表のさせ方は少し疑問を持った。まず、1つ目の発問「どんなことがあった?」は、読み取りなので、そんなに多くの子供に言わせる必要があったのかなと思う。机間指導で丸付け法や、オープンカンニングで済ませてもいいかなと思った。また、発表し終わった子供(岩田さん)が、ふらふらしていたのが気になった。発表した子供は座らせる指導も必要だと思った。
・最後の発問の「人ってどんな時に、楽しいんだろうね」は、「みんなはどんな時に楽しいと思うの?」の方が、より自分のこととして考えやすくなったのかなと思う。人というと、難しく考えてしまう子供もいると思うので、ここは「みんな」という幅を狭めてあげた方がいいのかなと感じた。
・30秒トークで、良かったペアを全体に広めるのはとても良かったと思った。どこがよかったのか、という説明もありあてられたペアは自信をもって言えると思った。吉田君が、子供の聞く姿勢を作り続けたということもあると思う。

 ここまで書いて、読み直してすごい上から言っていますね。ごめんね、吉田君。でも全体を通して、やること考えることがはっきりしていて、とても良い授業だったと思いました。2期生もやれるんだということを、証明してくれたと思います。本当にお疲れ様でした。

 最後に、暑気払いの会の準備をしていただいたEDUCOMの皆さまありがとうございました。とてもおいしかったです。また多くの先生方とお話しさせていただけてとても勉強になりました。これからもご指導よろしくお願いします。(寺坂)

8月26日 愛される学校づくり研究会 第4弾 (吉田)

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4.多くの先生方から学べたこと
こんにちは、記事を推敲することに疲れを感じ始めた2期生の吉田です。
今回は「模擬授業を見ていただいた先生方から学び」と「どうしても書きたいこと」の2つ書かせていただきます。

1つ目は「落ち込む暇はない」ということです。
模擬授業を終わった瞬間に私の脳裏に過ったのは「もっとこうしたかった」「こうできなかったのか」という言葉でした。凄く悔しかったです。
そんな時に和田先生からこんな言葉をくださいました。
「落ち込む暇はないよ。現場だったら次の時間も授業だよ。」
私は納得するとともに、先生方はどう考えているか気になり、質問しました。
すると、「45分の中で子供が復活するチャンスが2度3度ある」という考えをいただきました。しっかり振り返ることがあっても、落ち込んで前に進まないことはしてはいけないと思いました。
「思った通りにならなかった」と思うことはあっても、「今度の子供の良さ・発言を大切にしよう」とか「次は見逃さず、受け止めよう」と思い、教師が前を向き進み続ける・成長しつけることが「授業を大切にしている教師」に近づける要因の1つなのかもしれないと考えることができました。

2つ目は今までの努力を認めていただけたということです。
私は先日まで試験を受けてました。試験では私という人を見られます。「試験のために」というわけではなく、私は常に次のようなことを自身に問うてました。

「私は教師として相応しい人間になれているのか、そう思えるほど努力をしているか」

模擬授業でもその意識は変わらないことだと思い、取り組ませていただきました。
多くの先生方に褒めていただき、「自信を持ってこれからも頑張ろう」と思うと共に「本当にこれまで頑張った」と褒めたいと思いました。私にしては珍しいことです(笑)
「ゼミの記事もよりよくしたくて、書くごとに読んでもらい、多くの方から感想をいただきました。」
「セミナーや講演会があれば、できるだけ優先して行き、学び盗もうとしてきました。」
「ゼミの仲間で1つの話題について議論をし合いました。」
全てこれまで私がやってきたことであり、玉置ゼミの誰もがやってきたことでもあります。
玉置先生に出会い「先生のもとで2年間学べたら、少しでも理想の教師に近づけるかもしれない」と思ったあの瞬間からここまで来れた喜び、それまでにたくさんの学びをさせてくださった多くの先生方への感謝の気持ちでいっぱいです。

ここがゴールではなく、進み続けたいと思います。
貴重な経験をさせていただけ、ご指導してくださった先生方、教師を支えてくれた生徒役のゼミ生の皆さん、本当にありがとうございました。(吉田)

「発達のつまずきから読み解く支援アプローチ」を読んで(寺坂)

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9月3日の教師力アップセミナーで講演をいただける川上康則先生の本「発達のつまずきから読み解く支援アプローチ」を読ませていただいたので、学びを書きます。

今回のセミナーでは、通常学級における特別支援教育ということで、「特別支援教育」と聞くと私はとても重いものという想像をしてしまいます。私が2年生の時に行った、岐阜市の特別支援学校での子供たちとの出会いがおそらくそうさせているのかなと思います。もちろん、重い障害を持っている子への配慮も特別支援教育ですが、この本では学級の中でよく起こりうるであろうつまずきについて書かれていました。

この本を読み、躓いてしまう子への配慮として一番大切なことは、その子を一点から見るのではなく、あらゆる角度から見てあげることだと分かりました。あらゆるケースについて、どうして起こすのかという可能性を何通りも導き出し、その子をよく見て対応していくことでその子の中での解決へと繋がっていきます。

この本の中に、「授業中おしゃべりが止まらない子」というケースがありました。これだけを聞くと、ほかの子から煙たがられるや、授業が進まないといった悪いイメージでその子を見てしまいます。しかし、川上先生はその子のプラスの面を取り上げるように言っています。みんなが黙っているときに、的確な発言をしてくれるや、叱られても切り替えが早い、頭の回転が速く機転が利く、といったプラスの面を取り上げて、それをきちんと発信・応援していくことで、みんなの頑張りを認めてあげることに繋がるとしています。

姿勢の悪い子供は、バランス感覚が備わっていないや、授業中にカタカタいすや机を鳴らす子は、固有受容感覚を使った自己刺激であるなど、私では到底考えつかないようなことまで書かれていました。経験を積んで、すべての子供に学びやすい環境づくりを進めていきたいと思います。

本とは離れてしまうのですが、最近感じていることを少し。私は、ショッピングモールでアルバイトをしています。そこには週末、多くの人が来ます。中でも、親子特に障がいを持っていると思われる親子がよく来ています。その子は、おそらく私より年上で、両親もかなりお年を召されているように見えます。こんなことを勝手に思ってとても不謹慎だとは思うのですが、親の方が先に寿命が来て亡くなります。その時、きっと子供を残して逝くことはとても不安だと思います。子供を残して安心して死んでいけるような社会を築いていかなければならないと思います。

しかし、現実は未だに障がいを持つ方への差別というものはあります。教師となって、障がいのある人とどのように向き合うのか、考えさせていきたいと思います。そして、自分の時にはそういう社会に成らなくても、自分の教え子が、またその教え子が、とつながっていけばいいなと思います。自分に何ができるのか、何をするべきなのか考えながら生きていきたいと思います。このことを、吐き出す場がなかったのでこの場をお借りしました。(寺坂)

8月26日 愛される学校づくり研究会 第3弾 (吉田)

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こんにちは、2期生の吉田です。前回に引き続き、模擬授業で学んだことを書かせていただきます。

後編では子供の発表から最後・全体を通して学んだことを2つ書こうと思います。

1つ目は深い学びにつなげる活動・発問についてです。今回の模擬授業の議論のテーマでもあった「主体的対話的で深い学び」で特に深い学びがもっとできたのではないかということを書かせていただきたいと思います。

まず、子どもたちから出てきたキーワード・反応や曖昧な言葉で一度立ち止まらせるという工夫です。今回1度だけ私は授業内で「他の人から違う意見を聞くことができた」と言葉に対して「どんな言葉だった」という発問をしました。そのような発問は他の場面でも活用できたのではないかと考えています。

例えば、「共感」という言葉を深めれば価値項目である「友情信頼」の糸口になったかもしれないなどです。私は全員の意見を流れるように聞く場面等が多いように思えました。「時と場合によっては授業内で立ち止まり、クラス全体で1つの内容を考える・共感する場面を作ることは教師にしかできない役目だ」と多くの先生方から助言していただきました。また価値につながる言葉を言った時に板書していくことで子供たちの思考の道しるべとなることも学ばせていただきました。

次に深まる発問の工夫です。和田先生とお話している中で深い学びに近づくためにということで3つのことを話してくださいました。

1.子供から出てきた価値を板書に書く
2.発問などで状況を狭めないこと
3.揺さぶりの発問を入れること

という内容でした。
特に2の状況を狭めるという点では「どんなことがあって」「どんな気持ちになったから」という2つを分けてしまっていたり、「ボールが二回とも取れなかったのに、楽しいの?」と限定しすぎていたりという場面がありました。

子供自身はわかりやすく伝えようとするため2つに分けてしまうと伝えにくい、限定しすぎると言いたいことが言えないことが想定されます。そのため発問を言い切らないという工夫も1つだと教えていただきました。例えば「ボールが2回とも取れなかったのに…」という発問をすると、「僕なら頑張れない」→「でも、まき子さんは楽しい。」→「なんで?」といったように子供たちが自分たちで思考する過程を生み出せるというお話でした。発問1つで流れが変わると共に、もっとこだわりを持って考えられる先生になりたいと感じました。

2つ目は授業の終わり方です。模擬授業の中で「友情・信頼」に近づく一番の場面で子供たちの発言が「現実」と「物語」の内容が混在してしまいました。子供役のゼミ生に聞いても「何を考えるのかはっきりしてなかった」と言われた部分です。私自身も「何に気付かせようか」ということが曖昧になっていたのだと思います。それと共に様々な教材観を教えていただきました。
「よしおくんがまき子さんに励ましの言葉を書けたところを生かす」
「あなたならどんな声掛けをする」
「まき子さんを挟んで考えると」
など多面的に多角的に教材を見ていくことができると気付かせていただきました。
1つの教材でもたくさんの先生方の見方考え方で多様になり、その価値を理解することでよりよい教材研究になり、授業をするごとに教材のよさを学び続けることで磨き続けることができるのではないかと思いました。

多くの先生方からの学びを経て、これからもたくさんの見方考え方を養っていこうと思います。(吉田)

8月26日 愛される学校づくり研究会 第2弾 (吉田)

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こんにちは、2期生の吉田です。

今回は模擬授業をして学んだことを書かせていただきます。前編では導入から範読・机間指導までで学んだことを3つ書こうと思います。

1つ目は子供の発言を拾うことの大切さです。

今回の模擬授業の中で私は子供の意見を拾いきれなかったと感じます。DVDを見て、冷静に言葉を聴けず、授業を流すことに意識しすぎていたと思いました。そのため導入時に「私もやってみたい」という価値に近づけるような言葉を見逃していました。私は自分に都合の良い意見だけを取り入れてしまっており、「先生の考えに沿わなければならない」という隠れたカリキュラムを行っていました。また最初の言葉を大切にすることで後の授業展開時に見比べたり、子供自身がその内容を選択していくようになると先生方の助言から学ぶことができました。子供の言葉をしっかりと受け止めるためにも学習の流れだけに固執するのではなく、子供と授業を作っていけるように頑張りたいです。

2つ目は物語をイメージするための布石を打つ言葉や活動の重要性です。

私は授業の中で資料を渡しませんでした。そのため一度の範読で状況やイメージを膨らませる必要がありました。範読時には「子供に次の出来事を予想させること」「イメージを共有するために止めること」「はっきりと感情が入るように読むこと」などを行いました。実際にイメージが共有されることによって多くの子供が考えやすくなり、内容を焦点化することができたのではと考えます。また絵を使うことによって状況把握や感情移入しやすいことも気付くことができました。それと共に、「もし想像しにくい子や集中しにくい子にはどの様に対応するといいのか」という疑問も感じました。今後範読に対して、もっと深堀を続けていこうと思います。

3つ目は机間指導のやり方です。

授業終了後に大西先生から「机間指導の時に周りをもっと見るといい」と教えていただき、DVDを見させていただきました。実際、個別に言葉がけをしていましたが、その時児童全体がどのように動いているか把握しきれていないということに気付きました。一人を見つつ、他に目線を配る工夫もできたと思われます。また、ここでは○付け法を用いてキーワードとなる言葉に印をつけながら、全体によさを広める工夫をするつもりでしたが、行うことができませんでした。一人一人の内容も大切にしつつ、全体で子供を把握することを今後取り組んでいきたいと思います。(吉田)


8月26日 愛される学校づくり研究会 第1弾 (吉田)

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こんにちは。二期生の吉田です。
今回私は模擬授業をさせていただき、いつも以上に学ぶことが多い日になりました。ご指導をくださった先生方、協力的な生徒役の皆さんから沢山学ばせていただいた分、記事にさせていただきたい内容も多いため、4部構成で書かせていただきます。
第1部は模擬授業の舞台裏〜玉置先生との教材研究〜
第2・3部は模擬授業をしてみて…
第4部は多くの先生方から学べたこと
という内容で連載いたします。

1. 模擬授業の舞台裏〜玉置先生から学んだこと〜

朝の9時から玉置先生に2時間半、授業の内容についてご指導をいただきました。その中で私が感じたことを3つ書きたいと思います。

1つ目は全体像を持ち、各場面で明確な目的を持つことです。

先生から教材をいただいた時、「この教材を通して何を伝えたい」と問われました。私は「頑張っているところを」と始めは言っていましたが、この部分が一番授業の根幹となったのです。教師が授業の全体像を把握し、各場面で「子供自身にどの部分を注目させるか、そのためにどんな活動・発問・声掛けをし、どんな子供の姿・思考を想定するか」という考えを持ち、「明確であり、無理のない流れ」を意識しておくことが重要です。この考えがなければ「授業内で布石を打つこと」「各活動を有意義にすること」「全体で学びを深めること」はできません。玉置先生からの指導の各所でこのことを踏まえた言葉をいただきました。私自身にもまだまだ足りない力だと思います。

2つ目は子供を褒めることを常に忘れないということです。

玉置先生の授業観の中に「褒める」いう言葉は欠かせません。褒めることを見つけることも大切だと思いますが、その場面を作ることを忘れてはいけないのです。私は道徳の授業を進めるにあたって「想像」させることを子供が大切にするための工夫を教えていただきました。例えば、もっと想像したいと思わせるように「よく想像しているな」「たくさんのことが想像できたね」と価値づけすることや「みんなで考えたみたいに」「さっきみんなで想像したみたいに」と想像することを肯定するなどの工夫が挙げられます。子供のよさを待っているのではなく、こちらから引き出し「褒めること」で授業に参加したいという空気を作ることができるのだと肌で感じました。「吉田先生は褒め上手」と言われるくらいこの心を磨きたいと思います。

3つ目はシミュレーションの重要性です。

授業をその一瞬一瞬が勝負であり、30分の授業イメージが息をするくらいすぐ口にできるレベルに高めていくことが大切だと気付かせていただきました。授業のテンポやスピードといった部分で全てその場で考えながら授業をするのは至難だと思います。教材研究の時点で息をするくらいを目指してシミュレーションしておくことで、子供の言葉・表情をしっかりと見てあげられる授業が展開できるのだと感じました。私の授業はまだ息ができるレベルになっておらず、もっと子供に寄り添いたかったというのが正直な気持ちです。まだまだ目指す姿は遠そうです。

模擬授業が始まる前から学ぶことしかありませんでした。
模擬授業内でこの学びがしっかりと生かせてたとは言い難いところですが、今後につなげたいと思います。(吉田)

授業の腕をあげる法則を読んで(丹羽)

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 こんにちは。3期生の丹羽亜由美です。夏休みになって、電車に乗ることもなくなりましたが、少しずつ読書はしていこうと頑張ってます(笑)

 今回読んだのは、向山洋一先生の「授業の腕をあげる法則」という本です。以前に玉置先生からゼミや講義で向山先生の法則を少し聞いていて、読んでみたいと思ったのでアマゾンで買いました。

 内容が濃く、全国のたくさんの先生から慕われているのだということがわかると同時に、実際に取り組める、すぐに行動に移せるような法則がたくさん書かれていたので、教育実習で活かしていけるような法則を3つ紹介します。

 1つ目は、趣意説明の原則です。何かをするとき、子どもたちに、指示の意味を説明します。どういう目的で行動するのかをはっきり理解して行動させることが大切です。また、号令というのは、一方通行の指示で、一方的に任務を与えることになります。これに対して命令というのは趣意と任務の両方を示すことになるので相手の存在を考えての行動となるということも覚えておきたいです。

 2つ目は、全員の原則です。指示をするときは全員に伝えなくてはいけません。その時のポイントを説明します。まず、手に何か持っている状態での指示は指示には入りません。そして、おへそを先生の方に向けなさい、と集中したのを確認してから話すようにします。追加の指示はしてはいけません。追加してしまうと、どんなに整然としたクラスでも混乱が生まれてしまうのできちんと一つずつ指示する必要があります。

 3つ目は、激励の法則です。教師は常に励まし続けることが大切だということです。教育の最も根本的な目標は「人間の生きていく気力を育てること」であり、そのためのやる気を出させる時に大切なのが、「励ます」ということなのです。誰にでも駄目だ。というのではなく、どうすればよくなるかを根気よく教えていくことで子どもたちのやる気につながります。

 私はこの本から向山先生の教育に向き合う姿勢をすごく感じることができ、跳び箱を全員に飛ばせる話は本当に興味深い話だと思いました。実際にクラス全員を飛ばすことのできる先生は多くはないと思いますが、もし私がクラスをもったら一度は向山先生の実践を試してみたいと思いました。(丹羽)

玉置ゼミ3期生発表に使用した本の一覧

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 3期生の前期ゼミでは、教育書を読み、そこからの学びを伝え話し合うことを主に行ってきました。以下は、ゼミ生が活用した書籍一覧です。

◯岡田 実姫
・「子どもが変わる接し方 9割の先生が気づいていない学級づくり」(田中博史)
・「子どもが変わる授業 算数の先生が教える授業づくりの秘訣」(田中博史)
・「授業力&学級経営力」2016年6月号『勇気づけの学級づくり』(赤坂真二)
・「先生のためのアドラー心理学 勇気づけの学級づくり」(赤坂真二)

◯丹羽 亜由美
・「はじめに子どもありきー教育実践の基本ー」(平野朝久)
・できる先生が実はやっている学級づくり77の習慣」(森川正樹)
・「教えるということ」(大村はま)
・「授業力&学級経営力」2016年4月号『3・7・30の法則』(野中信行)
・「いちばんやさしい教える技術」(向後千春)

◯山下 涼香
・「算数授業のユニバーサルデザイン 5つのルール・50のアイデア」(大羽沢子)
・「国語授業のユニバーサルデザイン」(桂聖)

◯静谷 公希
・「教師に必要な3つのこと」(野口芳宏)
・「教師になるということ」(池田修)
・「人はいかに学ぶか」(稲垣佳世子・波多野誼余夫)
・「魔法の掃除」13ヶ月(平田治)

◯林 美月
・「一人ひとりの凸凹に寄り添う『気になる子』『苦しんでいる子』の育て方」(金大竜)
・「子供をみる24の発想」(家本芳郎)
・「ゼロから学べる小学校社会科授業づくり」(長瀬拓也)
・「スペシャリスト直伝!社会科授業成功の極意」(佐藤正寿)
・「愛で育てる算数数学の授業」(志水廣)

◯嶋藤 菜月
・「達人に学ぶ授業力〜10年目までに身に付ける授業の4力」(千葉市教育センター)
・「発問 説明 指示を超える 説明のルール」(山田洋一)
・「発問 説明 指示を超える 対話術」(山田洋一)


◯早川 聡
・「算数好きにする授業力」(志水廣)
・「算数のプロが教える学習指導のコツ」(細水保宏)
・「知的好奇心」(稲垣佳世子・波多野誼余夫)
・「全員を聞く子どもにする教室の作り方」(多賀一郎)

◯菱川 快
・「わかりあえないことから〜コミュニケーション能力〜」(平田オリザ)
・「算数学び合いスタートブック」(宮本博樹)
・「学び合う学びが生まれる時」(石井順治)

◯松田 紗季
・「授業がうまい教師のすごいコミュニケーション術」(菊池省三)
・「プロ教師直伝!「教師力」パワーアップ講座-0からプロになる秘訣23箇条-」(佐藤正寿)
・「『学力』の経済学」(中室牧子)

7月24日第15回3期生ゼミ記録(岡田)

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こんにちは。3期生の岡田です。

ついにゼミが終わってしまいました。伝えることの難しさはありましたが、まだまだやり足りないと感じてしまう程、楽しくもあり、充実感もあるゼミでした。

さて、今回は最終回、早川聡くんのゼミ発表について書きたいと思います。
「全員を聞く子どもにする教室の作り方」(多賀一郎)という本を紹介してくれた早川くん。今回の発表で正直私は「してやられた」と思いました。

私たちは初めにまっさらな余白だらけのプリントを配られました。活動を挟みながらどんどん話していってしまう早川くんに「もう1回言って!」の声ばかり上がっていました。
すると、早川くんはしばらくして余白の埋まった、全てが書かれたプリントを私たちに配りました。3期生はブーブー文句を言います。

しかし、これこそが早川くんが伝えたいことでした。プリントに書いてあることを読むだけだったり、1~10まで親切丁寧に細かいところまで話してしまったりするようでは、
適当に聞き流す習慣がついてしまいます。確かに初めから全てが書かれたプリントを配られていたら、私たちは目で追いながら聞くという状態になっていたと思います。まっさらなプリントだったからこそ、書かねば、聴かねば、という思いが働きました。
早川くんにはしてやられましたが、体感的に学ばされました。ありがとう。

そして、私が印象に残ったものとしてもう1つ挙げたいと思います。それは、教師が守るべき「聞く」ルールというものです。教師の話を聞かないときの注意の仕方と、友だちの発表を聞かないときの注意の仕方に差が出るのはいけない、誰が話していても聞くべきときに聞けていない場面では厳しく対処する、ということでした。先生が話しているんだから聞きなさい、などと「先生」が前提にあること自体が違うのだということを再認識しました。

誰かの話を聴くときは、目と心を傾けながら、相手の言葉を一生懸命受け止めようとすることが大切だと学びました。これから私たちは教育実習に向かいます。そのことを頭に置いて、児童生徒の話を受け止めながら聴いていきたいと思います。(岡田)

7月24日第15回3期生ゼミ記録(菱川)

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こんにちは。ついにゼミも最後になってしまい悲しい思いの菱川です。

さて今回僕が読ませていただいた本は石井順治の『学び合う学びが生まれる時』と言う本を読ませていただきました。
この本は実際に石井順治さんが色々な全国の研究授業を見た時の授業記録をまとめたものであります。様々な授業の中で『学び合い』が発生している授業から学べることやみんなが是非実践してほしいこと、授業をやる上で意識してほしいことが書いてありました。

今回はその中で僕が是非みんなに知っておいてもらいたいことをここに綴らせてもらいます。
まず初めに一斉指導方式についてです。
今の若い大学生の方々はおそらく小学校時代この方式の授業を受けていた方が多いのではないか?と思います。
一斉指導方式とは教師が解釈したこと準備したことを一方的に教える授業
であると書いてありました。
今回これを発表に取り入れたのは新しい指導方法についての発表ばかりを今まで僕らゼミ生はしてきて過去の指導方法を振り返ることがあまりなかったなと感じたからです。
この一斉指導方式は教師が一方的に教える授業であります。
今は学び合いと言ってこの指導方式には真反対と言ってもいいやり方ですが昔はこれが主流でした。
今思うとこの指導方式はいけないことが多いです。
子供の教室の姿だと、
自ら考えない。
単語で話す子どもたち。 ...etc

教師の教室の姿だと、
子どもを褒めるより注意することが多い
子どもの言葉に対して教師の言葉が多すぎる ...etc

と言った悪い点があります。けどこう言った悪い点から今の良い授業のやり方が生まれて言ったことを忘れてはいけないのかな?と思います。
これは教育の現場でも重々言えることです。悪いことしかない指導方式はありません。だからそんな昔の今は使えないだろう!ってゆう所から新しい何か学び合いに発展するような指導方式を見つける工夫を僕はこれからして行きたいと思います。

次に『つなぐ』と言うことに対してです。
学び合う学びにおいて聞くこととともにつなぐことが大変大事になります。
つなぎのあるなしでは、学びの質を決定するほどの力を持ちますと言われているそうです。
今回そんな『つなぐ』働きをするにはどんなことをすれば良いのか3つのつなぐ働きを学びました。
1.考えと考えをつなぐ
2.子どまの考えとテキスト(教材)をつなぐ
3.子どもと子どもをつなぐ
1つ目の考えと考えをつなぐについては子ども1人が答えをもし発言してもらってもその子どもの答えと似通った違う意見もあるかもしれないからそれらをつないで行くこと。
2つ目は子どもの考えとテキスト(教材)をつなぐということで、どんな課題なのかを明確にすることです。
3つ目は子どもと子どもをつなぐということです。これは1つ目に関連付けて行います。
子どもの成り立ちや育ち方や経験は子供によって違います。そんな中で国語なんて意見が一人一人違ってくるのは当たり前です。そんな一人一人違う意見をつないで行くことが子どもと子どもをつなぐことであり、1つ目と関連していることでもあります。
『学び合う学び』において教師が実施しなければならない『つなぐ』はたらきの主なものは以上の3つであると本には書かれていました。
教師の目と心が、「教える」こと一辺倒から、このような『つなぐ』ことに移れば移るほど、『学び合う学び』の心地よさが子供の中に広がっていくであろう。

前期のゼミはこれで終了です。夏休みに入りますがあまり記事をあげていない菱川もしっかりあげれるように頑張りますので陰ながら応援よろしくお願いします。

では!また会う日まで〜〜!(菱川)

7月24日 第15回(最終回)3期生ゼミ記録(早川)

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こんにちは。3期生の早川です。

今回のゼミが、僕ら3期生の前期最終回でした。今までの14回のゼミ活動で学んだことをできるだけ自分のものにした上で話すことができるよう頑張ろうと意気込んで臨みました。

今回、発表に使用した本は「全員を聞く子どもにする教室の作り方」(多賀一郎 著)という本です。この本は、元々玉置先生の本棚にあったものではなく、今回は新しく購入していただいた本です!それはそれは僕の発表に対するやる気も上がります(笑)

この本では、「聞く」ことの大事さをとにかく説いています。「きく」ということを表すものにはいくつかの種類の漢字がありますが、その中でも特に「聴く」ということが良い教室づくりの上で必要になるとのことです。単なる言葉遊びということではなく、ただ「耳」を使ってきくだけではなく、「目」も「心」も使っているのが「聴く」ということなのだと書かれています。(「聴」の漢字を構成している漢字に注目してください)

相手の話を「聴く」ということはただ話をきくということではなく、”一生懸命に相手の言葉を受け止めようとすること”とも書かれていました。自分が何かを相手に伝えようとするときに、全然自分の方向を向いてくれなかったりする経験ばかりがクラス内で広がれば、当然学級崩壊につながるであろうと感じると共に、逆に言えば、相手を受け止める・受け止められる経験がクラス内に広がれば学級崩壊などが発生することなどないのです。

以上が本を読んだ上で、特に印象に残ったことなのですが、今回の発表では僕も発表する自分の話に注目してほしかったので、プリントをほぼワークシートくらいの白紙にしてみました(笑)
わずかですが、いつもより集中して聞いてもらえたかなと思います。。。

全15回の3期生のゼミが終了したわけですが、この前期を思い返してみると本当に多くのことを共有しあってきたなと感じます。それをただ思い出とするのではなくて、一つ一つ自分のモノとしていけるように、また、自分のモノにした上で9月・11月にある教育実習の中で少しでも活かしていければいいなと思います。

後期も、できるだけ多くの学びの場に出向いて、学びを深めていきたいと思います。これからも僕ら3期生をあたたかく見守ってください。よろしくお願いします。(早川)

7月24日第15回3期生ゼミ記録(松田)

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こんにちは。3期生の松田です。


早いもので、私も最後の発表となりました。私は前回に引き続き中室牧子さんが書かれた『「学力」の経済学』という本を読んで学んだことを発表しました。


1つ目は「学力テストに一喜一憂しない」ということについてです。中室さんは学力テストというのは学校教育の成果を測るうえで意味のないものと述べていました。

その理由として「教育生産関数」という子どもの教育成果分析に最も標準的な分析枠組みが用いられます。この教育生産関数というのはインプット(親の収入や遺伝などの「家庭資源」と教員の数や質、授業時間やカリキュラムなどの「学校資源」)がどのくらいアウトプット(学力)に影響しているのかを明らかにするものを言います。これによると、学力を分析するためには家庭資源のことも含めて分析しなければならないということになるので、学力テストでは子どもの学力を正確に測ることができないとしていました。

では、家庭資源と学校資源というのはどのくらいの割合で学力に影響を及ぼすのかということについてですが、60%〜70%が家庭資源であるという結果がある実験により明らかになりました。学力テストでは県別の順位が毎年公表されています。そこで正答率が悪かった問題について自治体や教育委員会は学校の指導法や教材に原因があると見がちであるが、順位に影響されるだけではなく、家庭資源と学校資源の関係を明らかにして、何に重点を置けば子どもの学力が上がるのかを示すことが大事であると述べていました。


2つ目は「いい先生とはどんな先生か」についてです。中室さんが思ういい先生とは、「ある子どもを他の子どもや集団と比較するのではなく、過去のその子自身と比較して昨日より今日、今日より明日と伸ばしてやれる先生」だそうです。このような先生を本では「質の高い教師」と呼んでいました。そして質の高い教師を見極めるものとして「付加価値」というものがあります。これは、例えばある子どもが前回のテストで35点だったのが次のテストで55点だったということがあったとします。この差である20点のことを付加価値と言います。この付加価値と教員の質について因果関係があることが実験で明らかにされ、質の高い教師は子どもの成績を上げることができるとされました。そして、今後はこの質の高い教師を増やすための動きが出てくるかもしれないということでした。

この本を読んでみて、教育というものをいつもと違う視点から見ることができました。いつもは実際に現場で働いている方や、働いていた方の本を読むことが多かったのですが、今回は経済学という立場から教育を見ることができ、新しい見方をすることも大切であると感じました。


ゼミでは玉置先生や読んだ本、他の人の発表から子どもの見方や教師の働きかけ、授業技術を学びました。教育実習で生かすことのできるよう、ノートやみんなのプリントを見直したいと思います(松田)

7月24日 第15回3期生ゼミ記録(丹羽)

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みなさん、こんにちは。3期生の丹羽亜由美です。今回で前期のゼミが終わり、菱川くんの発表をこうして振り返るのも最後だと思うと、なんだか寂しいです。(笑)

それでは気を取り直して、菱川くんの紹介してくれた『「学びあう学び」が生まれるとき』という本を紹介したいと思います。

私は菱川くんの発表を聴いて、学び合いをすることで考えが深まるだけでなく、子どもたちの中で考えることの心地よさが広がっていくのだということがよくわかりました。

この、「学び合い」には克服しなくてはいけないことがあります。それは『一斉指導方式』です。どういうことというと、昔は集団に効率的に教えるためにこの授業は続けられ、この方式のおかげで日本は短期間で教育の水準を引き上げてきました。しかし、現代において、教師の説明と発問で誘導し、チョークによる板書で一方的に教えるという知識伝達式の授業では子どもたちの未来を切り開く学力は形成できないのです。

 この方式における子どもたちの教室での姿は、詳しく語ることが少なく、単語程度の言葉でしか話せない子や、よく発言して活躍する子どもに偏りがあるというような子どもの姿があります。それではいけないのです。

『学びあう学び』を支える教師の役目として聞くこととともに大切なことを3つ紹介します。1つ目は考えと考えをつなぐことです。例え、子どもが正解を言ってしまってもすぐに次の問題にいかずに、他の子にも考え方を聞くようにすることで子どもたちのいろいろな考え方を共有することができます。2つ目は子どもの考えとテキスト(教材)をつなぐということで、何を目指すのかという課題を明確にします。3つ目は子どもと子どもをつなぐということです。これは1つ目に関連付けて行います。

この「つなぎ」を意識して授業をすることで聞き合い、考え合うことの楽しさが子どもたちの中で広がっていきます。

私自身、発表のとき意見を求めたら発言者に対してうまく返せなかったり、次の人にうまくつなげないので意識して頑張ってみようと思います。(丹羽)

7月17日第14回3期生ゼミ記録(静谷)

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こんにちは。
松葉杖がとれ、歩くことに幸せを感じている静谷です。

今回わたしが発表した本は、平田治先生が書いた「魔法の掃除」13ヶ月という本です。
本書には、「自問清掃」を導入した四月から子どもがどのように変化していくか、その過程で教師はどのような壁にぶつかるか、壁はどうやって突破していくか、家庭教育との連携をどうするか、自問清掃はどういうものか等々、随筆風に順をおって説いています。

今回の記事では、この本のタイトル「魔法の掃除」13ヶ月というところに着目して書いていきたいと思います。

まずは、「魔法の掃除」についてです。「魔法の掃除」とは、自問清掃のことを指します。ということで、自問清掃について簡単に説明していきます。自問清掃とは、指示・命令・注意を一切せず、さらに働くことをやめて清掃を休んでもよい掃除教育のことです。これによって、子どもたちから自発性を引き出し、自律心を育てようとすることが目的です。

次に内容について説明します。「自問清掃」は、五つのステップを踏んでいくように構想されています。一つ目のステップは、「がまん清掃」です。がまん強い意志力を鍛え、人に迷惑をかけないがまん強さ、つまり「自由」の真意を体得させることがねらい。二つ目は、「しんせつ清掃」です。ここでは、言葉ではなく行為で協力することを目指します。三つ目は、「みつけ清掃」です。自分の清掃が終わったとしてもチャイムが鳴るまで、仕事を見つけとおしてみようという段階です。四つ目は、「感謝清掃」です。目を内に向けて感謝の気持ちで働けるかを自問する段階です。五つ目「正直清掃」です。掃除時間のいっさいの行動を、自分自身の心の尺度で判断し、正直な気持ちですごす時間とする段階です。以上が魔法の掃除である、自問清掃の説明でした。

次は、「13ヶ月」についてです。普通、1年は12ヶ月で13ヶ月などありません。では、この「13ヶ月」とはどのようなものか説明します。4月から12月の話では、自発性を引き出す方法について述べています。ですが、この13月では、付け加えとしてまったく逆の自発性を潰す駄目な例について述べています。 徹底して巡回する「看守さん方式」、子ども達に相談させる 「話し合い方式」、 責任者を決めてまかせる 「班長方式」、 清掃委員が管理する 「見回り当番方式」、 道具・役割を細かく分ける 「徹底分担方式」、きちんとできたら点数シール! 「ゲーム感覚方式」、 手順をすべて画一化 「完全マニュアル方式」、雑巾がけで筋力アップ!? 「肉体鍛錬方式」、とにかく無言で掃除せよ 「精神主義方式」。以上が九つの反「自問」方式で、13ヶ月というタイトルの意味でした。

この本を読んで、掃除に関する見方や教師に対する見方が大きく変わりました。掃除に関しては、まだ実際の掃除現場をあまり見たことがないので想像がしにくいですが、とても掃除に関して興味がわきました。教師に対しての見方も子どもを褒めないで成長する方法もあるのかと、また一つ子どもと関わる方法を学べました。(静谷)




7月17日第14回3期生ゼミ記録(菱川)

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こんにちは。オープンキャンパスで若いエネルギーをもらってきた菱川です。

さて今回の林さんの発表は志水 廣さんの愛を育てる算数数学の授業という本でした。
今回も学んだことをここに綴っていきたいと思います。

愛を育てる算数数学の授業ってなんだ?って思いました。
愛で育てる授業とは
→子供に外下(頭の中で考えていることをなんらかの形で出すこと)を求め、それを的確に受け止めて返すことから始まるらしいです。

子供の意見をきちんと受け止め認めることは確かに子供のやる気につながります。
そう言った当たり前なことをできるようにしていくことがまず大事だなと感じました。

算数数学における愛を育てる授業とは
→教師も子供も共に学び、共に成長すること
つまり教師も授業の中で新しい知識や知識に気づくことが大切である。と林さんはおっしゃってました。


志水廣先生の理論の特徴
→全員の子供が『わかる』『できる』『みにつく』
そのためには
・子供の学習状況をしっかり確認すること
・瞬時に応答できることが求められること。
これらが大事らしいです。
これらを実現するための高度な指導法がありました。
◯つけ法、意味付け復習法、音声計算練習法の3つだそうです。
これらの指導法はネットで実際に見れるらしいので是非みなさん見てみてください。

今回もまた新たな技術を得ることができました。実習まで残りあと1ヶ月ちょっとです。
まだまだ学べることはたくさんあると思うので色々学んでいきたいです。(菱川)

7月17日第14回3期生ゼミ記録(早川)

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こんにちは!!!
本格的な夏の訪れを前に、体調を崩している早川です。咳が止まりません!(笑)
なのにバイトで予定がパンパンで地獄の毎日です。。。

ついに僕達3期生のゼミも14回目を迎え、他人の発表を記事にすることも今回が最後になります。時の流れの速さに驚かされるばかりです。

さて、今回静谷くんが発表してくれたのは、「魔法の掃除 13ヶ月」(平田治 著)という本です。この平田先生が開発した自問清掃というものを導入したクラスの子供達が4月からどのように変化していくかが書かれている本だそうです。
自問清掃とは、子どもたちに指示や命令を一切出さず、働くことをやめて休んでも良いという掃除のことです。
この掃除の方法で、子どもたちの自発性を引き出し、自律心を育てることを促進することができるそうです。

ただ上の文章を読むだけだと、「それ本当にできる?」と疑わしくなってしまいますが、発表の中では、本中に紹介されている子どもたちの自問清掃に関しての作文を読み上げる場面もありとても説得力のある発表になっていました。

発表後に聞いたのですが、「この本の中には、ほんとにたくさんの子どもの作文が書かれてて、自問清掃についてよくわかる」と静谷くんは教えてくれました。
発表だけでは、伝わりきっていない部分がまだまだ沢山あるのかなと思ったので、時間があれば先生に本を借りて一度自分で読んでみようかなと思いました。

お前はどの立場でものを言ってるんだと言われるかもしれないですが、最初に静谷くんの発表から記事にしようとしたときより、本当にゼミ活動の回数を重ねるごとに書きやすいです。笑
それだけ静谷くんの発表が相手に伝わりやすいものになっているということだと思います。

第15回は自分ら(早川・菱川・松田)の3人の最後の発表であり、前期の玉置ゼミ3期生の活動の締めくくりとなるので、集大成という意味を込めて今までに言われてきたことを意識して、分かりやすい発表ができるように頑張りたいと思います。(早川)

7月17日第14回3期生ゼミ記録(林)

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私は今回、志水廣さんの『愛で育てる算数数学の授業〜授業はキャッチ&リスポンス〜』という本を紹介しました。
最近、芳賀先生の教育情報方法論という授業で、他の専修の学生の模擬授業を参観する機会がありました。そこで、自分の専修の教科でない授業もスラスラと分かりやすくやり遂げている仲間を目にし、とても凄いと思いました。私は自分の教科の社会ですらも、「まだまだなのになあ」と感じました。

そこで、違う教科の本も読んでみたいと思っていた時、志水廣さんのこの本の「愛」という言葉が気になったので、読んでみることにしました。

この本を読んで1番感じたことは、今までゼミで習ってきたことは、全て「愛で育てる授業」なのだということです。
志水廣さん曰く、愛で育てる授業とは、「子どもに外化(頭の中で考えていることを何らかの形で出すこと)を求め、それを的確に受け止めて返すことから始まる」のだそうです。つまり、キャッチ&リスポンスが大切です。また、この事は「子どもに合わせる」「子どもに寄り添う」ということを意味します。

私は、以前から、教師は一人一人の子供のこころ・気持ちに寄り添うべきだと思っていました。しかし、授業中においての寄り添いは、考えることができていなかったことに気づかされました。さらに、子どものこころに寄り添うことは、一体感のある授業にもなります。
ただ単に、丸つけ法や丸ごと復唱法などの授業技術を使うだけでなく、その根本にあることなども同時に考えていけたらな、と感じました。

3年生になってもう3ヶ月半も経ちました。時間が止まればいいのになと日に日に感じます。(林)
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