教師力アップセミナー(川上康則先生)に参加して(堀江・杉下)

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 今回のセミナーで1番心にぐさっときた言葉は、「分かる人?で進める授業よりも安心して分からないと言える教室にしよう」でした。これは、学生時代、玉置先生や様々な先生方がおっしゃっていたことですが、1学期の自分の授業を振り返ると、「分かる人?」と聞いて授業を進めていることが多かった気がします。
「分からない人?」と聞くのではなく「もっと考えるヒントが欲しい人」や「なんだかすっきりしていない人」という聞き方にして、分からない子どもも授業に参加でき、居場所を作る必要があることを学びました。

 2学期が始まり、授業も本格的に始まってきます。発問の仕方に気をつけ、また、どのような発問をすれば、全員が授業に参加できるのか、引き出しをたくさん増やしていきたいと思います。ありがとうございました。(堀江)

 教師力アップセミナーに参加させていただき、特に感動したことは、出来事の枠組を少し変えるだけで、別の視点をもつことができるいうことです。実際にリフレーミングを体験し、簡単に苦手を強みに変えられることを実感しました。例えば、「落ち着きがない、集中が続かない」を別の視点で見ると、「活動的、エンジンが大きい、積極的」等、たくさんの長所が生まれました。ただ悪いところを叱られるだけでは子どももやる気が起きません。しかし、「あなたはエンジンが大きいね。だからそれに見合ったブレーキも必要だね」と声を掛けられれば確かにやる気になると気付きました。固まった枠だけでなく、また別の枠で考えることで、子どもの見方や掛けられる言葉が変わってきます。人間理解の第一歩でもあるリフレーミングの力を是非鍛えたいと思いました。

 「早く現場で実践したい!」が盛りだくさんの教師力アップセミナー、今日もたくさんの学びを得ることができ、二学期からの活力になりました。本日はありがとうございました。(杉下)

※写真は2015年度、2016年度の研究室HPより

教師力アップセミナー(川上康則先生)に参加して(松井・渡部)

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 川上先生のお話を聞き、2学期に向けて取り組んでみようと思ったことが2つある。
 1つ目は、援助要求スキルを教えること。「困った」「わからない」といった状態に陥ったとき、「手伝ってください」や「わからないので教えてください」と言えるスキルが援助要求スキルである。この力がないと、泣いたり騒いだりといった行動や、隠したりごまかしたりといった行動をしてしまうのだ。

 私はしばしば子どもたちに、「自分でどうしたらいいか考えよう」といった指導をしてきた。もちろん見放しているわけではなく、フォローもしている。自立を目指しての指導である。しかし、「まずはこうするといいんだ」ということを教えてあげることが、大切なのかもしれないと感じた。行動の選択肢をいくつかもった状態で、初めて「自分で考える」=「自分で選択肢から決める」という行動になるのである。

 2つ目は、子どもの「お試し行動」に毅然とした態度で対処すること。子どもがかまってほしい気持ちから、わざと「イヤイヤ」な態度を示したり、ベタベタまとわりついたりすること、中学生では言葉巧みに大人を揺さぶるのがお試し行動である。
 お試し行動を出しやすいタイプの大人に、「機械的な対応」と「要求通りに応えすぎる」というものがある。振り返ってみると、忙しいときほど機械的な対応をしてしまう。そうすると、子どもは承認された実感がなく、行動の修正ができない。また、要求に応えすぎると、行動はエスカレートしていってしまうのだ。
 キーワードは「堂々と 毅然と おだやかに」「焦らず 慌てず あきらめず」。教師である私自身がブレない指導を心がけ、気になる行動の修正を図りたい。

 具体的な対応、支援策について考えることができた2時間。まだまだできないことが多いが、自分の中で意図をもって子どもと関わり、2学期も子どもと共に成長していこうと決意したセミナーになった。(松井)



 今回のセミナーに参加させていただき、引き出しを多く持ちたいと思いました。例えば、「わからない人?」と聞くのではなく、「えっ?アレっ?と思った人」など聞き方の引き出しを多く持つこと。「苦手」を「強み」にするリフレーミングの引き出しを多く持つこと。短く太く褒める言葉の引き出しを多く持つこと。どんなことでも引き出しを多く持つことで子どもたちとの関わり方が変わっていくと感じました。自分がすぐに使えるものは少ないかもしれませんが、まずは先生方の姿や書籍から様々な方法を知ることから始めたいと思います。そして、試してみながら自分の引き出しを一つでも増やしていきたいです。

  私は社会人になり初めて教師力アップセミナーに参加しました。学生のときは「こういう子には…、こういうときは…」という話を漠然と聞いていました。しかし、今日は気づくと自分のクラスの子どもたちのことを思い浮かべながら話を聞いていました。思い浮かべるものがあると先生のお話が学びとしてだけではなく、二学期からもかんばりたいというエネルギーとなっていました。本日はありがとうございました。(渡部)

※二人の写真は、2015年度の研究室HP掲載のもの。

愛される学校づくり研究会 (岩田)(早川)(江口)

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 8月26日(土)春日井のEDUCOMで行われた愛される学校づくり研究会に参加させていただきました。今年度は、2期生吉田君が道徳の模擬授業を行い、わたしたちゼミ生は生徒役として授業に参加しました。

 吉田君の模擬授業はとても素晴しいもので、とても2時間の教材研究でできた授業とは思えませんでした。本日は、指定された役割もなかったので純粋に小学校三年生として道徳の授業に入り込むことが出来ました(笑)。

 本日は、授業後の検討会で得た学びについて記事にしていきます。検討会では「主体的・対話的・深い学び」に焦点が置かれ、様々な先生からお話をいただきました。どのお話も、「確かに。」「なるほど。」と感じることばかりで、非常に勉強させていただきました。
 そこでわたしが今回最も注目したことは、「対話的が目に見えるものだけではない。」ということです。グループワークやペア学習、対話というと一番にそのような活動が浮かんできます。言い換えれば、周囲と言葉をかわすことこそが対話であるという認識を持っていました。しかし、今回、他の人の意見を聞き、自分の意見と比較してみたり、共感したり、言葉に発しなくとも、思うことこそが対話につながるということを学びました。自分自身と向き合い、心で対話することこそ道徳であり、そうすることで深い学びを得ることができるのだと、自分に今までなかった価値観を得ることが出来ました。毎回検討会において深い学びをしているなと実感しています(笑)。

 今後もしっかりと、自分にない価値観を取り入れ、多様な視点を養っていきたいです。授業者の吉田君本当にお疲れ様でした。(岩田)



児童役として2期制の吉田さんの模擬授業を受けさせていただきました。いくら教育実習を経験した1つ上の先輩とは言え、想像もできないくらいのレベルの高い授業だと感じました。同じような授業が今の自分にできるとは思いませんが、教育実習に向けていい刺激をもらうことが出来ました。

 また、現職の先生方や2期生の寺坂さんらの「主体的・対話的・深い学び」の3つの観点からの授業研究コメントにも自分の頭の中にはない視点が多くあり、良い学びが出来たと感じることのできた1日でした。ありがとうございました。(早川)



 今回、2期生の吉田くんの道徳の授業の生徒役として参加しました。朝早くから、2時間集中して練習したということでしたが、とても同い年とは思えない素晴らしい道徳の授業でした。

 机間指導の際も笑顔で「いい言葉だね」と声を掛けてくれて、とても自信を持って発言をすることができました。今回の授業を通して、やはり机間指導はとても大切であると改めて感じることができました。

 主体的、対話的、深い学びということに焦点を当て、振り返りをしていきましたが、どの項目も関連し合っているという言葉が印象的でした。ペアで話し合う際も対話的だけだと思っていましたが、自分から話したいという思いがあるから、主体的もある。また、意見を取り入れ、そこからまた考えるため、深い学びもあるということが分かりました。

 また教師は、わからないふりをすると言いますが、吉田くんも「本当にこんなので、楽しいって思える?」と深めるための発問をしていました。淡々と進めるだけでは、何を学んでいるのか、その後どう活かしていけばいいのかということが、分からないため深めるための発問はとても大切だと思いました。吉田くん、本当にお疲れ様でした。(江口)

8月26日愛される学校づくり研究会に参加して(寺坂)

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 2017年8月26日、愛される学校づくり研究会でのゼミ生吉田君の授業を見て、学べたことや疑問に思ったこと等を、まとめていきたいと思います。

 その前に、私は道徳的価値が自分に落とせるのかという点と、国語にならないかどうかという2つの視点で授業を見させてもらいました。まず、この教材の価値項目は「信頼友情」。しかし、発問で多く見られた言葉は「楽しい」。若干のずれは感じていましたが、子供役はみんな友達といる時が楽しいという風に言っていたので、自分自身に落ちたのかなと思います。少し疑問だったところもあるので国語にならなかったかどうかと共に、下で少し述べたいと思います。

 では、学びと感想を…

○ 吉田君は、褒め上手
 子供に作業をやらせた後に、絶対に行動を価値づけていた。特に、アイメッセージをうまく使っていたように感じた。それが、一部だけでなく全体を通してできていた。子供は素直にうれしいと思うし、またワザとらしくしないということも大切だと感じた。

○ 子供に読み物を持たせない時の配慮
・物語の前に、絵を使って物語の気持ちの変化をみんなで共有していた。展開が見えていると、どうしてそうなったのかな?と子供は思うと思うので、聞きやすくなったと思う。しかし、2枚の絵に対しての子供の意見の板書に漏れがあった。
・「どんなことがあって、どんな気持ちになった?」という発問は、私には国語の要素を少し入れてしまったなと感じられた。「こんなに気持ちが変わるなんて、不思議だねー。一緒に物語見ていこうか。」くらいでよかったのではないかと思う。第3学年という配慮もあったと思うし、物語の読み取りは、今後の展開を考えると大切だと思う。しかし、少し考えの幅が狭めてしまったように思った。
・範読、特にセリフの部分がとても上手だった。子供は教科書がなくても、風景が想像できたと思うし、このような道徳をするうえで欠かせないスキルだと思った。ただ、範読中の歩き回りが少し多いように感じた。私は、小学校実習が3年生だったが「前でちょろちょろ動くな!」と一喝された。先生を追ってしまって、子供の集中をそいでしまうことに繋がっていくということを教えてもらえた。
・要所で、次の展開の予想を立てさせていたのも集中を切らさない、興味を惹き続けるという点でとてもよかったと思う。

○ 発問について
・それぞれの発問で、困っている子供を一人も出さなかった。発問が、簡潔明瞭シャープだったと思う。
・発表のさせ方は少し疑問を持った。まず、1つ目の発問「どんなことがあった?」は、読み取りなので、そんなに多くの子供に言わせる必要があったのかなと思う。机間指導で丸付け法や、オープンカンニングで済ませてもいいかなと思った。また、発表し終わった子供(岩田さん)が、ふらふらしていたのが気になった。発表した子供は座らせる指導も必要だと思った。
・最後の発問の「人ってどんな時に、楽しいんだろうね」は、「みんなはどんな時に楽しいと思うの?」の方が、より自分のこととして考えやすくなったのかなと思う。人というと、難しく考えてしまう子供もいると思うので、ここは「みんな」という幅を狭めてあげた方がいいのかなと感じた。
・30秒トークで、良かったペアを全体に広めるのはとても良かったと思った。どこがよかったのか、という説明もありあてられたペアは自信をもって言えると思った。吉田君が、子供の聞く姿勢を作り続けたということもあると思う。

 ここまで書いて、読み直してすごい上から言っていますね。ごめんね、吉田君。でも全体を通して、やること考えることがはっきりしていて、とても良い授業だったと思いました。2期生もやれるんだということを、証明してくれたと思います。本当にお疲れ様でした。

 最後に、暑気払いの会の準備をしていただいたEDUCOMの皆さまありがとうございました。とてもおいしかったです。また多くの先生方とお話しさせていただけてとても勉強になりました。これからもご指導よろしくお願いします。(寺坂)

8月26日 愛される学校づくり研究会 第4弾 (吉田)

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4.多くの先生方から学べたこと
こんにちは、記事を推敲することに疲れを感じ始めた2期生の吉田です。
今回は「模擬授業を見ていただいた先生方から学び」と「どうしても書きたいこと」の2つ書かせていただきます。

1つ目は「落ち込む暇はない」ということです。
模擬授業を終わった瞬間に私の脳裏に過ったのは「もっとこうしたかった」「こうできなかったのか」という言葉でした。凄く悔しかったです。
そんな時に和田先生からこんな言葉をくださいました。
「落ち込む暇はないよ。現場だったら次の時間も授業だよ。」
私は納得するとともに、先生方はどう考えているか気になり、質問しました。
すると、「45分の中で子供が復活するチャンスが2度3度ある」という考えをいただきました。しっかり振り返ることがあっても、落ち込んで前に進まないことはしてはいけないと思いました。
「思った通りにならなかった」と思うことはあっても、「今度の子供の良さ・発言を大切にしよう」とか「次は見逃さず、受け止めよう」と思い、教師が前を向き進み続ける・成長しつけることが「授業を大切にしている教師」に近づける要因の1つなのかもしれないと考えることができました。

2つ目は今までの努力を認めていただけたということです。
私は先日まで試験を受けてました。試験では私という人を見られます。「試験のために」というわけではなく、私は常に次のようなことを自身に問うてました。

「私は教師として相応しい人間になれているのか、そう思えるほど努力をしているか」

模擬授業でもその意識は変わらないことだと思い、取り組ませていただきました。
多くの先生方に褒めていただき、「自信を持ってこれからも頑張ろう」と思うと共に「本当にこれまで頑張った」と褒めたいと思いました。私にしては珍しいことです(笑)
「ゼミの記事もよりよくしたくて、書くごとに読んでもらい、多くの方から感想をいただきました。」
「セミナーや講演会があれば、できるだけ優先して行き、学び盗もうとしてきました。」
「ゼミの仲間で1つの話題について議論をし合いました。」
全てこれまで私がやってきたことであり、玉置ゼミの誰もがやってきたことでもあります。
玉置先生に出会い「先生のもとで2年間学べたら、少しでも理想の教師に近づけるかもしれない」と思ったあの瞬間からここまで来れた喜び、それまでにたくさんの学びをさせてくださった多くの先生方への感謝の気持ちでいっぱいです。

ここがゴールではなく、進み続けたいと思います。
貴重な経験をさせていただけ、ご指導してくださった先生方、教師を支えてくれた生徒役のゼミ生の皆さん、本当にありがとうございました。(吉田)

「発達のつまずきから読み解く支援アプローチ」を読んで(寺坂)

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9月3日の教師力アップセミナーで講演をいただける川上康則先生の本「発達のつまずきから読み解く支援アプローチ」を読ませていただいたので、学びを書きます。

今回のセミナーでは、通常学級における特別支援教育ということで、「特別支援教育」と聞くと私はとても重いものという想像をしてしまいます。私が2年生の時に行った、岐阜市の特別支援学校での子供たちとの出会いがおそらくそうさせているのかなと思います。もちろん、重い障害を持っている子への配慮も特別支援教育ですが、この本では学級の中でよく起こりうるであろうつまずきについて書かれていました。

この本を読み、躓いてしまう子への配慮として一番大切なことは、その子を一点から見るのではなく、あらゆる角度から見てあげることだと分かりました。あらゆるケースについて、どうして起こすのかという可能性を何通りも導き出し、その子をよく見て対応していくことでその子の中での解決へと繋がっていきます。

この本の中に、「授業中おしゃべりが止まらない子」というケースがありました。これだけを聞くと、ほかの子から煙たがられるや、授業が進まないといった悪いイメージでその子を見てしまいます。しかし、川上先生はその子のプラスの面を取り上げるように言っています。みんなが黙っているときに、的確な発言をしてくれるや、叱られても切り替えが早い、頭の回転が速く機転が利く、といったプラスの面を取り上げて、それをきちんと発信・応援していくことで、みんなの頑張りを認めてあげることに繋がるとしています。

姿勢の悪い子供は、バランス感覚が備わっていないや、授業中にカタカタいすや机を鳴らす子は、固有受容感覚を使った自己刺激であるなど、私では到底考えつかないようなことまで書かれていました。経験を積んで、すべての子供に学びやすい環境づくりを進めていきたいと思います。

本とは離れてしまうのですが、最近感じていることを少し。私は、ショッピングモールでアルバイトをしています。そこには週末、多くの人が来ます。中でも、親子特に障がいを持っていると思われる親子がよく来ています。その子は、おそらく私より年上で、両親もかなりお年を召されているように見えます。こんなことを勝手に思ってとても不謹慎だとは思うのですが、親の方が先に寿命が来て亡くなります。その時、きっと子供を残して逝くことはとても不安だと思います。子供を残して安心して死んでいけるような社会を築いていかなければならないと思います。

しかし、現実は未だに障がいを持つ方への差別というものはあります。教師となって、障がいのある人とどのように向き合うのか、考えさせていきたいと思います。そして、自分の時にはそういう社会に成らなくても、自分の教え子が、またその教え子が、とつながっていけばいいなと思います。自分に何ができるのか、何をするべきなのか考えながら生きていきたいと思います。このことを、吐き出す場がなかったのでこの場をお借りしました。(寺坂)

8月26日 愛される学校づくり研究会 第3弾 (吉田)

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こんにちは、2期生の吉田です。前回に引き続き、模擬授業で学んだことを書かせていただきます。

後編では子供の発表から最後・全体を通して学んだことを2つ書こうと思います。

1つ目は深い学びにつなげる活動・発問についてです。今回の模擬授業の議論のテーマでもあった「主体的対話的で深い学び」で特に深い学びがもっとできたのではないかということを書かせていただきたいと思います。

まず、子どもたちから出てきたキーワード・反応や曖昧な言葉で一度立ち止まらせるという工夫です。今回1度だけ私は授業内で「他の人から違う意見を聞くことができた」と言葉に対して「どんな言葉だった」という発問をしました。そのような発問は他の場面でも活用できたのではないかと考えています。

例えば、「共感」という言葉を深めれば価値項目である「友情信頼」の糸口になったかもしれないなどです。私は全員の意見を流れるように聞く場面等が多いように思えました。「時と場合によっては授業内で立ち止まり、クラス全体で1つの内容を考える・共感する場面を作ることは教師にしかできない役目だ」と多くの先生方から助言していただきました。また価値につながる言葉を言った時に板書していくことで子供たちの思考の道しるべとなることも学ばせていただきました。

次に深まる発問の工夫です。和田先生とお話している中で深い学びに近づくためにということで3つのことを話してくださいました。

1.子供から出てきた価値を板書に書く
2.発問などで状況を狭めないこと
3.揺さぶりの発問を入れること

という内容でした。
特に2の状況を狭めるという点では「どんなことがあって」「どんな気持ちになったから」という2つを分けてしまっていたり、「ボールが二回とも取れなかったのに、楽しいの?」と限定しすぎていたりという場面がありました。

子供自身はわかりやすく伝えようとするため2つに分けてしまうと伝えにくい、限定しすぎると言いたいことが言えないことが想定されます。そのため発問を言い切らないという工夫も1つだと教えていただきました。例えば「ボールが2回とも取れなかったのに…」という発問をすると、「僕なら頑張れない」→「でも、まき子さんは楽しい。」→「なんで?」といったように子供たちが自分たちで思考する過程を生み出せるというお話でした。発問1つで流れが変わると共に、もっとこだわりを持って考えられる先生になりたいと感じました。

2つ目は授業の終わり方です。模擬授業の中で「友情・信頼」に近づく一番の場面で子供たちの発言が「現実」と「物語」の内容が混在してしまいました。子供役のゼミ生に聞いても「何を考えるのかはっきりしてなかった」と言われた部分です。私自身も「何に気付かせようか」ということが曖昧になっていたのだと思います。それと共に様々な教材観を教えていただきました。
「よしおくんがまき子さんに励ましの言葉を書けたところを生かす」
「あなたならどんな声掛けをする」
「まき子さんを挟んで考えると」
など多面的に多角的に教材を見ていくことができると気付かせていただきました。
1つの教材でもたくさんの先生方の見方考え方で多様になり、その価値を理解することでよりよい教材研究になり、授業をするごとに教材のよさを学び続けることで磨き続けることができるのではないかと思いました。

多くの先生方からの学びを経て、これからもたくさんの見方考え方を養っていこうと思います。(吉田)

8月26日 愛される学校づくり研究会 第2弾 (吉田)

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こんにちは、2期生の吉田です。

今回は模擬授業をして学んだことを書かせていただきます。前編では導入から範読・机間指導までで学んだことを3つ書こうと思います。

1つ目は子供の発言を拾うことの大切さです。

今回の模擬授業の中で私は子供の意見を拾いきれなかったと感じます。DVDを見て、冷静に言葉を聴けず、授業を流すことに意識しすぎていたと思いました。そのため導入時に「私もやってみたい」という価値に近づけるような言葉を見逃していました。私は自分に都合の良い意見だけを取り入れてしまっており、「先生の考えに沿わなければならない」という隠れたカリキュラムを行っていました。また最初の言葉を大切にすることで後の授業展開時に見比べたり、子供自身がその内容を選択していくようになると先生方の助言から学ぶことができました。子供の言葉をしっかりと受け止めるためにも学習の流れだけに固執するのではなく、子供と授業を作っていけるように頑張りたいです。

2つ目は物語をイメージするための布石を打つ言葉や活動の重要性です。

私は授業の中で資料を渡しませんでした。そのため一度の範読で状況やイメージを膨らませる必要がありました。範読時には「子供に次の出来事を予想させること」「イメージを共有するために止めること」「はっきりと感情が入るように読むこと」などを行いました。実際にイメージが共有されることによって多くの子供が考えやすくなり、内容を焦点化することができたのではと考えます。また絵を使うことによって状況把握や感情移入しやすいことも気付くことができました。それと共に、「もし想像しにくい子や集中しにくい子にはどの様に対応するといいのか」という疑問も感じました。今後範読に対して、もっと深堀を続けていこうと思います。

3つ目は机間指導のやり方です。

授業終了後に大西先生から「机間指導の時に周りをもっと見るといい」と教えていただき、DVDを見させていただきました。実際、個別に言葉がけをしていましたが、その時児童全体がどのように動いているか把握しきれていないということに気付きました。一人を見つつ、他に目線を配る工夫もできたと思われます。また、ここでは○付け法を用いてキーワードとなる言葉に印をつけながら、全体によさを広める工夫をするつもりでしたが、行うことができませんでした。一人一人の内容も大切にしつつ、全体で子供を把握することを今後取り組んでいきたいと思います。(吉田)


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