10月30日落語家とプロ教師直伝「うまい授業の作り方」に参加して(白井・吉田)

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 10月30日に行われた「落語家とプロ教師直伝 うまい授業の作り方」に参加させていただきました。

 「落語と教育って関係あるのか?」と思われる読者の皆さん!必見です!!
 講演会が進むにつれて、立川談慶師匠の話から何度も「なるほど」という言葉がこぼれていました。そんな学びの多かった講演会について、本記事では2期生の白井と吉田で書かせていただきたいと思います。

 終始笑ってばかりの時間で、とても楽しく、多くのことを学ばせていただきました。落語と授業には、通ずるところがたくさんあると感じ、立川談慶師匠と、玉置先生に感謝の気持ちでいっぱいです。学んだことのうち、主に2つのことについて、書きます。

 1つ目は、ゴールを決めるのは聞いてる人たちということです。落語は、聞いているお客さんが、話の内容から想像して、笑いが起こるものだとおっしゃっていました。今回、落語を聞く中でも、「あー、なるほど!面白い!!」という気持ちに何度もなりました。落語を聞いて、一旦自分の中で考えることで、面白さをより深く感じられました。

 半歩先を行く想像力で楽しむものが、落語であるとお話があり、授業の中でも、子どもたちの想像力を鍛えながら、楽しませたいと感じました。「あー、なるほど!」と感じることによって、もっと知りたいという気持ちを引き出せるようになっていきたいと思います。

 2つ目は、「間」のとり方について学びました。落語では、2人の登場人物を表現する時の左右の首振りで起こる「間」や、お客さんが笑い始めてから笑い終わるまで待つという「間」の中で、お客さんを魅了されるそうです。絶妙な「間」によって、笑いが生まれていくことを学びました。

 また、学校でも、その「間」は大切であると感じました。騒がしいクラスに「静かにしなさい。」ということも大切だが、子どもたちの顔を全部見て待つくらいの「間」をとることで、何をすべきかを考えるように促していくことも大切だと学びました。授業中にもこの「間」は大切なものになると学び、これから子どもたちを「間」を作ることによって、魅了できる教師を目指したいと思います(白井)


 私の中で心に残った言葉を2つ挙げ、記事にさせていただきます。
 1つ目は「聴くが9割」という言葉です
 コミュニケーションをとる時に私はついつい「話すこと」に重きを置くことがあります。特に落語はよく話すので「話すが9割」と思っていましたが、そうではありませんでした。「聞くことを9割」にするということでお客さんの様子をしっかり見ているそうです。授業でもこの意識を持つと「子供の反応を見て授業をできる」「1つ1つの言葉にこだわれる」といった授業展開において子供が話したい、聞きたいと思える雰囲気を作ることができると思います。このようにするためには落語で言えば「型を身に付ける」ということになると思います。授業では教材研究をして、何度もシミュレーションをし、息をするように行うという以前玉置先生が私の模擬授業の際に教えていただいた意識に近いものがあると感じました。聞く姿勢を省みて、努力を重ねていきたいです。
 
 2つ目は「『感情』は『勘定』」という言葉です。
 感情を露わにする場面は生きていれば、何度もあると思います。私もその一人です。そんな時「『感情』は『勘定』」という言葉が人として大切な心構えであると感じました。私は「踏み止まる」という意識を持って、人と接するようにしています。今回の講演で「勘定する」=「カウントを行い、気持ちを整理する」という考えをいただき、その感情を止めるのではなく、そのカウント内に分析する、考えることでより良い人との接し方ができる気がしました。学校現場に行っても、社会生活の中でも「感情」とどう共に生きていくかということを再確認することができました。(吉田)

 新たな視点を多く吸収し、今後に生かしていきたいと思います。(白井 吉田)

10月28日授業深堀セミナーに参加して(吉田・佐久間)

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 こんにちは、
 10月28日に行われた授業深堀セミナーに参加させていただきました。今回のセミナーでは生徒役として、野木森先生の理科と神戸先生の算数を受けさせていただきました。「こんな授業を自分もしてみたい」と思えることばかりで多く学ばせていただきました。
今回は2期生の中でも「ほのぼのとしている」吉田と佐久間で記事を書かせていただきます。

○ 野木森先生の授業 (吉田)
 野木森先生から学ぶことは多いですが、その中から3つに絞って書かせていただきます。

 1つ目は教材研究のきめ細かさについてです。
 先生の授業で大事にされたこととして「ヨウ素液との出会い」と話されました。実際に教科書では、「ヨウ素液はでんぷんに反応して青紫色になる」という説明で終わっていました。より主体的に参加できる授業を行うには、子供がアッと驚く場面が必要だと思います。そのような子供の変化を起こさせるためには、教材研究において「どんなことを学ばせるか」「教科書にこの内容を書いている意図」「より反応がわかりやすいようにするには」といった多くの視点から教材を深めていく工夫が必要なのだと改めて感じました。今度模擬授業する際にも心掛けていこうと思います。

 2つ目は子供たちから意見を生み、つないでいくことで考察に面白さを感じられるようにということです。

 理科の授業について児童に尋ねると「実験は好き」という児童がいます。教育実習時にもこのようなことがあり、考察の時間で「結果から考える楽しさ」を感じさせるにはどうしたらよいのかということは私自身の課題でもありました。本授業の中で先生は子供の意見を引き出すため「意図的に構造化した板書」や「子供の意見を聞きながら、周りの反応を確認し、つなげる」といった工夫をされていました。子供たちが一人一人意見を把握できることを目的とした丁寧な教師の動き、自由に言葉が出てくるような雰囲気づくりをされる中で事象を焦点化させていくことで活発な話し合いになるのだと体感しました。また、この際に笑顔や価値づけを繰り返し行うことも忘れてはいけないと改めて感じました。

 3つ目は子供に選択させる場面があると主体的になるという点です。
 よく玉置先生の講演会で「授業の中で選択させる場面を作ってください」という内容を話されます。それは指示されてやる学習からの脱却という意味合いがあると思うのですが、野木森先生の授業の場面でも多くのこのような場面が存在しました。「今度はどんな実験をしよう」「何を調べたい」といった選択する場面を子供たちに与えることで「こんなにも発想が広がるのか」ということを生徒役として感じました。まさに主体的になっていたのだと思います。どんな授業でも原理原則があるのだということに気付くことができました。理科は面白い教科だと感じ、子供がイキイキとする授業の大切さを学びました。ありがとうございました。


○ 神戸先生の授業(佐久間)
 神戸先生の算数の模擬授業では、算数科の学習における「数学的な見方・考え方」を働かせながら「深い学び」を子どもたちに行わせるための工夫がいくつもあると感じた授業でした。児童役をやらせていただきましたが、児童役ということを忘れ、恥ずかしながらも必死で問題を解こうとしていました。

 授業を受けていて気づいたことは、子ども自身が考えた問題を、子ども自身が解き、子ども自身でなぜその答えになったのかを考え、子ども自身で説明する、といった授業の流れどの場面をとっても子どもが主体になっていたことです。その中でも特に「なぜその答えになったのか」を「説明することができる」ことがこの授業で最も重要な場面であったと感じました。もちろん子どもだけで考えることができる訳ではないので、神戸先生は、答えは言わず、本当に全員が問題に詰まり始めた時にヒントを与えていました。受けている側としては、「問題の答えはわかっているのに、説明できない!」という状況になるので、何を考えればよいか必死で考えていました。これが「数学的な見方・考え方」を自然と子どもたちに働かせようとしていた工夫の一つだったと思います。説明するための方法や根拠を子どもたち自身で導き出せるような授業を自分もしてみたいと思いました。
グループ討議の時間では、分かった子どもの言葉を拾って全体に確認をしていて、みんなで同じことを考えさせる授業の広げ方をしている点が挙げられました。他にも、自分で考えてわかったときの感動がある授業だったという意見もありました。

 「数学的な見方・考え方」を働かせながら「深い学び」を実現するとは何かを、神戸先生の模擬授業を受け、理解することができました。本当に面白い授業で勉強になりました。神戸先生、ありがとうございました。

 半年後は先生として働くうえで、大切なことを多く学ばせていただきました。ありがとうございました。(吉田 佐久間)

10月30日落語家とプロ教師直伝「うまい授業のつくり方」に参加して(岩田・牧野)

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 こんにちは。10月30日、一宮市立大和西小学校で行われた、「落語家直伝 うまい授業のつくりかた」に参加させていただきました。今回は、ゼミ生6人の参加でしたので、2人ずつ分けてここでは、2期生岩田と牧野の学びをまとめたいと思います。



 「落語家直伝 うまい授業のつくりかた」という本は、アマゾンで評価が4以上を獲得しているとても人気のある本です。落語家の立川談慶さんと玉置先生との共著であり、もちろんわたしも持っています。きっとゼミ生ならみんな持っています。本日は、そんな落語家から見た、教育にいかせるとてもためになるお話を聞くことが出来ました。以下にその学びをまとめます。


 談慶さんのお話は初めから最後まで面白くあっという間に時間がたってしまいました。驚いたのは、教育と結びつく部分が非常に多いと言うことです。本を読んだときも感じましたが、落語家も教師も一人で何人もの人を相手にする職業です。自分の力量次第で全く異なる結果に結びつくことも多々あると思います。
 今日はそのような共通点の多い2つの職業のお話の中から、教師としても、一人の人間としても意識して生活していきたいと感じたことをまとめていきます。


 それは、「言葉にならないものを学ぶ」ということです。言葉にださないと分からないということも言われることも多々ありますが、その先を読んで感じ取ると言うことがこれからの自分にとってとても大切なことなのかと思いました。顔色、行動、癖、考え方など人によって様々な相違点がありますが、それら全てを読み取ることでどんなところでも生きていけるそんな人になれるというお話がありました。4月から教壇に立つわけですが、教えてもらっていないでは済まされないと思います。先生も、「全ては教えられない」とおっしゃられていました。教えられたことや感じ取れることから、自分の視野を拡大し最終的に自分らしい人生にしていくことが、最も望ましいことであると感じました。そうすることで、自分のフィールドも広がり自分の可能性を伸ばせるかもしれないと思いました。


 ここまで達するのはまだまだ時間がかかりそうですが、日々の生活の中でも意識的に人と人との空間を読み取ることの出来る人になりたいと思いました。教師になってもそうですが、教えてもらわなくとも行動できるそんな人になれるように、今からスキルを身につけていきたいです。まずは日頃の行動から!頑張ります。本日はありがとうございました。(岩田)



私はこの講演で特に印象に残った言葉が二つあります。


 一つ目は、「個性は迷惑」です。私は教員採用試験の勉強中「個性の伸長を目指し...」という言葉をよく目にしました。しかし、この講演ではその個性が「迷惑」となっていてとても驚きました。落語の型を体に染み込ませるために個性はいらないというものでした。個性とは、つけようと思ってつくものではなく、型にはめようとするがそれでもでてくるものが個性であるとおっしゃっていました。私は、個性の伸長という言葉を誤ってとらえていたことにこの講演で気がつき、学校現場にある規則などの型の中にあてはめてもそれでもでてくるものが個性で、その溢れ出た個性を教師がキャッチして伸ばすことだと改めて思い直しました。


 二つ目は、「独演会名人」という言葉です。自分の居心地の良いフィールドで落語をすることを指すそうです。この場面は学校現場でも置き換えることができると考え、自分の好きな子どもを中心に授業をする光景が浮かびました。ここで言う好きとは都合が良いという意味です。これでは、授業の流れがきれいになるだけで誰のための授業なのかわからないなと思いました。子どもが教師を評価する場面をもうけるなどして、独演会名人にならないように気をつけたいなと思いました。(牧野)
 

10月28日 授業深堀セミナー(野木森先生・神戸先生)に参加して(寺坂・江口)

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 10月28日に開かれた授業深堀セミナーに参加しましたので、2期生寺坂、江口で学びをまとめます。

 私は、野木森先生の理科の授業について書かせていただきます。

 ヨウ素液は、私自身小学校や中学校において使用してきましたが、今回の実験において「すごい」と感じることばかりでした。

 まず、ごはんとスポンジでヨウ素液の実験をした後、「この後何がしたい?」という先生の発問が印象的です。吉田くんが「たくさん調べてみたい」と言ったように子どもたちの好奇心を奮い立たせていました。その後、実験につかう物の多さに驚きました。かつての実験において、あれほどまで物が出てきたことはないのではないかと思うほどありました。実験は、とても楽しく、異なる種類の食べ物や物があって一つ一つの反応に「次はどうなるかな?」と予想しながらやることができました。

 理科の実験は、楽しいことばかりですが、その後の考察も楽しくなければならないということも印象に残っています。教師が、分類してまとめを書くのではなく、子どもたちが実験をもとに考え、分類をし、働きについて知るという授業づくりを行うことが大切であると学びました。

 また、教科書通りに授業を進めていくだけでは、子どもが授業に参加しないということをお話を聞いて感じました。そのために、教材研究を行い、順序を変えながら、何に焦点を置いていくのかを自分で考えることが大切であると学びました。そして、発言者だけの意見ではなく、一人一人のつぶやきを大切にしながら、授業を行っていきたいと改めて感じました。

 今回参加できてとてもよかったです。ありがとうございました。 (江口)


 神戸先生の、算数の模擬授業を受けて事前にお話が合った後藤先生の「算数科の学習における数学的な見方考え方」の説明通りに進んでいたなと感じました。事象に対して、数という概念に着目して、今回の場合は図という根拠をもとに筋道を立てて、1年生の既習事項と関連付けながら統合的に・発展的に考えさせられていました。授業をしていて、こんな風に進むと気持ちいいんだろうなあと思います(笑)

 授業の最中でも、子供役の表情を見てテンポよく指名が進んでいました。その中でも、神戸先生が指名するときの「何か言いたそうやなあ」という言葉は、子供側からするととても言いやすい雰囲気を作っているなと感じました。「どう?」とただ聞くだけでなく、子供の言いやすさも言葉一つで作れるんだと学ぶことができました。また私の、「恥ずかしいから言いにくい」という言葉も見逃さず、「なんでそう思ったの?」と周りに聞き直すことで、佐久間君から「すごいことだと思う」という言葉を引き出し、自己肯定感を高めてくれました。気持ちの話は、子供が素直に思ったことなのでそのままにするのではなく、良い方へ転換させてあげることをしなければいけないと感じました。

 グループ討議で出た意見を箇条書きでまとめておきます。
・人に説明していくうちに、子供が理解を深めていっていた。
 → 説明するということは、手立てや根拠を考えるとこにつながる
・どうしてそうなるのかなあ?という発問をするタイミングが45分の中に確保されていた。
・他のグループに自由に行けるオープンな学びであったから、より深い対話ができた。また、それが自由な発想へと繋がっていった。

 深堀セミナーは、参加するたびに違う学びを得ることができます。特に、学生には難しい「見方・考え方」についてより深い理解をすることができます。次回はどんな学びを得ることができるのか楽しみです。(寺坂)

10月28日授業深掘りセミナー(野木森先生・神戸先生)に参加して(静谷・早川)

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10月28日に行われた授業深掘りセミナーに参加させていただきました。
この記事では、野木森先生の理科の授業を静谷が。神戸先生の算数の授業を早川がそれぞれ担当して、書かせていただきます。

野木森先生の理科の授業について。

まずはじめに、本時の課題は、ヨウ素液がどんなものに反応するか調べて説明しよう。という課題でしたが、これは子どもたちが追究したいと導入で思ったことをそのまま課題にされていました。子どもの追究したいと思うことをそのまま課題に持っていき、課題までの流れがとてもスムーズで、興味が湧く導入であると実際に授業を受けて思いました。うまく野木森先生に操られて、授業が展開されていたなと思いました。

次に、1時間という短い授業時間で、実験もやり、考察する時間もありと、とても密度の濃い1時間となっていました。普通では、1時間で実験を終わらせ、次の授業で考察をするという授業になってしまいます。ですが、野木森先生は、結果を集約する時間を短くすることによって、考察に時間をかけるようにうまく授業を進められていました。考察に時間をかけられるということは、深い学びができることに繋がります。この1時間の授業でどこに1番時間をかけたいのか、そのためにどこを省くことができるのかという、授業をつくる上で、考える大切なことがまた増えました。(静谷)

神戸先生の算数の授業について。

まず生徒役として授業に参加した感想は、とても楽しかったです。ただの数遊びかと思いきや。内容には少しずつ発展があり、最後にしっかりとしたまとめで締めくくられれ、1つの授業として完璧に成立しているものだなと感じました。何より、一人でじっくりと考え続けるのではなく、グループでの考えの共有、そして教室全体としての考えの共有がなされていたのがとても授業に参加しているなと感じることのできる授業だと感じました。

次に、生徒役ではなく授業づくりの観点でいくつか自分なりに気づいたことを書きます。まず、授業開始直後から生徒の表情をいじったり、つぶやきを拾っていたりしていたこと、発言を求める際に生徒に挙手をさせずに淡々とリズムよく発言させていったことの2点が生徒が授業に参加していると実感できた大きな要因だと考えました。生徒の誰かが発言したことに対し困った顔をしている生徒がいれば、改めて誰かに説明させてみたりとわからない子がだめということではなく、その悩む過程をとても大事になさっているように感じました。

10月末から中学校での教育実習が始まりますが、先生である自分が喋りすぎることなく生徒に何もかもおまかせできるくらいの、生徒主体な授業づくりを目指して頑張りたいと思います。実習直前にとてもためになる授業をみることができて良かったです。改めてこのゼミの良さを感じました。(早川)

佐藤正寿先生の本を読んで(寺坂)

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こんにちは、2期生寺坂です。12日に教師力アップセミナーで講演していただく佐藤正寿先生の本を読みましたので、学びを書きます。



 今回自分で手にした本は、「スペシャリスト直伝!社会科授業成功の極意」です。

学んだことは、もちろん社会科の授業作りについてです。特にその中でも、重要語句の取り扱いについてです。

「社会科が嫌い」というセリフを、教採の勉強中に何度聞いたことでしょう。その最たる理由は、覚えられないから。単純明快、至極シンプルですよね。そんな話を聞くたびに、「重要語句を覚えさせると、つまらない社会に成るのか?でも、覚えなければならない。どうしたらいいの???」と疑問を持ち続けていました。佐藤先生は、この本で「重要語句を大切に扱う」という項目を書かれていました。目次を見て、飛びつきましたよね。佐藤先生は、重要語句を覚えるための活動を積極的に行われているそうです。その方法としては、

1教科書を徹底的に使う

2フラッシュカードを使う

3復習ミニテストを行う

という3つがあげられていました。ただ、やるだけではなく行うタイミングなどに工夫をすることで、子供が難しい思いをすることなく知識の定着をしてくれるそうです。



 授業参観の仕方についても学べました。実は、私が初めて参加した教師力アップセミナーが2016年2月の佐藤先生なのです。その時に、「今日は10個の学びを得る」ということをお話しされていました。そこからしばらくのゼミ活動では、10個の学びということを意識していたのですが、いつの日にか頭から抜けていました。佐藤先生でさえ一回に10個もの学びをされていた。もっともっと成長にどん欲になりたいと改めて思いました。本を読ませていただいて、改めて初心に返ることができました。今回のセミナーでは、10個の学びを!!!!!(寺坂)

10月28日 授業深掘りセミナーに参加して(丹羽 嶋藤)

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 10月28日に授業深掘りセミナーに参加させていただきました。今回は理科の授業をして下さった野木森先生と算数の授業をして下さった神戸先生から学んだことを3期生の丹羽と嶋藤でまとめたので紹介させていただきます。

 野木森先生の理科の授業から学んだことは、大きく2つあります。
 まず1つ目は教材との出会いを子どもたちにどうさせるか、これが授業をするにあたってすごく大切なことなのだと実感させられました。全て教科書通りに進めてしまうと教師が子どもたちに教え込むような授業になってしまったり、子ども自身が考える場面というのがすごく少なくなってしまうと思います。また、今回で言えば、ヨウ素液の実験をすること自体が目的となってしまうような授業ではなく、実験が終わった後の考え話し合う時間がより充実する授業をする必要があるのだと学びました。
 
 2つ目は教材研究です。野木森先生の授業を受けて本当に驚きました。「何で実験してみたい?」と子どもたちに聞いた時に、子どもたちが「やりたい!」と思ったものがその場で用意されていることで子どもたちのやる気が何倍にもなる気がします。もともと教師が指示したもので実験するよりも自分自身で調べてみたい!という気持ちを持たせることができると思います。そのためには、教科書の意図を踏まえた教材研究や、子どもたちに合わせた教材研究の時間を惜しんではいけないのだと学びました。

 子ども役として参加させていただいて、理科嫌いのわたしでも前のめりになるような授業でした。本当にありがとうございました。(丹羽)

 

 3期生の嶋藤です。私は神戸先生の算数の授業から学び得たことを書きたいと思います。

 私がこの授業を生徒役として良いなと思ったことは、「ひみつを3つみつけていく」という言い方です。勉強というよりはゲーム感覚でどんなひみつがあるのだろうか考えていけたのでとても楽しかったです。また、先生が最後までずっと答えを言わず、ヒントのみを出して子どもたち主体で考えていく授業だったので、どんな方法でひみつに対しての証明ができるのかをいろんな見方・考え方で考えることができたなと思いました。そして、1年生で既習したことをヒントに出すことで、あの時やったやつを使うことができるのかと思い出すことができるし、今回の証明で使うことでより深い学びになっていたので良かったなと感じました。

 先生はぐっとこらえて、子どもたちにいかに考えさせるようなヒントを出すかがとても大切だなと感じました。とても面白い授業をしてくださった神戸先生ありがとうございました。とても勉強になりました。(嶋藤)

岐阜聖徳学園大学附属小学校公開授業を参観して(江口)

10月22日岐阜聖徳学園大学附属小学校で行われた公開授業に参加した。2時間観たが、1時間目に観た道徳について書いていく。

3年生のクラスだった。
はじめ、玉置先生のように写真を2枚貼っていましたが、表情の読み取りというものはなかった。
朗読は、本当に上手で気持ちが込めてあり真似をしたいなと思った。

ゲームが早く欲しいという思いから、急いでいると男の子とぶつかり、言い合いになる。次の日、スーパーで買い物をしていると、ぶつかってしまったが、相手の男の子が「ごめんね」といって優しい気持ちになるという話だ。


実際にペアになって、役割演技をしていた。みんな楽しそうにやっていて、言い合いや「ごめんね」「僕もごめんね」というやりとりを本文にない表現でも考えられていた。そのため、物語を超えて、自分ならどうするのかということを考えていたと思う。

ただ、深めの発問があったかというと、あまりなかったように感じる。「ごめんね」と言われると本当に優しい、礼儀のある行動を取れるようになるのか。ただ単に、「ごめんね」と言っているだけではないかという風にも感じた。


今回の道徳を観て、やはり道徳の授業をすることは難しいと感じた。様々な道徳の授業を観て吸収していきたい。(江口)
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10月9日教師力アップセミナー(野口芳宏先生)に参加して(静谷)

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こんにちは。3期生の静谷です。
10月9日の教師力アップセミナー(野口芳宏先生)に参加して、学んだことを書いていきます。

まずは、野口先生がおっしゃっていた教育についてまとめます。
・教育というものは、子どもたちをマイナスの気持ちに思わせないこと。
・「常時善導」教育というものは、そのままにしておかず、常に良くすること。
他にもおっしゃっていましたが、私の中でとても印象が深かった2つを挙げました。
子どもたちをマイナスの気持ちに思わせないことは、もちろん大前提であるといえるが、なかなか難しいことでもあると思います。いかに子どもたちにわかりやすく、かつ楽しい授業をするか、いかに子どもたちの信頼を裏切らないか、など、子どもたちをマイナスの気持ちに思わせないために、教師は、常に子どもたちを想い、行動しないといけません。ただ、それを考えながら子どもを想い、行動するのではなく、勝手に身体が動くように当たり前に子どもたちを想い、行動することが良い教育なのではないかと、私は思いました。
「常時善導」この言葉、とても気に入りました。私の教育のモットーにもしたいと思いました。これは、子どもたちをそのままにしておかず、常に良くするという意味です。国語の授業ひとつをとってもそれは言え、もちろん教育にも言えます。カッコいい言葉ですね。

次に、野口先生が「幸福の条件」について模擬授業をしてくださったことについて書いていきます。
幸福の条件とは、観が豊であることがいえます。幸福の条件を式で表すと、
幸福の条件=(健康+金+友人など)×観
という式になります。観というのは、その考えをどう受けるのかという意味です。つまり、その考えをどう受けるのかでその人が幸福であるかないか決まります。「観」がマイナスの受け方では、いくらお金があっても掛け算のため、まったくプラスになりません。観を豊にすることを「観を磨く」といいますが、それをまともに磨くことを道徳の授業でやります。道徳の落ちこぼれは、世の中真っ暗ともおっしゃっていました。私は、この授業にとても納得させられました。私自身の人生もそうだからです。受け方次第で、まったく気持ちが違います。道徳の授業では、子どもたちの観を豊にすることを考えて、授業を構成していきたいと思いました。

野口先生の教師力アップセミナーに参加できて、本当に良かったです。3期生では、私だけが参加したため、他の3期生よりも断然教師力がアップしたと思います。また、このセミナーに参加したかったという友達にセミナーの内容を話したことによって、私自身にもより学んだことが身に付いたと思います。学んだことをこのように記事にしたり、友達に教えてあげることは、より自分のモノになります。まさにインプットよりもアウトプットですね。
これからもどんどんセミナーに参加したいです。(静谷)

10月23日玉置先生の祖父江小学校の指導助言に参加して(吉田)

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こんにちは、2期生の吉田です。
10月23日に愛知県の稲沢市立祖父江小学校へ行かせていただきました。キラキラとした笑顔で「こんにちは」と挨拶をしてくれる1年生の国語授業を見させていただきました。「くらべて読もう」という単元を通して、子供たちが意欲的なっていく姿が心に残っています。
学んだことがたくさんあるのですが2つに絞って、記事にさせていただきます。

1つ目は「一言も二言も言いたくなる」先生の姿です。
この授業において授業者の先生は「子供を意欲的にしたい」という点を意識されており、その工夫が授業のあらゆる場面に表れていました。
・教材の出し方 (既習したものから既習していないものへ)
・「詳しく言うと」と言って子供の意見を広げる場面
・「この言葉、もらうね!」という子供の表現を生かす場面
・具体的に演じる中で子供自身が違いに気付く。
ここに挙げたこと以上に多くのことを取り組まれていました。実際に子供達は授業の開始から益々意欲的になっていき、挙手も発言も盛んになっていきました。まさに「自ら学ぶ」といった研究テーマの姿だったのではないかと感じます。
授業検討会の際には「子供を主体としたい」ということもお話されており、先生が意識して、「子供の言葉を一言も二言も引き出そう」とする姿勢をされていることを知り、教師として大切な心構えを教えていただきました。

2つ目は学習規律を身に付けさせる過程です。
小学校1年生であるということを感じさせないほどの学習規律がこの教室には広がっていました。「机の上の整理」「話を聞く態度」「交流時の反応」「静かに待つ」といった1つ1つの姿がどの子にも備わっていたと思います。なかなか難しいことだと感じます。
子供達がその力をどこで身に付けたのだろうかと、授業を振り返ってみると「先生の意図的な努力」が隠されていることに気が付きました。
先生は授業中に「机の準備はできてる?」「これは机の中にしまってね」といった的確な指示をしていたり、「○○さん、姿勢がいいな」「静かに待てるのはいいですね」といった価値づける言葉をどの場面にも登場させています。そして4月の学級開きに「このときは△と言ったら、いいよ」と教え、それを褒める、意識させるといった方法を用いて継続することでここまで鍛えたのだということもわかりました。緻密で気の長い指導があることで子供が変化していくのだと教えていただきました。
お忙しい中、授業参観及び研究会に参加させてくださり、ありがとうございました。(吉田)

10月23日玉置先生の祖父江小学校での指導助言に参加して(岩田)

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 こんにちは。10月23日(月)本日13時30分より祖父江小学校での玉置先生の授業助言に参加させていただきました。今回は小学校1年生の国語の授業で、自動車の「しごと」と「つくり」を資料から読み取り、自動車図鑑を完成させるという次回の授業につなげる部分の単元でした。以下にその学びをまとめます。


 今回は講評会において、良かったところ3点、改善すべきところ1点という形で話し合いが行われました。今回は、わたしもその様式で記事のまとめにしていきます。

 まず良かった点1つ目は、指示の明確さです。低学年の授業を参観させていただくのはもしかしたら初めてだったかもしれないと思うほど、今まで経験したことはありません。1年生ってどのような感じなのだろうか?と思い、子どもたちの様子を観察していましたが、自分が予想していた以上に出来ないことが多かったような気がします。そんな中で先生は、指示がとても明確でした。「今から○○をします。」「前をむきます。」「めあてを書きます。」といったように指示は1つだけに焦点化されていました。このことは子どもたちにもとてもわかりやすく、戸惑う表情も見受けられませんでした。


 2つ目は、子どもたちの発言の生かし方です。子どもたちは授業中もとても活発でにぎやかに授業が進んでいきました。その中には当然発問に適した答えを述べる子いれば、全く違う発言をする子もいます。そのようなとき、「違います。」とただ否定するだけでなく、その子の意見を尊重しながら、「○○さんはそう思ったんだね。でももう一度他の人の意見も聞いてみようか。」という声かけが見られました。そうすることで、間違えてしまった子どもも、間違えてもいいんだという気持ちになると思います。また、正解がでた時にも「○○さん分かったかな?」と確認をする姿があり、即時フォローの重要性に気付きました。さらに、めあてやまとめについても子どもたちの発言を取り入れ、子どもたちと一緒に作る課題というのは授業への参加意欲をかき立てる工夫であると感じました。


 3つ目は、教師の演技力です。導入のはじめの段階から、週末のまとめの部分まで授業を通して先生は「物わかりの悪い教師」を演じられていました。これを子どもたちの前で行うことで、学びに向かう意欲は一層高まり、子どもたちの主体性を引き出す鍵となると思います。特に小学校1年生において、興味関心の分野は授業をする上で書かせない要素であると感じます。今日も、少しリアクションを大きくするだけで、子どもたちが一気に授業に引き込まれていくのが分かりました。わざと教師が間違えることで「違うよ、違うよ。」と前のめりになって授業に参加する子どもたちの様子がありました。物わかりの悪い教師を演じながらも、押さえるところはしっかりと押さえ支援をしていく、その切り替えの仕方が非常に勉強になりました。


 改善点としてあげるならば、交流方法であると思います。授業内でペアで交流し、自分にない意見を書き直すという場面がありました。わたしも本日実際に小学校1年生を見させていただいて感じたことなのですが、想像以上に出来ないということに気がつきました。どんな時でも出力することは大切なことですが、1年生にどこまで求めるべきなのかと考えたとき、玉置先生が「ここは同じ、ここは違う」という点に気がつくことが出来たのなら、それで上出来だとおっしゃられていたことを聞いて、求めすぎることで活動が作業化してしまっていたのだと感じました。


 久しぶりに授業を参観させていただきましたが、やはり学ぶことばかりであると実感しました。そしてこのような機会をいただいているからには、できるだけ多くのことを吸収していきたいと思います。わたしもいつか授業において、子どもたちの気持ちを変えられるような授業がしたいと強く思いました。本日はありがとうございました。(岩田)

1カ月の幼稚園実習を終えて(白井)

私は、1カ月間幼稚園実習に行ってきました。実習前に記事に載せていただいたトトロの名札は、1カ月でボロボロになってしまいましたが、その分、子どもたちと関わる中で、学ぶことばかりの充実した毎日でした。

学んだことの1つとして、保育者が子どもたちに呼びかける時の工夫を知りました。私は、最初、子どもたちに対して、「〜してはダメだよ。」「〜してはいけません。」といった否定的な言葉で呼びかけていました。それに対し、子どもたちは一時的にはやめるが、時間が経つと忘れてしまうことがありました。そこで保育者の方の呼びかけをする様子に注目してみると、出来ていない子に呼びかけるのでなく、出来ている子を全体の前で褒めることによって、他の子も意識をするように促していました。また、あえて受け入れて、子どもたちの「お兄さん、お姉さんになりたい。」という気持ちに訴えかけるようにされていました。それを教えていただき、実践してみると、まだまだ力不足ですが、子どもたちが変わってく場面に出会えるようになりました。1つのことを呼びかけるにしても、子どもたち1人ひとりによって、方法も変わっていくと感じました。

他にも、遊びの中で子どもたちが成長をしていくために環境作りをする大切さや、子どもを危険から守るために意識することなど、たくさんのことを学ばせていただきました。

最後に、1カ月の幼稚園実習は、大変なこともたくさんありましたが、学んだことをこれからに必ず、生かしていきたいと思います。実習をさせていただけたことに感謝をして、これからも子どもたちに負けずに学んでいきたいと思います。ありがとうございました。


下の写真は、部分実習の中で作った「紙コップロケット」です!!意外にも高く飛ぶので、ぜひ作ってみて下さい!
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10月6日 味岡小学校の飛び込み道徳授業に参加して(嶋藤)

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今回私は、玉置先生の飛び込みの道徳の授業を初めて見させていただきました。授業が始まってすぐ、児童たちに「先生、みんなのことよく分からないから、先生の言ったことや友達が言ったことに対して表情で表現してほしいんだ。納得いくなら納得いっている顔、納得いっていなかったらそういう顔をしてほしいんだ。先生はそういった気持ちを顔を見て読み取っていくからな。」というようなことを玉置先生はおっしゃっていました。なるほど。飛び込みで授業をするということになっても、こういう風に児童たちにお願いすることで、たとえ児童たちが発言をしようとしなくても、児童たちの顔から気持ちを読み取ることができるんだなと思いました。玉置先生さすがだなと思いました。児童たちの表情を見て、この子はどんなことを思っているのだろうか読み取ったり、この子うなづいたななど児童のことをしっかり見るということがとても大切だと感じました。

道徳の授業のスタイルとしては、中心発問をして、意見を聞き、そこで揺さぶりをして深い学びにしていくというものでした。私が小学校でやった道徳とはやり方が全く違っていました。私は発問を4つぐらいするという形でしたが、玉置先生がやっていたように中心発問をしっかりやった方が良いなと感じました。また、真っ白な紙を用意して、そこに中心発問に対しての考えと揺さぶられた後の考えを書くというやり方がとても良いと思ったので、中学校実習で実践したいと思いました。

そして、やはり揺さぶりをかける発問はとても大切だと感じました。「え?だってそれって、、」と児童たちに思わせることで、他人事から一気に自分事に変わると思うし、深い学びをすることができるなと感じました。

自分が道徳の授業をするときは、「中心発問」からの「揺さぶり」を大切にしていきたいと思いました。(嶋藤)

10月17日2期生ゼミ記録〜古川さん〜(百瀬)

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10月17日3限に行われた模擬授業の中で、古川さんが行った数学の授業の記録を書きます。内容は中学校1年生の反比例のグラフです。

○授業
1,導入
・前回行った比例グラフの特徴の確認。
・グラフは点を繋いだら線になった。点が無数に繋がってグラフとなっている。
2,展開
・グラフの点をとる
・「点と点の間ってどうなる?」という発問→ペア交流
・全体交流→当てた子にグラフを書いてもらう、なぜそのようなグラフになると思ったのか説明をさせる
・表埋めを全体でする、指名制
・比例のグラフがどのようなものになるのか、ソフトを使って点を増やしながら見せる


○討議
・古川さんの温かい眼差し、自然と出る肯定的な言葉が、生徒が意見を言いやすい環境を作っていて、子ども主体の授業であった。
・支持が明確であった。 具体的には、1つの質問に対して追加に言葉を加えたりしないこと。

・比例のすぐあとの授業内容なので、直線という発想になりがちであるが、ソフトを使って視覚的にわかりやすく子どもに曲線のグラフになることを理解させていていた。
・一方で、子どもが自分で多くの点を取ることで曲線のグラフになることを見いだせたら良いのではないかという意見も出た。
・しかし、古川さんは子どもに全てを計算させることは大変である、今回の課題は『反比例のグラフの特徴を考えよう』であり、『反比例のグラフを書くことが出来る』ではないという考えを主張していた。

⇒ソフトで点を取り、視覚的に見せることはわかりやすい。また、大変な計算も自動で出来、無数の点を取ることで点が集まって曲線になっていることのイメージが持ちやすくなった。ソフトを使う時に、「困ったら点を取るといいね」「点を取ってみたらわかったね」などの教師の発言を加えると良い。

・ペア交流をしたことを全体交流で発言したことに対して、「同じことを書いた人?」と一言あるとよかった。


古川さんの卒業研究はICTを使った数学の授業というテーマであり、それにちなんだ視覚的に分かりやすい授業でした。グラフとして捉えてほしいが捉えにくい、「無数の点が繋がることで線になっている」ということがよく理解できる授業で、視覚的に分かることの良さを実感しました。

古川さんおつかれさまでした。(百瀬)

10月22日 日本個性化教育学会に参加して(早川)

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こんにちは。3期生の早川です。
21日(一日目)に引き続き、22日(二日目)の分科会E「学習指導の在り方と、個に応じた指導の充実をめざして」での先生方の発表を聞き、感じたことを正直に書きます。二日目の分科会も一日目同様、先生方の研究の成果の発表から始まりました。3人の先生方それぞれの発表に対して書きます。

◯誰でもどこでもできる自由進度学習(竹内淑子先生)
発表の冒頭から、一斉授業に対して「児童の前でずっと先生が前に立って話すのは疲れる」「児童たちがなにか真剣に取り組んでいる姿をぼんやりと眺めるのが好き」「前で一斉授業をし続けるのに飽きました」などとなかなかインパクトのあることをおっしゃっていたので、第一印象的に受け入れることが出来ませんでした。しかし肝心の内容はというと、児童が興味関心を持つような学習環境を先生側が予め仕組んでおくことで、何から何まで先生が指示を出していかなくても児童は自ら学んでいくようになるということでした。たしかにその場面の児童の写真を見ると、児童はいきいきとした表情で、作業に取り組んでいました。自由進度と聞くと、進度が自由であるがゆえに児童がサボってしまい授業に取り組まなくなるのではないかと考えていましたが、そのような状況の中に人間の弱さがあることを知ることでさえもそのパッケージの中に含まれているそうで、聞けば聞くほど、中学生の頃に一度そのような学習をしてみたかったなという思いが募りました。


◯やってみようそう思ったときこそチャンス(竹内学先生)
竹内学先生の自由進度学習の導入として、体育と保健の分野の融合をなさっていました。体育館の隅に机を運び込みその中で保健の学習を進める生徒がいる一方で、マット運動の技の完成度を高めていくというものでした。1つの授業の中で、体育の実技と保健の二分やを同時進行するなど、当然僕の頭にはありませんでしたが、これも発表を聞けば聞くほど面白いものだなと感じました。何より面白いと思ったのは体育館の中にPC環境が整えられていて、いつでもマット運動の模範演技の映像が見られるということ。そして演技後10秒後にモニターに自分の演技が写り模範映像とどこが違うのか視覚的に自分自身で実感できる環境づくりがなされていたことです。生徒たちはその環境の中で自分で試行錯誤を繰り返し、チェックしてもらおうという自信が持てたものから先生に技を見せにいくようでした。一方でたいていの体育の授業というと、先生がマットの横にいて、「お前、今どこどこがこうなってるかあらこうしてみ」などと生徒にアドバイスをし、また生徒が列に並び直して練習を繰り返すというものだと思いますが、これでは結局自分の動作の何がどうなっているからうまくいかないのか第三者を通してでしか理解をしていないことになってしまっています。子どもたち自らが進んで学べる環境作りというものは、本当に子ども自身の学ぶ側の立場になれる先生でないとできないなと感じました。


◯個が生きるコミュニケーションタイム(小野三夫先生)
今日の発表された先生方の中で一番自分に落ちたのは小野先生の発表でした。どのような授業をしようにもまずはその土台が大事であること、つまり児童生徒にとって学級という場が安心できる場でなければならないということを熱弁されていました。そのような学級を作るには、まず児童生徒と先生が信頼し合える関係を作り上げることを挙げられていました。具体的な方法はと言うと、生活作文を書かせ、その朱書きに「受容」「共感」「賞賛」を欠かさないことだそうです。また、生活作文をスラスラと書くことのできる子ほど自己肯定感が高い子だともおっしゃっていました。その理由として、「これを書いたら、読んだ子はどう思うんだろう・・・」などと周りの目を気にして生活している子ほど自分の考えや思いを書くことが出来ないからだそうです。そこで、習慣的にコミュニケーションタイムを取り入れ、ある話の題材(テーマ)について議論する経験をさせ、ひとりひとり考え方が違って、それこそが良いことなんだということを子どもたちに落としていくことを通して、それぞれに学級への所属意識から来る安心感や存在感が生まれてくる。こお一連の説明を聞いて、自分が目指す学級のお手本の話が聞けたようで、本当に嬉しく思いました。ただ、小野先生は生活作文の朱書きを学級内の全員にするのに数時間をかけていると伺って、これが自分のやり方だという信念がないととても気軽に真似できるようなものではないなと感じました。


◯さいごに・・・
二日間、個性化教育に関していろいろ考えましたが、分科会Eの最後に宮川先生が「学習させる手段がどうであろうと、どの先生方も子どもたちへの願いとねらいは共通している」とおっしゃっていましたが、まさにそのとおりだと感じました。自由進度学習がなかなか普及しないのも、一斉授業しか体験したことのない先生が、極端に食わず嫌いのような状態になっているだけだとも思いました。竹内淑子先生は、学年主任になったときに「パッケージ学習をやります」と半ば強引に取り入れたそうですが、一度それくらいの勢いのある先生に影響されてやってみるのもありなのだろうなと聞いていて思いました。変に毛嫌いすることなく、パッケージ学習と一斉授業のいいとこ取りを単元ごとに織り交ぜながらするのが最善の案のように感じました。どちらが・・・という優劣は二日間とも参加してもわかりませんでしたが、とてもいい学びができた二日間だなと感じています。今後も積極的にこのような学会には参加していきたいと思いました。(早川)

10月21日 日本個性化教育学会に参加して(早川)

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こんにちは。3期生の早川です。
大きな教育関連の大会が自分の大学で行われるということで、積極的に参加しようと思い、実際に本日参加しましたので、まず1日目の感想をその日のうちに綴ります。それぞれの参加項目ごとに分けて書きます。

◯岐聖大附属小学校 第2学年算数科「かけ算」
この授業を参観し、自分の中に強烈なインパクトを残したのは授業内容自体ではなく、児童が発表するときの教室全体の状態でした。挙手をし、先生に指名されて発表をしようとした子は、周りの子が全員自分の方を向いて話を聞いてくれる姿勢づくりができるまで決して話し始めようとはしませんでした。発表を聞く側の子も同様に、発表をする子の方に体を向け、しっかりと考えを受け止める姿勢を作ることが出来ていました。何より、その状態を作るために先生が何も助言をしていないことに驚きました。
また、ブロックを使って掛け算の式を説明しようとする際に、ただただ同じ色のブロックを並べるのではなく、1つ分にあたる部分(かけられる数)だけ異なる色のブロックを使用し、他の子に説明しようとする場面も印象に残った。先生が一方的に説明する授業ではなく、児童が周りに考えを共有していくことで授業を作っていくという言葉が体現されたものを目の前で見ることが出来てとても満足できた。小学校2年生にして自分の考えを相手にわかるように論理立てて説明する技術を身に着けていることに本当に驚かされた。


◯岐聖大附属中学校 第2学年数学科「確率」
「1」が一つ、「2」が二つ「3」が三つの目をしたサイコロを2回振った時の出目の和は2〜6で何が多いのかという問題が主で、その答えを求めるためには試行回数が多ければ多いほど良いということでペアを組ませ、後に集計すると言う流れでした。その集計作業にExcelを使用して画面をホワイトボードへ投影することで、リアルタイムに各ペアからの集計結果を集約することができていた。デジタル教科書や実物投影以外でのICT機器のこのような使い方はみたことがなかったので、是非実習や将来教壇で使用できたらと思いました。


◯基調講演「新学習指導要領の精神と個性化教育」
今年の6月の教育フォーラムに続き、奈須先生の講演は2回目でしたが、ものすごい情報調が一気に飛んで来るので、今回も受け止めるのに必死でした。中でも特に印象に残ったのは、オーセンティックな学習についてです。学習した時の状況に学びが張り付いていて、他の場面において考え方を活用することが出来ないというものでしたが、振り返れば自分が受けてきた授業で解いてきた問全てにあてはまるなと実感しました。数学でいえば、問題を解くのに必要な情報以外の情報も文章題に含めることが大事だと言われていました。実生活には必要な情報だけではなく、不必要な情報も溢れているという状況を文章題に反映させるということに意味があるそうです。ただ文章に現れる数字を使って正しい式を作らせるのではなく、文章中のどの数字を使って、どのような式を立てるのかを考えさせるところが大事だと学びました。


◯分科会E「学習指導の在り方と、個に応じた指導の充実をめざして」
岐聖大附属小・中学校の先生方が学校で実践されている個性化教育の実践例を紹介されていた。しかし、自分自身の考え方がまだまだ未熟なせいなのか、なかなか素直に頷いて聞くことができなかった。理由としては、あくまで岐阜聖徳の教育環境だからこそできていることであって、その方法が一般の効率小中学校に対応しているところが想像できなかったからである。自分のやりたいようにやって、最終的に提出してほしいものだけ提出してもらうという形でやることで、とことん一分野に対して興味関心の深い児童生徒は取り組むことができると思うが、何かに対して特に飛び抜けた興味関心をもてる分野がない児童生徒にとってその教育方法は苦ではないのかと思いました。少なくとも、僕自身は図工などで「テーマは自由です。なんでも好きなように書いていいですよ」などと言われると、全く何も書けなくなってしまう人なので、それを全教科にパッケージ学習として取り入れられるのは非常に厳しいと感じるだろうなと想像してしまいました。児童生徒が自らの学習に躓いたときに先生のもとへアドバイスをもらいにいき、再度学習を進めていくというのは、日本の学校教育全体が個別指導を売りにした塾になってしまうようで・・・
明日22日に今日の議論の続きが行われるということなので、再度個別化教育のお話しを聞いて、自分の中にない新しい教育の概念を取り入れていくことができればと思います。(早川)

先生は見られてます(吉田)

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こんにちは、岐阜での生活が短くなってきた吉田です。
今日は教員にこれからなる方、教員になっている方にも読んでいただきたいと思い、書かせていただきます。
 
私はあるアミューズメント施設の接客業をアルバイトとしてしています。最近は、その付近の場所にも行きつつ、多くの学校団体様がお見えになります。私にとってそれはとても嬉しいことです。業務が楽になるからではありません。むしろ、忙しくなります。「私の好きな場所に来てくれて、笑顔になってもらえる」と思えるからです。
そんな中、暗い顔をして休憩室に入ってくる仲間がいました。

「先生…。」深いため息と一緒に話しかけてきました。

学校の先生についての話でした。時間を守らず、次の準備の妨げになったようです。
私はうーんと悩みました。どちらの気持ちもわかるからです。
「先生が30から40人を引率するのは大変である・安全に気を付け、よい遠足にしたい」
「従業員として、すべてのお客様に楽しんでいただきたい・安全によりよくしていきたい」
皆さんなら、ここでどう考えますか?

先生方に限って言えば、どちらも「子供にとってよいものを」と思っているのに、それに気づいていない・気付けていても余裕がない先生方が少数いるように私は思えます。遠足を成功させようと思っている人は先生だけではありません。子供も保護者もその施設の人も。その人たちの努力を感じ取ることは学校の先生にとって大切なことではないでしょうか。

「ありがとう」と率先的に言う子供の姿を見てるのに、なぜ先生がその言葉を言えないのか。
時間を守ってといつも言ってて、実際に先生がやっていないのはどうして。
私が正直に感じていることです。

学校の先生は見られているとはこういうことなのだと感じました。(吉田)

*個人情報等の関係で伏せて記載していますが、ご了承ください。
*これ以上の情報提供は致しかねます。ご理解ください。

10月17日2期生ゼミ記録(百瀬)

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10月17日4限に模擬授業を行った記録を書きます。
内容は小学校3年生わり算の第1時です。

私は実習の担当が5年生で5年生を対象としてでしか授業をしたことがありません。実習期間に3年生の授業を見る機会があり、その時に感じたことは、こんなにも細かく指示をしなければならないのか(ノートを開きます、プリントを受け取ったらまず名前を書きます、鉛筆を置きますなど)という驚きと、先生の話し方の丁寧さ(ゆっくり話すことやこれからやる事の確認など)でした。なので、内容に加え話し方などを3年生が対象ということを意識してやってみたいと思い、この単元を行いました。
しかし、3年生ということが意識しきれていなかったことがゼミ生の意見から浮き彫りになりました。

内容については、「半具体物の操作活動」を通して学習することで、子どもがイメージしやすくなることと、第1時だからこそ子どもが興味を持てるような授業にしたいという願いをもって授業をしました。

いくつかアドバイスを受けた中で、特に自分に不足していたと感じた2つについて書きます。


○対象学年を考える
・3人の子に飴を分ける問題で、登場する子をAさんBさんCさんとしてしまった。アルファベットは3年生には親しみがないため、架空の名前を使うなどの工夫をする必要があった。

・石川くんがペンを積み上げて遊ぶ子ども役をやってくれた。私は気づくのが遅かったと思う。3年生であれば、話を聞かせたい時には筆箱をしまわせたり、必要なものを必要な時に机の上に出すような指示が必要だと感じた。また、机間指導の順序をうまく取り組めていない石川くんから回っていくべきであったのに逆側から回ってしまったとやっていて反省した。


○教材研究の仕方
・私は教材研究の仕方として今回初めての三年生の授業を行うということもあり、1、2年生の教科書の内容の把握してから、本単元の教科書と指導書を研究した。そこで、1年生のうちから「おなじかず」という単元でわり算やかけ算を意識した授業が行われていることを知り、既習事項をきちんとら捉えることが大事だと感じた。

・玉置先生から、教科書のある部分の絵はどんな意味を持って載せせているかと問われた。私はその絵を子どもの考え方を提示しているとしか捉えられていなかった。しかし、注目すべき所は、絵があとに続くように描かれていることで、「まだあるから分けよう」といったわり算の本質が捉えられていた。


最後に、玉置先生が実際に同じ部分の授業をされたことがあるという話を聞き、その時の導入方法を教えていただきました。導入1つとっても様々な工夫ができるとわかりました。1人では考えられるパターンは限られるため、模擬授業をやり、先生やゼミ生に指導して貰える機会があることに感謝したいなと思いました。来週、ゼミ以外の場ではありますが、模擬授業をする機会があるため、今回ゼミ生や玉置先生に貰ったアドバイスをきちんと取り入れ、改善した授業を実践しつつ学んでいきたいと思います。
ありがとうございました。(百瀬)

10月17日2期生ゼミ記録〜百瀬さんの授業〜(吉田)

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こんにちは、2期生の吉田です。
今日は10月17日に行われた二期生のゼミにおける百瀬さんの模擬授業について書かせていただきます。
今回は小学校4年生「割り算」の最初の授業で、割り算を学び始めるという想定で行われました。

〜授業の流れ〜
1.算数的活動を行う。
大きなアメの黒板に張りながら、12個のアメを3人に分ける。
Aさん3個 Bさん4個 Cさん5個
「先生がアメを分けてみたけど、どう?」と発問し、子供たちの感想を求める。
2.ある子供が「同じ数にしたい」という言葉をきっかけに課題化を図る。
「同じ数になるにはどうすればいいのだろう」
3.問題を確認し、机間指導を行う。
4.全体でどのように分けたか交流する。
  ある児童を指名し、活動しながら説明をさせる。

○良い点
 ・百瀬さんは終始子供に寄り添おうとする姿勢を示し、「ゆっくり話をする」「字を大きくする」など配慮のある教師の動きがあった。
 ・今回、遊んでしまう児童役として石川君が算数ブロックで活動をしていることを注意しつつも、学習に向かわせようとする声掛けをしていた。
・算数的活動を行うことで視覚的になり、説明時もそれを例示しながら行うことができた。また、子供が参加しやすくなっていた。
○改善点
 ・AさんBさんなどアルファベットを習っていなかったので、名前を変更するとよりいいのではないか。
 ・「先生がアメを分けてみたけど、どう?」という発問が何を問いたいのか不鮮明になっていたので、具体的にしていくことが良いのではないか。
○教材論
 教科書に掲載しているイラストの意味
 「割り算を行う上で『まだあるから』1個ずつ分けられる」
 「見当をつける。例:2個はみんなに配れそう。」
 割り算の見方考え方を理解して、授業をすることが大切だと玉置先生から教わりました。

百瀬さんの授業は、子供が学びたいと思える工夫とそう思わせる先生の姿が溢れており、百瀬さんの授業があったからこそ、ゼミのみんながより多く学べたと思います。
お疲れ様でした。(吉田)

10月16日尾張旭市立渋川小学校へ授業参観に行きました(牧野友)

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 10月16日に尾張市立渋川小学校で授業参観をさせていただきました。

 4つの授業を参観させていただきましたが、今回は4年生の国語の授業と検討会のことを記事にさせていただきたいと思います。

 今回参観させていただいた「漢字の広場3」は、私が小学校教育実習で研究授業をおこなった単元でもあり、とても興味がありました。先生はあえて間違った文書を用意し、子ども達の興味をひいていました。さらに「先生徹夜でこの文章を考えたんだよ〜」「何か言いたいことがある子が多いみたいだねなになに〜?」という言葉がけで子ども達は喜んで文章の間違いを探していました。このような働きかけで意欲的に子ども達の授業参加をはかっており、楽しみながら文章を書くというところまで授業の流れを作ってらっしゃいました。授業の最初のつかみはとても大切でよく考える必要があることを改めて感じました。また、この学級は文章を書く力がすごくあるなと感じ10月までにどのような指導をされたのかとても気になりました。

 検討会は、5限目に行われた「気づきの授業」についてよいところ3つと改善策を1つをあげる形式で行われました。私たちゼミ生も意見交流に参加させていただきました。様々な意見がでていてどれも興味深かったので、それを記事にしようと思いましたが、私は先生方の雰囲気のよさというのも意見交流中に感じていたので今回はそのことについて書きたいと思います。玉置先生の工夫もありますが、ベテラン先生が話しっぱなし、若手の先生は頷くだけという場面は見られずお互いの意見をしっかり聞きあって時に意見に対して意見することもあり、私はこの職場で働いたら教師間にストレスを感じることは少ないのだろうと勝手に心の中で感じていました。最近は教師の不祥事をニュースでよく見ますがお互いの意見を言い合えるこのような環境があれば少しでも防ぐことができるのではないかと考えました。日頃からの関係づくりは教師と子どもだけでなく、教師と教師という間も大切であることをこの雰囲気を感じて改めて考えました。

 お忙しい中授業参観をさせていただけたこと感謝しています。先生方の様々な授業技をぜひ参考にさせていただきたく思います。機会をつくってくださいました玉置先生、ありがとうございました。(牧野友)



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