卒業論文発表会を終えて(石川)

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 皆さんこんにちは。2期生の石川です。
 1月30日に第2回玉置ゼミ卒業論文発表会を行いました。私たち2期生の集大成です。キリキリとした緊張に若干の楽しみを持って臨みました。

 まず初めに、今回の発表会では3期生の人たちが、準備・受付・司会進行と手伝ってくれました。おかげで予定通り終えることが出来ました。ありがとう。

 卒業論文発表会を終えて、初めて他の2期生の卒業論文を見る事ができました。理科授業、社会科授業、デジタル教科書、いじめ防止、学び合い、話し方、学級掲示、クラス会議、そして学級を支えるシステム…どれも是非実践してみたいと思うような内容でした。大人数ゼミの特徴を活かして広く学ぶことができました。

 発表を終えて「子ども目線で」という言葉が印象に残りました。『ひとことカード』にも「学級崩壊をして困るのは子ども達」「子どものために失敗しない学級経営を」という言葉がみられました。卒業論文を完成させたとはいえ、まだまだ課題ばかりです。私も残り数か月で現場に出ます。そこで経験を積み、少しでも子ども目線の「失敗しない学級経営」になるよう学び続けていきたいです。

 最後に、このように卒業論文を発表できたのも、ご指導してくださった玉置先生、また、私たちに玉置先生とは違う視点でご指導してくださった大西先生、斎藤さん、和田先生、酒井先生のおかげです。本当にありがとうございました。
 今まで切磋琢磨してきた2期生のみんなも忘れてはいけません。みんなの励ましあっての卒業論文です。ありがとう。(石川)

卒業論文発表会を終えて(吉田)

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こんにちは、2期生の吉田です。今回は1月30日に行った卒論発表会&模擬授業&和田裕枝先生の講演会で学ばせていただいたことを記事にいたします。

<卒論発表会>
私は「子供が学びたくなる理科の授業の在り方」について発表させていただきました。
私が発表時に感じたことを一言で気持ちを表すなら「悔しさ」です。
発表時のプレゼン能力もそうですが「探求の甘さ」が露呈したと私は思います。「理科の面白さとはどんなものなのか」「どんな教材でどんな力を身に付けるのか」「本当にそれで子供が学びたくなるのか」と次々と究めたくなりました。
研究を続ける上で「完璧」という言葉は存在しませんし、私の理想まで届くかも定かではありません。それでも私は頑張ろうと決意しました。
この悔しさを源とし、学び続けることで少しでも「子供の立場になって考え、理科の面白さを自身が感じる人」になっていきたいです。
その一歩として卒論発表会は有意義だったと感じます。
また、他のゼミ生の発表を聞きながら、知りたいことの幅が広がりました。今後の機会に教えてもらおうと思います。

<講演会>
和田先生の授業・講演は本当に学ぶことばかりで、今なおメモを見返し続け、学ばせていただいています。
私が特に印象的であったのは「教師とはクリエイティブな仕事である」ということです。子供の成長に携われて、たくさんの笑顔を生み出そうと心から思える仕事なのだと説明して下さった姿をみて、私もそんな人になりたいと強く思いました。「子供のその姿を見たら、努力には手を抜けない」という先生の言葉は「学級開き」「当番・係・委員会」「学級経営」「授業技術」「社会人として」等のどの観点においても、細部まで考えられておられることからもお見受けできました。全てその通りではないかもしれませんが、この学びを十二分に理解するための努力をしたうえで「まずはやってみる」「同僚の方との相談・報告」といった姿勢で4月から取り組んでいきたいと思います。
ありがとうございました。

最後になりましたが、多くの方にお力添えをいただいたからこそ、清々しい気持ちで終えることができました。これからも私の「研究への道」は続いていきます。今日の学びが明日の自分・子供達に伝えることができるよう努力し続けますので、よろしくお願いいたします。本当にありがとうございました(吉田)

「学級づくりカレンダーをもとに創るわくわく算数授業」を読んで(寺坂)

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こんにちは。2期生寺坂です。

2月10日の教師力アップセミナーで講演していただく、和田先生の「学級づくりカレンダーをもとに創るわくわく算数授業」を読みましたので、学びを書きます。

授業づくり実践編では、キーワードを子供に言わせるための授業づくりを学べました。特に、この学びが上の学年のどこで活用されるのかということを意識することが大切であると強く感じました。しかし、押さえるべきポイントを発見するためには深い教材研究が、必要です。いきなり全部を求めるのではなく、少しずつ理解を深めて行きたいと思います。

また、和田先生の失敗というコラムで「子供の発言を聞いていなかった」というのがありました。前回のゼミの模擬授業の協議会で私は、誰がどんなことを言ったのか分かりませんでした。つまり、それだけ子供の発言を聞いていなかったのだと思います。子供の意見を大切にした授業を創っていけるように学んで行きたいと思います。(寺坂)

教師になるにあたって(岩田)

 こんにちは。2期生岩田です。卒論発表会の記事は書きましたが、今日は、その後の懇親会のことを記事にしたいと思います。もちろん懇親会楽しかったね。という内容ではないのでご安心を。


 懇親会時に、和田先生からいただいたお話にとても感銘を受けたので、拡散したいと思います。

 「子どもは先生からほめられた1を0にはしない。だから、教師はその1をいかにして2,3,4と増やしていくか。」

というお話でした。


 これは私が先生に質問をさせていただき、お答えの中にあった話です。教育実習時もそうですが、私は子どもたちの予想外の意見や答えに適応することが苦手です。原因は明確で価値付けが下手だからです。自分が授業を進めたいと思う方向から少しでもそれてしまいそうになると、不安と怖さで自分が焦ってしまいます。それが価値付けをないがしろにしてしまっているとも感じていました。


 子どもたちは個性いっぱいで、算数が得意な子、字がきれいな子、飽きっぽい子、人よりも行動が遅い子など様々です。つまり、Aさんは褒めることが10個あるけれど、Bさんは褒めることが1個しかないということも当然あり得ることです。教育実習でもこんな経験があったなと感じていました。自分が目についたことだけを価値付けていましたが、「ほめられた1を0にはしない。」という言葉を聞いて、子どもたちにとっての価値付けの重さを実感しました。どんなにやることが遅くても、苦手なことでも、飽きっぽくても先生に褒められたことはしっかりと行うと先生は言われていました。そしてその子の1を2にすることが教師の手にかかっているとお聞きしました。


 今まで、形式的に価値付けを行ってきましたが、表面上の薄っぺらな価値付けであることが子どもたちにも伝わっていたのではないかと思います。価値付けをすることが目的ではなく、価値付けをしてどのような子どもたちにしていきたいのかというところに着目すべきであると感じました。


 講演会でも4月からためになるお話をたくさんお聞きすることが出来ました。クリエイティブな仕事である教師を楽しめるように、学んだことを生かしていけるようにしたいと思います。和田先生お忙しいところありがとうございました。(岩田)

※写真は祖父江小学校を訪問したときの岩田さんです。
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卒業論文発表会を終えて(牧野)

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 私は、「学級掲示に込めた教師の『考え調査』をもとに望ましい掲示について考える」という題で卒業論文を書きました。調査では、玉置先生のご紹介で現役の教師で学級掲示にこだわっている方々のお話を伺うことができました。この機会は私にとってとても貴重な時間で、私も学級掲示にこだわる教師を目指したいと改めて感じました。

 卒論発表会当日では、調査の成果を発表できました。ただ、私の調査不足で古いデータを使っていたりしたので、細部にまで気をつける力が足りていなかったなと反省しました。また、2期生の発表がわかりやすいものばかりで、私ももっとわかりやすいプレゼンをつくりたいと感じました。

 3年生の冬から書き始めて、もう発表が終わってしまいました。私はこの研究をもとに実践を繰り返し、よりよい掲示とは何か考え続けたいと思います。また、当日はたくさんの方にお越しいただき、ご意見をいただきました。ご意見を参考にこれからも研究を続けていきます。ありがとうございました。

 玉置ゼミの後輩の皆さん。当日の運営お疲れ様でした。皆さんのおかげで無事に発表会を終えることができました。ありがとうございました。

 最後にこの研究ができたのは、たくさんのサポートをしていただいた玉置先生、励まし合いながら一緒に頑張った2期生のおかげだと思います。本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします。(牧野)

卒業論文発表会を終えて(江口)

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 ついに、1月30日に卒論発表会が終わってしまいました。終わって振り返ってみると、本当にあっという間でした。

 ゼミに入った時から、いじめを取り上げたいと思って約2年間研究しました。どうしたらいじめは無くなるのか、どうしたらいじめが原因で自ら命を落とす子がいなくなるのか。疑問ばかりでした。これをしたら、絶対に解決できるということはありませんが、いじめが起きてしまった際に慌てず取り組む過程を少しでも身につけられたらいいと思い取り組んできました。

 どの本を読んでも、教師と子どもの関係、教師と保護者の関係、そして教師間の関係作りが大切と書いてあります。どこかの関係が少しでも壊れてしまうと、うまい指導には、繋がりません。

 あと2カ月で、私は小学生からの夢が叶い、教壇に立ちます。4月は、人間関係作りがとても大切です。子どもたちが、学校が楽しい、このクラスでよかったと思えるような教師になりたいと思います。

 みんなが研究したことも生かして、頑張っていきたいです。その際、本に書かれていることをそのままやるのではなく、クラスの子どもたちに見合う内容、方法を自分で考え行なっていきたいです。

 玉置先生、約2年間ご指導ありがとうございました。これからもぜひ、よろしくお願いします。(江口)

卒業論文発表会を終えて(岩田)

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 こんにちは。2期生岩田です。今は開放感に満ちあふれています。笑 なぜかというと1月30日に玉置ゼミ卒論発表会を無事に終えることが出来たからです。また、開放感と共に課題もたくさん見つかりました。何かに取り組むと課題が見えてくるので、毎日些細なことでも勉強になるなと感じました。


 私が今回の卒論発表会で感じたことは、自分がしてきた研究はあくまで、優れた先生方が敷いてくださったレールに沿って歩いてきただけであるということです。実習経験、大学での講義、確かに4年間で様々なことを学ぶ機会がありました。それなりに知識や、自分の考えを持つことが出来たのではないかと考えています。それによって、自分はこうしたいという気持ちも少なからずは生まれていきました。


 しかし、わたしたちはまだ現場を一切経験していません。大西先生が会の終わりに「現実とのギャップに苦しむ。」とおっしゃられていました。研究を進めるあまりに、「こうしたら成功するんだ。」「この法則をやればいいんだ。」といった知識が先走ってしまうことのないようにしなくてはなりません。そのためには、目の前の子どもを見ることが大切であるということを学びました。自分たちは、学級経営をしにきているのではなく、子どもたちを育てるために学校にきているということをもう一度しっかりと自分に言い聞かせたいと思います。


 明日から二月になります。いよいよ社会人としてまた、教師として社会に出るまで残り2が月あまりとなりました。不安な気持ちもきっと学校で出会う子どもたちが吹き飛ばしてくれると信じています。自分らしく、この玉置ゼミで学んだことを生かし、教師として子どもたちを育てていきたいです。大西先生、和田先生、酒井先生、斉藤さん、本日はありがとうございました。そして、玉置先生2年間ご指導ありがとうございました。(卒業式はまだです。)これからもよろしくお願いいたします。(岩田)
 

1月30日2期生公開ゼミで算数の授業を行って(江口)

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 1月30日卒論発表会の午後から、算数授業を行いました。たくさんの先生、学生がいて本当に緊張しました。


 私は、小学校5年生の算数の授業で複雑な立体の体積の求め方を考えるものを行いました。

 はじめから、図形に長さを書くか、書くならどれだけ書くか、または書かないかが議論になりそうでしたが、やはりそこの話題にもなりました。長さを測らせたいなら、模型を一人一人に配ることが1番ですが、それはとても大変です。全部書くと、向かい合う辺の長さについて子どもが考えることが出来なくなります。

 そこで、和田先生が子どもにどこの長さを知りたいのか言わせるとおっしゃっていました。たしかに、これだと自分でどこの長さが必要か考える力と向かい合う辺の長さが同じと考える力が養えます。

 また、模型を使って説明をしてもらおうと思いましたが、出したい!という意識から早く出しすぎてしまいました。一通り、児童が説明をし終わったときに、教師のまとめとして出すのがいいとわかりました。卒論発表でも百瀬さんが、写真や絵、模型を出して興味を引いたり、深めことに使用すると話してくれましたが、やはり出すタイミングがとても大切だと思いました。


 また、大西さんがおっしゃったように何をゴールにしているのか明白になっていませんでした。線を引くことなのか、何通りあるかを知ることなのか、何を児童に分からせたいのかが分かりにくかったです。実際に、「ここに線を引きました。」で終わっていました。「ここに引いたから、立体が2つになっていつもの公式が使えました。」と言ってもらえるようにするための発問が必要です。


 今回、和田先生、大西さんに授業を見ていただき、まだまだダメだと思いました。しかし、ダメだからこそやらなきゃ!という意欲を持つことができました。あと数ヶ月で実際に教壇に立ちます。子どもたちが、1回の授業で何を学ぶのかを私自身が理解して、無駄な時間にならないようにしなければならないと感じました。大変貴重な時間を設けていただきありがとうございます。(江口)

1月23日2期生ゼミ記録(百瀬)

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1月23日のゼミで模擬授業を行いました。内容は、小学校3年生の理科「じしゃくにつけよう」という単元です。

今回主に自分に不足していたと感じ、討議でも話題になったのは、教科書の意図の読み取りついてです。

じしゃくはどのようなものにつくのか。鉄につくということを理解することがゴールの授業でした。
実験では、鉄のゼムクリップ、ハサミの切るところと持ち手、アルミニウム、紙、1円玉、10円玉、スチール缶、アルミ缶のそれぞれに磁石をつけてみて、つくかつかないかを全体で共有していきました。そして、この結果から気づくことを挙げて、磁石が反応する性質について学んでいく展開でした。

討議での話題は、子どもが「鉄」に反応していることをどのように気づかせるのかというものでした。
私はプリントや表に「スチール缶」と普段の言い方で何気なく書いてしまっていたものが、教科書では「鉄の缶」と書かれていました。教科書はただのクリップではなく、「鉄のゼムクリップ」と鉄であることを強調していました。他にもアルミニウム、銅などと素材に注意して書かれていました。この意図は、ヒントを与え「鉄」に磁石がつくことを子どもに気づかせるためだと思います。また、前の単元が電気であり、金属は電気を通すということと区別させるためでもあると思いました。

まだまだ教材研究のスキルが足りないなと痛感しました。教材研究の時に、教科書はどのような意図で作っているのかもっと考えていきたいと思います。

授業をやってみて、理科の実験であったため、子ども役のみんなの反応も多くあり、目で見てわかり知ることの楽しさがあるなと授業をしていて実感しました。モノを使うことの良さを改めて実感しました。(百瀬)

1月23日2期生ゼミ記録〜百瀬さん〜(江口)

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1月23日の百瀬さんの小学校3年生における理科の授業について、記録します。単元は、「じしゃくにつけよう」です。

○授業の流れ
・磁石の性質の確認
黒板はつくが、壁はつかない
・課題の提示
どんな物が、じしゃくにつくのだろうか。
・前時で行った予想の提示
・一つずつつくが、実験をする
前に出て、3個ずつやらせる
・結果から分かる事を考える
・交流を行う
・じしゃくにつくものは、鉄であるとまとめる


○ゼミでの話し合い
・声が出ていない子に対する声掛けがいい
・集中できていない子に、実験をさせる
・見せたいところの声のハリがいい


○授業アドバイス
・物の素材を伝える
→お金はくっつかないという意見が出てしまう
→スチール缶が、鉄の缶と分からないから、一言加える
→ 鉄の缶、鉄のゼムクリップから、ハサミが鉄でできていることがわかる

・課題までの流れ
→子どものつぶやきから、課題に繋がっていない
→予想を先に出すか、課題の提示後に出すか


全体的に笑顔で、楽しい授業だった。子どもに対する声掛けも丁寧で、褒めるのが上手で、ぜひ真似をしたいと思った。また、身近なもので実験を行いという百瀬さんの思いがよく伝わった。身近なもので、理科を楽しませる工夫がなされていてとても良かった。お疲れ様でした。 (江口)

1月22日尾張旭市立城山小学校研修会に参加して(石川)

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 みなさんこんにちは。2期生の石川です。
1月22日に、尾張旭市立城山小学校を訪問させていただきました。

 日程は、研究授業参観(2年生算数)、研究協議会でした。今回は、そこでの学びを3つピックアップして記事にします。

○学習規律○
 1つ目は、学習規律についてです。

 研究授業は、気持ちのいい挨拶からスタートしました。担任の先生の「それでは授業を始めます!」という元気な号令、そして子供達の元気な挨拶。これぞ2年生だと感じました。授業中においても「手を止めましょう」「前を向きましょう」「読みますよ、せーの」などの声掛けにすぐに応じるなど…。参観した2年生学級は、学習規律がしっかり整っていました。
 そして、このことは、担任の先生の「褒め」から来ていることに気付きました。担任の先生は「元気に挨拶できたね」「初めての全員挙手だね」「すごいじゃん」と、授業中にたくさんの褒め言葉を発していました。だからこそ、子供達がいきいきと授業を受けているように感じました。

 子供達の良い所を見つけて、すぐに褒めることはそう簡単ではありません。(教育実習で痛いほど実感しました)学校生活において、意識して「褒め」を実践しているからこそ、子供達に学習規律が身についているのだと感じました。

○教材研究○
 2つ目は、教材研究についてです。

 今回の単元は「ちがいをみて」でした。『赤のリボンが30cm、赤のリボンは青のリボンより10cm短い。青のリボンの長さは?』という問いを中心にテープ図を用いて式を立て、考え方を説明するという流れでした。上記のように、褒め言葉が多く、元気な授業でした。
 研究協議会では、玉置先生が、教材研究のポイントは「教科書の意図」を読み取ることだと話されました。今回の単元は「ちがいをみて」、教科書の内容も違いを見つけ、説明することを促すような内容でした。タイトルから読み取ることで、よりよい学びをさせることができると学びました。

 私自身、教科書の内容ばかりに目が行ってしまい、単元名を注目しようという考えはありませんでした。2期生ゼミの模擬授業において「教科書の意図」について何度も考えてきたつもりでした。まだ自分の理解は浅いようです。ぜひ、今後意識していきたいです。

○研究協議会○
 3つ目は、研究協議会についてです。

 研究協議会は、(私にとっては)いつものように「3+1方式」で行いました。私も参加させていただきましたが、私が気付かなかったことや、現場を経験しているからこその気付きに触れることが出来、視野の広がりを感じました。また、先生方と意見交流をすることで、研究協議会以外のことも教えていただいたりもしました。
 私が、特に印象に残っていることは、一度議論が落ち着いてもすぐに、「この○○なんだけどさ、」と、自然に議論が始まったところです。従来の研究協議会では、どこか、意見を言いたくないような雰囲気すら感じました。自然と起こった議論の後、「すごいね、自然と深まってるね」と先生方が話されており、いかに「3+1方式」が効いているかを実感しました。

 さすが、玉置先生です。

 今回もたくさん学ばせていただきました。数えると、城山小学校に訪れるのは4回目でした。皆勤賞です(笑)。一学生相手に4回も学びの機会を与えて下さった城山小学校の校長先生、先生方、ありがとうございました。(石川)

1月22日尾張旭市立城山小学校研修会に参加して(吉田)

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こんにちは、2期生の吉田です。1月22日に城山小学校の現職教育に参加させていただきました。2年生の算数の授業を拝見し、「3+1」検討会にも参加させていただきました。懸命に授業へ取り組む子供姿の後ろには、諸先生方の並々ならぬ研鑚があるのだと深く感じる時間でした。

今回は3点に絞ってお話をさせて頂きます。

1つ目は「子供を褒める」という継続性の意義です。
拝見した授業の中で先生が子供に対して何度も声掛けをされています。「今日は元気がいいね」「静かに待てるね。」「よく書けてるね」といった言葉の一つ一つを受けて、子供たちが変化していきます。それは本授業にとどまらず、昨年の4月から継続をしているからこそ、言葉の意味・価値を子供が理解し、実践できるのだと感じとることができました。「子供を褒める」といったことを根底に置き、私も4月から実践していきたいです。

2つ目はテープ図の奥深さです。
今回の授業を拝見し、テープ図という方法の奥深さを感じました。
「テープの長さで多少・長短・高低を表す。」
「2つのテープを比べて、同じ長さのところは同じ個数・長さ・金額になる」
「テープの長さの差が個数の違い・長さの違い・金額の違いになる。」
このような特徴のあるテープ図を子供が理解するときに、「何が何を表しており、言語化された情報を図式化することでどんな良さがあるのか」ということを明確にする必要があるのだと感じました。実際テープ図を移動可能にして「重なる長さの部分は『同じ金額』、長さが足りない部分は『金額の違い』になる」ということをやってみせる、子供の発言から深める必要があると思います。そして、図を使うと「目で見て分かりやすい・整理しやすい」ということを子供が感じられるようにすることで、今後も使って考えようとする子が育成できるのではないでしょうか。意見がまとまっていませんが、このようなことに気付くことができました。今後深めていきたいです。

3つ目は教材研究についてです。
玉置先生の講演にて、「『教科書のタイトル』に注目して、教材研究を行うとよい」という話がありました。本時の授業は「考えをひろげよう、深めよう〜ちがいをみて〜」という単元名でした。実際に教科書を見ると「答えを求める」というより「違いを説明させたい」という作りになっていました。このような知見で教材研究を行うことでより深まる授業づくりにつながるのだとわかりました。今後挑戦してみたいと思います。

先生方に混ぜていただいた検討会は、大学では聞けない考え方・新たな知見をいただくことができました。この学びを今後にも生かさせていただきます。ありがとうございました。(吉田)

1月16日春日井市養護教諭会講演に参加して(吉田)

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こんにちは、2期生の吉田です。

1月16日に春日井市で行われた「命の大切さについて考える」講演会に参加しました。養護教諭の先生方の勉強会に参加するのは初で、女性が多い講演会でした。多くのことを学ばせていただいた中で2つに絞り、記事にしたいと思います。

1つ目は命について考える取り組みです。
「がん教育」が推進されるようになったのは、「がん対策推進基本計画」が平成24年に発表され、予防教育として取り組みが加速化したそうです。「がん教育」は予防教育の一環であり、「正しい知識」「共感的な理解」「自他の健康と命の大切さについて考える」ということを根ざした取り組みだということが分かりました。命について考え・学ぶ機会は単に授業だけでなく、行事やちょっと時間などあると思います。その際に正しく伝え、命に向き合える「雪が深々と積もって、ジワーっと溶けて共感できる」ような学級・先生になりたいです。

2つ目は小児がんを扱った授業についてです。
小児がんを扱い、命の大切さを考える本授業は言葉で簡単には表せないほど、考え込み、命に対して真剣に考える内容です。命を題材にするとは、それだけ重く・容易ではないのだと思います。

授業に登場する「6歳のお嫁さん」の父 鈴木中人さんは「命について」多くの著書を書かれています。先日、玉置先生からいただいた「大人のための命の授業」という本を読ませていただきました。命について一概に語ることはできませんが、「私にとってみんなの命は大切だ」という私自身の気持ちと「言葉で上手に表せないけど、なんか命を大切だと思う」そんな心を子供たちを育てる人にこれから近づいていきたいです。

「命は大切だ」ということは、どんな場面でも欠かせない心です。毎日ワイドショーでは「命を落とす、奪う」といった事件が絶えません。そんな世の中に出ていく子供にとって「命に向き合う」という時間は大切になるのではないでしょうか。今日の学びが次の人の心に届いてほしいと切に願います。(吉田)

1月16日春日井市養護教諭会講演に参加して(早川)

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こんにちは。3期生の早川です。
先日、私の出身の春日井市にて行われた養護教諭会に参加しました。

会場には私が小学生・中学生の頃にお世話になった先生方や、昨年の秋に教育実習でお世話になった先生もいらっしゃいました。大学3年生になった私のことを見て「覚えてるよ」と声をかけてくださった先生もいらっしゃいました。(本当かどうかはわかりません(笑))この記事では玉置先生の講演内の授業技術についてではなく、テーマに沿ったことのみを記述したいと思います。

さて、この会のテーマは「がん教育からいのちの大切さについて考える」でしたが、それを見て私の中で、果たしてどのような内容で玉置先生はお話をするのか、なかなか想像することができませんでした。そのような脳内の状態の中、特に印象に残っていることは「当たり前のことは当たり前ではない」ということです。

全くがん教育と関係ないのではと考えてしまいますが、このことは小児がんに苦しんだ1人の女の子の姿からそのように感じました。
その女の子は幼い頃からがんを患い、闘病生活を続けながらも、学校に通い友達と遊んだり、一生懸命勉強に取り組んだ。ベッドから自分の力で起き上がることができなくなっても、ノートを抑える力がなくなってしまっても、いのちの続く限り勉強に取り組もうとした。少し字を書いては息を吐き、また少し字を書いては息を吐き。
そんな様子を見たお父さんは「もうそんなに頑張らなくていい。」とも言ったそうです。

死が近づいていることをわかっているにも関わらず、最後の最後まで勉強をしようとしている。毎日学校へ行き、友だちと話して、遊ぶことを繰り返すことがどれだけ恵まれているか。そんなかげがえのない一人ひとりの子どもたちを先生、そして学校は預かっているということを決して忘れてはならないなと感じました。

まだ私は教員の身ではありません。しかし将来教員になったときには、授業内容を細かく考える以前に子どもたちが”与えられた人生を全うしようとしている”ことを決して忘れないようにし、”当たり前”のありがたみをしっかり自分の言葉で語れるよう様々な経験を積んでいきたいと思います。(早川)

1月15日渋川小学校研修会に参加して(石川)

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 みなさんこんにちは。
1月15日、尾張旭市立渋川小学校を訪問させていただきました。

 3・4時間目は、たんぽぽ教室、5・6年生教室を回りました。5時間目からは5年生道徳の研究授業、その後研修会まで参加させていただきました。今回は、研究授業と研修会について記事にします。

○研究授業○
 研究授業は、5年生道徳、教材は「背中」でした。

 まず、授業始めの先生の言葉が印象に残りました。「生きることについて、先生は教えられません。だから、一緒に考えていきましょう」この言葉から、子ども達みんなで考えようという先生の温かみを感じました。
 次に、範読です。読む前に「聞きながらイメージしてね」の一言があり、子ども達の聞く姿勢が変わりました。範読も上手く、私自身も聞き入ってしまいました。その後も、「想像してね」「イメージできた?」などの声掛けがあり、子ども達が頭を働かせ、いっぱい想像することが出来たと思います。
 最後に、「(最後の場面で、)ぼく(主人公)は何を考えたのだろう?」と、主人公の気持ちになって考えました。その後、子ども達各々の考えを短冊に書き、A~Dの4つの視点別に分類分けしました。分類分けすることで、多角的・多面的な視点に気付かせるねらいがありましたが、時間もあって子ども達には難しかったように感じました。

○研修会○
 研修会は、玉置先生が薦める「3+1方式」で行いました。多くの先生方の意見に触れることが出来ました。

 まず、研究授業について、A~Dの4つの視点別に分類分けしたところが改善点にあがりました。A~Dの内容が難しかったこと、時間がかかったことなどがその理由でした。私は、短冊→分類分けが、全員参加を生んでいるとプラスに感じていたため、驚きました。玉置先生も「あそこはテンポよく」と助言しており、(当たり前ですが、)まだまだ未熟だなと感じました…。
 最後に、玉置先生が「取り得る行動」について話されました。「取り得る行動」とは、道徳的な問題に対して、自身の取り得る行動を議論することで、道徳的価値を深め、自分事として考える事が出来るというものです。「自分ならどうするか?」を考え、他者の意見も踏まえて行動を取捨選択することで、自分なりの道徳的価値観を持たせることができると教わりました。

 研究授業・研修会と、今回も多くのことを学ばせていただきました。先生の温かさ、範読など、真似できるところはぜひ真似していきたいと思います。また、「取り得る行動」と新たなことも学ぶことが出来ました。

 半日、私たちを迎え入れ、学ばせて下さった渋川小学校の盗校長先生をはじめ、先生の皆さま、ありがとうございました。(石川)

1月15日渋川小学校現職教育に参加して(吉田)

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 1月15日、渋川小学校の現職教育に参加させていただきました。今回は高学年の授業を中心に参観させていただき、検討会まで出させていただきました。本記事では拝見させていただいた各授業で学ばせていただいたことを記事にさせて頂きます。

○ 特別支援学級 「かいものをしよう」
 本授業は前半部分を見させていただきました。教材に興味を持たせるために行事と絡めて、意欲を高めようとされ、買い物へ行く際に必要な「挨拶」や「計算」を複合的に行っていました。このように授業を進める先生の姿や繰り返しながら学んでいく児童の姿がとても印象的でした。子供の姿をしっかりと観察され、長い目で成長を支えようという先生の考えをお聞きし、私自身がこれから出会う子供たちにもそうしたいと感じさせていただきました。

○ 6年生道徳1「合唱コンクール」 社会的役割の自覚と責任
 本授業は後半部分を見させていただきました。本授業では2つのことを感じました。
「基準を意図的に話すことによさ」ということです。
先生は授業中に「6年生だから互いの立場に立って、気持ちを考えることが重要だね。」という一言がありました。自身の意見だけでなく、取りえる行動を検討する活動によって、より豊かに子供が考えられるのようになり、一言で方向づけを行っていることを感じました。一言ですが、授業で話す一言の重みを改めて感じさせていただきました。
「討論会を行い、を理解して深めることができる。」ということです。
両者の立場で考えたあと、討論会を行っていました。代表者8人が合唱コンクールに「出る派」「出ない派」の2者に分かれます。周りの子供は聞き手です。討論をする中で両者の意見から、共感していき、ある児童が「なるほど」というくらい全員参加していました。一人で考えた「取り得る行動」を全体で共有していく中で「こういう生き方をしたい」という姿が顕著になるのだということに気づかせていただきました。

○ 5年生算数 「割合」
 本授業は前半部分を見させていただきました。
割合の概念を形成しようとする授業で、子供の理解を確認しながら行われていました。「図に情報を書くことにどんな良さを子供が感じれば、自らやる?」「正確に物事を伝えるならどのように言うか?」と自分自身に問い続けていましたが、なかなか難しいと思いました。これから私自身、勉強していきたいです。

○ 6年生道徳2「合唱コンクール」 社会的役割の自覚と責任
本授業は後半部分を見させていただきました。前時のクラスと同じ教材を扱われていましたが、新たな学びができました。
それは「選択させるが、どちらの価値を共感させる先生の工夫」です。
合唱コンクールに「出るか」「出ないか」という判断を子供にさせ、発表をしていました。
そのクラスは「出ない人」が一人で「出る人」がほとんどでした。先生は議論のため、一人の子供の意見を紹介し、その後「この意見に対してどうですか?」と子供を繋いで意見をひろげていきます。当てられた子は「○○というのもわかるけど、△だと思う」と話していました。私はこの子の「○○だけど」という部分で、共感的な雰囲気によりなったと感じます。
その後、クラスとして意見がまとまった時に先生は次のような言葉もそうでした。
「みんなで決めた「出る」という判断も素敵だし、Aさんが言った「出ない」という判断も先生は素敵だと思う。」
全員が真剣に頷く子もいる中で、先生が共感的に授業を進められていました。私もこのようなことができるようになりたいです。

○ 5年生道徳 「背中」 親切・思いやり
本授業は1時間通して参観させていただきました。
本授業では特に「子供の反応を大切さ」を学びました。この授業中、「ハンドサインで同意を表す」「子供が首をかしげるを見て、意図的指名」「子供の困った顔をみて、先生が立ち止まる」という多くの反応を大切にしていました。「先生が見てくれている」「授業に参加しやすい」という雰囲気作りが基盤としてあってこその深まる道徳なのだと感じました。
また、授業全体を見通す際に45分という限られた時間の中でどこに重点的に行うかという見方は私にもなかった考え方でした。4月から生かしていこうと思います。

○ 講演会
今回は考え議論する道徳ということで「取り得る行動の検討」について話されました。「取り得る行動」を判断することで、「1つじゃない行動パターンから、自分なら・相手なら」と考えることで道徳観が豊かになるということが分かりました。また、その取りえる行動を子供から考えださせることで、それぞれの道徳的価値観が現れたり、「自分では取らない行動」に対して子供に意見をさせることで「子供の本音や弱い気持ち」に着目させることができるということが学ぶことができました。

今年は私自身「先生になる年」です。今回の学びを生かし、渋川小学校の先生方のように「子供について笑顔で話すことができる先生」になりたいと思います。本当にありがとうございました。(吉田)

1月13日教師力アップセミナー(鏑木良夫先生)に参加して(松井、杉下、堀江、牧野)

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 参加した一期生4人の記事をまとめさせていただきます。

 今回のセミナーで心に残った言葉は、「知識がないところに主体性はない」です。子どもが自ら学んで、課題解決をしていくにはどうしたら良いか、日々悩みながら授業を考えていますが、『はじめに教科書の結論を予習として見る』という考えはありませんでした。

 確かに、事前に知識があれば、その知識を使って他の問題を解いてみたいという気持ちになります。学級の全員がもっと学びたいという気持ちになると思います。セミナーでは、鏑木先生の理科の授業のビデオを見ましたが、子どもたちは本当に目を輝かせながら実験をしていました。私もあのビデオの子どもたちのような表情を引き出せるような授業を考えていきたいと思います。ありがとうございました。(堀江)


 今回の教師力アップセミナーの講師は鏑木良夫先生。先行学習という言葉は知っていたが、中身はくわしく知らない状態での講演。NHKで放送された授業映像を見て、なるほどなと思う。

 予習では、次時に学習する結論をノートに書く。授業では、最初にもう一度結論をノートに書いて、子どもが理解度を示す(5段階で判断)。その後は対話したり教師が補足したりするときや、応用問題に挑戦するときがあるという。最後に、子どもが理解度を黒板に示すという流れだ。

 鏑木先生が話していた応用問題はなかなか難しく、子どもが本当に解けるかという気持ちにもなったが、予習していることで安心して学ぶことができるというお話は、そうかもしれないと感じる。

 学級に関するチェック項目では、耳が痛い項目もあり。鏑木先生もおっしゃっていたが、細かいことの積み重ねが大事。教室で意識することがたくさん見つかったセミナーだった。(松井)


 教師力アップセミナーにて、鏑木先生のお話を聞かせていただきました。今回のお話のメインは、先行学習についてです。正直私は、鏑木先生のお話を聞くまで、予習をして授業にのぞむことをあまり良いとは思っていませんでした。授業をする中で、塾で習ってきた子どもたちが結論を先に言ってしまい、他の子どもたちの新しい発見の機会がなくなることを懸念していたからです。

 しかし、今日鏑木先生のお話を聞いて、自分が先行学習についていかに理解していなかったかわかりました。予習をすれば、構えをもって授業にのぞむことができます。結論がわかっているため、観点がずれることもありません。

 また、結論がわかったからといって新しい発見がなくなるわけではありません。実験をしてみないとわからないことや、実物を見て、触って、初めて気付くこともあります。自分の先行学習への価値観が変わったセミナーでした。

 私もぜひ実践してみたいと思いましたが、そのためには深い教材研究や教師の力量が必要であると思います。先行学習が生きる授業をするために、自分自身を高めていきたいと思いました。(杉下)


 1月の教師力アップセミナーの先生は、鏑木良夫先生でした。セミナーの前に、先生の著書である「もっとわかる授業を! 先行学習のすすめ」を読ませていただきました。初発の感想は、上手く言えないのですが、大学の教科書に近いなと感じました。なぜなら、考えや実践だけでなく、用語の説明や先行学習を行った方の感想がたくさん書かれていたからです。また、先行学習についてだけでなく、授業スキルも具体的に36項目も挙げられていて、月曜日からに早速生かすことができそうです。

 本を読んで、鏑木先生はたくさんの勉強と実践を重ね、自分の軸をしっかりと持っている方、少し厳しい方かなとイメージしていました。しかし、実際にお会いしてみると、物腰柔らかな方で、参加者とも気軽に話してくださる、とても優しく謙虚な方だというイメージに変わりました。

 講演を聞いてとても印象的だったことは、「知識のないところに、主体性はない」という先生の言葉です。私は今まで良かれと思って深く考えずに、「何か質問はありますか、気づいたことはありますか」と子どもに問いかけ、子どもから広げようとしていたことが多々ありました。しかし、このやり方は分からない子、知らない子にとっては苦痛であっただろうし、分かる子にとっても、先生の言いたいことを言わせていただけかもしれない、と思いました。もちろん、このやり方がいいときもあるだろうし、問題解決学習と先行学習を使い分けていくことが必要だと分かりました。どう使い分けていくと良いのか、これからの課題ができました。

 セミナーの終わりに、玉置先生と、1番初めにこのセミナーに参加してからもう3年が経つのか、という話をしました。1番初めに参加した菊池先生の講演は今でも覚えています。思い返すと、たくさんの素晴らしい先生方の話を聞くことができていたんだと、教員になって強く実感しています。このような機会を作って下さった先生方に改めて感謝をしたいと思います。(牧野紘)


※ 堀江さんは先に帰られたので写真を一緒にとることができませんでしたが、記事を書いてくれました!

1月13日 教師力アップセミナー(鏑木良夫先生)に参加して(石川・岩田・白井・古川)

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1月13日、2018年最初の教師力アップセミナーがありました。そこでの2期生4人の学びを石川・岩田・白井・古川の順にまとめます。

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 こんにちは。2期生の石川です。今回の教師力アップセミナーの講師の先生は鏑木先生でした。講演内容は主に「先行学習」についてでした。

 突然ですが、皆さんは、授業の「導入」をどのように行うとよいと教わりましたか?私は「子ども達がその単元に興味を持ってもらえるように」や「子ども達から授業の結論につながる疑問が出るように」と大学で教わりました。教育実習でも授業のたびにどのような工夫を凝らそうかひどく悩んだ記憶があります。しかし「先行学習」では、授業の結論を子ども達に先に伝えるというものでした。

 実際に鏑木先生が行った「先行学習」の動画を見せていただきましたが、そこで見つけた「先行学習」のメリットを以下に記します。
・授業を受ける構えができる。
・視点が非常にシャープになり、外さない。
・教科書以上の学びがある。
・子ども達の主体的な姿が見られる。
私は、子ども達が結論を知らないからこそ知的好奇心がくすぐられ、主体的になる者だと思っていました。なので、上記のメリットには驚きました。

 セミナーが終わってから、他のゼミ生と「問題解決型」と「先行学習」の使いどころを話す機会がありました。その際、どちらにもメリットがあり、子ども達や単元に合わせて使い分ける必要があると感じました。何れにせよ私の視野が広がったのは間違いありません。教壇に上がった際に、子どもが「わかった!」「なるほど!」と思えるよう今回の学びを活かしていきたいです。

 ありがとうございました。
(石川)
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 1月13日(土)本日2018年初めての教師力UPセミナーに参加してきました。今日は、鏑木良夫先生の、問題的学習を盛り上げる方法として先行学習のすすめのお話でした。以下に今日の学びをまとめます。


 今まで、授業の導入と聞くと、教師がいかに子どもたちに今日の内容に興味を持ってもらえるようにするものであり、様々な工夫が問われるというイメージを持っていました。また、今日のお話を聞くまでは、これからもずっとそう思い続けていくことになっていたと思います。今日の鏑木先生の理科の授業をDVDで見させていただきましたが、授業の始めに黒板に結論を書いていました。理科は子どもたちに予想を立てさせて、実験、考察というスタイルが一般的であり、自分自身も今までの授業はそのスタイルで受けてきました。正直、DVDを見たときは、始めに結果を知った子どもたちが授業に向かうようになるとは思いませんでした。結果を知らないから、その先が気になって学びに向かうことが出来るのだと思っていました。しかし、子どもたちは結果を知った上で、下調べをし、実験に挑んでいました。「やっぱり。」という反応で終わってしまうのかと思いきや、知識があるため「こうしたらどうなる?」「これは温度が関係しているんじゃない?」と教師が言わなくても自然に子どもたちから、学びに向かう様子が見られました。

 先行学習に関して今まであまり目を向けることはありませんでしたが、教師の力量次第で子どもたちの主体性をより一層引き立てることが出来る学習法であると感じました。また、自分が今まで経験してきた方法や、授業法に固執しすぎずに多様な視点を養いたいと思いました。教師になった際、子どもたちの「わかりたい!」の期待に応えられるようになりたいと思います。本日はありがとうございました。
(岩田)
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今回の教師力アップセミナーでは、鏑木良夫先生から多くのことを学ばせていただきました。特に印象に残ったことについてまとめます。

 「医者は知識が無ければ、ガンに気付くことができない」ということです。実際に鏑木先生がお話されていた言葉になりますが、医者を子どもたちに置き換えてみれば、「先行学習」の重要性に気づかされると思いました。医者はレントゲン写真を見て、どのような形のものが、ガンであるかの知識があるから発見をすることができます。子どもたちも授業の課題に向けて何かしら知識を持つからこそ、課題達成が望めると感じました。そのために、「先行学習」が行われていることを知りました。
また、「班を1人の人間として扱ってはいけない」という言葉も印象に残っています。グループごとで話し合いをした後に、「○班はどう思ったの?」と聞いてしまうことが多く、班の考えを1つに統一することを促してしまいます。しかし、4人いる班にもそれぞれの考えがあることを忘れてはならないと学びました。

 最後に、今回学んだことを生かしていきたいと思います。鏑木先生、ありがとうございました。
(白井)
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今回のセミナーでは事前学習の大切さを学びました。

事前学習をする良さや奥深さを知りました。
理科の授業様子を公演の途中で見ましたが、私が今までみた理科の授業とは全く違い答えが分かっていての授業スタート。答えが分かっているからつまらないのではと思ったのですが、私の予想は見事に裏切られました。答えを知っていたからこそより深くその内容を、実験を通して気づいたり発見したりしていました。このような授業も私もしてみたいと思いました。それと同時にこの授業をするには教師の知識の豊富さが求められると分かりました。
(古川)
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1月13日教師力アップセミナー(鏑木良夫先生)に参加して(山下、林、静谷)

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こんにちは。3期生の山下です。今回は1月13日に大口中学校で行われた教師力アップセミナーに参加して学んだことを山下、林、静谷の3人で書かせていただきます。

私はこれまで「予習をしてきなさい」と言われてもなぜ予習をしなければならないのか、答えを知ってしまったらつまらないじゃないかと思い、予習をせずに授業に臨んでいました。しかし、鏑木先生のお話を聞いて予習をすることで学習への構えができ、授業中の学習量を減らして学習機会を増やすことができるということを知りました。

理科の授業で塩酸はアルミを溶かすという結論を知っていたとしても実際に実験してみるとすぐには溶け始めないことや温度が上がることなど教科書には書かれていないことが起きるため工夫次第で驚きがいっぱいの授業ができると思いました。また、アルミを二枚入れたらどうなるのかというような活用課題を設定し、先行学習で得た知識を活用できるレベルにするために相互説明をすることで低学力層も高学力層も理解度が深まったり新しい気づきがあるということを学びました。

授業技術について、鏑木先生は「共書き」ということにこだわっていらっしゃいました。共書きとは教師と子どもが同じスピードで書くことで集中力を途切れさせない技術です。教育実習の時、私は授業をすることに精一杯で書くスピードなど考えたこともなかったのでこれから意識してみようと思いました。

予習の意義を理解し、考えが180度転換したセミナーでした。鏑木先生、ありがとうございました。(山下)



今回のセミナーで特に「なるほど」と思ったことは、「知識がないと主体性がもてない」ということです。子どもたちは授業中、初めて聞くことばかりです。そのため、何が課題なのかも分からないと思います。子ども側から質問がないからと言って「分かった」のだとは思わずに、「分からない」子もいるのだという認識をもって授業をしたいと思いました。鏑木先生がおっしゃっていた、予習をするというアイデアだけで、子どもたちの学びは全然違います。

実習の時に、教科書には答えがのっているので、伏せさせました。ですが、分からない子が教科書から探して発言するのも、学びにつながるのではないかと思いました。

また、深い学びにつながる対話が可能となる学級をつくるためにも、「分からない」と安心して言える学級作りをしたいと思いました。

今まで参加したセミナーのなかで1番、「なるほど」と思ったセミナーでした。私も先生のように、常に学び続ける姿勢を大切にしたいです。「生涯現役」はかっこいいなあと思います。 本日はありがとうございました。(林)


こんにちは。3期生の静谷です。
私は、卒業論文のテーマとして「主体的」について書いていこうと考えています。ですので、今回の鏑木先生の話の中でも「主体的」という言葉に重点を置いてまとめていきます。

子どもが主体的・対話的である条件は、使える知識を持っていることです。鏑木先生は、知識がないところに主体性はないともおっしゃっていました。確かに、まったく知識がないところで問題を解けと言われてもやる気は起こりません。また、先行学習をするかしないかで子どもの本時のモチベーションはだいぶ変わってきます。主体的・対話的であるために、先行学習を通して、自ら疑問に思ったり、解いてみたいという意欲的な想いを持たせることが大切であると学びました。

また、先行学習をしたにもかかわらず、子どもが「えっ?」と予想を覆された課題であると、より子どもは主体的に課題を解決しようとします。今回のセミナー中にも理科の問題で会場が「えー」と盛り上がりました。こうした課題を与えると、より子どもは主体的に課題に取り組むし、教師自身も教科書を超える授業ができます。そして、なによりも子どもの確かな学力にもつながります。こうした子どもが「えっ?」となる課題を与えるには、教材研究は絶対に欠かせないと学びました。

最後に、今回の鏑木先生のセミナーに参加して、子どもが主体的になる方法の視点が新たに増えました。鏑木先生、ありがとうございました。(静谷)

1月13日教師力アップセミナー(鏑木良夫先生)に参加して(江口・牧野・吉田)

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1月13日に教師力アップセミナーに参加させていただきました。今回は鏑木先生良夫先生が「問題解決的学習を盛り上げる方法‐先行学習のすすめ‐」というテーマで講演されました。本記事は学びを2期生の江口、牧野、吉田で書かせていただきます。



今回の講演を聞き、理科の授業の仕方がとても良く分かりました。理科の授業をしたことがないため、どのようにしたらいいのか不安な気持ちもありました。しかし、先生のお話を聞いて、子どもが興味を持って、体を乗り出して実験に取り組もうとする姿こそが、本当の理科の授業であると感じました。

子どもは、理科の実験が好きですが、実験をして終わりということがしばしばあります。しかし、結論をはじめに知っておくという事前学習をすることで、結論だけを知るのではなく、その過程や何故そうなるのかという深いところまで知ろうとする意欲が湧いて来ていました。そのため、何故この実験を行なっているのか意味を持って取り組めると感じました。

また、事前学習をした時よりも実験後の方が「よくわかる」に移動した児童が多くいました。目に見える形で知ることができて、子どもも教師も安心感が生まれると思いました。
講演していただき、ありがとうございました。 (江口)



授業の予習をする。小学生の頃よく言われていましたが、なかなかできないという印象があります。それを課題としてやってもらえるのは、確かに嬉しいかもしれないと今となっては思います。

先生の初めて聞いたことに質問するのは難しいというお話は、確かにそうだと思いました。あらかじめ知っている事だから、より知りたいという気が起こるのだと思います。
正直なところ、予習をしてしまっては、授業の結末がわかって面白くないのでは?という疑問もありました。

しかし、VTRを見て、興味をもって調べている子どもたちの姿から、結末を知っているからこそこんなに夢中になるのではないかと考えを改めました。そこには、発展となる教師の質問が重要で、教師力の大切さを改めて感じました。自分一人で習得するのは難しいと思ったので、様々な先生方のやり方をまずは見てみたいと思います。また、国語でも結果を予習でするということで、どのような授業になるのか一度挑戦してみたいなと思いました。ありがとうございました。(牧野)



今回は2つのことに絞り、記事を書かせていただきます。

1つ目は「先に学ぶことによって深まる学習の在り方」です。私は理科の授業時に「まずは物事への疑問を持たせること」からスタートする授業を考えることが多いのですが、鏑木先生は「実験の結果を先に学習する」をスタートにする授業をされていました。授業のDVDでは子供は理論を知っていますが、「実際に見てないから、わからない」という子が多くおり、その状態を自己評価させました。その後、実際に現象を見る際に知識と違う現象が見られ、興味津々になり、探求する子供の姿へとより変化していました。

探求後、自己評価すると達成感に満ち溢れた子供が多くいる映像は印象的でした。先に学ぶことにより、「学ぶ前の姿勢・素地」を養い、その知識の活用によって深まる学習を自分でもやってみたいと強く感じました。また、自己評価させるという点で自分の今の位置を見える化させることで、学習意欲を高めるきっかけや全員参加できる環境づくりなどに取り組めることから、納得してばかりの時間となりました。

2つ目は「授業も学級経営も教師の姿も緻密である」ということです。

鏑木先生が「子供の字を書くスピードで板書を書く」という言葉に驚かされました。今まで考えたことがなかったからです。先生の「プロなんだから」という言葉の奥には、細かなところでもこだわっていく姿が感じられ、それは先生の講演で出てきた「授業・学級経営・教師の姿」どれを取っても緻密である状況を作り出すのだということを学ぶことができました。最初からすべて緻密にできるわけではないと思いますが、それを感じることができる先生になりたいと思います。また、講演を聞きに行きたいです。ありがとうございました。(吉田)
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