10月9日教師力アップセミナー(野口芳宏先生)に参加して(堀江・浦)

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10月9日(月)にありました、第4回教師力アップセミナーでの、堀江と浦の学びを書きます。

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午前の部で、心に残ったことは、学力形成についてです。
学力を形成するには、(1)入手・獲得(2)訂正・修正(3)深化・統合(4)反復・定着(5)応用・活用が大切であると野口先生はおっしゃっていました。
その中で、私があまりできていないところは、(2)の訂正・修正というところです。子どもの意見を潰したら、その子どもの自信が失われると思い、訂正することを恐れていました。しかし、間違っていることをしっかりと訂正しなければ、間違った知識や考え方のまま進んでしまいます。教師が正しく訂正・修正することにより、正しい知識や考え方をもつことができ、より高い学力を身に付けることができます。

また、野口先生の授業では、ノートに考えを書かせることが多く、発表させるときも、挙手をさせるのではなく、意図的指名や、列指名をして発表させるようにしていました。ノートに書くことにより、自分の考えがまとまり、何より全員参加の授業をすることができるということでした。

明日の授業から、すぐに実践できるものは取り入れていき、学力形成について常に考えながら授業づくりをしていきたいと思います。(堀江)

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私は午後の部での学びと感想を書かせていただきます。
玉置先生による道徳「二通の手紙」の模擬授業で、生徒の立場から授業を受けてみて、気付いたことが2つあります。
1つ目は、考える時間が十分にあることです。「考え、議論する道徳」を行うためには、しっかりと考え、自分の意見をもつことが必要です。その時間がたっぷりあること、そして書く作業があることで、頭の中を整理し、考えを深めていけるのだと思います。
2つ目は、発言に自信がもてる工夫があることです。「なるほど」と言って自分の書いたことに丸をつけてもらえたり、ペアやグループで話し合う場があったりしました。「自分の意見を言ってみよう」と思える教師の働きかけが、より活発な意見交流に繋がるのだと改めて思いました。
野口先生による道徳の模擬授業「幸福の条件」も、一生懸命考えることができた1時間でした。「『観』を磨く」。自分にとっても、子どもたちにとっても、大切なことだと思いました。様々な見方や考え方を排除するのではなく受容する心、自分を変えようとする心を、道徳の時間で育てていきたいと思います。
道徳の授業で悩んでいたこともあり、今後に活かしていきたいことを多く見つけることができた1日でした。このような学びの場をありがとうございました。(浦)

10月9日教師力アップセミナー(野口芳宏先生)に参加して(松井・中田昂)

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 午前中は、国語の模擬授業を通して、国語科の学力に迫る。1年生の教材「たぬきの糸車」での授業では、野口先生の代名詞とも言える、丸ばつ法で全員参加を促す。発問・挙手・指名システムでは、見逃される子どもがいるという言葉がとても心に刺さった。因果関係や判断をした根拠など、教科の内容をしっかりと指導しながら進めていく授業は、1年生にできるのだろうかとも考えたが、力をつける・鍛えるというのはこういうことなんだと思い知らされた。
 「多くの先生が教材の内容しか教えていない」という野口先生の言葉が印象的だ。私も教科の内容をどれだけ子どもたちに指導できているだろうかと、不安になった。野口先生のおっしゃる国語学力の「読字力・語彙力・文脈力」をどこまで育てられるか。学力形成の手順を振り返りながら、教材研究や授業の振り返りをしていきたい。

 午後は前半が玉置先生の模擬授業。私は生徒役として参加する。「二通の手紙」という資料。初めて聞いたお話だったが、とても考えさせられるお話だった。
 終わってから言っても偉そうに聞こえるだけだが、私は佐々木さんの行動に引っかかっていた。授業後の野木森先生と玉置先生のお話を聞いて、それがすっきりする。いかに「行動の変容」にスポットを当てるかが大切なんだと改めて学ぶ。
 野口先生のおっしゃる教材の選定、玉置先生の話し合いの再現など、普段の授業に生かせることも学ぶことができた。授業について考える、話し合うのは本当に楽しいことだ。

 午後の後半は、野口先生の「幸福の条件」の模擬授業。ゆさぶりを入れながら、価値に迫っていく授業は圧巻のもの。教師が道徳的価値について指導するということもよくわかった。
 自分のクラスの子どもだったら何と答えるか気になり出したので、いつか挑戦してみたいと思った授業。それまでじっくり道徳の授業を磨いていかなくては。

 明日からまたがんばろうという力をいただいた1日。とにかく実践あるのみだ。(松井)


今までに2度セミナーで、野口先生のお話を聞いてきた。3度目の今回は、教員としては初めてだった。教員になってから野口先生の指導の凄さを改めて感じた。

1年生の国語教材「たぬきの糸車」の指導では、狸の漢字の成り立ちや糸車の解説から始まり、一段落だけでも、内容の濃いものになっていた。

あの内容を1年生の児童が指導を受けると思うと、凄いとしか言いようがない。ただ、1年生から、このレベルで、内容を読み解いていけば、間違いなく学力は高められると思った。

野口先生はセミナーの中で、「早いうちから」「何回も」と何度かお話されていた。まさに、それに尽きるなと思う。

1年生の時から、習っていない漢字を何度も読んだり、内容を読み解いていく段階で注目すべきポイントを繰り返し確認していくことで、国語力が高まっていくと思う。

実際に、単元を通して繰り返し指導を続けていったことで、初めのうちはできなかった児童が、次第にできるようになったことがある。だから、何度も繰り返し指導をしていくことで、少しずつできるようになるのだと思った。

難しいことでも、何度も行うことで、少しずつ子供たちの学力を高めていきたいと思う。(中田昂)

小牧市立味岡小学校の飛び込み授業に見て(丹羽)

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こんにちは。3期生の丹羽 亜由美です。
今回は小牧市立味岡小学校で玉置先生による道徳の授業を2つ、和田先生による算数の授業を1つ参観させていただきました。そこから学んだことを紹介します。

1時間目は4年3組での道徳の授業でした。クラスの雰囲気も学ぼうとする姿勢の子が多く、落ち着いたクラスでした。「ドッチボール」という教材で、朝の歌をうまく導入とつなげて展開されました。軽快なリズムで一人一人が自分と重ね合わせて意見を言っていき、答えられない子に対してもそのままスルーするのではなく、最後にもう一回聞くことで誰もが参加できる授業だなと思いました。ゆさぶりの発問に対して、「んー。確かになあ。」と反応する子だったり、それに対して反対する子だったりすごく面白い授業でした。


2時間目は6年5組での道徳の授業「夏の日のこと」を見ました。こちらも学級目標を導入につなげて、同じパターンで進められました。教材が変わってもパターンは同じでいけるのだなと実感できるとともにゆさぶり発問の重要さをすごく感じました。ゆさぶり発問によって子どもの本音が出るし、考えが深まります。また、主人公の気持ちを考えるのではなく、自分ならと考えることが道徳では大切なのだと学びました。


3時間目は3年2組の算数の授業でした。和田先生の算数では「見方・考え方」がすごく重視され取り入れられてる授業でみんながみんな同じような考えの子にならないようにな工夫がたくさんされていました。これは急にはできないけれどスパイラルに行なっていくことが大切だと学びました。また、教科書ばかりにとらわれず、子どもが問題を解きたいと思えるような導入を作ること、授業は逆算して、最後に子どもが何を言ったら成功かということを考えて作るということを学ばせていただきました。


本当に全ての授業が素晴らしいの塊で自分が受けたくなる授業でした。授業を見る前に和田先生から授業記録のメモの仕方について教えていただきました。その内容は、「子どもの声を聞いたままメモをすること」メモをするときに子どもの言ったことに勝手に付け足しをしたり、言い換えたりしてはいけないということです。教師は子どもありきで成り立つのであり、子どもの声にどう反応するか、子どもにあった発問を考えることが求められるそうです。なので子どもの言葉を全て拾おうとすると子どもの表情なんて呑気に見ていられないそうです。実際そうでした。書くのに必死でどんどん飛び交う子どもたちの声を拾うのに必死でした。ですが、授業が終わった後感じたことはどんな授業だったのか、いつ先生がどんな発問をして子どもの反応はどうだったかが鮮明に思い出されるのです。衝撃を受けました。教育実習のときは子どもたちのことしか見ておらず、メモなど何もとっていませんでした。今思えば先生の発問も子どもの反応も思い出せません。これこそ玉置先生が日頃おっしゃっている「書くことによって学ぶ」につながっているのだと思います。中学校実習では和田先生の実習記録を生かしてたくさん記録を取っていきたいです。(丹羽)

10月6日 味岡小学校飛び込み授業を見て(寺坂)

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 10月6日に、味岡小学校での玉置先生と和田先生の飛び込み授業を見させていただいたのでその学びをまとめ、また和田先生に教えていただいた授業のポイントと共に述べていく。

 まず集合の際、和田先生から今日の「授業記録の取り方」教えていただいた。それは、至極単純。
・子供の発言を聞いたまま記録する
・補完しない。ということである
しかし、これが難しかった。今までの記録も大変であったが今日ほど苦労した日はない。子供や教師の発言を一字一句逃さず記入するということは、ホッと息つく間がないのだ。授業は、その間にも流れて行ってしまう。これまでは、勝手に自分で書きやすいように補完して記録していたのだと反省した。聞いたままを記録するということは、子供の実態の把握にもつながっていく。9日の、教師力アップセミナーでも、引き続きやっていきたい、スムーズに行えるようになりたい。

1.玉置先生の道徳では、必死に言葉を書く中である言葉を非常に多く言っているということが分かった。それは、「想像」という言葉である。私の不完全なメモだけでも、14回は言っていた。先生の道徳で大切にされていることが改めて分かった気がする。また、徹底されているということもあって、子供からは「えー?」「おー!」という声が多く聞けた。また、子供の意見からは主人公の気持ちだけではなく、「〜したい」という意見も出ていた。和田先生に教えていただいたのだが、「〜したい」というのは希望を表す言葉であって、主人公から自分に考える対象が変わっているという表れだという。そのように発言できる子供は、後半に指名をしても考えをつなげていえるので重宝するということも教えていただいた。

2.何度も書く内容になるが、玉置先生は本当に役者だと感じた。玉置流道徳の「揺さぶり」の場面では、本当に感じる。「本当に、そう思うのか?」という言葉だけで、少しでもそう感じていた子供を先生にとってありがたい存在に変えてしまう。(身振り手振り、タイミングなどの要素もある)ここがうまくできないと、「玉置流・揺さぶり道徳」はできないと感じた。また、揺さぶることで「主人公が、——―」という考えから、「私は、———」という意見に変えることができる。

3.机間指導がとても丁寧だと感じた。特に4年生のクラスでまだ書けていない子に対して「またくるね」と言っていたのがとても印象に残っている。私なら、とばしてそのまま進んでしまうと思うが、教師の「見捨てないよ」というメッセージを感じた。いつものように、オープンカンニングと○付け法を行っていたが、検討会で和田先生がこんなことをおっしゃっていた。
「みんなに知らせたいワードを読むと、その意見に釣られてしまうのではないか。また、一度聞いている内容だから、発表の時の驚きがないのでは?」なるほど、と感じた。賛否両論いろいろな意見があると思うが、検討会ではこのようにまとまった。
「学級に力がなければメリット。しかし、集団解決する力があるのなら意見を把握するのは、先生だけでいい」学級の力をつけて、適切に判断し使い分けをすること、が大切なのだと感じた。

 また、「子供の意見に、先生の損得はあっても子供にとってはしっかりと考えた結果。子供らしく自分から出た言葉を大切にする」という言葉も印象深い。教師の捉え方次第ということである。まだまだ多くのことを学べたが、道徳はこの3つを大きな学びにする。ほかの学びも、ゼミでの授業で実践していく。

 和田先生の算数の授業は、恥ずかしながらあまり記録が取れていない。それは、先生の子供とのやり取り一挙手一動を目で追ってしまっていたからである。気づけば追っていた。45分間で一度も子供の気持ちを離さなかった。意見に対して子供の「たしかに」という声があれば、「どうして確かに?」と聞き、友達の意見を同じように言えたら「えらいねー。よく見てたね」と価値づけをするなど、常に子供全員を授業に参加させていた。ただただ、すごいなと思った。経験を積んで、こんな授業ができたら楽しいだろうなと、遠い目標がまた一つ。。
授業の細かい分析は、数学専修の石川君がしてくれると思うので、給食を食べながら質問した内容を、お伝えしたい。

寺坂「導入の活動が、全員完了していないまま展開へと進んでいったのはなぜですか?」
和田先生「授業は、開始すぐに理解する子もいるし、5分経って理解する子、20分、30分経って理解する子、終了3分前に理解する子様々です。授業の中で、全員をしっかり回収すればいい。マラソンと一緒です。タイムは違うけど、走る距離は同じでしょ?」
メモがないので完ぺきではないが、このような内容であった。確かに、授業の途中でその子に「自分の意見が決まっていなくても、理解することができたね」とおっしゃっていた。常に、全員を同じ土台に乗せることを意識していたので目から鱗だった。また、その流れで学級崩壊はできる子を放っておくから起こるということも教えていただけた。

 このような学びの場に参加する度に、多くの種を得ることができる。その得た種を、耕し育て、いつか自分のものにできたらなと思うし、学び続けていかなければなと毎回強く思う。(寺坂)

10月5日 小牧市立味岡小学校の授業研究会に参加して(吉田)

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こんにちは、2期生の吉田です。
今回は10月5日にお伺いした小牧市立味岡小学校での学びを記事にしたいと思います。
味岡小学校では「学び合い」を実践しており、どの教室も入った瞬間「今まで行った学校とは違う良さがある」と肌で感じました。その中でも特に2つの学びを書かせていただきます。

1つ目は「学び合い」をする子供の姿です。
「学び合い」をしている子供たちを観察していると他の学校の児童とは違う姿が垣間見えます。「グループ活動では身を乗り出して教え合う」「『わからない』と人に伝え、学ぼうと努力する」「意見を聞く、話す姿勢が整っている」「『今の意見、わかりやすい』と子供同士で価値づけ合う」など通常の学校でも数少ない姿が、味岡小学校では当たり前のように展開されていました。そして自身の学年より高度な内容であっても、学級全体でその課題に取り組んでいきます。正直「凄い」としか言いようがありません。
では、そんな子供たちを簡単に育てられるでしょうか?
簡単なわけがありません。たくさんの工夫があり、長い時間をかけて育てられていると思います。そして多くの工夫があると思います。
私はすべての教育活動を通してこの姿が育てられているのではないかと推測しました。まるで「道徳科の目標」に書かれている文言を使用しているように見えますが、私はそれに近いものが「学び合い」の要素にあると思います。「子供たち同士、教師と児童の信頼関係を構築するような4月からの学級経営」「授業に適した教室環境」「行事への取り組み」「高学年の姿が伝統的に受け継がれている」や「学び合いという学習活動自体が子供の社会性や感性を育んでいる」といった教育活動があるからこそ、先に述べた子供たちの姿が生まれるのではないでしょうか。そして、子供自身が経験を積み重ねていくことにより、「○○たい」という意欲的な考えが生まれ、行動として現れ、あらゆる質が高まっていくサイクルが生まれているかのように感じました。

2つ目は「学び合い」における教師の在り方です。
「学び合い」という活動において「子供同士で学び合うこと」がベースとしていますが、その背景には「教師の在り方」が関係していると私は考えました。味岡小学校では「子供同士が意見を繋いでいく」「子供の発言回数が多い」「黒板の前に子供しかいない」という授業が多々見られます。その際、先生方は「みんな、どうかな?」「○○さん、どうぞ。」「だけど…」といったように子供の言葉を拾う発問をしたり、発表時に教室の後ろへまわり子供の様子を伺ったり、グループ活動時は子供たちの学びを深める机間指導をしています。このように教師が先行するのではなく、子供を主軸とし、支えるような教師の在り方を学ぶことができました。

 朝からお忙しい中、多くの先生の授業を参観、研究会に参加させていただき、ありがとうございました。たくさんの教育の在り方に触れることで、成長し続けようと思います。(吉田)

小学校実習を終えて(丹羽)

お久しぶりです。3期生の丹羽亜由美です。
あっという間に1ヶ月が過ぎ、小学校実習が終わりました。振り返ってみると、言葉では表せないくらいに充実した毎日を過ごすことができました。実習で学んだことを生活面と授業づくりの面から記したいと思います。

まず、生活面では6年生ということもありクラスの子たちと上手く関わることができるかすごく不安でした。クラス全員の顔と名前はあらかじめ覚えていたのですぐに打ち解け、話しかけてくれる子どももいるのですが、自分から話しかけないと話ができない子もいて、1週目はどうしようか困りました。このままではいけないと思い、毎日全員と話すことを目標に生活することにしました。そうすると、休み時間にたくさんの子が遊びに誘ってくれたり、「先生!先生!」とたくさん声をかけてくれるようになりました。おかげで普段の授業や、研究授業では普段挙手をしない子や勉強が苦手な子もたくさん協力してくれ、最終日にはクラス全員で2週間前から考えたサプライズをしてくれました。やはり自分から積極的に子どもたちと関わることの大切さを見に染みて実感させられました。また、毎日笑顔で子どもと接することで自然と子どもにも笑顔が広がっていくように感じます。


次に授業作りです。初めは何にもわからなくて、見本を見ながら見よう見まねでの作成でしたが、担当の先生が1から丁寧に説明してくれ、前日には次の日の授業の進め方を詳しく打ち合わせする時間を毎回作ってくださり、上手くいかなかった授業もたくさんありましたが、いろんな授業をさせていただきました。指導案を作るときはゴールから逆算して作っていくこと、子どもたちの実態を把握して指導案に取り入れることなど大学生活ではピンとこなかったこともなんとなくですが理解できたように思います。そして、話術の重要さに気づきました。教師は演技も大切ですが、子どもに向かってどう話すか、教師の話し方によって子どもの反応はすごく変わります。これをすごく実感しました。テンポよく短い言葉で要点を子どもに伝えることで授業はスムーズに進むのだということも学びました。

本当にこれだけでは言い表せないですが、担当したクラスの子どもや、先生には心の底から感謝しています。
何があっても教師になりたいと思うことができました。貴重な経験をありがとうございました。

P.S これはクラスの子どもたちにプレゼントで作ったナフキンです。とても好評でみんなが給食の時に使ってくれました。(丹羽)

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9月26日2期生ゼミ記録〜岩田さん〜(石川)

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9月26日2期生の後期最初のゼミを行いました。後期のゼミは、授業提案を行い、それをもとに教材研究の在り方、授業技術、教師としての構えをゼミ生みんなで学び合うという内容です。私は、岩田さんが行った「社会科 米作り」での学び合いをまとめます。

○岩田さんの授業を受けて
 岩田さんの授業はとてもにこやかにハキハキと進められました。授業始めでは、「秋」→「秋といえば」→「食欲の秋」→「米」→「米作り」と今の季節から本時で考える事を想起させており、ただ一方的に教師が提示するより主体的に考える事が出来ました。また、米作りの流れなどの写真や手書きのワークシートなど、準備量の多さを感じました。しかし、一部発問が不鮮明な部分や、私たちにとっても難しい活動などがあったように思いました。

○研究会の記録
・導入部分の写真Aと写真Bの比較について。
 岩田さんは2枚の写真(手植え・田植え機)を提示し、「今の時代に使われている方法はどっち?」と発問した場面がありました。「今の時代」ということで効率のいい田植え機の方を選んでほしい状況ですが、今の時代でも手植えは行われています。そこで「発問が正しいかったか」という所を含めて学び合いを行いました。
学び合いの中では、『一方の写真を提示して「何をしている写真でしょう?」の方がシンプルではないか?』という意見などがみられました。

・困った児童(寝てしまう児童)について。
 今回は、困った児童役として、古川さんが寝てしまう児童を演じていました。授業の序盤から寝ていたそうですが、岩田さんはペアで話し合う活動を行った際に隣の白井さんが訴えてから気づきました。
 玉置先生はこの場面に対して「教師は、見ているようで見ていない」とおっしゃられました。授業を進行しないといけないという立場上、どうしても余裕がなくなってしまい、「見ているようで見ていない」状態になってしまうそうです。どんな場面でも子供達を意識して「みる」ことが児童の変化に気付く第一歩であるように感じました。

・米作りの順番を並び替える活動について。
 この活動は、米作りの工程を撮影した8枚の写真を実際に行われる順番に並び替えるというものでした。ここで岩田さんは、8枚の写真を一度に黒板に提示し、活動に移りました。工程には私たちでも知らないようなものもあり、全員が戸惑いを見せました。
ここでは、「主発問はみんなが分かるように」ということを念頭に置き、『写真を小出しにする』や『写真に説明を加えてから活動を行う』などの意見が出ました。玉置先生も含めて意見を出し合いましたが、結論は出ませんでした。

 改善点をピックアップして研究しているため改善点が目立っていますが、準備の量や教師としての姿勢は見習うべき所があるなと感じました。また、岩田さんのキャラクターが全面に発揮されており、受けていながらも元気をもらえたような気がします。岩田さん、お疲れ様でした。

(石川)

「野口流 教室で鍛える音読の作法」を読んで(寺坂)

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 こんにちは。2期生寺坂です。最近ようやく記事を書く習慣が復活してきました。やはり、書き続けないと書き方を忘れてしまいます。

 今日は、明日の教師力アップセミナーで講演いただける野口先生の本「野口流 教室で鍛える音読の作法」を読みましたので、その中で特に印象に残った一つの文章について書きたいと思います。

 それは、「音読など、不成功のまま終わらせない。」という文章です。当たり前っぽいですが、大事なことだと強く感じた。私は部活をしていたので、部活でイメージをしたのですが一つの動作を得るために何度も何度も成功するまで繰り返しやります。みなさんもそうだったのではないでしょうか。たった一回の成功かもしれませんが、きっかけと成功体験を子供に感じさせるために、徹底しなければならないなと感じました。また、これはすぐに身につけさせるということは難しいと思います。何年かかけて、学校全体で取り組まなければいけないなと感じました。

 本を読むために、Amazonのサイトで「野口芳宏 著書」と調べたら驚くほどでてきて驚きました。とても読みやすかったので、教師になる今たくさんの本を読みたいと思います。(寺坂)

9月26日 2期生ゼミ記録(白井)

9月26日(火)、後期ゼミの第1回で模擬授業を行いました。私は、授業者として国語の授業をしました。後期最初の授業が、模擬授業を行うということで、かなり緊張しました。学んだことをまとめていきます。

授業内容は、小学校3年生の「へんとつくり」を行いました。漢字の学習は、漢字ドリルやノートにたくさん書いて、覚えていた印象が強いです。その中でも、この単元は、私自身、小学生だった時に「へんがわからないけど、たぶん言葉に関係するから、ごんべんかな?」と後の小テストに、役立った記憶があります。実習などで授業をしたところではありませんが、その記憶からやってみたいと思い、模擬授業を行いました。

模擬授業を行わせてもらい、アドバイスを受けたことがいくつかありますが、そのうちの2つについて書きます。

1つ目は、教師が求めていた答えを出した子への反応だけ、笑顔になっているという点です。間違った答えを言った子が、「先生が笑顔でないから、僕は間違っているんだな。」と気付いてしまうとアドバイスを受けました。意識をしていたつもりではいましたが、表情で子どもたちに間違えを伝えてしまっていたと気付きました。求めていた答えだからこそ、嬉しくなってしまう気持ちが顔に出てしまうのでなく、子どもたちがどっちが合っているのか考えたくなるような反応を心がけたいと思いました。

2つ目は、子どもたちに聞きすぎてしまう点です。子どもたちから答えを導き出そうと、聞くことは大事なことではあるが、教えるべき所は教えることも必要であると学びました。今回であれば、漢字の左側を「へん」、右側を「つくり」と言うことを教えるべきところなので、「大事な話をするからよく聞いてね。」などと言い、教師から伝えることも必要であることを学びました。

今回の模擬授業を終え、玉置先生に「この授業の最後に、子どもたちがなんと言ってほしいか?」と聞かれました。私はうまく答えることができず、反省しました。授業を考えていく上で、最後に子どもたちが何を言うように促していくかを軸にしていきたいと思いました。

最後に、玉置先生やゼミ生の仲間にアドバイスをいただいたことを、次に活かせるように、まだまだまだ学んでいかなくては!と感じました。そして、このように授業を見て深めていける仲間や先生の存在に感謝したいとも思いました。特に、授業後にも、玉置先生に「なぜ『へん』『つくり』という名前がついたのか?」という質問をいただき、より深めることができました。次の模擬授業に向けても、今回の反省を活かしていきたいと思います。

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教師力アップセミナー(川上康則先生)に参加して(黒木、鈴木、石田)

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 9月3日、私たちは、今回初めて教師力アップセミナー(川上康則先生)に参加させていただきました。

 川上先生のお話は小刻みに考える場面があり、楽しく聴くことができました。中でも「安心してわからないと言える教室にしよう。」という言葉が印象に残りました。わからないことは恥ずかしいことだと考えて言えない子どもが多いけれど、そのような発言が授業を展開させ、子ども同士の学びあいに繋がると感じました。教師もわからない子どもがいることを前提として授業をしなくてはいけないとわかりました。障害のあるなしに関わらず、一人一人の困り感をとらえ、できることを伸ばしていけるようにしたいと思いました。

 会場準備等で玉置ゼミの方々には大変お世話になりました。参加させていただきありがとうございました。(黒木、鈴木(松本ゼミ)、石田(深貝ゼミ))

10月2日 東海市立緑陽小学校での勉強会に参加して(吉田)

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こんにちは、2期生の吉田です。
10月2日に東海市にある緑陽小学校へ行かせていただきました。私が訪ねた時間はちょうど掃除の時間だったのですが、体よりも大きいモップを使い、一生懸命になって掃除に取り組む、子供たちから明るく挨拶をしてくれる素敵な学校でした。
この記事では、各学年の授業を見させていただいたことから学んだことを3点、書かせていただきます。

1つ目は教室の環境です。
授業のユニバーサルデザイン化を目指されているというお話を校長先生からお聞きしました。「誰もがわかる、内容についていける授業」を行うためには、教室の環境も重要であることに気付かせていただきました。どの学級も「ロッカーの整理整頓」「机の上は整理されている」といった小さなことではありますが、その環境があるからこそ「子供が学習に集中できる」「先生の指示が良く通る」のだと感じました。また、きれいな環境であるほど子供たちがイキイキと発言をしている姿が見られ、教師が積極的に環境形成に取り組むことの大切さも教えていただきました。

2つ目は算数的活動の重要性です。
今回、算数の授業をより多く見せていただいたのですが、特に2年生の「3の段の掛け算」という授業が印象的でした。机を教室の端に寄せ、1枚の紙の周りに子供たちが集合しています。その真ん中では、1つの紙皿に必要な数のうまい棒を乗せていき、掛け算の仕組みを学ぼうとしていました。例えば3×1であれば、1つの皿に3本のうまい棒を乗せていくのです。
その活動をしていると、3×2で子供たちが困惑していきます。
このとき通常なら「1枚の皿に3本のうまい棒を乗せ、その組み合わせが2セットで3×2」と考えるのですが、ある子が「うまい棒3本と皿が2枚で3×2」という意見をし、ここから子供たちが深く考えるようになっていきます。
私は「その子の考え方も素敵だな」と思うと同時に、周りの子供たちの声がけも素敵だと思いました。
「○○、そこまではあってる」「いいぞ!」「ここはこうだよ」といった言葉で溢れていたからです。子供たち全員が主体的に課題に取り組み、学ぶ楽しさを感じていたからこそ生まれた言葉だったと思います。算数的活動を通して学習にしていくことのよさを感じさせていただきました。

3つ目は考え方や見通しが現れた板書についてです。
4年生の学習で「割る数が2ケタの割り算の筆算」を行っていました。私は初めてこの学習の様子を拝見したのですが、子供たちにとって難しいということが見受けられました。その中で「見当」という項目を設け、「やり方・考え方」をしっかりと示しておられる板書があることにより、子供たちは振り返り、前の内容を生かしつつ、全員がわかる授業が展開されるのだと学ばせていただきました。その授業では、「わかるからこそ、もっとやりたい」という子供たちの姿も見られ、「わかる」「できる」と子供が感じられるということが重要であることを改めて学ばせていただきました。

お忙しい中、多くの授業を参観させていただき、多くのことを学ばせていただきました。
ありがとうございました。(吉田)

9月26日 2期生第1回授業作りゼミ記録〜白井さん〜(寺坂)

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 9月26日、玉置研究室2期生の後期のゼミ「授業作りゼミ」の第1回目があった。私は、白井さんの「第3学年 国語科 へんとつくり」での反省会の様子をまとめる。

 まずは、私のざっくりとした感想から。
・授業は、白井さんの温かい雰囲気もあり、終始発言しやすかった。子供が、するべきことがはっきりとしていてなにをすればいいの?という迷子になることもなかった。
・導入の「寝ぼけて漢字を2つに切っちゃった」という設定も、3年生という対象学年が踏まえられていた。遊び心?をくすぐる導入だった。
・やる気のない設定の子供に対しても、教師が全部フォローするのではなく周りの友達にさせていた。
・ペープサートをしっかりと準備していて、余計な板書の時間を減らしていた。
・間違えて発表した子供を置き去りにしなかった。
・要所で、漢字の読み方を復習していて良かった。

 反省会での、玉置先生とゼミ生の意見
・間違えた発表と正解の発表の時の、顔の表情が違う。また、「寺坂君に教えてあげられる人」という間違えを断定する教師の発言もあった
→ヒドゥン・カリキュラムへ繋がる可能性がある。

・課題を提示する直前の発問が、曖昧であった。
 状況:「へんとつくり」にバラバラに分けられた4組の漢字(行・教・校・科)を、子供と完成させた。
T:「じゃあみんな、この4つの漢字どういう風に組み合わせた?」
 この時だけ、全員が「ん?」となった。
→直後に、ジェスチャーを用いて伝わったが発問のことば選びの難しさを感じた。

・最初に、予定していない漢字(今日の場合だと、組み合わせで「枚」という感じができた)がでてきたらどうするのか?
→あらかじめ、「このカードを使って4つの漢字を作りましょう」という制限を加えておく。それでも出てきた場合は、「よく知っているねえ」と褒めることを忘れない

・授業の最後に子供のどんな言葉が出てきたらゴールなのかというところから、逆算して授業を作っていく。今日の場合だと「左側見たら、どんな意味の漢字か想像つくなー」
→では、この発言をさせるためにどうすればいいのか。ということを考えて授業は作る。

・教師としての力がついてくると、本当に教科書のままでいい?と思うようになる。大切なことは、子供の目線に立って作ること。

先にも述べたが、全体の構成もしっかりあってとてもいい授業だったと思う。白井さんお疲れ様でした。(寺坂)

8月26日愛される学校づくり研究会に参加して(嶋藤・佐久間・石川)

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 こんにちは。2期生の石川です。

 今回は、8月26日に行われた『愛される学校づくり研究会』に参加させていただきました。今年度は2期生の吉田くんが玉置ゼミを代表して模擬授業を行ってくれました。他のゼミ生は児童役として参加し、たくさんのことを学ぶことができました。
 ここでは、嶋藤・佐久間・石川の3人の学びをまとめます。

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 今回の愛される学校づくり研究会での二期生の吉田さんの道徳の模擬授業から学んだことは、道徳の価値観を板書に書いた方が良いということです。
 書くことで今回の話でどんなことを学んでほしいのか子どもたちへ伝えやすくなるからだそうです。そして、子どもたちの発言は長々と板書するのではなく、キーワードで短く書いていくことが良いことだということも学ぶことができました。
 今回学んだことを9月からの実習で活かしたいなと思いました。(嶋藤)

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 私は児童役として、吉田くんは2期生を代表して授業者として道徳の授業を行いました。吉田くんの授業は2時間だけ練習したものとは思えない立派な姿で、本当に素晴らしい授業でした。
 今回の授業では主体的・対話的・深い学びが授業の中でどのように取り入れられていたかを児童役をやりながら考えていました。児童役をしていてこうすれば深い学びになるのではないかと思ったことがあります。それは、物語と自分だったらどうするかとのズレを感じさせることで弱い人間理解を考えやすくなることです。最初は、物語の主人公について考えているだけで発問に対して他人事のように考えてしまっている自分がいました。しかし、ゆさぶりの発問をされたことで「自分だったら主人公とは違うと思う」という考えや、「なんで主人公はそんな考えになったんだろう?」と急に多くのことを考えることができました。さらに、他の人の意見を聞くことで視点が増え、深い学びになっていると感じました。自分を見つめ直す、自分のことと捉える発問をすることで深い学びになることを児童役をして実感することができました。
 道徳の授業の難しさを改めて感じた日になりました。吉田くん授業お疲れ様でした!(佐久間)

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 今回私は、児童役として参加した中で、「主体的・対話的で深い学びに」について、この3つの観点に注目して書こうと思います。

 私は、授業を受けて「主体的」「対話的」「深い学び」の3つの観点が相互に関連しあっていることに気づくことができました。例えば、児童が主体的に考えられるよう工夫されている場面です。この場面では、ただ主体的な取り組みになるだけではなく、対話的な瞬間や、深い学びの瞬間が見られました。また、このことは授業アドバイスツールの結果を見ても明らかでした。先生方が主体的だと判断された場面では、相対的に他の2観点もみられる傾向にありました。私自身児童側から見ていて、主体的に考えることで、無意識のうちに対話的になるのを感じました。道徳に限らず、まずは自分の考えをしっかり持つことでその後の発表や交流が有意義なものになると身をもって学ぶことができました。
 
 今回、吉田君は事前に玉置先生からの厳しい指導を受けたうえでの授業でしたが、堂々と吉田君のキャラを前面に出した姿は、同じ2期生として誇らしく思いました。素敵な授業をありがとう。そして、お疲れさまでした!(石川)

小学校教育実習を終えて(嶋藤)

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9月4日から9月29日までの4週間、教育実習をしてきました。はじめは不安いっぱいでしたが、初日でそんな不安はどこかへ行きました。子どもたちと接しているうちに緊張がほぐれていきました。初日に、やっぱり私は教師になりたいなと思いました。

初めての授業では、教師が説明しすぎているというご指摘をいただきました。どうしても、一回の発問で子どもの反応がないときに、言い直したり、少し説明してしまったりしてしまいます。発問が悪いから子どもの反応が悪くて、何回も言い直す結果になってしまうということに気付き、二回目からの授業では発問のしかたに十分に気を付けました。その結果、教師が説明する回数が減ったと思います。

他には、私は話し方がはっきりしているのは良いそうだが、ときにきつく聞こえてしまう時があるそうです。つまり、常に強く話しているということですね。。
ご指摘を受けるまでは、自分の話し方について特に気にもしていませんでした。話し方の練習で落語を聞くと良いよと教えていただきました。その時、「あ、玉置先生は落語をしているからあんなにも話し方がうまいのか」と改めて気づかされました。だから私は、これから落語について学んでいきたいと思います。
まずは、玉置先生の本を読むところから始めたいと思います(笑)

教育実習は、今までの大学での学びとはまた違った学びがあり、やってみないとわからないことがたくさんあったので、とても勉強になった4週間でした。3週間後には中学実習があるので、それに向けてまずは話し方を直していきたいと思います。(嶋藤)

9月26日(火)後期第一回2期生ゼミ授業者記録(岩田)

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 9月26日(火)2期生後期ゼミが始まりました。本日は、授業者として社会科の授業をさせていただきました岩田です。以下に本日の学びをまとめます。

 単元は「米づくり」で設定は小学校5年生でした。また、今回の授業は一度小学校にて授業をしたことがあるものであり、その時上手くいかなかったこともあり、この題材を選びました。小学生を相手にしたときも、子どもの顔を見ていると理解していないなと思ったり、自分の言っていることが伝わっていないなということを実感しました。今回も授業を進めてみて、やはり生徒役の2期生がポカンとした様子でした。わたしは、今回授業をしてみて、主に2つのことを意識しなくてはならないと感じました。

 1つ目は、子どもたちをよく見ることです。今回、わたしが知らない間に生徒役の中で、事前に役作りをしてくれていました。実際の現場でもいろいろな子どもたちがおり、教師はその都度対応を考えなくてはなりません。今回は、古川さんが寝ている子どもの役をしていました。恥ずかしいことに、わたしはそのことに全然気がつかないでいました。ペアワークをする際に、隣の生徒役の牧野さんに教えてもらって初めて気がつきました。授業を進めるのに精一杯で、子どもたちの様子に目がいっていなかったというのは、反省点です。

 2つ目は、子どもたちの立場に立って考えることです。今回導入部分の米づくりの順序の並び替えは少し難しかったと思います。しかし、自分の授業をこう進めたい!という気持ちがありすぎて、子どもたちを知らないうちに誘導するような形になってしまったと思います。教師のそのような気持ちは子どもたちが一番よく分かっており、先生はこういってほしいんだという思いを自然にくみ取って授業に参加してしまいます。それでは、子どもたちの授業ではなく、教師の自己満足の授業になってしまうのだと実感しました。

 教材研究の面も甘い部分ばかりで、導入と展開が一致していなかったり、言葉の言い回しにより子どもたちが混乱してしまったりと、実際に授業をすることで見えなかった部分を自分で理解するよい機会となりました。もちろん教材研究もそうですが、わたしはまず授業は子どもたちの為のものである、ということをもう一度しっかりと自分に言い聞かせたいと思います。そして、いろいろな人から助言をいただくことで、ますます深い学びに繋がると感じました。次回は今回の教訓を生かして、授業をしていきたいと思います。ありがとうございました。(岩田)

教師力アップセミナー(川上康則先生)に参加して(江口・吉田)

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 9月3日に行われた教師力アップセミナーに参加させていただきました。今回の講演では川上康則先生による「発達につまずきのある子供の輝かせ方〜通常の学級で特別支援教育の視点を生かす〜」をテーマで多くのことを学ばせていただきました。この記事では二期生の江口と吉田が書かせていただきます。


 私が、一番心に残っていることは、「対象児よりもその子を気にする子を優先的に考える」ということです。机間指導においても勉強を苦手とする子を中心に回るのではなく、まずできている子から回って最後に声掛けをするということを学びました。ついつい、私自身、教育実習においても出来ていない子を中心に回ってしまい、上手く全体を見回ることが出来ていないこともありました。苦手な子どもばかり見ているとその子どもが「やっぱり落ちこぼれなのかな」というようにマイナスの感情をもってしまい、居場所がなくなることに繋がっているということを知りました。

 また、叱る際にまずは、全体に話し、それでも直らない時の個別の対応を学ぶことが出来ました。「なんで、私だけ?」と言われた際に、「見込みがあるから、あなたに言っているのよ」という返しをすることで、自尊感情も生まれ、教室全体がよりよくなるということが分かりました。そして、子どもを叱るのではなく、その行動を叱ることが大切であると分かりました。その子ども自体を叱ってしまうと人格が否定されたように感じてしまい、やる気も薄れてしまうため、何がいけなかったのか、その行動自体を叱るということを意識するのが大切だと分かりました。

 今回の講演を聞いて、子ども一人一人を観察し、その子どもの特徴にあった対応が大切だということを学びました。川上先生、ありがとうございました。(江口)



 私は特に印象に残った2つのことについて書かせていただこうと思います。
 1つ目は気になる子を気にしすぎる子への対応です。
 いつの間にか気になる子ばかりに目が行ってしまうことが教育実習でありました。しかし、その周りの子を見逃してはいけないということを改めて感じました。私はアフタースクールの子供と日々接しているのですが、そこにいるある子を思い出しました。その子は失敗をし、怒りを感じさせようとするのですが、私は「先生はあなたを見ているよ、認めている」と働きがけ、その子が良い方向へ変化したことを覚えています。その時を逃さず、褒めたことでその子は今でも努力がよりできる子になりました。

 気になる子・それを気にする子はどの学級でも存在すると思います。そんな時に「行動の裏に何を求めているのか」を想像し、「その子が良い変化を見せた瞬間に価値づけしていく」という過程で周りの子も成長し、気になる子のよさやいい部分に焦点が当たるような経営を先生になってしたいと思います。

 2つ目はお試し行動を理解し、教育の軸をぶれないようにすることの大切さです。子供が先生を試すような行動をする「お試し行動」は先生の話を聞くまでは「困った行動」だという見方を私はしていました。しかし、「お試し行動」は「自分の居場所を再確認する」「先生は私のことをどう思ってるのか」という子供にとって大切な行動であるのだと考えが変わりました。行動1つでこれからの先生と児童、先生と保護者の関係が変化すると思うと怖い部分もありますが、堂々と冷静に接することが大切なのだということを学びました。「堂々と、冷静に」という教育的な軸を持つためには意識するだけでなく、「幅広い見方・考え方」「ユーモア」等が必要ではないかと考えられます。

 先生になるまで、先生になってから「自身を磨き続けること」で子供の心理により沿った指導をできるようになりたいです。子供の理解を深めることで教師自身へ信頼はもちろんですが、「子供を本当の意味で大切にできる」という私の目指す先生に一歩近づける学びができました。ありがとうございました。(吉田)

8月31日に尾張旭市立城山小学校の勉強会に参加して(吉田)

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8月31日に尾張旭市立城山小学校で行われた勉強会に参加させていただきました。翌日から二学期というお忙しい中、先生方と一緒に多くの学びをさせていただきました。
大きく2点のことについて書かせていただきたいと思います。

1つ目は玉置先生の授業です。

最近玉置先生の授業を多く拝見させていただいています。その中で「10手先を読んでいるか」のように見えることがあります。プロの棋士などで用いられる表現ですが、玉置先生もその表現に当てはまる方だと感じます。様々な授業技術(表情発言、エレベータートーク、選択の場面を作るなど)や教材観(人は簡単に変われない、わざと疑問を生み出すようになど)をお持ちだということは様々な記事や書籍、講演会などに表れていると思います。
勉強会に参加する度に1つ1つに意図的で明確な目的があること、広いストライクゾーンで子供の意見を大切にされておられることを感じます。自分に足りないことばかりです。
あと半年の中で「玉置先生の授業」たくさん吸収し、学ぼうと思います。

2つ目は素敵な授業ができるようになりたいということです。

講演の中で算数の授業を見せていただきました。「互いに握手をすると全部で何回?」という内容で学習をしているのですが、そこに現れる子供たちの姿がとても素敵でした。映像の中に「見方・考え方」ということで「図を使って」「物を使って」「手を使って」という様々な調べ方を表現し、活動してする姿や答えは違うけれど、習ったことを活用して説明している姿が見られました。授業者である玉置先生はそれらすべての意見を大切に、そして常に褒めていました。

このことから、子供の豊かな発想が生まれる授業は「もっと知りたいと思え、仲間のどんな意見でも取り入れてたいと聞き合い、全体で練り上げていくような授業ではないか」と私は考えました。その中で教師は「授業の中で教材の面白さや狙いを持っている」「授業の中で一番子供の表情や意見を拾うことができる存在として、ファシリテーターになり、子供につなぎ、よさを広める」などをすることにより、子供が輝く場所・ポイントを生み出していくことができるのではないでしょうか。授業は深く考えるほど、子供と考えていくほど面白くなっていくものなのだなと改めて思いました。

今後も勉強し続けようと思います。(吉田)

8月30日尾張旭市立渋川小学校の勉強会に参加して(吉田)

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8月30日に渋川小学校の勉強会に参加させていただきました。
今回の講演では玉置先生が新学習指導要領に関する内容とそれに基づく授業改善・授業技術の二本立ての話をされていました。

この記事ではそれぞれの内容で考えたことを述べさせていただこうと思います。

まず「主体的・対話的で深い学び」についてです。
「主体的・対話的で深い学び」という言葉は耳にタコができるくらい聞く内容だと思います。しかし、実際「どうすれば主体的?」「この場面はどの学びになっているの?」などと問いたくなる内容でもないでしょうか。今回玉置先生から次のような見方考え方を学びました。

主体的=指示されてやる学習ではない。
対話的=自分一人で完結する学習ではない。
深い学び=「見方・考え方」を道具として使う学習

この言葉を見た時、2点のことを思いました。1つ目は意識した授業技術を考える大切さです。

常に授業でこのことをやっていくのは、困難かもしれませんが1つでも授業の中にそんな場面をつくれないかと考えていく、学んだことを実践し、子供たちと私自身になじむものにしていく姿勢が求められるのだと感じました。

2つ目は私自身がこの学習を確立していることの重要性です。
子供に対して「主体的・対話的で深い学び」をすると言っていて、教師になった私自身がそれをしていないのでは「主体的・対話的で深い学び」の核心に迫れないのではないかという思いを抱いたからです。この思いに対する私なりの論をうまく展開することはできないのですが、自分も取り組むことも1つの要素になっているのではと考えました。

次に「教師理解」を含めた授業技術です。
玉置先生は本題を始める前に「教師理解」という言葉を紹介されました。「教師理解」とは、「子供が教師のことをどのように理解しているか」という視点です。私は授業をしていく上で「教師理解」という視点は重要だと考えました。

「○付け法」や「エレベータートーク」など様々な授業技術は、それらすべてに目的があるから使われます。その目的の中に「教師理解」という内容も入ってくるのではないでしょうか。

例えば「表情発言」という点では「子供の表情から意見をつなぐ」「子供の変化から授業を展開していく」という授業を成立させるための工夫が挙げられます。ここに「教師理解」という視点を加えると「この先生は私たちを見ている」「授業中に表現することっていいことなんだ」という内容も挙げることができると思います。いわゆる隠れたカリキュラムです。

このように授業技術は授業を成立させるためにあるだけでなく、「先生ってこんな人なんだ」ということを暗に伝えているものであると感じ、熟考しながら授業を構成していくことが大切だと感じました。

2学期が始まるという大変な時期にも関わらず、勉強会に参加させていただき、ありがとうございました。(吉田)

8月30日飛鳥学園小中一貫教育校の勉強会に参加して(白井)

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 8月30日飛鳥学園小中一貫教育校において勉強会に参加させていただきました。玉置先生による道徳の模擬授業と指導方法についての勉強会でした。

 今回の中で、特に印象に残ったことが2つあります。

1つ目は、「ゆさぶる」ということです。「子どもたちの心にゆさぶりをかける」と、先生はおっしゃっていました。授業の中で当たり前に過ぎていくのではなく、「本当にそうなるのか?」「それだけで本当に変わると思うか?」と問いかけていました。私自身、道徳ではよい子になろうとしてしまっていた記憶があります。しかし、「本当にそうだと思うか?」と問われると、簡単に「はい」とは言えません。今回の教材の中でも、「約束破ったくらいで、本当に人間は泣くと思うか?」というゆさぶりに対して、考えることでより深く主人公の気持ちを考えることができたと思います。私も、子どもの心にゆさぶりをかけられるような深い質問を、道徳の授業の中で行えるように、努力したいと思いました。

 2つ目は、「全員で」ということです。道徳的価値や主人公の気持ちの葛藤を、学級全体で捉えていくということを学びました。例えば「思いやりとは何か」という発問に対して、教師側から当てていくことで全員が自分のこととして、考えるようになるということです。学級で1つになって道徳をする中でも、全員の心にせまる大切さを学びました。また、範読の時にも難しい部分を繰り返し読んだり、質問をしたりすることで、文章を読むのが苦手な子どもも理解ができ、全員で考えていけることも学びました。

 最後に、勉強会の後にも、先生方が学校内を案内してくださり、小中一貫校の校舎や教室内掲示などを見させていただきました。目が点になってしまうものばかりで、とても勉強になりました。2学期直前でお忙しい中、勉強会に参加させていただき、ありがとうございました。(白井)

8月26日愛される学校づくり研究会に参加して(丹羽、山下、百瀬)

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 8月26日愛される学校づくり研究会に参加させていただきました。この記事は生徒役として参加した、2期生百瀬、3期生丹羽、山下の3人で書かせていただきます。


 先日、愛される学校づくり研究会に生徒役として参加させていただいて学んだことや感じたことを記したいと思います。

 まず、二期生の吉田さん、授業本当にお疲れ様でした。実習に行く前の身として、あんなに素敵な道徳の授業ができたらいいなと心から思いました。子ども一人一人の考えを大切にする姿勢や、子どもの発言に対するつなぎ言葉の大切さ、揺さぶり発問を取り入れることで深い学びが生まれるのだということを改めて実感することができました。

 次に検討会では、様々な先生方から吉田さんの授業の中には、主体的、対話的、深い学びがたくさん入っていることを教えていただきました。特に和田先生がおっしゃった道徳の価値観を言葉で見える化することや、教師が発問の幅を狭めてはいけないのだということがとても印象に残り、ぜひとも取り入れられたらいいなと感じました。

 こんな有意義な道徳の授業を受けることができてとてもいい勉強になりました。ありがとうございます。授業のあとのBBQも美味しかったし、2期生の先輩や、3期生、玉置先生に久しぶりに会えてよかったです。ありがとうございました!(丹羽)



今 回、2期生の吉田さんの授業に児童役として参加させてもらいました。文章は最初から順に読んでいくのが普通だと思っていましたが最初と最後を先に提示し、変わったきっかけを考えさせるという方法は斬新で強く印象に残ったので是非参考にしたいなと思いました。

 模擬授業のあとの検討会では片方が黙っていても対話的になりうるのだということを学びました。これまではペア学習やグループ学習など人と人との間に会話や話し合いがあるときに対話的と言えるのだと思っていたので対話的という言葉に対して考え方が広がりました。また、アドバイスツールを使って主体的、対話的、深い学びが目に見える形で分析できたので分かりやすくとても勉強になりました。

 素晴らしい先生方がたくさんいる前で授業するのは相当緊張されたと思います。私はあがり症なので子供たちの前でもまだうまく授業ができないけれど1年後には吉田さんのような授業ができるようになりたいと思いました。吉田さん、授業お疲れ様でした。(山下)


 今回はゼミ生の吉田くんの道徳の授業に、生徒役とし て参加させて頂きました。1つの授業の中に、ペア交流や全員指名、列ごと指名などさまざまな方法で自分の意見を言える場面があり、生徒役として自然と考える場面が多い授業だと感じました。特に、吉田くんも「ゆさぶり」と言っていた場面では、漠然と楽しいと主人公の気持ちを考えていたものが、主人公の気持ちになり、なぜそのような気持ちになるのか考えさせられ、生徒役としてゆさぶられました。吉田くんが発問をするのに、「何を考えさせたいのか」がはっきりとしていたからこそだと思います。

 検討会では、主体的、対話的、深い学びの観点をもって授業を振り返りました。3つの観点は互いに関わり合っていて、3つがあってこそ、子どもが考え価値を見出す授業になるのだと思いました。

 意図的に指名をすることで、全員が発言することになり、自然と考える状況になります。しかし、検討会では「挙手をすることの方が主体である」という意見がありました。私は人前で手を挙げて意見を言うことが苦手です。しかし、当てられると思うと意見を一生懸命に考える、そんな児童でした。挙手が出来る子に取っては、挙手をさせることが主体的になるし、私みたいな児童の場合は発言出来る機会を作ることで自分を表出できるし、、、と教師の指導方法がさまざまにある分子どもに合わせた指導が必要であることを感じました。

 教師になるまでに学ぶべきことは多くあることを実感したセミナーでした。これからも1つ1つ学びを増やしていきたいと思います。ありがとうございました。(百瀬)


 吉田くんおつかれさまでした。EDUCOMのみなさん、先生方ありがとうございました。
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