9月26日(火)後期第一回2期生ゼミ授業者記録(岩田)

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 9月26日(火)2期生後期ゼミが始まりました。本日は、授業者として社会科の授業をさせていただきました岩田です。以下に本日の学びをまとめます。

 単元は「米づくり」で設定は小学校5年生でした。また、今回の授業は一度小学校にて授業をしたことがあるものであり、その時上手くいかなかったこともあり、この題材を選びました。小学生を相手にしたときも、子どもの顔を見ていると理解していないなと思ったり、自分の言っていることが伝わっていないなということを実感しました。今回も授業を進めてみて、やはり生徒役の2期生がポカンとした様子でした。わたしは、今回授業をしてみて、主に2つのことを意識しなくてはならないと感じました。

 1つ目は、子どもたちをよく見ることです。今回、わたしが知らない間に生徒役の中で、事前に役作りをしてくれていました。実際の現場でもいろいろな子どもたちがおり、教師はその都度対応を考えなくてはなりません。今回は、古川さんが寝ている子どもの役をしていました。恥ずかしいことに、わたしはそのことに全然気がつかないでいました。ペアワークをする際に、隣の生徒役の牧野さんに教えてもらって初めて気がつきました。授業を進めるのに精一杯で、子どもたちの様子に目がいっていなかったというのは、反省点です。

 2つ目は、子どもたちの立場に立って考えることです。今回導入部分の米づくりの順序の並び替えは少し難しかったと思います。しかし、自分の授業をこう進めたい!という気持ちがありすぎて、子どもたちを知らないうちに誘導するような形になってしまったと思います。教師のそのような気持ちは子どもたちが一番よく分かっており、先生はこういってほしいんだという思いを自然にくみ取って授業に参加してしまいます。それでは、子どもたちの授業ではなく、教師の自己満足の授業になってしまうのだと実感しました。

 教材研究の面も甘い部分ばかりで、導入と展開が一致していなかったり、言葉の言い回しにより子どもたちが混乱してしまったりと、実際に授業をすることで見えなかった部分を自分で理解するよい機会となりました。もちろん教材研究もそうですが、わたしはまず授業は子どもたちの為のものである、ということをもう一度しっかりと自分に言い聞かせたいと思います。そして、いろいろな人から助言をいただくことで、ますます深い学びに繋がると感じました。次回は今回の教訓を生かして、授業をしていきたいと思います。ありがとうございました。(岩田)

教師力アップセミナー(川上康則先生)に参加して(江口・吉田)

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 9月3日に行われた教師力アップセミナーに参加させていただきました。今回の講演では川上康則先生による「発達につまずきのある子供の輝かせ方〜通常の学級で特別支援教育の視点を生かす〜」をテーマで多くのことを学ばせていただきました。この記事では二期生の江口と吉田が書かせていただきます。


 私が、一番心に残っていることは、「対象児よりもその子を気にする子を優先的に考える」ということです。机間指導においても勉強を苦手とする子を中心に回るのではなく、まずできている子から回って最後に声掛けをするということを学びました。ついつい、私自身、教育実習においても出来ていない子を中心に回ってしまい、上手く全体を見回ることが出来ていないこともありました。苦手な子どもばかり見ているとその子どもが「やっぱり落ちこぼれなのかな」というようにマイナスの感情をもってしまい、居場所がなくなることに繋がっているということを知りました。

 また、叱る際にまずは、全体に話し、それでも直らない時の個別の対応を学ぶことが出来ました。「なんで、私だけ?」と言われた際に、「見込みがあるから、あなたに言っているのよ」という返しをすることで、自尊感情も生まれ、教室全体がよりよくなるということが分かりました。そして、子どもを叱るのではなく、その行動を叱ることが大切であると分かりました。その子ども自体を叱ってしまうと人格が否定されたように感じてしまい、やる気も薄れてしまうため、何がいけなかったのか、その行動自体を叱るということを意識するのが大切だと分かりました。

 今回の講演を聞いて、子ども一人一人を観察し、その子どもの特徴にあった対応が大切だということを学びました。川上先生、ありがとうございました。(江口)



 私は特に印象に残った2つのことについて書かせていただこうと思います。
 1つ目は気になる子を気にしすぎる子への対応です。
 いつの間にか気になる子ばかりに目が行ってしまうことが教育実習でありました。しかし、その周りの子を見逃してはいけないということを改めて感じました。私はアフタースクールの子供と日々接しているのですが、そこにいるある子を思い出しました。その子は失敗をし、怒りを感じさせようとするのですが、私は「先生はあなたを見ているよ、認めている」と働きがけ、その子が良い方向へ変化したことを覚えています。その時を逃さず、褒めたことでその子は今でも努力がよりできる子になりました。

 気になる子・それを気にする子はどの学級でも存在すると思います。そんな時に「行動の裏に何を求めているのか」を想像し、「その子が良い変化を見せた瞬間に価値づけしていく」という過程で周りの子も成長し、気になる子のよさやいい部分に焦点が当たるような経営を先生になってしたいと思います。

 2つ目はお試し行動を理解し、教育の軸をぶれないようにすることの大切さです。子供が先生を試すような行動をする「お試し行動」は先生の話を聞くまでは「困った行動」だという見方を私はしていました。しかし、「お試し行動」は「自分の居場所を再確認する」「先生は私のことをどう思ってるのか」という子供にとって大切な行動であるのだと考えが変わりました。行動1つでこれからの先生と児童、先生と保護者の関係が変化すると思うと怖い部分もありますが、堂々と冷静に接することが大切なのだということを学びました。「堂々と、冷静に」という教育的な軸を持つためには意識するだけでなく、「幅広い見方・考え方」「ユーモア」等が必要ではないかと考えられます。

 先生になるまで、先生になってから「自身を磨き続けること」で子供の心理により沿った指導をできるようになりたいです。子供の理解を深めることで教師自身へ信頼はもちろんですが、「子供を本当の意味で大切にできる」という私の目指す先生に一歩近づける学びができました。ありがとうございました。(吉田)

8月31日に尾張旭市立城山小学校の勉強会に参加して(吉田)

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8月31日に尾張旭市立城山小学校で行われた勉強会に参加させていただきました。翌日から二学期というお忙しい中、先生方と一緒に多くの学びをさせていただきました。
大きく2点のことについて書かせていただきたいと思います。

1つ目は玉置先生の授業です。

最近玉置先生の授業を多く拝見させていただいています。その中で「10手先を読んでいるか」のように見えることがあります。プロの棋士などで用いられる表現ですが、玉置先生もその表現に当てはまる方だと感じます。様々な授業技術(表情発言、エレベータートーク、選択の場面を作るなど)や教材観(人は簡単に変われない、わざと疑問を生み出すようになど)をお持ちだということは様々な記事や書籍、講演会などに表れていると思います。
勉強会に参加する度に1つ1つに意図的で明確な目的があること、広いストライクゾーンで子供の意見を大切にされておられることを感じます。自分に足りないことばかりです。
あと半年の中で「玉置先生の授業」たくさん吸収し、学ぼうと思います。

2つ目は素敵な授業ができるようになりたいということです。

講演の中で算数の授業を見せていただきました。「互いに握手をすると全部で何回?」という内容で学習をしているのですが、そこに現れる子供たちの姿がとても素敵でした。映像の中に「見方・考え方」ということで「図を使って」「物を使って」「手を使って」という様々な調べ方を表現し、活動してする姿や答えは違うけれど、習ったことを活用して説明している姿が見られました。授業者である玉置先生はそれらすべての意見を大切に、そして常に褒めていました。

このことから、子供の豊かな発想が生まれる授業は「もっと知りたいと思え、仲間のどんな意見でも取り入れてたいと聞き合い、全体で練り上げていくような授業ではないか」と私は考えました。その中で教師は「授業の中で教材の面白さや狙いを持っている」「授業の中で一番子供の表情や意見を拾うことができる存在として、ファシリテーターになり、子供につなぎ、よさを広める」などをすることにより、子供が輝く場所・ポイントを生み出していくことができるのではないでしょうか。授業は深く考えるほど、子供と考えていくほど面白くなっていくものなのだなと改めて思いました。

今後も勉強し続けようと思います。(吉田)

8月30日尾張旭市立渋川小学校の勉強会に参加して(吉田)

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8月30日に渋川小学校の勉強会に参加させていただきました。
今回の講演では玉置先生が新学習指導要領に関する内容とそれに基づく授業改善・授業技術の二本立ての話をされていました。

この記事ではそれぞれの内容で考えたことを述べさせていただこうと思います。

まず「主体的・対話的で深い学び」についてです。
「主体的・対話的で深い学び」という言葉は耳にタコができるくらい聞く内容だと思います。しかし、実際「どうすれば主体的?」「この場面はどの学びになっているの?」などと問いたくなる内容でもないでしょうか。今回玉置先生から次のような見方考え方を学びました。

主体的=指示されてやる学習ではない。
対話的=自分一人で完結する学習ではない。
深い学び=「見方・考え方」を道具として使う学習

この言葉を見た時、2点のことを思いました。1つ目は意識した授業技術を考える大切さです。

常に授業でこのことをやっていくのは、困難かもしれませんが1つでも授業の中にそんな場面をつくれないかと考えていく、学んだことを実践し、子供たちと私自身になじむものにしていく姿勢が求められるのだと感じました。

2つ目は私自身がこの学習を確立していることの重要性です。
子供に対して「主体的・対話的で深い学び」をすると言っていて、教師になった私自身がそれをしていないのでは「主体的・対話的で深い学び」の核心に迫れないのではないかという思いを抱いたからです。この思いに対する私なりの論をうまく展開することはできないのですが、自分も取り組むことも1つの要素になっているのではと考えました。

次に「教師理解」を含めた授業技術です。
玉置先生は本題を始める前に「教師理解」という言葉を紹介されました。「教師理解」とは、「子供が教師のことをどのように理解しているか」という視点です。私は授業をしていく上で「教師理解」という視点は重要だと考えました。

「○付け法」や「エレベータートーク」など様々な授業技術は、それらすべてに目的があるから使われます。その目的の中に「教師理解」という内容も入ってくるのではないでしょうか。

例えば「表情発言」という点では「子供の表情から意見をつなぐ」「子供の変化から授業を展開していく」という授業を成立させるための工夫が挙げられます。ここに「教師理解」という視点を加えると「この先生は私たちを見ている」「授業中に表現することっていいことなんだ」という内容も挙げることができると思います。いわゆる隠れたカリキュラムです。

このように授業技術は授業を成立させるためにあるだけでなく、「先生ってこんな人なんだ」ということを暗に伝えているものであると感じ、熟考しながら授業を構成していくことが大切だと感じました。

2学期が始まるという大変な時期にも関わらず、勉強会に参加させていただき、ありがとうございました。(吉田)

8月30日飛鳥学園小中一貫教育校の勉強会に参加して(白井)

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 8月30日飛鳥学園小中一貫教育校において勉強会に参加させていただきました。玉置先生による道徳の模擬授業と指導方法についての勉強会でした。

 今回の中で、特に印象に残ったことが2つあります。

1つ目は、「ゆさぶる」ということです。「子どもたちの心にゆさぶりをかける」と、先生はおっしゃっていました。授業の中で当たり前に過ぎていくのではなく、「本当にそうなるのか?」「それだけで本当に変わると思うか?」と問いかけていました。私自身、道徳ではよい子になろうとしてしまっていた記憶があります。しかし、「本当にそうだと思うか?」と問われると、簡単に「はい」とは言えません。今回の教材の中でも、「約束破ったくらいで、本当に人間は泣くと思うか?」というゆさぶりに対して、考えることでより深く主人公の気持ちを考えることができたと思います。私も、子どもの心にゆさぶりをかけられるような深い質問を、道徳の授業の中で行えるように、努力したいと思いました。

 2つ目は、「全員で」ということです。道徳的価値や主人公の気持ちの葛藤を、学級全体で捉えていくということを学びました。例えば「思いやりとは何か」という発問に対して、教師側から当てていくことで全員が自分のこととして、考えるようになるということです。学級で1つになって道徳をする中でも、全員の心にせまる大切さを学びました。また、範読の時にも難しい部分を繰り返し読んだり、質問をしたりすることで、文章を読むのが苦手な子どもも理解ができ、全員で考えていけることも学びました。

 最後に、勉強会の後にも、先生方が学校内を案内してくださり、小中一貫校の校舎や教室内掲示などを見させていただきました。目が点になってしまうものばかりで、とても勉強になりました。2学期直前でお忙しい中、勉強会に参加させていただき、ありがとうございました。(白井)

8月26日愛される学校づくり研究会に参加して(丹羽、山下、百瀬)

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 8月26日愛される学校づくり研究会に参加させていただきました。この記事は生徒役として参加した、2期生百瀬、3期生丹羽、山下の3人で書かせていただきます。


 先日、愛される学校づくり研究会に生徒役として参加させていただいて学んだことや感じたことを記したいと思います。

 まず、二期生の吉田さん、授業本当にお疲れ様でした。実習に行く前の身として、あんなに素敵な道徳の授業ができたらいいなと心から思いました。子ども一人一人の考えを大切にする姿勢や、子どもの発言に対するつなぎ言葉の大切さ、揺さぶり発問を取り入れることで深い学びが生まれるのだということを改めて実感することができました。

 次に検討会では、様々な先生方から吉田さんの授業の中には、主体的、対話的、深い学びがたくさん入っていることを教えていただきました。特に和田先生がおっしゃった道徳の価値観を言葉で見える化することや、教師が発問の幅を狭めてはいけないのだということがとても印象に残り、ぜひとも取り入れられたらいいなと感じました。

 こんな有意義な道徳の授業を受けることができてとてもいい勉強になりました。ありがとうございます。授業のあとのBBQも美味しかったし、2期生の先輩や、3期生、玉置先生に久しぶりに会えてよかったです。ありがとうございました!(丹羽)



今 回、2期生の吉田さんの授業に児童役として参加させてもらいました。文章は最初から順に読んでいくのが普通だと思っていましたが最初と最後を先に提示し、変わったきっかけを考えさせるという方法は斬新で強く印象に残ったので是非参考にしたいなと思いました。

 模擬授業のあとの検討会では片方が黙っていても対話的になりうるのだということを学びました。これまではペア学習やグループ学習など人と人との間に会話や話し合いがあるときに対話的と言えるのだと思っていたので対話的という言葉に対して考え方が広がりました。また、アドバイスツールを使って主体的、対話的、深い学びが目に見える形で分析できたので分かりやすくとても勉強になりました。

 素晴らしい先生方がたくさんいる前で授業するのは相当緊張されたと思います。私はあがり症なので子供たちの前でもまだうまく授業ができないけれど1年後には吉田さんのような授業ができるようになりたいと思いました。吉田さん、授業お疲れ様でした。(山下)


 今回はゼミ生の吉田くんの道徳の授業に、生徒役とし て参加させて頂きました。1つの授業の中に、ペア交流や全員指名、列ごと指名などさまざまな方法で自分の意見を言える場面があり、生徒役として自然と考える場面が多い授業だと感じました。特に、吉田くんも「ゆさぶり」と言っていた場面では、漠然と楽しいと主人公の気持ちを考えていたものが、主人公の気持ちになり、なぜそのような気持ちになるのか考えさせられ、生徒役としてゆさぶられました。吉田くんが発問をするのに、「何を考えさせたいのか」がはっきりとしていたからこそだと思います。

 検討会では、主体的、対話的、深い学びの観点をもって授業を振り返りました。3つの観点は互いに関わり合っていて、3つがあってこそ、子どもが考え価値を見出す授業になるのだと思いました。

 意図的に指名をすることで、全員が発言することになり、自然と考える状況になります。しかし、検討会では「挙手をすることの方が主体である」という意見がありました。私は人前で手を挙げて意見を言うことが苦手です。しかし、当てられると思うと意見を一生懸命に考える、そんな児童でした。挙手が出来る子に取っては、挙手をさせることが主体的になるし、私みたいな児童の場合は発言出来る機会を作ることで自分を表出できるし、、、と教師の指導方法がさまざまにある分子どもに合わせた指導が必要であることを感じました。

 教師になるまでに学ぶべきことは多くあることを実感したセミナーでした。これからも1つ1つ学びを増やしていきたいと思います。ありがとうございました。(百瀬)


 吉田くんおつかれさまでした。EDUCOMのみなさん、先生方ありがとうございました。

教師力アップセミナー(川上康則先生)に参加して(杉野・池戸・千種・土屋)

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 土屋は2回目、池戸・杉野・千種は今回初めて教師力アップセミナーに参加させていただきました。

 川上先生のお話は困り感を抱えている子どもたちへのアプローチの仕方などで、自分たちが興味を持っているテーマで大変為になるお話でした。また、改めて特別支援教育について考える機会にもなりました。

 印象に残っているのは「対象児よりもその子を気にする子を優先的に考えよう。」という話です。このことは通常学級での支援で忘れがちな事であり、気にかけていかなければならない事だと感じました。対象児を支援していくだけではなく、周りの子どもたちも気にかけていくことで、学級全体の雰囲気が良くなり、過ごしやすい居場所に学級がなっていくということが分かりました。

 特別支援教育は特定の子どもが対象なのではなく、すべての子どもたちが対象であるということを常に頭に置いて、子どもたちと向き合っていけるようにしたいと思いました。
会場準備等で玉置ゼミの方たちに大変お世話になりました。参加させていただきありがとうございました。(松本ゼミ 杉野・池戸・千種、安田ゼミ 土屋)

教師力アップセミナー(川上康則先生)に参加して(國枝・中出)

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 今日は東京都立矢口特別支援学校の川上康則先生の講演を聞きました。

 講演では、はじめにクラスで居場所がない子の感じ方や、その対策についての話がありました。しかし、対象児よりも、その子を気にする子を優先的に考えるべきであるという話がありました。気にしすぎる子どもは、対象児を取り上げようとして、支援しようとするとクラスが落ち着かなくなるという問題があり、早めな対応が必要となるのです。

 私達は、特別支援教育を専門とするため、どうしても対象児に目を向けそちらの対応を優先させてしまいます。将来、学級経営をする上で、気にしすぎる子の存在を見落とすことがないように頭においておきたいです。(2年生 國枝・中出)

教師力アップセミナー(川上康則先生)に参加して(牧野・中田昂)

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 私は久しぶりに参加することができた教師力アップセミナーでした。参加することができて良かった、本当にいい機会をいただいていると実感しました。

 せっかく現場で働いているのだから、学生のころとは違う聴き方が少しでもできればと思い、すぐに自分が気をつけて取り組めそうだと思った内容に、☆印をつけながら聴いていました。☆印がついた箇所は6箇所です。
 
 その中でも特に明日から気をつけていきたいと感じたのは、「机間巡視は学習ができる子を放置しない」ことです。私は1学期を終えて思った課題の1つに、早く終わった子対策、をあげていました。だから余計このことが身に沁みました。

 どの子も大切、心ではそう思っていても、机間巡視にかける時間やその子を構う時間には、1人1人差ができてしまっています。特にできる子はできるから大丈夫、と自分の中で勝手に考えていたと思います。

 2学期からは、机間巡視もまずは全体を見て、できている子を褒めて次の指示を出し、それが他の子にもいい影響となるようにしていきたいです。その後につまずいている子に寄り添う時間も取りたいと考えています。

 大変だなあと思う子ばかりを気にかけるのではなく、広い視野をもてるように、心がけていこうと思います。ありがとうございました。(牧野)



 ついに2学期の幕開けだ。
 楽しい夏休みの思い出にずっと浸っていてはいけない。そう思いながらも、体はなかなか言うことを聞いてくれない。

 セミナーで川上康則先生のお話を聞いた。テーマは「発達につまずきのある子どもの輝かせ方」だ。

 4月から現場で働かせて頂いて、感じたことがある。それは、姿勢の良い子ほど、学力が高いと言うことだ。一概には言えないかもしれないが、そう感じていた。

 今日の川上先生のお話の中で、「固有感覚」の低反応(低緊張)の話が挙げられていた。

 固有感覚とは、筋肉の張り具合や関節の角度についての情報を脳に伝えること、だと言われていた。それが低いことで、授業中の姿勢が崩れてしまったり、脳が活発に動かなかったりしてしまうようだ。

 今までは、ただ姿勢が悪い、やる気がないなどと思っていた児童の見方も、実は発達につまづいていたのではないかと考えることができるようになった。

 体の幹から鍛えることで、案外学力は伸びるのかもしれないと思った。川上先生の著書にいくつか、体育関係があったのにも、頷くことができる。

 明日からの指導に活かせそうだ。(中田昂)

※写真は2015年度、2016年度の研究室HPより

教師力アップセミナー(川上康則先生)に参加して(堀江・杉下)

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 今回のセミナーで1番心にぐさっときた言葉は、「分かる人?で進める授業よりも安心して分からないと言える教室にしよう」でした。これは、学生時代、玉置先生や様々な先生方がおっしゃっていたことですが、1学期の自分の授業を振り返ると、「分かる人?」と聞いて授業を進めていることが多かった気がします。
「分からない人?」と聞くのではなく「もっと考えるヒントが欲しい人」や「なんだかすっきりしていない人」という聞き方にして、分からない子どもも授業に参加でき、居場所を作る必要があることを学びました。

 2学期が始まり、授業も本格的に始まってきます。発問の仕方に気をつけ、また、どのような発問をすれば、全員が授業に参加できるのか、引き出しをたくさん増やしていきたいと思います。ありがとうございました。(堀江)

 教師力アップセミナーに参加させていただき、特に感動したことは、出来事の枠組を少し変えるだけで、別の視点をもつことができるいうことです。実際にリフレーミングを体験し、簡単に苦手を強みに変えられることを実感しました。例えば、「落ち着きがない、集中が続かない」を別の視点で見ると、「活動的、エンジンが大きい、積極的」等、たくさんの長所が生まれました。ただ悪いところを叱られるだけでは子どももやる気が起きません。しかし、「あなたはエンジンが大きいね。だからそれに見合ったブレーキも必要だね」と声を掛けられれば確かにやる気になると気付きました。固まった枠だけでなく、また別の枠で考えることで、子どもの見方や掛けられる言葉が変わってきます。人間理解の第一歩でもあるリフレーミングの力を是非鍛えたいと思いました。

 「早く現場で実践したい!」が盛りだくさんの教師力アップセミナー、今日もたくさんの学びを得ることができ、二学期からの活力になりました。本日はありがとうございました。(杉下)

※写真は2015年度、2016年度の研究室HPより

教師力アップセミナー(川上康則先生)に参加して(松井・渡部)

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 川上先生のお話を聞き、2学期に向けて取り組んでみようと思ったことが2つある。
 1つ目は、援助要求スキルを教えること。「困った」「わからない」といった状態に陥ったとき、「手伝ってください」や「わからないので教えてください」と言えるスキルが援助要求スキルである。この力がないと、泣いたり騒いだりといった行動や、隠したりごまかしたりといった行動をしてしまうのだ。

 私はしばしば子どもたちに、「自分でどうしたらいいか考えよう」といった指導をしてきた。もちろん見放しているわけではなく、フォローもしている。自立を目指しての指導である。しかし、「まずはこうするといいんだ」ということを教えてあげることが、大切なのかもしれないと感じた。行動の選択肢をいくつかもった状態で、初めて「自分で考える」=「自分で選択肢から決める」という行動になるのである。

 2つ目は、子どもの「お試し行動」に毅然とした態度で対処すること。子どもがかまってほしい気持ちから、わざと「イヤイヤ」な態度を示したり、ベタベタまとわりついたりすること、中学生では言葉巧みに大人を揺さぶるのがお試し行動である。
 お試し行動を出しやすいタイプの大人に、「機械的な対応」と「要求通りに応えすぎる」というものがある。振り返ってみると、忙しいときほど機械的な対応をしてしまう。そうすると、子どもは承認された実感がなく、行動の修正ができない。また、要求に応えすぎると、行動はエスカレートしていってしまうのだ。
 キーワードは「堂々と 毅然と おだやかに」「焦らず 慌てず あきらめず」。教師である私自身がブレない指導を心がけ、気になる行動の修正を図りたい。

 具体的な対応、支援策について考えることができた2時間。まだまだできないことが多いが、自分の中で意図をもって子どもと関わり、2学期も子どもと共に成長していこうと決意したセミナーになった。(松井)



 今回のセミナーに参加させていただき、引き出しを多く持ちたいと思いました。例えば、「わからない人?」と聞くのではなく、「えっ?アレっ?と思った人」など聞き方の引き出しを多く持つこと。「苦手」を「強み」にするリフレーミングの引き出しを多く持つこと。短く太く褒める言葉の引き出しを多く持つこと。どんなことでも引き出しを多く持つことで子どもたちとの関わり方が変わっていくと感じました。自分がすぐに使えるものは少ないかもしれませんが、まずは先生方の姿や書籍から様々な方法を知ることから始めたいと思います。そして、試してみながら自分の引き出しを一つでも増やしていきたいです。

  私は社会人になり初めて教師力アップセミナーに参加しました。学生のときは「こういう子には…、こういうときは…」という話を漠然と聞いていました。しかし、今日は気づくと自分のクラスの子どもたちのことを思い浮かべながら話を聞いていました。思い浮かべるものがあると先生のお話が学びとしてだけではなく、二学期からもかんばりたいというエネルギーとなっていました。本日はありがとうございました。(渡部)

※二人の写真は、2015年度の研究室HP掲載のもの。

愛される学校づくり研究会 (岩田)(早川)(江口)

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 8月26日(土)春日井のEDUCOMで行われた愛される学校づくり研究会に参加させていただきました。今年度は、2期生吉田君が道徳の模擬授業を行い、わたしたちゼミ生は生徒役として授業に参加しました。

 吉田君の模擬授業はとても素晴しいもので、とても2時間の教材研究でできた授業とは思えませんでした。本日は、指定された役割もなかったので純粋に小学校三年生として道徳の授業に入り込むことが出来ました(笑)。

 本日は、授業後の検討会で得た学びについて記事にしていきます。検討会では「主体的・対話的・深い学び」に焦点が置かれ、様々な先生からお話をいただきました。どのお話も、「確かに。」「なるほど。」と感じることばかりで、非常に勉強させていただきました。
 そこでわたしが今回最も注目したことは、「対話的が目に見えるものだけではない。」ということです。グループワークやペア学習、対話というと一番にそのような活動が浮かんできます。言い換えれば、周囲と言葉をかわすことこそが対話であるという認識を持っていました。しかし、今回、他の人の意見を聞き、自分の意見と比較してみたり、共感したり、言葉に発しなくとも、思うことこそが対話につながるということを学びました。自分自身と向き合い、心で対話することこそ道徳であり、そうすることで深い学びを得ることができるのだと、自分に今までなかった価値観を得ることが出来ました。毎回検討会において深い学びをしているなと実感しています(笑)。

 今後もしっかりと、自分にない価値観を取り入れ、多様な視点を養っていきたいです。授業者の吉田君本当にお疲れ様でした。(岩田)



児童役として2期制の吉田さんの模擬授業を受けさせていただきました。いくら教育実習を経験した1つ上の先輩とは言え、想像もできないくらいのレベルの高い授業だと感じました。同じような授業が今の自分にできるとは思いませんが、教育実習に向けていい刺激をもらうことが出来ました。

 また、現職の先生方や2期生の寺坂さんらの「主体的・対話的・深い学び」の3つの観点からの授業研究コメントにも自分の頭の中にはない視点が多くあり、良い学びが出来たと感じることのできた1日でした。ありがとうございました。(早川)



 今回、2期生の吉田くんの道徳の授業の生徒役として参加しました。朝早くから、2時間集中して練習したということでしたが、とても同い年とは思えない素晴らしい道徳の授業でした。

 机間指導の際も笑顔で「いい言葉だね」と声を掛けてくれて、とても自信を持って発言をすることができました。今回の授業を通して、やはり机間指導はとても大切であると改めて感じることができました。

 主体的、対話的、深い学びということに焦点を当て、振り返りをしていきましたが、どの項目も関連し合っているという言葉が印象的でした。ペアで話し合う際も対話的だけだと思っていましたが、自分から話したいという思いがあるから、主体的もある。また、意見を取り入れ、そこからまた考えるため、深い学びもあるということが分かりました。

 また教師は、わからないふりをすると言いますが、吉田くんも「本当にこんなので、楽しいって思える?」と深めるための発問をしていました。淡々と進めるだけでは、何を学んでいるのか、その後どう活かしていけばいいのかということが、分からないため深めるための発問はとても大切だと思いました。吉田くん、本当にお疲れ様でした。(江口)

8月26日愛される学校づくり研究会に参加して(寺坂)

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 2017年8月26日、愛される学校づくり研究会でのゼミ生吉田君の授業を見て、学べたことや疑問に思ったこと等を、まとめていきたいと思います。

 その前に、私は道徳的価値が自分に落とせるのかという点と、国語にならないかどうかという2つの視点で授業を見させてもらいました。まず、この教材の価値項目は「信頼友情」。しかし、発問で多く見られた言葉は「楽しい」。若干のずれは感じていましたが、子供役はみんな友達といる時が楽しいという風に言っていたので、自分自身に落ちたのかなと思います。少し疑問だったところもあるので国語にならなかったかどうかと共に、下で少し述べたいと思います。

 では、学びと感想を…

○ 吉田君は、褒め上手
 子供に作業をやらせた後に、絶対に行動を価値づけていた。特に、アイメッセージをうまく使っていたように感じた。それが、一部だけでなく全体を通してできていた。子供は素直にうれしいと思うし、またワザとらしくしないということも大切だと感じた。

○ 子供に読み物を持たせない時の配慮
・物語の前に、絵を使って物語の気持ちの変化をみんなで共有していた。展開が見えていると、どうしてそうなったのかな?と子供は思うと思うので、聞きやすくなったと思う。しかし、2枚の絵に対しての子供の意見の板書に漏れがあった。
・「どんなことがあって、どんな気持ちになった?」という発問は、私には国語の要素を少し入れてしまったなと感じられた。「こんなに気持ちが変わるなんて、不思議だねー。一緒に物語見ていこうか。」くらいでよかったのではないかと思う。第3学年という配慮もあったと思うし、物語の読み取りは、今後の展開を考えると大切だと思う。しかし、少し考えの幅が狭めてしまったように思った。
・範読、特にセリフの部分がとても上手だった。子供は教科書がなくても、風景が想像できたと思うし、このような道徳をするうえで欠かせないスキルだと思った。ただ、範読中の歩き回りが少し多いように感じた。私は、小学校実習が3年生だったが「前でちょろちょろ動くな!」と一喝された。先生を追ってしまって、子供の集中をそいでしまうことに繋がっていくということを教えてもらえた。
・要所で、次の展開の予想を立てさせていたのも集中を切らさない、興味を惹き続けるという点でとてもよかったと思う。

○ 発問について
・それぞれの発問で、困っている子供を一人も出さなかった。発問が、簡潔明瞭シャープだったと思う。
・発表のさせ方は少し疑問を持った。まず、1つ目の発問「どんなことがあった?」は、読み取りなので、そんなに多くの子供に言わせる必要があったのかなと思う。机間指導で丸付け法や、オープンカンニングで済ませてもいいかなと思った。また、発表し終わった子供(岩田さん)が、ふらふらしていたのが気になった。発表した子供は座らせる指導も必要だと思った。
・最後の発問の「人ってどんな時に、楽しいんだろうね」は、「みんなはどんな時に楽しいと思うの?」の方が、より自分のこととして考えやすくなったのかなと思う。人というと、難しく考えてしまう子供もいると思うので、ここは「みんな」という幅を狭めてあげた方がいいのかなと感じた。
・30秒トークで、良かったペアを全体に広めるのはとても良かったと思った。どこがよかったのか、という説明もありあてられたペアは自信をもって言えると思った。吉田君が、子供の聞く姿勢を作り続けたということもあると思う。

 ここまで書いて、読み直してすごい上から言っていますね。ごめんね、吉田君。でも全体を通して、やること考えることがはっきりしていて、とても良い授業だったと思いました。2期生もやれるんだということを、証明してくれたと思います。本当にお疲れ様でした。

 最後に、暑気払いの会の準備をしていただいたEDUCOMの皆さまありがとうございました。とてもおいしかったです。また多くの先生方とお話しさせていただけてとても勉強になりました。これからもご指導よろしくお願いします。(寺坂)

8月26日 愛される学校づくり研究会 第4弾 (吉田)

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4.多くの先生方から学べたこと
こんにちは、記事を推敲することに疲れを感じ始めた2期生の吉田です。
今回は「模擬授業を見ていただいた先生方から学び」と「どうしても書きたいこと」の2つ書かせていただきます。

1つ目は「落ち込む暇はない」ということです。
模擬授業を終わった瞬間に私の脳裏に過ったのは「もっとこうしたかった」「こうできなかったのか」という言葉でした。凄く悔しかったです。
そんな時に和田先生からこんな言葉をくださいました。
「落ち込む暇はないよ。現場だったら次の時間も授業だよ。」
私は納得するとともに、先生方はどう考えているか気になり、質問しました。
すると、「45分の中で子供が復活するチャンスが2度3度ある」という考えをいただきました。しっかり振り返ることがあっても、落ち込んで前に進まないことはしてはいけないと思いました。
「思った通りにならなかった」と思うことはあっても、「今度の子供の良さ・発言を大切にしよう」とか「次は見逃さず、受け止めよう」と思い、教師が前を向き進み続ける・成長しつけることが「授業を大切にしている教師」に近づける要因の1つなのかもしれないと考えることができました。

2つ目は今までの努力を認めていただけたということです。
私は先日まで試験を受けてました。試験では私という人を見られます。「試験のために」というわけではなく、私は常に次のようなことを自身に問うてました。

「私は教師として相応しい人間になれているのか、そう思えるほど努力をしているか」

模擬授業でもその意識は変わらないことだと思い、取り組ませていただきました。
多くの先生方に褒めていただき、「自信を持ってこれからも頑張ろう」と思うと共に「本当にこれまで頑張った」と褒めたいと思いました。私にしては珍しいことです(笑)
「ゼミの記事もよりよくしたくて、書くごとに読んでもらい、多くの方から感想をいただきました。」
「セミナーや講演会があれば、できるだけ優先して行き、学び盗もうとしてきました。」
「ゼミの仲間で1つの話題について議論をし合いました。」
全てこれまで私がやってきたことであり、玉置ゼミの誰もがやってきたことでもあります。
玉置先生に出会い「先生のもとで2年間学べたら、少しでも理想の教師に近づけるかもしれない」と思ったあの瞬間からここまで来れた喜び、それまでにたくさんの学びをさせてくださった多くの先生方への感謝の気持ちでいっぱいです。

ここがゴールではなく、進み続けたいと思います。
貴重な経験をさせていただけ、ご指導してくださった先生方、教師を支えてくれた生徒役のゼミ生の皆さん、本当にありがとうございました。(吉田)

「発達のつまずきから読み解く支援アプローチ」を読んで(寺坂)

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9月3日の教師力アップセミナーで講演をいただける川上康則先生の本「発達のつまずきから読み解く支援アプローチ」を読ませていただいたので、学びを書きます。

今回のセミナーでは、通常学級における特別支援教育ということで、「特別支援教育」と聞くと私はとても重いものという想像をしてしまいます。私が2年生の時に行った、岐阜市の特別支援学校での子供たちとの出会いがおそらくそうさせているのかなと思います。もちろん、重い障害を持っている子への配慮も特別支援教育ですが、この本では学級の中でよく起こりうるであろうつまずきについて書かれていました。

この本を読み、躓いてしまう子への配慮として一番大切なことは、その子を一点から見るのではなく、あらゆる角度から見てあげることだと分かりました。あらゆるケースについて、どうして起こすのかという可能性を何通りも導き出し、その子をよく見て対応していくことでその子の中での解決へと繋がっていきます。

この本の中に、「授業中おしゃべりが止まらない子」というケースがありました。これだけを聞くと、ほかの子から煙たがられるや、授業が進まないといった悪いイメージでその子を見てしまいます。しかし、川上先生はその子のプラスの面を取り上げるように言っています。みんなが黙っているときに、的確な発言をしてくれるや、叱られても切り替えが早い、頭の回転が速く機転が利く、といったプラスの面を取り上げて、それをきちんと発信・応援していくことで、みんなの頑張りを認めてあげることに繋がるとしています。

姿勢の悪い子供は、バランス感覚が備わっていないや、授業中にカタカタいすや机を鳴らす子は、固有受容感覚を使った自己刺激であるなど、私では到底考えつかないようなことまで書かれていました。経験を積んで、すべての子供に学びやすい環境づくりを進めていきたいと思います。

本とは離れてしまうのですが、最近感じていることを少し。私は、ショッピングモールでアルバイトをしています。そこには週末、多くの人が来ます。中でも、親子特に障がいを持っていると思われる親子がよく来ています。その子は、おそらく私より年上で、両親もかなりお年を召されているように見えます。こんなことを勝手に思ってとても不謹慎だとは思うのですが、親の方が先に寿命が来て亡くなります。その時、きっと子供を残して逝くことはとても不安だと思います。子供を残して安心して死んでいけるような社会を築いていかなければならないと思います。

しかし、現実は未だに障がいを持つ方への差別というものはあります。教師となって、障がいのある人とどのように向き合うのか、考えさせていきたいと思います。そして、自分の時にはそういう社会に成らなくても、自分の教え子が、またその教え子が、とつながっていけばいいなと思います。自分に何ができるのか、何をするべきなのか考えながら生きていきたいと思います。このことを、吐き出す場がなかったのでこの場をお借りしました。(寺坂)

8月26日 愛される学校づくり研究会 第3弾 (吉田)

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こんにちは、2期生の吉田です。前回に引き続き、模擬授業で学んだことを書かせていただきます。

後編では子供の発表から最後・全体を通して学んだことを2つ書こうと思います。

1つ目は深い学びにつなげる活動・発問についてです。今回の模擬授業の議論のテーマでもあった「主体的対話的で深い学び」で特に深い学びがもっとできたのではないかということを書かせていただきたいと思います。

まず、子どもたちから出てきたキーワード・反応や曖昧な言葉で一度立ち止まらせるという工夫です。今回1度だけ私は授業内で「他の人から違う意見を聞くことができた」と言葉に対して「どんな言葉だった」という発問をしました。そのような発問は他の場面でも活用できたのではないかと考えています。

例えば、「共感」という言葉を深めれば価値項目である「友情信頼」の糸口になったかもしれないなどです。私は全員の意見を流れるように聞く場面等が多いように思えました。「時と場合によっては授業内で立ち止まり、クラス全体で1つの内容を考える・共感する場面を作ることは教師にしかできない役目だ」と多くの先生方から助言していただきました。また価値につながる言葉を言った時に板書していくことで子供たちの思考の道しるべとなることも学ばせていただきました。

次に深まる発問の工夫です。和田先生とお話している中で深い学びに近づくためにということで3つのことを話してくださいました。

1.子供から出てきた価値を板書に書く
2.発問などで状況を狭めないこと
3.揺さぶりの発問を入れること

という内容でした。
特に2の状況を狭めるという点では「どんなことがあって」「どんな気持ちになったから」という2つを分けてしまっていたり、「ボールが二回とも取れなかったのに、楽しいの?」と限定しすぎていたりという場面がありました。

子供自身はわかりやすく伝えようとするため2つに分けてしまうと伝えにくい、限定しすぎると言いたいことが言えないことが想定されます。そのため発問を言い切らないという工夫も1つだと教えていただきました。例えば「ボールが2回とも取れなかったのに…」という発問をすると、「僕なら頑張れない」→「でも、まき子さんは楽しい。」→「なんで?」といったように子供たちが自分たちで思考する過程を生み出せるというお話でした。発問1つで流れが変わると共に、もっとこだわりを持って考えられる先生になりたいと感じました。

2つ目は授業の終わり方です。模擬授業の中で「友情・信頼」に近づく一番の場面で子供たちの発言が「現実」と「物語」の内容が混在してしまいました。子供役のゼミ生に聞いても「何を考えるのかはっきりしてなかった」と言われた部分です。私自身も「何に気付かせようか」ということが曖昧になっていたのだと思います。それと共に様々な教材観を教えていただきました。
「よしおくんがまき子さんに励ましの言葉を書けたところを生かす」
「あなたならどんな声掛けをする」
「まき子さんを挟んで考えると」
など多面的に多角的に教材を見ていくことができると気付かせていただきました。
1つの教材でもたくさんの先生方の見方考え方で多様になり、その価値を理解することでよりよい教材研究になり、授業をするごとに教材のよさを学び続けることで磨き続けることができるのではないかと思いました。

多くの先生方からの学びを経て、これからもたくさんの見方考え方を養っていこうと思います。(吉田)

8月26日 愛される学校づくり研究会 第2弾 (吉田)

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こんにちは、2期生の吉田です。

今回は模擬授業をして学んだことを書かせていただきます。前編では導入から範読・机間指導までで学んだことを3つ書こうと思います。

1つ目は子供の発言を拾うことの大切さです。

今回の模擬授業の中で私は子供の意見を拾いきれなかったと感じます。DVDを見て、冷静に言葉を聴けず、授業を流すことに意識しすぎていたと思いました。そのため導入時に「私もやってみたい」という価値に近づけるような言葉を見逃していました。私は自分に都合の良い意見だけを取り入れてしまっており、「先生の考えに沿わなければならない」という隠れたカリキュラムを行っていました。また最初の言葉を大切にすることで後の授業展開時に見比べたり、子供自身がその内容を選択していくようになると先生方の助言から学ぶことができました。子供の言葉をしっかりと受け止めるためにも学習の流れだけに固執するのではなく、子供と授業を作っていけるように頑張りたいです。

2つ目は物語をイメージするための布石を打つ言葉や活動の重要性です。

私は授業の中で資料を渡しませんでした。そのため一度の範読で状況やイメージを膨らませる必要がありました。範読時には「子供に次の出来事を予想させること」「イメージを共有するために止めること」「はっきりと感情が入るように読むこと」などを行いました。実際にイメージが共有されることによって多くの子供が考えやすくなり、内容を焦点化することができたのではと考えます。また絵を使うことによって状況把握や感情移入しやすいことも気付くことができました。それと共に、「もし想像しにくい子や集中しにくい子にはどの様に対応するといいのか」という疑問も感じました。今後範読に対して、もっと深堀を続けていこうと思います。

3つ目は机間指導のやり方です。

授業終了後に大西先生から「机間指導の時に周りをもっと見るといい」と教えていただき、DVDを見させていただきました。実際、個別に言葉がけをしていましたが、その時児童全体がどのように動いているか把握しきれていないということに気付きました。一人を見つつ、他に目線を配る工夫もできたと思われます。また、ここでは○付け法を用いてキーワードとなる言葉に印をつけながら、全体によさを広める工夫をするつもりでしたが、行うことができませんでした。一人一人の内容も大切にしつつ、全体で子供を把握することを今後取り組んでいきたいと思います。(吉田)


8月26日 愛される学校づくり研究会 第1弾 (吉田)

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こんにちは。二期生の吉田です。
今回私は模擬授業をさせていただき、いつも以上に学ぶことが多い日になりました。ご指導をくださった先生方、協力的な生徒役の皆さんから沢山学ばせていただいた分、記事にさせていただきたい内容も多いため、4部構成で書かせていただきます。
第1部は模擬授業の舞台裏〜玉置先生との教材研究〜
第2・3部は模擬授業をしてみて…
第4部は多くの先生方から学べたこと
という内容で連載いたします。

1. 模擬授業の舞台裏〜玉置先生から学んだこと〜

朝の9時から玉置先生に2時間半、授業の内容についてご指導をいただきました。その中で私が感じたことを3つ書きたいと思います。

1つ目は全体像を持ち、各場面で明確な目的を持つことです。

先生から教材をいただいた時、「この教材を通して何を伝えたい」と問われました。私は「頑張っているところを」と始めは言っていましたが、この部分が一番授業の根幹となったのです。教師が授業の全体像を把握し、各場面で「子供自身にどの部分を注目させるか、そのためにどんな活動・発問・声掛けをし、どんな子供の姿・思考を想定するか」という考えを持ち、「明確であり、無理のない流れ」を意識しておくことが重要です。この考えがなければ「授業内で布石を打つこと」「各活動を有意義にすること」「全体で学びを深めること」はできません。玉置先生からの指導の各所でこのことを踏まえた言葉をいただきました。私自身にもまだまだ足りない力だと思います。

2つ目は子供を褒めることを常に忘れないということです。

玉置先生の授業観の中に「褒める」いう言葉は欠かせません。褒めることを見つけることも大切だと思いますが、その場面を作ることを忘れてはいけないのです。私は道徳の授業を進めるにあたって「想像」させることを子供が大切にするための工夫を教えていただきました。例えば、もっと想像したいと思わせるように「よく想像しているな」「たくさんのことが想像できたね」と価値づけすることや「みんなで考えたみたいに」「さっきみんなで想像したみたいに」と想像することを肯定するなどの工夫が挙げられます。子供のよさを待っているのではなく、こちらから引き出し「褒めること」で授業に参加したいという空気を作ることができるのだと肌で感じました。「吉田先生は褒め上手」と言われるくらいこの心を磨きたいと思います。

3つ目はシミュレーションの重要性です。

授業をその一瞬一瞬が勝負であり、30分の授業イメージが息をするくらいすぐ口にできるレベルに高めていくことが大切だと気付かせていただきました。授業のテンポやスピードといった部分で全てその場で考えながら授業をするのは至難だと思います。教材研究の時点で息をするくらいを目指してシミュレーションしておくことで、子供の言葉・表情をしっかりと見てあげられる授業が展開できるのだと感じました。私の授業はまだ息ができるレベルになっておらず、もっと子供に寄り添いたかったというのが正直な気持ちです。まだまだ目指す姿は遠そうです。

模擬授業が始まる前から学ぶことしかありませんでした。
模擬授業内でこの学びがしっかりと生かせてたとは言い難いところですが、今後につなげたいと思います。(吉田)

授業の腕をあげる法則を読んで(丹羽)

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 こんにちは。3期生の丹羽亜由美です。夏休みになって、電車に乗ることもなくなりましたが、少しずつ読書はしていこうと頑張ってます(笑)

 今回読んだのは、向山洋一先生の「授業の腕をあげる法則」という本です。以前に玉置先生からゼミや講義で向山先生の法則を少し聞いていて、読んでみたいと思ったのでアマゾンで買いました。

 内容が濃く、全国のたくさんの先生から慕われているのだということがわかると同時に、実際に取り組める、すぐに行動に移せるような法則がたくさん書かれていたので、教育実習で活かしていけるような法則を3つ紹介します。

 1つ目は、趣意説明の原則です。何かをするとき、子どもたちに、指示の意味を説明します。どういう目的で行動するのかをはっきり理解して行動させることが大切です。また、号令というのは、一方通行の指示で、一方的に任務を与えることになります。これに対して命令というのは趣意と任務の両方を示すことになるので相手の存在を考えての行動となるということも覚えておきたいです。

 2つ目は、全員の原則です。指示をするときは全員に伝えなくてはいけません。その時のポイントを説明します。まず、手に何か持っている状態での指示は指示には入りません。そして、おへそを先生の方に向けなさい、と集中したのを確認してから話すようにします。追加の指示はしてはいけません。追加してしまうと、どんなに整然としたクラスでも混乱が生まれてしまうのできちんと一つずつ指示する必要があります。

 3つ目は、激励の法則です。教師は常に励まし続けることが大切だということです。教育の最も根本的な目標は「人間の生きていく気力を育てること」であり、そのためのやる気を出させる時に大切なのが、「励ます」ということなのです。誰にでも駄目だ。というのではなく、どうすればよくなるかを根気よく教えていくことで子どもたちのやる気につながります。

 私はこの本から向山先生の教育に向き合う姿勢をすごく感じることができ、跳び箱を全員に飛ばせる話は本当に興味深い話だと思いました。実際にクラス全員を飛ばすことのできる先生は多くはないと思いますが、もし私がクラスをもったら一度は向山先生の実践を試してみたいと思いました。(丹羽)

玉置ゼミ3期生発表に使用した本の一覧

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 3期生の前期ゼミでは、教育書を読み、そこからの学びを伝え話し合うことを主に行ってきました。以下は、ゼミ生が活用した書籍一覧です。

◯岡田 実姫
・「子どもが変わる接し方 9割の先生が気づいていない学級づくり」(田中博史)
・「子どもが変わる授業 算数の先生が教える授業づくりの秘訣」(田中博史)
・「授業力&学級経営力」2016年6月号『勇気づけの学級づくり』(赤坂真二)
・「先生のためのアドラー心理学 勇気づけの学級づくり」(赤坂真二)

◯丹羽 亜由美
・「はじめに子どもありきー教育実践の基本ー」(平野朝久)
・できる先生が実はやっている学級づくり77の習慣」(森川正樹)
・「教えるということ」(大村はま)
・「授業力&学級経営力」2016年4月号『3・7・30の法則』(野中信行)
・「いちばんやさしい教える技術」(向後千春)

◯山下 涼香
・「算数授業のユニバーサルデザイン 5つのルール・50のアイデア」(大羽沢子)
・「国語授業のユニバーサルデザイン」(桂聖)

◯静谷 公希
・「教師に必要な3つのこと」(野口芳宏)
・「教師になるということ」(池田修)
・「人はいかに学ぶか」(稲垣佳世子・波多野誼余夫)
・「魔法の掃除」13ヶ月(平田治)

◯林 美月
・「一人ひとりの凸凹に寄り添う『気になる子』『苦しんでいる子』の育て方」(金大竜)
・「子供をみる24の発想」(家本芳郎)
・「ゼロから学べる小学校社会科授業づくり」(長瀬拓也)
・「スペシャリスト直伝!社会科授業成功の極意」(佐藤正寿)
・「愛で育てる算数数学の授業」(志水廣)

◯嶋藤 菜月
・「達人に学ぶ授業力〜10年目までに身に付ける授業の4力」(千葉市教育センター)
・「発問 説明 指示を超える 説明のルール」(山田洋一)
・「発問 説明 指示を超える 対話術」(山田洋一)


◯早川 聡
・「算数好きにする授業力」(志水廣)
・「算数のプロが教える学習指導のコツ」(細水保宏)
・「知的好奇心」(稲垣佳世子・波多野誼余夫)
・「全員を聞く子どもにする教室の作り方」(多賀一郎)

◯菱川 快
・「わかりあえないことから〜コミュニケーション能力〜」(平田オリザ)
・「算数学び合いスタートブック」(宮本博樹)
・「学び合う学びが生まれる時」(石井順治)

◯松田 紗季
・「授業がうまい教師のすごいコミュニケーション術」(菊池省三)
・「プロ教師直伝!「教師力」パワーアップ講座-0からプロになる秘訣23箇条-」(佐藤正寿)
・「『学力』の経済学」(中室牧子)

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