9月26日2期生ゼミ記録〜岩田さん〜(石川)

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9月26日2期生の後期最初のゼミを行いました。後期のゼミは、授業提案を行い、それをもとに教材研究の在り方、授業技術、教師としての構えをゼミ生みんなで学び合うという内容です。私は、岩田さんが行った「社会科 米作り」での学び合いをまとめます。

○岩田さんの授業を受けて
 岩田さんの授業はとてもにこやかにハキハキと進められました。授業始めでは、「秋」→「秋といえば」→「食欲の秋」→「米」→「米作り」と今の季節から本時で考える事を想起させており、ただ一方的に教師が提示するより主体的に考える事が出来ました。また、米作りの流れなどの写真や手書きのワークシートなど、準備量の多さを感じました。しかし、一部発問が不鮮明な部分や、私たちにとっても難しい活動などがあったように思いました。

○研究会の記録
・導入部分の写真Aと写真Bの比較について。
 岩田さんは2枚の写真(手植え・田植え機)を提示し、「今の時代に使われている方法はどっち?」と発問した場面がありました。「今の時代」ということで効率のいい田植え機の方を選んでほしい状況ですが、今の時代でも手植えは行われています。そこで「発問が正しいかったか」という所を含めて学び合いを行いました。
学び合いの中では、『一方の写真を提示して「何をしている写真でしょう?」の方がシンプルではないか?』という意見などがみられました。

・困った児童(寝てしまう児童)について。
 今回は、困った児童役として、古川さんが寝てしまう児童を演じていました。授業の序盤から寝ていたそうですが、岩田さんはペアで話し合う活動を行った際に隣の白井さんが訴えてから気づきました。
 玉置先生はこの場面に対して「教師は、見ているようで見ていない」とおっしゃられました。授業を進行しないといけないという立場上、どうしても余裕がなくなってしまい、「見ているようで見ていない」状態になってしまうそうです。どんな場面でも子供達を意識して「みる」ことが児童の変化に気付く第一歩であるように感じました。

・米作りの順番を並び替える活動について。
 この活動は、米作りの工程を撮影した8枚の写真を実際に行われる順番に並び替えるというものでした。ここで岩田さんは、8枚の写真を一度に黒板に提示し、活動に移りました。工程には私たちでも知らないようなものもあり、全員が戸惑いを見せました。
ここでは、「主発問はみんなが分かるように」ということを念頭に置き、『写真を小出しにする』や『写真に説明を加えてから活動を行う』などの意見が出ました。玉置先生も含めて意見を出し合いましたが、結論は出ませんでした。

 改善点をピックアップして研究しているため改善点が目立っていますが、準備の量や教師としての姿勢は見習うべき所があるなと感じました。また、岩田さんのキャラクターが全面に発揮されており、受けていながらも元気をもらえたような気がします。岩田さん、お疲れ様でした。

(石川)

「野口流 教室で鍛える音読の作法」を読んで(寺坂)

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 こんにちは。2期生寺坂です。最近ようやく記事を書く習慣が復活してきました。やはり、書き続けないと書き方を忘れてしまいます。

 今日は、明日の教師力アップセミナーで講演いただける野口先生の本「野口流 教室で鍛える音読の作法」を読みましたので、その中で特に印象に残った一つの文章について書きたいと思います。

 それは、「音読など、不成功のまま終わらせない。」という文章です。当たり前っぽいですが、大事なことだと強く感じた。私は部活をしていたので、部活でイメージをしたのですが一つの動作を得るために何度も何度も成功するまで繰り返しやります。みなさんもそうだったのではないでしょうか。たった一回の成功かもしれませんが、きっかけと成功体験を子供に感じさせるために、徹底しなければならないなと感じました。また、これはすぐに身につけさせるということは難しいと思います。何年かかけて、学校全体で取り組まなければいけないなと感じました。

 本を読むために、Amazonのサイトで「野口芳宏 著書」と調べたら驚くほどでてきて驚きました。とても読みやすかったので、教師になる今たくさんの本を読みたいと思います。(寺坂)

9月26日 2期生ゼミ記録(白井)

9月26日(火)、後期ゼミの第1回で模擬授業を行いました。私は、授業者として国語の授業をしました。後期最初の授業が、模擬授業を行うということで、かなり緊張しました。学んだことをまとめていきます。

授業内容は、小学校3年生の「へんとつくり」を行いました。漢字の学習は、漢字ドリルやノートにたくさん書いて、覚えていた印象が強いです。その中でも、この単元は、私自身、小学生だった時に「へんがわからないけど、たぶん言葉に関係するから、ごんべんかな?」と後の小テストに、役立った記憶があります。実習などで授業をしたところではありませんが、その記憶からやってみたいと思い、模擬授業を行いました。

模擬授業を行わせてもらい、アドバイスを受けたことがいくつかありますが、そのうちの2つについて書きます。

1つ目は、教師が求めていた答えを出した子への反応だけ、笑顔になっているという点です。間違った答えを言った子が、「先生が笑顔でないから、僕は間違っているんだな。」と気付いてしまうとアドバイスを受けました。意識をしていたつもりではいましたが、表情で子どもたちに間違えを伝えてしまっていたと気付きました。求めていた答えだからこそ、嬉しくなってしまう気持ちが顔に出てしまうのでなく、子どもたちがどっちが合っているのか考えたくなるような反応を心がけたいと思いました。

2つ目は、子どもたちに聞きすぎてしまう点です。子どもたちから答えを導き出そうと、聞くことは大事なことではあるが、教えるべき所は教えることも必要であると学びました。今回であれば、漢字の左側を「へん」、右側を「つくり」と言うことを教えるべきところなので、「大事な話をするからよく聞いてね。」などと言い、教師から伝えることも必要であることを学びました。

今回の模擬授業を終え、玉置先生に「この授業の最後に、子どもたちがなんと言ってほしいか?」と聞かれました。私はうまく答えることができず、反省しました。授業を考えていく上で、最後に子どもたちが何を言うように促していくかを軸にしていきたいと思いました。

最後に、玉置先生やゼミ生の仲間にアドバイスをいただいたことを、次に活かせるように、まだまだまだ学んでいかなくては!と感じました。そして、このように授業を見て深めていける仲間や先生の存在に感謝したいとも思いました。特に、授業後にも、玉置先生に「なぜ『へん』『つくり』という名前がついたのか?」という質問をいただき、より深めることができました。次の模擬授業に向けても、今回の反省を活かしていきたいと思います。

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教師力アップセミナー(川上康則先生)に参加して(黒木、鈴木、石田)

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 9月3日、私たちは、今回初めて教師力アップセミナー(川上康則先生)に参加させていただきました。

 川上先生のお話は小刻みに考える場面があり、楽しく聴くことができました。中でも「安心してわからないと言える教室にしよう。」という言葉が印象に残りました。わからないことは恥ずかしいことだと考えて言えない子どもが多いけれど、そのような発言が授業を展開させ、子ども同士の学びあいに繋がると感じました。教師もわからない子どもがいることを前提として授業をしなくてはいけないとわかりました。障害のあるなしに関わらず、一人一人の困り感をとらえ、できることを伸ばしていけるようにしたいと思いました。

 会場準備等で玉置ゼミの方々には大変お世話になりました。参加させていただきありがとうございました。(黒木、鈴木(松本ゼミ)、石田(深貝ゼミ))

10月2日 東海市立緑陽小学校での勉強会に参加して(吉田)

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こんにちは、2期生の吉田です。
10月2日に東海市にある緑陽小学校へ行かせていただきました。私が訪ねた時間はちょうど掃除の時間だったのですが、体よりも大きいモップを使い、一生懸命になって掃除に取り組む、子供たちから明るく挨拶をしてくれる素敵な学校でした。
この記事では、各学年の授業を見させていただいたことから学んだことを3点、書かせていただきます。

1つ目は教室の環境です。
授業のユニバーサルデザイン化を目指されているというお話を校長先生からお聞きしました。「誰もがわかる、内容についていける授業」を行うためには、教室の環境も重要であることに気付かせていただきました。どの学級も「ロッカーの整理整頓」「机の上は整理されている」といった小さなことではありますが、その環境があるからこそ「子供が学習に集中できる」「先生の指示が良く通る」のだと感じました。また、きれいな環境であるほど子供たちがイキイキと発言をしている姿が見られ、教師が積極的に環境形成に取り組むことの大切さも教えていただきました。

2つ目は算数的活動の重要性です。
今回、算数の授業をより多く見せていただいたのですが、特に2年生の「3の段の掛け算」という授業が印象的でした。机を教室の端に寄せ、1枚の紙の周りに子供たちが集合しています。その真ん中では、1つの紙皿に必要な数のうまい棒を乗せていき、掛け算の仕組みを学ぼうとしていました。例えば3×1であれば、1つの皿に3本のうまい棒を乗せていくのです。
その活動をしていると、3×2で子供たちが困惑していきます。
このとき通常なら「1枚の皿に3本のうまい棒を乗せ、その組み合わせが2セットで3×2」と考えるのですが、ある子が「うまい棒3本と皿が2枚で3×2」という意見をし、ここから子供たちが深く考えるようになっていきます。
私は「その子の考え方も素敵だな」と思うと同時に、周りの子供たちの声がけも素敵だと思いました。
「○○、そこまではあってる」「いいぞ!」「ここはこうだよ」といった言葉で溢れていたからです。子供たち全員が主体的に課題に取り組み、学ぶ楽しさを感じていたからこそ生まれた言葉だったと思います。算数的活動を通して学習にしていくことのよさを感じさせていただきました。

3つ目は考え方や見通しが現れた板書についてです。
4年生の学習で「割る数が2ケタの割り算の筆算」を行っていました。私は初めてこの学習の様子を拝見したのですが、子供たちにとって難しいということが見受けられました。その中で「見当」という項目を設け、「やり方・考え方」をしっかりと示しておられる板書があることにより、子供たちは振り返り、前の内容を生かしつつ、全員がわかる授業が展開されるのだと学ばせていただきました。その授業では、「わかるからこそ、もっとやりたい」という子供たちの姿も見られ、「わかる」「できる」と子供が感じられるということが重要であることを改めて学ばせていただきました。

お忙しい中、多くの授業を参観させていただき、多くのことを学ばせていただきました。
ありがとうございました。(吉田)

9月26日 2期生第1回授業作りゼミ記録〜白井さん〜(寺坂)

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 9月26日、玉置研究室2期生の後期のゼミ「授業作りゼミ」の第1回目があった。私は、白井さんの「第3学年 国語科 へんとつくり」での反省会の様子をまとめる。

 まずは、私のざっくりとした感想から。
・授業は、白井さんの温かい雰囲気もあり、終始発言しやすかった。子供が、するべきことがはっきりとしていてなにをすればいいの?という迷子になることもなかった。
・導入の「寝ぼけて漢字を2つに切っちゃった」という設定も、3年生という対象学年が踏まえられていた。遊び心?をくすぐる導入だった。
・やる気のない設定の子供に対しても、教師が全部フォローするのではなく周りの友達にさせていた。
・ペープサートをしっかりと準備していて、余計な板書の時間を減らしていた。
・間違えて発表した子供を置き去りにしなかった。
・要所で、漢字の読み方を復習していて良かった。

 反省会での、玉置先生とゼミ生の意見
・間違えた発表と正解の発表の時の、顔の表情が違う。また、「寺坂君に教えてあげられる人」という間違えを断定する教師の発言もあった
→ヒドゥン・カリキュラムへ繋がる可能性がある。

・課題を提示する直前の発問が、曖昧であった。
 状況:「へんとつくり」にバラバラに分けられた4組の漢字(行・教・校・科)を、子供と完成させた。
T:「じゃあみんな、この4つの漢字どういう風に組み合わせた?」
 この時だけ、全員が「ん?」となった。
→直後に、ジェスチャーを用いて伝わったが発問のことば選びの難しさを感じた。

・最初に、予定していない漢字(今日の場合だと、組み合わせで「枚」という感じができた)がでてきたらどうするのか?
→あらかじめ、「このカードを使って4つの漢字を作りましょう」という制限を加えておく。それでも出てきた場合は、「よく知っているねえ」と褒めることを忘れない

・授業の最後に子供のどんな言葉が出てきたらゴールなのかというところから、逆算して授業を作っていく。今日の場合だと「左側見たら、どんな意味の漢字か想像つくなー」
→では、この発言をさせるためにどうすればいいのか。ということを考えて授業は作る。

・教師としての力がついてくると、本当に教科書のままでいい?と思うようになる。大切なことは、子供の目線に立って作ること。

先にも述べたが、全体の構成もしっかりあってとてもいい授業だったと思う。白井さんお疲れ様でした。(寺坂)

8月26日愛される学校づくり研究会に参加して(嶋藤・佐久間・石川)

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 こんにちは。2期生の石川です。

 今回は、8月26日に行われた『愛される学校づくり研究会』に参加させていただきました。今年度は2期生の吉田くんが玉置ゼミを代表して模擬授業を行ってくれました。他のゼミ生は児童役として参加し、たくさんのことを学ぶことができました。
 ここでは、嶋藤・佐久間・石川の3人の学びをまとめます。

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 今回の愛される学校づくり研究会での二期生の吉田さんの道徳の模擬授業から学んだことは、道徳の価値観を板書に書いた方が良いということです。
 書くことで今回の話でどんなことを学んでほしいのか子どもたちへ伝えやすくなるからだそうです。そして、子どもたちの発言は長々と板書するのではなく、キーワードで短く書いていくことが良いことだということも学ぶことができました。
 今回学んだことを9月からの実習で活かしたいなと思いました。(嶋藤)

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 私は児童役として、吉田くんは2期生を代表して授業者として道徳の授業を行いました。吉田くんの授業は2時間だけ練習したものとは思えない立派な姿で、本当に素晴らしい授業でした。
 今回の授業では主体的・対話的・深い学びが授業の中でどのように取り入れられていたかを児童役をやりながら考えていました。児童役をしていてこうすれば深い学びになるのではないかと思ったことがあります。それは、物語と自分だったらどうするかとのズレを感じさせることで弱い人間理解を考えやすくなることです。最初は、物語の主人公について考えているだけで発問に対して他人事のように考えてしまっている自分がいました。しかし、ゆさぶりの発問をされたことで「自分だったら主人公とは違うと思う」という考えや、「なんで主人公はそんな考えになったんだろう?」と急に多くのことを考えることができました。さらに、他の人の意見を聞くことで視点が増え、深い学びになっていると感じました。自分を見つめ直す、自分のことと捉える発問をすることで深い学びになることを児童役をして実感することができました。
 道徳の授業の難しさを改めて感じた日になりました。吉田くん授業お疲れ様でした!(佐久間)

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 今回私は、児童役として参加した中で、「主体的・対話的で深い学びに」について、この3つの観点に注目して書こうと思います。

 私は、授業を受けて「主体的」「対話的」「深い学び」の3つの観点が相互に関連しあっていることに気づくことができました。例えば、児童が主体的に考えられるよう工夫されている場面です。この場面では、ただ主体的な取り組みになるだけではなく、対話的な瞬間や、深い学びの瞬間が見られました。また、このことは授業アドバイスツールの結果を見ても明らかでした。先生方が主体的だと判断された場面では、相対的に他の2観点もみられる傾向にありました。私自身児童側から見ていて、主体的に考えることで、無意識のうちに対話的になるのを感じました。道徳に限らず、まずは自分の考えをしっかり持つことでその後の発表や交流が有意義なものになると身をもって学ぶことができました。
 
 今回、吉田君は事前に玉置先生からの厳しい指導を受けたうえでの授業でしたが、堂々と吉田君のキャラを前面に出した姿は、同じ2期生として誇らしく思いました。素敵な授業をありがとう。そして、お疲れさまでした!(石川)

小学校教育実習を終えて(嶋藤)

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9月4日から9月29日までの4週間、教育実習をしてきました。はじめは不安いっぱいでしたが、初日でそんな不安はどこかへ行きました。子どもたちと接しているうちに緊張がほぐれていきました。初日に、やっぱり私は教師になりたいなと思いました。

初めての授業では、教師が説明しすぎているというご指摘をいただきました。どうしても、一回の発問で子どもの反応がないときに、言い直したり、少し説明してしまったりしてしまいます。発問が悪いから子どもの反応が悪くて、何回も言い直す結果になってしまうということに気付き、二回目からの授業では発問のしかたに十分に気を付けました。その結果、教師が説明する回数が減ったと思います。

他には、私は話し方がはっきりしているのは良いそうだが、ときにきつく聞こえてしまう時があるそうです。つまり、常に強く話しているということですね。。
ご指摘を受けるまでは、自分の話し方について特に気にもしていませんでした。話し方の練習で落語を聞くと良いよと教えていただきました。その時、「あ、玉置先生は落語をしているからあんなにも話し方がうまいのか」と改めて気づかされました。だから私は、これから落語について学んでいきたいと思います。
まずは、玉置先生の本を読むところから始めたいと思います(笑)

教育実習は、今までの大学での学びとはまた違った学びがあり、やってみないとわからないことがたくさんあったので、とても勉強になった4週間でした。3週間後には中学実習があるので、それに向けてまずは話し方を直していきたいと思います。(嶋藤)

9月26日(火)後期第一回2期生ゼミ授業者記録(岩田)

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 9月26日(火)2期生後期ゼミが始まりました。本日は、授業者として社会科の授業をさせていただきました岩田です。以下に本日の学びをまとめます。

 単元は「米づくり」で設定は小学校5年生でした。また、今回の授業は一度小学校にて授業をしたことがあるものであり、その時上手くいかなかったこともあり、この題材を選びました。小学生を相手にしたときも、子どもの顔を見ていると理解していないなと思ったり、自分の言っていることが伝わっていないなということを実感しました。今回も授業を進めてみて、やはり生徒役の2期生がポカンとした様子でした。わたしは、今回授業をしてみて、主に2つのことを意識しなくてはならないと感じました。

 1つ目は、子どもたちをよく見ることです。今回、わたしが知らない間に生徒役の中で、事前に役作りをしてくれていました。実際の現場でもいろいろな子どもたちがおり、教師はその都度対応を考えなくてはなりません。今回は、古川さんが寝ている子どもの役をしていました。恥ずかしいことに、わたしはそのことに全然気がつかないでいました。ペアワークをする際に、隣の生徒役の牧野さんに教えてもらって初めて気がつきました。授業を進めるのに精一杯で、子どもたちの様子に目がいっていなかったというのは、反省点です。

 2つ目は、子どもたちの立場に立って考えることです。今回導入部分の米づくりの順序の並び替えは少し難しかったと思います。しかし、自分の授業をこう進めたい!という気持ちがありすぎて、子どもたちを知らないうちに誘導するような形になってしまったと思います。教師のそのような気持ちは子どもたちが一番よく分かっており、先生はこういってほしいんだという思いを自然にくみ取って授業に参加してしまいます。それでは、子どもたちの授業ではなく、教師の自己満足の授業になってしまうのだと実感しました。

 教材研究の面も甘い部分ばかりで、導入と展開が一致していなかったり、言葉の言い回しにより子どもたちが混乱してしまったりと、実際に授業をすることで見えなかった部分を自分で理解するよい機会となりました。もちろん教材研究もそうですが、わたしはまず授業は子どもたちの為のものである、ということをもう一度しっかりと自分に言い聞かせたいと思います。そして、いろいろな人から助言をいただくことで、ますます深い学びに繋がると感じました。次回は今回の教訓を生かして、授業をしていきたいと思います。ありがとうございました。(岩田)

教師力アップセミナー(川上康則先生)に参加して(江口・吉田)

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 9月3日に行われた教師力アップセミナーに参加させていただきました。今回の講演では川上康則先生による「発達につまずきのある子供の輝かせ方〜通常の学級で特別支援教育の視点を生かす〜」をテーマで多くのことを学ばせていただきました。この記事では二期生の江口と吉田が書かせていただきます。


 私が、一番心に残っていることは、「対象児よりもその子を気にする子を優先的に考える」ということです。机間指導においても勉強を苦手とする子を中心に回るのではなく、まずできている子から回って最後に声掛けをするということを学びました。ついつい、私自身、教育実習においても出来ていない子を中心に回ってしまい、上手く全体を見回ることが出来ていないこともありました。苦手な子どもばかり見ているとその子どもが「やっぱり落ちこぼれなのかな」というようにマイナスの感情をもってしまい、居場所がなくなることに繋がっているということを知りました。

 また、叱る際にまずは、全体に話し、それでも直らない時の個別の対応を学ぶことが出来ました。「なんで、私だけ?」と言われた際に、「見込みがあるから、あなたに言っているのよ」という返しをすることで、自尊感情も生まれ、教室全体がよりよくなるということが分かりました。そして、子どもを叱るのではなく、その行動を叱ることが大切であると分かりました。その子ども自体を叱ってしまうと人格が否定されたように感じてしまい、やる気も薄れてしまうため、何がいけなかったのか、その行動自体を叱るということを意識するのが大切だと分かりました。

 今回の講演を聞いて、子ども一人一人を観察し、その子どもの特徴にあった対応が大切だということを学びました。川上先生、ありがとうございました。(江口)



 私は特に印象に残った2つのことについて書かせていただこうと思います。
 1つ目は気になる子を気にしすぎる子への対応です。
 いつの間にか気になる子ばかりに目が行ってしまうことが教育実習でありました。しかし、その周りの子を見逃してはいけないということを改めて感じました。私はアフタースクールの子供と日々接しているのですが、そこにいるある子を思い出しました。その子は失敗をし、怒りを感じさせようとするのですが、私は「先生はあなたを見ているよ、認めている」と働きがけ、その子が良い方向へ変化したことを覚えています。その時を逃さず、褒めたことでその子は今でも努力がよりできる子になりました。

 気になる子・それを気にする子はどの学級でも存在すると思います。そんな時に「行動の裏に何を求めているのか」を想像し、「その子が良い変化を見せた瞬間に価値づけしていく」という過程で周りの子も成長し、気になる子のよさやいい部分に焦点が当たるような経営を先生になってしたいと思います。

 2つ目はお試し行動を理解し、教育の軸をぶれないようにすることの大切さです。子供が先生を試すような行動をする「お試し行動」は先生の話を聞くまでは「困った行動」だという見方を私はしていました。しかし、「お試し行動」は「自分の居場所を再確認する」「先生は私のことをどう思ってるのか」という子供にとって大切な行動であるのだと考えが変わりました。行動1つでこれからの先生と児童、先生と保護者の関係が変化すると思うと怖い部分もありますが、堂々と冷静に接することが大切なのだということを学びました。「堂々と、冷静に」という教育的な軸を持つためには意識するだけでなく、「幅広い見方・考え方」「ユーモア」等が必要ではないかと考えられます。

 先生になるまで、先生になってから「自身を磨き続けること」で子供の心理により沿った指導をできるようになりたいです。子供の理解を深めることで教師自身へ信頼はもちろんですが、「子供を本当の意味で大切にできる」という私の目指す先生に一歩近づける学びができました。ありがとうございました。(吉田)

8月31日に尾張旭市立城山小学校の勉強会に参加して(吉田)

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8月31日に尾張旭市立城山小学校で行われた勉強会に参加させていただきました。翌日から二学期というお忙しい中、先生方と一緒に多くの学びをさせていただきました。
大きく2点のことについて書かせていただきたいと思います。

1つ目は玉置先生の授業です。

最近玉置先生の授業を多く拝見させていただいています。その中で「10手先を読んでいるか」のように見えることがあります。プロの棋士などで用いられる表現ですが、玉置先生もその表現に当てはまる方だと感じます。様々な授業技術(表情発言、エレベータートーク、選択の場面を作るなど)や教材観(人は簡単に変われない、わざと疑問を生み出すようになど)をお持ちだということは様々な記事や書籍、講演会などに表れていると思います。
勉強会に参加する度に1つ1つに意図的で明確な目的があること、広いストライクゾーンで子供の意見を大切にされておられることを感じます。自分に足りないことばかりです。
あと半年の中で「玉置先生の授業」たくさん吸収し、学ぼうと思います。

2つ目は素敵な授業ができるようになりたいということです。

講演の中で算数の授業を見せていただきました。「互いに握手をすると全部で何回?」という内容で学習をしているのですが、そこに現れる子供たちの姿がとても素敵でした。映像の中に「見方・考え方」ということで「図を使って」「物を使って」「手を使って」という様々な調べ方を表現し、活動してする姿や答えは違うけれど、習ったことを活用して説明している姿が見られました。授業者である玉置先生はそれらすべての意見を大切に、そして常に褒めていました。

このことから、子供の豊かな発想が生まれる授業は「もっと知りたいと思え、仲間のどんな意見でも取り入れてたいと聞き合い、全体で練り上げていくような授業ではないか」と私は考えました。その中で教師は「授業の中で教材の面白さや狙いを持っている」「授業の中で一番子供の表情や意見を拾うことができる存在として、ファシリテーターになり、子供につなぎ、よさを広める」などをすることにより、子供が輝く場所・ポイントを生み出していくことができるのではないでしょうか。授業は深く考えるほど、子供と考えていくほど面白くなっていくものなのだなと改めて思いました。

今後も勉強し続けようと思います。(吉田)

8月30日尾張旭市立渋川小学校の勉強会に参加して(吉田)

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8月30日に渋川小学校の勉強会に参加させていただきました。
今回の講演では玉置先生が新学習指導要領に関する内容とそれに基づく授業改善・授業技術の二本立ての話をされていました。

この記事ではそれぞれの内容で考えたことを述べさせていただこうと思います。

まず「主体的・対話的で深い学び」についてです。
「主体的・対話的で深い学び」という言葉は耳にタコができるくらい聞く内容だと思います。しかし、実際「どうすれば主体的?」「この場面はどの学びになっているの?」などと問いたくなる内容でもないでしょうか。今回玉置先生から次のような見方考え方を学びました。

主体的=指示されてやる学習ではない。
対話的=自分一人で完結する学習ではない。
深い学び=「見方・考え方」を道具として使う学習

この言葉を見た時、2点のことを思いました。1つ目は意識した授業技術を考える大切さです。

常に授業でこのことをやっていくのは、困難かもしれませんが1つでも授業の中にそんな場面をつくれないかと考えていく、学んだことを実践し、子供たちと私自身になじむものにしていく姿勢が求められるのだと感じました。

2つ目は私自身がこの学習を確立していることの重要性です。
子供に対して「主体的・対話的で深い学び」をすると言っていて、教師になった私自身がそれをしていないのでは「主体的・対話的で深い学び」の核心に迫れないのではないかという思いを抱いたからです。この思いに対する私なりの論をうまく展開することはできないのですが、自分も取り組むことも1つの要素になっているのではと考えました。

次に「教師理解」を含めた授業技術です。
玉置先生は本題を始める前に「教師理解」という言葉を紹介されました。「教師理解」とは、「子供が教師のことをどのように理解しているか」という視点です。私は授業をしていく上で「教師理解」という視点は重要だと考えました。

「○付け法」や「エレベータートーク」など様々な授業技術は、それらすべてに目的があるから使われます。その目的の中に「教師理解」という内容も入ってくるのではないでしょうか。

例えば「表情発言」という点では「子供の表情から意見をつなぐ」「子供の変化から授業を展開していく」という授業を成立させるための工夫が挙げられます。ここに「教師理解」という視点を加えると「この先生は私たちを見ている」「授業中に表現することっていいことなんだ」という内容も挙げることができると思います。いわゆる隠れたカリキュラムです。

このように授業技術は授業を成立させるためにあるだけでなく、「先生ってこんな人なんだ」ということを暗に伝えているものであると感じ、熟考しながら授業を構成していくことが大切だと感じました。

2学期が始まるという大変な時期にも関わらず、勉強会に参加させていただき、ありがとうございました。(吉田)

8月30日飛鳥学園小中一貫教育校の勉強会に参加して(白井)

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 8月30日飛鳥学園小中一貫教育校において勉強会に参加させていただきました。玉置先生による道徳の模擬授業と指導方法についての勉強会でした。

 今回の中で、特に印象に残ったことが2つあります。

1つ目は、「ゆさぶる」ということです。「子どもたちの心にゆさぶりをかける」と、先生はおっしゃっていました。授業の中で当たり前に過ぎていくのではなく、「本当にそうなるのか?」「それだけで本当に変わると思うか?」と問いかけていました。私自身、道徳ではよい子になろうとしてしまっていた記憶があります。しかし、「本当にそうだと思うか?」と問われると、簡単に「はい」とは言えません。今回の教材の中でも、「約束破ったくらいで、本当に人間は泣くと思うか?」というゆさぶりに対して、考えることでより深く主人公の気持ちを考えることができたと思います。私も、子どもの心にゆさぶりをかけられるような深い質問を、道徳の授業の中で行えるように、努力したいと思いました。

 2つ目は、「全員で」ということです。道徳的価値や主人公の気持ちの葛藤を、学級全体で捉えていくということを学びました。例えば「思いやりとは何か」という発問に対して、教師側から当てていくことで全員が自分のこととして、考えるようになるということです。学級で1つになって道徳をする中でも、全員の心にせまる大切さを学びました。また、範読の時にも難しい部分を繰り返し読んだり、質問をしたりすることで、文章を読むのが苦手な子どもも理解ができ、全員で考えていけることも学びました。

 最後に、勉強会の後にも、先生方が学校内を案内してくださり、小中一貫校の校舎や教室内掲示などを見させていただきました。目が点になってしまうものばかりで、とても勉強になりました。2学期直前でお忙しい中、勉強会に参加させていただき、ありがとうございました。(白井)

8月26日愛される学校づくり研究会に参加して(丹羽、山下、百瀬)

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 8月26日愛される学校づくり研究会に参加させていただきました。この記事は生徒役として参加した、2期生百瀬、3期生丹羽、山下の3人で書かせていただきます。


 先日、愛される学校づくり研究会に生徒役として参加させていただいて学んだことや感じたことを記したいと思います。

 まず、二期生の吉田さん、授業本当にお疲れ様でした。実習に行く前の身として、あんなに素敵な道徳の授業ができたらいいなと心から思いました。子ども一人一人の考えを大切にする姿勢や、子どもの発言に対するつなぎ言葉の大切さ、揺さぶり発問を取り入れることで深い学びが生まれるのだということを改めて実感することができました。

 次に検討会では、様々な先生方から吉田さんの授業の中には、主体的、対話的、深い学びがたくさん入っていることを教えていただきました。特に和田先生がおっしゃった道徳の価値観を言葉で見える化することや、教師が発問の幅を狭めてはいけないのだということがとても印象に残り、ぜひとも取り入れられたらいいなと感じました。

 こんな有意義な道徳の授業を受けることができてとてもいい勉強になりました。ありがとうございます。授業のあとのBBQも美味しかったし、2期生の先輩や、3期生、玉置先生に久しぶりに会えてよかったです。ありがとうございました!(丹羽)



今 回、2期生の吉田さんの授業に児童役として参加させてもらいました。文章は最初から順に読んでいくのが普通だと思っていましたが最初と最後を先に提示し、変わったきっかけを考えさせるという方法は斬新で強く印象に残ったので是非参考にしたいなと思いました。

 模擬授業のあとの検討会では片方が黙っていても対話的になりうるのだということを学びました。これまではペア学習やグループ学習など人と人との間に会話や話し合いがあるときに対話的と言えるのだと思っていたので対話的という言葉に対して考え方が広がりました。また、アドバイスツールを使って主体的、対話的、深い学びが目に見える形で分析できたので分かりやすくとても勉強になりました。

 素晴らしい先生方がたくさんいる前で授業するのは相当緊張されたと思います。私はあがり症なので子供たちの前でもまだうまく授業ができないけれど1年後には吉田さんのような授業ができるようになりたいと思いました。吉田さん、授業お疲れ様でした。(山下)


 今回はゼミ生の吉田くんの道徳の授業に、生徒役とし て参加させて頂きました。1つの授業の中に、ペア交流や全員指名、列ごと指名などさまざまな方法で自分の意見を言える場面があり、生徒役として自然と考える場面が多い授業だと感じました。特に、吉田くんも「ゆさぶり」と言っていた場面では、漠然と楽しいと主人公の気持ちを考えていたものが、主人公の気持ちになり、なぜそのような気持ちになるのか考えさせられ、生徒役としてゆさぶられました。吉田くんが発問をするのに、「何を考えさせたいのか」がはっきりとしていたからこそだと思います。

 検討会では、主体的、対話的、深い学びの観点をもって授業を振り返りました。3つの観点は互いに関わり合っていて、3つがあってこそ、子どもが考え価値を見出す授業になるのだと思いました。

 意図的に指名をすることで、全員が発言することになり、自然と考える状況になります。しかし、検討会では「挙手をすることの方が主体である」という意見がありました。私は人前で手を挙げて意見を言うことが苦手です。しかし、当てられると思うと意見を一生懸命に考える、そんな児童でした。挙手が出来る子に取っては、挙手をさせることが主体的になるし、私みたいな児童の場合は発言出来る機会を作ることで自分を表出できるし、、、と教師の指導方法がさまざまにある分子どもに合わせた指導が必要であることを感じました。

 教師になるまでに学ぶべきことは多くあることを実感したセミナーでした。これからも1つ1つ学びを増やしていきたいと思います。ありがとうございました。(百瀬)


 吉田くんおつかれさまでした。EDUCOMのみなさん、先生方ありがとうございました。

教師力アップセミナー(川上康則先生)に参加して(杉野・池戸・千種・土屋)

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 土屋は2回目、池戸・杉野・千種は今回初めて教師力アップセミナーに参加させていただきました。

 川上先生のお話は困り感を抱えている子どもたちへのアプローチの仕方などで、自分たちが興味を持っているテーマで大変為になるお話でした。また、改めて特別支援教育について考える機会にもなりました。

 印象に残っているのは「対象児よりもその子を気にする子を優先的に考えよう。」という話です。このことは通常学級での支援で忘れがちな事であり、気にかけていかなければならない事だと感じました。対象児を支援していくだけではなく、周りの子どもたちも気にかけていくことで、学級全体の雰囲気が良くなり、過ごしやすい居場所に学級がなっていくということが分かりました。

 特別支援教育は特定の子どもが対象なのではなく、すべての子どもたちが対象であるということを常に頭に置いて、子どもたちと向き合っていけるようにしたいと思いました。
会場準備等で玉置ゼミの方たちに大変お世話になりました。参加させていただきありがとうございました。(松本ゼミ 杉野・池戸・千種、安田ゼミ 土屋)

教師力アップセミナー(川上康則先生)に参加して(國枝・中出)

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 今日は東京都立矢口特別支援学校の川上康則先生の講演を聞きました。

 講演では、はじめにクラスで居場所がない子の感じ方や、その対策についての話がありました。しかし、対象児よりも、その子を気にする子を優先的に考えるべきであるという話がありました。気にしすぎる子どもは、対象児を取り上げようとして、支援しようとするとクラスが落ち着かなくなるという問題があり、早めな対応が必要となるのです。

 私達は、特別支援教育を専門とするため、どうしても対象児に目を向けそちらの対応を優先させてしまいます。将来、学級経営をする上で、気にしすぎる子の存在を見落とすことがないように頭においておきたいです。(2年生 國枝・中出)

教師力アップセミナー(川上康則先生)に参加して(牧野・中田昂)

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 私は久しぶりに参加することができた教師力アップセミナーでした。参加することができて良かった、本当にいい機会をいただいていると実感しました。

 せっかく現場で働いているのだから、学生のころとは違う聴き方が少しでもできればと思い、すぐに自分が気をつけて取り組めそうだと思った内容に、☆印をつけながら聴いていました。☆印がついた箇所は6箇所です。
 
 その中でも特に明日から気をつけていきたいと感じたのは、「机間巡視は学習ができる子を放置しない」ことです。私は1学期を終えて思った課題の1つに、早く終わった子対策、をあげていました。だから余計このことが身に沁みました。

 どの子も大切、心ではそう思っていても、机間巡視にかける時間やその子を構う時間には、1人1人差ができてしまっています。特にできる子はできるから大丈夫、と自分の中で勝手に考えていたと思います。

 2学期からは、机間巡視もまずは全体を見て、できている子を褒めて次の指示を出し、それが他の子にもいい影響となるようにしていきたいです。その後につまずいている子に寄り添う時間も取りたいと考えています。

 大変だなあと思う子ばかりを気にかけるのではなく、広い視野をもてるように、心がけていこうと思います。ありがとうございました。(牧野)



 ついに2学期の幕開けだ。
 楽しい夏休みの思い出にずっと浸っていてはいけない。そう思いながらも、体はなかなか言うことを聞いてくれない。

 セミナーで川上康則先生のお話を聞いた。テーマは「発達につまずきのある子どもの輝かせ方」だ。

 4月から現場で働かせて頂いて、感じたことがある。それは、姿勢の良い子ほど、学力が高いと言うことだ。一概には言えないかもしれないが、そう感じていた。

 今日の川上先生のお話の中で、「固有感覚」の低反応(低緊張)の話が挙げられていた。

 固有感覚とは、筋肉の張り具合や関節の角度についての情報を脳に伝えること、だと言われていた。それが低いことで、授業中の姿勢が崩れてしまったり、脳が活発に動かなかったりしてしまうようだ。

 今までは、ただ姿勢が悪い、やる気がないなどと思っていた児童の見方も、実は発達につまづいていたのではないかと考えることができるようになった。

 体の幹から鍛えることで、案外学力は伸びるのかもしれないと思った。川上先生の著書にいくつか、体育関係があったのにも、頷くことができる。

 明日からの指導に活かせそうだ。(中田昂)

※写真は2015年度、2016年度の研究室HPより

教師力アップセミナー(川上康則先生)に参加して(堀江・杉下)

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 今回のセミナーで1番心にぐさっときた言葉は、「分かる人?で進める授業よりも安心して分からないと言える教室にしよう」でした。これは、学生時代、玉置先生や様々な先生方がおっしゃっていたことですが、1学期の自分の授業を振り返ると、「分かる人?」と聞いて授業を進めていることが多かった気がします。
「分からない人?」と聞くのではなく「もっと考えるヒントが欲しい人」や「なんだかすっきりしていない人」という聞き方にして、分からない子どもも授業に参加でき、居場所を作る必要があることを学びました。

 2学期が始まり、授業も本格的に始まってきます。発問の仕方に気をつけ、また、どのような発問をすれば、全員が授業に参加できるのか、引き出しをたくさん増やしていきたいと思います。ありがとうございました。(堀江)

 教師力アップセミナーに参加させていただき、特に感動したことは、出来事の枠組を少し変えるだけで、別の視点をもつことができるいうことです。実際にリフレーミングを体験し、簡単に苦手を強みに変えられることを実感しました。例えば、「落ち着きがない、集中が続かない」を別の視点で見ると、「活動的、エンジンが大きい、積極的」等、たくさんの長所が生まれました。ただ悪いところを叱られるだけでは子どももやる気が起きません。しかし、「あなたはエンジンが大きいね。だからそれに見合ったブレーキも必要だね」と声を掛けられれば確かにやる気になると気付きました。固まった枠だけでなく、また別の枠で考えることで、子どもの見方や掛けられる言葉が変わってきます。人間理解の第一歩でもあるリフレーミングの力を是非鍛えたいと思いました。

 「早く現場で実践したい!」が盛りだくさんの教師力アップセミナー、今日もたくさんの学びを得ることができ、二学期からの活力になりました。本日はありがとうございました。(杉下)

※写真は2015年度、2016年度の研究室HPより

教師力アップセミナー(川上康則先生)に参加して(松井・渡部)

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 川上先生のお話を聞き、2学期に向けて取り組んでみようと思ったことが2つある。
 1つ目は、援助要求スキルを教えること。「困った」「わからない」といった状態に陥ったとき、「手伝ってください」や「わからないので教えてください」と言えるスキルが援助要求スキルである。この力がないと、泣いたり騒いだりといった行動や、隠したりごまかしたりといった行動をしてしまうのだ。

 私はしばしば子どもたちに、「自分でどうしたらいいか考えよう」といった指導をしてきた。もちろん見放しているわけではなく、フォローもしている。自立を目指しての指導である。しかし、「まずはこうするといいんだ」ということを教えてあげることが、大切なのかもしれないと感じた。行動の選択肢をいくつかもった状態で、初めて「自分で考える」=「自分で選択肢から決める」という行動になるのである。

 2つ目は、子どもの「お試し行動」に毅然とした態度で対処すること。子どもがかまってほしい気持ちから、わざと「イヤイヤ」な態度を示したり、ベタベタまとわりついたりすること、中学生では言葉巧みに大人を揺さぶるのがお試し行動である。
 お試し行動を出しやすいタイプの大人に、「機械的な対応」と「要求通りに応えすぎる」というものがある。振り返ってみると、忙しいときほど機械的な対応をしてしまう。そうすると、子どもは承認された実感がなく、行動の修正ができない。また、要求に応えすぎると、行動はエスカレートしていってしまうのだ。
 キーワードは「堂々と 毅然と おだやかに」「焦らず 慌てず あきらめず」。教師である私自身がブレない指導を心がけ、気になる行動の修正を図りたい。

 具体的な対応、支援策について考えることができた2時間。まだまだできないことが多いが、自分の中で意図をもって子どもと関わり、2学期も子どもと共に成長していこうと決意したセミナーになった。(松井)



 今回のセミナーに参加させていただき、引き出しを多く持ちたいと思いました。例えば、「わからない人?」と聞くのではなく、「えっ?アレっ?と思った人」など聞き方の引き出しを多く持つこと。「苦手」を「強み」にするリフレーミングの引き出しを多く持つこと。短く太く褒める言葉の引き出しを多く持つこと。どんなことでも引き出しを多く持つことで子どもたちとの関わり方が変わっていくと感じました。自分がすぐに使えるものは少ないかもしれませんが、まずは先生方の姿や書籍から様々な方法を知ることから始めたいと思います。そして、試してみながら自分の引き出しを一つでも増やしていきたいです。

  私は社会人になり初めて教師力アップセミナーに参加しました。学生のときは「こういう子には…、こういうときは…」という話を漠然と聞いていました。しかし、今日は気づくと自分のクラスの子どもたちのことを思い浮かべながら話を聞いていました。思い浮かべるものがあると先生のお話が学びとしてだけではなく、二学期からもかんばりたいというエネルギーとなっていました。本日はありがとうございました。(渡部)

※二人の写真は、2015年度の研究室HP掲載のもの。

愛される学校づくり研究会 (岩田)(早川)(江口)

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 8月26日(土)春日井のEDUCOMで行われた愛される学校づくり研究会に参加させていただきました。今年度は、2期生吉田君が道徳の模擬授業を行い、わたしたちゼミ生は生徒役として授業に参加しました。

 吉田君の模擬授業はとても素晴しいもので、とても2時間の教材研究でできた授業とは思えませんでした。本日は、指定された役割もなかったので純粋に小学校三年生として道徳の授業に入り込むことが出来ました(笑)。

 本日は、授業後の検討会で得た学びについて記事にしていきます。検討会では「主体的・対話的・深い学び」に焦点が置かれ、様々な先生からお話をいただきました。どのお話も、「確かに。」「なるほど。」と感じることばかりで、非常に勉強させていただきました。
 そこでわたしが今回最も注目したことは、「対話的が目に見えるものだけではない。」ということです。グループワークやペア学習、対話というと一番にそのような活動が浮かんできます。言い換えれば、周囲と言葉をかわすことこそが対話であるという認識を持っていました。しかし、今回、他の人の意見を聞き、自分の意見と比較してみたり、共感したり、言葉に発しなくとも、思うことこそが対話につながるということを学びました。自分自身と向き合い、心で対話することこそ道徳であり、そうすることで深い学びを得ることができるのだと、自分に今までなかった価値観を得ることが出来ました。毎回検討会において深い学びをしているなと実感しています(笑)。

 今後もしっかりと、自分にない価値観を取り入れ、多様な視点を養っていきたいです。授業者の吉田君本当にお疲れ様でした。(岩田)



児童役として2期制の吉田さんの模擬授業を受けさせていただきました。いくら教育実習を経験した1つ上の先輩とは言え、想像もできないくらいのレベルの高い授業だと感じました。同じような授業が今の自分にできるとは思いませんが、教育実習に向けていい刺激をもらうことが出来ました。

 また、現職の先生方や2期生の寺坂さんらの「主体的・対話的・深い学び」の3つの観点からの授業研究コメントにも自分の頭の中にはない視点が多くあり、良い学びが出来たと感じることのできた1日でした。ありがとうございました。(早川)



 今回、2期生の吉田くんの道徳の授業の生徒役として参加しました。朝早くから、2時間集中して練習したということでしたが、とても同い年とは思えない素晴らしい道徳の授業でした。

 机間指導の際も笑顔で「いい言葉だね」と声を掛けてくれて、とても自信を持って発言をすることができました。今回の授業を通して、やはり机間指導はとても大切であると改めて感じることができました。

 主体的、対話的、深い学びということに焦点を当て、振り返りをしていきましたが、どの項目も関連し合っているという言葉が印象的でした。ペアで話し合う際も対話的だけだと思っていましたが、自分から話したいという思いがあるから、主体的もある。また、意見を取り入れ、そこからまた考えるため、深い学びもあるということが分かりました。

 また教師は、わからないふりをすると言いますが、吉田くんも「本当にこんなので、楽しいって思える?」と深めるための発問をしていました。淡々と進めるだけでは、何を学んでいるのか、その後どう活かしていけばいいのかということが、分からないため深めるための発問はとても大切だと思いました。吉田くん、本当にお疲れ様でした。(江口)
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