「菊池省三の学級づくり方程式」(菊池省三著)から3(松田)

○ P25 2行目
「ほめる」「ほめられる」ことをあまり経験しないまま、進級してくる子どもたちも少なくありません。ですから、まずは「ほめる」「ほめられる」心地よさを実感させたいと考えています。普段より背伸びしたような行為も、徐々に少なくなっていきます。なぜなら、必ずしもほめられたいがための行為がほめられる対象にはならないことに気づくからです。

● 以上の記述より
「ほめ言葉のシャワー」で始めはほめられたくていつもより良い行動をしようとする子どもがいるが、自分が意識していなかった部分を見つけてほめてくれる仲間がいることを理解することで、ありのままの自分でも受け入れてもらえているという気持ちを持つことができ、自己肯定感の高まりにつながるということが分かる。このような気持ちを持たせるためには、教師が子どものありのままの良い姿を見つけることや、クラスの子どもたちにその日にほめられる子どものことをよく観察するよう伝えることが必要であると考える。(松田)

「菊池省三の学級づくり方程式」(菊池省三著)から2(松田)

〇 P5 12行目
学級の空気は学級文化となり、子どもたちの人間性を築いていきます。温かい人間関係が成り立つ学級文化の中では、一人ひとりが自分らしさを発揮し他者を認め、より成長しようとお互い高め合っていきます。

● 以上の記述より
学級は子どもの人間性を築くのに重要な役割を果たしていることが分かる。子どもが自分らしさを発揮し他者を認めることができるようにするために、まずは教師が子どもを認め、価値づけることで子どもが自分らしさを見つけることができると考える。そのために、日頃から子どもの様子をよく観察し、良いところを見つけることを心掛けることが大切である。また、子どもが他者を認めることができるよう、「みんなに認めてもらえている」という気持ちを一人ひとりに持たせることが必要である。(松田)

教室をいきいきと2 大村はま (丹羽)

◯P64 12行目
ある時、気の散りやすい落ちつきがない、学習態度のくずれやすい子が、実に静かな顔をして、じっと考えながら読んでいるのを見つけました。私は嬉しくなってその横顔を撮ったのです。本人はもちろん気がつきませんでしたが、よく撮れたので、それを焼きまして、その子に贈るときに、「これね、お母さんに僕はこんなによく勉強しているんだよって見せなさい。」と言いました。その子はびっくりして、そして、とても嬉しそうな顔をしました。

●以上のことから
この子は本当はよく勉強していない子です。しかし、写真を撮ったことで、その子にとってたいへん刺激となり、勉強するようになったそうだ。
教師は子どもの悪い部分ばかりを見るのではなく、その子が光っている瞬間を切り取って価値付けしてあげることが大切なのだと読み取れる。

教室をいきいきと2 大村はま (丹羽)

○ P30 6行目より
ほかのことも教師に似ますが、なかでも話というのはたいへん似るような気がします。話と字の書き方とは、実に嫌になるほどよく似るものなのです。ですから、子どもをいい話し手にしたかったら、いい話を聞かせる、いい話を聞いている子どもは知らない間に要領を覚える、とこういうわけなので、教師の大責任です。

●以上のことから
子どもは学校において、長い時間をともにする教師の言動を意識していなくても移ることは予想できる。だからこそ、口癖だったり、朝の会、帰りの会で話す内容は気をつけるべきであると読み取れる。だからこそ、子どもが心惹かれるような、面白くなるような、話出しにすることで子どもたちの聴く力や、話す力も伸びるのだと学んだ。そのためには、話す内容をメモに書いたりし、話が詰まるのを防ぐ必要がある。

「菊池省三の学級づくり方程式」(菊池省三著)から1(松田)

○ P4 5行目
なにより大切なのは、教師が「この子たちは絶対によくなるし、変わる」と信じること。難しい理論はいりません。絶対によくなるという信念や覚悟の強さが全て。そう信じて指導しないかぎりは、何をやっても無理だろうと思います。

● 以上の記述より、教師が子どもを信じることで子どもが「自分にもできる」と自信を持つことができ、特別な支援が必要な子や家庭に問題を抱える子、外国にルーツをもっている子など、いろいろな背景がある子どもがハンディを感じることなくクラスに所属できると考える。どんな子どもも輝くことができる空間を作ることを意識しなければならない。(松田)



教室をいきいきと2 大村はま (丹羽)

◯ P24 14行目より
その子も、いけないことをしたということに気がつかないくらいぱっと消して書いたのですから、そんな時に割りこんでいって注意をするということは、せっかく一つのところへ向かって勉強しているみんなの気持をこわしてしまいます。

● 以上のことから
大村はま先生は子どもが間違いをしたとしても注意をするときとしない時を分けており、どんなときでも口を挟むのではなく、言わなくても本人が分かっていることにはあえて何も言わず、言うべきタイミングを逃さないことの大切さが読み取れる。そうすることでその子の気持ちだけでなく、教室の雰囲気までも一つに向かうことができると学んだ。
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