蟹江小学校 校内道徳の研究授業と研究協議に参加してみて(小谷川)

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 こんにちは、今回特別に参加させていただいた小谷川優衣です。蟹江小学校での研究授業とその協議について書かせていただきます。

 研究授業は実習などで色々と見てきたことはありましたが、先生方での研究授業を通しての協議に参観というのは今までなかったのでとても新鮮なことが多く勉強になりました。

 協議での意見の出し方にも、今回の蟹江小学校では付箋を用いて、様々な意見が出やすくまた逆に皆が同じことを感じたというのも付箋の数で表すことが出来ていたのでとても議論しやすいように工夫されていたのが印象的でした。また批判ではなく、良いところを出していたり、全体で話し合う時も自分だったらどうするか、この部分は取り入れてみたいと思ったなど、その場にいる全員で研究授業を通して道徳を教えることについて考えているように思えました。

 そして今回の研究授業から道徳について私自身も多くのことを学ぶことができましたが、特に私自身改めて感じさせられたことは道徳の授業では事実よりも心情が大切だということです。私も先週まで教育実習を行なっていて、道徳の授業はとても苦戦しました。どうしても内容の読み取りになってしまったり、教材の意図から少し外れてしまったり、考えれば考えるほどわからなくなる教科であると実感しました。

 今回の研究授業でも読み物を登場人物で2種類に分けて、それぞれ読ませて互いの状況がわからない状態にしてすれ違いについて考えさせるという内容でとても新しくておもしろいと思いましたが、そのおかげで時系列を確認するのに時間を使ってしまい、また子どもたちのどうすればすれ違いが起こらなかったのかという意見でも事実ばかりがあがっていました。

 教材から子どもたちにどのような気持ちを持たせたかったのか、どのような子どもに育って欲しいのか何を学んで欲しいのかを念頭におくことが道徳の授業では必要であること、そしてそれを考えるとこの話から相手のことを思いやってこのような行動をするなどの意見を子どもから出してあげたいということになり、そのためには時系列の時点でもう少し気持ちの部分も入れてあげたりなどの改善点が出てきました。また、せっかく読み物を2種類に分けるという工夫があったのでそれをどれだけ生かすことができるのかなど良い部分をもっとより良くできたのではないかと色々な考えも持つことができ、勉強になりました。

 答えがないからこそ様々な工夫ができるし、考え合うこともでき、そういう面で難しいと感じることもあるけれど、常に良いものを追求していけることはとても素晴らしいことだと、道徳の授業を作っていくことの良さを感じることができました。実習での道徳授業の経験や、蟹江小学校での協議で学んだことなどを踏まえ、子どもの心を育てていくという意識の下、自分だったらどのような授業を描いていくかと考えてこれからも積極的に道徳と向き合って学んでいきたいと思います。(小谷川)

11月19日 蟹江小学校 校内現職教育に参加して(早川)

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 こんにちは。3期生の早川です。先日、蟹江小学校の校内現職教育に参加させていただきました。

 今回の研究対象は、「すれちがい」というテーマの道徳の授業でした。

 蟹江小の多くの先生方や、玉置先生を含めたスーツ姿の私達が1つの教室内を取り囲む中、子どもたちは極度に緊張している様子もなく、先生のあたたかな授業進行に夢中のようでした。

 授業は、お話のタイトル「すれちがい」のように、クラスの児童を半分に分け、それぞれに違う視点から書かれたお話のプリントを配ることで、お互いの事情を知らない主人公に合わせた授業展開をされていました。

 しかし、この進め方が後に議論の的になりました。それは、せっかく2つに分けたのにもかかわらず、分けた児童同士ではなく、それぞれの児童対先生の進行になってしまったからでした。工夫を凝らすあまり、授業進行を難しい設定にすると子どもたちに話の内容を理解させることが中心になってしまい、「考え、議論する道徳」「対話的な学び」「多面的・多角的」といった特別の教科道徳として目指されている目標とは違う方向とは変わってしまうとのことでした。

 私は、授業を拝見させて頂いて、以下の数点が印象に残りました。
・どんな発言を子どもがしても、ちゃんと受け止められていた(先生が勝手に付け加えることがなかった)
・先生が、終始笑顔だった
・グループでの話し合いで、子どもたちが必死に自分の考えを周りに伝えていた

 また、私が学習指導案を見ながら授業を参観させていただいたのでわかったことですが、子どもから思い通りの発言が出ないときに、先生が少し困ったような顔や、修正を促す発言があったようにも感じました。どんなに毎日多くの授業をされている先生でも、思い通りにならないこともあるよなと改めて痛感させられました。

 いかに、先生が日頃から授業に真剣に向きあって日々過ごさないといけないか、久しぶりに学校に入って感じました。

 最後になりますが、蟹江小学校の子どもたちについてです。子どもたちは、私達とすれ違ったときにしっかりと挨拶をしてくれました。校内を移動する間に、児童玄関も見ましたが、きれいに靴箱の中に靴が収納されていて小学校全体として指導がきちんとされているんだなと感じました。各クラスのランドセルも同様に、棚から何ながはみ出すということもなく、整理整頓の意識が子どもたちに染み渡っているようでした。授業だけでなく、学校生活全体で子どもたちを育んでいくということが、こういうことなのかなと少しわかった気がしました。

 蟹江小学校の校長先生をはじめとした先生方、そして玉置先生。参加させていただきありがとうございました。(早川)

※文章にする上で、どうしても上から目線のような表現が有ると思いますが、どうかご容赦ください。

蟹江町立蟹江小学校の道徳の授業をみて(嶋藤)

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 こんにちは。3期生の嶋藤菜月です。今回は蟹江町立蟹江小学校の道徳の授業をみてきました。そこで、学んだことを2つ書いていきます。

 1つ目は、心情を授業の中で聞いていかなければ、後で考える時間があっても出てこないということです。今回の授業では、心情をあまり聞かず、時系列の確認ばかり行っていました。その結果、子どもの言葉には心情が少なく、事実が多かったのではないかと思います。子どもにその人の立場になって考えさせるには、教師が心情を子どもにその都度聞いていくことが大切だと分かりました。

 2つ目は、対話とは会話ではないということです。会話というのは、相手の話に付け加えるのではなく、自分のことを話していればいいと思います。しかし、対話は相手の意見に対して確かにそうだな、いやそれは違うのではないかなど、何らかの反応をし、自分の意見を付け加えていくものです。

 今回の授業では、子どもと教師のみの対話で終わっており、子ども同士の対話というのが少なく、会話で終わっていたように思います。相手の意見に対してどう思うのかという対話をさせるためには、教師が子どもと子どもの言葉をつなげてあげることが大切であると分かりました。ほかっておいても子どもが勝手につながっていけば理想ですが、なかなかそれは難しいので、子どもの発言に対し、何かしら反応をしている子どもを教師があて、つなげることが大切であることが分かりました。そのために、聞いている子どもの表情をしっかり見ることが教師に必要だということも分かりました。

 以上のように、今回もとても勉強になる時間を過ごさせていただきました。これも、玉置先生のおかげです。卒業まで残り少ないですが、最後までしっかりと学んでいきたいと思います。ありがとうございました。(嶋藤)

北名古屋市立白木中学校 「命の授業」に参加して (安部)

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 こんにちは。4期生の安部です。北名古屋市立白木中学校の「命の授業」に参加させていただき、学んだことを書きます。

 全校生徒が集まる体育館にて行われた「命の授業」は生徒による保健委員会の発表の後に行われました。3期生菱川さんのアイスブレイクはさすがという感じで、すごく盛り上がりました。全体がわっと盛り上がったところでいよいよ命の授業が始まり、その緩急がよりいっそう生徒たちを真剣にさせたと思います。

 自らの小児がん経験を語る、向宇希さんと玉置先生がやりとりをする中で、時々生徒を指名し意見を言わせる、隣同士で交流する場を与えるなど、玉置先生らしい参加型の授業形式で行われる講演でした。「命の授業」というと、一方的に話をずっと聞く、という受け身の講演を想像していたので、このようなやり方はすごく新鮮でした。

 また、玉置先生は「出力することの大切さ」を繰り返しおっしゃっていました。受動的に何かを得ることも大切ですが、そのあと自分の言葉で出力できるか、がいかに大切であるということを改めて感じました。“命の大切さ”など子どもの心に響く講演も、それを聞いたあとに出力させること、例えば友達と意見を交流したり、感想をしっかり書くという時間を設けるのが大切ではないかと思いました。

 向さんの話の中で、1番心に残っているのが、“自分の病気のせいで、弟もいじめを受けていた”ということです。そんな弟が向さんに思わず言ってしまった「おまえなんかあの時死ねばよかった。」という言葉がすごく胸に刺さりました。あまりにも生々しくて、ぞっとしました。それを言われたときの向さんの気持ちが一瞬にしてわかりました。聞いている中学生も真剣な表情で向さんの方を見ていました。

 “かけがえのない命”という自覚を一人一人の子どもに実感してもらうため、やはりこういう機会を設けることは大切だなと思いました。

 玉置先生をはじめ講演をしてくださった向先生、そして中学校の先生方、貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。(安部)

10月28日教師力アップセミナーに参加して(井上、鏡味)

 こんにちは!4期生の井上と鏡味です。今回は10月28日に参加させていただいた教師力アップセミナーでの学びについて書かせていただきます。

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 こんにちは!4期生の井上です。今回は教師力アップセミナーに参加し、感じたこと、考えたことを記していきたいと思います。

 横山先生の講義を聞いて、1番関心を寄せたことが、子供がいい行動をしていたらその子へ近づいて褒めるということです。

 自分は小学校の教育実習へ行った時に、逆の行動をしていたなあと感じました。それは減らしたい行動、つまり集中できていない子やよそ事をしてしまっている子に近づいて注意していました。しかしこれでは子供たちは次第に「あ、先生が近づいてきたから注意される」と先生が近づくのは自分が悪いことをしていたからだ、と思うようになってしまいます。

 横山先生はその逆で、増やしたい行動、つまり集中できていなかった子がノートをとっていた、そのことを見逃さず近づいて褒める。そうすることで、「あ、先生が近づいてきたら褒められる!」と、先生が近づいてくることをいいこととして捉えてくれるようになります。

 普段気にしていないと、ついつい気になる児童、生徒に目が行きがちですが、本当に大切なことは、良い行動をしている時にそれを察知し、褒めることなんだと改めて考えることができました。

 今は中学校実習へ行っているため、そのことを意識して取り組んでいきたいと思います。

玉置ゼミに入り早くも、1年が経とうとしています。非常に早く感じます。しかしこれも日々が充実しているからだと思います。これからも充実した日々を送ることができるように、毎日を大切にして生活していきたいと思います。横山先生、ありがとうございました。


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 こんにちは!4期生の鏡味です。今回は10月28日に参加させていただいた教師力アップセミナーでの学びについて書かせていただきます。

 横山先生の言葉で一番印象に残っているのは、子どもの減らしたい行動は無視をし、増やしたい行動をしている子をたくさん褒めてあげることです。私自身、実習やサークルで子どもと関わっている時、子どもの悪い行動ばかりに目が行き、ついつい注意をしてしまう場面が多くあります。しかしその子のためを思うと、自分を見つめ直しダメな行動に気づくことが大切です。教師が注意ばかりしていると子どもの気づく場面を奪ってしまいます。増やしたい行動をしている子をたくさん褒めてあげて、減らしたい行動をしている子がそれに気づき、子どもが自立し、成長していくことが大切だと学びました。

 また、横山先生は頑張っている子に近づいてにっこり笑ってあげたり褒めてあげたりするそうです。普通、担任の先生は指導が必要な子どもの近くによく行き、指導をしています。よって、子ども達は担任の先生が近づいてくると何か指導されるのではないかと怖くなってしまうそうです。そうすることで子ども達は先生が近づいて来てくれることは褒められることだと認識をするし、褒められる行動をたくさんしようと思うそうです。褒める時は個別ではにこっと笑い、全体では言葉で褒めることが大切だと分かりました。

 今回学んだことは実習中の私にとってとても大切なことだと思いました。生徒と関わる時は横山先生から学んだことを生かして、寄って来てほしいと思われる先生になりたいです。(鏡味)
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10月28日教師力アップセミナーに参加して(加藤諒太、安藤優里)

 こんにちは。4期生の加藤諒太と安藤優里です。今回は10月28日(日)の横山浩之先生の教師力アップセミナーについて書きたいと思います!!

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 こんにちは。4期生の加藤諒太です。今回は10月28日の横山浩之先生の教師力アップセミナーについて褒めるということと、ルールの理由について書きたいと思います。

 横山先生は児童の減らしたい行動については触れずに、良い行いに目を向けて少しでも良い行いをした時に褒めることが大切だとおっしゃっていました。褒めることが良いと言うことはさまざまな先生方から学んでいましたが、減らしたい行動はどうしたらいいのかと言うことはあまり考えたことはありませんでした。むしろ自分は減らしたい行動に対して何か声かけが必要であり、その児童・生徒に対し個人指導をすると言うことが必要であると考えていました。しかし、横山先生は減らしたい行動に対し、何もしないと言う結論でした。そのような行動は児童・生徒が自ら気づがなければ減らないと思います。気づかせるために何かを言うと言うことではなく、これをしても何の意味もないと考えさせることが大切だと言うことではないかと私は考えました。

 そして、ルールの理由を説明できるかと言うお話もいただきました。資料を読んでみて、なるほどこのように説明できればいいのかと学ぶことがたくさんありました。お手伝いの理由についてです。自分が子どもの時お手伝いをすることはめんどくさいと思ってイヤイヤやっていました。しかし、お手伝いは順序立てて考える力すなわち学力がつくのです。お手伝いをそのような見方で見たことがなかったので新たな視点の発見となりました。将来、児童・生徒に指導する際にはそれをすることに何の意味があるのかと言うことをうまく説明したいと思いました。

 私はこれから中学校実習を控えています。今日学んだことは現場においてとても大切なことだと思います。少しでも今日学んだ知識を活かして積極的に学んでいきたいです。

 このような機会を用意して頂いた玉置先生をはじめ、多くの先生方、講演をして頂いた横山先生に感謝したいと思います。本当に有難うございました!! (加藤諒太)

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 こんにちは。4期生の安藤優里です。今回は10月28日の教師力アップセミナーに参加して横山浩之先生のご講演から学んだことを、「ほめてのばす」ことと「学級経営を個別指導に優先させる」ことの2つに絞って書いていきたいと思います。

 ほめてのばす、というのは、減らしたい行動を子どもがした時に注意すると、子どもは先生に構ってもらえる、と学びその行動を繰り返すようになる。そこで、その行動を無視し、子どもがふさわしい行動を取った時にほめることで子どもはふさわしい行動を取るようになっていくのだそうです。

 つい悪いところばかり指摘してしまいがちですが、普段からたくさんほめることを意識していきたいです。

 学級経営を個別指導に優先させる、とは支援が必要な子の個別指導を優先することで、全体の指導を中断してしまうと、その子以外の子が不満を持ち、結果的にクラス全体が教師に不信感を抱いて学級崩壊を招いてしまうといいます。その子に必要な個別指導を行うなら他の子にも同じように指導することが良いのだと分かりました。横山先生は、授業の中でふさわしい行動をした際にはその子の頭を撫でたり、微笑んだりして全体を中断させることなくその子をほめていました。私もこれは真似したいと思います。

 横山先生のお話をきいて、今回学んだことは、特別な支援が必要かどうかに関わらず、教育において重要な知識ばかりで、通常学級であっても教師になる以上どれも知っておかないと適切な対応ができないと感じることばかりでとても勉強になりました。横山先生、ありがとうございました。(安藤優里)
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11月14日(水)3期生ゼミ記録(岡田)

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 こんにちは。3期生の岡田です。先日のゼミで行われた、静谷くんの模擬授業について書きたいと思います。

 今回は、第三学年の算数の授業でした。静谷くんは、児童の気付きを引き出すための仕掛けをたくさん組み込んでいました。

 そのため、児童側の私たちは、

・(定規を二つ使うことに対して)
「それじゃずれちゃうよ」
・(巻尺を使う際に)
「一番端っこは0じゃないよ」
・(巻尺が斜めになっていたことに対して)
「机の端で測ろう」

 など、この他にも多くの呟きが自然と出てきました。

 これは全て、静谷くんがとぼけたり、間違った使い方をしたりして、気付かせるための仕掛けをいくつも使い、誘導していたからだと思います。それがわざとのようには思えないほど、自然な振る舞いだったので、これはきっと静谷くんの良い武器になると感じました。私も静谷くんのように、気付かせる仕掛けをたくさん使っていきたいと思います。(岡田)

11月14日 3期生ゼミ記録(早川)

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 こんにちは。3期生の早川です。今回は松田さんの模擬授業について、主に児童役の視点から記録を書きたいと思います。

 松田さんは小学校5年生の理科の「流れる水のはたらき」の授業提案をしてくれました。

 写真資料の提示、児童への言葉での働きかけなど、本当にどれも自然で別に児童役が学生でなくとも、本当の子どもたちにも伝わるだろうなと感じました。

 特に、児童役だった3期生全員が驚いたと思いますが、流れる水の中で石同士がぶつかりあって、だんだん削れることで、角が取れて丸くなるということをミニ実験で体験させてくれたのです。

 透明なボトルの中に園芸用のスポンジを入れ、それを振ることで擬似的に長い年月をかけて角が削れていくという川の中の様子を再現することが出来ていました。

 玉置先生も、その実験の工夫に驚いていました。更に発展としていかにその実験の中に自然界との共通点を感じさせられるか、すなわち、ただの透明なボトルを振る実験を面白がってやらせるだけにならないようにする注意が必要だとコメントされていました。

 ゼミの中で、それぞれが考える授業の工夫が見ることができるのは面白いなあと感じました。実際に先生になれば、毎日授業が続くので、今のゼミのような授業の工夫をすることは難しいという現実的な問題はあると思いますが、毎回の授業に1つの面白みをもたせられるようなユーモア溢れる先生になりたいなと思いました。

 松田さんお疲れ様でした。(早川)

11月14日 3期生ゼミ記録(丹羽)

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 こんにちは。3期生の丹羽亜由美です。今回は菱川くんの算数の授業を受けてみて、印象に残ったこと、議論になったことを紹介します。

 まず、菱川くんの授業の単元は小学校5年生の体積の求め方の単元でした。4年生まででならった単位数を元にどうすれば体積が求まるかを考える授業です。

 私が印象に残ったことは2つあります。
 1つ目は、授業準備が豊かであるということです。菱川くんはペアごとに画用紙で作った立方体と直方体を用意しており、子どもたちが実際に作業できるような工夫がされていました。受けてみて、やっぱりただ話を聞いて、やり方を覚えるだけの授業よりも手を動かしながら仲間と考えてする授業はとても充実するな、と感じるとともに授業準備の大切さを改めて実感しました。

 2つ目は子どもの疑問に対しての親身さです。菱川くんは子ども一人一人の疑問を拾い、丁寧に答えている姿勢がよく見えました。これは私自身も大切にしたいと思っていることですが、どんな小さな疑問であっても耳を傾けることで子どもにとっては「この先生になら聞ける」というような安心感が生まれるのではないかと感じました。

 次に議論になったことは課題に対して、授業内容や発問がズレていってしまうことです。私自身、教育実習などで課題を提示していても、子どもたちの理解度や進み具合で発問を変えてしまったり、課題に対して適切な授業ができなくなってしまった経験があります。

 この問題点にたいして重要なのは、より言葉をシャープにする、ということを学びました。どうしても子どもたちに伝えよう、わかってほしい、という思いがあるあまり、余計なことを言ってしまったり、発問がズレてしまうことがあると思います。最後は子どもの力を信じてシャープに伝えることが大切なのだと菱川くんの授業を通して学ばせてもらいました。

 菱川くん、おつかれ様でした。(丹羽)

11月14日3期生ゼミ記録(松田)

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 こんにちは。3期生の松田です。11月14日に行った理科の模擬授業での学びを書きます。


 授業は、5年生の「流れる水のはたらき」の中から「流れる場所によって石の大きさや形が違うわけ」を見つけることを行いました。そのわけを見つけるために、透明な水筒の中に生け花用のスポンジ数個と水を入れ川の中を表し、その水筒を振ることで石が削れる様子を再現するというモデル実験を行いました。水筒を30回振ってスポンジ1個を取り出すということを3回繰り返し、上流から下流への石を再現しました。

 私は実験で、上流から下流へといくにつれ、取り出したスポンジが小さくまるくなっていくという結果を目指していました。しかし、授業準備の中で困ったことがありました。それは、川の流れに合った速さにするために水筒を振る速さを変えてしまうと、スポンジに変化が見られないということでした。考えた末、振る速さについては何も言わず行うことにしました。

 模擬授業では、3人1組になり上流・中流・下流の流れに分かれ、順番に振ってもらいました。実験を始めたところ、みんな大体同じ強さで振っていました。しかし、「平地(下流)の方が速く振っている」という私が困った部分についての意見が出され、授業後にみんなから意見をもらいました。みんなからは、「振る回数ではなく、振る時間を変えてみればどうか」と私が気づかなかったことを教えてもらい、納得できとてもすっきりした気持ちになりました。

 先生からは、「実験の概要を押さえること」を教えていただきました。確かに、概要をきちんと押さえていないと「スポンジと水が入っている透明な水筒」としてしか見ることができない子どもがたくさん出てしまうと思いました。ただ実験して結果を書いて…となり、つながりのない授業になってしまうということを学びました。

 来週、別の演習でこの模擬授業を行う予定なので、今回学んだことを生かしたいと思います。また、この授業は私が5年生のときに担任の先生が行った実験を基に作ったので、自分で考えたオリジナルの授業ができるようになりたいです。(松田)

11月14日3期生ゼミ記録(静谷)

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 こんにちは。3期生の静谷です。今回は、11月14日に行われた3期生ゼミでのわたしが行った模擬授業についてまとめていきたいと思います。

 今回わたしは、3年生の「長さ」についての単元をやらさせていただきました。わたしなりに前回の模擬授業の反省を活かし、発問をぶらさないことを意識して模擬授業に挑みました。

 実際に意識をすることによって、ぶれることなく、子どもに発問ができたと思います。そこで気がついたことが、発問をぶらさないためには、発問時にテンポを遅らせ、ゆっくり伝えると、発問がぶれにくいことに気がつきました。わたし自身、自分の発問に意識をしながら話をしていたため、自然とゆっくり話をすることになってしまいました。

 ですが、その意識によって発問もぶれず、さらには子どもも発問を聞き取りやすく、「あ、ここ大事だな」と感じることができるのではないかと思いました。これから発問をする際には、テンポを遅らせ、ゆっくり発問することを意識していきたいと思いました。

 また、今回の模擬授業では教育本から学んだことを活かして、教師がわざと間違えるという授業テクニックを用いてみました。授業では巻尺を使って、教室内の長さを調べることをしましたが、巻尺の使い方を確認する際、基準点である「0」に合わせるのではなく、わざと巻尺の端に合わせ、間違っていることを子どもに指摘をさせ、巻尺の使い方を確認していきました。ただ単に教師が巻尺を使う際は、「0」に合わせると教えられて確認するのと、子どもが巻尺を使う際は、「0」に合わせると自分から気づいて確認するのとでは、子どもの意欲はまったく違うと思います。教師がわざと間違え、子どもに指摘をさせて確認していく授業の流れもとても効果的であると思いました。

 教育本から学ぶことは本当に多く、教壇に立つまでに授業テクニックをどんどん学んでいきたいです。ただ、授業テクニックを学んだとしても模擬授業などで実際に実践してみないと、身につくことはできません。来週にも大学の講義で、模擬授業をする機会があります。その際にも、学んだ授業テクニックを実践してみて、教壇に立つまでに身につけていきたいと思います。(静谷)

11月7日三期生ゼミ記録(嶋藤)

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 こんにちは。3期生の嶋藤菜月です。今回は後期ゼミ第5回で早川君が行った模擬授業について、意見を出し合ったことをまとめていきます。

 早川君は、小学5年生の算数の体積について模擬授業をしてくれました。模擬授業の話し合いで出たことを以下に書いていきます。

 まず、話し合いで話題になったのは、チャレンジ問題についてです。早川君は教科書にある練習問題ではなく、オリジナルの日本銀行の建物の体積を求めるという問題を使っていました。子どもにとって、この難易度の問題はどうなんだろうという話し合いになりました。日本銀行の建物の体積を求めるとなると、とても興味が湧くと思います。しかし、まだ体積を工夫して求める問題は1問しか解いたことがない子どもが、いきなりチャレンジ問題にいくのは早すぎるという意見が出ました。チャレンジ問題の前に、1つ目に解いた問題に近いものを練習問題で解かせ、自信をつけさせたところで、チャレンジ問題を解かせるのが良いのではないかという結論になりました。

 次に話題になったのは、黒板に何を書けばよいのかということについてです。今回の模擬授業の中では、子どもに式と答えを黒板に書かせていました。しかし、これだと、どうやって考えたか(図に線を引く)というところしか考えられない子どもにとって難易度が高すぎてしまいます。黒板に書くときは、どの子どもが見ても分かるように、考え方を書かせることが大切だということが話し合いの中で出てきました。そのためにも、教師が普段から考え方を大切にする必要があることを学びました。

 以上のように、今回も活発な話し合いをすることができました。早川君は前回もそうですが今回も、子どもの発言にしっかりと耳を傾けていたので、その発言に対しての返しが素晴らしいし、授業がスムーズに進んでいてとても良かったと思いました。模擬授業お疲れ様でした。(嶋藤)

10月31日3期生ゼミ記録(山下)

 こんにちは。3期生の山下です。今回は10月31日に行われた嶋藤さんの道徳の模擬授業について書きたいと思います。

 嶋藤さんは2年生の「一まいの絵」という教材で授業をしてくれました。授業を受けて思ったことはこだわりがたくさんあるということです。

 教科書を見せないようにして子どもたちに想像させたり、◯×法を使ったりとゼミで学んできた授業技術があちこちに散りばめられていました。また、道徳はゆさぶりが大事だとセミナーなどで散々言われてきましたが嶋藤さんはこだわりを持つ場面が自分の中でしっかりとあってそこで存分に私たちを揺さぶってくれました。

 2年生には少し難しいような内容でしたがゆさぶりの発問によって最初と最後の主人公の気持ちの変化についてじっくりと考え、議論することができました。

 授業の内容とは少し離れますが私は嶋藤さんの話し方が気になりました。2年生に向けてやるということと教科書を見せないということで状況描写や説明が多く、少しだけくどく感じてしまうところがありました。そのことを素直に伝えると間のある話し方で子どもたちが考える時間ができてよいのではないか、高学年だと私のように思う子がいるかもしれないけど低学年なら表情豊かで好かれる先生になるのではないかという話になりました。同じ授業を受けていても感じ方や捉え方は一人一人違い、みんなで授業をして意見を言い合うのはとても面白いと感じました。

 同じゼミになって1年半近くが経ち、このような話し合いができるようになったということに嬉しさもありました。これからも素直に指摘したりよいところは真似したりして高め合っていきたいと思いました。(山下)
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10月31日三期生ゼミ記録(嶋藤)

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 こんにちは。3期生の嶋藤菜月です。今回は、10月31日に小学2年生対象の「一まいの絵」の模擬授業をしたので、そこで自分がこだわったところ、指摘を受けたところについてまとめていきたいと思います。

 まず、自分がこだわったところについてです。こだわったところは大きく分けて2つあります。

 1つ目は、子どもには教科書を見せないということです。今回教科書には、まだ見なくても良い絵が載っていて、話を進めていく上で不都合になってしまうため、教科書を見せないという選択をしました。しかし小学2年生なので、頭の中だけで情景を把握させるのは難しいのではないかと思いました。そこで、途中で絵を貼るなど、視覚的にも分かるように工夫をしたところ、情景が分からないということは防げたのではないかなと思います。

2つ目は、○×法を使うことです。先日の野口芳宏先生の教師力アップセミナーで、道徳にも○×法を活用することができると学びました。○×法を活用することで、すぐに子どもをどちらかの立場に立たせることができるのでとても良い方法だと思います。今回は、「お父さんの描いた絵がありがとうと思うときだという人は○、思わないときだという人は×をノートに書きましょう」と言いました。野口先生のように、10秒ほどで「まだ書けていない人?」と問うことで、無駄に待つ時間がはぶけて良かったと思いました。また、ここで立場をはっきりさせておくことで、その後のゆさぶりにつなげることができたので良かったと思います。

次に、指摘を受けたところについてです。3つの指摘を受けました。

1つ目は、情景説明が多いのではないかということです。小学2年生ということもあり、これでもかというくらい情景説明をしながら進めていきました。子ども役の人たちにとって、少しくどいと思ったそうです。説明しなくても分かりそうなところはさらっと読むことが大切だと思いました。

2つ目は、×から○に変わった人の意見を聞くのが大切だいうことです。○×法を使い、ほとんどの人が×と始め答えていましたが、ゆさぶり後に○に変わりました。その時に子どもに理由を聞くというのが一番大切だと学びました。

3つ目は、私の話し方についてです。ゼミ生の1人から、くどい話し方をしていると指摘を受けました。私は大げさに話してしまうところがあるので、気をつけなければならないと思いました。

模擬授業を終えて、やはり実際に授業をしてみるととても勉強になると思いました。自分のこだわったところが実際に上手くいったのか振り返ったり、最終的に子どもにどんな姿になってほしいのか考えたり、自分のどこを直す必要があるか考えたりすること全てが、4月からの教師生活に生かされると思いました。もう一度、模擬授業をする機会があるので、次もこだわりを持ち、授業をしていきたいと思います。(嶋藤)

11月7日 3期生ゼミ記録(早川)

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 こんにちは。3期生の早川です。
 今回は4年後期のゼミ2回目となる模擬授業を、小学校5年生の算数「体積」の単元で行いました。その際の気づきを記します。

 模擬授業では、体積という概念を学んだ後の、少し複雑な形の立体の体積を求めるということをしました。L字型の立体の体積を求めることから授業をはじめましたが、その際にやってしまいました。
 子どもたちに考えさせた後、発言を促す際に、「どのように考えたのか、みんなに説明しながら教えてください」と言ったのにも関わらず、2人目の発表以降は「どのように分けて考えたのか・・・」と言ってしまったせいで、1人の子の顔が曇りました。そうです。その子は、立体を大きく捉え、そこから余分な部分を引くという考え方をしていたため、手を挙げることができなくなってしまったのです。

 授業の幅を広げるのも先生であれば、狭めるのも先生。無意識のうちに、先生が進めたい授業の方向性が言葉として出てしまうのは、怖いなと実感させられました。

 また、私と同じ数学専修の嶋藤さんは、僕がその立体について、子どもが考えうる解法数を超えて、数パターンを提示してくれました。教科書にある図の数値が、なぜその数値になっているのか、自分の頭だけでは気づけないことに、周りの人と意見交流することで気づくことが出来ます。

 これで、自分は2回の模擬授業の役割を果たしましたが、今後まだまだ3期生の仲間の模擬授業は続きます。毎回のゼミを大切にして、多くのことを学び得ていきたいと思います。(早川)

10月31日3期生ゼミ記録(松田)

 こんにちは。3期生の松田です。今回は、10月31日のゼミで行われた丹羽さんの模擬授業について書きます。

 
 丹羽さんは、「イースター島にはなぜ森林がないのか」という6年生の国語の授業を行いました。

 授業後の意見交流では、主に「イースター島の森林が失われた原因」を読み取る場面での先生の対応について話し合いました。その場面は、子ども役が丹羽さんの用意していた答えと違う原因を言った際に、丹羽さんはその子どもに理由を聞いたり、その原因を確認したりしてどんどん1対1の会話になっていったという場面でした。
 
 このように、自分が用意していた答えと違う意見が出たときは、「○○さんと同じ意見の人?」と子どもに聞き、「意見が分かれたからみんなで話し合ってみようか」と子ども同士で話し合う場を作るということを教えていただきました。また、子どもの意見を聞いた後に「同じ意見の人?」と1回聞いたら、次にどんな意見が出たとしても同じように子どもに聞くというスタイルを変えてはいけないということも学びました。教師が聞き方のスタイルを変えてしまうと、その意見が間違っているのではないか、と子どもが察してしまうからです。

 丹羽さんの授業を受けてみて、つぶやきを拾ったり、違う意見が出ても決して「違う」ということを言わずに、「その意見は答えにつながっていく」と意見を受け入れたりしていて、一人ひとりを大切にしようという気持ちが伝わってきました。ぜひ真似したいと思う授業でした。(松田)

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10月28日教師力アップセミナーに参加して(丹羽・松田)

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 こんにちは。今回は、10月28日に行われた教師力アップセミナーでの学びを3期生の丹羽と松田でまとめます。


 3期生の丹羽亜由美です。第5回の教師力アップセミナーに参加させていただいて学んだこと、特に印象に残ったことを紹介したいと思います。


 私が特に印象に残ったことは、授業内での教師の支援の仕方です。いくつかありましたが、私がぜひとも実践してみたいと思ったものが2つあるので紹介します。

 1つ目は、発達障害のある子どもばかりに目をやらないということです。つまり、学級経営を個別指導に優先させるということです。私は、教育実習や、ボランティアでもですが、できない子ばかりに目がいってしまい、できている子に対する声かけが足りないことがよくあります。そうではなく、平等に接することが大切だと学びました。
 2つ目は、個別に褒める時は非言語で褒め、全体を褒める時は言葉で褒めることです。個別に褒める時は、集中している周りの子どもたちの集中を切らさないようにする配慮だそうです。子どもたちも言葉で褒められるよりも非言語で表現した方が嬉しいのではないかと思います。来年度から積極的に取り組みたいと思います。

 今回は実際に医師としても活躍されている横山浩之先生に講演していただきました。
横山先生は、大切なポイントや事項を分かりやすく、的確に話してくださり、あっという間の時間でした。ありがとうございました。(丹羽)


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 私は、発達障害のある子どもへの指示の仕方が特に印象に残りました。発達障害がある子どもへの対応の教育上の配慮事項に「作業記憶の乏しさへの配慮」というお話がありました。作業記憶の乏しい子どもの中には、「国語の教科書の15ページを開く」という、3つのことを記憶することができない子どももいるということを知りました。指示の仕方で子どもへの伝わり方が変わってくることや、「記憶が乏しい」と一言で言っても、子どもによって程度が異なるので、その子どもの力をきちんと理解することが大切であることを学びました。

 さらに、「ブロークン・レコード・テクニック」を横山先生が使用している授業映像を見て、全員ができるまで同じ指示を繰り返し言う大切さが分かりました。同じ指示を繰り返すことで、できていない子どもには注意することなく気づかせることができ、できている子にはできていない子がいることを知らせることができ、場合によっては子ども同士で声を掛け合うことができるようになるのではないか、と思いました。「発問を違う言葉で言い直さない」ということをゼミで教わりましたが、それと一緒で指示を変えてしまうことも子どもの混乱を招くことにつながるということが分かりました。

 今回のセミナーでは、特別支援教育の知識だけでなく、実践的な技術についても学ぶことができました。横山先生ありがとうございました。(松田)

10月28日教師力アップセミナーに参加して(静谷、岡田)

 10月28日に行われた横山先生の教師力アップセミナーに参加して学んだことを3期生の静谷と岡田でまとめていきたいと思います。

 こんにちは。3期生の静谷です。

 今回は、教師力アップセミナーにて横山先生の話から学んだことや感じたことを書いていきたいと思います。

 横山先生の話を聞いていて、一番心に残っている言葉は、誰もができるようなことにも適切に価値付けをするという言葉です。どうしても誰もができることに関しては、できることが当たり前すぎるため、ホメようとする行為はなかなか取らないと思います。しかし横山先生は、そんな当たり前のことでも価値付けをし、褒めてしつけることを実践しています。子どもは、褒められることに飢えています。誰もができることでも適切に価値付けをして、その行動を定着させることが大切であるということを学びました。

 横山先生の話は、裏付けがしっかりとされており、とても納得させられることばかりでした。このように裏付けがしっかりされている話は、説得力もあるし、なおかつ聞いていてわかりやすいです。子どもにとってもわかりやすいですし、子どもとの場合では信頼関係も築きやすいと思います。裏付けがしっかりとされた話を身につけるためには、横山先生のようにすでに身につけていらっしゃる方の話を真似て話すことや一緒に話すことを多くすることが大切であると思います。ですので、これからもセミナーにどんどん参加していき、話し方も盗めるところは盗んでいきたいと思います。横山先生、本日はありがとうございました。(静谷)


 こんにちは。3期生の岡田です。今回学んだ中で、今後積極的に実践していきたいと思ったこと、こういう教師でありたいと思ったことについて、二つのことを取り上げたいと思います。

 一つ目は、増やしたいと思う行動に対しては褒めたり、ほほえみかけたりし、減らしたいと思う行動に対しては無視をする、ということです。

 最初、「無視をする」ということにあまり良いイメージを持っていなかったため、衝撃を受けました。しかし、話を聞いていく中で、無視をすることによって児童に別の方法を考えさせたり、行動を改めさせたりすることができるということを知り、「無視をする」ということにも効果があるのだと学びました。ただ、そのうえで児童に変化が見られ、変わろうとしているのであれば、ほめる、ということがより大切だと学んだため、ほめるまでを大切にしたいと思います。

 二つ目は、教師が近付くのはほめるときだけ、ということです。何か指導したいことがあったとき、気になったことがあったとき、私はすぐ近付いてしまいます。しかし、今回お話の中でもありましたが、それを繰り返していくと、教師が近付いてくることが怖いと思ってしまうようになります。そうではなく、何か変化が見られた、素敵な姿が見られた、そのような時にこそ教師が近づき、ほめる。こうすることで教師との良い関係性にもなりますし、良い姿というものが増えてくると思われます。

 今回のセミナーで、上の二つ含め、多くのことを学ばせていただきました。現在学習支援ボランティアをさせて頂いているのですが、その中での自分の行動と照らし合わせながら考えると、反省点ばかりが浮き彫りになっています。来年から教師となるためにも、そして何より今関わっている子どもたちのためにも、これからどんどん実践していきたいと思います。貴重なお話、多くの学びをありがとうございました。(岡田)
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10/8 教師力アップセミナー(野口先生、伊藤先生)より (菱川、加藤奨基)

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 こんにちは。3期生の菱川です。今回は大口中学校で行われた教師力アップセミナーに参加させていただきました。今回は午前中だけでなく午後にも講演があるいつもよりも特別な会でした。

 講師に野口先生と伊藤先生をお招きしました。今回はそこで午後の伊藤先生による国語の授業で生徒役をやらせていただいたのでそこで学ばせていただいたことをここに綴りたいと思います。

 どんな内容かはほかの方の記事に書いてあると思うので省きます。

 まず一つ目に子供の発言の良し悪しについて。
 僕は先日ゼミのメンバーの前で授業を、させていただいたとき全員の意見を板書していました。その時玉置先生に使う発言だけ板書すると授業が進めやすいよと指導をいただきました。だが今回はもう悪い発言は違う!としっかりわからせるべきであるという内容でした。まだ現場に出ていなくて違う!と言っていいのか?と感じてしまいましたが、たしかに授業の方向性がずれてしまう発言をとってばかりいたらそれこそ授業が成り立たないのだなと感じました。

 また二つ目に僕は前々から国語のオチの作り方というものがどうすればいいのかと悩んでいました。そして伊藤先生に思いきってどう作っていますか?と相談したら予想もしない答えが返ってきました。その答えが自分で作って誘導するです。

 僕は教科書の通りに授業をしてその求めているであろうゴールを調べてやっていて教科書にばかり目がいっていました。なのでこれからは授業の題材を自分なりに一度読んで何が大切なのか?を参考書やネットを見ずに考えてオチを設定して授業を作りたいと思いました。

 あと今回一つホッとした点もありました。正直な感想を言うと国語の授業が止まってしまっているなと感じる部分がありました。

 しかしあのようなすごいベテランの先生でも国語は難しいんだとわかり、自分がこのあいだの授業を全然出来なかっただけであんなに落ち込むのは違うなと感じることができ、より一層頑張ろうという気持ちになれました。

 これからも色々な先生の授業や講演会に行きさまざまな学びを得たいと思います。本日はありがとうございました(菱川)

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 こんにちは、4期の加藤奨基です。今回は待望の野口先生による教師力アップセミナーに参加させていただいての学びを、先日終えた小学校教育実習と、以前学んだ「守破離」について考えたことから記事にしたいと思います。

 まず、野口先生のお話の中で特に印象的だったことが、今の教育の指針である「主体性」「自主性」「自発性」などを明確に否定されたことです。それよりもまず、相手を素直に受け入れる「受容性」を育てるべきだと仰っていました。

 確かに、相手のことや教えてもらったことを受け入れる素直さや受容的な態度はとても大切だと思います。実際に自分の教育実習でも、以前立川談慶さんのお話から学んだ「守破離」の「守」の部分、まずは授業を流せるようにと先生方のアドバイスを素直に受け入れ、真似をすることを徹底していました。

 しかし、自分は、真似から自立し自分の道を歩み出す「破」「離」の部分で個人の自主性や自発性が大切になってくると思うのです。それらがなければ、いつまでも受身なままのような気がします。

 懇親会で野口先生と話す時間をいただけたのでそのことを質問させていただくと、野口先生は「ずっと守でも良いのではないか」「思えば自分はずっと守であった」と答えてくださいました。

 自分は今まで、「守破離」と言うからにはいつかは必ず先生の教え以上のことを成さなければならないといつのまにか思ってしまっていましたが、このお話を聞いて、確かに守を徹底し続けることでも多くの学びを得られるのだと思い直すことができました。様々な意見を受け入れながら教えを守り続けるのも大変なことですし、無理に外れたことをして基本が疎かになってもいけません。結果、野口先生のような教師になれるのなら、ずっと守を貫いていくのも一つの道なのだと学ばせていただきました。

 今回の教師力アップセミナーでは、「守」の大切さを改めて実感することができました。約三週間のインターバル後、今度は中学校実習が始まります。中学校実習でも教師の基礎を身につけるため、必死に食らいついていきたいと思います。

 僅かな時間の中でたくさんのことをご指導して下さった野口先生、このような機会を下さった玉置先生をはじめとするみなさん、ありがとうございました。(加藤)

岡崎市立矢作南小学校現職研修に参加して(丹羽)

 こんにちは。3期生の丹羽亜由美です。先日、岡崎市立矢作南小学校で開かれた校内研修会に参加させていただきました。そこから学んだことを、

1.6年2組の算数授業
2.研修会での話し合い
3.道徳授業について
の、3つ紹介します。

 まず、1つ目の算数の授業です。6年2組の算数の授業を見せていただいたのですが、先生と児童との関係性がとてもよく、児童の表情や反応がとても豊かだった印象を受けました。

 グループ活動の際にも、できる子がまだ出来ていない子に対して教えてあげる姿や、お互いの考えを頷きながら聞くなどといった学び合う姿をみることができました。算数の授業でも、教材研究がとても大切であり、児童達からどんな質問が飛んできても答えられるよう準備しておくことの大切さを学ぶとともに、先生と児童との関係性の大切さを改めて実感することができました。

 2つ目の研修会では、授業の良かった点3つと改善点1つを出すということを行いました。現職の先生方のグループに入れてもらい、話を聞くことで、授業の視覚化や、意図的指名、切り返しなど一方的な授業になるのではなく、子どもたちにわかりやすく、全員参加出来るような工夫を取り入れることの大切さを学びました。

 それに加えて、見方・考え方を追求した教材研究の重要さも感じました。

 3つ目は道徳授業についてです。こちらは玉置先生に講演をしていただきました。わたしがこの講演の中で最も印象に残っているのは、評価方法です。

 道徳授業は、人物を評価するのでなく、心情変化を評価するものであるという明確な定義に感銘を受けました。実際に、「この子は責任感があります。」というのは、人物評価であり、道徳の時間だけで評価することはできません。そうではなく、「この子は責任感を持つことが大切だと気づくことができました。」とすることで、児童の心情変化が具体的に理解できるのだと学びました。私も来年度から評価をする立場になるので、児童の人物を評価するのではなく、心情変化を捉えて、所見を書いていけるようにしたいです。

 最後に、校長先生から色紙のプレゼントをいただきました。卒業生一人一人に手書きで書いているそうです。私も校長先生のようにあったかい子ども想いの先生になろうと思います。今回もたくさんの学びをありがとうございました。(丹羽)
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