2月16日名人会からの学び(高桑、鏡味、古川)

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 こんにちは!4期生の高桑です。玉置ゼミに入ってから1年が過ぎましたが、セミナーやゼミの仲間、もちろん玉置先生から学ぶことは多くあり、他ではできないような体験もたくさんさせていただいています。最近では、2月16日に行われた前座会で、自分たちにはない発想が生かされた授業を見させていただきました。今回は、そこで学んだことを書きたいと思います。

 まず、1番の大きな学びは、導入で子どもたちを引きつける、また導入をきっかけに主体的に授業に参加できるようにするため、教師が子どもの困った感や疑問を引き出す仕掛けをすべきだということです。小学2年生を対象とした、2分の1の概念を学ぶ授業の導入で、秋田先生はピザトーストを2人の児童に不公平な分け方をして渡していました。このように、小さい方をもらった児童は文句を言わずにはいられない状態をわざとつくることで、どうしたら半分になるのか考えさせていました。多分、私が授業者なら、初めから半分にしたものを渡して、「半分になったから、2人とも同じ量食べれるね」と伝えてしまうと思います。秋田先生のやり方だと、この後の操作活動へ自然とつながると思うので、是非真似をしたいと思いました。

 また、これに対し和田先生は単元内で何が大切なのか意識すべきだとおっしゃっていました。今回は、「もとの大きさ」というのがキーワードであるため、「半分」という言葉にこだわるとキーワードが薄れてしまうとのことでした。私には、子どもたちを引きつける授業を考えることに必死で、まだ単元のつながりを考えるような余裕はなかったです。和田先生のアドバイスを聞いて具体的にどう改善すればよいか考えられるように、これからも学び続けていきたいと思います。

 そして、名人会では何ヶ月も前から楽しみにしていた山下翔吾さんによるマジックショーを見させていただきました。一瞬も目が離せないようなマジックが目の前で繰り広げられ、興奮が覚めやらぬ状態で、家に帰り早速家族に披露しました。また、マジシャンと教師という2つの職業は一見何も交わりがないように見えますが、マジシャンの技術から学ぶことは驚くほど多くありました。それについては、5期生の古川に伝えてもらいたいと思います。

 今回も、色々な視点から学ばせていただきました。いや、今回は特に興味深い内容ばかりで、時間が過ぎるのがあっという間でした。このような学びの機会をつくってくださった、玉置先生を含め関係者の皆様、ありがとうございました。(高桑)

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 こんにちは!4期生の鏡味です。2月16日に行われた名人会に参加させていただきました。そこでの伊藤先生の国語の授業での学びについて2つ書きたいと思います。

 1つ目は、視野を広くして子どもの様子をしっかり見ることです。私は伊藤先生の授業を生徒役で参加させていただきましたが、私達生徒役の心を、伊藤先生に全て見透かされていたように思います。「当たらないと油断してたでしょ〜?」、「まだ難しそうな顔してるね」など私達の気持ちを率直に言われてドキッとした反面、それだけ子ども一人ひとりの様子を見ながら授業されているのだと分かりました。また、先生の今日の授業のゴールは「子ども達に辞書を自ら引かせること」と仰っていました。先生は授業が始まる前に私達生徒役が辞書を見ていたのは数人だと仰っていました。それが授業後に少しでも増えたら嬉しいと仰っていました。授業前から子どもの様子を観察し、授業後の見たい姿まで見通しをもって授業をされていて、本当に素晴らしいなと思いました。

 2つ目は、学ぶ事柄の本質を子ども達自身に見つけさせることです。今回は五段活用、上一段活用、下一段活用の意味を表から子ども達に言わせていました。みんなで考え、見つけたことは、長期記憶として頭に残りやすいです。ただ本質や意味を教師が説明するのではなく、子ども自身に考えさせることが大切だと学びました。また、考えさせるために先生はいくつもの布石を打たれていました。この布石はまだ先生方に解説していただかないと私は理解できません。授業は多くの布石でできているのだと分かりました。

 今回の伊藤先生の授業は本当に素晴らしく、生徒役として参加できたことはとても光栄です。伊藤先生自身、過去に悩み苦しんだ経験があったからこそ、今、あそこまで質の高い授業ができるのだと思います。多くの経験をし、失敗から学ぶことが必要だと改めて感じました。

 今回は授業の中で子ども一人ひとりの様子を見ながら、細かい動作まで見逃さないこと、授業のゴールに向かって布石を打つことが大切だと学びました。
玉置先生をはじめ、多くの先生方、関係者の方々本当にありがとうございました!(鏡味)

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 こんにちは!5期生の古川です。今回は2月16日に参加させて頂いた授業づくり学会のマジックと対談から学んだことについて書かせていただきます。

 マジックを見せて頂いたとき、私達はとても興味を引かれ、惹きつけられました。それは素晴らしいマジックは勿論のこと、マジックの中のどこに注目を集めたいかなどが考え尽くされた、洗練された言葉があったからこそだと思います。それは教職にもとても強く通じるものがあることを考えさせられました。

 自分の些細な言動が相手に多大な影響を与え、その言動によっては相手が主体的に動いているつもりでも、本当は選択させているという状況を作ることができること。先を見通し、相手の反応によって臨機応変に返す言葉を考える。どう次に繋げていくのか瞬時に考察する力を身に付けていくことがとても重要であることを感じました。また日頃から子どもの観察をしっかり行い、触れ合っておくことがその子にとってベストなタイミングで活かすことに繋げられることも改めて学びました。自分が伝えたいことを一方的に伝えるのではなく、子供の意見を取り入れながら、伝えたいことに導くことが出来るように切り返しや言葉選びの勉強をしていきたいと思いました。

 最後にこのような学びの場を与えてくださった玉置先生をはじめ、関係者の皆様、貴重なお時間を頂き、本当にありがとうございました。(古川) 

2月16日の名人会から学び得たこと(加藤奨・関口・杉山)

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 こんにちは。今回は、2月16日の名人会に参加して学び得たことについて記します。順番に、午前の算数の授業、午後の伊藤先生の師範授業、山下さんのマジックショーと記します。

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 こんにちは。5期生の杉山航大です。今回は、2月16日に参加させて頂いた授業づくり楽会(午前の算数の授業)から学び得たことを記します。

 単元は分数ということで、「2分の1(半分)」という概念を学ばせる上で、どのような授業設計をしたらいいのかということが、とても参考になりました。

 授業前に、教材研究を行いましたが、経験が乏しく、どのようなことをしたら良いのかがよくわからない状況でしたが、授業を見て、思いもしないアイデアがたくさん散りばめられていて、とても参考になりました。

 新学習指導要領における、「主体的・対話的で深い学び」を実現させるためには、子供たちの意見を繋げることがとても大切で、授業をされたお2人の先生も、とても子供の発言を大事に汲み取って繋いでらっしゃいました。
 
 その後の授業助言の時間では、指導者の先生方は、さらに深いところまで授業を掘り下げて見ていて、単純に「すごい」の一言でした。細かくいうと、もっと子供たちの言葉(ピザの写真を3分の1と3分の2に分けたときに、少ない方を渡された子の「ずるい!」という発言)から、更なる疑問を提示することで、今回の「半分」という言葉がもっと生きてくるということだったり、資料の「見える化」のタイミングをどうするかという事、課題を提示する上で、子供たちを課題に導く言葉遣いや授業設計が大切であることを学びました。

 教材研究も、今回使用したものでは、ピザ・ケーキ・お好み焼きがありましたが、ケーキは立体という概念でみんなは捉えるので、「ぴったり重なる」という文言が適さないということを、わずかな時間から感じ取るのは、さすが玉置先生と感じました。

 授業というのは、子供たちが生き生きとして初めて成り立つものと、私は思います。今回の授業は、そんな子供たちの、いい意味の「無邪気さ」を引き立たせるヒントがたくさん詰まった、濃密なものだと感じました。

 今回は、このような素晴らしい授業をしてくださった秋田先生・秋山先生そして、この様な素晴らしい学びの機会を与えてくださった玉置先生をはじめ、多くの先生方にお礼申し上げます。ありがとうございました。(杉山)

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 こんにちは、四期の加藤奨基です。名人会前半、伊藤彰敏先生の模擬授業からの学びを記事にさせていただきます。伊藤先生の授業は今まで何回か子ども役として参加させていただいたことがあり、その度におもしろく、国語授業者として多くのことを学ばせていただいたので、とても楽しみにしていました。今回は特に二つのことについて書いていきます。

 まず、伊藤先生の国語文法の授業は、単純な暗記分野にされることの多い活用形や活用の種類の学習において、五段活用や上一段活用などの名前がどうして付けられたのかということまで子どもに考えさせていました。原理・原則がはっきりするためすんなり頭に入るので長期記憶にも残りやすい上に、中学校での学習が高校古文文法への布石となっているというとても練られたすばらしい授業を見させていただきました。次に、伊藤先生は「理解しきれていない子どもを置いていかない」という姿勢も素晴らしいのですが、「橋本文法」というさらなる学びを深めるキーワードを残すことで、できる子どもにもより学びを深める手立てを打たれており、できない子を引き上げてできる子をさらに伸ばすような授業を展開されていました。

 伊藤先生は深掘りの際に、「文法の原理・原則をも教えるのは子どもが近い将来(高校で古典文法を学ぶときに)不幸にならないようにするため」と答えられていて、「授業は子どもが将来不幸にならないように、自分の力で生きていく力を育むものだ」という大村はま先生の言葉を思い出しました。関連して、「できない子を引き上げ、できる子もさらに伸ばす」という伊藤先生の授業スタイルにも大村はま先生を連想しました。自分も伊藤先生や大村はま先生のように、「子どもが将来困らないように学習の下地を残すこと」「できない子はもちろん、できる子も伸ばしてあげること」の二つをしっかり意識して授業作りができたらいいなと感じたセミナーでした。授業をしてくださった伊藤先生、機会をくださった玉置先生、ありがとうございました。(加藤)

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 こんにちは!4期生の関口です!私は「マジック×授業」の対談について書きます!
生でマジックを観たのは初めてで、とっても感動しました!タネを見破ろうと必死で観てましたが全然わからず、拍手も忘れて見入ってしまいました。

 さて、そのようなすごいマジシャンと教師にどのような関係があるのかみなさんはパッと浮かびますか?私は浮かばなかったので、対談を聴いて驚きました。

 「手品」の品という漢字は口が3つでできてますよね。「手の3倍口を動かせ」と言われているそうです。けれども、無駄な言葉ってのはひとつもないんですよ。マジシャンがする行動、発する言葉全てに意味があるんですって!教師としても伊藤先生のような全てが布石で意味がある授業を行いたいですよね…

 主役はお客様でハッピーになってもらわなきゃいけないという話に対し、子どもに間違いを前で発表させることについて玉置先生が話されました。間違えることはいいことと口で言っているだけでは、その子をハッピーにはできないなと自分の子どもの頃や実習を思い返しながら感じました。

 山下さんはマジシャンですが、お話を聴いていると意図的指名や多くの手立てを用意する重要性を改めて感じました。また、注目のさせ方が本当にすごくて、見せ方や間というのは観ていてとても学べました。まあだからといってすぐに真似できるわけではないんですけどね!

 とりあえず今日教えていただいた手品をいち早くみんなに自慢したいです!本日はありがとうございました!(関口)

2月14日五条小学校での学び(小谷川、安部、鏡味)

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 こんにちは、特別に参加させていただきました、教育学部3年の小谷川です。今回は五条小学校での玉置先生の明日も授業したくなる授業方策の講義について書かせていただきます。

 今回の五条小学校の先生方は校長先生から話は聞いていましたが、本当に若い先生が多く驚きました。なので、玉置先生の講義内でもこれから使えるような授業技術や、見るべきポイントなどが多く散りばめられていて、とても勉強になりました。

 予測不可能な未来である中、対話などを通して深い学びを得てより良い子どもを育てていくという話であり、途中若い先生が多いということで模擬授業も見ることができました。

 玉置先生の授業は大学でも講義は重なったことがなかったりして、しっかり受けたことがなくとても新鮮でおもしろく、学ぶことが多くありました。特に「つなぐ」を意識した授業というのを初めて受けてみて、さまざまなことを吸収できたような気がします。

 現職研修で玉置先生の「つなぐ」を意識した講義は何回か受けてきましたが、授業として生徒に対して行なっているような実践的な使い方を見たり、受けたりしたのは初めてでした。実際には子どもはいないものの、子どもがどんなことを言うのか、どんな反応をするのか、なにに興味を示すのかなどの把握や、発言中、考え中、板書中などの見ているところなどがやはり違うと感じました。それらの把握・見る箇所などの観察力から「つなぐ」というのが自然にできていて、子どもたちで授業を運んでいる形態ができていたのですごいと思いました。

 私自身、実習などを経験し「つなぐ」ことがどれだけ難しいことかわかりました。そこから玉置先生の講義やセミナー、研究授業に参加し、「つなぐ」授業をするには目線というのが大切だなと最近すごく感じてきました。前回の味岡小学校でも、研究授業をされている先生が、前で生徒が発表しているときに、その生徒のことも見つつ、ほとんど全体に目を通していてすごいなと思いましたし、今回の玉置先生の模擬授業でも一点集中ではなく、全体を広く観察することの大事さを感じました。

 まだまだ授業を進めていくだけで精一杯なところはあるとおもいますが、全体を見通す余裕さと観察力というのを自分自身が備えたいと感じ、人と人とをつなげて深い学びへと連れて行ける教師になれるように日々学んでいきたいと思いました。
ありがとうございました。(小谷川)

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 こんには。4期生の安部です。特別支援の実習がようやく終わり、久しぶりに玉置先生の講演に参加させていただきました。やはり玉置先生やゼミ生に会うと心が弾みますね。最後の喫茶店での振り返りも含めてとっても充実した時間を過ごさせていただきました!

 玉置先生の講演や模擬授業は今までに何回か見させていただいていますが、毎回毎回新しい発見や学びが得られて、やはり先生が話されることは奥が深く、自分はまだまだ勉強不足だなぁ、と痛感します。

 今回の講演の中でも多くのことを学びを得られましたが、その中でも私は「見方・考え方」、「深い学び」について学んだことを書きたいと思います。次期学習指導要領のどの教科にも示されている「見方・考え方」は自分の専門教科ならまだしも、全ての教科を理解するのはすごく難しいことではないかと私は考えます。学習指導要領には、「見方・考え方」について「教科等の教育と社会をつなぐものである」と示されており、私はこの学習指導要領の言葉から、改めて「見方・考え方」とは断片的な知識や技術ではなくて、社会で役立つ学び、子どもたちがこれから生きていく上で必要となる学びにつながるものでなくてはならないのだなということに気が付きました。玉置先生のお言葉を借りれば、「今日の授業で一生覚えておくと良いことがら」です。今回の玉置先生の模擬授業を例にしますと、1/□+2/□+3/□+‥‥‥+100/□=101の□を求める問題で、答えが50と分かることが深い学びではなくて、どうしたら簡単に答えを求められるのかを考え、「数字を小さくするときまりを見つけやすい」という数学的な「見方・考え方」を働かせることが真の深い学びであることがわかります。

 私はそれぞれの教科の「見方・考え方」と「深い学び」は繋がっていると思います。それぞれの教科特有の「見方・考え方」が得られたときに、自然と深い学びにつながっているのだと思います。

 教採の勉強もいよいよ本格化してきて、教職の勉強をしていると、学習指導要領に示されている言葉の意味を考えさせられます。玉置ゼミの強みを生かしてセミナーなどで学んでいることと教採の勉強を結びつけてより深い学びが得られるようにこれからも頑張ります!!

 このような機会を与えてくださだった玉置先生、そして五条小学校の関係者の皆様、ありがとうございました。(安部)

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 こんにちは!4期生の鏡味です。今回は、五条小学校で玉置先生が講演された「明日も授業がしたくなる様々な授業方策」での学びについて述べたいと思います。

 今回玉置先生の講演の中で一番印象に残っているのは、「つながれない子どもは、周りの子ども達との対話で育てる」ということです。教室の中では、誰もが友達と上手に関われることができる訳ではありません。集団の中に上手く溶け込めない子どももいます。しかし、その子どもを教師が支援ばかりしていては、その子どもは教師の支援無しには生きていくことができなくなってしまいます。教師が支援するのではなく、授業の中で対話を行い、そして繋がり、学級全体でその子どもを育ててあげることが大切だと分かりました。

 また、私は、教師がいつも同じ子どもにつきっきりだと、周りの子どもはその子どもをひいきしているのだと思ってしまうと考えます。教師自身も様々なことに気をつけながら、行動していかなければいけないと思いました。

 子ども同士がつながることができれば、学び合うことができます。分からないことを分からないと素直に言い、子ども同士が学び合うことのできる姿が理想だと思いました。つながれない子どもは、教師が支援するのではなく、周りの子どもに「分からない」と言ったり、自分の考えを言えたりするよう、まずは周りの子どもと対話させることが大切だと学びました。

 玉置先生、五条小学校の先生方、素晴らしい学びをありがとうございました!(鏡味)

2月14日小牧市立光ヶ丘中学校で臼田先生の体育授業を参観(井上)

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 こんにちは!玉置ゼミ4期生の井上です。2月14日に小牧市立光ヶ丘中学校で鋭く端的な説明、指示に定評のある臼田先生と大脇先生の体育の授業を参観させていただきました。
今回はその時に学ばせていただいたことを記していきます。

 まずはじめに、なぜ説明や指示について研究しているかと言いますと、中学校実習へ行った際に、自分の説明や指示が不透明で何度か子供達が何をしたら良いのか分からなくなってしまった時がありました。一方で現役の先生が私と同じ時間の授業をした時にはやる内容は同じですが、子供達は困惑することなくスムーズに動き、活動していました。私と現役の先生とでは差があって当たり前ですが、他にも説明や、指示に何か違いがあるのではないかと疑問に思い、説明や指示について研究し、そのことを卒業論文で書きたいと考えたからです。

 今回、臼田先生の授業を参観させていただいて、まず、説明や指示を通すための準備が大切だと感じました。準備とは生徒との信頼関係や授業を受ける態度、整列、ルーティーンのことで、これを最初の段階で確実に生徒に身につけさせておくことで、生徒と教師に一体感が生まれ、教師も声を張らずとも指示が通り、説明がしやすくなることを学びました。

 臼田先生の授業では生徒と教師との一体感をとても感じ、生徒全員が臼田先生の話を聞こうとしているようでした。また生徒との信頼関係はしっかり築かれており、ユーモアある生徒への言葉かけで笑いもある授業でした。教師からの一方的な教えではなく、臼田先生も話されていましたが、教師との生徒で授業を創っていく感じがして、良い雰囲気で授業が進んでいきました。

 次に、リーダーを上手く使うということです。臼田先生はどの授業でもグループのリーダーに指示して、リーダーからグループへ指示させていました。そうすることで指示、説明する人数を少なくすることができ、教師の指示も通りやすくなると思いました。また、指示も的確で短く伝わりやすい話し方で勉強になることばかりでした。

 また、大脇先生にもバレーボールの授業を参観させていただきました。手段とその動きをする目的がはっきりと分かるような声かけがされていて、とても分かりやすい授業でした。最後にお話を聞いた時には指示をする時に心がけていることとして、通したい内容のレベルによって指示の仕方を使い分けているという話を聞きました。座らせた状態で指示する内容は難しく、よく聞いてほしいもので、立ったまま指示する内容は聞けば一瞬でわかる内容だと話されていて、とても勉強になりました。こういった工夫をした指示を出すことで、子供達に指示をよく通せるようになるのだと感じました。

 最後に、臼田先生から教師になって最初の頃にこういった授業ができたわけではない。若い頃はスマートに授業をしようと考えてやるよりもどんどん子供達とぶつかっていけばいいという言葉を頂きました。この言葉を大切にして教師になってからも努力していきたいと思います。

 まだまだ書きたいことがたくさんありますが、卒業論文でより詳しく書かせて頂きたいと思います。お忙しい中、場を設定してくださった臼田先生、大脇先生、玉置先生、本当にありがとうございました。(井上)
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2月7日 味岡小学校での授業参観からの学び(高橋・二村)

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 こんにちは。先日、味岡小学校で1日授業を観させて頂きました。今回は、そこからの学びを4期生の高橋と、5期生の二村で書かせていただきます。

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 こんにちは、4期生の高橋です。2月7日に、味岡小学校で1日授業を参観させていただきました。

 今回学んだことは、2つあります。1つ目は、学び合いを行うための教師の役割についてです。わたしは、教師は授業中喋りすぎてはいけないと考えていました。自分自身、教育実習で、子どもの、分からないという表情を見て不安になり、どんどん余計な口出しをしてしまったという反省もあったためです。

 しかし、今回見させていただいた味岡小学校では、必要な時に必要なことを話し、子ども同士を繋いでいく先生方の役割を学びました。

 どのクラスでも、子どもの話す機会が多く、小グループでの話し合いや、それぞれのつぶやきの中から考えを深めていく姿を見ることができました。

 その中で感じたことが、先生が子どもの意見を繋いでいっているいうことでした。児童の発言を受けて、「…だって。どう?」と発言内容を繰り返さず、そのまま児童たちに投げかけていたり、「〇〇ちゃんが言いたかったことってどういうこと?」と、説明を違う言葉で言い換えさせようとしていたり、数々の切り返しの言葉を知ることができてとても勉強になりました。教師の喋りすぎは良くないけれど、教師が子ども同士を繋ぐ大切な役割を持っていると感じることができました。

 2つ目は、子どもが対話したくなる仕掛けを作るということです。ほとんど全てのクラスを参観させていただいた中で、印象的だったのが、算数の授業で、虫食い算をしていた6年生の教室でのある場面です。グループごとに虫食い算を解いていたのですが、わたしの近くには、男の子2人、女の子1人の3人グループがありました。1人の男の子は正解が分かっているようで、もう1人の男の子に段階的に教えていました。しかし、女の子は1人で黙々と考えていました。しばらく時間が経った後、男の子が、「自分で考える?」と女の子に声をかけました。すると女の子は「教えて。」と言って、教えてもらっていました。時間の都合上、ここまでしか私は観られず、その後、女の子が解くことが出来たのかは分かりませんが、まさに子どもが繋がっている瞬間だと思いました。「分からないから教えて」と自分から言えなくても、周りが優しく声をかけ、素直に「教えて」と言えた、その光景がとても良いなと思いました。

 このように、授業内で子ども同士が自然と対話できるような工夫をしたり、取り上げる教材を選ぶことはとても大切なことなんだなと思いました。

 今回、味岡小学校での学び合いの授業を見させていただき、小学生でもここまでの意見が出せるのかという驚きや、私もこんな風に意見を繋げたいなという具体的なイメージを持つことができ、大変多くのことを学ばせて頂きました。味岡小学校のみなさん、先生方、1日ありがとうございました。そして、このような機会を与えてくださった玉置先生、ありがとうございました。(高橋)

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 こんにちは。5期生の二村葵です。先日学び合いで有名である、小牧市立味岡小学校で授業を参観させて頂いて、学んだ事を書かせていただきます。

 印象的だったのは、どの学年の授業を参観させていただいても頻繁にグループワークが取り入れられていたことです。また隣の人との対話がすぐにできるように流動的な机の配置をしていると感じました。その中で児童はいろいろな工夫をしながら、相手に伝えようとしたり、スモールステップを使うことでわかりやすく伝えている児童もいました。

 レベルの高い学び合いができるのは小学校一年生の時から、鍛えられてきたからであり、コツコツと積み上げていくものであると再認識しました。

 先生方の声掛けもとても印象であり、「つないでいってよ」や「どう思った?」など支援することで、児童主体の授業が展開されていると感じました。また対話の形をとらなくても、教師が児童と児童をつなぐことが大切であることを学びました。そのためにあえて悩んでいる児童に声をかけず、児童から児童につながっていく力をつけさせることも必要であることを実感しました。

 授業を参観させていただいて、学び合おうと自然となっている環境が素晴らしいと思いました。子供同士の関わり合いを大切にして、わからないや、言いたいことが言える環境を私も作れるようになりたいと感じました。また、児童が対話をしたくなるような話題提供を心がけ、自己の考えを広げ深める「対話的な学び」を実現できるようになりたいです。

 今回、素晴らしい授業を見せてくださった味岡小学校の先生方、味岡小学校のみなさん、そしてこのような機会を設けてくださった玉置先生、本当にありがとうございました。(二村)

2月7日(木)の味岡小学校での学びについて(加藤諒太、杉山、酒井)

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 こんにちは!4期生の加藤(諒)と5期生の杉山、酒井です!今回は2月7日(木)の味岡小学校での学びについて書かせて頂きたいと思います!!

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 こんにちは。5期生の杉山です。2月7日に行われた、小牧市立味岡中学校での授業参観や分科会に参加して学び得たことを記します。

 様々なクラスの授業を見させて頂きました。その中で、2年5組の国語の授業と、6年生の1組2組の社会の授業に焦点を当てて記します。

 まず、2年5組の国語の授業では、「スーホの白い馬」を題材に、人物の心情を読み取ることからの児童同士の活発な話し合い、児童から出た意見や考えを、保坂先生が上手につないで更なる考えを生み出し、そこから児童が新たな考えを生み出したり、それについて議論したりするという、まさに「主体的・対話的で深い学び」であり、また、保坂先生の臨機応変な発問も、児童の学びに深く関わっているものであると感じました。

 6年生の1組2組では、共に社会の授業で、「日本国憲法」を扱っていました。双方とも、授業で扱う題材は同じでしたが、課題は1組では、「日本国憲法の内容を読み取ろう」で、2組では、「日本国憲法は、どのような気持ちを込めて作られたのだろう」というものでした。クラスで課題が違い、児童もその課題に合わせて日本国憲法を読んでいるので、私はそれぞれのクラスの児童はどのようなことを考えているのかと疑問になって、各クラスの1グループのグループワークを見ていました。1組のグループは、内容読解に力を入れていて、「この単語はこういう意味だから...」と、単語の意味を確認しながら、どんなことが書かれているのかを熱心に話し合う姿が見られ、2組では、「なんでこういうことを言ってるのかな」と、日本国憲法が作られた背景を考察していました。

 私は、この課題の設定の違いで、児童の学びに対する姿勢がどうなるのかを気になっていたところ、たまたまゼミの加藤先輩もそれに似たような質問をお持ちで、「授業の課題を設定する上で、児童の実態に合わせたレベルの課題がいいのか、それとも少し難易度を高めにして児童にやる気を出させるのかだったら、どちらが良いのか」というものでした。それについてゼミ生で議論を交わし、色々な考えを聞く事ができました。これもゼミにおける学び合いの1つだなあと感じました。

 午後に行われた3年4組と4年3組の算数の特設授業からは、意図的氏名によって教師が考えていることと同じ児童を当てるのではなく、あえて解答が誤っていたり、教師と考えていることが違う児童を当てていることが特に印象に残りました。そうすることで、様々な考えが共有されたり、児童同士の話し合いで問題が解決したりすることがあることを学びました。これは、まさに教師の力量があってこその技だと感じました。

 その後の玉置先生のご講演では、「対話」をテーマに、様々なお話を拝聴しました。その中で特に印象に残ったことは、「対話は、子供同士だけでするものではない」ということです。「子供と先生が対話したって良いし、子供が教科書と対話するのだって良い」ということを聴いて、確かになあと感じました。簡単なようでとても難しい「対話」が、私なりに少し理解できたかなと思います。

 今回の学びは非常に多かったので、このような稚拙な文章になってしまいましたが、本当に素晴らしい学びになりました。このような場を提供してくださった味岡小学校の先生方、玉置先生にお礼申し上げます。ありがとうございました。(杉山)

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 こんにちは。大学生活も折り返し地点と気づき、時の流れの速さが恐ろしいなあと思っている5期生の酒井です(笑)。

 今回は2月7日に小牧市立味岡小学校で行われた授業参観及び検討会での学びについて書かせていただきます。たくさんのことを学ばせていただいた一日だったのですが、その内の2つに絞って書いていきます。

 1つ目は指名の仕方についてです。これまで私は意図的に指名することが大切だと聞いたことがあったので、それを教師側が出てほしいと思っていることと意見が合っている子を意図的にあてることだと勘違いしていました。

 しかし今回見させていただいた授業ではつまづいている子、迷って迷って答え書いた子を指名しているのを何度も見かけました。自分が思い描いている授業とは外れてしまうかもしれないのにどうしてそんな指名の仕方をするのだろうと初めは疑問に思いました。しばらく観ていると、指名させた児童が前で発表した後、周りの子どもたちから「ここまではあってるけど、○○って考えるんだよ!」や、「〜のところが惜しい!」などといった助言が自然と飛び交い、発表した児童もはっ!と気が付いた顔をして書き直しに行く姿が観られました。これを観て自分の考え方との違いに気づかせることで、子ども達に考える機会を与え、対話のある授業が成り立つことを感じ、意図的に指名するとはこのことなのだろう、と新たな発見をすることができました。正解が黒板にかかれることがよいとは限らないことを知ることができました。

 2つ目は、子ども達から出る意見の活かし方についてです。分科会の際に私が入れていただいたグループで、子ども達から出ていた意見をもっと活用すべきという意見が何人もの先生方から出されました。教師側が想定していない展開になると思わず自分の思い描いていた方に修正したくなるのも納得ですが、そうではなくあくまで子ども達からの意見を拾って展開していくことが大切だそうです。「授業では子ども達が持っているふわっとした考えに対して教師側がつっこみながら深め、つめて、固めていく」というようなことをおっしゃっている方もいらしてなるほどなあと思いました。

 実は私は今回初めて愛知県の学校の授業を見させて頂いたのですが、岐阜との違いがたくさんあって驚きの連続でしたがだからこそ得るものもとても多かったです。今回もまた先生方のおかげで貴重な経験ができました。本当にありがとうございました。(酒井)

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 こんにちは!4期生の加藤諒太です!今回は味岡小学校での学びについて書きたいと思います!特に僕の研究テーマでもある「学び合い」について非常にたくさんのことを学ばせていただいたのでそのことに絞って書きたいと思います!

 まず、味岡小学校で多くの授業を見せて頂いて最初に思ったのは児童同士のコミュニケーションが活発であるということです。そのような環境を作り出している一つの要因として、「机の並び方」が挙げられるのではないかと思います。机は普段、どのような並びにしているのですかと質問をしたところ、スタンダードな形は「コの字型」であると教えて頂きました。先生対児童という形で向き合うのではなく、児童対児童で顔を向き合わせることによって児童間のコミュニケーションを促進できるということがわかりました。このような雰囲気が児童同士の積極的な対話の姿勢を作り出しているのかなと思いました。

 また、コの字型は、隣が2人いることやみんなの顔が見えることにより、児童同士で質問をし合っている姿も見られました。まさに「学び合い」の実践であると感じました。

 多くの授業を見させて頂き、「学び合い」だという瞬間に共通して感じたことは授業の中での教師の言葉が少ないということです。先生が話す言葉よりも児童のつぶやきやコミュニケーションが多くなっていました。この点から主体的・対話的な深い学びと「学び合い」は通ずるところがあるのではないかと感じました。もしくは、主体的・対話的な深い学びを実現するためにも「学び合い」は重要な役割を担っていると考えます。

 また、分科会にも参加させて頂き、たくさんのことを学ばせて頂きました。分科会では、グループに分かれ授業を検討しており、まさに教師が「学び合い」をしていると感じました。検討会での先生方の意見は自分では感じ取れないもので、早く自分もそのような目を身につけられるように頑張りたいと思いました。

 このようなたくさんのことを学ばせて頂ける機会を作ってくださった玉置先生を始め、味岡小学校の先生方本当にありがとうございました!!(加藤諒太)

2月7日味岡小学校での学び(加藤奨基・木下・中西)

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 こんにちは!4期生の加藤奨基・5期生の中西・木下です。2月7日の小牧味岡小学校での学びを書かせていただきます。

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 こんにちは、四期の加藤奨基です。父のチャーハンに対する熱意が年々強くなってきています。最近はスーパーで「うまい!チャーハンのつくりかた」みたいなチラシを貰ってきて、学びを深めています。

 ところで、学びを深めるといえば二月七日に学び合いで有名な小牧の味岡小学校で、玉置先生の講演会に参加させていただいたので記事にさせていただきます。以前にも記事で書かせていただいたのですが、子どもの挨拶のレスポンスの良さや授業中の様子から、やはり味岡小は子どもたちがよく育てられているなと感じました。味岡小では本当に多くの学びがあるので、今回は算数の模擬授業とその検討会からの学びに焦点を当てて書こうと思います。

 今回見学させていただいた算数の模擬授業は、子どもたちから様々な意見が出て、それらを上手く捌いていく教師の難しさを考えさせられる授業でした。自分も実習で似たような経験をし、今回の先生のように上手くまとめられず(無理矢理まとめてしまって)悔しい思いをしたことを思い出しました。自分だったらどうするか、と考えながらも答えが出ず検討会を見学させていただいたのですが、そこで「子どもに返す」ということを学ばせていただきました。

 「子どもに返す」というのは、それはどういうこと?と問い直して今一度深く説明させたり隣同士で説明し合わせたりして一つずつ丁寧に子どもの思考を整理させる授業技術です。思えば玉置先生や和田先生などの先生方もよく使われている技術です。子どもの発言を問い直し、もう一度自分の言葉で話させるこの技術は、子どもに伝えたいことも明確になり、子どもの理解も深まるのでとても有効な授業技術だと思います。僕はしばらく授業をする機会はないので、もし次機会をいただけたら必ず取り入れたい授業技術の一つを学ばせていただくことができました。

 最後になりますが、授業後にも熱心に指導助言を受けられている授業者の先生方を見て、自分も再来年の今頃はこんな姿になれたらいいなと思い、改めて教採に向けて意気込むことのできた講演会でした。機会をくださった玉置先生、学校や授業を見学させていただいた味岡小の先生方、ありがとうございました。(加藤)

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 こんにちは。5期生の木下です。今回は2月7日に小牧市立味岡小学校で行われた授業参観、指導助言について書かせていただきます。私にとって今回の授業参観が初めての学校外でのゼミの活動になりました。

 授業参観は今までのふれあい体験や実践観察などで経験していましたが、今回の小牧市立味岡小学校での授業参観は一クラスを5分から10分程度で見て回ることで、ほぼ全部のクラスの授業の様子を見させていただくことができました。

 その中でも特に印象に残った授業は特設授業になっていた4年生の算数の授業です。最初から最後まで見させていただき、授業を組み立てるのが難しい内容であるなという印象をうけました。(正方形で階段を作り、段の数が変わると周りの長さはどうなるかな?という段の数と周りの長さの変わり方の関係を捉える内容でした。)

 もちろん授業自体もとても印象に残っていますが、より印象に残っているのは分科会でこの算数の授業の振り返りをする先生方の姿です。6人のグループを3チームつくり、今回私が見させていただいた算数の授業を振り返る形をとっていました。たった45分間の授業を振り返り、改善点や反省点を追求する先生方の熱い姿に驚いたと同時に、私が知らないところで先生方はこんなにも一つの授業に熱を注いでいたのかということを知ることができて感動しました。

 学び合いを大切にする小学校ということでグループワークが多い印象も受け、児童がのびのびと自分の意見を言う、聞くという姿もよく見られて印象的でした。また、玉置先生に授業参観をするときにどこを見れば良いのか(例えば周りの席での話し合いが始まったら児童がなにを話しているのかを目線を合わせて聞いてみるなど)を聞くことができ、ただ授業を見るだけでなく多くのものを吸収できた授業参観になりました。 (木下)

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 こんにちは。5期生の中西です。2月7日小牧味岡小学校での授業参観と分科会での学びを書きたいと思います。

 今回たくさんのクラスの授業を見させていただくことができ、その中で児童同士の対話をする姿がとても印象的でした。自分の意見を述べるだけで終わる、または隣の席の子の意見を聞いて同意・否定するだけなどといった「会話」ではなく、いろいろな人と意見を交流しながら自分なりに付け足して考えを述べたり別の意見の人と議論をして学びを深める「対話」が見られました。課題解決に向けて意欲的に対話をする子ども達の目は輝いて見えました。このような姿はいきなりできるようにはなりません。低学年の時から学び合いの授業を行うことで、これほど子ども達がすばらしい姿へと成長していくと知りました。

 分科会では、4限・5限で行われた算数授業からグループごとに意見を交流し合いました。私も実際にグループに入らせていただき、現場で働く先生方の子どもへの観察力に驚かされました。どの子がどのような発表をしたか、自分の意見をしっかり書けていた子、途中で他の子の意見を聞いてノートに書き直した子、確認問題でつまずきのあった子など、どれも子ども達を注意深く観察していなければ見逃してしまうことばかりです。私はこの観察力が不足していました。教師として児童の様子を観察して把握することは必要不可欠なものです。広い視野を持たなければ、授業が成り立たなくなるので意識しなければいけないと学びました。

 最後に、このような貴重な学びの場を与えてくださった味岡小学校の先生方、玉置先生、ありがとうございました。(中西)

2月3日愛知県教育会館セミナーについて(大久保・北神・中西)

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 こんにちは!5期生の大久保・北神・中西です。2月3日に愛知県教育会館で行われた玉置先生の講演「教師としての作法」から学んだことについて書かせていただきます。

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 こんにちは。5期生の大久保樹です。2月3日に愛知県教育会館にて行われた、玉置先生による「教師として大切な作法」に参加させていただきました。そこで学び得たことを書き記していきます。

 導入で、玉置先生は「先生に可愛がられる先生になれ」というお話をされました。内容としては、授業中作りや掲示物作りで分からないことを聞くことは勿論大切ですが、実践してみてどうだったかの報告をすることが大切であるというものです。

 自分はそれをこれまで出来ていたのか考えてみました。サークルやバイトで、分からないことがあれば先輩を頼り、アドバイスをいただいていました。振り返ってみると、その時は自分のことで精一杯になってしまっていて、事後報告を怠っていました。導入から自分を見つめ直させられる話から始まり、とても興味が湧き、すぐに玉置先生の話に引き込まれました。

 さて、私は今回の講演で学び得た、最も心に残っていることを1つ書き記していきます。

 それは、「子どものために」ではなく「子どもの立場」で頑張るというものです。「子どものために頑張る」と「子どもの立場で頑張る」の違いについて自分なりに考えてみました。「子どものために頑張る」というのを私は、子どものために一生懸命授業作りをするという考えが根本にあるとは思いますが、この考えだと頑張りのベクトルが変わってしまい、ある種の自己満足に陥ってしまう可能性があると捉えました。
逆に「子どもの立場で頑張る」という考えが根本にあれば、子どもはどんな授業を求めているか、先生に何を求めるのかといったように、子どもに寄り添える先生に近づけるのではないでしょうか。子どもにとって身近な存在である先生だからこそ、そういった姿勢が必要だと思いました。

 「子どものためにではなく、子どもの立場で頑張る」

 これは先生としての奮励の仕方に関わってくる最も大切な要素だと思いました。教師としての在り方を深く学ぶことがました。玉置先生、お忙しい中ご講演いただきありがとうございました。(大久保)

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 こんにちは!五期生の北神です。玉置先生の「教師としての大切な作法」の講演は、時間があっという間に過ぎて、とても引きこまれるようなものでした。私は、先生の講演からたくさんのことを学びました。その中でも特に印象に残っている二つのことについて書きます。

 まず、「確認の原則」です。「確認の原則」とは、どれぐらいできるようになったかという達成状況を確認し、評価をすることです。以前、小学校へ実習へ行った際、先生方は子ども達一人一人に声をかけながら、赤ペンでノートに丸をつけていらっしゃいました。子ども達一人一人が、どこまでできていて、どこに躓いているのか確認するための大事な時間だったことがよく分かりました。また、声をかけることは、その子どもだけではなく、周りにいる子ども達の考えを深めることにも繋がっているとお聞きして納得させられました。

 そして、「物分かりが悪い教師になれ」ということです。私は、子どもが上手く伝えられないことを上手くまとめてあげる方が良いと思っていました。しかし、教師が大事なことを言うことは「講義」であり、子ども達が大事なことを言うことが「授業」です。教えたいことを子ども達にそのまま言うことは簡単ですが、子ども達の思考は止まってしまいます。子どもの発言を上手く拾いながら、子ども達自身に大事なことを気づかせられる授業が素晴らしい授業だと思いました。子どもの発言を教えたいことへ導かせることができるような発問や助言ができる教師になりたいです。玉置先生、貴重なお時間をありがとうございました。(北神)

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 こんにちは。5期生の中西です。玉置先生の講演から学び得たことを2つ書かせていただきます。

 一つ目は「エレベータートーク」についてです。私はこの言葉を初めて知りました。エレベータートークとは、エレベーターにのっているくらい短い時間のうちに必要なことを相手に伝えるというものです。限られた時間の中で必要事項をまとめて話すこの方法は、授業の最後に子ども同士でも使うことができます。時間を1分など短い時間に設定して、時間内に授業で習ったことやそこから学んだことを相手に伝えるのです。授業をきいていないと相手に伝えることはできません。エレベータートークを通して授業の振り返りができます。授業をつくりあげていく中で、エレベータートークが有効な方法だと学びました。

 二つめは、相手に伝える何か伝えるときは「、」より「。」を多くして話すということです。授業で子どもに複数のことを説明したり指示したときに、情報量の多さから理解できない子が多くでてくるでしょう。複数の指示をする時は「。」で区切ってまとまりよくすることで、わかりやすくしっかり伝えることができます。このことは授業に限らず、日常生活の中で相手に伝える場面でも言えることだと思います。だらだらと説明するより「まとまりよく区切る」、そしてエレベータートークで学んだ「必要事項を簡潔にまとめて話す」の二点を意識していくことが必要だと思いました。

 最後に、新たな学びの場を与えてくださった玉置先生はじめ関係者のみなさま、ありがとうございました。(中西)

2月7日 小牧市立味岡小学校での授業参観・検討会、講義について(小谷川・安藤)

 2月7日の小牧市立味岡小学校での研究授業・検討会、玉置先生による「対話」の講義から学んだことを小谷川・安藤の2人で記事を書かせていただきます。

 こんにちは、特別に参加させていただきました、小谷川です。今回は小牧市立味岡小学校での授業参観と検討会について書かせていただきます。

 味岡小学校での授業参観は、ほとんどのクラスを回ることができました。そしてどのクラスの子どもたちも、それぞれ話し合いの時の姿がとても印象的でした。ペアで話し合う際はしっかり体から寄せて聞きに行く姿勢がとれていたり、一方が話して終わりではなく、お互いが話をして共有していたりする姿がほとんどでした。また、グループの際も机に身を乗り出して聞きに行っている子もいました。

 導くまでの過程の説明をするなど、話す力は様々な場面で応用しやすく身につけやすいのですが、なかなか聞く力というのは育ちにくいと聞きます。しかし、味岡小学校の子どもたちは話す力はもちろん、聞く力がすごく育っているなと感じました。
それは相手の話を聞くだけでなく、反応という点でかなり表れていると感じました。誰かの発表時に、ほとんどの子が発表者の方を向いているのはもちろん、その子の発言に思い思いに「そっか。」「えっ!」など言葉にして、表情にして反応している姿があり、とてもいいなと思いました。またその反応から次の疑問や、発見につながり、問題解決へと自分たちで導いている授業となっていました。

 研究授業では、小数の計算での7.0の0を書くか書かないかの議論となる場面がありました。指導案には0を書いて単位を揃えることをおさえるとあったが、授業では0を書かない派が多く、またその理由も筋の通ったものであり、しっかり納得している子がいたりもしました。そしてその授業の雰囲気からか、先生は0を書く・書かないはどちらでも大丈夫です、という結論にしていて素晴らしいと思いました。

 単位を揃えるという点でとても大切な考え方ですが、できる子とできない子の差があったり、無い方が考えやすいなどの多様な考え方があり、またしっかりそれぞれの考え方に自分なりの意見を言っている子がいるため、統一せずにどちらでもいいとした判断は、それぞれの子どもたちの考えにしっかり価値付けされていると感じました。なかなかこのように曖昧な状態で終わることは勇気がいるものであるので、とても勉強になりました。

 味岡小学校の生徒の姿や、授業風景からちょっとした子どもの行動や発言、教師の言動などでもどのような力が身に付いていて、どんな教師の意図があるのかなど多くのことが学ぶことができました。教師としての技や子どもの見るべき行動のポイントなど、現場にたったときに取り入れていき、育ってほしい生徒の姿に近づけていけるような学級づくり・授業づくりができるようにしていきたいと思います。ありがとうございました。(小谷川)

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 こんにちは。4期生の安藤優里です。2月7日に参加させて頂いた、味岡小学校の授業研究会での学びを書かせて頂きます。

 「対話」ということで、話し合いが始まった時に「児童が何を言っているのか」「先生はどうやって児童の考えを繋いでいくのか」「対話を通して児童の反応(表情)はどう変化していくのか」という3つの視点で授業を見ることを意識しました。

 その中でも「児童の考えを繋ぐ」ことについて、「繋がれないことのリスク」という玉置先生の話がとても印象的でした。今日の授業の中で先生が子どもの意見に「どういうこと?」「どう思う?」と他の子どもに問う場面が幾度もありました。そうやって1人の子どもの考えを他の子どもにも共有していくことが「つなぐ」という教師の役割であり、「人とつながる力」を身につけさせる(対話させる)ことが重要であると理解できました。また、児童が教師に質問してきた時に、先生が付きっきりで説明すると、子ども同士の対話の機会を奪ってしまうことに繋がると知り、自分も気をつけたいと思いました。時に子どもの疑問をスルーするして、それを友だちと話し合うことで、子どもが人とつながる力を培えるようにする「悩みの共有化」を大切にしたいです。

 今回、全てのクラスの授業を見させて頂き、同じ授業でも先生の意図や生徒の実態によって課題の違いがあることや、学年や発達段階に応じた投げかけや指示の違いを実感することができ、今日の学びをぜひ自分の授業づくりにも生かしていきたいです。また、ゼミの先輩である、白井さんが先生として授業をされている姿を見て、私も2年後こんな風になりたい…!と、教師を目指す気持ちが一層高まりました。この気持ちを胸に、教員採用試験の勉強に励みたいと思います。玉置先生、味岡小学校の先生方、本日はありがとうございました。(安藤)

※写真は味岡小サイトから引用
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1月12日教師力アップセミナーでの学び(小谷川、二宮、高桑)

 こんにちは、特別に参加させていただきました、3年の小谷川です。今回は1月12日に行われた、国語の授業名人である白石先生の教師力アップセミナーについて書かせていただきます。

 今回の白石先生の講座では国語でよくある「なんとなく」がなくなる授業の仕方を学ぶことができました。途中に教材を扱って授業の考え方を交えた、ちょっとした授業のようなものを受けることができたのですが、その中で着目した「思考のズレ」と「論理的な思考」によって、国語の授業であまり味わったことがない納得感や理解を得ることができ、驚きました。

 「思考のズレ」は国語ならではの考え方だと思います。一人一人が様々な考えをすることを上手く使って、授業に「問い」を生み、生徒の主体性を引き出す方法はとても参考になりました。また、「これのクライマックスはどこ?」などの発問形式で先に教材の全体を捉えさせることもできるので、読み物の読み方も学べる方法であるとも思いました。

 また「論理的な思考」は今までの国語にあった「なんとなく」の考えを解消に重要であり、国語という教科をとてもおもしろく見ることができる要素に感じました。これは教材の読み方、考えるべきポイントをおさえることにより見えてくるものであり、またそのための国語の知識・技能がとても重要であるこのにもとても納得しました。ただの知識・理解ではなく、汎用的な知識・理解、どの場面でも使えて、読むときのポイント・観点となるようなものを意識して教えていくことが必要であると学ぶことができました。

 国語の特徴である考え方の違いを上手く使い惹きつけるような授業、そして曖昧にせず決まりごとと位置づけて、教材を読み解いていく授業はとても引き込まれ、誰もが一度は「なるほど。」と口に出してしまうような、そのようなとても素晴らしい授業と講義を受けることができて本当によかったです。国語という教科の見方を変えることができたと思います。ありがとうございました。(小谷川)

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 こんにちは!5期生の二宮です。今回は1月12日に参加させていただいた教師力アップセミナーで学んだことを書かせていただきます。

 国語が全部なんとなく教えられているのに全ての教科の基礎であるからこそ、何よりも論理的に原理や原則を説明するべきということが大きく学べたことです。例えば、書き順や俳句の授業など結果だけが教えられがちなものにもルールがあるということです。このことにはとても驚いたので自分が教壇に立った時、正しく伝えていかなければならないと思いました。

 また、新学習指導要領にある「深い学び」について、例えば「1つの表現において思考のズレから考える」といった視点を提示されました。これだけでも自分にとってはとても難しそうに思えましたが自分なりに答えを求めて学びにしようと思いました。

 自分は来年度教育実習に行かせていただく身だが、教材研究についても話されていて参考になることばかりだったので、その教材の持つ特徴や規則性を見極めることなど、得たものを活かして行けたらと思います。午前中と短い時間でしたが自分の中ではとても多くの知識や経験を得ることができた貴重な時間でした。参加させていただきありがとうございました。(二宮)

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 こんにちは。4期生の高桑です。今回は、1月12日に参加させていただいた、白石範考先生の教師力アップセミナーで学んだことを書きたいと思います。

 白石先生は、考える国語の授業づくりのためには、ただ用語や方法を習得させるだけでなく、原理・原則を教え、子どもたちが思考活動を行えるようにすべきだとおっしゃっていました。私はこれにとても賛成です。私は小学校の頃から国語が苦手で、漢字はただ暗記するだけ、文章は感覚で読み取るということをしていたため、国語の勉強を楽しいと思ったことはありませんでした。

 今回、白石先生の話を聞いて、きまりをおさえていなかったことに原因があると気づきました。きまりを知っていたら、どこに目を向けるべきか見えてくるようになり、自分で思考することができるようになります。

 さらに、それぞれの思考を出し合って、ズレが生じ、問い意識を持ったときに初めて子どもたちが主体的に動くようになるというのは、他の教科にも当てはまるなと思いました。色んな意見を出し合い、子どもたちが目標に向かいながら、共通点はどこなのか、違いは何なのかと試行錯誤することで、新しい学びや発見を目指す深い学びへとつながることを教えていただきました。

 2時間という短い時間でしたが、その中で様々な活動を通して、国語はこんなにもおもしろい教科だったのかと驚き、国語への考え方が変わりました。私も、子どもたちに国語のおもしろさを伝えられるような授業づくりができるよう、教材分析を行い、私自身が様々な視点から考えられるよう力をつけていきたいと思います。多くの学びを、ありがとうございました。(高桑)
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「佐々木昭弘の理科授業 これだけは身につけたい指導の技45」(佐々木昭弘著)を読んで(松田)

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 こんにちは。3期生の松田です。
 今週の教師力アップセミナーで講演される佐々木昭弘先生の「佐々木昭弘の理科授業 これだけは身につけたい指導の技45」という本を読んで学んだことを書きます。

 この本には、理科の授業準備や板書の書き方など、理科授業について45のポイントが説明されていました。

 その中で2つのポイントについて学んだことを書きます。
 1つ目は、ポイント9の「グループで活動させるときに注意することは?」です。グループでの学習は、教師の目が行き届きにくいため、きまりを合言葉にして全員が意識できるようにするということがありました。そのルールは、
「め」…迷惑をかけないこと
「け」…けがをする(させる)危険なことをしないこと
「さ」…差別して友達を悲しませないこと
「じ」…時間(時刻)を守ること
の「め・け・さ・じ」です。子どもからの「これしてもいいですか」というような質問に対して「『め・け・さ・じ』のどれかを破りそうですか」と返すことで、子どもがいいのか悪いのかを考えることができるとありました。きまりを決めておくことで、子どもが何を考えればいいのか分かるため、主体的に子どもが判断できることを学びました。

 2つ目は、ポイント16の「理科授業の『板書』の基本とは?〜展開部〜」です。展開部の板書では、自分の立場を明確にする方法の1つとして「自信度チェック」を確認するということがありました。出た予想を分類し、その予想に対する自信度を確認します。「ぜったい・たぶん・ひょっとしたら」の3段階で自分の気持ちに当てはまるところに自分の番号の書いたカードを貼り、実験が終了したらカードを移動する時間を設けるというものです。このようにすることで、子どもの自信に変化が生じたことが黒板を見て分かり、さらに教師が子どもの自信度を確認することができるということを学びました。


 今回、理科授業の本を初めて読みましたが、来年度配属される学年によっては、理科も教えることになるのでとてもいい機会になりました。どの教科も自信を持って教えることのできるように、教科指導の本もこれから読んでいきたいと思います。セミナーではどのようなお話をお聞きすることができるか楽しみです。(松田)

2月3日愛知県教育会館セミナーについて(中澤・鏡味・関口)

 こんにちは!四期生の中澤、鏡味、関口です!今回参加させていただいたセミナーについて学び得たことを記します。

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 こんにちは!4期生の関口です!今回は玉置先生の講演「教師としての大切な作法」について書きます。

 今まで玉置先生のもとで学んできたことが90分でぎゅっと詰め込められた内容でしたが、笑いもとり、誰一人ぼーっとさせず聞き手が参加する、さすが玉置先生という講演でした。

 「〜のために」ではなく「〜の立場で」という意識の変え方は子どもに対してだけでなく、実生活でも取り込んでいきたいです。そしたらお節介になることも一人で空回りすることも減るのではないかと思います。

 出力の大切さについても学び、講演後のお茶会では教職の問題を出し合いました。都道府県過去問は1番進んでいるのに、1番答えられなかったので、直しのやり方を改善したいです。こうやって教えてもらえたり自分の足りなさに気付かされたりと、高め合える仲間がいることは本当に幸せなことだと実感しています。「ABCDの原則」の「できる人」になれるよう日々精進します!参加させていただきありがとうございました!(関口)

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 こんにちは!4期生の鏡味です。今日は、「教師としての大切な作法」を玉置先生が講演してくださいました。その講演での学びを書きたいと思います。

 今日の講演で一番印象に残ったのは、教師は説明、指示をまずはしっかり行うということです。授業は発問、助言、説明、指示の4つで構成されています。児童生徒が授業の内容を理解できるか否かの大切な1つのポイントに、教師の説明の仕方だと学びました。子どもの立場に立って、授業時の説明を子ども達に分かりやすくすること、そして指示を明確にすることが大切だと分かりました。

 教育実習でも、担当の先生に指示や説明は分かりやすく、短文でと指導されました。しかし、玉置先生も普段仰っている「点より丸を多くして話す」や「一時に一事」は簡単なようで難しいです。

 教師の説明や指示の仕方で子ども達の理解度は大きく変わってしまいます。教師の発言1つ1つに気をつけなければいけないと改めて思いました。

 今日は、今までゼミやセミナーで学んできたことの総復習をすることができました。
玉置先生講演お疲れ様でした!そしてありがとうございました!(鏡味)

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 こんにちは。四期生の中澤佑太です。今回は2月3日愛知県教育会館で行われた、玉置先生の講演について学び得たことを記したいと思います。講演のタイトルは、「教師として大切な作法」です。

 講演の内容について、新たに学び得たことを三つありました。

 一つ目は、可愛がられる先生についてです。内容は、同じ職員にわからないことを聞くだけでなく、その後に実施したことを報告することが大事です。コミュニケーションを繋ぐことで、教えてもらえなくなるということを回避することができるということを学びました。

 二つ目は、子どもや授業についてである。内容は、「子どものために」でなく、「子どもの立場」で行動できる人でいること、ペアワークで盛り上がった後に「わかった人?」という発言でシーンとなること、「教師が子どもを理解する」こと以上に、「教師が子どもからどう理解されている」のかを大事にするということを学びました。

 三つ目は、エレベータートークの由来についてです。由来は、エレベーターで社長にコンパクトに学んだことを言えるように話をすることから来ました。そのため方法が、教材をふせて頭に入っていることを隣同士話し、全体で何を話したのか共有するということだと学ぶことができました。教師が振り返るより効果的であるという玉置先生の言葉について、仰る通りと思いました。

 内容については以上です。個人的に学んだことが二つあります。

 一つ目は、自分の成長についてです。私は、今回のセミナーを一年前も参加しました。今回のセミナーは私にとって思い出深いセミナーの一つです。昨年と今年で講演の内容や一日の流れが酷似していたことから、一日を過ごすなかで去年の同じ日を思い出しました。私は、去年学んだことが知識として定着していただけで、心で理解していませんでした。その事実を噛み締めることができてよかったと私は考えています。あと一言申し上げさせてください。二期生吉田さん、私、固くなくなるどころか人間としてマシになったと自信をもって言えるようになりました。今の私のまま、去年関わりたかったです。昨年はありがとうございました。元気でいることを祈ります。

 二つ目は、玉置先生の姿から学んだことです。私の推測になります。玉置先生は、

・伝えなければならない要点を並べる。

・要点同士を繋ぐことや、要点を相手に届けるためにどのような活動を仕込むか決める。

・後は、ライブとして相手の様子や発言、雰囲気に合わせつつ、利用しつつ、用意していた流れに誘導する。

 この三つを軸としているのではないかと考えました。そしてこの三つは、当たり前のことであり、授業は勿論、発表するときに大事なことではないかと私は考えました。

 最後に、素敵なセミナーに参加させていただきありがとうございました。あの時の先輩以上のことを今後輩にできていることを私は祈っています。(中澤)

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1月23日 犬山西小学校での玉置先生講演会からの学び(鏡味、安藤、加藤奨基)

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 1月23日の犬山西小学校での玉置先生による算数授業をもとにした講演会からの学びを、鏡味・安藤・加藤奨基の三人より記事にさせていただきます!

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 こんにちは!4期生の鏡味です。先日、犬山西小学校で、玉置先生が先生自身の算数授業のビデオをもとに、解説をしてくださいました。そこでの学びを2つ書きたいと思います。

 1つ目は、教師が児童に求める姿を、普段から教師も意識することです。犬山西小学校は、「つながる姿、みがき合う姿」を目標に先生方は指導をされていました。その、「つながる姿、みがき合う姿」を教師自身も職員室や会議中など普段から意識して行うことが大切だと分かりました。つながる姿とはどんな姿なのか、意見をつないでいくためにはどうしたらいいのか、どんな姿がみがき合っているのか、など本質をきちんと考え、教師自身がまず行動に移すことが大切だと学びました。教師が児童に求める姿をきちんと理解していること、そして教師もその姿になれること、これらが出来ないといくら児童に指導をしても、児童は求める姿にはなれないと思いました。

 2つ目は、授業の中で、たくさん価値付けを行うことです。玉置先生は45分の授業の中でたくさんの価値付けを行っていました。「意見が分かれたから話し合えるね」、答えを間違えてしまっても「仮説を立てることができたね」などと子どもは玉置先生にたくさん価値付けられていました。自分のどんな姿が良いのかを先生に褒めてもらえるのはとても嬉しいです。授業へのやる気も変わってきます。私自身、教育実習の授業ではこの価値付けを行うことがあまりできませんでした。分かっていても、次の展開を考えてしまい、言葉が出てきませんでした。初めましての子ども達を前に、授業の展開も考えながら、児童に対したくさんの「価値付け」を行う姿は、さすが玉置先生だなと思いました。これからも玉置先生の姿から多くのことを学びたいと思いました。玉置先生、本当にありがとうございました!(鏡味)

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 こんにちは。4期生の安藤優里です。先日の、犬山西小学校での学びを書かせて頂きます。

 犬山西小学校の研究テーマである、「仲間とつながり、みがき合う児童の育成」ということで、子ども同士がつながる、対話的な授業のためにはどうしたらよいのかということをたくさん学ばせて頂きました。その中でも今回特に大切だと思ったことは、「対話」について、教師が具体的な子どもの姿のイメージを持つ、ということです。「子どもがこの授業でどんな対話をしたらいいのか」それを教師が見本を示すことができるようにイメージを持つことで、価値付けの指標になるそうです。

 たしかに、簡単に「対話」と言えども、実際に「対話」するのは大人でもとても難しいことです。私も「対話」とは何か、よく分かっていませんでした。「対話」が「会話」になっている、玉置先生の言葉に、なるほどなぁ、と思い一方で、今まで自分が「対話」だとしていたものは「会話」ではなかっただろうか、と実習などを振り返り、根本的な意識の改善になりました。そんな大人でも難しい「対話」を子どもたちが自ずと始めることはありません。そのために教師が、「子どもに発話させ、価値付け、子ども同士をつなぐ」必要があると分かりました。

 玉置先生がされた授業の動画の中で、「どうしてそう考えたの?」と、子どもに自分の考えを言語化させ、「すごいこと言ってるよ!」「習ったことを使うアイデアすごいね!」と子どもの考え方を価値付け、その考えの変容を言わせる玉置先生は、毎度、価値付けのタイミングや子どもにかける言葉がとても絶妙で、子どもが他の人の考えに耳を傾けたくなるよう意図してされていることが伝わってきます。さすがプロ教師の技だなぁ、と思いつつも、今まで漠然としていた、子ども同士のつながりの具体的なイメージを持つことができたのは、対話的な授業をするための第一歩だと思います。

 玉置先生はいつも「授業を考える時には、最後にこの授業で子どもが何と言えばいいのか、子どもの言葉で考えろ」と仰っていますが、対話的な授業についても、具体的な子どもの姿を教師がイメージすることが必要で、その大切さを感じることができました。 犬山西小学校の先生方、玉置先生、貴重な学びの機会をありがとうございました。

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 こんにちは、四期の加藤奨基です。1月23日に犬山西小学校で玉置先生の講演に参加させていただくことができたので、記事にさせていただきます。玉置先生が以前に別の小学校で行われた飛び込み授業の映像を見ながらの講演ということで、映像ではありますが玉置先生の授業を直接見るのは初めてだったのでとても興味深く見せていただくことができました。

 講演に参加させていただいて特に感じたことが、犬山西小の校長先生も仰っていたように、玉置先生は子どもの発言・行動を価値付けることが適切で、かつ素早いということです。映像の中で、玉置先生は子どもの出した答えが間違っていても、「考えるのはいいことだよ」「仮説を立てて考えるのはすごいことだよ」と出した答えを褒めるばかりではなく、考えた経緯までを価値付けていらっしゃいました。このように文字や言葉で表すと「当然だ!」と思われるかもしれませんが、教育実習を経験し、教員人生につま先ほど踏み出した自分からすると、自分の予想しえない子どもの発言を瞬時に価値付けられるというのは非常に難しいことだと感じます。子どもの発言・行動を「その場で」「瞬時に」価値付けられていたところに、玉置先生の凄みを改めて感じました。この「その場で、瞬時に価値付けること」を犬山西小の校長先生は「即時評価」と仰っていて、目指すべき授業技術の一つだと思いました。

 今回のセミナーの反省点としては、玉置先生の「校長先生に、教採面接のことを伺ってみなさい」というフリに対応しきれなかった点です。しっかり面接練習を行って、何か月後にもしまた機会をいただけた時には、ばっちり応えられるようにしようと思います。最後には温かいコーヒーとおいしいワッフルもいただくこともでき、心身ともに充実した講演になりました。公園に参加させていただいた犬山西小の校長先生をはじめとする先生方、改めて深く学ばせていただいた玉置先生、ありがとうございました。(加藤)

1月24日小牧市立篠岡中学校での栗木先生の学び合いの授業から(安藤、中澤)

 こんにちは。4期生の安藤優里です。先日、国語の授業名人でいらっしゃる、篠岡中学校の栗木教頭先生の「学び合い」の授業を参観させて頂いて学んだことを書かせて頂きます。

 栗木先生の授業は今まで見てきた国語の授業とは違って、教師は言葉をあまり発さず、生徒がぽつぽつと自分の考えを述べる。他の生徒はそれに耳を傾け、考え込み、そしてまたまわりと意見を交わす。そうしてじわじわと学びが深まっていく様子に今までの「学び合い」の概念が覆されました。

 和歌と俳句の2つの授業、どちらにも言えるのは、栗木先生は資料や情報を提示するタイミングが本当に絶妙であることです。生徒が話し合いで「あとここが分かればなあ…!」という知りたくなったタイミングで情報を提示されていて、授業を見ていた私も、もっと知りたい!学びたい!まわりと話し合いたい!という気持ちにさせられました。生徒は話し合いに移るのが早く、切り替えがとても素晴らしいな、と感じたのですが、それは「話し合いをさせられている」のではなく、「話し合いたい」という気持ちが生まれているからであると思いました。

 また、栗木先生は授業中何度も「自分の思う読み方でどうぞ」と、生徒に音読をさせているのが印象的で、「そこから気づいたこと、浮かんだことどうぞ」と先生が求める答えを求めるのではなく、生徒の感性をとても 大事にされていました。自由な発想で、時に既習事項を用いて、自分の考えを持つことができる、そして話し合いによって自分の考えを深めていく生徒の姿に、「学び合い」の意義やあるべき姿を学ぶことができました。

 もちろん、栗木先生の授業はすぐ真似できるものではないと思いますが、いつか栗木先生の授業に近づけるよう、栗木先生が大切にされている、「生徒の話をしっかりときく」ことを心がけ、「生徒と一緒になって学ぶ」教師を目指したいです。

 素晴らしい授業を見させてくださった栗木先生、この貴重な学びの機会を設けてくださった玉置先生、本当にありがとうございました。(安藤)

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 こんにちは。四期生の中澤佑太です。1月24日に小牧市立篠岡中学校で栗木教頭先生の国語の授業を参観させていただきました。その時に学ばせていただいたことを記します。

 一つ目は、話し合いのルールについてです。栗木先生は、四月の段階から行っていることがあります。それは、生徒が四人グループにしたときに、机がくっついていない状態を心の隙間、真ん中にものがある状態を心の壁と生徒に呼び掛けるということです。また、わからない子から発表をさせるように意識するということです。

 二つ目は、コの字型の授業体型についてです。通常、教室は生徒が全員黒板の方を向いています。しかし参観した授業では、生徒が教室の真ん中の方に机を向けて、討論会をするようにコの字型になっていました。このことで、生徒は自分の考えを教師に報告するのでなく、学級のみんなに伝え、互いに考えを深め合う、課題に対する答えの幅を広げようとすることに繋がると私は考えています。

 三つ目は、授業展開についてです。まず先生は、変体仮名の和歌を模造紙で提示し、何て読むかという課題を提示しました。生徒には、模造紙を縮小したプリントが配られています。次に生徒に音読を指示しました。生徒は文字を指差したり、プリントに載っている和歌の横に自分の考えを書き込みながら音読をしていました。ただ音読するのでなく、音読を活動にさせていました。その後、「さっぱりわからない」ことを確認し、グループ活動に繋げました。グループ活動のときは、コの字から四人グループに体型を変えていました。私は、主体的な学びとは、子どもが課題に対してわからないと意欲をもつことであると考えました。

 グループで話し合ったことをもとに全体で共有するときは、「わかったこと」でなく、「もやもやしていることをはき出して」と先生は呼び掛けていました。また、生徒から意見が一通り出たときに先生は、「〜のところまで来たね」という呼び掛けをしていました。その後、追加の資料(作者の紹介など)を配り、探求学習を進めました。

 私は、主体的対話的な深い学び、つまり問いに対する疑問をもち、他者の意見と比較しながら自分の考えをもち、それを繰り返すことで全員で課題に対する答えを見つけていくという学習を展開していると考えました。また、生徒一人一人プリントのメモの仕方、内容がバラバラであり、一人一人自分なりのまとめ方をできるようにしていました。

 私は、今回参観させていただいた授業は、一生忘れないだけでなく、国語の授業を見るたびに思い出すと考えています。そのような授業をしていただいた栗木先生、そして機会を設けていただいた玉置先生に感謝の気持ちを抱いています。ありがとうございました。
(中澤)

※写真は篠岡中学校サイトから引用しました。
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篠岡中学校での栗木先生の学び合いの授業を見て(高橋、山田)

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 こんにちは、4期生の高橋と山田です。1月24日に、篠岡中学校で見せていただいた、栗木智美先生の学び合いの授業から学んだことを書いて行きたいと思います。
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 1月24日に、篠岡中学校で、栗木智美先生の国語の授業を参観させていただきました。今回は、そこからの学びを書いていきたいと思います。学び合いの授業ということで、3年A組とB組の2つの授業を見させていただきました。

 印象的だったのは、栗木先生の、生徒へ意見を求める際の言葉です。A組では「よく分からないことを出し合おうよ」という言葉がけで、生徒から「分からない」を引き出して学びを深めていっていました。グループや個人で読み取りをした後の交流では、「分かったことを発表しましょう」などの言葉をかけることが多いかと思いますが、栗木先生は、生徒の分からないと思う箇所を共有できるように促していたところが私にとって新鮮で、衝撃を受けました。

 また、生徒たちは、頭にある考えを、何とか自分の言葉で表現しようと声に出していました。ぼんやりと浮かんだ疑問や、明確になりきらない意見を、「こんな感じかなあ」と言いながら表現する姿がとても素敵だと思いました。そして、栗木先生は、発言した生徒の意見に付け足して言うように、同じグループの生徒を指名していて、生徒同士を繋ぐ技術も見ることができました。そんな風に、栗木先生は説明していないのに、生徒の学びがどんどん深まっていく様子が分かりました。

 B組の授業は、尾崎放哉の「入れものがない両手で受ける」という俳句でした。この授業で生徒の学びの深さを感じたのは、発言ももちろんなのですが、ワークシートの書き込みを見たときです。この授業の板書は、作者名、俳句、そして「無季自由律俳句」という単語、この3つが書かれていただけです。しかし、生徒たちのワークシートには、自分の考え、仲間の考えがびっしりと書き込まれていました。自ら聞こうとしなければ、仲間の意見をあの様に書くことはできないと思います。一人一人の、仲間の意見を知りたいという思いが表れていたように思います。

 今回、篠岡中学校で学び合いの授業を見せていただき、栗木先生がヒントを与えるタイミング、生徒とのやりとりで垣間見える温かい雰囲気、授業の中のちょっとした価値付けなど、2時間分の授業で本当に多くのことを学ばせていただきました。国語の教師を志す身として、この学び合いの授業を見て学んだことは財産になります。今回、素晴らしい授業を見せてくださった栗木先生、篠岡中学校の皆さん、そしてこのような機会を与えてくださった玉置先生、本当にありがとうごさいました。(高橋)

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 こんにちは、4期生の山田志摩です。まだまだ風は冷たいですが、太陽の日差しが暖かくなってきているので、室内で日向ぼっこをすると最高に幸せを感じておすすめです。

 1月24日に篠岡中学校の国語科の栗木先生の授業を2つ参観させていただきました。授業名人の玉置先生もうなるその実力を生で拝見させていただくのをとても楽しみに当日を迎えたのですが、授業に対してまだまだ無知の私でもこれはすごい授業だなとビビッと感じるような素晴らしい授業でした。

 先生はほとんど話していないのに、生徒の発言が生徒の発言によって勝手にどんどん深められていく様子や、プリントの書き込みがだんだんと多くなっていく様子、生徒の表情の変化から、課題に対するひとりひとりの思考の深まりを近くで感じることができ、感動しました。また、自然と栗木先生の授業に引き込まれて、生徒と一緒に先生の発問に対して考えている自分がいて、授業が終わった後、国語の授業ってやっぱり面白い!と純粋に感じました。

 また、栗木先生の生徒の行動に対しての価値付けの早さ、言葉選びもさすがプロだなあと感心するばかりでした。クラスで国語の得意不得意にかかわらず、栗木先生の意図的指名に対して一生懸命に自分の考えを話そうとする生徒の姿にも、それをちゃんと聞いている周りの生徒の姿にも、認め合えるあたたかい雰囲気にも、先生がいつも、価値付けを大切にしておられる背景を感じました。

 今まで自分の中でうまく形なっていなかった「学び合う」国語の授業について、ひとつの素晴らしいお手本を示していただけたなと感じています。私にとっては100点以上だったのですが、栗木先生はまだ納得がいっていない部分があったと言ってみえて、教頭先生になられても国語の授業に対して謙虚で、向上心をもって取り組み続けられている姿も、目指すべき教師のお手本であるなと思い、改めて素晴らしい方だなと感じました。

 お忙しい中、授業を見せてくださった栗木先生、篠岡中学校の皆様、本当にありがとうございました。今回も素敵な先生との出会いの機会を作ってくださった玉置先生、本当にありがとうございました。(山田)

12月3日 額田中学校での玉置先生の飛び込み授業記録(高橋、中澤、安倍)

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 こんにちは、4期生の高橋です。今回は12月3日に、岡崎市の額田中学校で行われた玉置先生の飛び込み授業の記録を高橋と中澤で、そこからの学びと、形埜小学校で参加させていただいた授業研究会での学びを安倍が担当し、書かせていただきます。
 ※ 写真は岡崎市立額田中学校のホームページ(校長通信)から引用。

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授業開始

玉置先生(以下、T)「こんにちは。先生の名前を1回だけ言いますので覚えてね。玉置崇といいます。」
生徒(以下 S)「玉置崇 (先生)」
T 「“先生”と付けられる人は社会性がある人です。社会性を発揮してもう一回。」
S 「玉置崇 先生」

T 「私を見覚えがある人?なんの記憶がある?」
S 「落語...」

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T「お願いがある。初めて出会うから、分かったらよく分かってますという顔、困ったら困った顔してみて。常に君らの顔を見ています。」

T「今日は、17番目の秘密をやります。プリントを配ります。」
S「ありがとうございます。」
T「ああ、いいね。ありがとうと言えるのがいいなあ。授業はふざけてない限り何言ってもいいからね。17番目の秘密と聞いて何を思う?」
S「ないです。」
T「ないって言えるのがいいね。」
S「秘密だから、法則性があるんじゃないか」
S「隠してあるのかな」
S「求めるのかな」
T「授業は予想していくことが大事。何か浮かばんか?」
S「はい。」
T「君はハッキリしていていいな。君が授業の最後に分かったと言えたら大成功だな。」

T「どんな数でもいい、1桁の数」
S「8」
T「いくよ、書いた?2番目は先生に決めさせて。2番目は5。まだ書くなよ、8と5を足して答え書いて。13を3と書く。どういうこと?」
S「10を引く」「10をなくす」「13から10を引く」「ないです」「ないです」「ないです」

T「話し合ってみよう」
S「1桁にする」
T「4のところは隣の数たすから、」
S「8」

T「次行くぞ、もうやれそうだな。ずっとこのルールで17までやってみよう。やったら、お隣で確認をする。いいか、間違えないでやってよ。お隣同士確認して。」

T「これ、17番目ってさ、みんな同じになるはず?いろいろあっていい?」
S「同じ」
T「どうして?」
S「? 普通に考えて計算したら同じ。最初の2つの数が決まってる。」

T「今日こんなことやるんだ。いけそうだろ?顔の表情。なんか思った?」


T「8以外で」
S「3」
T「2番目は先生に決めさせて。2番目は5。」
T「ちょっと見たって、どこで間違ってるかチェックしてあげて。」

T「何か思った人いる?」
S「1〜17まである中で2ずつ空いて、2からだとすると次が5になって…」
T「M君が何を言いたいか分かった人?どういうこと?」
S「(何か発言)」
S「それ3つじゃない?」「あ、3つか。3つずつ増えていることがわかる。」「本当だ」
T「M君は、3つずつ同じものがありそうだと。他なにか思った人?」
S「17のところが5になる」「2つ目の数とそろえたら17番目が同じ数になるんじゃないか」
T「いいですね、これも仮説じゃないか。もしここが3だったら?」
S「3」
S「大きい数から小さい数…」「ああ〜」
T「彼はなにを言ってる?」
S「分からん」
T「いつも5になってるの?」
S「上下が同じ以外は…」
T「おお!すごいなあ。分かった?つまり差っていうことだな?よしOK。素晴らしいクラスだな。これは仮説と言うんだ。」
T「間違えないようにするにはどうしたらいい?」
S「検証」
T「どうやって?」
S「2番目の数を変えてみる」
T「賛成の人?N理論でいくと、ここが3になったら…ね!検証だ、よし行こう。」

S「(笑)あれ?いやだ!」「違った!」
T「ミスじゃないの?
1になっちゃった、ということは?N理論は倒れちゃった。世の中みんなそうだ、始めから答えなんかない、」

T「で、どうなった?」
S「今度は3ずつじゃなくて5ずつになってます」
T「え?どうして?ああ、ここが1番目か。5のときは3つずつだったけど3のときは5つ…という理論か。これ見てなんか思うことない?他できる人いない?」
S「えーっと、出来ないです」
S「2の数が決まってたら17の数も決まる」
S「ああ」
T「『ああ』って言ったな。『ああ』を言葉で言って。」
S「2番目の数が決まったら17の数も決まるのはなるほどと思った」
T「お隣同士、『ああ』を言葉にしてごらん。」


T「2番目の数は4つしか試してないからな。仕事を分担するということだろ。君最初2で行こうか。」
(生徒を1〜9まで割り振る。)

T「あれ、これで全部調べられるか?1やる人?2、3……9…あれ?(2人余る)
この2人何やってもらったらいい?」
S「0?」
T「ああ、そうだな0だな。あなた2人、0やってもらわないかん。みんな間違えちゃダメだよ。」

S「やったあ!」
T「N君やったね?何が“やった”?」
S「仮説が少し合った」
T「素晴らしい、2番目の数を決めると17番目の数が決まるんです。今から4人グループになって。もう先生はルールを知ってるんです。そのルールを見つけなよ。」

T「見つけ方がまたコツだぞ。わかったら挙手して。」

T「ルール見つけるには余計な情報を削ぎ落とす。調べる時、なんで0から始めた?なんで5、3、1、2とかでやっていかない?」
S「法則性を…」
T「誰か言ったね、その通りなんだ。」
S「法則性を見つけやすいんじゃないかな…」
T「どうして?」
S「うーん…」
T「きまりを見つけるときは一方を小さい順で並べた方が見つけやすい。これはずーっと活きていく。」

T「よし、もう少し時間あげる、どうぞ。」
T「今ここでね、すごいことやってる。10を全部足していったら、そうやって言い合うことが大事。こうしたら、ああしたらって言ってみよう。そうしたらポンっとひらめくかもしれない。1人で考えても絶対ひらめかない。」

T「T君どんなルールですか?」
S「(発言)」
S「ああ〜なるほど」
T「何がなるほどなの?」
S「例えば、2×17をすると34になる…」
T「17かけなかんか?」
S「7でいい。」
T「実は、7だけかければいい」

T「最後、〇〇君、どう思った?」
(最初に、今日の授業の最後に分かったと言えたら大成功だな、と言っていた生徒へ振る。)

S「ああ〜と思いました。」

授業終了

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 授業の中で、玉置先生は、「クラスは何だ」ということ、1つの数字を豊かに表現させることを大切にしたいと仰っていました。(高橋)


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 こんにちは。四期生の中澤佑太です。今回は、12月3日額田中学校で行われた玉置先生の授業の記録をしました。

11時半
玉置先生「みなさんこんにちは。天気いいねぇ。先生の名前を言いますから、一回で覚えてね。覚えましたか?全員で。」

生徒「玉置崇(先生)」

玉置先生「いいねぇ。今玉置先生って言った人いるよね。社会性があるね。先生って言えるかな。」

生徒「玉置崇先生」

玉置先生「全員意識できたね。四人で話し合いたいから四人にして。四人にしてって言ったらそうして。戻して。そして隣同士近づけて。ところでさ、顔みたことある人挙手して。何で覚えてる。何の落語。」

11時35分

玉置先生「先生授業するけど、いつもの顔の表情して。よくわかったときの顔をして。困った顔をして。みんなの顔をみて授業するから。十七番目の秘密をやります。プリントを配ります。」

11時37分
生徒、プリントを配るときに「ありがとうございます。」と言い合う。

玉置先生「いいねぇ。ありがとうって言葉が出るのか。授業はふざけなければ何言ってもいいからね。十七番目の秘密と聞いて思うこと?一人当てる。」→「ないです。」「ないって言えることがいいね。」→「何か法則があるのでは。隠してありそう。何か求めるのかな。」「授業は予想していくことが大事。」→「ない」→「君が最後よくわかったって言ったら大成功だね。授業はみんなで作るものだからね。」

玉置先生「何か浮かぶ数字ある。」→「8」→「8って書いてじゃあ行くぞ。〜さん書いたね。隣同士確認して。二番目は先生が決めさせて。二番目は5、5って書いて。8と5を隣同士足して。数を書いて。まだ続き書かないで。13を3と書く。13を3と書くってどういうこと。」→「10を引く。10をなくす。13から10を引く。」→「数字にもいろいろな言い方があるね。四番目のところは隣同士足すからせぇーの。」「(全員で)8」

玉置先生「もうやれそうだね。このルールで17までやってごらん。いそいでやれ。」

11時45分
玉置先生「これさぁ。17番目って同じになるか。違っていいのか。どっち。」→「同じ。」→「どうして?…当たり前のことをきくと、答えるの難しいだろう。隣同士確認。」

その後生徒は首をかしげたまま、一通り17番目の数まで埋めていく。

玉置先生「何か思った人いる。」→「1〜17あるから、2ずつあいて、2から5,8となって上下同じ数になる。」→「いいことだね。人の意見を聞いて反応するのはいいことだ。どういうこと?」→「3つずつ同じ数がくる。」→「わかった人。すごい。一つ法則を見つけたね。何かを思って発表するのはいい。仮説って言うんだ。」→「二つ目の数を揃えたら17番目が5になる。」→「なるほどこれも仮説だね。いつも5になるの?」→「上と下が同じ数でないと5になる。」→「すげぇな。素晴らしい。間違えないようにするにはどうしたらいい?」→「(全員で)検証。」→「どうしたらいい?」→「二番目と一番目を変えて行う。」「一番目が7、二番目は3になると17番目は3になるはず。どう。確かめてみて。」→「あれ。1にならない。」→「理論はどうだった。」→「違った。」→「いいねぇ。会社なんてやってみて失敗の繰り返しだからな。」

生徒の考えた理論を全て検証した。

12時01分

玉置先生「これみて(検証後の板書)思うことない?仮説修正できる?」→「2番目が同じのときに17番目も決まっていく。」→「2番目の数は、4つしか試していないからな。試してみよう。仕事を分担していこう。」

玉置先生はクラス全員に1から9まで割り振る。最後二人だけ残す。

玉置先生「あれこれでいいか?あと一つの数字は?」→「0と呟く」→「あと二人は何をしたらいい?」→「(全員で)0」→「みんな間違えちゃダメだよ。学校で仕事しよう。」

その後全員で声を出して確かめる。生徒「やったー」

12時10分
玉置先生「何がやったー?」→「仮説が少しあってた」→「素晴らしい。二番目の数が1だと17番目は5になる。二番目が3だと17番目は1という法則が隠れてたね。四人グループになって。先生はルールを知っているから。仕事の分担の仕方を4人で考えてよ。知恵を出しあって見つかったら挙手して。

12時15分
玉置先生「調べるときに、どうして0から書いたの?なんで5,3,0,1とやらなかったの?」→「法則性を見つけやすいから。」→「どうしてという言葉が大事なんだ。きまりを見つけるときは、片方を小さい方から大きな方へ揃える。」「いいねぇ。分担することで学校の力が強まる。」「案はみんなで共有する。一人であれこれと考えた方がいい。一人で考えたら知恵は出ない。」

12時25分
その後仕掛けを発見したグループが発表し、授業を終える。(中澤)


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 こんにちは。4期生の安部です。先日、岡崎市の額田中学校での玉置先生の飛び込み授業と形埜小学校の授業研究会に参加させていただきました。三河地区である岡崎市のセミナーに初めて参加させていただき、自分の地元に近いため、親近感を抱くとともに、多くのことを学ばさせていただきました。


 午前中の玉置の飛び込み授業では、初対面の中学1年生の生徒に、「いいか、今から先生の名前を一回だけ言うぞ、よく聞けよ」という独特の自己紹介から入り、「分かったら分かったという顔を、困っていたら困ったという顔をしてくれよ!」と場を和ませつつ、生徒一人一人が素直な気持ちで主体的に授業を受けられる工夫をしているのがさすがだなと思いました。


 今日の授業の題は「17番目の秘密」というものでした。数字の並びの規則性を見つけるという、一見、クイズのようなものでしたが、その中に、仮説を立てて、それを検証する方法、決まりを見つけるときには、一方を小さい順に並べていくと規則性を見つけやすいということ、数学は無駄なものを減らしていくものであることなど、教科書の範囲を超えた数学的な見方や考え方を指導されていました。


 また、玉置先生が繰り返し強調しておっしゃっていたのが、「クラスやグループなど仲間同士で学ぶことの大切さ」です。4人グループの体型にし、それぞれのグループで規則性を見つけさせる場面では、「黙ってずっと考えていてはダメ、こうしたら、ああしたらってつぶやくのがいいよ。」と指導されていました。仲間ととに学ぶことの価値を教え、体感させる授業を日々繰り返しことで、「主体的で対話的な深い学び」の実現につながっていくのだなと思いました。授業最初に「17番目の秘密」という言葉から何も浮かばなかった男子生徒が、授業終わりには「(17番目の決まりがみつかって)あ〜なるほどってなりました。」と、素直な気持ちを言っていたことからも、最初分からなかったことを仲間と共に学ぶことで分かるようになる、深まるという実感をさせることが大切だなと改めて感じました。

 午後に伺った形埜小学校は山の中にある学校で、全校生徒がわずか50人ほどでしたが、人数が少ないからこそとても温かい雰囲気が学校全体に広がり、子供同士の繋がり、先生と子供の関係はとても良いものでした。玉置先生の落語を聞いて、何も考えることなく大きな声で笑う子供たちの様子を見て、とても微笑ましかく感じました。

 同じ地区の小学校でしたが、自分の小学校とは環境は全く異なり、学校全体の雰囲気も全然違ったので、驚きましたが、こんな学校もあるんだな、と実際に足を運び、学び得られたことはすごく良い経験になったと思います。教員になった後も今日の経験を忘れないようにしたいと思います。

 このような機会を与えてくださった玉置先生、そして額田中学校、形埜小学校の皆様、貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。(安部)

平成30年度 玉置ゼミ卒業論文発表会に参加して(酒井)

 暦の上ではもう春ですが、まだまだ寒くて朝なかなか布団から出られない五期生の酒井です!(笑)

 今回は先日参加させていただいた3期生さんの卒業論文発表会、そして懇親会で感じたこと等ついて書きたいと思います。

 まず!3期生のみなさん!素敵な発表をありがとうございました。最近参加し始めた私にとってこれから始まる玉置ゼミでの学びは楽しみであると同時に未知で不安なものでもありました。

 しかし、先日の先輩方の発表を聞き意図を持って取り組むことで、まだ現場に出る前なのに、あんなにも説得力のある論文及び研究発表ができることを目で見て耳で聞いてとても実感することができました。どの方の発表も聞いている側を引き付けるものがあって書かれた論文を全部読みたい!という気持ちにすごく駆られました。

 自分が同じようにできるかは分かりませんが、2年後自信を持って自分が獲得してきた学びの集大成を発信できるように、玉置ゼミに入ってこんな自分に変われた、理想の教師像が明確に見えてきたと思えるように日々精進し、どんどん吸収していきたいと思います。

 発表後に開かれた懇親会では様々な先輩方や先生方とお話をすることができました。例えば、玉置先生と先輩方の会話を聞いている時には、このゼミがどうしてあたたかくて、高め合いのできるゼミなのかを感じさせられる瞬間がたくさんありました。より良いものを求めて意図的に学びに向かおうとする気持ちが、より学びを深めたり広げたりできるエネルギーとなり、やがて私たち自身の糧となるのは言うまでもありません。

 しかし本当にそれだけでしょうか?私はそういった経験を積む機会を与えてくださっている、温かく私たちを見守ってくださる、経験豊富でお話上手な玉置先生だからこんな素敵な雰囲気のゼミになっているのだと考えています。懇親会で聞いた玉置先生の武勇伝(?)は本当に面白くて、また、考えさせられる内容だと思ったのをよく覚えています。
 改めて、新年度から始まるゼミが本当に楽しみになりました。先生方、そして先輩方、素敵な時間を本当にありがとうございました。(酒井)

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1月12日 教師力アップセミナーに参加して(安藤、安部、杉山)

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 こんにちは。4期生の安藤優里です。さっそくですが、先日の教師力アップセミナーの学びを記事に書かせて頂きたいと思います。

 今回、白石範孝先生の講演ということで国語専修の私はこのセミナーをとても楽しみにしておりました。

 そして、今回もたくさんのことを学ばせて頂いた中で、私が特に印象に残ったことは国語では子どもたちに「汎用的な力」を身につけさせることが大切であることです。どうしてそうなのか、どんな仕組みになっているのかという、論理的に考え、ゴールを導くための「汎用的な力」は、教師が教材分析をしっかりと行い、内容だけでなく、どんな特徴や規則性を持つか、という他の教材でも使える基本となる論理や原理を捉えておく必要があることが分かりました。
 
 国語はよく他教科に比べて、学習指導要領上でも何を教えるのか、身につけされるのかが、抽象的、不明確であると言われますし、実際私も話す、書く、読めるようになるためにはどうしたらいいのか、そのためにそれぞれの単元では何を学べばいいのか、掴めずにいました。そのため、今までの私は段落や場面分け、内容や心情の読み取りが国語の授業ですることだという固定概念がありましたが、それではその単元でしか使えない力しか身に付かないということを痛感しました。具体的には、白石先生は漢字の書き順にしても、なぜ一画目が縦なのか、など初めて漢字を習った時に抱いた疑問に対して、今まで「そういうものだから」「そう覚えるしかない」と自分で無理矢理納得していたことにも、「外側に折れるのは、はらいが先にくるんだよ」と論理的に教えてくださいました。

 今聞いても「なるほど、だからこっちが先だったのか!」と納得できる説明で、むしゃくしゃしながら漢字を覚えた時の自分に教えてやりたい気持ちになりました。他にも『お手紙』の「ああ。」についても、「ああ。」って何だ(笑)と思いつつ、感嘆だと解釈していましたが、「、」「。」がついたら「気づき」であるという原理をきいて、そうだったのか、という驚きと、ここまできちんと教材研究しなければ、という戒めになりました。

 他にも季語やクライマックスなど、自分の今までの国語の概念が変わるようなたくさんの学びがあり、今回もこのセミナーに参加させて頂いてよかったという思いでいっぱいになりました。白石先生、玉置先生はじめ、関係者の皆様方、貴重な学びの場をありがとうございました。(安藤)

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 こんにちは。4期生の安部です。1月12日に教師力アップセミナーに参加させていただき、学んだことを書きたいと思います。

 今回講演していただいたのは、国語授業のスペシャリストでいらっしゃる白石範孝先生でした。私は国語が専門ということもあり、すごく楽しみに話を聞かせていただきました。

 白石先生が強調しておっしゃっていたのが「汎用的な力」という言葉です。私は初めにこの言葉を聞いたとき、何となく分かるような、でも国語の授業でこれを実践するのはすごく難しいことではないかと思っていました。しかし、最後まで先生の講演を聞くと、この「汎用的な力」を授業を通して身に付けさせることがいかに大切かということを学ぶことできました。

 辞書で「汎用」を引いてみると、「一つのものを広く色々な方面に用いること」で、対義語は「専用」と出てきます。つまり、「汎用的な力」とは広く物事に通じ、日常の色々な場面で活用できる力ということです。一回の授業で子どもが学ぶことは、その授業だけにとどまらず、色々な場面で生きて働く力にならなければ意味がないということになると思います。私は今まで色々なセミナーに参加してきて、どの教科でもそれぞの教科特有の見方・考え方を働かせ、深い学びにつなげていかなければならないということを学んできました。しかし、国語の授業でその力をつけるのはなかなか難しいのではないかと考えていました。特に登場人物の心情を読み取る読解の授業では、どうしてこの答えにたどり着くのか、説明するのが難しいからです。それで、曖昧で何となくといった指導になりやすいのかなと勝手ながら考えていました。しかし、白石先生のお話から「用語」や「方法」、「原理・原則」を子どもたちにしっかり指導することができれば、他の文章を読んだときにも使える汎用的な力が身に付くということを学びました。国語の授業においても、どこか腑に落ちない感覚は解消されて、深い理解につながり、汎用的な力がしっかり身に付くということを実感させられました。

 先生が例に挙げられた「ごんぎつね」のクライマックスを考える授業、「物語の視点が兵十からごんに変わるので、ここがクライマックスになるのだよ」と説明できれば、子どもの思考は「なるほど、物語の視点が変わるところは大切な場面であることが多いのか!視点が変わるところに注意して読むと深い読みができそうだな」というように、深まっていき、次に使える「汎用的な力」としてその子に残るでしょう。このように、どうしてこの答えにたどり着くのか、根拠を明確に示して、子どもの思考を深めていくことが大切であるなと今日の講演を聞いて改めて感じました。

 今回も多くの学びを得られました。講演をしてくださった白石先生、そしてこのような機会に参加させてくださった玉置先生や他の関係者の方々に感謝を申し上げたいと思います。ありがとうございました。(安部)

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 5期生の杉山です。1月12日に行われた教師力アップセミナーに参加して、学び得たことを記します。

 そもそも私は国語が苦手で、苦手な国語を将来教壇に立って教えることができるのだろうかという不安がありました。また、新学習指導要領で主体的・対話的で深い学びが明記されており、どのような国語教育をすればいいのか全く見当もつきませんでした。

 そんな時に、白石先生のセミナーを拝聴し、これまで当たり前に行われてきた国語教育の在り方を疑問視し、どうすれば子供たちが論理的な思考をするかを、明快で、こんな私にも分かりやすく説明されていて、とても爽快で気持ちのいいセミナーでした。

 知識を子供たちに与えるにしても、ただサラっと説明するだけでは、子供たちは右から左へ受け流すだけになってしまうと思いますが、教材との関連を利用して知識を与えることで、子供たちに印象に残りやすいものになり、さらにそこから汎用的な力を生み出すものにもなる事を教えて頂き、とても勉強になりました。

 教科書の教材において、教材研究ももちろん大事だけど、教材分析をしっかりとして初めて、教材研究の価値が出ることも学びました。いくつかの作品の例を出して、論理的思考を促す先生の講義は、あるべき国語教育の姿だと感じました。

 私もこのような国語教育を、未来の子供達に施してあげようと決意しています。今回、このような素晴らしい学びを提供して下さった白石先生を始め、教師力アップセミナー運営委員の方々、玉置先生、酒井先生など、多くの方にお礼申しあげます。ありがとうございました。(杉山)

篠岡中学校、栗木先生の学び合いの授業を参観して(安部・加藤奨基)

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 こんにちは。4期生の安部、加藤奨基です。先日、篠岡中学校にて栗木教頭先生より国語の授業を見させていただきました。「これぞ学び合い!」と感じさせる素晴らしい授業で、すごくいい刺激を受けました。

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 こんにちは。4期生の安部です。栗木先生の授業を見させていただきました。国語の授業で、あれほどの学び合いを実現できるのか、と正直驚きまして、とても多くの学びを得ることができました。私はこれまで、国語の授業における「主体的・対話的で深い学び」とは何なのか、ずっと考えてきました。例えば今回の教材のように、俳句鑑賞の授業において、最後生徒がどうなれば深い学びになったと言えるのか、どんな振り返りができれば深い学び合いが実現できたというのか、ずっと分からないままでした。

 しかし、今日の栗木先生の授業を見させていただいて、国語の授業においては、最終目標として、子どもの一人一人の思考の深まりが1番大切なのではないかと思いました。その深まりは教師による働きかけよりも、子ども同士の対話による学び合いによって生まれることが大切ではないかと感じました。仲間の意見を自分の考えと比較しながら取り入れいくことで、学び合う環境が生まれ、深い思考、理解につながるのではないかと感じました。

 コの字型の机配置、ちょっとでもわかったことを自分の言葉で懸命に伝えようとする生徒、疑問に思ったことを正直に話す生徒、その声に耳を傾けて一生懸命考え、メモをとる生徒たちの様子は、まさに学び合いの実現の姿ではないかと感じました。また、生徒が書き込んでいるノート、メモは一人一人全然違って、最初は白い部分がたくさんあった用紙が文字で埋まっていくノートは生徒自身の思考の深まりがよく分かるただ一つのノートではないかと思いました。

 栗木先生が言われたように、国語の授業形態は様々で、先生のようなやり方は、他方で、「答えのない授業ではないか」と言われることもあるかもしれませんが、国語における思考力の育成は学び合いによって得られるものが大きいのではないかと私は考えます。

 思い返せば私が国語の授業が好きだった理由も、自分の思考の深まりが感じられる瞬間がすごく嬉しかったからでした。

 一方、栗木先生のような学び合いの授業はそう簡単には実現できるものではないことも感じています。先生は全体交流場面で、自分も椅子に座り、メモを取りながら子どもの意見を聞くことで、子どもと同じ目線に立って一緒に学んでいる姿が見られました。一時間の授業の中で先生が説明する、解説する場面は本当に必要なときだけでした。様々な意見が飛び交う中、先生がされていたのは一人一人の生徒の意見について大きく反応を示す、また意見が出なくなってしまったときに、「何でもいいよ、疑問に思ったことでもどうぞ、〇〇さん」と子どもの思考が止まらないように意図的指名などで生徒の背中を押すことにとどめていました。

 学び合いの実現には、やはり先生と生徒との信頼関係、子どもが安心して自分の意見を言える学級の雰囲気がまず必要であることは、栗木先生のお話でもありましたが、それと同時に、重要な意味を果たすのが、子どもの意見をつなげ、思考を深めるためになされる精選された教師の発言ではないかと思いました。

 話すことよりも聴くことが大切、教師が言いたいことだけ言っていては、子どもの可能性を引き出すことが到底できないと思います。学び合いを実現するためにはまず教師が子どもの意見を聞くことから始まるものではないかと思います。

 栗木先生の授業を見させていただいて、国語の授業のイメージが大きく変わりました。本当に多くのことを学ばさせていただきました。このような機会を設けてくださった玉置先生、そしてお忙しい中、公開授業していただいた栗木先生、篠岡中学校の皆様、本当にありがとうございました。(安部)


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 こんにちは、四期の加藤奨基です。最近服に散財しました。今回は「学び合い」授業のお手本として篠岡中学校の授業名人、栗木先生の国語授業を見させていただきました。自分はまだまだ学び合い授業のイメージが掴めておらず、漠然としたものでしかありませんでしたが栗木先生の授業を見てまた一つ学び合いについて考えを深めることができました。

 今回特に意外だと感じたことが、学び合いの様子についてです。篠岡中では2クラス分の国語授業を見させていただき、そのどちらでも学び合いが行われていました。その中でA組とB組では学び合い中の子どものテンションに差があり、自分はテンションが高く活発な様子の方が深い学び合いだと感じていていました。

 しかし、授業後に栗木先生のお話を伺うと、学び合いでは子どものテンションは低いほうが理想的だと仰っており驚きました。栗木先生によると、子どもが本当に学び合いに集中していたらテンションは高くならず、テンションが低いのは落ち着いて互いに深め合っている証拠である、学び合いは思考を深めるための活動であり話し合いではない、とのことでした。

 確かに、そうです。自分も集中している時は周りとの交流は必要最低限になりますし、心の中に少し適当さがある時の方が周りのことが変に気になってしまうと思います。ただ、これは決して子どものテンションが高いことが悪いというわけではなく、あらためて栗木先生の「学び合いではテンションは低い方が良い」ということになるほどと思い、新しい考えを深めることができました。

 今回お忙しい中授業を見させていただいた栗木先生、授業のお願いや駅までの送り迎えまでしてくださった玉置先生、ありがとうございました。(加藤)

1月12日教師力アップセミナー(白石先生)に参加して(井上・酒井・竹内)

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 こんにちは!4期生の井上です。寒さが一段と増し、バイト先ではインフルエンザが流行しています。予防をしっかりして体調管理をしていきたいと思います。

 さて、先日教師力アップセミナーに参加してきました。今回は白石先生が国語の授業について話してくださいました。そこでの学びや感想を述べていきたいと思います。井上、酒井、竹内の順に記していきます。

 まずは白石先生の考える知識・技能で話されていた、用語、方法、原理・原則についてです。僕は国語は答えが漠然としていて、教えるのが難しいという印象を持っていましたが、この話を聞いて、国語も数学のように論理的に答えを導き出すことができることがたくさんあるのではないかと感じるようになりました。

 例えば、講話の中でも出てきましたが、漢字の書き順です。普段何となく書いている漢字の書き順も実は書き順の決まりが存在することを知りました。

 漢字を教える時には、こう書くんだよと教えるのではなく、こういう決まりがあるよと教える。そうすることでその決まりを使い、多くの漢字の書き順が分かるようになる。その漢字だけではなく、他の漢字でも使える力になるのです。これが汎用的な力になると白石先生は仰っていました。

 次に、授業づくりでは「課題」がやはりとても重要になると感じました。白石先生は課題から思考のズレが生まれ、それが子供達の問いになると仰っていました。昨年9〜11月にかけて教育実習へ行ってきましたが、そこでも課題は授業づくりをする上で重要な要素になっていました。課題から子供達の意欲が生まれたり、疑問が生まれたりしており、課題は学ぼうとする力を生み出すのだと実習を通して考えました。また、教材分析をしてどんな課題を出すのが1番いいか考えることで、よい学びを生み出すことができるのだと感じました。

 今年初のセミナーでしたが、とても充実して学びのあるものとなりました。白石先生ありがとうございました。(井上)

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 こんにちは!寒さがだんだん和らいできて嬉しい5期生の酒井です。先日初めて参加させていただいた教師力アップセミナーでの学びについて書かせていただきます。

 今回白石先生の講義は時間があっという間に感じるほど有意義でした。特に印象に残っていることについてまとめます。

 まず、結果ではなく法則を教えて子どもたちに考えさせることで汎用的な力はつく、ということです。先生は漢字の書き順や俳句を例にして説明してくださいました。これを聞いて、答え合わせ式の授業ではその場しのぎで、知識として子どもたちに定着させるのは難しいけれど、どうしてそうなるのかという原理や法則を教えれば、ちがう俳句や漢字でも同じことが言えるか気になって、子どもたちが自ら学びにむかうようになりそうだと思いました。

 また教材分析についても学びました。いままで教材研究という言葉の方が良く耳にしており、違いもいまいち分かっていませんでした。先生のお話を聞いて扱う教材を分析することで、その教材がどんな特徴を持っているか、どんな規則性を持っているかを教師が掴むことができ、それに基づいて授業を作っていくことが大切であることが分かりました。

 内容ばかり伝えようとする授業ではなくその文章がどんな仕組みになっているかなどについて追究していくことは授業の目的のひとつなのではないかと思いました。

 講義の後半では、いくつかの物語を用いて物語文の授業の説明もしてくださいました。物語を読んだらまずさせるのは初読の感想を書くことではなく話を一文で表すことだそうです。その時あえてズレが生じるようにし、そのズレを授業を通して解決していくという流れで進めていくことで子どもたちの学びたい気持ちを尊重した授業になっているように感じました。

 国語の基礎である次からも使えるようなことを授業で教えられる授業の大切さ感じられ、今回のセミナーも大いに私の糧となりました。たくさんの学びをありがとうございました。(酒井)

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 こんにちは、4期生の竹内です。先日行われた教師力アップセミナーについて書きたいと思います。

 今回の教師力アップセミナーは白石先生の講演でした。白石先生は国語の授業を「考える国語」の授業づくりを目指し、用語、方法、原理・原則を活用し、論理的に考える思考活動を重視しなければいけないとおっしゃっていました。僕は今まで漢字の書き順など暗記しなければいけないものと思っていたのですが、それにも原理・原則があることを知りました。

 論理的に考えるということは、教師が一方的に教え込むのではなく、子どもたちが主体的に考え「深い学び」にもつながると思います。新学習指導要領にもある、主体的、対話的、深い学びを目指すためには、こういった子どもたちが論理的に考える授業というのが必要不可欠に感じます。また、白石先生は思考のズレを解決することを大事にしていましたが、僕が今読んでいる北海道教育大の相馬一彦先生の「数学科 問題解決学習の授業」にも同じようなことが書いてありました。子どもたちが主体的に学ぶためには、『なぜ?』と理由を考えたくなる問いを提示し、その問いを解決していくといった問題解決学習をしていくことが大切だと感じます。

 国語や数学に限らず、子どもたちが授業に対して疑問を持ち、その疑問を解決していくというような授業をすることで子どもたちの主体的な授業は実現するのではないかと思いました。

 今回の教師力アップセミナー開催にあたって、白石先生や玉置先生、教師力アップセミナー関係者の方々、貴重なお時間をありがとうございました。(竹内)
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