11月27日 安藤さんの模擬授業記録(安部)

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 こんにちは。4期生の安部です。安藤さんの授業記録を書きたいと思います。

 今日の発表は3人とも本当に素晴らしかったです。授業後のゼミ生からの助言もとてもレベルの高いものでした。前回、玉置先生に喝を入れていただいたこと、本当に感謝しています。

 さて、安藤さんは小学校2年生の道徳の授業を行いました。教材名は「およげないりすさん」でした。

 導入で、登場人物である、かめ、白鳥、りす、あひるを提示し、「この4匹で仲間外れはどれか」という発問をしました。小学校2年生を意識して、子どもの頭に登場人物がすんなり入ってくるようにする工夫が素晴らしいなと思いました。

 玉置先生からいただいた助言は以下の3点でした。

1.「島で遊んでいた3匹はどんな気持ちですか」という発問は3匹の気持ちを教科書から読み取るという意に聞こえる。子どもが教材から自分ごととして考えられるような発問の言葉を考えることが大切である。

2.道徳の授業ではまず、自分だったらどうするか、行動を考えさせる。その後、どうしてそのような行動を取るのか、意図を問うことが大切である。そうすることで、行動の裏にある気持ち、何でそのような行動をする必要があるのかを子どもから出させることができる。今回の教材であれば、「自分がかめさんだったらこのあとどうしますか」という行動を考えさせる。その後、「どうしてそんなことするの?」と問うことで、「りすさんもかめさんたちもみんなで仲良く遊べるようにしたいから」という価値に迫る言葉が子どもの口から出るはずである。

3.今回は仲間外れにしてしまう、かめさんに寄せていったが、仲間外れにされるりすさんの気持ちに寄せていくのも一つの方法である。りすさんの立場を考えさせることで、仲間外れにされる側の気持ちを考えられる子どもに育つのである。

 低学年ほど道徳の授業は難しいのではないか、最近私が感じることです。模擬授業の発表を通して授業について深く考えるきっかけになります。安藤さん、素敵な授業をありがとうございました。(安部)

11月27日4期生ゼミ 3分間スピーチの反省(高桑)

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 こんにちは、4期生の高桑です。今回は、ゼミでの3分間スピーチの反省を書いていきたいと思います。

〈原稿〉
 おはようございます。今日の先生のお話では、みんなに「笑顔の大切さ」について伝えたいと思います。

 先生は最近、ある国に行きました。どこだと思いますか?(3人の子どもに聞く)

 今の中に答えは〜、、ありませんでした。実は、タイという国に行ってきました。タイってわかるかな?一年中気温が高い国で、ご飯がおいしくて、なによりも日本よりもものを安く買えるっていうのが先生は魅力的だな〜って思いました。Tシャツは1枚300円で買えるくらいです。

 その反面、タイにいて日本との違いに、心がモヤモヤすることもありました。ご飯食べようと思ってお店に入ったら、日本だったら「いらっしゃいませ」って店員さんが笑顔で迎えてくれるところを、タイではスマホを触ったままの店員さんがお店の奥の方でムスッとしていました。他にも、服屋さんで先生が商品を下に落としてしまったときに、日本だったら「大丈夫ですよ」と笑顔で対応してくれるけど、タイではなんと店員さんに舌打ちをされました。

 先生はタイに行って、笑顔って本当にいいなあって、大切だなあって身をもって実感しました。先生が実感したように、みんなにも実感して欲しいので、今日は「スマイルデー」にします。いつも以上に笑顔で1日を過ごしましょう。じゃあ、笑顔の練習です。口角を上げて、目尻を下げて、さっきよりも笑顔を意識してあいさつをします。おはようございます!これで先生のお話を終わります。

*****

 私は、今までは人前に立つことに対して苦手意識があり、本番では緊張して頭が真っ白になるという経験が多くありました。しかし、教員採用試験の面接練習を半年続けた結果、人前に立つことが苦ではなくなりました。今回の3分間スピーチでは、話す前から、「子ども役のみんながどうしたら楽しんで聞いてくれるかな、どんな反応をするのかな」と、わくわくする余裕さえありました。

 玉置先生にも、声に表情があり、「今の中に答えは〜、、ありませんでした」と意識的に間をとったのが良かったとお褒めのお言葉をいただきました。これからも話術を磨き続け、朝の会や帰りの会のちょっとした時間で子どもを楽しませたり、ハッと大切なことを気づかせられる教師になりたいと思いました。(高桑)

実習を終えて(生田)

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 こんにちは!5期生の生田ともやです。もうすぐで今年も終わりですね。

 自分は小学校実習、中学校実習と約8週間の教育実習を終えました。あまりにも濃すぎる8週間であっという間に終わってしまいました。いまだに実習での早寝早起きスーツに着替えの習慣が身についてしまっています。

 今回は中学校実習を終えてのことについて書いていこうと思います。

 中学生は小学生とは違い自分からはよってきません。わかっていたのですがここまでとは思っていなかったです。自分がこのいかつい顔のためか生徒から煙たがられてるのかと思いました。
 
 しかし、小学校実習の時とは違い比較的良い子が多く仲良くなるのにさほど時間はようしませんでした。毎日沢山の子に一人一人話しかけて、体調が悪そうな子がいたら大丈夫?髪の毛切ったこがいたら似合っているね!と声をかけたり、交換日記みたいなものがあって全員の交換日記にコメントを一人一人つけたり、昼休みは男子と外で遊んだり、時には女子とバスケットボール、そして授業によって子どもとの関係をどんどん作っていきました。

 授業では自分は国語をやらせてもらいました。自分は国語を専攻しているので授業は国語をやったのですが、今回は小学校実習の授業とは違い深く内容に入っていくのでしっかり国語だけに力をいれていきました。結果から言うと上手くできませんでした。そもそも自分は国語が苦手で、国語の苦手を克服するため国語を専攻したので覚悟はしていたのですがここまでできないものだと痛感しました。まず自分は知識が乏しいので、話に説得力がありません。なので毎回毎回教材研究と国語の勉強の両立でした。

 さらに、授業技術の面では国語という科目に必死になりすぎて、ゼミでの学びを意識することができませんでした。小学校実習の時は授業内容に余裕があったのでゼミで学んだことを意識する余裕があったのですが中学校では上手くいきませんでした。研究授業終わったあと玉置先生からアドバイスをもらったら思い出したように意識でき、落ち着いてやることができました。

 中学校実習は最後の3日間急性胃腸炎で入院するというトラブルもありましたが最後は別日にお別れ会を担任の先生が開いてくださってしっかりと締めることができました。

 と、順調にいったような中学校実習でしたが、どうも中学校実習中から終わったあとも違和感を感じていました。とある赤坂真ニ先生の本をよんでいてこんなことがかいてありました。

 静かなる荒れ「しらけ型」学級崩壊

 低意欲で緊張感に欠け、活気が見られない状態。かと言って明確な反発をすることもなく、指示をすればそれに従い、立ち歩く子もいなければ奇声をあげる子もいない。しかし淡々と授業はすすむ。

 自分は崩壊までにいってないにしてもこれに近いものを感じました。終わってからこれだと思いました。現場に居た時にはこの違和感がわからなかったのです。そう、彼らには熱を感じませんでした。日々の活動をこなすだけなのです。一見上手くいっている様に見えますがいずれ学級崩壊、上達が見られない、クラス会にまとまりがなくなってくるなどが起こってくるのではと思いました。こういったことについてもこれから学んでいきたいです。こういった形の学級崩壊はこれから増えていく様な気が自分はします。実際自分がかつて所属していたクラスもこれに近かったです。

 実習ではこういったことも学んでくることができました。こっからはこれを生かして教育採用試験に挑みたいと思います。(生田)

11月27日4期生ゼミ秋田さんの模擬授業での学び(鏡味)

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 こんにちは!4期生の鏡味です。今回は、秋田さんが行った模擬授業での学びを述べたいと思います。

 模擬授業は4年生の道徳の授業で、内容は、「世界に1つだけの花」の歌詞を考えるものでした。

 秋田さんは、授業の主発問に、「オンリーワンとナンバーワンどちらが大切?」と言いました。生徒役をしてくれたゼミ生からは「この発問はとても難しい」という意見が出ました。どちらが大切なのかは、時と場合によるからです。

 また、この主発問の前に「一人ひとり違う種」はオンリーワンのことだねとオンリーワンに重きを置いた流れが授業の中にありました。その中で、ナンバーワンが良いという意見が出にくいのではないかという意見も他のゼミ生からありました。

 玉置先生からは、「1人ひとりがオンリーワンな存在である」と子どもが気付くことが大切なのではないかという意見がありました。そのことに気付き考えさせることが課題だと思いました。

 道徳の授業は、どこで子どもを揺さぶるか、どこで子どもに考えさせるのか、とても難しいと改めて感じました。授業を受けていて、難しいながらも、秋田さんがこの教材と向き合い、一生懸命に教材研究をしたことが伝わってきました。教師になった時、秋田さんのように子どもたちのために教材研究や授業を頑張る気持ちを大切にしたいと思いました。秋田さん、授業お疲れ様でした!(鏡味)

11月27日 4期生ゼミ 模擬授業の反省(秋田)

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 こんにちは。4期生の秋田です。今回は、ゼミでやらせていただいた道徳の模擬授業の反省を書いていきたいと思います。

 私は今回、4年生を対象にクラスが始まって最初の道徳の授業という設定で、「世界に一つだけの花」の歌詞を教材にしてやらせていただきました。

 私は以前の模擬授業でも道徳の授業をやらせていただいたのですが、前回の反省点をもとに教材研究を何度もしました。しかし、どこを主発問にしようか、ここでどんな発問をしようか、考えれば考えるほど分からなくなってしまいました。

 今回私は、歌詞の中にある「ナンバーワン」と「オンリーワン」を取り上げて、主発問は「ナンバーワンとオンリーワン、みんなはどちらが大切だと思いますか?」というものにしました。私は、子どもたちの中でどこか議論する場、「ん〜確かにそう考えればそうだな〜」と葛藤する場面を作りたいという思いがありました。しかしこれは、私たち大人でも難しい発問でした。また、この発問に答えはなく、それぞれの感性になってしまうものになってしまいました。

 私も卒論のテーマでとりあげている「考え、議論する道徳」ですが、どこで子どもたちに議論させたいか、揺さぶりをかけたいか設定するのは、本当に難しいものであるなと実感しました。

 ゼミ生からの助言として、この後クラスの友達のオンリーワン、一人一人がもつ種(良いところ)を見つけあって、カードに書いて渡すという活動をするというものがあったのですが、それはまだクラスが始まったばかりだとむずかしいのではないかという意見をいただきました。この意見をいただいて、確下にまだお互いをそんなに知らない子どもたちもいるので、これからやっていこうなど次の時間に結びつけたり、学級経営につなげていくのも良いなと感じました。
 
 また、子どもたちからきいた発言を1回束ねるということの大切さもゼミ生から気づかしてもらいました。私は、子どもの言葉をただ黒板に並べて次に進めてしまうという場面もあったので、数人の発言からそれを全体が納得できる形で1回束ねるという確認は必要であるとまなびました。

 今回も反省点、改善点がたくさん見つかる授業となりました。ご指導してくださった玉置先生、4期生のみんな、ありがとうございました。(秋田)
 

11月23,24日 UD学会からの学び(加藤奨基)

 こんにちは、4期の加藤奨基です。11月23日と24日に、東京の筑波大附属小で行われたUD学会に参加しました。あまりにも多く、深すぎる学びだったので全ては記事にしきれません!よって、田中博史先生の公開授業をもとに、赤坂真二先生が分かりやすく解説してくださったポイントを記事にしたいと思います。

 田中博史先生は算数の、割合の授業を行われました。(2/3倍などです!)以下は、赤坂真二先生が述べた3つのポイントです。
・子どもの理解レベルの共有
 A君になったつもりで、A君の考えを考えてみて」「A君はどういう図を描こうとしているか分かる?」「この線はどうして引いたか分かる?」というように、一部の子どもの新しい発想がきちんと全体に伝わっているかを、授業中に何度も何度も繰り返し確認する。こうすることで、分からないままの子どもを出さないようにしている。
・ハンドサインによる、不安度の可視化
 自分の答えには、誰しも不安を持つものである。それを、指で5段階の不安度として表すことで、みんな自分と同じように不安があるのだ、と安心することができる。
・行動、考えの意味付け
 子どもの誤答に意味を添えることで、「誤答=失敗」の認識を防ぐことができる。「もしも(誤答)の場合だったらどうなるかな?」と問うことで、「その場合は〜」と場合分けして考えることができる。そして、子どもの間違いには必ず子どもなりの根拠がある。そこを認めてあげることが重要である。

 もう一つ、田中先生の授業技術として、「他人事として問題を考える」という技術がありました。例えば、5年生に「4年生だとどのように間違えると思う?」と問いかけることで、間違いを恐れずに様々な意見を出すことができます。また、基本的ですがとても大切な働きかけとして、「子どもの名前を呼ぶ」「称賛、労いの言葉をかける」「目線を合わせて話を聞く」ということも赤坂先生は価値付けていました。これらの働きかけを丁寧に行うことで、はじめて上記の3つのポイントが生かせる、と仰っていました。

 2日間学び通しということで、かなりハードなスケジュールでした。しかし、ハードスケジュール以上の学びをすることができました。伝説級の先生方の生の姿を見ることもできました。玉置ゼミの真骨頂というカンジがしました!玉置先生、竹内君、米満君、2日間ありがとうございました!(加藤)

※下図は日本授業UD学会HPより
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11月13日模擬授業の反省(高橋)

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 こんにちは!4期生の高橋です。今回は、2回目となる模擬授業の反省を書いていきたいと思います。

 反省点は2つあります。

 1つ目は、自分の想定した順番で意見が出てこなかったときの発言の生かし方です。最初に発言した中澤くんは、「2400を100で表すとき、4×6×100をした」と言ってくれました。正直、この意見が初めに出るとは思っていなかったため、どう対応していいか分かりませんでした。中澤くんは黒板に式を書いてくれましたが、それをその後の授業で生かすことができないまま終わってしまいました。

 玉置先生からは、その場合、最終的に教師が子どもの意見を繋げる必要があると助言していただきました。具体的には、その後に出てきた10+10+4という意見が、中澤くんが言ってくれた4×6と同じことを言っているから、式の下に24と板書し、授業の最後に「さっき中澤くんが言ってくれた、4×6はここのことだったんだね」というように繋げていくとよいそうです。子どもから意見を出しっぱなしにするのではなく、きちんと内容を捉え、結びつけることが教師の役割だと学びましたが、無駄な付け足しはせず、というのが難しいところです。

 2つ目は、子ども役に前に来て説明をしてもらっているとき、教師側が勝手に紙を動かしてしまったことです。玉置先生からのご指摘で気がつきましたが、それも全て子どもにやらせないといけなかったと反省しました。

 教師がわざとボケて見せるという、物分かりの悪い教師になることができていませんでした。子どもの言葉で、他の子どもにも説明が伝わるように意識して、足りない部分は、補わさせる導きができるようになりたいです。

 2回の授業を終えて、やはり前に立つと緊張もしますし、自分の想定を超えた意見が出ると戸惑ってしまいます。どうしよう、と焦る度、自分の至らなさを感じます。自分が授業をする機会は終えてしまいましたが、残りの他のゼミ生の授業を見て、吸収したいと思います!(高橋)

11月27日 関口さんの模擬授業の記録(高橋)

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 こんにちは!4期生の高橋です。今回は、関口さんの模擬授業の記録を書いていきたいと思います。

 今回、関口さんは、3年生の円の単元で授業をしてくれました。授業のあちこちに、◯×法や、「今日来てよかったね」など、野口先生の要素が散りばめられていて、関口さんらしいなと思いました!

 関口さんの授業は、ひとつひとつの活動に工夫が見られました。

 例えば、課題へのつながりも、「今日のめあてなんだと思いますか?」と一旦子どもたちにパスすることで、一方的にならないようにされていたところが上手だなあと思いました。

 また、全体交流では3つのパターンの意見が出ました。そのとき、「いつも『はかせ(早く、簡単に、正確に)』って言ってるけど、どれが1番『はかせ』でできそう?」と子どもたちに尋ねて、答えを吟味させているのもよかったと思います。

 授業後、みんなからは、発問が明確だった、意図的指名ができていた、今なにをするのかやることが分かりやすかったという意見が出ました。

 一方、円の中心を見つけるために何故2回折らなければいけないのかをしっかり押さえるとよかった、キーワードを押さえておくと良かった、というアドバイスがありました。

 玉置先生からは、円を1回おるだけだと、この線のどこかに中心があるということだけしか分からないが、2回折ることで、その線上にある点が1つに定まるからだと、教えるべきことは教えるべきだという助言がありました。

 また、関口さんは個人追究に入る前に、予想できる人、できない人、と尋ねて実態把握をしていました。そこで、授業の最後に、「予想できない」と言った子どもを指名し、今日の授業でできるようになったことを褒めてあげるとよい、というご指導もありました。

 関口さんの授業は、発問や活動1つ1つに仕掛けがあり次はなんだろう?とワクワクする展開で、とても楽しく受けることができました!関口さんの話し方や、間の取り方、声の出し方は何か惹きつけられるものがあり、とても勉強になります!いつも、教材研究にまで話が及ぶゼミ生の授業から学ぶことは大変多いですが、こういった基本的な技術もどんどん真似ていきたいと思いました!関口さん、お疲れさまでした。(高橋)

11月27日4期生後期ゼミで模擬授業を行なっての学び(関口)

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 こんにちは!4期生の関口です!今回は自分が行なった模擬授業について書きます。

 私は3年生の算数で「円」についてやりました。前時で、まるいかたちを「円」その真ん中を「中心」、円のまわりから中心までを「半径」ということを学んでいる状態です。

 最後に子どもに言わせたい言葉は、
「円を半分に2回折って交わったところに中心がある」
「直径は円の中で1番長い直線なんだ」
「直径は半径の2倍なんだ」
 という3つでした。

 そこで、円を子ども役のゼミ生に渡して好き放題に中心を見つけてもらいました。期待通りにハサミを使う安藤さんや、真ん中の点を大きくすれば中心になるんじゃないかとずる賢い竹内くんもいて見ている側も楽しませてもらいました。

 3人の違うやり方を当てて、「はかせ」というワードからどのやり方が一番早くて簡単で正確か選ばせました。

 竹内くんの中心の大きさに関しては、以前玉置先生が「直線は永遠にかけるか否か」話されている模擬授業で取り扱われていたため、私に力があれば触れたいところでしたが、今回はスルーしました。

 そして、円の中心の見つけ方は、円を半分に2回折って交わったところだということをみんなに納得させた後、「なぜ2回なの?1回や3回ではいけないの?」と揺さぶりをかけました。

 玉置先生と考えたこの発問の大きさや意図を私自身わかりきってないまま使ってしまった発問でした。後からのゼミ生からのアドバイスで、ここで「半分」というキーワードを大切にする必要があるということを学びました。

 なんだか、ゼミ生の顔がすっきりしていないのに私はそのまま直径へと進めました。直径の定義を教えて、配ってある円に直径を書かせ、「半径3センチの円から7センチの直線を探してほしい」という発問をしました。

 ここで20分が経ちました。

 最後の発問の意図は、子どもの口から、「直径が1番長い」「直径は半径の2倍」だということを出させるというものでした。

 早めに取り掛かり玉置先生と一緒に授業研究をさせていただきました。やる前何度も声に出したり頭の中でリハーサルしたりと完璧なつもりでした。しかし、自分のできている発問に疑問をもとうとしなかったところや子ども役の発言の予想が足りていなかったところが事前の反省点であると考えます。また、指導案通りに進めようと子ども役の表情に気付きながら進めてしまったことを後悔しております。

 もうゼミでの模擬授業は終わってしまいました。しかし今回行なったことで、より授業研究の楽しさを感じることができました。ゼミ生からのアドバイスや玉置先生のご助言を今後に生かしていきたいです。卒論もがんばります!!!(関口)

11月6日 4期生ゼミ 山田さんの模擬授業の記録(秋田)

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 こんにちは。4期生の秋田です。今回は、山田さんの国語の模擬授業の記録を書いていきたいと思います。

 山田さんは、今回詩の授業をしてくれました。まず、導入からカエルの絵をかいて「これなんの動物だと思う?わかった人から教えて!」と絵の上手な山田さんだからこそできる明るい雰囲気の授業の始まりでした。
 
 詩の音読も、たけのこ読みというおもしろい読み方をしていました。これは、子どもたち一人一人に自分の好きな一文を選んで、全体で読んでいく際にその一文の時に立ち上がって読むというものです。これはとてもおもしろくて子どもたちも楽しくできる点がある一方、まだ授業の最初の段階では、子どもたちが詩を味わいながら読むことができず効果があまりないのではないかという意見もありました。

 また、山田さんは発問も端的でわかりやすく、声色や表情もとても暖かいので子どもが安心して受けられる授業であるなと感じました。途中、発問のなかでもやはり子どもたちからの言葉があいまいのまま次にいってしまう場面もあったので、私自身も子どもからなかなか引き出せなかった際に、どう教師が切り返していくかというその切り札をたくさん持っていかなければならないと思いました。
 
 そして、玉置先生の助言から「主人公のカエルの絵をあえてださなかったらどうか?詩の中にはどこにもカエルがでてくるとは書いてない」というお言葉もありました。教科書のイラストにとらわれがちだが、そこをあえて隠して、子どもたちにそれぞれの詩のイメージをつくるということも大切だなと感じました。

 ゼミの終わりには玉置先生が、私たち四期生に「詩を楽しむとはどういうことか?」と投げかけてくださり、詩の楽しさについて改めて考えることができました。私たちの中で出た意見としては、「子どもたちがいろんな自分の感性を言い合えること」「リズムを楽しみながら読むこと」などがでました。

 玉置先生の助言を聞いて、詩の授業はあまり深くやりすぎるとかえって良くないのだと感じました。詩を専門家のように分析したり鑑賞したりせず、また技巧ばかりに焦点をあてるのではなく、子どもたち一人一人の感じたこと、思ったことを大切にして、「詩を楽しむ」という忘れがちなことを大切にしていかなければならないと思いました。

 ゼミの回数を重ねるたびに、教材研究のポイントをたくさん学べたり、教師の基本的な授業技術を再確認できたりできるこのゼミの時間があることが本当にありがたいです。玉置先生、ご指導ありがとうございました。(秋田)

11月6日 第5回4期生ゼミ 模擬授業の反省(山田)

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 こんにちは、4期生の山田です。今日は11月6日にやらせていただいた模擬授業の反省を書きます。

 今回わたしは4年生の国語の「春の歌」という時の教材を扱って授業をさせてもらいました。教育実習でも詩は扱わなかったのですが、わたし自身、詩の授業が好きだったので今回挑戦してみました。初めてやる詩の授業でしたが、やって初めて教える側の難しさを痛感しました。

 根本的な部分で恥ずかしいのですが、大きな反省点として、詩の授業の進め方があります。わたしは、詩を分析して読み深めることで、イメージを膨らませて、まとめの音読でそれぞれが思い思いの表現をできたらいいなと思い、授業展開として、音読を数回した後、読み取りに入りました。全体で読み取って、黒板の模造紙に書き込むという形を取ったのですが、その結果、一文ずつにこだわりすぎてしまい、詩の楽しさを伝えきれずに終わってしまいました。
 
 詩の面白さとは、絵がないので自由に想像を膨らませられるところや、声に出した時に、リズミカルで、イメージ次第で自分らしい表現ができることだと思っています。その部分を感じさせる活動が足りていなかったなと感じます。
 
 子どもたちが、授業を通して詩の面白さを存分に味わうことができるよう、玉置先生から2つ改善案をいただきました。
 1つ目は、座学で読み取りを重視するのではなく、何度も詩を繰り返し子どもに読ませて、「今、どうして〇〇のように読んだの?」と子どもたちから自然に出てきた体や声の表現から、その子がイメージしたものを学級で共有し、深めていくという授業展開です。
 2つ目は、詩の中心が「かえる」であると 明かさずに授業を進めるという授業展開です。
 
 どちらもわたしは無かった視点でした。授業技術だけでなく、1番の根本となる教材研究のご指導をいただけることが有難いと感じます。それと同時に、教材研究の視点から自分や、4期生のみんなの授業を批評できるような力をつけていきたいなと思いました。(山田)

中学校実習で学んだ大切なこと(大久保)

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 こんにちは!玉置ゼミ5期生の大久保です!今回は中学校実習を通しての感想を書いていきます。

 私が中学校実習で最も勉強になったことは、生徒との関わり方、距離感についてです。

 小学校実習では、初日でも児童から寄ってきてくれて、たくさん話すことが出来ました。しかし、中学校実習初日は、どこか警戒されているようで、生徒から寄ってくることはなく、そこのギャップから、上手く関わることが出来ませんでした。

 私は生徒との関わり方、距離感についての悩みを実習ノートに綴りました。

 そして、担当の先生からある言葉を掛けていただきました。
「例えば中3だとして、15年間家庭環境や友人との関わりで、生き方を貫いてきているのだから、否定せずに、生徒の価値観を認めて接してみるといいよ。」
というものでした。関わり方に悩んでいる私にとって、有難い言葉でした。

 私はそれを意識して、生徒と関わっていきました。すると、徐々に生徒との距離感が縮まっていきました。多くの生徒と関わることができました。この経験を通して、分かったことが2つあります。

 生徒も大人と同じように様々なことに考え、悩んでいるということ。ただしそこには、中学生ならではの危うさが内在しているということ。この2つです。

 そういった時に間違った方へ進まないように、正しい方向へ導くことが教師の役目なのではないかと中学校実習を通して、強く感じました。担当の先生に教えていただいた通り、否定はしません。一人一人を認めながら、間違った方へ進みそうな生徒がいたら、こんな生き方もあると教師が示していく必要があるのではないかと思います。

 実習最終日まで、生徒と上手く関われているかという心配は消えませんでした。しかし、帰りの会が終わって、校門に立っていると、クラスの子や学年の子が来てくれて、「先生が居なくなるの寂しいよ」と言ってくれました。実習中ずっと関わり方について悩んでいた私にとって、救いの一言でした。その言葉が今でも胸に残っています。

 中学校実習前までは、小学校の先生になりたいという気持ちが強かったのですが、実習を通して、中学校の先生にもなりたいという気持ちになりました。これから教採に向けて本格的に動き出しますが、実習で学んだことを忘れず、児童生徒に進む道を示していけるように、恥じることのない生き方をしていきたいです。(大久保)

※写真は6月のゼミでの大久保君です(玉置)

11月13日4期生後期ゼミ 加藤諒太君の社会の模擬授業の記録(井上)

 こんにちは!4期生の井上です。今回は11月13日に行われた加藤諒太君の模擬授業の記事を書いていきます。

 6年生の社会の授業で、歴史と公民を合わせたまとめの授業でした。内容としては、今までに習った政治をしてきた人をまず挙げていき、時代順に並べて整理する。次に、もし現代に1人歴史上の人物を呼び寄せることができて、総理大臣をするなら誰がいいかということを考えていきました。

 はじめに書いておきますが、玉置先生の話を聞き、これから教壇に立つ身であるため、褒め合うだけの馴れ合いのゼミ生ではなく、これからは厳しい評価や意見を出していきたいと思います。それは自分もゼミ生も成長する上で絶対に必要なことであって、将来必ず役に立つと考えるからです。ゼミの時間を無駄にはしないよう、もう一度気を引き締めていきます。

 私自身、はじめは、斬新で面白い考えだと思いました。しかし、考えていくうちに、発問がよく分からなくなってしまい、途中でペンが止まってしまいました。それでも、私は歴史が好きであるため、色んな考え方をすることができましたが、もしこれが、苦手な子どもやよく理解できていない子どもであったら、ほとんど考えることができずに直感でこの人がいいといった考え方になってしまうと思いました。これではせっかくのまとめの授業であるのに、分かる子どもたちだけで進んでいってしまい、分からない子どもは置いていかれてしまう授業になると考えました。

 授業をするならば、何かしらの学びがあり、力をつけて子どもには帰っていってほしいと思っています。学びがあるから面白いのであって、面白さが先行してはいけないと加藤君の授業を見て、そして玉置先生の助言を受け、再確認できました。しかし、こうして再確認できたのは、加藤君のどんどん挑戦した授業をしたいと考える姿勢のおかげです。ありがとう。

 今回のゼミは4期生ゼミ生のターニングポイントとなると思います。遅いかもしれませんが、ここから卒業まで、どう過ごし、どう行動していくか考え直していきたいと思います。玉置先生ありがとうございました。そして、授業者の加藤君、お疲れ様でした。(井上)
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11月13日4期生ゼミ活動模擬授業を通しての学び(加藤諒太)

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 こんにちは!加藤諒太です!今回は11月13日の4期生ゼミ活動の模擬授業を行なっての学びを書きたいと思います。

 この日1番の学びは、「自分の覚悟の甘さ」です。教師とは何か、授業とは何か、忘れてはならないことは何か、もう一度しっかりと考え直すきっかけとなる日でした。

 今回の反省点は、おもしろい授業を!と求めるあまり自分の思考でおもしろいと思う授業を作ってしまってことです‥。「歴史上の人物で内閣を組閣しよう」という授業でしたが、玉置先生から最後に子どもがなんといったら成功か、と聞かれ子どもの言葉で答えることができませんでした。

 教師の中から子どもが消えたらおしまいなのだと恥ずかしいことですが身に染みて、改めて理解しました。

 授業とは、子どもがこの授業の終わりになんといったら成功か、それが大切だということです。僕は、子どもたち自身が歴史の知識を公民の知識と結びつけて考えることで、自分の知識を活用し、様々な分野を結びつけて考える力を養う、という位置付けでこの授業を捉えていました。しかし、これは教師のエゴに過ぎません。こうしたらこういう力が身につくだろうと知識もないのに、専門家のように考えてしまいました‥そこに子どもの姿はなく、教師の願いから作られた授業だったと今は実感しています。

 子どもの姿をイメージするにはまだまだ経験が足りないかもしれませんが、一生懸命考え、セミナー等でまた1から学び直していきたいと思いました。

 授業に協力してくれたゼミ生、指導してくださった玉置先生ありがとうございました。(加藤諒太)

11月13日4期生ゼミ 竹内君の模擬授業の記録(高桑)

 こんにちは、4期生の高桑です。今日は竹内君の模擬授業の記録を書きたいと思います。今回、竹内君は4年生の算数の「垂直、平行と四角形」の単元の授業をしてくれました。

 導入では、先日ポッキーの日があったことを話題に出し、ポッキーの箱が四角形であることから授業に入ったり、プリントを配るときは「姿勢のいい列から配りたい」という声掛けをしたりするなど、竹内君らしい楽しい雰囲気の中で授業が行われました。

 ヒドゥンカリキュラムを研究している私から強いて意見を言うならば、点と点を定規を使ってつないで四角形を作図するという作業の前に、手本として教師が直線の引き方を実際にやってみせたとき、定規を使わずフリーハンドで線を引いていたことについてです。このような教師の様子を見て、大げさかもしれませんが「先生は言っていることとやっていることが違う」「定規を使うの?使わないの?どっち?」などと不満をもったり、混乱したりする子どもが出てきてしまうかもしれないなあと思いました。


 【みんなからの意見】
・机間指導での声掛けが温かかった
 自由に四角形を作図する時間では、子どものそばに行って「きれいに線がかけているね」「なにかの絵みたいだね」「多くの四角形ができたね」など一人ひとり異なった声掛けをしていました。私も自分だけのほめ言葉をもらって、とてもうれしく得意げな気持ちになりました。

・発問が不明瞭
 例えば、「直線と直線が交差しているのは何個?」という発問をされたとき、私は何を聞かれているのか何を答えればいいのかわからなかったです。また、「四角形をつくっている直線はどのように交わっているか」という発問をさせたときは、どう答えてよいのかわからず、迷いながら手で表したりして答える子ども役が多くいました。

【玉置先生からの助言】
〇算数の定義は子どもに考えさせるのではなく、教師が教えなければならない
 導入部では復習として四角形の定義を確認しました。「〇本の△でかこまれた図形」の△には子どもから「直線」「辺」「線」など様々な意見が出た後に、教師から「△には直線が入ります」と説明がありました。しかし、定義は絶対的な答えがあるため、子どもに考えさせる必要はないそうです。

〇子どもの意見が多様になったら、前で説明させたりして明らかにする
 「直線と直線が交差しているのは何個?」という発問に対して、「4個」「0個」「7個」とバラバラの意見がでました。その場では、先生が「4個です」と正解を示すという収め方をしていましたが、授業後に「0個」と答えた子ども役にどうして0個と答えたのか作図したプリントをつかって説明してもらうと、「交差」という言葉の解釈が違ったことが原因であることがわかりました。空中戦のままでは気づけないことが多くあるため、具体的に子どもの意見を聞くことが大切だとわかりました。

 今回の模擬授業では、発問は授業の核であることを改めて感じました。毎回の授業前には必ず子どもの目線に立って、どのようなタイミングで、どのような言葉選びをして伝えるべきか慎重に考え、授業に臨みたいと強く思いました。竹内君、お疲れ様でした。(高橋)

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11月13日 4年後期ゼミ 模擬授業の反省(竹内)

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 こんにちは。4期生の竹内です。今回は先日の模擬授業の反省を書いていきたいと思います。

 私は「垂直・平行と四角形」という単元で、模擬授業をさせてもらいました。
 
 今回の授業では、単元の流れを意識しました。これから様々な四角形を学習することを踏まえて、四角形を作図する過程で、交わり方に焦点を当て、直角の有無で四角形を分ける活動から、四角形の中に直角がある直線の交わりは垂直である。ということを抑えようと思っていました。

 しかし、授業の展開が複雑であったり、発問が不明確であったりと自分の想定していたような展開にはなりませんでした。

 主な反省点は以下の3つです。
 1つ目は導入時の四角形の定義の確認です。四角形とは「4本の直線に囲まれた図形」ということを既習済みであるので、考えさせようとしました。しかし、定義を子どもだけで振り返るのは難しいので、ここは教師が教え、振り返ることが良かったと思います。

 2つ目はプリントの活用法です。授業では、16個の点が正方形のように並んだプリントを配布し、点と点を結んで好きな四角形を作図するという活動を取り入れました。しかし、大きい四角形の中に、別に四角形が入り、プリントから読み取ることが困難になっていました。この点については、反省会でも教師があらかじめ作った四角形を提示したり、プリントを使うならプリント1枚に1つの四角形と限定したりするべきだったという声をいただきました。

 3つ目は発問についてです。「四角形の中で直線が交わる箇所は何箇所か」という子ども目線が考えられていない発問であったり、「直角に交わる所を見て何か思ったこと気づいたことを発表してください」という無限定的な発問であったりと言わせたいことを言わせる発問になっていませんでした。模擬授業をさせていただき、発問を吟味することの大切さを改めて感じました。

 また、今回の模擬授業後に玉置先生からは、「そもそも四角形ではなく、直線で示した方が良かったのではないか」という助言をいただき、教材研究の不足さを痛感しました。ゼミで大切にしていた「授業の最後の子どもの姿」も疎かにし、これでいけるだろうと思っていた甘い自分に恥ずかしいです。

 最後に、授業を行うには、発問から教師の行動など一つ一つに意味があり、玉置先生から教わった「授業は布石の連続である」という言葉を身に染みて思った時間でした。後期のゼミでは、模擬授業やらせていただく機会は終わってしまい、もう少し時間をかければよかったと後悔しています。残りのゼミでは、他の4期生の模擬授業から学ばなければいけない所をたくさん吸収していきたいと思います。(竹内)

11月13日4期生ゼミ活動 スピーチからの学び(加藤諒太)

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 こんにちは。4期生の加藤諒太です!今回はゼミ活動でのスピーチについての内容を書いていきたいと思います!

 一言で言うと、振り返ってみれば自己満足の内容であったのかなと思います‥。

 玉置先生からは内容を詰め込みすぎ、一番言いたいことが何かわからないとご指導頂きました。

 この後、やらせて頂いた授業にもつながることなのですが、子どもたちのことが、まだまだ考えの中心に来ていないなと実感させられました。頭では子どもたちにとって何が大切かを考えることが一番重要だと分かっていても、いいことを言おう、言おうとするほど、自分の頭で考えてしまい、目の前の子どもたちから離れていってしまうことを学びました!今回のスピーチ内容としては「諦めない心」ということでしたが、今後の自分に言い聞かせてより良い、話し方、子どもたちにとって成長するきっかけになるような話ができるよう精進して行きたいと思いました!

 僕のスピーチをご指導して下さった玉置先生、しっかり目を見て聞いてくれた皆さんありがとうございました!!(加藤諒太)

10月30日犬山西小学校研究発表会に参加しての学び(高橋)

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 こんにちは!4期生の高橋です。10月30日、犬山西小学校に伺い、研究授業を参観させていただきました。今回はそこからの学びを書いていきたいと思います。

 わたしは3年1組の国語「ちいちゃんのかげおくり」の授業を中心に観させていただきました。

 そこで考えていたのは、「なぜ作者は、このお話に『ちいちゃんの』という題名をつけたのだろう」という発問についてでした。

 板書には、題名の「の」に印がつけてあり、各々、そのたった1文字に着目し、今まで読み取ってきたことを総合しながら一生懸命自分の考えをノートに書いていました。

 その後先生が、周りの人と交流するよう指示をした際の、子どもの様子がとても印象に残っています。それは、交流が始まった瞬間、教室に子どもの声がワアッと広がっていたことです。

 私が近くで聞いていた班では、友達の意見を聞いて「ああ〜そういうことかあ!」と呟いている子どもがいました。その様子から、一生懸命考えたからこそ、友達はどう考えたのか知りたいという気持ちが伝わってきました。おそらく、その本人と友達は違う意見だったのですが、その意見に「ああ、そういうことか」という反応ができる素直さも素敵だと思いました。

 子どもが考えることに夢中になれる発問や、友達の意見が聞きたいと思える一人学びの時間の充実が大切だと感じました。

 今回、5時間目の1時間で全てのクラスの授業を回ることはできませんでしたが、繋がり合いを大切にされている学校での授業を、少しずつでも観させていただく中で、たくさんの子どもたちの素敵な姿も見ることができて、とても感激しました。

 いよいよ、自分が教師として現場に出る日が近づいているので、残りの学生生活で、たくさん実際の授業を見て吸収していけたらと思います!
玉置先生、犬山西小学校の皆さん、貴重な機会をありがとうございました!(高橋)

11月9日教師力アップセミナーでの学び(安部・小谷川)

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 こんにちは。4期生の安部と準ゼミ生の小谷川です。教師力アップセミナーで学んだことを書きたいと思います。

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 こんにちは。4期生の安部です。寒さが日に日に増してきました。風邪を引かないように、と用心しすぎるあまり、たくさん寝て美味しい物をたくさん食べてしまいます(笑)。

 まず、和田先生の算数の授業で学んだことを書きたいと思います。今回は整数の単元で「公倍数を使って」という授業でした。生徒役をやらせていただきましたが、やはり和田先生の授業はテンポがよく、速い!ついていくのに必死で最後まで集中力は途切れることはなく、あっという間に30分が経ちました。

 今回、1番感銘を受けたのが、和田先生の仕組まれた授業展開です。今回の授業では、子どもが最後に最小公倍数を使えるようになることが目標でした。しかし、「一番小さい正方形を求めなさい。」と先生が初めから最小公倍数を見つけることに目を向けさせませんでした。「縦6センチ、横8センチの長方形を並べて小さい正方形をつくるを作りたいと思います。どのように並べていけばよいか。」という開けた発問をしていました。そうすることで、最小公倍数の24だけではなく、48、72にも気付く子どもが出てくるように布石を打っていました。それに見事に誘導された私たちは自然の流れで24以外にも正方形になるのものがあるのではないか。確かめてみたい、という気持ちになりました。

 こういった、子どもがどんなことを感じるのか、どこでつまずくのかを理解したうえで、布石を打ち、授業展開を工夫されているのが本当に素晴らしいと思います。何年経っても私にはできないことだと思います。

 和田先生はやっぱりすごい、そんなことを感じさせられた授業でした。私はまだまだ授業研究が浅はかですが、セミナーや書籍からより多くのことを吸収し、実践に活かしていきたいと思います。

 次に、野木森先生の授業で学んだことを書きます。今回は、理科の授業で、「ものの温度と体積」という単元でした。実験が中心の授業でした。

 コンニャクが入った管を挿したビンを温めたり、冷やしたりするとコンニャクはどうなるのか、という子どもの興味関心を引きつける教具の工夫がまず素晴らしいと感じました。また、先生は「欲しいものがあれば何でも言ってください」と、実験のやり方や使う道具を指定するのではなく、子どもに任せているところに驚きました。子どもに任せると、教師が意図した実験をしてくれないことがあるかもしれない、また子どもが欲しいと言うであろう道具をあらかじめ用意しておかなければなりません。その中で、先生は一つ一つの班を回り、「今何が分かりましたか。じゃあ、空気だけの時はどうなるんだろうね」と、発問を投げかけていました。そうすることで、子どもが「そうか!それも確かめてみればいいのか!」さらなる実験につながるように仕掛けていました。

 今回、実験の授業で、調べてみたいこと、その方法、考察を全て子どもの言葉から引き出している野木森先生は本当に素晴らしいなと感じました。私も現場に出た際に、実験の授業で実践してみたいと思います。

 今回もより多くのことを学ぶことができました。和田先生、野木森先生を始め、関係者の皆様、ありがとうございました。(安部)


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 こんにちは、特別に参加させていただきました教育学部4年の小谷川です。11月9日に行われた教師力アップセミナーについて記事を書かせていただきます。

 今回の教師力アップセミナーは野木森先生と和田先生の模擬授業を受けるという今までとは違う形でした。野木森先生の模擬授業は深掘りセミナーで一度受けたことはありましたが、和田先生の模擬授業は初めてでしたのでとても楽しみでした。

 野木森先生、和田先生どちらともパワーがあり、考えさせられる授業でした。小学生ではない私たちでさえ、なるほどっとつい言葉が出てしまったり、引き込まれてしまう授業をされていて、改めて素晴らしいなと思いましたが、お二人の模擬授業の共通点として、私は多様な考えを導き出すことできる授業であったといえると思います。

 和田先生は、まず最初にクラスの決め事として同じ意見を言わないということが決められました。この決め事により、必然的に他の人の意見をしっかり聞かなくてはいけなくなり、またそれによって多様な言い方、考え方が自然と生まれていました。

 野木森先生の場合は実験を設定しないことであったと思います。大まかなやることは指示をし、それによってどの道具が必要になってくるのか、もっとこれを調べたいと言うことを生徒自身が考え、実験を作り上げるというこのシステムは今まで受けてきた理科の授業にはないものであり、やっていることは簡単な実験であるが、思考の仕方として、研究をしているのと変わらない探究心を得やすいものであると感じました。これによってグループごとに違う発想、違う視点で物事を取り組むことができ、多様な考えに至るのではないかと思います。

 野木森先生、和田先生どちらとも生徒の意見・考えをとても大事にして授業を作り上げていて、それによって主体的で、また多くの見方・考え方を引き出す教育に必要な学びを自然と得られるそんな授業であったと思います。

 「答えを聞きたいわけではない、あなたの考えが聞きたい。」と深掘り中に和田先生がおっしゃっていたのですが、とても印象深く、今回のセミナーを象徴する言葉であり、またこれから授業や、また教育について学ぶ際に私の中で柱になるような言葉でした。

 良い授業、そして良い学びを得られとても勉強になりました。ありがとうございました。(小谷川)

11月9日教師力アップセミナーでの学び(加藤諒太、鏡味)

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 こんにちは!4期生の加藤諒太です!今回は11月9日の教師力アップセミナーでの学びについて書きたいと思います!

 今回は、途中からの参加となってしまったので、野木森先生の授業から見させて頂きました。

 野木森先生の授業では、子ども達の言葉であったり、子どもたちの主体性を大切にされている授業だと感じました。「物の温度と体積」という内容でしたが、実験をするにあたり、教師からこれをやってみようと提示する瞬間は一つもありませんでした。小学校実習での記憶をもとに考えると、自分の理科の実験では、「今日はこれをやるよ」、「こうしてみたらどうなるだろう」と言っていました。言い方は悪いですが、子どもたちにやらせていた部分があったと思います。しかし、野木森先生は「やってみたくなったかな、それならやろうか」、「他にやりたいことはあるか」と問いかけることで子どもたちから始まる授業を展開していました。もちろん、そのように問いかけるだけでは、子どもたちは実験をすることはできません。その発問に至る前に、様々な部分で子どもたちがやりたくなるような言葉がけをしていました。子どもたちの中にこの授業を受ける意味を見出す、主体性を持たせる授業だと感じました。

 根本からもう一度、「主体的・対話的な深い学び」とは何かを考える必要があると心から感じられる授業でした。野木森先生の子どもたちがやりたいと思うような言葉がけを是非とも参考にしてこれから頑張りたいです。

 授業を見せてくださった野木森先生をはじめ、このような機会を用意してくださった玉置先生ありがとうございました!(加藤諒太)

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 こんにちは!4期生の鏡味です。11月9日に開催された教師力アップセミナーに参加してきました。今回のセミナーでは、和田先生の算数と野木森先生の理科の模擬授業が行われました。セミナーに参加した学びを2つ書きます。

 1つ目は、1つの発問に多くの子どもたちを当てて発言させることです。今回の和田先生の模擬授業の深掘りの際に、「1つの発問に最低3人は当てる」という取り組みが挙げられました。和田先生は、1つの発問に子どもたちが違う言葉で言うことを大切にしてます。よって、最低3人は当てて、1つの発問から色んな意見を出してもらい様々な見方をすることが大切だと分かりました。

 Aという考え方から答えを導く子どももいれば、Bという考え方から答えを導く子どももいます。子どもたちの様々な考えを板書し、子どもの考える筋道を作ることが大切だと学びました。

 2つ目は、子どものつぶやきの共有の仕方です。これは野木森先生の模擬授業の深掘りの際に挙げられました。子どもたちはグループ活動をしている時に考えたこと思っていることをたくさんつぶやきます。そのつぶやきは授業を作る上でとても重要なものです。しかし、その共有の仕方はとても難しいです。

 今回出た3つの方法は、
(1)机間指導を行いつぶやきを覚えておく
(2)良いつぶやきをした子に、「その意見素晴らしいから後で発表してね」と伝える
(3)つぶやきをすぐに黒板に書く
です。

 授業の中でグループ活動を行う場面は多くあります。実際に教壇に立つ時に役立てていきたいです。

 今回の教師力アップセミナーでは、「深い学び」を意識した素晴らしい模擬授業を見させていただきました。4月から教壇に立つ時、まずは今回のセミナーで学んだこと、どれか1つでも意識しながら授業を行いたいと思います。玉置先生をはじめ、多くの先生方、関係者の皆様、本当にありがとうございました。(鏡味)

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