教材研究ノート公開

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 (特にゼミ生の皆さん対象の記事ですが)先日のゼミで「研究ノート」を作ることを勧めました。そのときに話した私の「教材研究ノート」を紹介します。

 一番上の写真は、今もとってある「教材研究ノート」です。20年から25年ほど前のノートが今でもとってあるのですから、どれほどこのノートに思い入れがあったかがわかってもらえると思います。今思うと、このノートは、自己の数学授業力を向上させるためにとても大切なものでした。

 ゼミで話したように、このノートには、授業を作る上での疑問や、今後考えていきたい、解決していきたいと思ったことを各ページの上部に書いておきました。
 
 したがって、ノートの上部だけにしか書かれていないページが何ページも続くときがありました。それでもいいのです。むしろ、それがいいのです。

 そのノートを時々パラパラと眺めていました。すると、ふと考えが浮かぶことがあるのです。本や新聞などを見ていて、「あっ、これはあの課題に関係あるぞ」と気づくことがあるのです。そのときに該当ページに書き足すのです。

 例えば、真ん中のノートの写真は、「授業は問いの連続でありたい」と書いてあります。あるとき、このように思ったのでしょう。そのためには、どのような授業をしたらよいかを思いついたときに書こうとして、そのままになってしまったということです。

 下のノートの写真では、「中点連結定理がうまく使えない」という課題が書いてあります。そのときの自分の問題意識ですね。そして、いつ書いたかわかりませんが、数行下に「どこに目をつけてどういうはずになるのかなあ」というつぶやきと言ってもいい記録が残してあります。
 このように、自分が抱えている課題をいつも意識して、ふと浮かぶことや明確になったことを記録していたノートが上の写真なのです。

 今はデジタルの時代ですから、ノートに書いておくというアナログの方法ではなく、もっと良い方法があるとは思いますが、自己の課題をいつも意識しておくためにも、そしてその課題解決に向けて気持ちを持ち続けるためにも、このようにして「見える化」しておくこと、そして「記録」しておくことをお勧めします。他によい方法があれば、みんなで共有化しましょう。(玉置)

 
 
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