私が行った授業への助言(安城市立安城東部小学校教務主任から)

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 7月31日、安城市立安城東部小学校で秋の研究発表会での授業案について、学年ごとに相談を受けて助言をしました。その内容を教務主任が以下のようにまとめてくれました。どの学校にも大いに参考になると思いますので、ここで紹介します。

○1年生
1年○組だけの宝箱を作っていこう
 →特別なものをみんなで作っていくことが、意欲付けになる
  それぞれの宝物のうち、「○組の」とするために、みんなが納得するものを
  厳選していく
  →そのために、1年生になりにそれがいい理由を言えるといい
   五感を大切にした、宝物のよさ、理由
   手ざわり、色、形 写真よりも本物を見せたい
   「やっぱり本物がいいって思ったんだね、すごいね。」
   →言えたことを価値付けしていく→日々の授業の中で、見方・考え方を育てる

○2年生
町ではたらく人の「すてき」とはどういうことか
 子どもの中のイメージはどうとらえているか
 →本時は、「心の面にしぼって」考えるようにしてもいい 働く上でのすてき
ワールドカフェ方式を取り入れてみてはどうか
 →子どもたちそれぞれが喜んで活動する
  →各グループで聞いたことから、「にているところ」(共通項)を出させる
   焦点化する
   →その際、つぶやき板書の手法をとるとよい
    「○○のグループで、「笑顔」ってキーワードが出ていたよね、
     そこから話し合いを始めよう」
その本時に至るまでのところで、働く人の心の面に目を向けさせる
 →1回目の町探検の後に、疑問をたくさん出させる
  →2回目の町探検で、「こころの中まで探検してこよう」と、
   目的意識をもたせる

○3年生
お年寄りにとってもっと楽しい活動にするために
 →子どもたちと、おじいさんおばあさんとの関係だけよりも、
  老人ホームで働く人の工夫を取り入れるとよい
  →働く人の工夫には、こういう意味があるんじゃないか
   老人ホームで働くプロの人がどうかかわっているのかを知ること、
   プロからの学び
   それがおじいさんおばあさんがよろこんでもらえることにつながる
  (直接聞きに行く、または、動画で教えてもらう
  (その施設で働く人の中に保護者あり、協力を仰ぐ))
プロに聞く=学び方を学ぶことにつながる

○4年生
クラスの中でSDGs活動をしてみた際の、困りごとを解決するためのアイデア
 →子どもたちの活動に外部からの刺激を与える
  ・他の学校の取り組みを参考にする
   NHKドスルコスル 岡崎市の学校 節電への取り組み
  ・他の企業ではどう取り組んでいるか 地域の企業は
  ・外部のプロを呼ぶ(ただし、打合せをしっかりする必要がある
   (こちらの意図を明確に))

○5年生
板書の工夫
 →思考ツールの活用 それを頭に思い描きながら、黒板に構成していく
  何を明らかにしていくか
単元のテーマと、各クラスの授業がつながっているか、常に考えながら取り組む

作ったお米を販売 たくさんの人が買いたくなるような工夫
 →子どもたちから出た意見の優先順位を考えるようにするとよい 最高のアイデア
  →「予備調査」をして、「外部からの刺激」を与える
   ・ポスターの効果は?ホームページはどんなものがよいか?
   ・一度外部にミニ調査をしてみる
    ポスター案数案を家に持ち帰り、どれが一番いいか家族に聞いてみる
   ・地域のコンビニに、たくさん買ってもらうための工夫を聞きに行く

未来の米づくりがこうなるといいいな→子どもの中に、応援したい、危機感を高める
 →NHKドスルコスル 福岡県みづままち たまねぎ農家の取り組みを参考にして
  →その実践の中で、先生たちはどんなしかけをしてきたか 分析する

○6年生
多様性を考える、認め合う授業
 「多世代交流型」とは「幼児から高齢者まで」ということを先に子どもに示す
 事前アンケートで、お母さん方などに意見を聞いておく

外部の人と連携を図る 刺激を 
 →多世代交流型コミュニティに関わっている、運営している方に聞く
  市役所の方、社会福祉協議会 多世代を集めるためのインタビュー
  →どんな問題点がありますか
   多世代交流をやり遂げた人が語る

○特別支援
伝え合う=言葉、話すでなくても、絵を描いて、指をさして、など多様性を認める
 →相手に応じて伝え方が違ってくる 子どもがアクティブに動く
  →子ども同士をつなぐことを意識する 日頃からつないでおく
   誰かとつながるための経験を積ませていく 卒業した後、将来を見据えて
   →「言い伝え合いをしているね」いい場面を動画にとって見せる どう思う?
 価値付ける
  その子なりに自分の道具としてICT活用

場面を変えて、体を使って実践
 →伝え合いの場 ゆさぶり 失敗したっていい 認める
  失敗から学ぶ ドラマ性がある

○総括
 単元は、子どもの様子を見て、実態に合わせて変わっていくもの
 地域とつながっているので、地域を積極的に活用していく
 外部の刺激を与える 市役所、企業、お店
 事前のヒアリングを大切に 「予備調査」 ミニ調査の手法

 当日、担任がにこやかに見守る中、子どもたちが話し合う
 担任が価値付ける 出るときは出る
 「こんな授業がしたい」という先生の思いを日々子どもたちに伝える
 子どもが子どもに向かって話をする  先生に向かってでは×
 →「こんなすごいシャボン玉を作ったよ」「それ、どうやったの?」
   自然と子ども同士会話が深まっていく

 ある学校2年生で 「5Lの水をはかります。1Lを5回はかるのはやらないよ。」
  子どもたちのつぶやき「むずかしいよね。」「大変だよね。」
  子ども「今やったことを使うってことだよね。」
  → 子ども「すごいいいことを言っているよね。」
   → 子ども「これは、経験を生かすってことだよね。」
    →普段から先生が価値付けをしていると、
     その言葉が子どもの口からも出てくる

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