「いのちの副教材」模擬授業セミナーに参加して(岩田)

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 7月9日(土)いのちの授業セミナーに参加させていただきました。はじめに、講師の鈴木中人さんからお話を聞かせていただきました。そこで、自分のがんに対する知識不足を実感することとなりました。

 現在、小児がんは7割から8割治る病であること、また日本人の2人に1人はがんで亡くなっていること。本当に初めて知ることばかりでした。

 では、なぜわたしは、大学生になるまでこのような知識を持ち合わせていなかったのか。自分で一度考えてみました。もちろん自分の勉強不足であることは否定できません。しかし、わたしは今まで「いのちの授業」がされてこなかった教育体制にも少なからず問題点があるのではないかと考えました。

 「死」というものはとても怖く、出来るならばあまり考えたくないことだと思います。いつかは考えなくてはいけないことであるし、誰もが通る道です。しかし、公教育の中で「死」を子どもに教えることをタブーとする現代の風潮が存在することも事実です。そこで、どのようにして「死」を子どもたちに教育の中で伝えていけばよいのかという取り組みがこの「いのちの授業」でした。

 わたしは、この「いのちの授業」を参観させていただくのは初めてでした。授業を受けて純粋に心があったかくなりました。「いのちの授業」といえども、言い方を変えれば「死」を題材にした教材を取り上げています。悲しい、つらい、寂しいというイメージがある「死」からどのようにしてあたたかい気持ちを作り上げるのか。本当にためになることばかりでした。

 今回のセミナーで「言葉を重ねる」というキーワードが印象的でした。どこか自分の作り上げた理想に近づけていこうとしている教師では、本当の子どもたちの情感を感じることはできないと思います。「教師はきっかけ屋でなくてはならない。」この言葉と並行しながら、言葉を重ね深められる授業づくりができるようになりたいと感じました。ありがとうございました(岩田)
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