「いのちの副教材を活用した模擬授業」セミナーに参加して(石川)

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7月9日(土)に私は、「いのちの副教材を活用した模擬授業」セミナーに参加させて頂きました。教育実習前に道徳について学ばせて頂き、とても貴重な体験になりました。

まずはじめに、セミナーの主催者の鈴木中人さんから「公教育で死を教える」事についてお話がありました。
このお話では、死を教えることについて、まずは子どもが死についてどれほどの認識を持っているのか。という所から学びが始まりました。鈴木さん曰く、小学校低学年は死を「情感」でとらえており、高学年になるにつれて「概念」や「いのちの心理」について認識をもっていくそうです。つまり、10歳以上から、子どもなりに「感じること」「意味づけ」が出来るようになるということでした。

では、実際にどのようにして子どもに死について「情感」を持たせそこから「意味づけ」をするのか、3つのポイントが挙げられていました。

1つめは、子ども自身の「気づき」を導き、心に届けること。
2つめは、子ども達の「生活の場」で考えさせること。
3つめは、自分の言葉で、自分の思いを伝えること。

正直な所、私はこの3つのポイントを聞いたとき、どれもそう簡単には達成できないような内容だと思いました。どうしても「死を教える」事についてのイメージがつかめませんでした。

鈴木さんのお話の後に、玉置先生による「いのちの授業(模擬授業)」がありました。
模擬授業は「今日はたくさん考えて心に汗をかきましょう」という言葉から始まりました。模擬授業は、私達が思ったことや、感じたことを中心として進んでいきました。また、繋ぎ言葉による価値づけや、意図的指名の方法など、細かく解説をして頂きました。実習前に多くの技術を教えて頂き本当にためになりました。

そして最後に、「言葉を重ねることが大切」「先生はどうしてもいい話をしようとしてしまう」「先生はあくまでも"きっかけ"」と話されました。私はその言葉を聞いたときに、フッとモヤモヤが晴れたような気がしました。どこか自分の思い描いているゴールに近づけようと思っている自分がいました。まだまだ技術不足ではありますが、まずは自分の言葉で思いを伝えていこうと思います。

このセミナーに参加して、私自身が「小児がん」や「いのち」について真剣に向き合うことが出来ました。教育実習の前にこのような機会を与えて下さり、本当に良かったと思います。ありがとうございました。
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