第4回教師力アップセミナー(野口芳宏先生)に参加して(渡部)

画像1
10月10日、大口中学校で行われた教師力アップセミナーに参加させていただきました。講師の先生は野口芳宏先生です。

第三部では野口先生が小学校二年生の教材「おにごっこ」を通して学力をつける国語の授業についてお話してくださいました。
野口先生は「おにごっこ」をあえて「鬼ごっこ」と黒板に書くそうです。教科書に書いてある「おに」をあえて「鬼」と漢字で書きます。そして子どもたちに声を出して読ませるそうです。子どもたちの教科書にはひらがなで「おにごっこ」と書かれているため子どもたちも読むことができます。子どもたちにはノートに書くときにはひらがなで書いてもよいと伝えてあるため漢字が苦手だと感じる子どもも安心できると思いました。もし私が子どもだったら、まだ習っていない漢字であっても先生が黒板に漢字で書いた言葉は頑張ってノートに書きたくなると思います。この「まだ習っていないけど書いてみたい、書けるようになりたい」と感じることは野口先生が第三部の冒頭でおっしゃっていた「授業は必要の連続、価値あることの連続」につながるのかなと思いました。

私なりに「必要なこと」、「価値のあること」とはどのようなことか考えてみました。
「必要なこと」とは子どもたちがもっと知りたい、できるようになりたいと感じることだと思います。「価値あること」とは子どもたちが「必要なこと」に挑戦し、わかった、できて嬉しいと感じることではないかと考えました。必要なことから価値あることへとつながり、さらに価値あることからまた必要なことへとつながるからこの二つが連続し続けるのではないかと考えます。

今の私はこのように考えました。この考えは間違っているかもしれないですし、これから先学んでいく中で考えが変わるかもしれません。しかし、今日のセミナーを通して授業の中での「必要」と「価値あること」とは何かと考えることができたので良かったです。

読字力について野口先生が繰り返しおっしゃっていた言葉が「早くから何度も」です。小さなうちから何度も漢字に触れることで読字力を身に付ける上で大切だそうです。自分自身を振り返ってみても早くから(幼い時から)何度も見てきた自分の名前は早くに読めたり書けたりするようになった気がします。また、自分の名前が漢字で読める、書けることが嬉しくて名前を書くときに張り切って漢字で書いていた思い出があります。
子どもたちの読字力を高めるためには教師が授業の中の少しの工夫から始められることがあるということがわかりました。

また、反対語があるものは必ず教えるということもおっしゃっていました。授業の中で出てきた言葉だけでなく、一緒に+αを学ぶことができます。授業の中で反対語があれば必ず教えるということが定着すると子どもたちは授業の中はもちろん、日常生活の中でも「この言葉の反対語はなんだろう」と思うようになるかもしれないと思いました。
こうした感情をもつことができるようになることも「必要の連続、価値あることの連続」につながると思います。

第三部で印象に残った言葉は「必要の連続、価値あることの連続」です。
子どもたちに授業のどこで、何が「必要」と感じさせられるかは教師次第だと思いました。学力を身に付けるために子どもたちに何を理解してほしいのか、何ができるようになってほしいのかということを明確にして授業に臨まなければならないと改めて感じました。

正直なところ、今までの私は「楽しい授業、子どもたちが興味をもってくれる授業」のためにどうしたらよいのかということばかりを考えてしまっていたと思います。しかし、教師として子どもたちに勉強を教える以上「子どもたちに学力を身に付けさせる」ということをしっかりと考えていかなければならないと思いました。これからも積極的にセミナーに参加したり、自分で本を読んでみたりして学び続けていきたいと思います。野口先生、セミナーの先生方ありがとうございました。(渡部)
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31